JPH0786820A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JPH0786820A
JPH0786820A JP5252210A JP25221093A JPH0786820A JP H0786820 A JPH0786820 A JP H0786820A JP 5252210 A JP5252210 A JP 5252210A JP 25221093 A JP25221093 A JP 25221093A JP H0786820 A JPH0786820 A JP H0786820A
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玉希 島村
Takayuki Kamoshita
隆之 鴨志田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納時にもアンテナ周りの空間を有効利用す
ることができ、かつアンテナから放射される電波の影響
を完全になくすることができるアンテナを提供するこ
と。 【構成】 アンテナ20は、棒状のアンテナ部材22
と、その先端に設けられたつまみ部24に内蔵されるロ
ーディングコイル26とによって構成される。アンテナ
20を携帯用電話機の筐体10内に収納する場合には、
アンテナ部材22のほとんどが金属製のシールド管50
の内部に挿通される。シールド管50は収納時のガイド
として機能するため、収納がスムーズに行われ、他の収
納時にアンテナ部材22が他の部品等に干渉することが
ない。また、その一部が接地されているのでアンテナ部
材22から放射される電波を遮蔽し、他の部品への影響
を完全になくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用電話機等の無線
機に用いられるアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用無線機、特に携帯用電話機
の普及が目覚ましく、このような携帯用電話機のアンテ
ナは、携帯性を考慮して伸縮可能に形成されている。こ
のような携帯用電話機のアンテナに関する従来技術とし
ては、特開平3−245603号公報に開示された「ア
ンテナ」等がある。
【0003】図7は上述した公報に開示された無線電話
機を表わす斜視図である。また、図8は図7に示した無
線電話機の縦断面図を示す図であり、特にアンテナ周り
の構造が示されている。
【0004】図7に示す無線電話機70は、通話時には
引き出して、未使用時には収納して使用されるアンテナ
80を有している。このアンテナ80は、棒状のアンテ
ナ部材80aと、その先端に設けられたつまみに内蔵さ
れたローディングコイルによって形成されるアンテナ部
材80bとを有している。これら2つのアンテナ部材8
0a,80bのそれぞれは実効長が1/4波長の長さを
有しており、引き出し時には全体が1/2波長アンテナ
として機能し、収納時には先端部分に設けられたローデ
ィングコイルが1/4波長の長さのアンテナとして機能
する。したがって、収納時にも待ち受け等が可能であ
り、通常の会話時はアンテナ80の全体を筐体の外部に
引き出してより高感度なアンテナとして使用することが
できる。
【0005】また、アンテナ80を収納した際には無線
電話機70内部のアンテナ部材80aを完全に機能させ
ないようにする必要がある。そのため、図8に示すよう
に、収納した際に棒状のアンテナ部材80aを給電部7
2から1/4波長の長さの位置でアース片74に接触さ
せている。このようにすれば、給電部72から棒状のア
ンテナ部材80aをみたインピーダンスZは無限大とな
り、この棒状のアンテナ部材80aにはほとんど給電さ
れず電波が放射されることもない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の無線電話機に使用されるアンテナは、アンテナの引
き出しおよび収納を容易にするため、棒状のアンテナ部
材80aを部分的に細くしておいて、それ以外の先端付
近の止め金具82および基底部のストッパ部84を太く
形成している。これにより、引き出し時にはストッパ部
84が筐体結合部86に嵌合し、収納時には止め金具8
2が筐体結合部86に嵌合してアンテナ80を固定する
ようになっている。このため、収納時にアンテナ80を
筐体70内に収納する際にガタが生じ、このガタが生じ
た場合にもアンテナ80、特にその先端であるストッパ
部84がその周辺に配置される配線基板や部品を損傷し
ないようにこれら部品等の配置を決めなければならず、
アンテナ周りの空間を自由に使用することができないと
いう問題があった。特に、図8に示すようにアース片7
4にストッパ部84を接触させる場合には、あまりガタ
が大きいとストッパ部84によってアース片74を損傷
する等のおそれがあり、これらの形状も損傷のおそれの
ないようなものに工夫する必要があった。
【0007】また、上述した無線電話機に使用されるア
ンテナは、給電部72から1/4波長の長さの位置にア
ース片74を設けておいて、収納時にそれらの中間に位
置するアンテナ80のインピダンスZを無限大とするこ
とにより、この筐体内部に収納されたアンテナを無効に
しているが、実際にこのアンテナ部材80aの周りには
各種の配線が存在しているためこれらの配線(特に高周
波部品の配線)によって影響を受け、アンテナ部材80
aからの放射を全くなくして他の電子部品への影響を完
全になくすることは難しかった。また、正確に1/4波
長の長さの位置にアース片74を設ける必要があるた
め、使用する周波数が固定されるといった設計上の制約
も生じることになり、好ましくない。
【0008】そこで、本発明は上述した課題に鑑みて創
作されたものであり、収納時にもアンテナ周りの空間を
有効利用することができ、かつアンテナから放射される
電波の影響を完全になくすることができるアンテナを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、無線機の筐体内に少なくと
も部分的に収納可能に設けられた棒状のアンテナ部材
と、前記アンテナ部材の収納時および引き出し時に接続
される給電部と、接地されおり、収納時に前記給電部よ
り内部に収納された前記アンテナ部材が挿通される金属
製の筒状部材と、を備えることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記筒状部材は、収納した前記アンテナ部材の先端
部と係合する位置に少なくとも1本の縦スリット溝が設
けられており、この縦スリット溝を有する部分の内径を
前記先端部の外径より小さく設定することにより、前記
アンテナ部材を収納時に固定することを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記筒状部材は、高周波部品の電磁的遮蔽を行う金
属製筐体の一部に、前記縦スリット溝を有する前記先端
部を嵌入することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明は、無線機の筐体内であって給
電部より内側に金属製の筒状部材を有しており、この筒
状部材に挿通するようにアンテナ部材の収納を行う。し
たがって、この筒状部材がアンテナ部材のガイドの役割
をなすため確実にアンテナ部材が挿通され、筒状部材回
りの空間を有効利用することができる。また、この金属
製の筒状部材は接地されているため、この筒状部材の内
部に収納されたアンテナ部材から放射された電波は完全
に遮蔽され、その影響を完全になくすることができる。
【0013】また、請求項2の発明では、上述した筒状
部材に少なくとも1本の縦スリット溝を設けておいて、
この部分の内径が、係合するアンテナ部材先端部の外径
よりも小さくなるよう形成されている。縦スリット溝を
設けた部分は板バネとして機能するため、アンテナ部材
の先端部がこの縦スリット溝部分において確実に固定さ
れ、収納したアンテナの固定および電気的接続が確実に
行われる。
【0014】また、請求項3の発明では上述した筒状部
材を高周波部品の電磁的遮蔽を行う金属製筐体の一部に
嵌入しており、この嵌入により縦スリット溝部分の内径
が小さくなる。したがって、筒状部材を製造する際には
縦スリット溝部分の内径を特に小さくする必要がなく、
この筒状部材の組み付けを行うことにより、必然的に縦
スリット溝部分の内径が小さくなるともともに電気的接
続が行われる。特に、板バネとして機能する縦スリット
溝部分の内径を正確に合わせることは容易ではないた
め、組付け時に必然的に内径寸法が決まれることになれ
ば筒状部材の製造が容易となる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明のアンテナを適
用した一実施例の携帯用電話機について詳細に説明す
る。
【0016】図1および図2は、本実施例の携帯用電話
機の部分的な拡大断面図である。図1にはアンテナが収
納された状態が、図2にはアンテナが引き出された状態
がそれぞれ示されている。
【0017】アンテナ20は、携帯用電話機の筐体10
に対して出し入れ可能に形成されたおり、通話を行う際
は外部に引き出され、待ち受け時はそのほとんどを筐体
10の内部に収納可能に形成されている。
【0018】このアンテナ20は、棒状のアンテナ部材
22と、その先端に設けられたつまみ部24に内蔵され
るローディングコイル26とによって構成される。アン
テナ20を引き出した場合にはこれらアンテナ部材22
とローディングコイル26の両方が筐体10の外部に露
出し、アンテナ20を収納した場合には、棒状のアンテ
ナ部材22のみが筐体10内に納まってローディングコ
イル26が内蔵されたつまみ部24のみが筐体10の外
部に露出する。
【0019】また、棒状のアンテナ部材22及びローデ
ィングコイル26のそれぞれは、約1/4波長の長さを
有しており、引出し時にはアンテナ20の全体が1/2
波長の長さを有するアンテナとして機能する。一方、収
納時には筐体10の外部に露出するローディングコイル
26のみが1/4波長の長さを有するアンテナとして機
能する。
【0020】棒状のアンテナ部材22の一方端(ローデ
ィングコイル26側)は、中心部分より若干太い外径を
有する円柱形状の止め金具40を形成しており、他方端
はこの止め金具40とほぼ等しい外径およびさらに太い
外径を有する段付円柱形状のストッパ部42を形成して
いる。
【0021】RF基板30は、高周波部品が実装された
プリント基板であり、その一部に給電部32が形成され
ている。筐体接合部34は、金属製の円筒形状を有する
部材であり、外周面の一部に雄ねじ溝が形成されてい
る。この雄ねじ溝を筐体10の一部に形成された雌ねじ
溝に螺合させることにより、筐体接合部34を筐体10
に固定するようになっている。
【0022】また、この筐体接合部34の内径は、上述
したアンテナ20の止め金具40およびストッパ部42
の各外径よりも若干小さく設定されており、収納時には
止め金具40と筐体接合部34を嵌合させることによ
り、引き出し時にはストッパ部42と筐体接合部34と
を嵌合させることにより、アンテナ20を固定するよう
になっている。
【0023】筐体接合部34とRF基板30との組付け
が終了すると、RF基板30の一部に設けられた給電部
32が筐体接合部34の外周側に電気的に接触する。こ
れにより、給電部32から筐体接合部34を介してアン
テナ部材22の止め金具部40あるいはストッパ部42
に対して給電が行われる。
【0024】シールド管50は、一部が接地された金属
管であり、内部に収納されたアンテナ部材22の機能を
無効とし、アンテナとして動作しないようにするための
ものである。
【0025】図3は、シールド管50の詳細な構造を示
す斜視図である。同図に示すように、シールド管50
は、アンテナ部材22の一方端に形成されたストッパ部
42が滑らかに挿通可能なように上端付近が広口に形成
されている。また、その下端付近には2本の縦スリット
溝52が形成されており、これら縦スリット溝52を除
く2片の先端部分がアンテナ部材22の一方端に形成さ
れたストッパ部42を挟み込む支持部材として機能す
る。
【0026】具体的には、上述した縦スリット溝52が
形成された部分を除くシールド管50の内径は、ストッ
パ部42の最大外形よりも若干大きく設定されている。
従って、アンテナ部材22を筐体10内に収納する際
に、このアンテナ部材22がストッパ部42の側からシ
ールド管50内に緩挿され、他の配線や部品等と干渉す
ることなく収納が行われる。
【0027】また、縦スリット溝52が形成された部分
の内径はシールド管50の先端にいく程小さくなってお
り、最先端部分の内径はストッパ部42の最大外形より
も若干小さく設定されている。従って、収納時にシール
ド管50に挿通されたアンテナ部材22の先端であるス
トッパ部42は、縦スリット溝52の位置に達するとシ
ールド管50と嵌合し、アンテナ部材22は上述した筐
体接合部34とともにシールド管50の縦スリット溝部
分によっても固定される。
【0028】また、このシールド管50は、その一部が
接地されており、内部に挿通されたアンテナ部材22か
ら放射される電波を吸収することができるため、全体が
良好なシールド部材として機能する。このため、図1に
示すようにアンテナ20が筐体10内に収納された場合
には、アンテナ部材22のほぼ全長を覆って筐体10内
部で放射される電波を吸収し、他の配線や電子部品に対
する影響を完全になくすことができる。なお、図1にお
いては筐体接合部34とシールド管50の上端を若干離
して描いてあるが、その間隔を短くすることにより筐体
10内部への電波の放射をほぼ完全に防止することがで
きる。
【0029】図4は、シールド管50を組付けると同時
に接地を行う場合の一例を示す図である。
【0030】同図において、シールド筐体60は、RF
基板30に実装された高周波用電子部品によって生じる
電波等を遮蔽するためのものであり、金属製の箱体によ
り形成される。このシールド筐体60は接地されてお
り、これにより電波等の遮蔽が行われる。このシールド
筐体60の側面の一部には、隔たった位置に2つのツメ
部62,64が設けられている。これらのツメ部62,
64は、シールド筐体60の一部を例えば切削すること
により形成されるものである。
【0031】筐体接合部34に近い一方のツメ部62
は、上述したシールド管50が緩挿可能な間隙を有して
いる。筐体接合部34から離れた他方のツメ部64は、
スリット溝52が形成されたシールド管50の先端部分
が嵌挿可能な隙間を有している。すなわち、一方のツメ
部62の間隙はシールド管50の外径よりも若干大きく
設定されており、他方のツメ部64の間隙はシールド管
50の外径よりも若干小さく設定されている。
【0032】これら2つのツメ部62,64の間隙にシ
ールド管50を挿通して組付けを行うことにより、シー
ルド管50の先端部分がツメ部64に嵌合して、シール
ド管50がシールド筐体60に固定されると同時にシー
ルド管50の接地が行われる。また、先端部分を嵌合さ
せることによりこの先端部分が変形し、先端部分の内径
が上述したストッパ部42の最大外形よりも若干小さく
なる。
【0033】従って、特にシールド管50に対して接地
用の配線を行う必要がないとともに、スリット溝52を
有する先端部分の径をシールド管50単体の製造時に調
整する必要もなく、製造工程の簡略化によるコストダウ
ン等も可能になる。
【0034】このように本実施例によれば、シールド管
50がアンテナ20の収納時にガイドの役割をなすた
め、アンテナ部材22と筐体接合部34との間のガタに
起因するアンテナ部材22の振れを考慮する必要がな
く、シールド管50の外部の空間を有効利用することが
できる。このシールド管50は接地されているため、収
納時にアンテナ部材22から放射された電波を完全に遮
蔽することができ、電子部品等に対する影響を完全にな
くすことができる。
【0035】特に、アンテナ20は長くすることができ
ればそれだけ受信感度を良く、あるいは電波の到達距離
を長くすることが可能であるが、本実施例によればアン
テナ20の長尺化を図った場合であっても、確実に収納
を行うとともに、筐体10の内部に収納された長尺のア
ンテナ部材22を確実に機能しなくすることができ、ア
ンテナ20を長尺化した場合に有効である。
【0036】また、縦スリット溝52が形成されたシー
ルド管50の先端部分の内径をアンテナ部材22の一方
端に形成されたストッパ部42の外径よりも小さく設定
することにより、ストッパ部42がスリット溝52の位
置に達したときに、アンテナ部材22が止め金具40と
ともにストッパ部42でも固定されるため、収納の際の
固定がより確実に行われる。
【0037】図5は、アンテナ20の長尺化を図った場
合にシールド管50等を収納するスペースを確保するた
めの変形実施例を示す図である。
【0038】同図に示す携帯用電話機本体110は、そ
の裏面側(操作面の反対側)の筐体10の一部にバッテ
リユニット130を連結固定して装着することにより、
全体として一体的に形成された携帯用電話機となる。本
体側対向面112は、バッテリユニット130に対する
携帯用電話機本体110側の対向面であり、これに対応
してバッテリユニット130にはユニット側対向面13
2が形成されている。
【0039】本体側対向面112には、中央付近に端子
用凸部114が、この端子用凸部114を挟んで両側の
2箇所に周辺凸部128がそれぞれ形成されている。こ
れら各凸部114,128は、バッテリユニット130
のユニット側対向面132の形状に一致させて形成され
るものである。このユニット側対向面132は内蔵され
る円筒形状の電池の外形に合わせて凹凸形状に形成され
ており、この中の凹部に対応して、本体側対向面112
に各凸部114,128が形成されている。
【0040】図6は、図5に示した携帯用電話機本体1
10の本体側対向面112の横断面を示す図である。
【0041】上述したように、携帯用電話機本体110
の本体側対向面112には、バッテリユニット130の
凹凸形状に対応した1つの端子用凸部114と2つの周
辺凸部128が形成されている。このため、本実施例に
おいては、これら各凸部内側(筐体10と基板150の
間)に部品等が配置可能なスペースが確保されている。
従って、従来ではバッテリユニット130と干渉して収
納が不可能であったような長尺のアンテナ部材22およ
びこれを覆うシールド管50を、この確保されたスペー
スの一つを利用して収納することができるようになり、
高感度受信および通話距離の長距離化等が可能となっ
た。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0043】例えば、上述したシールド管50には2本
の縦スリット溝を形成する場合を説明したが、1本ある
いは3本以上の縦スリット溝を形成するようにしてもよ
い。
【0044】また、上述した実施例では、アンテナ20
をアンテナ部材22とローディングコイル26とによっ
て構成した場合を説明したが、アンテナ部材22のみに
よってアンテナ20を構成するようにしてもよい。この
場合には、別に待ち受け用のアンテナをローディングコ
イル等によって構成して内蔵させる必要があり、アンテ
ナ部材を収納した際にはこの内蔵アンテナを使用して待
ち受けを行う。
【0045】また、アンテナ部材22の代わりに伸縮可
能なロッドアンテナを用いるようにしてもよい。この場
合には、アンテナ収納時にはロッドアンテナのほぼ全体
をシールド管50の内部に収容すればよい。
【0046】
【発明の効果】このように、請求項1の発明によれば、
無線機の筐体内であって給電部より内側に金属製の筒状
部材を有しており、この筒状部材に挿通するようにアン
テナ部材の収納を行うため、この筒状部材がアンテナ部
材のガイドの役割をなすため確実にアンテナ部材が挿通
され、筒状部材回りの空間を有効利用することができ
る。また、この金属製の筒状部材を接地することによ
り、この筒状部材の内部に収納されたアンテナ部材から
放射された電波は完全に遮蔽され、その影響を完全にな
くすることができる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、上述した
筒状部材に少なくとも1本の縦スリット溝を設けるとと
にもこの部分の内径がアンテナ部材先端部の外径よりも
小さくなるよう形成されているため、縦スリット溝を設
けた部分は板バネとして機能し、アンテナ部材の先端部
がこのスリット溝部分において確実に固定されるととも
に、電気的接続が確実に行われる。
【0048】また、請求項3の発明によれば、筒状部材
を高周波部品の電磁的遮蔽を行う金属製筐体の一部に嵌
入しており、この嵌入により縦スリット溝部分の内径が
小さくなるため、アンテナ部材の固定および電気的接続
が可能となる。しかも、縦スリット溝部分の内径のみを
特に調整する必要がなく、接地用の配線も不要であるた
め製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の携帯用電話機の部分的な拡大断面図
である。
【図2】本実施例の携帯用電話機の部分的な拡大断面図
である。
【図3】シールド管の詳細な構造を示す斜視図である。
【図4】シールド管を組付けると同時に接地を行う場合
の一例を示す図である。
【図5】アンテナを長尺化した場合の変形実施例を示す
図である。
【図6】図5に示した携帯用電話機の横断面を示す図で
ある。
【図7】従来の携帯用電話機の構造を示す図である。
【図8】従来の携帯用電話機の構造を示す図である。
【符号の説明】
10 筐体 20 アンテナ 22 アンテナ部材 32 給電部 34 筐体接合部 40 止め金具 42 ストッパ部 50 シールド管 52 縦スリット溝 60 シールド筐体 62,64 ツメ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機の筐体内に少なくとも部分的に収
    納可能に設けられた棒状のアンテナ部材と、 前記アンテナ部材の収納時および引き出し時に接続され
    る給電部と、 接地されおり、収納時に前記給電部より内部に収納され
    た前記アンテナ部材が挿通される金属製の筒状部材と、 を備えることを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記筒状部材は、収納した前記アンテナ部材の先端部と
    係合する位置に少なくとも1本の縦スリット溝が設けら
    れており、この縦スリット溝を有する部分の内径を前記
    先端部の外径より小さく設定することにより、前記アン
    テナ部材を収納時に固定することを特徴とするアンテ
    ナ。
  3. 【請求項3】 請求項2おいて、 前記筒状部材は、高周波部品の電磁的遮蔽を行う金属製
    筐体の一部に、前記縦スリット溝を有する前記先端部を
    嵌入することを特徴とするアンテナ。
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Cited By (4)

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