JPH07867U - 包装体 - Google Patents
包装体Info
- Publication number
- JPH07867U JPH07867U JP3617493U JP3617493U JPH07867U JP H07867 U JPH07867 U JP H07867U JP 3617493 U JP3617493 U JP 3617493U JP 3617493 U JP3617493 U JP 3617493U JP H07867 U JPH07867 U JP H07867U
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- Japan
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- sheet
- container
- processing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容体(ポケット)を構成する天壁部を加工水
準としてシート厚をそのまま残し、その他の部分を真空
吸引または圧空吹製加工して肉薄とすることにより、容
体部の保形性を向上するとともに、水蒸気,ガス,透過
性対策の必要性を減じた包装体を安価に提供することに
ある。 【構成】 熱可塑性合成樹脂シート11に成形した容体
(ポケット)12内に錠剤などの被包装物を収容すると
ともに、容体12開口部にアルミ箔などの閉塞手段13
を施した包装体において、前記容体(ポケット)12の
天壁部14を加工基準としてシート厚をそのまま残し、
その他容体12の側壁部15及び閉塞手段13が施され
るシート部11aを真空吸引加工または圧空吹製加工し
て肉薄に形成したことを特徴とする。
準としてシート厚をそのまま残し、その他の部分を真空
吸引または圧空吹製加工して肉薄とすることにより、容
体部の保形性を向上するとともに、水蒸気,ガス,透過
性対策の必要性を減じた包装体を安価に提供することに
ある。 【構成】 熱可塑性合成樹脂シート11に成形した容体
(ポケット)12内に錠剤などの被包装物を収容すると
ともに、容体12開口部にアルミ箔などの閉塞手段13
を施した包装体において、前記容体(ポケット)12の
天壁部14を加工基準としてシート厚をそのまま残し、
その他容体12の側壁部15及び閉塞手段13が施され
るシート部11aを真空吸引加工または圧空吹製加工し
て肉薄に形成したことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、PTP包装体の改善に関する。
【0002】
一般に、錠剤やカプセル剤などの医薬品を一枚のシートに複数個収容するよう にしたPTP包装体と称する包装体は知られている。この種PTP包装体を構成 する熱可塑性合成樹脂材料としては、ポリ塩化ビニール樹脂,ポリプロピレン樹 脂,ポリエチレン樹脂などのシートが使用され、また、閉塞手段である蓋の材料 としては、ヒートシール剤をコート、または、ヒートシールフイルムをラミネー トしたアルミ箔などが使用されている。 このような包装形態においては、樹脂シートの水蒸気,ガス,光透過性が被包 装物の安定性を左右することになり、被包装物である製剤によってはより大きな 遮断性を有するポリ塩化ビニリデン含有材料によるPTP包装体や、アルミ箔含 有柔軟包装材料などによる外装(例えば、ピロー包装)を施す必要を生じること が多く、結果的にはコストアップの止むなきに至っていた。特に、ポリ塩化ビニ リデンなどの高遮断材料の使用においては、肝心の容体(ポケット)部が成形加 工により肉薄となるため、材料自身が本来有している遮断性を発揮することがで きないことが多く、一方遮断性を必要としないポケット部外の領域では原厚が保 持されているという矛盾があった。
【0003】 図3は、通常のPTP用熱可塑性合成樹脂シート、例えば、単層ポリ塩化ビニ ールシート(PVCシート)1を常法の成形手段、即ち、シート1を加工基準と してシート厚をそのまま残し、ポケット2を真空吸引加工して肉薄とした断面を 示している。材料組成が単純なため成形状態もきわめて単純である。但し、ポケ ット2の天壁部3,隅角稜辺部4では材料厚さが1/2以下となっており、特に 、隅角稜辺部では1/3以下程度になっていることが理解できる。
【0004】 また、通常の高遮断性材料ラミネート複合シートは、例えば、ポリ三弗化塩化 エチレンフイルムの両面に低密度ポリエチレンフイルム(LDPE)をラミネー トし、更に、この両低密度ポリエチレンフイルムの表面にPVCフイルムをラミ ネートしたものによって構成されている。この前記複合シートを通常の成形手段 で成形されたPTP包装のポケットの天壁部,隅角稜辺部ではシート厚は前記同 様にやはり減少しており、高防湿材料など機能性材料の厚さも同様に著しく減少 していることがうかがえる。このような状態では、材料が本来具備している性状 ,機能を発揮することは困難であり、たとえ高価で高い機能を有する材料を使用 しても、その期待される効果に限界があることは明らかである。 また、特にポリ塩化ビニリデンのように元来脆い材質では、前記のように成形 によってポケット部のシート厚みが大巾に減少するのみならず、成形に伴う材料 の引延ばし工程に十分追従できないため、微小なクラックの発生する可能性が否 定できず、そのような現象が発生している場合には、水蒸気・ガスバリアー性は 更に低下するという課題がある。
【0005】 更に、錠剤などの医薬品を長期間保存するために、例えば防湿性の高い合成樹 脂材料が要望されており、その解決策としてポリ塩化ビニール樹脂にポリ塩化ビ ニリデンがコーティングされた複合材が使用されたり、フッソ系の樹脂をラミネ ートした複合材が使用されている。しかし、地球環境保護の面からも、リサイク ルや焼却の面からも優れた素材とは言い難い。
【0006】 本考案の目的は、容体(ポケット)を構成する天壁部を加工水準としてシート 厚をそのまま残し、その他の部分を真空吸引加工または圧空吹製加工して肉薄と することにより、容体部の保形性を向上するとともに、水蒸気,ガス透過性を改 良した包装体を安価に提供することにある。
【0007】
従来技術の課題を解決する本考案の構成は、熱可塑性合成樹脂シートに成形し た容体(ポケット)内に錠剤,カプセル剤,食品,化粧品などの被包装物を収容 するとともに、容体開口部にアルミ箔などの閉塞手段を施した包装体において、 前記容体(ポケット)の天壁部を加工基準としてシート厚をそのまま残し、その 他容体の側壁部及び閉塞手段が施されるシート部を真空吸引加工または圧空吹製 加工して肉薄に形成したものである。
【0008】
熱可塑性合成樹脂シートを、容体(ポケット)の天壁部を加工基準としてシー ト厚をそのまま残し、その他容体の側壁部及び閉塞手段が施されるシート部を真 空吸引加工または圧空吹製加工するので、容体の天壁部及び側壁部を比較的肉厚 に成形できることから、保形性がよく、また、水蒸気,ガス透過対策を配慮する 必要は減少する。また、肉薄となるシート部にはアルミ箔などの閉塞手段が施さ れることから合理的に補強される。
【0009】
次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。 図1は本考案包装体の連続成形装置を示す模式図、図2は本考案包装体の要部 の断面図である。
【0010】 図2に示すように、熱可塑性合成樹脂シート11に形成した容体(ポケット) 12内に錠剤,カプセル剤,食品,化粧品などの被包装物(図示略)を収容する とともに、前記ポケット12の開口部シート側にヒートシールフイルムをラミネ ートまたはコーチングしたアルミ箔13をヒートシールしてPTP包装体Aを形 成する。このようなPTP包装体Aにおいて、前記ポケット12の天壁部14を 加工基準としてシート11の厚みをそのまま残し、その他のポケット12の側壁 部15及びアルミ箔13がヒートシールされるシート部11aを真空吸引加工ま たは圧空吹製加工して肉薄に形成したものである。このように形成されたPTP 包装体Aによれば、ポケット12の隅角稜辺部16の厚みは従来技術に比べて厚 みは充分に保持され、また、肉薄となり強度的に弱いシート部11aはヒートシ ールされるアルミ箔13によって補強される。これによってポケット12部に対 する水蒸気,ガスなどのバリヤ性は向上でき、ガスバリヤ性を付与するための他 の処理の必要性は減少する。
【0011】 次に、図1について本考案PTP包装体Aの自動連続製造手段の一側を説明す る。 20,21はプラスチックペレットなどの成形材ホッパーで、成形材ホッパー の数が増せばラミネートシートが形成され、また、単体でもよい。22は熱シリ ンダで、成形材ホッパー20,21内のプラスチックペレットが熱融解して押し 出され、前記熱シリンダ22によって製膜され、均一の厚みの前記シート11が 連続して成形される。23は真空吸引作用をもつ成形ローラで、該成形ローラ2 3とこれに嵌合するローラ24によって、前記シート11に連続してポケット1 2群が形成される。また、ローラ24から圧空が供給され、ローラ23が単なる 雌型であっても良い。 即ち、ポケット12の天壁部14を加工基準とした前記図2で示す真空吸引加 工が連続的に行われる。冷却後成形検査装置25で検査され、検査が合格したポ ケット12に対しては次工程の薬品錠剤供給装置26から定剤(またはカプセル 剤)が供給され、各ポケット12内に1錠づつ充填せしめられる。ちなみに、不 良ポケットに対しては錠剤が供給されず、シート11は錠剤のないまま後方に送 られる。 一方、前記シート11とは別個に供給されるコイル状に巻回されたアルミ箔( 蓋剤)13は、ロール27間を蛇行しながらくせ取りされるとともに、アルミ箔 13にはその途中の印刷部28においてマークなどが印刷され、乾燥部29で印 刷が乾燥されたのち、ヒートシールロール30,31によってシート11に対し てアルミ箔13が全面的にヒートシールされる。ミシン部32において各ポケッ ト12間のシート11部に縦ミシン目が、ミシン部33で各ポケット12列間の シート11部に横ミシン目が刻設される。そしていくつかのロール34を蛇行し ながらくせ取りされ、打抜き部35で例えば10ポケット群毎に打ち抜かれる。 前述した成形検査装置25で不良と判断され、錠剤が供給されなかったポケット 群の打ち抜きシートは自動的に系外に放出される。
【0012】
上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が得られる。 PTP包装体において、ポケットの天壁部を加工基準としてシート厚みをその まま残し、その他ポケットの側壁部及び閉塞手段が施されるシート部を真空吸引 加工または圧空吹製加工して肉薄に形成したので、ポケット部が比較的肉厚に形 成されて保形効果を保つとともに、錠剤などの薬剤の水蒸気,ガスバリア性を向 上し保護効果の向上が図れる。また、肉薄となり保形効果が損なわれる閉塞手段 が施されるシート部は、アルミ箔などの閉塞手段によって合理的に強化しうる。
【図1】本考案包装体の連続成形装置を示す模式図であ
る。
る。
【図2】本考案包装体の要部の断面図である。
【図3】従来例の一部拡大断面図である。
11 熱可塑性合成樹脂シート 11a シート部 12 ポケット 13 アルミ箔 14 天壁部 15 側壁部 16 隅角稜辺部 A PTP包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長谷川 和 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂シートに成形した容体
(ポケット)内に錠剤,カプセル剤,食品,化粧品など
の被包装物を収容するとともに、容体開口部にアルミ箔
などの閉塞手段を施した包装体において、前記容体(ポ
ケット)の天壁部を加工基準としてシート厚をそのまま
残し、その他容体の側壁部及び閉塞手段が施されるシー
ト部を真空吸引加工して肉薄に形成したことを特徴とす
る包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3617493U JPH07867U (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3617493U JPH07867U (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07867U true JPH07867U (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=12462385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3617493U Pending JPH07867U (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07867U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020196700A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 住友ベークライト株式会社 | フィルム成形体及び包装体 |
-
1993
- 1993-06-07 JP JP3617493U patent/JPH07867U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020196700A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 住友ベークライト株式会社 | フィルム成形体及び包装体 |
JPWO2020196700A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2021-04-08 | 住友ベークライト株式会社 | フィルム成形体及び包装体 |
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