JPH0786602A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの製造方法Info
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- JPH0786602A JPH0786602A JP22618093A JP22618093A JPH0786602A JP H0786602 A JPH0786602 A JP H0786602A JP 22618093 A JP22618093 A JP 22618093A JP 22618093 A JP22618093 A JP 22618093A JP H0786602 A JPH0786602 A JP H0786602A
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- JP
- Japan
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- film
- amorphous silicon
- annealing
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- manufacturing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 チャネル領域内へのグレインバウンダリの進
入を防止し、トランジスタ特性の劣化を防止するための
薄膜トランジスタ製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 絶縁表面上に、薄膜トランジスタのボディと
なるアモルファス半導体膜を堆積する工程と、前記アモ
ルファス半導体膜のチャネル領域となる部分のみを、該
アモルファス半導体膜が融解しない温度に選択的に加熱
し、結晶成長の核を形成する核形成工程と、前記アモル
ファス半導体膜をアニールするアニール工程とを含む。
また、絶縁膜上に、薄膜トランジスタのボディとなるア
モルファスシリコン膜を堆積する工程と、前記アモルフ
ァスシリコン膜のチャネル領域のみに選択的にゲルマニ
ウムをドープする工程と、前記アモルファスシリコン膜
をアニールするアニール工程とを含む。
入を防止し、トランジスタ特性の劣化を防止するための
薄膜トランジスタ製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 絶縁表面上に、薄膜トランジスタのボディと
なるアモルファス半導体膜を堆積する工程と、前記アモ
ルファス半導体膜のチャネル領域となる部分のみを、該
アモルファス半導体膜が融解しない温度に選択的に加熱
し、結晶成長の核を形成する核形成工程と、前記アモル
ファス半導体膜をアニールするアニール工程とを含む。
また、絶縁膜上に、薄膜トランジスタのボディとなるア
モルファスシリコン膜を堆積する工程と、前記アモルフ
ァスシリコン膜のチャネル領域のみに選択的にゲルマニ
ウムをドープする工程と、前記アモルファスシリコン膜
をアニールするアニール工程とを含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタの製
造方法に関する。近年、LSIの各素子の微細化が進
み、その限界も近いといわれている。そこで、より高密
度化を進めるための方法として、LSI構造を三次元化
する方法が提案されている。LSI構造を三次元化する
ためには、絶縁膜上に形成した半導体層に薄膜トランジ
スタ(TFT)を作製する方法が有力であり、TFTの
高性能化が要望されている。TFTは、液晶表示装置に
おけるガラス基板上のスイッチング素子等としても使用
されている。
造方法に関する。近年、LSIの各素子の微細化が進
み、その限界も近いといわれている。そこで、より高密
度化を進めるための方法として、LSI構造を三次元化
する方法が提案されている。LSI構造を三次元化する
ためには、絶縁膜上に形成した半導体層に薄膜トランジ
スタ(TFT)を作製する方法が有力であり、TFTの
高性能化が要望されている。TFTは、液晶表示装置に
おけるガラス基板上のスイッチング素子等としても使用
されている。
【0002】
【従来の技術】従来のTFTのボディとなるポリシリコ
ン層は、アモルファスシリコン層を450℃〜520℃
で堆積し、550℃〜650℃でアニールを施すことに
より形成していた。
ン層は、アモルファスシリコン層を450℃〜520℃
で堆積し、550℃〜650℃でアニールを施すことに
より形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリシリコン層
の形成方法では、シリコン層の不特定の場所に結晶成長
の核が発生し、その核を中心に結晶が固相成長する。従
って、グレインバウンダリも不規則に発生するため、T
FTのチャネル領域にグレインバウンダリが存在するこ
ともある。
の形成方法では、シリコン層の不特定の場所に結晶成長
の核が発生し、その核を中心に結晶が固相成長する。従
って、グレインバウンダリも不規則に発生するため、T
FTのチャネル領域にグレインバウンダリが存在するこ
ともある。
【0004】ゲート長が約0.8μm程度以上の場合に
は、チャネル領域にグレインバウンダリが存在すること
は大きな問題とならなかったが、ゲート長が短くなると
問題が表面化してくる。
は、チャネル領域にグレインバウンダリが存在すること
は大きな問題とならなかったが、ゲート長が短くなると
問題が表面化してくる。
【0005】例えば、チャネル領域にグレインバウンダ
リが存在する場合は、存在しない場合に比べてトランジ
スタオフ時のドレイン電流が増加し、トランジスタオン
時のドレイン電流が減少する傾向がある。このように、
グレインバウンダリがチャネル領域に存在することによ
り、トランジスタの特性が劣化する。グレインバウンダ
リがチャネル中にあったり、なかったりすると、当然ト
ランジスタの特性はばらつく。
リが存在する場合は、存在しない場合に比べてトランジ
スタオフ時のドレイン電流が増加し、トランジスタオン
時のドレイン電流が減少する傾向がある。このように、
グレインバウンダリがチャネル領域に存在することによ
り、トランジスタの特性が劣化する。グレインバウンダ
リがチャネル中にあったり、なかったりすると、当然ト
ランジスタの特性はばらつく。
【0006】本発明の目的は、チャネル領域内へのグレ
インバウンダリの侵入を防止し、トランジスタ特性の劣
化を防止するための薄膜トランジスタ製造方法を提供す
ることである。
インバウンダリの侵入を防止し、トランジスタ特性の劣
化を防止するための薄膜トランジスタ製造方法を提供す
ることである。
【0007】また、トランジスタの特性を揃えるために
は、グレインバウンダリをチャネル中に必ず入れた状態
でもよい。
は、グレインバウンダリをチャネル中に必ず入れた状態
でもよい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タの製造方法は、絶縁表面上に、薄膜トランジスタのボ
ディとなるアモルファス半導体膜を堆積する工程と、前
記アモルファス半導体膜のチャネル領域となる部分のみ
を、該アモルファス半導体膜が融解しない温度に選択的
に加熱し、結晶成長の核を形成する核形成工程と、前記
アモルファス半導体膜をアニールするアニール工程とを
含む。
タの製造方法は、絶縁表面上に、薄膜トランジスタのボ
ディとなるアモルファス半導体膜を堆積する工程と、前
記アモルファス半導体膜のチャネル領域となる部分のみ
を、該アモルファス半導体膜が融解しない温度に選択的
に加熱し、結晶成長の核を形成する核形成工程と、前記
アモルファス半導体膜をアニールするアニール工程とを
含む。
【0009】前記アモルファス半導体膜は、アモルファ
スシリコン膜であり、前記アニール工程のアニール温度
は、550℃以上650℃以下でもよい、また、アモル
ファスシリコンゲルマニウム膜であり、前記アニール工
程のアニール温度は、550℃以上650℃以下でもよ
い。
スシリコン膜であり、前記アニール工程のアニール温度
は、550℃以上650℃以下でもよい、また、アモル
ファスシリコンゲルマニウム膜であり、前記アニール工
程のアニール温度は、550℃以上650℃以下でもよ
い。
【0010】前記核形成工程は、紫外線、レーザ光、電
子線のうちいずれか一つを前記アモルファス半導体膜表
面のチャネル領域のみに照射して加熱してもよい。ま
た、前記アモルファス半導体膜上に、チャネル領域部分
に開口を有する熱遮蔽膜を形成し、該熱遮蔽膜を形成し
た前記アモルファス半導体膜の全面にランプ光を照射し
ランプアニールし、かつ、前記アニール工程の前に前記
熱遮蔽膜を除去してもよい。
子線のうちいずれか一つを前記アモルファス半導体膜表
面のチャネル領域のみに照射して加熱してもよい。ま
た、前記アモルファス半導体膜上に、チャネル領域部分
に開口を有する熱遮蔽膜を形成し、該熱遮蔽膜を形成し
た前記アモルファス半導体膜の全面にランプ光を照射し
ランプアニールし、かつ、前記アニール工程の前に前記
熱遮蔽膜を除去してもよい。
【0011】前記熱遮蔽膜は、酸化シリコン膜、窒化シ
リコン膜、レジスト膜のいずれか一つ、または、アモル
ファスシリコン膜を含んでもよい。また、その最上層
は、金属膜であることが好ましい。
リコン膜、レジスト膜のいずれか一つ、または、アモル
ファスシリコン膜を含んでもよい。また、その最上層
は、金属膜であることが好ましい。
【0012】本発明の他の薄膜トランジスタの製造方法
は、絶縁膜上に、薄膜トランジスタのボディとなるアモ
ルファスシリコン膜を堆積する工程と、前記アモルファ
スシリコン膜のチャネル領域のみに選択的にゲルマニウ
ムをドープする工程と、前記アモルファスシリコン膜を
アニールするアニール工程とを含む。
は、絶縁膜上に、薄膜トランジスタのボディとなるアモ
ルファスシリコン膜を堆積する工程と、前記アモルファ
スシリコン膜のチャネル領域のみに選択的にゲルマニウ
ムをドープする工程と、前記アモルファスシリコン膜を
アニールするアニール工程とを含む。
【0013】また、逆にソース及びドレイン領域のみに
ゲルマニウムをドープし、必ずチャネル中にグレインバ
ウンダリを入れてもよい。
ゲルマニウムをドープし、必ずチャネル中にグレインバ
ウンダリを入れてもよい。
【0014】
【作用】アモルファス半導体膜のチャネル領域のみに紫
外線等を照射することにより、チャネル領域を結晶化
し、結晶成長の核を作ることができる。
外線等を照射することにより、チャネル領域を結晶化
し、結晶成長の核を作ることができる。
【0015】その後、全体をアニールすることにより、
この核を中心として結晶を固相成長させることができ
る。従って、チャネル領域にグレインバウンダリが侵入
することを防止することができる。
この核を中心として結晶を固相成長させることができ
る。従って、チャネル領域にグレインバウンダリが侵入
することを防止することができる。
【0016】アモルファス半導体膜として、アモルファ
スシリコンゲルマニウムを使用することにより、アモル
ファスシリコンの場合に比べてアニール温度を低下させ
ることができる。
スシリコンゲルマニウムを使用することにより、アモル
ファスシリコンの場合に比べてアニール温度を低下させ
ることができる。
【0017】また、チャネル領域以外の部分を熱遮蔽膜
で覆っておき、全面にランプ光を照射することによって
も、チャネル領域を結晶化することができ、同様の効果
を得ることができる。さらに、熱遮蔽膜の最上層を金属
膜にすることにより、熱遮蔽効果を高めることができ
る。
で覆っておき、全面にランプ光を照射することによって
も、チャネル領域を結晶化することができ、同様の効果
を得ることができる。さらに、熱遮蔽膜の最上層を金属
膜にすることにより、熱遮蔽効果を高めることができ
る。
【0018】アモルファスシリコン層に形成されるTF
Tのチャネル領域のみにゲルマニウムをドープしてアモ
ルファスシリコン層全体をアニールすることにより、チ
ャネル領域を結晶化することができる。これは、ゲルマ
ニウムをドープした部分は、ドープしない部分に比べて
比較的低温で固相成長するためである。
Tのチャネル領域のみにゲルマニウムをドープしてアモ
ルファスシリコン層全体をアニールすることにより、チ
ャネル領域を結晶化することができる。これは、ゲルマ
ニウムをドープした部分は、ドープしない部分に比べて
比較的低温で固相成長するためである。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の実施例によるTFT製造方
法で作製した三次元LSIの概略を示す。単結晶シリコ
ン基板1の表面にソース領域2、ドレイン領域3及びゲ
ート電極4を有するMOSトランジスタ5が形成されて
いる。シリコン基板1の表面に、MOSトランジスタ5
を覆うようにSiO2 、BSG、PSG、BPSG等で
形成された層間絶縁膜6が設けられている。
法で作製した三次元LSIの概略を示す。単結晶シリコ
ン基板1の表面にソース領域2、ドレイン領域3及びゲ
ート電極4を有するMOSトランジスタ5が形成されて
いる。シリコン基板1の表面に、MOSトランジスタ5
を覆うようにSiO2 、BSG、PSG、BPSG等で
形成された層間絶縁膜6が設けられている。
【0020】層間絶縁膜6の表面の一部には、TFTの
ボディとなるポリシリコン層7が形成されている。ポリ
シリコン層7には、ソース領域8、ドレイン領域9、チ
ャネル領域10及び絶縁ゲート構造を有するゲート電極
11を有するMOSトランジスタ12が形成されてい
る。
ボディとなるポリシリコン層7が形成されている。ポリ
シリコン層7には、ソース領域8、ドレイン領域9、チ
ャネル領域10及び絶縁ゲート構造を有するゲート電極
11を有するMOSトランジスタ12が形成されてい
る。
【0021】MOSトランジスタ5のドレイン領域3と
MOSトランジスタ12のソース領域8は、層間配線1
3により接続されている。また、MOSトランジスタ1
2のゲート電極11は、ソース領域8に接続されてお
り、MOSトランジスタ5の負荷抵抗として作用する。
MOSトランジスタ12のソース領域8は、層間配線1
3により接続されている。また、MOSトランジスタ1
2のゲート電極11は、ソース領域8に接続されてお
り、MOSトランジスタ5の負荷抵抗として作用する。
【0022】次に、図2(A)を参照して第1の実施例
によるポリシリコン層7の作製方法について説明する。
層間絶縁膜6の表面にアモルファスシリコン層7を堆積
する。次に、後に形成するTFT12等のチャネル領域
10のみに選択的に紫外線、レーザ光、または電子線1
4を照射する。紫外線等が照射される部分は、直径1μ
m程度の小さなスポットであり、この部分が結晶化す
る。
によるポリシリコン層7の作製方法について説明する。
層間絶縁膜6の表面にアモルファスシリコン層7を堆積
する。次に、後に形成するTFT12等のチャネル領域
10のみに選択的に紫外線、レーザ光、または電子線1
4を照射する。紫外線等が照射される部分は、直径1μ
m程度の小さなスポットであり、この部分が結晶化す
る。
【0023】このとき、アモルファスシリコンが融解し
ない程度の温度に加熱する必要がある。融点まで加熱す
ると、下地基板1に既に形成されているMOSトランジ
スタ5等に悪影響を与えることになるため、及びアモル
ファスシリコンが融解すると、その表面張力により液滴
状になってしまうためである。
ない程度の温度に加熱する必要がある。融点まで加熱す
ると、下地基板1に既に形成されているMOSトランジ
スタ5等に悪影響を与えることになるため、及びアモル
ファスシリコンが融解すると、その表面張力により液滴
状になってしまうためである。
【0024】なお、紫外線照射、レーザ光照射では、フ
ォトリソグラフィの技術を使用して、所望の場所のみに
照射することができる。また、電子線照射の場合には、
直接描画することにより所望の場所のみに照射すること
ができる。
ォトリソグラフィの技術を使用して、所望の場所のみに
照射することができる。また、電子線照射の場合には、
直接描画することにより所望の場所のみに照射すること
ができる。
【0025】次に、シリコン層7を550℃〜650℃
にてアニールする。このとき、紫外線等の照射によって
形成された結晶化した領域を核としてシリコン結晶が固
相成長し、結晶領域が拡大する。アニール時間は、55
0℃のとき数時間、650℃のとき約30分行うことが
好ましい。
にてアニールする。このとき、紫外線等の照射によって
形成された結晶化した領域を核としてシリコン結晶が固
相成長し、結晶領域が拡大する。アニール時間は、55
0℃のとき数時間、650℃のとき約30分行うことが
好ましい。
【0026】このようにして形成したシリコン層7に選
択的に不純物をドープすることにより、ソース領域8、
ドレイン領域9を形成する。さらに、シリコン層7上に
絶縁ゲート構造を有するゲート電極11を形成する。
択的に不純物をドープすることにより、ソース領域8、
ドレイン領域9を形成する。さらに、シリコン層7上に
絶縁ゲート構造を有するゲート電極11を形成する。
【0027】ゲート電極11は、シリコン層7の下側す
なわち層間絶縁膜6の中に形成してもよい。さらに、上
下両側に形成してもよい。従来例では、不特定の領域に
核が発生し、この核を中心として結晶化が進んだが、本
実施例では、チャネル領域に強制的に結晶成長のための
核を発生させるため、チャネル領域内にグレインバウン
ダリが存在することがなくなる。
なわち層間絶縁膜6の中に形成してもよい。さらに、上
下両側に形成してもよい。従来例では、不特定の領域に
核が発生し、この核を中心として結晶化が進んだが、本
実施例では、チャネル領域に強制的に結晶成長のための
核を発生させるため、チャネル領域内にグレインバウン
ダリが存在することがなくなる。
【0028】以下に、シリコン基板上に形成した厚さ2
50Åの熱酸化膜上に、アモルファスシリコン層を20
0Å堆積し、上述の方法によりポリシリコン化したシリ
コン層に、ゲート長0.5μm、ゲート幅0.3μm、
ソース/ドレイン領域の不純物ドーズ量1×1014cm
-2のTFTを形成した結果について示す。
50Åの熱酸化膜上に、アモルファスシリコン層を20
0Å堆積し、上述の方法によりポリシリコン化したシリ
コン層に、ゲート長0.5μm、ゲート幅0.3μm、
ソース/ドレイン領域の不純物ドーズ量1×1014cm
-2のTFTを形成した結果について示す。
【0029】トランジスタオン時のドレイン電流は、従
来方法で製造した場合は、1×10 -4A、標準偏差15
%であったのに対し、本実施例の方法で製造した場合は
1×10-3A、標準偏差5%であった。このように、本
実施例によれば、従来例に比べてトランジスタオン時の
電流が1桁多く、その特性のバラツキも少ないTFTを
得ることができる。
来方法で製造した場合は、1×10 -4A、標準偏差15
%であったのに対し、本実施例の方法で製造した場合は
1×10-3A、標準偏差5%であった。このように、本
実施例によれば、従来例に比べてトランジスタオン時の
電流が1桁多く、その特性のバラツキも少ないTFTを
得ることができる。
【0030】なお、紫外線の照射前にアモルファスシリ
コン層の表面に薄いSiN膜、SiO2 膜等を形成して
もよい。このSiN膜、SiO2 膜等はアモルファスシ
リコン層の保護膜として働き、選択的に結晶化を行う際
の安定度を向上することができる。
コン層の表面に薄いSiN膜、SiO2 膜等を形成して
もよい。このSiN膜、SiO2 膜等はアモルファスシ
リコン層の保護膜として働き、選択的に結晶化を行う際
の安定度を向上することができる。
【0031】アモルファスシリコン層の代わりに、アモ
ルファスシリコンゲルマニウム層を用いてもよい。アモ
ルファスシリコンゲルマニウム層は、GeH4 及びSi
2 H 6 またはSiH4 を原料とし、400℃〜600℃
において絶縁膜上に堆積する。
ルファスシリコンゲルマニウム層を用いてもよい。アモ
ルファスシリコンゲルマニウム層は、GeH4 及びSi
2 H 6 またはSiH4 を原料とし、400℃〜600℃
において絶縁膜上に堆積する。
【0032】アモルファスシリコンゲルマニウムはアモ
ルファスシリコンよりも低温で固相成長することができ
る。また、温度が一定であれば固相成長時間を短縮する
ことができる。
ルファスシリコンよりも低温で固相成長することができ
る。また、温度が一定であれば固相成長時間を短縮する
ことができる。
【0033】上記実施例では、TFTをLSIに適用す
る場合について説明したが、液晶表示装置におけるスイ
ッチング素子に適用することもできる。ただし、一般に
液晶表示装置のガラス基板には、耐熱性が低いソーダガ
ラス等の材料を使用する。例えば、ソーダガラスの耐熱
温度は約600℃である。従って、アモルファス半導体
層としてアモルファスシリコンゲルマニウムを使用し、
比較的低温で固相成長することが好ましい。
る場合について説明したが、液晶表示装置におけるスイ
ッチング素子に適用することもできる。ただし、一般に
液晶表示装置のガラス基板には、耐熱性が低いソーダガ
ラス等の材料を使用する。例えば、ソーダガラスの耐熱
温度は約600℃である。従って、アモルファス半導体
層としてアモルファスシリコンゲルマニウムを使用し、
比較的低温で固相成長することが好ましい。
【0034】TFTのボディとなる層として、上記方法
で作製したシリコンゲルマニウム層を使用し、上述と同
様のTFTを作製した場合、同等の特性及びバラツキの
TFTを得ることができる。
で作製したシリコンゲルマニウム層を使用し、上述と同
様のTFTを作製した場合、同等の特性及びバラツキの
TFTを得ることができる。
【0035】図2(B)は、本発明の第2の実施例を示
す。第1の実施例と同様に、250Åの厚さの絶縁膜6
上にアモルファスシリコン層7を200Å堆積する。次
に、アモルファスシリコン層7上にSiO2 膜、SiN
膜またはレジスト膜等の熱遮蔽膜16を設け、後に形成
するTFT12等のチャネル領域10に対応する部分に
開口を形成する。
す。第1の実施例と同様に、250Åの厚さの絶縁膜6
上にアモルファスシリコン層7を200Å堆積する。次
に、アモルファスシリコン層7上にSiO2 膜、SiN
膜またはレジスト膜等の熱遮蔽膜16を設け、後に形成
するTFT12等のチャネル領域10に対応する部分に
開口を形成する。
【0036】ランプアニーラーを用いてランプ光15を
照射しアニールを行う。例えば、アモルファスシリコン
層表面が約10秒間950℃になるようにアニールを行
う。熱遮蔽膜16を除去する。その後、第1の実施例と
同様に550℃〜650℃でアニールを行う。
照射しアニールを行う。例えば、アモルファスシリコン
層表面が約10秒間950℃になるようにアニールを行
う。熱遮蔽膜16を除去する。その後、第1の実施例と
同様に550℃〜650℃でアニールを行う。
【0037】第2の実施例においては、熱遮蔽膜16の
開口部において迅速に加熱され、熱遮蔽膜16に覆われ
た部分は加熱されにくい。そのため、結晶化が熱遮蔽膜
16の開口部においてのみ選択的に行われる。このた
め、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
開口部において迅速に加熱され、熱遮蔽膜16に覆われ
た部分は加熱されにくい。そのため、結晶化が熱遮蔽膜
16の開口部においてのみ選択的に行われる。このた
め、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0038】本実施例の方法を用いて、第1の実施例で
作製したと同様のTFTを作製したところ、トランジス
タオン時のドレイン電流は2×10-3A、標準偏差は3
%であった。
作製したと同様のTFTを作製したところ、トランジス
タオン時のドレイン電流は2×10-3A、標準偏差は3
%であった。
【0039】熱遮蔽膜としては、照射光の波長領域を透
過させない材料であればよい。例えば、SiO2 膜若し
くはSiN膜、及びこれら絶縁膜とスパッタ法により形
成したシリコン層若しくは450℃で形成したアモルフ
ァスシリコン層の2層構造の膜を使用してもよい。
過させない材料であればよい。例えば、SiO2 膜若し
くはSiN膜、及びこれら絶縁膜とスパッタ法により形
成したシリコン層若しくは450℃で形成したアモルフ
ァスシリコン層の2層構造の膜を使用してもよい。
【0040】さらに、SiO2 膜若しくはSiN膜、及
び金属膜の2層構造としてもよい。さらに、SiO2 膜
若しくはSiN膜、アモルファスシリコン膜、及び金属
膜の3層構造にしてもよい。このように、熱遮蔽膜の最
上層を光を効率的に反射する膜にすることにより、熱遮
蔽効果を高めることができる。
び金属膜の2層構造としてもよい。さらに、SiO2 膜
若しくはSiN膜、アモルファスシリコン膜、及び金属
膜の3層構造にしてもよい。このように、熱遮蔽膜の最
上層を光を効率的に反射する膜にすることにより、熱遮
蔽効果を高めることができる。
【0041】図2(C)は、本発明の第3の実施例を示
す。第1の実施例と同様に、250Åの厚さの絶縁膜6
上にアモルファスシリコン層7を200Å堆積する。次
に、後に形成するTFT12等のチャネル領域10の部
分にゲルマニウムを選択的にドープする。ゲルマニウム
のドープは、パターニングしたマスクを使用して、ゲル
マンのイオン注入等により行う。その後、第1の実施例
と同様に550℃〜650℃でアニールを行う。
す。第1の実施例と同様に、250Åの厚さの絶縁膜6
上にアモルファスシリコン層7を200Å堆積する。次
に、後に形成するTFT12等のチャネル領域10の部
分にゲルマニウムを選択的にドープする。ゲルマニウム
のドープは、パターニングしたマスクを使用して、ゲル
マンのイオン注入等により行う。その後、第1の実施例
と同様に550℃〜650℃でアニールを行う。
【0042】ゲルマニウムをドープしたアモルファスシ
リコンの固相成長は、ゲルマニウムをドープしていない
場合に比べてより低温で起こるため、まず、チャネル領
域10の部分で固相成長が生じる。このようにして、チ
ャネル領域10内にグレインバウンダリが生ずることを
防止することができる。
リコンの固相成長は、ゲルマニウムをドープしていない
場合に比べてより低温で起こるため、まず、チャネル領
域10の部分で固相成長が生じる。このようにして、チ
ャネル領域10内にグレインバウンダリが生ずることを
防止することができる。
【0043】第3の実施例の方法で第1の実施例と同様
のTFTを作製した場合、トランジスタオン時のドレイ
ン電流は1×10-3A、標準偏差は5%であった。な
お、チャネル領域10にドープしたゲルマニウムはIV
族元素であるため、導電型に影響を与えることはない。
また、ゲルマニウムの代わりに、リン(P)、またはボ
ロン(B)をドープしても固相成長温度を低下させるこ
とができる。リンまたはボロンをドープした場合は、そ
れぞれチャネル領域の導電型はn型またはp型になるた
め、TFTの閾値電圧を変化させることができる。
のTFTを作製した場合、トランジスタオン時のドレイ
ン電流は1×10-3A、標準偏差は5%であった。な
お、チャネル領域10にドープしたゲルマニウムはIV
族元素であるため、導電型に影響を与えることはない。
また、ゲルマニウムの代わりに、リン(P)、またはボ
ロン(B)をドープしても固相成長温度を低下させるこ
とができる。リンまたはボロンをドープした場合は、そ
れぞれチャネル領域の導電型はn型またはp型になるた
め、TFTの閾値電圧を変化させることができる。
【0044】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、チャネル領域にグレイ
ンバウンダリが存在しないようにTFTを形成すること
ができる。そのため、トランジスタ特性の劣化の少ない
TFTを形成することができる。
ンバウンダリが存在しないようにTFTを形成すること
ができる。そのため、トランジスタ特性の劣化の少ない
TFTを形成することができる。
【図1】本発明の実施例によるTFTの製造方法によっ
て作製した三次元LSIの断面の概略図である。
て作製した三次元LSIの断面の概略図である。
【図2】本発明の第1、第2及び第3の実施例によるT
FT製造方法を説明するためのTFT作製基板の断面図
である。
FT製造方法を説明するためのTFT作製基板の断面図
である。
1 シリコン基板 2、8 ソース領域 3、9 ドレイン領域 4、11 ゲート電極 5、12 MOSトランジスタ 6 層間絶縁膜 7 半導体層 10 チャネル領域 13 層間配線 14 紫外線、レーザ光、電子線 15 ランプ光 16 熱遮蔽膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/26 21/263 21/268 Z (72)発明者 徳納 弘和 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中川 健二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 絶縁表面上に、薄膜トランジスタのボデ
ィとなるアモルファス半導体膜を堆積する工程と、 前記アモルファス半導体膜のチャネル領域となる部分の
みを、該アモルファス半導体膜が融解しない温度に選択
的に加熱し、結晶成長の核を形成する核形成工程と、 前記アモルファス半導体膜をアニールするアニール工程
とを含む薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 前記アモルファス半導体膜は、アモルフ
ァスシリコン膜またはアモルファスシリコンゲルマニウ
ム膜であり、前記アニール工程のアニール温度は、55
0℃以上650℃以下である請求項1記載の薄膜トラン
ジスタの製造方法。 - 【請求項3】 前記核形成工程は、紫外線、レーザ光、
電子線のうちいずれか一つを前記アモルファス半導体膜
表面のチャネル領域のみに照射して加熱することを特徴
とする請求項1〜2のいずれかに記載の薄膜トランジス
タの製造方法。 - 【請求項4】 前記核形成工程は、前記アモルファス半
導体膜上に、チャネル領域部分に開口を有する熱遮蔽膜
を形成し、該熱遮蔽膜を形成した前記アモルファス半導
体膜の全面にランプ光を照射しランプアニールすること
を特徴とし、かつ、前記アニール工程の前に前記熱遮蔽
膜を除去する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載
の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 前記熱遮蔽膜は、酸化シリコン膜、窒化
シリコン膜、レジスト膜のいずれか一つを含む請求項4
記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項6】 前記熱遮蔽膜は、アモルファスシリコン
膜を含む請求項4または5記載の薄膜トランジスタの製
造方法。 - 【請求項7】 前記熱遮蔽膜は多層膜であり、その最上
層は、金属膜である請求項4〜6のいずれかに記載の薄
膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項8】 絶縁膜上に、薄膜トランジスタのボディ
となるアモルファスシリコン膜を堆積する工程と、 前記アモルファスシリコン膜のチャネル領域のみに選択
的にゲルマニウムをドープする工程と、 前記アモルファスシリコン膜をアニールするアニール工
程とを含む薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項9】 絶縁膜上に、薄膜トランジスタのボディ
となるアモルファスシリコン膜を堆積する工程と、 前記アモルファスシリコン膜のソース領域及びドレイン
領域のみに選択的にゲルマニウムをドープする工程と、 前記アモルファスシリコン膜をアニールするアニール工
程とを含む薄膜トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22618093A JPH0786602A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22618093A JPH0786602A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0786602A true JPH0786602A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16841143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22618093A Pending JPH0786602A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0786602A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2338962A (en) * | 1996-06-19 | 2000-01-12 | Nec Corp | Thin film formation method |
JP2006286752A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Sharp Corp | 3次元半導体集積回路装置の製造方法および3次元半導体集積回路装置 |
JP2007019395A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Renesas Technology Corp | Mos構造を有する半導体装置及びその製造方法 |
JP2007019400A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Renesas Technology Corp | Mos構造を有する半導体装置およびその製造方法 |
US7307282B2 (en) | 2000-06-12 | 2007-12-11 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Thin film transistors and semiconductor device |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP22618093A patent/JPH0786602A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2338962A (en) * | 1996-06-19 | 2000-01-12 | Nec Corp | Thin film formation method |
GB2338962B (en) * | 1996-06-19 | 2000-11-29 | Nec Corp | Thin film formation method |
US7307282B2 (en) | 2000-06-12 | 2007-12-11 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Thin film transistors and semiconductor device |
SG152040A1 (en) * | 2000-06-12 | 2009-05-29 | Semiconductor Energy Lab | Thin film transistors and semiconductor device |
JP2006286752A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Sharp Corp | 3次元半導体集積回路装置の製造方法および3次元半導体集積回路装置 |
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