JPH0786283B2

JPH0786283B2 - 地下立体駐車場

Info

Publication number: JPH0786283B2
Application number: JP2241578A
Authority: JP
Inventors: 勉北川
Original assignee: 岐阜工業株式会社
Priority date: 1990-09-12
Filing date: 1990-09-12
Publication date: 1995-09-20
Anticipated expiration: 2010-09-20
Also published as: JPH04120378A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、地上に広大な土地を必要とせず、多数の駐車
が可能で、しかも、迅速な入出庫ができることを目的と
した、地下立体駐車場に関するものである。

（従来の技術）従来、立体駐車場として、地上の建造物に、緩斜面をも
った多階層のものが提案されている。この種のものは広
大なスペースを要し、地下高騰の折から都会地の中に設
置することは、極めて不経済であった。また、上下方向
に回転するチェーンコンベアに多数のパレットを取付
け、塔内で回転させるものもあるが、全車の重量がチェ
ーンにかかり、動力費も多く、また故障も多く、さらに
入出庫がきわめて緩慢で非能率的であった。

（発明が解決しようとする課題）本発明は、地上のスペースをできるだけ少なくし、かつ
多数の車の入出庫を迅速に、かつ少ない動力で行うこと
のできる地下立体駐車場を提供することを目的としてい
る。

（課題を解決するための手段）本発明は、上述の課題を解決するために、地下底部から
地表の間において、各階毎に設けられ、互いに共通の中
心を有して、その中心から放射状に配置した格納用デッ
キと、地下における底部に設けた基台上に旋回自在に設
けたターンテーブルと、前記ターンテーブルの外側に周
設され、地表までに達する旋回塔と、前記旋回塔の中央
部で昇降自在に設けた昇降パレットと、前記昇降パレッ
トに対して移動自在に設けられた渡し用デッキと、前記
渡し用デッキ上に載置される車を受け渡し可能に、渡し
用デッキを前記格納用デッキまで移動させる駆動源とを
備えたことをその要旨としている。

（作用）上記構成の地下立体駐車場は、地表と同レベルにある中
心の旋回塔の中央上面に待機中の昇降パレット上に対し
て車を自走させて載せる。次に昇降パレットを下降さ
せ、所望の階層に停止させる。次にターンテーブルを回
転させて、所望の空駐車場のところまで旋回停止させ
る。次に、駆動源により渡し用デッキを格納用デッキま
で、移動させる。渡し用デッキの上の車を格納デッキに
移動後、昇降パレットは最上の地表まで戻って次の入出
庫を待機する。

（実施例）本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図及第２図に示すように、地下立体駐車場は、地下
にコンクリートにより円筒状外壁２が構築され、この円
筒状外壁２の底部には中心に向かって緩傾斜の漏斗状底
部３がコンクリートにより設けられている。漏斗状底部
３の中心下部には排水溝４が設けられて、通水孔５によ
り漏斗状底部３と連通されている。

地下上部はコンクリートにより環状天井６が設けられ、
地層７を介して地表８と同レベルの舗装９がなされてい
る。前記円筒状外壁２の内側には格納用デッキ10が各階
層共通の中心に向かって放射状に内方に向けて多数階層
に固定されている。各デッキ10には第１図に示すように
両側に車Ｃの車輪Ｔを載せるチェーンコンベア11が取付
けられている。デッキ10の外壁２側の先端には可撓式駐
車位置決めスイッチ12がそれぞれ設けられている。

前記漏斗状底部３の上面には基台14が設けられ、この貴
台14の中心に植設した主軸15にはターンテーブル16がそ
の中心位置にて嵌装されている。同ターンテーブル16は
ローラ17群上で旋回用モータ18により正逆旋回自在とさ
れている。

このターンテーブル16の外周上面には上面が地表に達す
る旋回塔19が設立されている。旋回塔19には昇降パレッ
ト21が設けられている。又、前記ターンテーブル16上に
は昇降用ウインチ22が設けられている。又、昇降用ウイ
ンチ22から延びるワイヤロープ27は、旋回塔19、昇降パ
レット21に設けられたシーブ23,24,25,26に掛回され、
その端部が、ターンテーブル16上において前記昇降用ウ
インチ22とは反対側に位置する過負荷検出スイッチ28に
連結されている。そして、前記昇降用ウインチ22の駆動
により旋回塔19に設けた昇降パレット21が上昇下降する
ようになっている。

前記昇降パレット21を詳述すると、第３図乃至第８図に
示すように、旋回塔19の内側にはガイドレール29（第１
図参照）が直立されている。昇降パレット21はパレット
本体31と、同パレット本体31上に設けられた渡し用デッ
キ37とを備えている。パレット本体31はその外側にガイ
ドローラ30が設けられ、同ガイドローラ30にて前記ガイ
ドレール29に対して上下移動可能に嵌合されている。パ
レット本体31において、ガイドローラ30とは反対側にナ
イロン製のスライドローラー32が転動自在に設けられて
いる。渡し用デッキ37の上面両側にはコンベア駆動用モ
ーター33により駆動されるチェーン34が連結されたチェ
ンコンベア35が取付けられている。渡し用デッキ37の中
央下面とパレット本体31との間には駆動源としてのスラ
イド用シリンダ36が設けられ、同シリンダ36はパレット
本体31上面に設けられた渡し用デッキ37を格納用デッキ
10まで駆動させる。

なお、図中、38は側溝、39は安全棚、40は操作パネル及
び料金パネル、41は格納時表示回転灯、42は自動扉、43
はバッファ、44はターンテーブル検出スイッチ、45は昇
降パレット検出スイッチ、46は渡し材を示す。

さて、前記のように形成された実施例の作用について説
明する。

前回塔19の中央上面に昇降パレット21を待機させた状態
で、昇降パレット21上に車を自走して載せ、その後、昇
降用ウインチ22を作動させて昇降パレット21を下降さ
せ、所望の階層の駐車場の位置で停止させる。次に旋回
用モーター18を作動させてターンテーブル16を回転さ
せ、所望の空駐車場のところまで旋回させて停止する。
次にスライド用シリンダ36を作動させて渡し用デッキ37
を所望の駐車場における格納用デッキ10まで移動させ、
昇降パレット21上面のチェーンコンベア35を駆動用モー
タ33にて駆動することにより、車のスライドが行われ
る。このとき、格納用デッキ10のチェーンコンベア11を
昇降パレット21側のチェーンコンベア35と連動させる。
この結果、車はデッキ10上を進み、デッキ先端の可撓性
式駐車位置決めスイッチ12に車が触れると、チェーンコ
ンベア11が停止して、駐車が完了する。

このように所望の駐車場に車Ｃを格納後、昇降パレット
21は最上の地表まで戻り、次の入出庫を待機する。

（効果）以上詳述したように、本発明は、地下の複数階層の駐車
場を放射状の設け、その中心で昇降パレットを昇降自在
にかつ旋回自在に設けた構成としたため、旋回塔の地表
に出ている中央上面に待機している昇降パレットに車を
積載するだけのスペースがあればよく、かつ、１台の昇
降パレットによる入出が迅速で、地下の狭いスペースに
おける駐車高率が良好である等の利点を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の地下立体駐車場の略線縦断面図、第２
図は第１図におけるＡ断面図およびＢ断面図、第３図は
同、昇降パレットの拡大平面図、第４図は第３図におけ
るＢ矢視図、第５図は同、Ａ矢視図、第６図は同、チエ
ーン部の拡大部分正面図、第７図は第６図におけるＣ矢
視図、第８図は昇降パレットの側面図である。〔主要部分の符号の説明〕 1:地下立体駐車場 3:底部、10:格納用デッキ 14:基台、16:ターンテーブル 19:旋回塔、21:昇降パレット 36:スライド装置 37:渡し用デッキ C:車

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】地下底部から地表の間において、各階毎に
設けられ、互いに共通の中心を有して、その中心から放
射状に配置した格納用デッキ（10）と、地下における底部（３）に設けた基台（14）上に旋回自
在に設けたターンテーブル（16）と、前記ターンテーブル（16）の外側に周設され、地表まで
に達する旋回塔（19）と、前記旋回塔（19）の中央部で昇降自在に設けた昇降パレ
ット（21）と、前記昇降パレット（21）に対して移動自在に設けられた
渡し用デッキ（37）と、前記渡し用デッキ（31）上の載置される車を受け渡し可
能に、渡し用デッキ（37）を前記格納用デッキ（10）ま
で移動させる駆動源（36）とを備えたことを特徴とする地下立体駐車場。