JPH0786133B2 - 揺変性被覆組成物 - Google Patents

揺変性被覆組成物

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JPH0786133B2
JPH0786133B2 JP61053798A JP5379886A JPH0786133B2 JP H0786133 B2 JPH0786133 B2 JP H0786133B2 JP 61053798 A JP61053798 A JP 61053798A JP 5379886 A JP5379886 A JP 5379886A JP H0786133 B2 JPH0786133 B2 JP H0786133B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は被膜形成成分および流下制御剤を含有する揺変
性被覆組成物に関するもので、特に流下制御効果に優れ
る被覆組成物を提供しようとするものである。
(従来の技術とその限界) 被膜形成成分および流下制御剤を含んで成る被覆用組成
物は特開昭53−67733号により公知である。しかしなが
らこの揺変性樹脂組成物に含まれる流下制御剤は、 一般式 で表わされる如く対称性分子構造のみから成るため、そ
の規則性に帰因すると考えられる構造上の問題から凝集
しやすい。そのため被膜に「ブツ」が発生したり、それ
に伴って光沢が減少したり、また有機バインダー中で相
分離を起こしやすく保存安定性に欠ける等の欠点があ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明らは、前記した従来技術の欠点を改善し、かつ被
覆組成物の揺変性を著しく高めようと鋭意研究を行っ
た。その結果、異なる2種以上の1分子中に1個の1級
アミノ基を有する化合物(以下、アミン化合物という)
と1種の有機ジイソシアネートを反応させて 一般式 で表わされる。非対称性分子構造を有する流下制御剤を
調製し、このものを流下制御剤として用いると、その非
対称構造により規則性がこわれるため流下制御剤相互の
凝集や有機バインダーとの分離が起こらずに保存安定性
が向上し、かつ、有機バインダーに対する親和性が高く
なることにより揺変性が著しく向上すること、さらに流
下制御効果,顔料分散安定性,塗膜の光沢にすぐれた揺
変性被覆組成物が得られることを見い出し、本発明を完
成させるに到った。
(発明の構成) 本発明を解説すれば、本発明は、 (i) 脂肪族ジイソシアネート,環状脂肪族ジイソシ
アネートおよび芳香族ジイソシアネートから選ばれた1
種の有機ジイソシアネート化合物と、 (ii) 最大含有化合物をβ−フェニルエチルアミン及
び/又はオクチルアミンとするとともに、前記アミン化
合物とは異なる1分子中に1個の1級アミノ基を有する
アミン化合物を含有する異なる2種以上のアミン化合
物、 との反応生成物が、被覆組成物の固形分に対して0.1〜2
0重量%含まれることを特徴とする揺変性被覆組成物。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
本発明になる揺変性被覆組成物において大きな特徴とす
る点は、前記したごとく1種の有機ジイソシアネートと
異なる2種以上の特定のアミン化合物との非対称性分子
構造を有する反応生成物を流下制御剤として使用する点
である。
本発明になる流下制御剤の製造に用いられる必須成分で
あるアミン化合物としてはプロピルアミン、ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、Sec−ブチルアミン、1,2−ジメ
チルプロピルアミン、ヘキシルアミン、2エチルヘキシ
ルアミン、アリールアミン、3−アミノプロパノール、
2−アミノプロパノール、3メトキシプロピルアミン、
3エトキシプロピルアミン、プロピオキシプロピルアミ
ン、イソプロピオキシプロピルアミン、ブトキシプロピ
ルアミン、イソブトキシプロピルアミン、2エチルヘキ
シロキシプロピルアミン、デシロキシプロピルアミン、
ラウリロキシプロピルアミン、t−アミルアミン、イソ
ペンチルアミン、ステアリルアミン、オイレルアミン、
ミリスチルアミン、ラウリルアミンや芳香族環を有する
アミンとしてベンジルアミン、α−フェニルエチルアミ
ン、β−フェニルエチルアミン、1−メチル−3フェニ
ルプロピルアミン、4−メトキシベンジルアミン等が使
用される。また、ジアミン系にはなるが1分子中に1級
アミノ基を1個有する有機アミノ化合物として、たとえ
ばジメチルアミノエチルアミン、エチルアミノエチルア
ミン、ジエチルアミノエチルアミン、メチルアミノプロ
ピルアミン、ジメチルアミノエトキシプロピルアミン、
ラウリルアミノプロピルアミン、N−アミノエチルピペ
リジン、ステアリルプロピレンジアミン等が使用され
る。
本発明においては、前記した如く非対称性分子構造を有
する流下制御剤を製造するためにこれらアミン化合物の
異なるものを2種以上用いることが極めて重要である。
前記異なる2種以上のアミン化合物の選択は任意である
が、使用する全アミン化合物のうち最大含有アミン化合
物としては、β−フェニルエチルアミン、またはオクチ
ルアミンの使用が好適である。
前記最大含有化合物であるβ−フェニルエチルアミン及
び/又はオクチルアミンは、後述する実施例で実証され
るように揺変性被覆組成物の特性改善に極めて重要なも
のである。即ち、前記アミン化合物の使用により調製さ
れる揺変性被覆組成物は、タレ限界膜厚(揺変性の評価
基準となる。)、非凝集性(これは被膜のブツ発生度、
従って光沢に優れた塗膜形成能を評価したり、または保
存安定性を評価するうえで重要な特性である。)、顔料
分散安定性などにおいて優れた特性を発揮するものであ
る。
また、使用する全アミン化合物のうち最大含有アミン化
合物の使用比率としては、全アミン化合物に対して80モ
ル%以下であることが好適である。80モル%を越えると
反応生成物が単一のアミン化合物を使用した時の流下制
御剤の欠点である。凝集や分離を生じやすく、また揺変
性の向上にも効果が低い。
次に本発明になる流下制御剤の製造に用いられる脂肪族
ジイソシアネート、環状脂肪族ジイソシアネート及び芳
香族ジイソシアネートとしては、ヘキサメチレン−1,6
−ジイソシアネート、エチレン−1,2ジイソシアネー
ト、テトラメチレン−1,4−ジイソシアネート、2,2,4あ
るいは2,4,4−トリメチル−ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ω,ω′−ジプロピルエーテルジイソシアネー
ト、チオ−ジプロピルジイソシアネート、ジシクロヘキ
シル−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート、1,5ジメチル(2,4−ω
−ジイソシアネートメチル)ベンゼン,1,5−ジメチル
(2,4−ω−ジイソシアナトエチル)ベンゼン、1,3,5−
トリメチル(2,4−ω−ジイソシアナトメチル)ベンゼ
ン、1,3,5−トリエチル(2,4−ω−ジイソシアナトメチ
ル)ベンゼン、イソホロンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルジメチルメタン−4,4′−ジイソシアネート、
2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソ
シアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネ
ートなどが代表的なものとして例示される。また前記し
たジイソシアネートとジオール,トリオールなどとの付
加物やビューレット結合で結合した形のトリマー,環状
トリマー等のポリイソシアネート類を一部使用してもさ
しつかえない。これらのジイソシアネート化合物のう
ち、好適にはヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート
や、2,4−およびまたは2,6−トルエンジイソシアネート
が使用される。
前記したように本発明になる流下制御剤は、前記アミン
化合物の異なる2種以上の混合物と有機ジイソシアネー
トとの反応生成物であり、各アミン化合物の1級アミノ
基数の総和と有機ジイソシアネートのイソシアネート基
数との比が0.7〜1.5の範囲内で反応させることが好まし
く、特に0.8〜1.2の範囲が好適である。
本発明になる流下制御剤は、前記アミン化合物の混合物
と有機ジイソシアネートとを任意の方法で必要に応じて
昇温下で反応させることにより製造することができる。
好ましい反応方法としては、0〜80℃の温度で、アミン
化合物の混合物と有機ジイソシアネートの1級アミノ
基:イソシアネート基の比が0.7〜1.5の範囲で両反応成
分を同時供給し、かつ激しく撹拌させる方法が好適であ
る。この反応は不活性溶剤、例えばアセトン,メチルエ
チルケトン,酢酸エチル,キシレン,トルエンなどの有
機溶剤中で行なえばよい。また必要であればn−ブタノ
ール,ブチルセロソルブ等のアルコールを必要最少量共
存させることも可能である。また、前記流下制御剤の製
造に際して、被膜形成成分を共存させた状態で反応を行
なってもよい。その場合使用する被膜形成成分として
は、一般に有機バインダーと称される樹脂成分単独や、
あるいはエナメル系やメタリック系塗料を目的とした樹
脂成分と無機顔料,有機顔料で代表される充填剤等との
複合成分であり、これらを任意に選び得る。その好まし
い例としては、有機バインダーとしてポリエステル樹
脂,アルキド樹脂,アクリル樹脂,ポリウレタン樹脂な
どがある。充填剤が含有される場合には、有機バインダ
ーの分散された状態で使用することが好ましく、充填剤
として代表的なものは酸化チタン,炭酸カルシウム,ア
ルミペースト等があり、これらを単一又は、複数で使用
しても良い。また流下制御剤を不活性溶剤中や被膜形成
成分中で製造する場合、アミン化合物の混合物または有
機ジイソシアネートのいずれか一方、もしくは両方に不
活性溶剤や被膜形成成分をあらかじめ混合させておき、
その後各成分を混合して反応させてもよい。また流下制
御剤の製造後に被膜形成成分として前記した有機バイン
ダーを配合したり、あるいはこれら有機バインダーの硬
化剤であるアミノ樹脂,ポリアミド樹脂,ポリイソシア
ネート樹脂などを配合してもよい。
次に本発明になる流下制御剤の配合割合について説明す
る。本発明になる流下制御剤の配合割合は被覆組成物の
固形分に対して、0.1〜20重量%であり、特に0.3〜15重
量%とするのが好ましい。ここで流下制御剤の配合割合
が0.1重量%未満の場合、目的とする流下制御効果がな
く、また20重量%を越えると塗料系の粘度が著しく増大
し、被覆用組成物としての機能を発揮し得ないという欠
点が生じる。本発明になる流下制御剤を配合してなる揺
変性被覆組成物はレベリング剤等の添加剤,染料,溶
剤,硬化促進剤等の他の添加剤を配合してもよいことは
いうまでもないことである。
以上のようにして調製された揺変性被覆組成物は、その
まま、または必要により有機溶剤を用いて適当な粘度に
希釈し、スプレー,ハケ塗り等の一般の塗装方法により
塗装される。揺変性の程度は、前記した範囲内で流下制
御剤の配合割合を選択することにより調整される。
(実施例) 次に、本発明を実施例および比較例により更に詳しく説
明するが、本発明はその技術的思想を逸脱しない限り、
これら実施例に限定されるものではない。なお各例中、
「部」は特にことわらない限り重量部を示す。
〔実施例−1〕 A:流下制御剤含有ポリエステル樹脂の製造 ベッコライトM−6008〔大日本インキ化学工業(株)
製、数平均分子量2500,OH価110(固形分当り),酸価5,
不揮発分60%であるオイルフリーアルキド樹脂〕100部
と、β−フェニルエチルアミン1.87部、オクチルアミン
0.85部を撹拌装置,冷却器,温度計および滴下槽を反応
器に仕込んで混合し、40℃以下に保ちながらヘキサメチ
レンジイソシアネート1.85部を適下槽からゆっくり供給
した。ジイソシアネート供給後、さらに2時間温度を20
℃〜50℃に保って撹拌を続けた。このようにして調製さ
れた流下制御剤を含有するポリエステル樹脂は良好な揺
変性を有していた。
B:被覆組成物の製造と塗装 ベッコライトM−6008 59.1部,ルチル形酸化チタン14
3部,キシレン20.5部を混合し、サンドグラインドミル
で1時間分散して、白色顔料ペーストを製造した。次い
で、前記Aで調製した流下制御剤を含有するポリエステ
ル樹脂104.57部、スーパーベッカミンL−117−60〔大
日本インキ化学工業(株)製、n−ブチル化メラミン樹
脂,不揮発分60%〕71.4部を混合し、被覆組成物を製造
した。この被覆組成物を、キシレン/セロソルブアセテ
ート=1/1により、フォードカップNo.4で計った粘度が2
3℃で30秒になるように希釈し、垂直に置いた鋼板(0.8
mm)にエアスプレー塗装した。塗装後、鋼板を垂直にし
たまま10分間室温にて放置し、次いで熱風循環式乾燥器
に垂直にしたまま入れ、140℃の温度で20分焼付した。
塗膜は平滑で光沢があり、膜厚80μでも“タレ”(垂下
現象)は認められなかった。またこの塗料を室温で1週
間放置したが凝集物は生じなかった。
〔実施例−2〕 アクリディックA−409〔大日本インキ化学工業(株)
製、数平均分子量9000,OH価20,酸価4,不揮発分50%でス
チレンを主剤とするアクリル樹脂〕185.7部と、β−フ
ェニルエチルアミン1.28部、オクチルアミン2.28部,n−
ブチルアミン0.52部を実施例−1と同様な反応器に仕込
み混合した。これらの混合物にヘキサメチレンジイソシ
アネート3.06部をゆっくり供給し、さらに1時間温度を
50℃に保って撹拌を続けた。このようにして得られた非
対称性分子構造の流下制御剤を含有するアクリル樹脂は
揺変性を有し、半透明であった。さらにスーパーベッカ
ミンG−821−60〔大日本インキ化学工業(株)製、イ
ソブチル化メラミン樹脂,不揮発分60%〕71.4部を混合
し、得られた被覆組成物をキシレン/n−ブタノール=8/
2により希釈するとともに実施例−1と同様の操作を繰
り返して、垂直に置いた鋼板にエアースプレー塗装し
た。塗装後10分間室温に放置し、次いで熱風循環式乾燥
器に垂直にしたまま入れ、140℃×30分間加熱したとこ
ろ、塗膜は完全に透明で光沢があり、80μの膜厚でもタ
レは認められなかった。
〔実施例−3〕 実施例1のA項においてベッコライトM−6008を93.4
部,β−フェニルエチルアミン2.00部、オクチルアミン
3.20部,及びヘキサメチレンジイソシアネート3.37部を
用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、揺
変性被覆組成物を得た。
次いで実施例−1と同様にして塗装したところ、塗膜は
平滑性を有し、光沢があり、膜厚80μでもタレは認めら
れなかった。塗料は1週間放置しても凝集物は生じなか
った。
〔実施例−4〕 アミン化合物の混合物としてβ−フェニルエチルアミン
2.02部、オクチルアミン1.07部,n−ブチルアミン0.2を
使用し、また、ヘキサメチレンジイソシアネートに代え
てトルエンジイソシアネート2.42部を用いる以外は実施
例1と同様の操作を繰り返して、揺変性被覆組成物を得
た。次いで実施例−1と同様にして塗装したところ、塗
膜は平滑で光沢があり、膜厚80μでもタレは認められな
かった。塗料は1週間放置しても凝集物は生じなかっ
た。
〔実施例−5〕 実施例−1のA項において、ベッコライト55−360〔大
日本インキ化学工業(株)製、数平均分子量2500,OH価
(固形分当り)110,酸価5,不揮発分60%であるオイルフ
リーアルキド樹脂〕を99.5部,オクチルアミン1.32部,n
−ブチルアミン0.32部,ヘキサメチレンジイソシアネー
ト1.22部、および実施例1のB項のベッコライトM−60
08に代えてベッコライト55−360を用いた以外は実施例
−1と同様の操作を繰り返して、揺変性被覆組成物を得
た。
次いで実施例−1のスーパーベッカミンL−117−60に
代えてバーノックDN−950〔大日本インキ化学工業
(株)製、非黄変型イソシアネートプレポリマー、不揮
発分75%、NCO%12.5%〕60部を用い実施例−1と同様
の操作を繰り返して塗装した。
塗装後室温にて鋼板を垂直にして10分間放置し、次に80
℃20分間加熱硬化させたところ塗膜は平滑で光沢があり
膜厚80μでもタレは認められなかった。またバーノック
DN−950投入前の揺変性被覆組成物は一週間放置後も凝
集物は生じなかった。
〔比較例−1〕 実施例−1のβ−フェニルエチルアミン1.87部、および
オクチルアミン0.85部の混合アミン化合物の代わりに、
オクチルアミン2.77部およびヘキサメチレンジイソシア
ネート1.8部を用いる以外は実施例−1と同様の操作を
繰り返して揺変性被覆組成物を得た。
次いで、実施例−1と同様の操作を行ない塗装した。塗
膜はやや光沢が減少しており、膜厚60μでタレが認めら
れた。またこの揺変性被覆組成物は一週間放置すると、
凝集物の発生が認められた。
〔比較例−2〕 実施例−1のβ−フェニルエチルアミンとオクチルアミ
ンよりなるアミン化合物の混合物の代わりに、ベンジル
アミン2.38部およびヘキサメチレンジイソシアネート1.
87部を用いた以外は実施例−1と同様の操作を繰り返し
て対称性分子構造のみを有する流下制御剤を含有する揺
変性被覆組成物を得た。次いで実施例−1と同様の操作
を繰り返して塗装した。
このものは膜厚80μでもタレは認められなかったが、得
られた塗膜の光沢が減少しており、また一部にブツ及び
発泡が認められた。またこの揺変性被覆組成物は1週間
放置すると凝集物の発生が認められた。
〔比較例−3〕 実施例−1で得られた流下制御剤を含有しない白色顔料
ペースト222.6部,ベッコライトM−6008を107.8部およ
びスーパーベッカミンL−117−60を71.4部を混合して
流下制御剤を含有しない被覆組成物を得た。この被覆組
成物を実施例−1と同様の操作を繰り返して塗装した。
塗装後、垂直にしたまま室温にて10分間放置し、次いで
140℃20分焼付た。塗膜の膜厚22μで、タレが認められ
た。
以上の実施例および比較例によって得られた塗装試験結
果ならびに塗膜試験結果を第1表に示す。なお各被覆組
成物の揺変性の程度は希釈された各被覆組成物をBH型粘
度計〔(株)東京計器製〕にて回転数を変えて測定し
て、算出した。
第1表より明らかのごとく、本発明になる特定の2種以
上のアミン化合物を用いて調製した流下制御剤を含有す
る揺変性被覆組成物は、極めて良好な保存安定性を示
し、また優れた揺変性を示す。
これに対して、比較例−1及び2の単一アミンを用いて
調製した流下制御剤を含有する被覆組成物は、保存安定
性が不十分であり、凝集物を生成する。また、本発明の
ものと比較して揺変性が充分でない。なお比較例−3の
流下制御剤を含有しない被覆組成物は流下(タレ)限界
膜厚が22μにおいてタレが生じることが判る。
(発明の効果) 本発明になる流下制御剤を含有する揺変性被覆組成物
は、極めて良好な保存安定性を示すとともに、優れた揺
変性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪本 浩 奈良県生駒郡斑鳩町興留9−3−5 (56)参考文献 特開 昭53−67733(JP,A) 特開 昭60−188474(JP,A) 米国特許3243372(US,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i) 脂肪族ジイソシアネート,環状脂
    肪族ジイソシアネートおよび芳香族ジイソシアネートか
    ら選ばれた1種の有機ジイソシアネート化合物と、 (ii) 最大含有化合物をβ−フェニルエチルアミン及
    び/又はオクチルアミンとするとともに、前記アミン化
    合物とは異なる1分子中に1個の1級アミノ基を有する
    アミン化合物を含有する異なる2種以上のアミン化合
    物、 との反応生成物が、被覆組成物の固形分に対して0.1〜2
    0重量%含まれることを特徴とする揺変性被覆組成物。
  2. 【請求項2】異なる2種以上のアミン化合物のうち、1
    種の化合物の最大含有量が80モル%以下である特許請求
    の範囲第1項に記載の揺変性被覆組成物。
  3. 【請求項3】有機ジイソシアネート化合物(i)と異な
    る2種以上のアミン化合物(ii)との反応生成物が、異
    なる2種以上のアミン化合物(ii)の1級アミノ基数の
    総和と有機ジイソシアネート化合物(i)のイソシアネ
    ート基数との比が0.7〜1.5の範囲内で反応させることに
    より調製されたものである特許請求の範囲第1項または
    第2項に記載の揺変性被覆組成物。
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