JPH0786091A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JPH0786091A
JPH0786091A JP5180903A JP18090393A JPH0786091A JP H0786091 A JPH0786091 A JP H0786091A JP 5180903 A JP5180903 A JP 5180903A JP 18090393 A JP18090393 A JP 18090393A JP H0786091 A JPH0786091 A JP H0786091A
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tightening
aluminum
lead tab
female screw
electrode terminal
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JP5180903A
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Shigenobu Noguchi
重信 野口
Takashi Mochizuki
隆 望月
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Nichicon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解コンデンサのコンデンサ素子から引出し
たリードタブと封口端子板に設けた外部電極端子との機
械的結合部分を改良し、製品の信頼性向上とエージング
電力量の削減、更に生産性向上を図る。 【構成】 アルミニウム陽極箔と陰極箔をセパレータを
介して巻回してなるコンデンサ素子をケースに収納し、
かつ該陽極箔と陰極箔から引出されたリードタブと封口
端子板とを接合する手段として外部電極端子とリードタ
ブとをネジ締めすると共に雄ネジまたは雌ネジ及びワッ
シャの接合部がそれぞれ99.92%以上の高純度アル
ミニウムからなり、かつ純水ボイル処理により表面が水
和酸化アルミニウムで覆われていることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電解コンデンサのリード
タブと封口端子板部分の改良、特にコンデンサ素子引出
しリードタブと外部電極端子との接合部の電気化学的安
定性を改良した電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来まで、電解コンデンサの封止部分は
封口端子板を外装金属ケースのカーリング等により機械
的締め付け固定させ、コンデンサ素子からの引出しリー
ドタブは該封口端子板に設けたアルミリベットに接続し
ていた。当該部分の電気化学的安定性はこの接続により
保持されていた。しかしながらこの接続だけでは駆動用
電解液がリードタブ、リベット、ワッシャに影響し電気
化学的安定性は不十分であった。
【0003】この従来までのアルミリベットとリードタ
ブとの接合はワッシャを介しての加締方式もしくは溶接
方式などが多く、この方式を前提として駆動用電解液と
の電気化学的反応を防ぐ各種試みが検討されてきた。た
とえばリベット、ワッシャに陽極酸化処理により酸化皮
膜を施し、表面の電気化学的反応を防ごうとする試みな
どがある。
【0004】しかしながら、リベット、ワッシャに酸化
皮膜を施すことによりかえって接合強度が低下したりし
て不都合を生じる。又、接合強度を増加させるにはどう
しても表面の皮膜除去が必要であった。しかしながら、
リベット、ワッシャの接合部に駆動用電解液が付着した
状態で通電されてできる化成皮膜はエージングのみなら
ず製品の信頼性にも大きな影響を与えている。具体的に
はコンデンサとして製品化した場合において、過電圧印
加などの電気的衝撃により当該部分においての絶縁破壊
が生じ易く防爆弁の作動無くショ−トに至るケ−ス等安
全上非常に問題がある。また実開昭56−40646号
公報のようにリベットの部分に絶縁性樹脂を塗布したも
のがあったが、腐食を生じたり樹脂の亀裂を生じたりす
る欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はコンデンサ素
子からの引出しリードタブと該封口端子板に設けた外部
電極端子との接触を充分な機械的結合により行わせた上
で、更に該接続部の電気化学的安定性を確実なものにす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために各種検討した結果見いだされたものであ
る。本発明の骨子は、コンデンサ素子からの引出しリー
ドタブと封口端子板に設けた外部電極端子の該接続部の
電気化学的安定性が不十分であった点を改善するために
表面が水酸化アルミで覆われた雌ネジ、雄ネジ及びワッ
シャにより形成された封口端子板に設けた外部電極端子
とリードタブをネジ締めによる接合を行い、該接続部が
水和酸化アルミに覆われることにより接合部の電気化学
的安定性を確実にしたものである。即ち、アルミニウム
陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回してコンデン
サ素子を形成し、該陽極箔と陰極箔から引出されたリー
ドタブを封口端子板に固着した外部電極端子と接合し、
ケースに収納してなる電解コンデンサにおいて、上記外
部電極端子のコンデンサ素子側に雌ネジ部または雄ネジ
部を形成し、上記リードタブおよびワッシャを介して上
記雌ネジ部に螺合する締付用雄ねじ、または上記雄ネジ
部に螺合する締付用雌ネジでネジ締めすると共に上記ワ
ッシャおよび締付用雄ネジまたは締付用雌ネジは、それ
ぞれ99.92%以上の高純度アルミニウムから構成さ
れ、かつ純水ボイル処理により表面が水和酸化アルミニ
ウムで覆われていることを特徴とする電解コンデンサで
ある。
【0007】
【作用】本発明によれば該接続部は水和酸化皮膜に覆わ
れているので駆動用電解液と直に接触することがなく、
従って駆動用電解液と不都合な反応を起こすことがな
い。また本発明の工程での操作も難点がなく容易に工程
導入でき得る。なお、締付用雄ネジまたは締付用雌ネジ
及びワッシャは純水ボイル処理により水和酸化皮膜を生
成させているが、この水和酸化皮膜を分析するとベーマ
イト(AlOOH)および水酸化アルミニウム(Al
(OH)3 )がほとんどであった。また、電気化学的に
安定な皮膜を生成させるためには99.92%以上の高
純度アルミニウムでできた締付用雄ネジまたは締付用雌
ネジ及びワッシャにする必要があった。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図1〜図4に示す具体的実施
例について述べる。図1はリードタブと外部電極端子と
を内側よりネジ締めを行う要部の説明図、図4は電解コ
ンデンサの断面図である。1は樹脂などの絶縁性を有す
る封口端子板、2は封口端子板1にモールド成型等によ
り固着された外部電極端子である。3は外部電極端子2
のコンデンサ素子側に形成された雌ネジ部である。4は
純度99.92%以上の高純度アルミニウムをプレス加
工したワッシャであり純水ボイル処理を施してある。5
は穴5aを形成したアルミニウム製リードタブ、6は上
記雌ネジ部3に螺合する雄ネジであり純度99.92%
以上の高純度アルミニウムからなり、純水ボイルを施し
てある。図2はリードタブ5と外部電極端子2との接合
後の様子を示した要部の説明図である。コンデンサ素子
9から導出したリードタブ5はワッシャ4を介して雌ネ
ジ部3と雄ネジ6によりしっかりと螺合し、接合され
る。これにより、実際駆動用電解液と接する雄ネジ6、
ワッシャ4は表面が水和酸化皮膜に覆われるため、駆動
用電解液との反応は防ぐことができる。10は固定材、
11はケースである。
【0009】次に図1に示す本発明の実施例と従来例と
を定格400V,820μFのCE69形電解コンデン
サを作製しエージング特性及び信頼性試験を行った。エ
ージングの電気量を比較してみると約15%程本発明の
方が少ない電気量で済んでいた。これは本発明の雄ネ
ジ、ワッシャ部の表面に生成した水和酸化皮膜が有効に
作用しており駆動用電解液との電気化学的反応が抑制さ
れていることを示していた。又、信頼性試験は105℃
にて1000時間の無負荷放置による漏れ電流値の増大
率にて評価を行ったが、従来例が初期の4.2倍になっ
ているのに対し本発明例は1.9倍と1/2以下まで改
善されていた。これもリードタブと外部電極端子の接合
がネジ締めにより極めて安定でありリベット加締より長
時間の変化に対しては良好であることを示している。加
えて表面の水和酸化皮膜が恒温長時間においても駆動用
電解液との電気化学的反応を有効に抑制していることを
示しているものである。
【0010】図3は本発明の他の実施例を示し、上述の
実施例において外部電極端子2には雌ネジ部3の代わり
に雄ネジ部7を用い締付用雌ネジ8で螺合し構成したも
ので、締付用雌ネジ8は純度99.92%以上のアルミ
ニウムからなり、純水ボイル処理を施したものを用いた
もので、上述と同様な効果が得られる。
【0011】
【発明の効果】上述の実施例で述べたように本発明によ
れば、エージングによる消費電力は大幅に削減でき省エ
ネルギー化が実現でき、又、信頼性においても従来品と
比べ漏れ電流特性が大幅に改善できた。又、併せて工程
におけるトラブルが大幅に削減し工程歩留の向上と生産
性向上が実現でき、本発明の工業的、実用的価値は大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリードタブと外部電極端子とのネ
ジ締要部の一実施例の説明図である。
【図2】本発明に係るリードタブと外部電極端子とのネ
ジ締要部の側面図である。
【図3】本発明に係るリードタブと外部電極端子とのネ
ジ締要部の他の実施例の説明図である。
【図4】本発明の電解コンデンサの一実施例の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 封口端子板 2 外部電極端子 3 外部電極端子に形成した雌ネジ部 4 ワッシャ 5 リードタブ 6 締付用雄ネジ 7 外部電極端子に形成した雄ネジ部 8 締付用雌ネジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム陽極箔と陰極箔をセパレー
    タを介して巻回してコンデンサ素子を形成し、該陽極箔
    と陰極箔から引出されたリードタブを封口端子板に固着
    した外部電極端子と接合し、ケースに収納してなる電解
    コンデンサにおいて、上記外部電極端子のコンデンサ素
    子側に雌ネジ部または雄ネジ部を形成し、上記リードタ
    ブおよびワッシャを介して上記雌ネジ部に螺合する締付
    用雄ねじ、または上記雄ネジ部に螺合する締付用雌ネジ
    でネジ締めすると共に上記ワッシャおよび締付用雄ネジ
    または締付用雌ネジは、それぞれ99.92%以上の高
    純度アルミニウムから構成され、かつ純水ボイル処理に
    より表面が水和酸化アルミニウムで覆われていることを
    特徴とする電解コンデンサ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09251927A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Kansai Coke & Chem Co Ltd 電気二重層コンデンサにおける外部端子への集電極リードの接続方法
JP2006340548A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Nippon Steel Corp リベット締着積層鉄芯とその製造方法及び装置
JP2015117423A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 住友電気工業株式会社 アルミニウム合金線材、キャパシタ、及びアルミニウム合金線材の製造方法
JP2018104822A (ja) * 2018-01-24 2018-07-05 住友電気工業株式会社 アルミニウム合金線材、キャパシタ、及びアルミニウム合金線材の製造方法
JP2022532284A (ja) * 2019-03-01 2022-07-14 内蒙古▲烏▼▲蘭▼察布▲東▼▲陽▼光▲化▼成箔有限公司 電極構造体及びその製造方法

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