JPH0786091A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH0786091A JPH0786091A JP5180903A JP18090393A JPH0786091A JP H0786091 A JPH0786091 A JP H0786091A JP 5180903 A JP5180903 A JP 5180903A JP 18090393 A JP18090393 A JP 18090393A JP H0786091 A JPH0786091 A JP H0786091A
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- Japan
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- aluminum
- lead tab
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
たリードタブと封口端子板に設けた外部電極端子との機
械的結合部分を改良し、製品の信頼性向上とエージング
電力量の削減、更に生産性向上を図る。 【構成】 アルミニウム陽極箔と陰極箔をセパレータを
介して巻回してなるコンデンサ素子をケースに収納し、
かつ該陽極箔と陰極箔から引出されたリードタブと封口
端子板とを接合する手段として外部電極端子とリードタ
ブとをネジ締めすると共に雄ネジまたは雌ネジ及びワッ
シャの接合部がそれぞれ99.92%以上の高純度アル
ミニウムからなり、かつ純水ボイル処理により表面が水
和酸化アルミニウムで覆われていることを特徴としてい
る。
Description
タブと封口端子板部分の改良、特にコンデンサ素子引出
しリードタブと外部電極端子との接合部の電気化学的安
定性を改良した電解コンデンサに関するものである。
封口端子板を外装金属ケースのカーリング等により機械
的締め付け固定させ、コンデンサ素子からの引出しリー
ドタブは該封口端子板に設けたアルミリベットに接続し
ていた。当該部分の電気化学的安定性はこの接続により
保持されていた。しかしながらこの接続だけでは駆動用
電解液がリードタブ、リベット、ワッシャに影響し電気
化学的安定性は不十分であった。
ブとの接合はワッシャを介しての加締方式もしくは溶接
方式などが多く、この方式を前提として駆動用電解液と
の電気化学的反応を防ぐ各種試みが検討されてきた。た
とえばリベット、ワッシャに陽極酸化処理により酸化皮
膜を施し、表面の電気化学的反応を防ごうとする試みな
どがある。
皮膜を施すことによりかえって接合強度が低下したりし
て不都合を生じる。又、接合強度を増加させるにはどう
しても表面の皮膜除去が必要であった。しかしながら、
リベット、ワッシャの接合部に駆動用電解液が付着した
状態で通電されてできる化成皮膜はエージングのみなら
ず製品の信頼性にも大きな影響を与えている。具体的に
はコンデンサとして製品化した場合において、過電圧印
加などの電気的衝撃により当該部分においての絶縁破壊
が生じ易く防爆弁の作動無くショ−トに至るケ−ス等安
全上非常に問題がある。また実開昭56−40646号
公報のようにリベットの部分に絶縁性樹脂を塗布したも
のがあったが、腐食を生じたり樹脂の亀裂を生じたりす
る欠点があった。
子からの引出しリードタブと該封口端子板に設けた外部
電極端子との接触を充分な機械的結合により行わせた上
で、更に該接続部の電気化学的安定性を確実なものにす
るものである。
決するために各種検討した結果見いだされたものであ
る。本発明の骨子は、コンデンサ素子からの引出しリー
ドタブと封口端子板に設けた外部電極端子の該接続部の
電気化学的安定性が不十分であった点を改善するために
表面が水酸化アルミで覆われた雌ネジ、雄ネジ及びワッ
シャにより形成された封口端子板に設けた外部電極端子
とリードタブをネジ締めによる接合を行い、該接続部が
水和酸化アルミに覆われることにより接合部の電気化学
的安定性を確実にしたものである。即ち、アルミニウム
陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回してコンデン
サ素子を形成し、該陽極箔と陰極箔から引出されたリー
ドタブを封口端子板に固着した外部電極端子と接合し、
ケースに収納してなる電解コンデンサにおいて、上記外
部電極端子のコンデンサ素子側に雌ネジ部または雄ネジ
部を形成し、上記リードタブおよびワッシャを介して上
記雌ネジ部に螺合する締付用雄ねじ、または上記雄ネジ
部に螺合する締付用雌ネジでネジ締めすると共に上記ワ
ッシャおよび締付用雄ネジまたは締付用雌ネジは、それ
ぞれ99.92%以上の高純度アルミニウムから構成さ
れ、かつ純水ボイル処理により表面が水和酸化アルミニ
ウムで覆われていることを特徴とする電解コンデンサで
ある。
れているので駆動用電解液と直に接触することがなく、
従って駆動用電解液と不都合な反応を起こすことがな
い。また本発明の工程での操作も難点がなく容易に工程
導入でき得る。なお、締付用雄ネジまたは締付用雌ネジ
及びワッシャは純水ボイル処理により水和酸化皮膜を生
成させているが、この水和酸化皮膜を分析するとベーマ
イト(AlOOH)および水酸化アルミニウム(Al
(OH)3 )がほとんどであった。また、電気化学的に
安定な皮膜を生成させるためには99.92%以上の高
純度アルミニウムでできた締付用雄ネジまたは締付用雌
ネジ及びワッシャにする必要があった。
例について述べる。図1はリードタブと外部電極端子と
を内側よりネジ締めを行う要部の説明図、図4は電解コ
ンデンサの断面図である。1は樹脂などの絶縁性を有す
る封口端子板、2は封口端子板1にモールド成型等によ
り固着された外部電極端子である。3は外部電極端子2
のコンデンサ素子側に形成された雌ネジ部である。4は
純度99.92%以上の高純度アルミニウムをプレス加
工したワッシャであり純水ボイル処理を施してある。5
は穴5aを形成したアルミニウム製リードタブ、6は上
記雌ネジ部3に螺合する雄ネジであり純度99.92%
以上の高純度アルミニウムからなり、純水ボイルを施し
てある。図2はリードタブ5と外部電極端子2との接合
後の様子を示した要部の説明図である。コンデンサ素子
9から導出したリードタブ5はワッシャ4を介して雌ネ
ジ部3と雄ネジ6によりしっかりと螺合し、接合され
る。これにより、実際駆動用電解液と接する雄ネジ6、
ワッシャ4は表面が水和酸化皮膜に覆われるため、駆動
用電解液との反応は防ぐことができる。10は固定材、
11はケースである。
を定格400V,820μFのCE69形電解コンデン
サを作製しエージング特性及び信頼性試験を行った。エ
ージングの電気量を比較してみると約15%程本発明の
方が少ない電気量で済んでいた。これは本発明の雄ネ
ジ、ワッシャ部の表面に生成した水和酸化皮膜が有効に
作用しており駆動用電解液との電気化学的反応が抑制さ
れていることを示していた。又、信頼性試験は105℃
にて1000時間の無負荷放置による漏れ電流値の増大
率にて評価を行ったが、従来例が初期の4.2倍になっ
ているのに対し本発明例は1.9倍と1/2以下まで改
善されていた。これもリードタブと外部電極端子の接合
がネジ締めにより極めて安定でありリベット加締より長
時間の変化に対しては良好であることを示している。加
えて表面の水和酸化皮膜が恒温長時間においても駆動用
電解液との電気化学的反応を有効に抑制していることを
示しているものである。
実施例において外部電極端子2には雌ネジ部3の代わり
に雄ネジ部7を用い締付用雌ネジ8で螺合し構成したも
ので、締付用雌ネジ8は純度99.92%以上のアルミ
ニウムからなり、純水ボイル処理を施したものを用いた
もので、上述と同様な効果が得られる。
れば、エージングによる消費電力は大幅に削減でき省エ
ネルギー化が実現でき、又、信頼性においても従来品と
比べ漏れ電流特性が大幅に改善できた。又、併せて工程
におけるトラブルが大幅に削減し工程歩留の向上と生産
性向上が実現でき、本発明の工業的、実用的価値は大な
るものがある。
ジ締要部の一実施例の説明図である。
ジ締要部の側面図である。
ジ締要部の他の実施例の説明図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミニウム陽極箔と陰極箔をセパレー
タを介して巻回してコンデンサ素子を形成し、該陽極箔
と陰極箔から引出されたリードタブを封口端子板に固着
した外部電極端子と接合し、ケースに収納してなる電解
コンデンサにおいて、上記外部電極端子のコンデンサ素
子側に雌ネジ部または雄ネジ部を形成し、上記リードタ
ブおよびワッシャを介して上記雌ネジ部に螺合する締付
用雄ねじ、または上記雄ネジ部に螺合する締付用雌ネジ
でネジ締めすると共に上記ワッシャおよび締付用雄ネジ
または締付用雌ネジは、それぞれ99.92%以上の高
純度アルミニウムから構成され、かつ純水ボイル処理に
より表面が水和酸化アルミニウムで覆われていることを
特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18090393A JP3394070B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18090393A JP3394070B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0786091A true JPH0786091A (ja) | 1995-03-31 |
JP3394070B2 JP3394070B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=16091327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18090393A Expired - Fee Related JP3394070B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3394070B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09251927A (ja) * | 1996-03-14 | 1997-09-22 | Kansai Coke & Chem Co Ltd | 電気二重層コンデンサにおける外部端子への集電極リードの接続方法 |
JP2006340548A (ja) * | 2005-06-03 | 2006-12-14 | Nippon Steel Corp | リベット締着積層鉄芯とその製造方法及び装置 |
JP2015117423A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 住友電気工業株式会社 | アルミニウム合金線材、キャパシタ、及びアルミニウム合金線材の製造方法 |
JP2018104822A (ja) * | 2018-01-24 | 2018-07-05 | 住友電気工業株式会社 | アルミニウム合金線材、キャパシタ、及びアルミニウム合金線材の製造方法 |
JP2022532284A (ja) * | 2019-03-01 | 2022-07-14 | 内蒙古▲烏▼▲蘭▼察布▲東▼▲陽▼光▲化▼成箔有限公司 | 電極構造体及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP18090393A patent/JP3394070B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09251927A (ja) * | 1996-03-14 | 1997-09-22 | Kansai Coke & Chem Co Ltd | 電気二重層コンデンサにおける外部端子への集電極リードの接続方法 |
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JP2022532284A (ja) * | 2019-03-01 | 2022-07-14 | 内蒙古▲烏▼▲蘭▼察布▲東▼▲陽▼光▲化▼成箔有限公司 | 電極構造体及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3394070B2 (ja) | 2003-04-07 |
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