JPH0785478A - 光学的情報記録再生方法 - Google Patents

光学的情報記録再生方法

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JPH0785478A
JPH0785478A JP5227522A JP22752293A JPH0785478A JP H0785478 A JPH0785478 A JP H0785478A JP 5227522 A JP5227522 A JP 5227522A JP 22752293 A JP22752293 A JP 22752293A JP H0785478 A JPH0785478 A JP H0785478A
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JP
Japan
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recording
power
dye
pit
optical information
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JP5227522A
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Inventor
Michikazu Horie
通和 堀江
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色素を主成分とするライトワンス型記録媒体
の耐再生光強度を維持しつつ、低記録パワーでの記録が
可能で、より高密度、高速度での記録ができる記録再生
方法を提供することを目的とする。 【構成】 基板上に色素系記録層を設けてなるライトワ
ンス型光学的情報記録媒体を用いた光学的情報記録再生
方法であって、最小記録パワーを測定し、記録は、バイ
アスパワーとして最小記録パワーの1/10〜1/2の
パワーを印加しつつトータルパワー20mw以下の記録
パワーを用いて記録層に物理的変化を生ぜしめることに
よって行い、再生は最小記録パワーの1/10未満のパ
ワーで行うことを特徴とする光学的情報記録再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的情報記録再生方法
に関し、大容量光学的情報記録用媒体、特に、記録感度
が20mW以下で高感度でありながら、再生光劣化を起
こすことが少ない色素系のライトワンス型媒体を用いた
記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に形成された薄膜にレーザービー
ムを照射して穴もしくは変形(ピット)を形成するよう
にした光学的記録用媒体として、低融点かつ低熱伝導率
であるために低記録パワーで穴あけ可能なTe薄膜が知
られている(例えばAppl.Phys.Lett.,34(1979)、835ヘ゜ー
シ゛)。
【0003】さらに、経時安定性を増すためにTeにS
e、Sb、Cuなどを添加した合金薄膜やこれら金属を
含有し、さらに、炭素、窒素、弗素、酸素等を含むプラ
ズマ重合膜、反応性スパッタ膜等が用いられている(特
開昭53−31104公報、特開昭58−54338公
報、特開昭57−98394公報、特開昭62ー252
543公報、特開昭63−160027公報、特開昭6
3−95983公報等) また、色素もしくは色素と高
分子化合物の混合物を記録層とする記録媒体も提案され
ている。
【0004】これらの穴あけ型ライトワンス記録媒体
は、穴あけという物理的に安定な記録状態を用いている
ためエラーレートが増加しにくく、書換不能であるが故
に改ざん不能な記録媒体として高い信頼を得ており、既
に、文書ファイル、画像ファイルとして実用化されてい
る。この穴あけ型ライトワンス媒体は、記録層面を内側
にして2枚の基板を張り合わせ、いわゆるエアーサンド
イッチ構造とすることにより水分の直接の凝縮を防ぐな
どして、実際上100年以上の保存安定性を達成してい
る(例えば三菱電機技報、66(1992)、43ヘ゜ーシ゛)。ま
た、記録媒体として片面300Mbyteは容易に達成
されている。
【0005】しかしながら、より一層の高密度記録を可
能とするために、ピットの大きさを小さくしても十分な
信号対雑音比(SN比)が得られること、また、ピット
間隔をより小さくすること、が求められている。ピット
間の間隔を詰めていくと、時間的に引き続いて形成され
る隣合うピット同士が、たとえ空間的に分離されていて
も、先行するピットの形成過程における余熱が後続する
ピットの形成過程に影響を及ぼすという問題、すなわち
熱干渉という問題が生じる。熱干渉効果により後続する
ピットが大きくなったり、その中心位置が前方にずれた
りするが、このようなピットを読みだした場合、いわゆ
るジッターやピークシフトが大きくなり、エラーレート
の増加につながる(例えば尾上守夫監修、「光ディスク
技術」、ラジオ技術社、212ヘ゜ーシ゛)。
【0006】高密度化のために従来のピット位置記録か
らピット幅記録に変更されつつあるが、ピット幅記録は
よりピット間の熱干渉の影響を受け易い。また、ピット
長記録では、記録パワーの上下10%程度の変動に対し
て、ピット長が急激に変化しないことが望ましい。熱干
渉効果を抑制する観点からは、記録層材料として熱伝導
率が小さい、色素または色素と高分子化合物を混合した
もの等が優れている。
【0007】色素媒体はまた、記録パワーの変動に対し
記録ピット長の変化が小さいという特徴もあり、ピット
長記録媒体として有望である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】記録密度を向上させる
ためには、ピット間隔を小さくしピット長記録を行う他
にピット径そのものを小さくする必要がある。ピットの
大きさは、集束された光ビームの径を小さくすること、
また、光ビーム照射領域に生じた温度分布を利用し、中
心部の高温領域だけで穴もしくは変形を生じさせること
により、例えば直径1μm以下のピット(穴もしくは変
形)を形成することも可能である。
【0009】これ以上ピット径を小さくするには、記録
パルスの照射時間twを短くする必要がある。twを短縮
して記録を行うと、より短時間に高パワーを照射しなけ
ればピット形成に必要な温度まで昇温できないが、光源
として通常用いられる半導体レーザー光のパワーにも限
度があり、記録層面に照射されるパワーは現状では20
mW程度以下、通常は15mW以下である。
【0010】たとえ、半導体レーザーの高出力化が可能
となっても、高速記録再生の要求に応えるため、ディス
クの回転速度が高速になればなるほど、ピット径を小さ
くするためにtwをますます短縮する必要があることを
考えあわせると、レーザー光出力の限度から、記録パル
ス幅の短縮には限度がある。現状では、1800から2
400rpmで、数十ナノ秒が限度であろう。
【0011】一般には記録レーザー波長に対する色素の
吸収係数を大きくすれば記録感度の改善は可能である
が、反射率が低下し、20%の反射率を得ることさえ困
難になる。以上のような記録感度の問題に加えて、色素
を主成分とするライトワンス媒体ではピット形成のしき
いエネルギーが明確でないため、記録感度をよくすると
再生光の繰り返し照射で容易に記録層が劣化してしまう
という問題がある。
【0012】たとえば1800回転で7〜8mWで記録
可能な色素媒体を0.5mW以下の再生光で繰り返し再
生した場合、1万回程度でノイズレベルが5〜6dBも
増加するということがありうる。そのうえ色素媒体では
色素単層で用いた場合、反射率が20%以上となること
は稀で、十分な再生光を得るために、再生光パワーを上
げたいが上記再生光劣化の問題から限度があるため、低
反射率の色素を用いることができず選択の幅が限られて
いた。
【0013】さらに、近年、光ディスクの一層の高密度
化を狙って、680nm等の短波長レーザー光でレーザ
ー光ビームのスポット径を小さくした記録方式が検討さ
れているが、この場合は、単位面積あたりの光エネルギ
ーが増加するため、より一層の耐再生光強度が求められ
る。色素媒体では、高感度で再生光劣化に強い色素媒体
を得ることは難しく、熱伝導率が低い、酸化しにくいと
いうメリットがあるにもかかわらず、短波長対応、高密
度、高速回転のメディアとして実用化するのが甚だ困難
であった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、色素を主
成分とする記録媒体の記録感度改善と耐再生光強度改善
という一見相矛盾する目的を達成し、高密度かつ高速回
転での記録可能なライトワンス型記録媒体を用いた光学
的情報記録再生方法について鋭意検討した結果、本発明
に到達した。
【0015】すなわち、本発明は、基板上に色素系記録
層を設けてなるライトワンス型光学的情報記録媒体を用
いた光学的情報記録再生方法であって、最小記録パワー
を測定し、記録は、バイアスパワーとして最小記録パワ
ーの1/10〜1/2のパワーを印加しつつトータルパ
ワー20mw以下の記録パワーを用いて記録層に物理的
変化を生ぜしめることによって行い、再生は最小記録パ
ワーの1/10未満のパワーで行うことを特徴とする光
学的情報記録再生方法である。
【0016】本発明に用いる記録媒体は、レーザー光波
長に対して透明な基板上に少なくとも色素を主成分とす
る記録層を設けてなる。基板としてはポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、非晶性ポリオレフィン
等のプラスチック、あるいはガラスが用いられる。基板
上にはレーザー光案内用の溝またはプレピットが設けら
れるのが普通である。
【0017】記録層としては色素系の記録層、即ち、レ
ーザーによって色素が分解したり、色素と混合された高
分子物が溶融したりしてピットが形成される記録層が用
いられる。色素系記録層中の色素としてはその熱重量ス
ペクトルにおいて、重量減少が開始される温度が200
℃以上である色素が好適に用いられる。
【0018】本発明記録方法におけるレーザー光パワー
の変化を図1に模式的に示す。図1は各レーザーの光パ
ワー(縦軸)と照射時間(横軸)の関係を示す図であ
る。図1中Prは情報の再生あるいはトラッキングのた
めに必要な最小限のレーザー光パワーであって、繰り返
し記録層に照射しても全く変形や変質を生じないことが
望ましい。通常106回の再生にも耐えられることが要
求される。
【0019】Pwは記録層に局所的に穴もしくは変形あ
るいは分解を生じせしめてピットを形成するための記録
パワーである。Pbは積極的に記録層を予備加熱するた
めのバイアスパワーで、1回だけの照射では、記録層
に、光学的に読みだし得る物理変化を全く生じさせない
ようなパワーでかつPrより十分大きいパワーが選ばれ
る。
【0020】Pbは記録中にのみ照射されるから、ライ
トワンス型媒体では実質上1回しか記録層に照射されな
い。従って、Pbを繰り返し照射することにより、記録
層が変質することは問題にならないから、記録層にピッ
トを形成しうる最小の記録パワーをPminとすると、実
際上かなりPminに近いパワーまで選択することができ
る。
【0021】Pminは、色素系の記録層に再生パワー光
から5mW単位でパワーを徐々に上げて記録を行い、C
/N比が立ち上がった時点のパワーをいう。したがっ
て、少なくともPr<Pb<Pmin<Pwなる条件を満
たしている必要がある。より詳細には各パワーと記録層
熱物性との関係は以下のようになるのが望ましい。以下
では、各パワーPr,Pb,Pmin、Pwに相当する記
録層内の到達温度をそれぞれ、Tr,Tb,Tmin、T
wと考えて説明を行う。
【0022】記録層が色素であり、その分解によるガス
生成が記録層を押し退けてピットを形成する場合、Tb
は色素の分解温度Tdより低くなければならない。ある
いは、記録層が色素と高分子の混合物であり、色素は光
吸収剤として働き、発生した熱により高分子が変形また
は分解してピットを形成する場合、Tbは高分子のガラ
ス転移点Tsまたは分解点Tdより低くなければならな
い。
【0023】従って、Tb<Tmin=Td,またはTs
である。一般的に、色素では熱重量スペクトルの重量減
少開始温度として求められるTdは300℃程度であ
り、低分子量のポリマーや架橋性のオリゴマー等の重合
物をバインダーとして混合した場合、Tsは150℃程
度である。十分な耐再生光強度を得るためには、たとえ
記録感度が悪化しても、Tdを200℃以上、Tsを1
00℃以上にするのが望ましい。
【0024】Twは十分なピット径を得るため通常はT
w>Tminとする。さて、本発明者らの検討によれば、
106回以上の繰り返し再生による熱的な劣化を抑制す
るには、単にTr<Tminとするだけでは不十分で、十
分なマージンを見込んで、Tr<1/10Tmin<1/
10Twとすることが必要である。従って、無バイアス
時の記録パワーPwについて、Pmin>10Prでなけ
ればならない。
【0025】このままでは、例えばPr=1.0mWに
対して、10mW以上の記録パワーを必要とし、安価な
半導体レーザーを用いることができない。また、Pw=
20mW以上という低感度媒体は、耐再生光強度という
観点からは望ましいにもかかわらず、感度が悪すぎて実
用的でないということになり、色素選択の幅を狭くす
る。
【0026】色素媒体の低感度化は、色素の吸収スペク
トルのピークを若干ずらしてやればよく、これは、ディ
スク特性を支配する色素骨格を変えることなく、付加的
な基を変えることで達成でき、合成の面からは高感度媒
体を選ぶより容易である。また、色素にポリマー等を加
えて希釈することでも低感度化は達成できる。このよう
に低感度色素を採用できれば、色素選択の幅を広げられ
るという利点がある。
【0027】そこで記録時にバイアスパワーを印可して
記録層の予備加熱を行い、見かけ上記録感度を低下させ
れば、低感度色素を実用的なレーザーパワーで記録でき
る。バイアスパワーPbとしては、Pb<Pminとする
だけでは不十分で、Pb<1/2Pminまで小さくした
方が、レーザーパワーの変動、ドライブ内の50℃程度
までの温度上昇に対するマージンがとれる。
【0028】本発明における記録方法はいわゆるピット
位置記録であってもよいし、ピット長記録であってもよ
い。いずれの場合も本発明記録方法は、ピット径を小さ
くしたり、後続ピットの変形を抑制したりして、ピット
間隔を小さくし高密度化することができるが、特にピッ
ト長記録の場合に著しい改善効果が期待できる。
【0029】さらに、ピット長記録の場合、Pwを照射
する場合に時間幅twの単一のパルスで照射するのみな
らず、twを分割していくつかのパルスとして照射する
ことにより、ピット形状の改善をはかることも有効であ
る。さらに、ディスクの回転速度を上げる場合、記録パ
ルスの繰り返し周波数を上げ、また、記録パルス幅を縮
めていけば、記録密度を保ったまま、高速記録再生が可
能である。
【0030】回転速度の上限は、記録に用いる光源のパ
ワーの上限で決まってくるが、本発明の一つの効果であ
る予備加熱効果は回転速度によらず期待でき、同一パワ
ーでより高回転速度まで記録が可能となる。上記記録パ
ワー及びバイアスパワーを予め、指定された位置にプリ
ピットとして射出成形時に転写したり、成膜後記録して
おくことで、媒体の互換性をとることができる。
【0031】
【実施例】
実施例1及び比較例1 色素層を記録層とするライトワンス型記録媒体として、
1.39μmピッチの同心円状トラックを有するポリカ
ーボネート樹脂基板上に、下記に示す構造のNiインド
アニリン系色素をスピンコート法により反射率が20%
程度になるような膜厚となるよう塗布した。この記録層
の最小記録パワーPminは8mWであった。
【0032】
【化1】
【0033】基板を線速7.6m/s(2400rp
m、半径30mmに相当)で回転させ、記録パルス幅を
20ナノ秒または30ナノ秒とし、バイアスパワーPb
を1.5mW、2mW、2.5mWとし、記録パワーP
wを変化させ、8T−3T信号を繰り返してピット位置
記録を行った。用いたレーザー光は、波長780nm
で、およそ直径1.3umにまで集束されている。
【0034】再生光パワーは0.6mwとしたが、この
パワーでは100万回以上の繰り返し照射に対し、ノイ
ズレベルの上昇、反射率の低下等記録層の劣化は全く生
じなかった。エラーレートに直接影響を及ぼすジッター
を測定した(尾上守夫監修、「光ディスク技術、ラジオ
技術社、212ヘ゜ーシ゛に準拠)。時間3T及び8T(T=基
準クロック周波数に対する周期)は、現状の5.25イ
ンチ光ディスクで広く用いられている(2、7)変調符
号でのピット位置記録を行った場合の、最短ピット間隔
及び最長ピット間隔に相当する。
【0035】基準クロック周期55ナノ秒は次世代2倍
密度130mm媒体の国際規格(ECMA/TC31で
審議中)に準拠した。上記のようなパターンを用いるこ
とにより、最短ピット間隔、3Tすなわち熱干渉の観点
から最悪のジッターを測定することができる。実用上こ
の3Tパターンのジッターは、3ナノ秒、好ましくは2
ナノ秒であることが必要で、記録パワーは、この低ジッ
ター値が達成できる記録パワー範囲のほぼ中心にとられ
るのが普通である。
【0036】記録パルス幅を20ナノ秒または30ナノ
秒とし、バイアスパワーPbを1.5mW、2mW、
2.5mWとした場合のジッター及び分解能の記録パワ
ー依存性を図2に示した。比較例として記録パルス幅は
20または30ナノ秒でバイアスパワーを再生パワーと
同じ0.6mW、または非常に大きな3mWとした場合
のジッターの記録パワー依存性を図3に示す。
【0037】比較例のバイアスパワーが0.6mWの場
合、10mW以下ではほとんど記録不可能であった。バ
イアスパワーをゼロに近づけていけば、記録感度はさら
に悪くなり15mWでも満足すべき振幅の得られる記録
は全く不可能である。最小記録パワーは8mW程度であ
ったので、これは再生光パワー0.6mWの10倍以上
である。
【0038】この媒体に実施例の如くバイアスパワーを
1mW以上2.5mW程度まで印加すれば、見かけ上記
録感度は改善され、10mW未満での記録も可能であ
る。しかしながら、比較例の如く3mW以上のバイアス
パワーを印加するとジッターはかえって悪化する。これ
は、記録がパルス上のレーザー光照射で行われるのに対
し、バイアスパワーは連続的に照射されるためである。
【0039】従ってバイアスパワーは約1mW以上が有
効でかつバイアスパワー無印加の時の最小記録パワー
(8mW)の2分の1以下であることが必要であること
がわかる。また、バイアスパワーを1mW以上3mW未
満印加したときの、記録パワーはジッターが2ナノ秒以
下になる範囲から考えて、6mW以上15mW未満で記
録可能であり、半導体レーザーでの記録に十分な記録感
度である。
【0040】比較例2 色素として重量減少開始温度が約150℃である、シア
ニン色素をスピンコート法により基板上に塗布した。実
施例1と同様の記録実験を行った。バイアスパワー0.
5mWで、記録パワー5〜6mWで記録可能であった。
この記録媒体は高感度でありすぎるために、再生光を1
00回ほど照射しただけでノイズレベルが著しく上昇
し、耐再生光強度が不十分であった。
【0041】
【発明の効果】本発明記録再生方式を用いることによ
り、色素を主成分とするライトワンス型記録媒体の耐再
生光強度を維持しつつ、低記録パワーでの記録が可能と
なるため、より高密度、高速度での記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各レーザーの光パワー(縦軸)と照射時間
(横軸)の関係を示す図
【図2】 実施例におけるジッター及び分解能の記録パ
ワー依存性を示す図
【図3】 比較例におけるジッター及び分解能の記録パ
ワー依存性を示す図
【符号の説明】
Pw 記録パワー Pb バイアスパワー tw 記録パルス幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に色素系記録層を設けてなるライ
    トワンス型光学的情報記録媒体を用いた光学的情報記録
    再生方法であって、最小記録パワーを測定し、記録は、
    バイアスパワーとして最小記録パワーの1/10〜1/
    2のパワーを印加しつつトータルパワー20mw以下の
    記録パワーを用いて記録層に物理的変化を生ぜしめるこ
    とによって行い、再生は最小記録パワーの1/10未満
    のパワーで行うことを特徴とする光学的情報記録再生方
    法。
  2. 【請求項2】 色素系記録層中の色素として、その熱重
    量スペクトルにおいて、重量減少が開始される温度が2
    00℃以上である色素を用いる請求項1に記載の光学的
    情報記録再生方法。
  3. 【請求項3】 色素系記録層が色素と重合物とからな
    り、該重合物はガラス転移点が100℃以上であるもの
    を用いる請求項1又は2に記載の光学的情報記録再生方
    法。
JP5227522A 1993-09-13 1993-09-13 光学的情報記録再生方法 Pending JPH0785478A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7088662B2 (en) 2002-10-23 2006-08-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc drive and method for controlling the same
US8526291B2 (en) 2010-07-13 2013-09-03 Fujifilm Corporation Optical information recording medium

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US7088662B2 (en) 2002-10-23 2006-08-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc drive and method for controlling the same
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