JPH0785422A - 複合型磁気ヘッド - Google Patents

複合型磁気ヘッド

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JPH0785422A
JPH0785422A JP23202793A JP23202793A JPH0785422A JP H0785422 A JPH0785422 A JP H0785422A JP 23202793 A JP23202793 A JP 23202793A JP 23202793 A JP23202793 A JP 23202793A JP H0785422 A JPH0785422 A JP H0785422A
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JP
Japan
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magnetic head
head
magnetoresistive effect
thin film
magnetic
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JP23202793A
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Takashi Watanabe
隆 渡辺
Noboru Wakabayashi
登 若林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/40Protective measures on heads, e.g. against excessive temperature 

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子サイドから飛び込む静電気によりMR素
子の静電破壊を防止する。 【構成】 スライダー2上にMRヘッドとインダクティ
ブヘッドを積層した複合型磁気ヘッドにおいて、インダ
クティブヘッドのコイル部12とMRヘッドのMR素子
4又はそれに接続される導体部が、体積抵抗率103
109 Ωcmの物質13で短絡されると共に、上記MR
ヘッドのMR素子4に接続される一対の端子間15a,
15bに、2つのダイオード18,19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハードディスク
に対して記録再生するのに好適な複合型磁気ヘッドに関
し、特に静電破壊対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録密度の向上を達成するため
に、ハードディスク・ドライブ装置の記録再生ヘッドと
して、誘導型薄膜磁気ヘッド(以下、インダクティブヘ
ッドと称する。)による記録ヘッドと、短波長感度に優
れた磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称
する。)による再生ヘッドを同一の基板(スライダー)
上に積層した,いわゆる複合型磁気ヘッドの実用化が検
討されるようになってきた。
【0003】その実用化のために乗り越えなければなら
ない技術的問題として、静電破壊の問題が挙げられる。
静電破壊は、大別すると2つの種類に区別される。1つ
は、ドライブ実装状態において、ハードディスクからの
電荷の飛び込みによるものである。
【0004】すなわち、ハードディスクの表面は、空気
流等によって表面電位が上昇し、静電気(電荷)が蓄積
された状態となっている。このため、磁気ヘッドが動作
開始時(スタート時)又は停止時(ストップ時)にハー
ドディスクに対して近接ないしは接触すると、接地状態
にある磁気抵抗効果素子(以下、MR素子という。)の
端部との間に放電が生じ、この放電による大きな電流が
MR素子に流れる。つまり、ハードディスク上に蓄積さ
れた電荷がヘッドに飛び込んできて、MR素子に流れる
ことになる。この結果、高感度化のためにその膜厚をサ
ブミクロン以下とされたMR素子が、かかる放電電流に
よって破壊され、ヘッド出力が得られなくなる現象が発
生する。
【0005】これについては、本願出願人によって従来
から種々の検討がなされている。例えば、その一例とし
て特開平4−21916号公報に開示するように、MR
素子を挟み込む一対の導電体の一方とMR素子の先端電
極とを電気的に接続すると共に、容量の大きい導電体と
容量の小さい導電体とを各々独立に接地電位に接続する
構造とする。
【0006】かかる構造とすることにより、磁気ヘッド
がハードディスクに接触したとき、ディスク表面上の帯
電電荷は、ほとんど大容量の導電体を通して接地電位に
排出される。また、仮にMR素子部に電荷が飛び込んで
も、電荷は先端電極と電気的に接続されている導電体を
通じて接地電位に排出されることになる。したがって、
いずれの場合でもディスク上の帯電電荷は、MR素子の
回路に流れることがなく、MR素子の破壊を回避するこ
とができる。
【0007】もう1つは、磁気ヘッドを評価する際(電
磁変換特性等)又はドライブ組立の際に、端子サイドか
ら電荷が飛び込むことによる静電破壊である。そのうち
の一方は、記録コイルとMR素子又はそれに接続する導
体部(配線等)の絶縁を破壊し、他方はMR素子に静電
気が放電され、当該MR素子自体が溶断される。かかる
事態はドライブ組立前に生じることから、磁気ヘッドの
製造歩留まりに大きな影響を与えることになる。したが
って、その対策が早急に臨まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上述
の技術的な課題に鑑みて提案されたものであって、端子
サイドからの飛び込みによる静電破壊を回避し、記録再
生特性に優れた信頼性の高い複合型磁気ヘッドを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、基板上に磁気記録媒体との対接面に臨
んで再生用磁気ギャップを構成する磁気抵抗効果型磁気
ヘッドと記録用磁気ギャップを構成する誘導型薄膜磁気
ヘッドが積層されてなる複合型磁気ヘッドにおいて、上
記誘導型薄膜磁気ヘッドのコイル部と磁気抵抗効果型磁
気ヘッドの磁気抵抗効果素子又はそれに接続される導体
部を、体積抵抗率103 〜109 Ωcmなる物質で短絡
させることにより、上述の課題を解決する。
【0010】また本発明は、基板上に磁気記録媒体との
対接面に臨んで再生用磁気ギャップを構成する磁気抵抗
効果型磁気ヘッドと記録用磁気ギャップを構成する誘導
型薄膜磁気ヘッドが積層されてなる複合型磁気ヘッドに
おいて、上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁気抵抗効果
素子に接続される一対の端子間に、少なくとも1つ以上
のダイオードを設けることにより、上述の課題を解決す
る。
【0011】さらに発明は、誘導型薄膜磁気ヘッドのコ
イル部と磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子
又はそれに接続される導体部を体積抵抗率103 〜10
9 Ωcmの物質で短絡させると共に、上記磁気抵抗効果
型磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子に接続される一対の端
子間に、少なくとも1つ以上のダイオードを設けること
により、上述の課題を解決する。
【0012】
【作用】本発明においては、誘導型薄膜磁気ヘッドのコ
イル部と磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子
又はそれに接続される導体部が、体積抵抗率103 〜1
9 Ωcmなる物質で短絡されているので、端子サイド
から静電気が飛び込んだとしても、かかる大きな抵抗に
より静電気による電流が静電破壊に至らない小さなもの
となされ、その小電流がゆっくりと(長い時間をかけて
の意である。)MR素子へと流れることになる。したが
って、MR素子の静電破壊が回避される。
【0013】また、本発明においては、磁気抵抗効果素
子に接続される一対の端子間に、少なくとも1つ以上の
ダイオードが設けられているので、このMR端子より静
電気が飛び込んだとしても、その静電気電圧が大きいた
めダイオードの抵抗は小さくなり、端子側からの静電気
放電をダイオードの所で流してしまうことになり、当該
MR素子へ達することはない。したがって、MR素子の
静電破壊が未然に回避される。
【0014】また、本発明においては、誘導型薄膜磁気
ヘッドのコイル部と磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁気抵
抗効果素子又はそれに接続される導体部を体積抵抗率1
3〜109 Ωcmなる物質で短絡すると共に、磁気抵
抗効果素子に接続される一対の端子間に少なくとも1つ
以上のダイオードを設けているので、端子サイドから静
電気が飛び込むことによるMR素子の静電破壊が確実に
回避せしめられる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。実施例1 本実施例の複合型磁気ヘッドは、図1に示すように、ハ
ードディスクとの対接面となるABS(エア・ベアリン
グ・サーフエス)面1に再生用磁気ギャップg 1 を臨ま
せるMRヘッドと、このABS面1に記録用磁気ギャッ
プg2 を臨ませるインダクティブヘッドをAl2 3
TiC基板からなるスライダ2の一側面上に積層形成し
た,いわゆる2ギャップタイプの記録再生ヘッド構成と
されている。
【0016】MRヘッドは、先端部と後端部にそれぞれ
定電流源からのセンス電流を通ずるための一対の電極3
a,3b(以下、ABS面1側に設けられる電極3aを
先端電極3a、後端側に設けられる電極3bを後端電極
3bと称する。)が積層されたMR素子4を有してな
る。
【0017】MR素子4は、その長手方向が上記ABS
面1に対して垂直となるように設けられるとともに、そ
の一端縁が上記ABS面1に臨むようになされている。
また、このMR素子4は、例えばSiO2 等よりなる非
磁性の絶縁層を介して静磁的に結合する一対のMR薄膜
を積層した構成とされ、バルクハウゼンノイズの発生が
回避されるようになっている。
【0018】なお、MR薄膜は、例えばパーマロイ等の
強磁性体薄膜からなり、高感度化を図るため、その膜厚
が数百オングストローム程度とされる。
【0019】先端電極3aは、その一側縁がABS面1
に臨むようにしてMR素子4の先端部に積層されてい
る。かかる先端電極3aは、後述の後端電極3bとの間
に電流を流して、上記MR素子4にセンス電流を通電す
る電極としての機能を有する。また、この先端電極3a
は、再生用磁気ギャップg1 のギャップ膜として機能す
るようになっている。
【0020】一方、後端電極3bは、MR素子4の後端
部に直接積層して設けられ、このMR素子4と電気的に
接続するようになされている。
【0021】そして、かかるMRヘッドにおいては、上
記MR素子4を非磁性且つ絶縁性を有する膜5を介して
パーマロイ等の磁性体からなる第1の薄膜磁気コア6と
第2の薄膜磁気コア7とで挟み込んだ、いわゆるシール
ド型構成となっている。シールド型構成をとるのは、こ
の種の一体型ヘッドでは短波長再生を要求されたり、再
生波形がインダクティブヘッドの微分出力波形と同じも
のを信号処理上求められるからである。
【0022】MR素子4の下側に設けられる第1の薄膜
磁気コア6は、上記スライダ2との間に絶縁層8を介し
て上記ABS面1にその一端を臨ませるようにして、こ
のABS面1に対し垂直にバック側へ延在するようにし
て設けられている。
【0023】一方、これに対向して設けられる他方の第
2の薄膜磁気コア7は、先の第1の薄膜磁気コア6と同
様に上記ABS面1にその一端を臨ませるようにして、
このABS面1に対し垂直にバック側へ延在して設けら
れている。そして、そのABS面1側において、この第
2の薄膜磁気コア7は先端電極3aと電気的に接続され
るようになっている。
【0024】一方、インダクティブヘッドは、磁気シー
ルドとして機能する第2の薄膜磁気コア7を閉磁路を構
成する一方の薄膜磁気コアとし、この薄膜磁気コア7に
対向して積層される第3の薄膜磁気コア9とによって上
記ABS面1に臨んでその前方端部間に記録用磁気ギャ
ップg2 を構成するようになっている。
【0025】すなわち、第2の薄膜磁気コア7に対向し
て積層される第3の薄膜磁気コア9は、上記ABS面1
に臨む前方端部でこの第2の薄膜磁気コア7側に屈曲さ
れ、その間隙が狭くなされた対向部分に記録用磁気ギャ
ップg2 を構成すると共に、後方端部で上記第2の薄膜
磁気コア7と磁気的に接触するようになっている。
【0026】なお、記録用磁気ギャップg2 は、ABS
面1側における第2の薄膜磁気コア7と第3の薄膜磁気
コア9間の間隔が狭くなされた部分に配されるギャップ
膜10の厚みによってそのギャップ長が決定されてい
る。かかるギャップ膜10は、第2の薄膜磁気コア7上
であって、上記ABS面1より第2の薄膜磁気コア7と
第3の薄膜磁気コア9との磁気的結合部11に至る範囲
に形成されている。
【0027】そして、上記第3の薄膜磁気コア9と第2
の薄膜磁気コア7の接続部分である磁気的結合部11に
は、この磁気的結合部11を取り囲むようにしてスパイ
ラル状の記録コイル12が設けられている。かかる記録
コイル12は、上記第3の薄膜磁気コア9と第2の薄膜
磁気コア7間に設けられる中間層13によって埋め込ま
れ(平坦化され)ている。そして、上記第3の薄膜磁気
コア9の上には、上記スライダ2上に積層されるMRヘ
ッドとインダクティブヘッドを保護するための保護層1
4が形成されている。
【0028】そして特に、本実施例の複合型磁気ヘッド
においては、端子サイドから静電気が飛び込むことによ
る各素子の静電破壊を防止するために、記録コイル12
を平坦化する中間層13を、絶縁材でない体積抵抗率1
3 〜109 Ωcmなる物質によって構成している。つ
まり、記録コイル12とMR素子4又はそれに接続され
る導体部(配線等)が、この体積抵抗率103 〜109
Ωcmなる物質によって各素子間が短絡(ショート)さ
れるようになされている。かかる物質としては、静電気
により溶断せず、且つ静電破壊しない材料、例えばカー
ボン含有樹脂等が挙げられる。
【0029】上記体積抵抗率が103 Ωcm未満である
と、使用時のリーク電流値が大きくなってしまい、逆に
109 Ωcmを越えると絶縁物質と変わらなくなる。し
たがって、上記体積抵抗率は上記の範囲であることが望
ましい。
【0030】また、かかる範囲の体積抵抗率を持つ物質
は、通常の使用状態においてはコイル抵抗、MR抵抗に
比べて実用上無限大の抵抗を持つが、静電気が放電した
ときには各素子(記録コイル12,MR素子4)間を実
質的にショートする機能を持つ。
【0031】ところで、静電気で流れる電流は、(1)
式及び図2からわかるように、抵抗Rを安定に且つ大き
くしておけば、流れる電流Iの大きさを小さくすること
ができ、且つ安定に放電を行うことが可能となる。
【0032】
【数1】
【0033】通常、高い電圧が短時間に流れると静電破
壊が生じるが、上述のように体積抵抗率103 〜109
Ωcmなる物質を介在させて抵抗を大きくすれば、ゆっ
くりと(長時間で)電流が流れることになり、静電破壊
が防止される。したがって、ヘッドの評価の際やドライ
ブ組立の際に、仮に端子サイドから静電気が飛び込んだ
としても、記録コイル12とMR素子4又はそれに接続
される導体部が静電破壊されることはない。実際に、M
R抵抗,コイル抵抗は、10〜30Ω程度あり、本発明
の材料・構造による素子間抵抗は、測定電圧5V程度で
は1MΩ以上となり、実使用時はリーク電流は無視でき
るが、静電気に対しては有効となる。
【0034】なお、上述の実施例では、体積抵抗率10
3 〜109 Ωcmなる物質を中間層13に介在させるよ
うにしたが、例えば図3及び図4に示すように、該体積
抵抗率103 〜109 Ωcmなる層17をプロセス始め
にコートして、MR素子4に接続されるMR端子15
a,15bと記録コイル12に接続されるコイル端子1
6a,16bとを短絡させるようにしてもよい。このよ
うに構成すれば、先の実施例と同様に端子サイドからの
電荷の飛び込みによる静電破壊を回避することができ
る。
【0035】実施例2 本実施例の複合型磁気ヘッドは、端子サイドから飛び込
んできた静電気によるMR素子4の静電破壊を回避する
ために、MR素子4に接続される端子間に2つのダイオ
ードを設けた例である。なお、本実施例では、本発明に
係わる発明をよりわかりやすくするために、インダクテ
ィブヘッドの図示及びその説明は省略する。また、先の
実施例1の複合型磁気ヘッドと同一の部材には同一の符
号を付し、その説明は省略するものとする。
【0036】本実施例では、図5及び図6に示すよう
に、第1の薄膜磁気コア6と第2の薄膜磁気コア7とに
よって挟み込まれたMR素子4に接続される一対のMR
端子15a,15b間に、アノードとカソードがそれぞ
れ互い違いに且つ並列となるように一対のダイオード1
8,19が電気的に接続されている。
【0037】通常、ドライブ実装状態でMR素子4の動
作電圧は、0.1〜0.4V程度であるので、ダイオー
ド18,19を流れる電流は、ほぼ零となり、実使用状
況下では悪影響を与えることはない。しかし、静電気が
放電されるや、その静電気電圧が大きいため、ダイオー
ド18,19の抵抗は小さくなり、端子側からの静電気
放電をダイオード18,19のところで流してしまい、
MR素子4に達しなくしてしまう。したがって、ヘッド
の評価の際やドライブ組立の際に、MR端子15a,1
5bに静電気が飛び込んだとしても、かかるダイオード
18,19によって当該MR素子4の静電破壊が防止さ
れる。
【0038】通常、MR素子4間に静電気が放電された
場合は、MR素子4の膜厚が数10nmと非常に薄く、
断面積も小さいために、瞬時にしてジュール熱による発
熱でMR素子4が溶断を起こす。しかし、本実施例で
は、MR端子間にダイオード18,19を接続している
ので、静電気がゆっくりと流れることになり、MR素子
4の静電破壊が回避される。なお、記録コイル12は、
断面積が大きいので静電気によるジュール熱によって溶
断しないため、当該記録コイル12の端子間にダイオー
ド18,19を設ける必要はない。
【0039】ところで、ダイオード18,19は、ヘッ
ド素子の内部に形成するのが理想であるが、プロセスの
親和性からは経済的負担の大きなものになってしまう。
また、各端子間に同様な処置をするのが望ましいが、ヘ
ッド自体の小型化に対し、問題となる。そのため、MR
素子4の端子15a,15bだけにダイオード18,1
9を2つ並列に接続することが信頼性を挙げ、且つ安価
に達成する最良の方法である。
【0040】実施例3 本実施例の複合型磁気ヘッドは、端子サイドからの静電
気の飛び込みによる各素子の静電破壊を回避するため
に、実施例1と実施例2の構造を組み合わせた構成とし
たものである。
【0041】すなわち、図7に示すように、記録コイル
12とMR素子4又はそれに接続される導体部が、体積
抵抗率103 〜109 Ωcmなる物質によって各素子間
が短絡されると共に、MR端子15a,15b間に2つ
のダイオード18,19が接続された構造とされてい
る。図7では、体積抵抗率103 〜109 Ωcmなる物
質による抵抗(本例では1MΩ以上)を符号20で示
す。なお、先の実施例1と実施例2の磁気ヘッドと同一
の部材については同一の符号を付しその説明は省略す
る。
【0042】図7に示すように、記録コイル12とMR
素子4又はそれに接続される導体部を、体積抵抗率10
3 〜109 Ωcmなる物質によって各素子間を短絡し、
且つMR端子15a,15b間に2つのダイオード1
8,19を接続しているので、ヘッドの評価の際又はド
ライブ組立の際に静電気が記録コイル端子16a,16
bとMR端子15a,15b或いはいずれか一方に飛び
込んできた場合においても、先に説明したように各素子
の静電破壊を確実に防止することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の複合型磁気ヘッドによれば、インダクティブヘッド
のコイル部とMRヘッドのMR素子又はそれに接続され
る導体部が、体積抵抗率103 〜109 Ωcmなる物質
で短絡されているので、ヘッドの評価の際又はドライブ
組立の際に端子サイドから静電気が飛び込んだとして
も、かかる大きな抵抗により静電気電流が静電破壊に至
らない小さなものとなされ、その小電流がゆっくりとM
R素子へと流れることになり、当該MR素子の静電破壊
を回避することができる。
【0044】また、本発明の複合型磁気ヘッドにおいて
は、磁気抵抗効果素子に接続される一対の端子間に、少
なくとも1つ以上のダイオードを設けているので、同様
にヘッドの評価の際又はドライブ組立の際にMR端子よ
り静電気が飛び込んだとしても、その静電気電圧が大き
いためダイオードの抵抗は小さくなり、端子側からの静
電気放電をMR素子へ達することなくダイオードの所で
流してしまうことになり、当該MR素子の静電破壊を回
避できる。
【0045】また、本発明の複合型磁気ヘッドにおいて
は、インダクティブヘッドのコイル部とMRヘッドのM
R素子又はそれに接続される導体部を、体積抵抗率10
3 〜109 Ωcmなる物質で短絡させると共に、MR素
子に接続されるMR端子間に少なくとも1つ以上のダイ
オードを設けているので、ヘッドの評価の際又はドライ
ブ組立の際にMR端子より静電気が飛び込んだとして
も、記録コイル及びMR素子を静電破壊から確実に回避
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の複合型磁気ヘッドの要部拡大断面図
である。
【図2】抵抗が大であるときと小であるときの電流の時
間変化を示す特性図である。
【図3】MR端子とコイル端子を体積抵抗率103 〜1
9 Ωcmなる層で短絡させるようにした実施例1の複
合型磁気ヘッドの斜視図である。
【図4】MR端子とコイル端子を体積抵抗率103 〜1
9 Ωcmなる層で短絡させるようにした実施例1の複
合型磁気ヘッドの断面図である。
【図5】実施例2の複合型磁気ヘッドの断面図である。
【図6】実施例2の複合型磁気ヘッドの正面図である。
【図7】実施例3の複合型磁気ヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1・・・ABS面 2・・・スライダ 3a・・・先端電極 3b・・・後端電極 4・・・MR素子 6・・・第1の薄膜磁気コア 7・・・第2の薄膜磁気コア 9・・・第3の薄膜磁気コア 12・・・記録コイル 13・・・中間層(体積抵抗率103 〜109 Ωcmな
る層) 15a,15b・・・コイル端子 16a,16b・・・MR端子 17,18・・・ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に磁気記録媒体との対接面に臨ん
    で再生用磁気ギャップを構成する磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッドと記録用磁気ギャップを構成する誘導型薄膜磁気ヘ
    ッドが積層されてなる複合型磁気ヘッドにおいて、 上記誘導型薄膜磁気ヘッドのコイル部と磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子又はそれに接続される導
    体部が、体積抵抗率103 〜109 Ωcmの物質で短絡
    されていることを特徴とする複合型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 基板上に磁気記録媒体との対接面に臨ん
    で再生用磁気ギャップを構成する磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッドと記録用磁気ギャップを構成する誘導型薄膜磁気ヘ
    ッドが積層されてなる複合型磁気ヘッドにおいて、 上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子に接
    続される一対の端子間に、少なくとも1つ以上のダイオ
    ードが設けられていることを特徴とする複合型磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 基板上に磁気記録媒体との対接面に臨ん
    で再生用磁気ギャップを構成する磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッドと記録用磁気ギャップを構成する誘導型薄膜磁気ヘ
    ッドが積層されてなる複合型磁気ヘッドにおいて、 上記誘導型薄膜磁気ヘッドのコイル部と磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子又はそれに接続される導
    体部が、体積抵抗率103 〜109 Ωcmの物質で短絡
    されると共に、上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁気抵
    抗効果素子に接続される一対の端子間に、少なくとも1
    つ以上のダイオードが設けられていることを特徴とする
    複合型磁気ヘッド。
JP23202793A 1993-09-17 1993-09-17 複合型磁気ヘッド Pending JPH0785422A (ja)

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