JP2001250207A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2001250207A
JP2001250207A JP2000058434A JP2000058434A JP2001250207A JP 2001250207 A JP2001250207 A JP 2001250207A JP 2000058434 A JP2000058434 A JP 2000058434A JP 2000058434 A JP2000058434 A JP 2000058434A JP 2001250207 A JP2001250207 A JP 2001250207A
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JP
Japan
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magnetic shield
magnetic
resistance
magnetoresistive
magnetic head
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Application number
JP2000058434A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Mizoo
嘉章 溝尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜磁気ヘッドの静電気による静電破壊、お
よび静電破壊時に流れる瞬時的な大電流が誘起する電磁
界によるGMR素子の磁気的な破壊を防止する。 【解決手段】 下部磁気シールドと上部磁気シールド間
に配されたGMR素子と、前記GMR素子の両端に接続
されたセンス電流を流すための一対のリード部を有する
GMRヘッドにおいて、前記上下2つの磁気シールド
間、あるいはGMR素子の両端に接続された一対のリー
ド部の一方と前記2つの磁気シールドの少なくとも一方
との間に、10MΩ以上で1GΩ以下の抵抗値を有する
抵抗素子を接続することにより、前記上下磁気シールド
あるいはGMR素子に静電気が帯電したとき、前記抵抗
素子を通して静電気が放電され、かつ両者間の電位差の
半減期を1秒以上にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置等
の磁気記録再生装置に用いられる磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッド(以下GMRヘッドと略す)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年大容量ハードディスクには高密度記
録再生特性に優れたGMRヘッドが使用されている。G
MRヘッド#の一般的な構成は図5に示されるように、
基板41上に絶縁層42を介して配される下部磁気シー
ルド43と記録ヘッドの下部磁気コアを兼ねた上部磁気
シールド46に狭持される位置に、GMR素子44と前
記GMR素子44の両端に接続されたセンス電流を流す
ための一対のリード部45が配され、さらにその上部に
絶縁層50を介して下部磁気コア46、上部磁気コア4
7、巻線48からなる記録ヘット゛が形成された構成をと
る。また、記録媒体との摺動面(ABS面)40には耐
摩耗性に優れた炭素系保護膜(DLC保護膜)49が形
成される。なお、図5では上部磁気シールドと記録ヘッ
ドの下部磁気コアが共通になった構成をとるが、それぞ
れが独立した構成のGMRヘット゛も知られている。GMR
素子4の構成例を図6に示す。Al23等の基板71に
Ta等の下地層72、PtMn等の反強磁性層73、C
oFeあるいはNiFe等の強磁性層74、Cu等の非
磁性スペーサ層75、CoFe強磁性層76、NiFe
強磁性層77、Ta等のギャップ層などの厚みが数nm
という薄膜を複数層連続して成膜することにより形成さ
れている。PtMn反強磁性層73と隣接しているCo
Fe強磁性層74とは直接交換結合しているため、Co
Fe強磁性層73の磁化は数100エールステッド以上
のピン止め磁界で所定の方向に固定されている。一方C
u非磁性スペーサー層75を介して形成されるCoFe
強磁性層76とNiFe強磁性層77の磁化は外部磁界
に対して比較的自由に回転できる。そのため前者の強磁
性層は磁化固定層(ピンド層)、後者の2層の強磁性層
76,77は磁化自由層(フリー層)79と呼ばれる。
記録媒体との摺動面(ABS面)40には前記GMR素
子44、上下の磁気シールド43,46、磁気コア47
等の金属材料が露出しており、これら金属材料の酸化腐
食の防止やABS面の摩耗対策のため、炭素系材料から
なる保護膜(DLC保護膜)49が形成されている。こ
のような各種薄膜を積層した構成よりなる磁気抵抗効果
型磁気ヘッドでは、製造過程あるいは実使用時に前記薄
膜のいずれかに静電気が帯電し、周囲の薄膜を通して静
電気が瞬時的に放電されるいわゆる静電破壊が問題にな
っている。静電破壊が生じたとき瞬時的に流れる電流の
波形としては図7に示すような一方向にながれる場合
と、図8にその電流波形を示すような高周波の減衰振動
電流になる場合がある。静電破壊時に発生する上記図7
に示す波形の電流により、GMR素子等の薄膜が溶融し
たり薄膜間の絶縁が破壊される等、磁気ヘッドが機械的
に損傷される通常静電破壊(ESD)と呼ばれる損傷
と、上記図7及び図8に示す波形の電流により誘起される
電磁界により例えばピンド層の磁気的配向方向が乱され
る等の、GMR素子が磁気的に損傷されるソフトESD
と呼ばれる損傷が生じる。特に図8に示すような高周波
磁界によるものを電磁誘導静電破壊(EMI―ESD)
とも呼ぶ。特開平7−73419号公報には前記磁気シ
ールドや磁気コアに静電気が過剰に帯電し、静電気放電
によりGMR素子が瞬時に溶融するという、いわゆる静
電破壊を防止するため、図9に示す構成が提案されてい
る。図9ではGMR素子44にセンス電流を流すために
接続されたリード部45と下部磁気シールド43、ある
いは上部磁気シールド51、あるいは下部磁気コア52
とを電気的に接続するための接触部53、54、55を
設けることにより両者を等電位に保つものである。これ
により上下磁気シールド層43,51あるいは下部磁気
コア52に静電気が帯電してもGMR素子44等の静電
破壊を防止している。また、ABS面とは反対側に位置
する面56に前記磁気コア52、磁気シールド43,5
1のうちいずれか一つを露出させ、所定の抵抗値を有す
るコーティング膜57により基板41と電気的に導通す
る構成も示されている。これにより下部磁気シールド層
43,上部磁気シールド51、あるいは下部磁気コア5
2に帯電した静電気を、コーティング膜57を通して基
板41に漏洩させることにより、GMR素子44等の静
電破壊を防止している。しかしながらこれらの方法では
GMR素子44等の静電破壊は防止されるものの、静電
気が接触部53,54,55あるいはコーティング膜5
7をとうして急激に流れることにより生じる電磁界によ
りGMR素子44が磁気的に損傷されることを防止する
ことはできない。また、磁気シールドとリード部の間に
所定のコンデンサや電気抵抗を設けることにより、突発
的に帯電した静電気をコンデンサに蓄電したり、電気抵
抗を通して分流する方法も特開平9−44820号公報
で提案されている。図10は前記特開平9−44820
号公報で提案されている薄膜磁気ヘッドを、ABS面か
ら見た要部を示すもので、下部磁気シールド60と上部
磁気シールド61の間に磁気抵抗効果素子62が配さ
れ、前記磁気抵抗効果素子62の両端部にセンス電流を
流すためのリード63,64が電気的に接続されてい
る。このような構成のもとに下部磁気シールド60ある
いは上部磁気シールド61と片方のリード64との間に
所定の容量を有するコンデンサ66、あるいは所定の抵
抗値を有する電気抵抗素子65を接続するもので、コン
デンサ66の容量として10pF〜10μF、電気抵抗
素子65の抵抗値を前記磁気抵抗効果素子62の抵抗値
の5倍〜100倍に設定している。このような構成によ
り、磁気シールド60あるいは62に突発的に静電気が
帯電し、磁気抵抗効果素子62に大きな電流が流れて磁
気抵抗効果素子62が破壊されることを防止している。
しかしながらこの従来例でも静電気の帯電により生じる
突発的な大電流により誘起される電磁界により、磁気抵
抗効果素子が磁気的に破壊されることを防止することの
考慮はなされていない。また特開平10−247307
号公報でも同様に下部磁気シールドあるいは上部磁気シ
ールドとリード部を抵抗素子で接続し、抵抗素子の抵抗
値を磁気抵抗効果素子の抵抗値の100倍以上にし、上
限を数MΩ以下にすることが提案されている。本従来例
では磁気抵抗効果素子の抵抗値は20〜40Ωとされて
いるので、静電破壊による磁気抵抗効果素子の損傷を防
止するために、下部磁気シールドあるいは上部磁気シー
ルドとリード部との間に接続する抵抗素子の抵抗値は1
kΩ〜数MΩである。しかし本従来例は静電気の帯電に
より生じる静電破壊を防止することが目的であり、静電
気の帯電により発生する突発的な大電流により誘起され
る電磁界により、磁気抵抗効果素子が磁気的に破壊され
ることに対する対策についての記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】強磁性材料、反強磁性
材料、非磁性導電材料等の、厚みが数ナノメーターとい
う複数の薄膜を積層して形成されるGMR素子等を用い
た薄膜磁気ヘッドにおいて、製造時あるいはハードディ
スク上での使用時に、静電気の帯電により発生する静電
破壊により磁気抵抗効果素子が損傷するという課題に加
えて、突発的な大電流により誘起される電磁界により、
例えば図6の構成よりなるGMR素子の反強磁性膜73
の着磁方向を乱したり、磁化固定層であるCoFe層7
4の磁化方向が、所定の方向からずれてしまうといった
磁気抵抗効果素子が磁気的に破壊されるという課題があ
る。本発明は薄膜磁気ヘッドにおいて、その製造時ある
いは使用時に静電気の帯電により発生する絶縁破壊を防
止するとともに、静電破壊時に生じる突発的な大電流に
より、磁気抵抗効果素子が磁気的に破壊されることを防
止する薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドでは、図5に示す構成よりなる磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドにおいて、前記上部磁気シールド層と下部磁気シー
ルド層とを一定の抵抗値を有する抵抗素子で接続し、2
つの磁気シールド間の電位差の半減期が1秒以上にする
ものである。上記方法によれば、前記磁気シールド層の
一方に静電気が帯電しても、両者間に接続された抵抗素
子を通して他方の磁気シールド層へ静電気が放電され、
磁気抵抗効果素子の絶縁破壊が防止され、かつその時の
放電半減期が1秒以上の長い値に設定されているため、
放電により発生する電流が誘起する磁界も小さな値とな
り、放電エネルギーは大部分が緩やかな熱エネルギーに
変換される。したがって従来のこの種薄膜磁気ヘッドで
問題になっている静電気の帯電により瞬時的に流れる大
電流が誘起する磁界により、磁気抵抗効果素子が磁気的
に破壊されるという課題を解決するものである。さらに
本発明の請求項2に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッドで
は、前記構成よりなる薄膜磁気ヘッドにおいて、前記磁
気抵抗効果素子の両端部に設けたリード部の一方と、前
記上部磁気シールドまたは下部磁気シールドの少なくと
も一方との間に一定の抵抗値を有する抵抗素子を接続
し、その間の電位差の半減期を1秒以上にするものであ
る。この方法により、前記磁気抵抗効果素子あるいは磁
気シールドの一方に静電気が帯電しても、両者間に接続
された抵抗素子を通して静電気が放電され、磁気抵抗効
果素子が絶縁破壊により破壊されることを防止できる。
例えば第2の発明の例で、磁気抵抗効果素子に接続され
た一方のリード部と、上部シールドおよび下部シールド
との間に10MΩの抵抗素子を接続した場合の等価回路
は図4のようになる。リード部と磁気シールド間の浮遊
容量はそれぞれ0.1μF程度であり、また下部磁気シ
ールドと基板間の絶縁抵抗および浮遊容量はそれぞれ1
00GΩおよび0.1μF程度である。このような構成
のもとでリード部に静電気が帯電したと仮定すると、静
電気は抵抗素子を通り上部磁気シールドおよび下部磁気
シールドに向かい放電されるが、そのときの半減期τは
およそτ=抵抗値×コンデンサ容量で推測される。した
がって上記の例では半減期τはτ=107×10-7=1
で1秒となる。このように抵抗素子の抵抗値を10M以
上にすれば静電気が帯電しても1秒以上の半減期をもっ
て静電気が放電され、磁気抵抗効果素子の静電破壊を防
止でき、その時の放電半減期が1秒以上の長い値に設定
されるため、放電により発生する電流が誘起する磁界も
小さな値となり、従来のこの種薄膜磁気ヘッドで問題に
なっている磁気抵抗効果素子が磁気的に破壊されるとい
う課題を解決するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態につ
いて図1以下を用いて説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1の実施例である磁気抵
抗効果型磁気ヘッドの要部を示す断面図である。この磁
気抵抗効果型磁気ヘッドの構造は次の通りである。Al
23およびTiCを主成分とする基板1上に、Al
23、AlN等の絶縁層2を介して配されるFeNi等
で構成される下部磁気シールド3と、FeNi等で構成
される記録ヘッドの下部磁気コアを兼ねた上部磁気シー
ルド6に狭持される位置に、磁気抵抗効果素子4と前記
磁気抵抗効果素子4の両端に接続されたセンス電流を流
すためのCu、Cr,Ti,Rh,Ru等の導電材料で
構成される一対のリード部5により再生ヘッドが構成さ
れる。さらにその上部に下部磁気コア6、上部磁気コア
7、巻線8からなる記録ヘット゛が形成されている。これら
の磁性材料や導電材料で構成される各部はの間にはAl
23、AlN,ハードベークレジスト等からなる絶縁材
11が充填されている。また、ABS面9の表面にはD
LC保護膜9が形成される。前記構成よりなる薄膜磁気
ヘッドにおいて、本発明の請求項1および3では、前記
下部磁気シールド層3と上部磁気シールド層6の間に電
気抵抗が10MΩ以上で、かつ1GΩ以下の抵抗素子1
2を接続するものである。抵抗素子12としては、DL
C膜以外に磁性を持つMnZn系フェライト、NiZn
等のフェライトスパッタ膜を用いても良い。また高抵抗
の磁性金属膜をSi等で絶縁したグラニュラー型磁性材
料スパッタ膜を用いても良い。半導体材料として知られ
ているSiO、NiO等をスパッタ、蒸着しても良い。
有機系材料としてポリピロールをスパッタまたは溶液か
ら析出させても良い。また電荷移動錯体をスパッタまた
は溶液から析出させても良い。電荷移動錯体としてはT
TF/TCNQ(Tetrathiafulvalen-Tetracyanquinodi
methylmetane)、TSF/TCNQ(Tetraselenafulva
len- Tetracyanquinodimethylmetane),TMTTF/TCNQ(Tet
ramethyltetrathiafulvalen-Tetracyanquinodimethylme
tane),HMTTF/TCNQ(Hexamethylenetrathiafulvalen-Tet
racyanquinodimethylmetane)等が知られ、これらの薄
膜の垂直方向は高抵抗になっている。
【0006】これらの方法により前記磁気シールド層の
一方に静電気が帯電しても、両者間に接続された抵抗素
子を通して静電気は放電され、抵抗素子12の抵抗値が
充分大きいため放電半減期は1秒以上になり、したがっ
て放電電流の大きさを抑えることができ、従来のこの種
薄膜磁気ヘッドで問題になっている磁気抵抗効果素子が
磁気的に破壊されるという課題を解決するものである。 (実施例2)図2は本発明の第2の実施例である磁気抵
抗効果型磁気ヘッドをABS面から見た要部正面図であ
る。Al23およびTiCを主成分とする基板1上に、
Al23等の絶縁層2を介して配されるFeNi等で構
成される下部磁気シールド3と、FeNi等で構成され
る記録ヘッドの下部磁気コアを兼ねた上部磁気シールド
6に狭持される位置に、磁気抵抗効果素子4と前記磁気
抵抗効果素子4の両端に接続されたセンス電流を流すた
めのCu等の導電材料で構成される一対のリード部5に
より再生ヘッドが構成される。さらにその上部に絶縁層
11を介して下部磁気コア6、上部磁気コア7、巻線
(図示せず)からなる記録ヘット゛が形成されている。前記
構成よりなる磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、本発
明の請求項2、および4では、磁気抵抗効果素子4の両
端に接続されているセンス電流を流すためのリード部5
の一方と、下部シールド3または上部シールド6の少な
くとも一方との間に抵抗値が10MΩ以上でかつ100
MΩ以下の抵抗素子13または14を接続するものであ
る。この方法により前記磁気抵抗効果素子4に静電気が
帯電しても、下部シールド3または上部シールド6との
間に接続された抵抗素子13、14を通して静電気は放
電されるので磁気抵抗効果素子4が絶縁破壊されること
を防ぎ、また抵抗素子13,14の抵抗値が充分大きい
ため放電電流の大きさを抑えることができ、従来のこの
種薄膜磁気ヘッドで問題になっている磁気抵抗効果素子
が磁気的に破壊されるという課題を解決するものであ
る。 (実施例3)図3は本発明の第3の実施例である磁気抵
抗効果型磁気ヘッドをABS面から見た要部正面図であ
る。実施例2と同様な構成よりなる磁気抵抗効果型磁気
ヘッドにおいて、本発明の請求項5では前記磁気抵抗効
果素子4の両端に接続されたリード部5と、下部磁気シー
ルド3、上部磁気シールド6の少なくとも一方との間に電
気抵抗が10MΩ以上で、かつ1GΩ以下の抵抗素子1
3,14を接続し、前記上下2つの磁気シールド3および
6の間にも電気抵抗が10MΩ以上で、かつ1GΩ以下の
抵抗素子15を接続するものである。この方法により、
磁気抵抗効果素子4に静電気が帯電しても下部シールド
3または上部シールド6との間に接続された抵抗素子1
3、14を通して静電気は放電される、また、一方の磁
気シールドに静電気が帯電しても、抵抗素子15、13
あるいは14を通り静電気が他の部分に放電されるので
磁気抵抗効果素子4が絶縁破壊されることを防ぎ、また
抵抗素子13,14、15の抵抗値が充分大きいため放
電電流の大きさを抑えることができ、従来のこの種薄膜
磁気ヘッドで問題になっている磁気抵抗効果素子が磁気
的に破壊されるという課題を解決するものである。な
お、本構成において抵抗素子13,14,15を同一材
料で構成すれば、ヘッドを製造するためのプロセスもそ
れほど複雑にはならない。 (実施例4)本発明の第4の実施例では、実施例3で説明
した図3の構成よりなる磁気抵抗効果型磁気ヘッドにお
いて、下部シールド3と上部シールド6との間を抵抗素子
15の代わりに、Cu等の導電性材料で短絡するもので
ある。この方法により磁気抵抗効果素子4に静電気が帯
電しても下部シールド3または上部シールド6との間に
接続された抵抗素子13、14を通して静電気は磁気シ
ールド3,6へ向かって放電され、前記磁気抵抗効果素子
4を静電破壊することもなく、また抵抗素子13,14
の抵抗値が充分大きいため放電電流の大きさを抑えるこ
とができ、従来のこの種薄膜磁気ヘッドで問題になって
いる磁気抵抗効果素子が磁気的に破壊されるという課題
を解決するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドで
は、製造過程で、あるいは磁気ディスク上での実使用時
に上下磁気シールド、磁気抵抗効果素子あるいはリード
部に静電気が帯電しても、磁気抵抗効果素子その他の磁
気ヘッドを構成する部材を絶縁破壊することもなく、ま
た、突発的な大電流による磁気抵抗効果素子の磁気的な
損傷も防止することが可能になる。さらに、磁気抵抗効
果型磁気ヘッドの生産歩留まり向上と信頼性向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドを示す断面
【図2】本発明の第2の実施例を示す図
【図3】本発明の第3、第4の実施例を示す図
【図4】本発明の動作を説明するための等価回路図
【図5】磁気抵抗効果型磁気ヘッドの構成例を示す断面
【図6】GMR素子の構成例を示す顔面図
【図7】静電破壊時の電流波形を示す図
【図8】静電破壊時の電流波形を示す図
【図9】従来の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの構成例を示
す断面図
【図10】従来の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの構成例を
示す図
【符号の説明】
1,41 基板 2,11,42,50 絶縁層 3、43、60 下部磁気シールド 4,62 磁気抵抗効果素子 5,45,63,64 リード部 6,46、51、61 上部磁気シールド 7,47 上部磁気コア 8,48 巻線 9,40 ABS面 10,49 保護膜 12,13,14,15,65 電気抵抗素子 56 ABS面の反対側の面 57 導電性コーティング層 71 基板 72、78 Ta層 73 反強磁性層 74 ピンド層 75 導電層 76、77強磁性層 79 フリー層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果
    素子の両端に接続されたセンス電流を流すためのリード
    部と、前記磁気抵抗効果素子の上下に絶縁層を介して配
    置された上部磁気シールド層及び下部磁気シールド層と
    を有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記上部磁気シール
    ド層と下部磁気シールド層との間に抵抗素子を接続し、
    2つのシールド間の電位差の減衰半減期が1秒以上であ
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に接続されたセンス電流を流すためのリー
    ド部と、前記磁気抵抗効果素子の上下に絶縁層を介して
    配置された上部磁気シールド層及び下部磁気シールド層
    とを有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に設けたリード部の一方とと下部磁気シー
    ルドまたは上部磁気シールドの少なくとも1方との間に
    抵抗素子を接続し、その間の電位差の解消半減期が1秒
    以上であることを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に接続されたセンス電流を流すためのリー
    ド部と、前記磁気抵抗効果素子の上下に絶縁層を介して
    配置された上部磁気シールド層及び下部磁気シールド層
    とを有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記下部磁気シー
    ルドと上部磁気シールドの間に電気抵抗が10MΩ以上
    で、かつ1GΩ以下の抵抗素子を接続することを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に接続されたセンス電流を流すためのリー
    ド部と、前記磁気抵抗効果素子の上下に絶縁層を介して
    配置された上部磁気シールド層及び下部磁気シールド層
    とを有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に設けたリード部と下部磁気シールドまた
    は上部磁気シールドの少なくとも1方との間に電気抵抗
    が10MΩ以上1GΩ以下の抵抗素子を接続することを特徴
    とする磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に接続されたセンス電流を流すためのリー
    ド部と、前記磁気抵抗効果素子の上下に絶縁層を介して
    配置された上部磁気シールド層及び下部磁気シールド層
    とを有する薄膜磁気ヘッドにおいて、下部磁気シールド
    と上部磁気シールドの間に電気抵抗が10MΩ以上1GΩ
    以下の抵抗素子が接続され、かつ、前記磁気抵抗効果素
    子のリード部と下部磁気シールドあるいは上部磁気シー
    ルドの少なくとも一方との間に電気抵抗が10MΩ以上1G
    Ω以下の抵抗素子が接続されることを特徴とする磁気ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に接続されたセンス電流を流すためのリー
    ド部と、前記磁気抵抗効果素子の上下に絶縁層を介して
    配置された上部磁気シールド層及び下部磁気シールド層
    とを有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記磁気抵抗効果
    素子の両端部に設けたリード部と下部磁気シールド、上
    部磁気シールドの少なくとも一方との間に電気抵抗が10
    MΩ以上1GΩ以下の抵抗素子を接続し、前記上下2つの
    磁気シールド間を電気的に短絡することを特徴とする磁
    気ヘッド。
  7. 【請求項7】 抵抗素子がDLC(ダイヤモンドライク
    カーボン)で構成されることを特徴とする請求項1から
    6に記載の磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 抵抗素子を構成する材料がフェライトま
    たはグラニュラー型磁性材料であることを特徴とする請
    求項1から6に記載の磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 抗材素子を構成する材料がSiO等の半
    導体材料であることを特徴とする請求項1から6に記載
    の磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 抵抗素子を構成する材料がNiOであ
    ることを特徴とする請求項1から6に記載の磁気ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 抵抗素子を構成する材料がTTF−T
    CNQ電荷移動錯体等の有機材料であることを特徴とす
    る請求項1から6に記載の磁気ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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