JPH078494B2 - 拡開アンカーの取付穴内奥をアンダーカットする削成装置 - Google Patents

拡開アンカーの取付穴内奥をアンダーカットする削成装置

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JPH078494B2
JPH078494B2 JP15055190A JP15055190A JPH078494B2 JP H078494 B2 JPH078494 B2 JP H078494B2 JP 15055190 A JP15055190 A JP 15055190A JP 15055190 A JP15055190 A JP 15055190A JP H078494 B2 JPH078494 B2 JP H078494B2
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JP
Japan
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mounting hole
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cutting tool
seat
tool
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勝夫 伊藤
数哉 中村
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Koyokizai Co Ltd
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Koyokizai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コンクリート躯体(壁、天井、床等)に拡開
アンカーを植設する際、予め取付穴の内奥をアンダーカ
ットする削成装置に関する。
従来の技術 従来、コンクリート躯体に設けた取付穴に拡開アンカー
を植設する際、該アンカーの拡開を容易に行なわせると
共に、高い引抜き強度(保持力)を得るために、予め前
記取付穴の内奥を円錐台形状にアンダーカットすること
は知られている(例えば、特開平1-150008号公報参
照)。
発明が解決しようとする課題 しかし、このようなアンダーカットは前記取付穴の内奥
所定位置に正確に設けなければ、所期の目的を十分に達
成することはできないのであるが、現在、このアンダー
カットの施工に用いられている削成装置はいずれも不完
全で、しかも作業能率が低いという問題点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、このような
取付穴のアンダーカットが正確に、しかもきわめて容易
に、かつ能率よく加工できる拡開アンカーの取付穴内奥
をアンダーカットする削成装置を提供することを目的と
している。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明の削成装置は、一端
に電動回転工具に連結される軸部を有し、他端の径大部
にソケット部を設けた本体と、前記本体のソケット部に
軸方向のみ摺動自在に嵌挿される基部の前端に受座を介
して所定長さの案内軸を突設し、かつ軸線に対して傾斜
し前記基部の後端から前記案内軸の前端まで貫通して延
びる刃具取付孔を設けた工具取付体と、前端に刃具を装
着した支持棒とを備え、前記工具取付体は前記本体に内
装した第1のばね手段によって前方へ付勢されており、
一方、前記支持棒は前記刃具取付孔に摺動自在に嵌挿さ
れ後端部分が前記基部より突出すると共に、前記刃具取
付孔に嵌装した第2のばね手段によって前記刃具が前記
取付孔内に引っ込むように付勢されており、前記案内軸
をコンクリート躯体に設けた取付穴に挿入し、前記受座
を前記取付穴の入口端面に当接した姿勢で前記本体を前
記第1のばね手段に抗して前記受座側へ押動したとき、
これに連動して前記支持棒が前記第2のばね手段に抗し
て押動され、前記刃具が前記刃具取付孔の前端開口から
半径方向に突出するようにしたものである。
削成作業中に前記工具取付体の回転動作を円滑にするた
め、前記受座にスラスト軸受を組み付けることが好まし
い。
作用 上記構成により、前記本体の軸部を電動回転工具に連結
し、前記案内軸をコンクリート躯体に設けた取付穴に挿
入すると、前記受座が前記取付穴の端面に当接して位置
決めされる。次に、前記本体を第1のばね手段に抗して
前記受座側へ押動すると、これに連動して前記支持棒が
第2のばね手段に抗して突き出され、その前端に装着し
た前記刃具が前記刃具取付孔の前端開口から半径方向に
突出する。この姿勢で電動回転工具により前記本体を回
転させると、これに連動して回転運動する前記刃具が前
記取付穴の壁面を削り拡げ、円錐台形状のアンダーカッ
ト部を削成する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明による削成装置を示している。1は本体
で、一端に電動回転工具に連結される軸部2を有し、他
端の径大部3に横断面形状が六角形のソケット部4が設
けられている。ソケット部4の底面4aには軸線に沿って
延びる細い孔5が連設されている。
6は工具取付体で、本体1のソケット部4に軸方向のみ
摺動自在に嵌挿される六角柱状に形成された基部7を有
し、該基部7の前端に受座8を介して案内軸9が突設さ
れると共に、後端には孔5に挿入する軸10が突設され、
該軸10の中間部分側面に軸方向に延びる切欠部11が設け
られている。案内軸9は後述するコンクリート躯体31に
設ける取付穴32第4図参照の径より若干小さい外径を有
し、長さは前記取付穴32内奥のアンダーカットする位置
に対応して設定されている。
また、工具取付体6には、軸線に対して傾斜し基部7の
後端から案内軸9の前端まで貫通して延びる刃具取付孔
12が穿設されている。該刃具取付孔12の前端開口12a
は、第2図及び第3図に良く示されているように、案内
軸9の前端面から側面にわたって延びている。刃具取付
孔12の内部は径及び断面形状の異なる三段孔になってい
て、前端部分は最も小径の通孔13に形成され、中間部分
は通孔13より大径でばね受座14が形成されており、後端
部分は断面形状が六角形の非円形孔15に形成されてい
る。該非円形孔15は後述する刃具支持棒21を位置決めし
て回り止め状態に保持するために設けられている。
更に、基部7の受座8にはスラスト軸受16が組み付けら
れている。該スラスト軸受16は、第2図に示すように、
リテーナ17に放射状に配設した多数の針状コロ18を受座
8と軌道輪19との間に介装し、全体を軸受カバー20で覆
うと共に、カバー端縁20aを折り曲げて受座8に係止保
持させた構造であって、後述する削成作業中における工
具取付体6の回転抵抗を少なくするために設けられてい
るものである。
21は刃具の支持棒で、前端部分に設けた割り溝22(第3
図参照)に超硬チップからなる板状の刃具23が嵌着さ
れ、該刃具23の下面23aにはすくい角(α)が設けられ
ていて、その側縁23bが切刃として働く。一方、支持棒2
1の後端部分には刃具取付孔12の非円形孔15に合致嵌合
する六角軸部24と軸部25が設けられている。
支持棒21は、第2図に示すように、六角軸部24を非円形
孔15に嵌挿して回り止めされた状態で位置決めすると共
に、取付孔12に嵌装した押しばね(コイルばね)26によ
って、軸部25が基部7より外方に突出し、かつ刃具23が
通孔13内に引っ込むように付勢されている。
上記のようにして刃具支持棒21を組み込んだ工具取付体
6は、第1図のように、基部7を本体1のソケット部4
に軸方向にのみ摺動自在に嵌挿すると共に、軸10を孔5
に挿入し、該孔5内に嵌装した押しばね(コイルばね)
27によって前方(本体1から離れる方向)に付勢された
状態で本体1に組み付けられ、かつ、本体1に螺着した
止めねじ28を切欠部11に係合させて本体1に対して切欠
部11の範囲内で軸方向に摺動可能となっている。
上記構成からなる削成装置は、第4図のようにして使用
する。
まず、本体1の軸部2を電動回転工具30に連結し、コン
クリート躯体31に予めドリル加工した取付穴32に案内軸
9を挿入する。そして、挿入された案内軸9の受座8が
スラスト軸受16を介して取付穴32の入口端面33に当接支
持され、案内軸9の前端が取付穴32内奥のアンダーカッ
トすべき箇所に正確に位置決めされる。
次に、電動回転工具30を介して本体1を押しばね27に抗
して受座8側に押動すると、支持棒21の軸部25がソケッ
ト底面4aで押圧され、これに連動して支持棒21が押しば
ね26に抗して突き出され、前端の刃具23が取付孔12の前
端開口20aから半径方向並びに軸方向に突出する。この
ように刃具23が突出した状態において電動回転工具30に
より本体1を回転させると、基部7を介して案内軸9が
回転せしめられ、案内軸9の軸線の周りに回転運動する
刃具23が取付穴32の壁面32aを削り拡げ、円錐台形状の
アンダーカット部34を削成する。このとき、受座8と入
口端面33との間にスラスト軸受16が介在しているので、
案内軸9の回転が円滑に行なわれる。
刃具23の突出量は本体1の押動距離に比例するので、削
成加工の初期においては、第5図のように刃具23の突出
量を小さくしておき、徐々に突出量を増して行くと、切
削抵抗が非常に小さくて、容易かつ迅速に正確なアンダ
ーカット部34を削成加工できる。
発明の効果 本発明は上述のように構成されているから、コンクリー
ト躯体に設けた取付穴の内奥所定位置に正確なアンダー
カット部をきわめて容易に、かつ能率よく加工できる。
また、本発明装置は電動回転工具によって本体に回転力
を付与するだけで施工できるので、電動ハンマードリル
などで軸方向の打撃力と回転力を付与しなければならな
い従来装置に比べて、極めて静粛に作業が行なえる。こ
のことは既設の建築物に施工する場合に特に有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る削成装置の一部縦断正面図、第2
図は同要部の拡大縦断面図、第3図は第2図の3−3線
に沿う矢視図、第4図は同使用例を示す一部縦断正面
図、第5図及び第6図は削成加工状態を示す説明図であ
る。 1……本体、2……軸部 3……径大部、4……ソケット部 6……工具取付体、7……基部 8……受座、9……案内軸 12……刃具取付孔、12a……前端開口 16……スラスト軸受、21……支持棒 23……刃具、26,27……押しばね 30……電動回転工具、31……コンクリート躯体 32……取付穴、34……アンダーカット部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に電動回転工具に連結される軸部を有
    し、他端の径大部にソケット部を設けた本体と、 前記本体のソケット部に軸方向のみ摺動自在に嵌挿され
    る基部の前端に受座を介して所定長さの案内軸を突設
    し、かつ、軸線に対して傾斜し前記基部の後端から前記
    案内軸の前端まで貫通して延びる刃具取付孔を設けた工
    具取付体と、 前端に刃具を装着した支持棒とを備え、 前記工具取付体は前記本体に内装した第1のばね手段に
    よって前方へ付勢されており、一方、前記支持棒は前記
    刃具取付孔に摺動自在に嵌挿され後端部分が前記基部よ
    り突出すると共に、前記刃具取付孔に嵌装した第2のば
    ね手段によって前記刃具が前記取付孔内に引っ込むよう
    に付勢されており、 前記案内軸をコンクリート躯体に設けた取付穴に挿入
    し、前記受座を前記取付穴の入口端面に当接した姿勢で
    前記本体を前記第1のばね手段に抗して前記受座側へ押
    動したとき、これに連動して前記支持棒が前記第2のば
    ね手段に抗して押動され、前記刃具が前記刃具取付孔の
    前端開口から半径方向に突出するようにしてなる拡開ア
    ンカーの取付穴内奥をアンダーカットする削成装置。
  2. 【請求項2】前記受座にスラスト軸受が組み付けられて
    いる請求項1記載の拡開アンカーの取付穴内奥をアンダ
    ーカットする削成装置。
  3. 【請求項3】前記本体のソケット部及び前記工具取付体
    の基部の横断面形状が六角形である請求項1又は2項記
    載の拡開アンカーの取付穴内奥をアンダーカットする削
    成装置。
JP15055190A 1990-06-08 1990-06-08 拡開アンカーの取付穴内奥をアンダーカットする削成装置 Expired - Lifetime JPH078494B2 (ja)

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JPH0444590A JPH0444590A (ja) 1992-02-14
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JP2012006165A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Tanaka Daiya Kogyo Kk コンクリート穴の内面に溝を切削する内面溝切削装置

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JP2862830B2 (ja) * 1996-03-13 1999-03-03 株式会社ミヤナガ アンダーカット部付き孔の穿孔装置
KR100911652B1 (ko) 2007-02-13 2009-08-10 삼성전자주식회사 집적 회로, 상기 집적 회로를 포함하는 소스 드라이버, 및 상기 소스 드라이버를 포함하는 디스플레이 장치
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