JPH0784276A - 反射型カラー液晶表示装置 - Google Patents

反射型カラー液晶表示装置

Info

Publication number
JPH0784276A
JPH0784276A JP5231214A JP23121493A JPH0784276A JP H0784276 A JPH0784276 A JP H0784276A JP 5231214 A JP5231214 A JP 5231214A JP 23121493 A JP23121493 A JP 23121493A JP H0784276 A JPH0784276 A JP H0784276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
display device
crystal display
daytime
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5231214A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Komori
一徳 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5231214A priority Critical patent/JPH0784276A/ja
Publication of JPH0784276A publication Critical patent/JPH0784276A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力でかつ明るい反射型カラー液晶表
示装置を提供する。 【構成】 可視光を透過する透明基板と透明電極とを含
む第1の基板と、スイッチ素子と走査線と前記スイッチ
素子で駆動されるマトリクス状に配置され金属電極と昼
間蛍光色素層との2層で構成される絵素電極を含むアク
ティブマトリクスアレイとが形成された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との対向間隙に封入さ
れた液晶層とを具備して成る反射型カラー液晶表示装置
であって、前記絵素電極の前記金属電極は、前記液晶層
を通して入射する可視光を反射する反射面を有し、かつ
前記絵素電極の前記昼間蛍光色素層が、(1)昼間蛍光色
素分子だけで構成されていることなどを特徴とする反射
型カラー液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型カラー液晶表示
装置に関するものである。特にカラー表示に関係する色
素層の構造に構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置はCRTに代わるデ
ィスプレイとして注目されている。特に薄型、軽量、低
消費電力といった特徴を有していることから近年の情報
機器の発達とあいまってパーソナル情報機器たとえばノ
ート型パソコンなどへの利用が盛んに行われている。さ
らに移動体通信技術の進歩と共にパーソナル情報機器の
可搬性が重視されるようになり液晶表示装置にはさらな
る低消費電力化が求められている。
【0003】液晶表示装置は、CRTと違って非発光型
のディスプレイでありなんらかの光源を必要とする。通
常は、バックライト共に用いるか、あるいは環境中の光
の反射光を利用するかの2通りある。しかし前述の通り
低消費電力化の要求から多大な電力を消費するバックラ
イトを用いた方式よりも環境光を利用する反射型液晶表
示装置が注目を浴びている。
【0004】反射型白黒液晶表示装置の断面構造の一例
を(図5)に示す。同図において、501は偏光板(1)、50
2は硝子基板(1)、503は透明電極、504は遮光膜、505は
液晶層、506は走査線、507はスイッチ素子、508は絵素
電極、509は硝子基板(2)、510は偏光板(2)、511は反射
板である。
【0005】このタイプの反射型白黒液晶表示装置は、
現在ポータブルなパソコンなどに使用されておりこれに
より大幅な消費電力の削減が図られ、バッテリーによる
連続使用時間が大幅に増加した。
【0006】更に、反射型でありながら白色、黒色、緑
色、マゼンタ色の4色が表示できる反射型カラー液晶表
示装置も開発されている(例えばエス アイ テ゛ィ タ゛イシ゛ェスト 9
2,437-440(1992).(SID Digest 92,437-440(1992).))。
この反射型カラー液晶表示装置の断面構造の一例を(図
6)に示す。同図において、601は硝子基板(1)、602は
カラーフィルター、603はマゼンタ色フィルター、604は
緑色フィルター、605は黒色フィルター、606は透明電
極、607は液晶層、608は反射絵素電極、609はスイッチ
素子、610は走査線、611は層間絶縁膜、612は硝子基板
(2)である。
【0007】これは、反射型構造の薄膜トランジスタを
用い開口率(カラー液晶表示装置の表示領域全体の内、
有効に光を制御できる(表示に寄与する)領域の割合)
を大幅に高め、液晶の動作モードに相転移ゲストホスト
モードを利用することにより偏光板を使用しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構造では、明るいカラー表示例えば印刷物の様な表示が
できる反射型カラー液晶表示装置が得られないという問
題点を有している。
【0009】(図5)に示した構造は、白黒表示用の反
射型液晶表示装置のものである。反射型の液晶表示装置
の場合、明るさと関係するパラメータとしてパネルの反
射率を指標にする。(図5)に示した構造でノート型パ
ソコン用の反射型液晶表示装置の場合、液晶パネルの光
の反射率は約25%である。
【0010】一般にカラー表示装置は、カラーフィルタ
ーと白黒ディスプレイの組合せによって構成される。
(図5)に示した構造の反射型白黒液晶表示装置もカラ
ーフィルターと組み合わせればカラー表示が出来るはず
である。しかしこれにカラーフィルターを利用してカラ
ー表示を試みても、一般のカラーフィルターの透過率は
30%程度であるから反射率が7%程になってしまう
(25%(白黒パネルの反射率)x30%(カラーフィ
ルターの透過率)=7%)。
【0011】反射型の場合、実用上必要な反射率は、最
低でも15%以上とされる。できれば新聞紙の様な印刷
物と同じ程度の表示品位となる反射率45〜60%が望
まれる。よって前述の白黒液晶表示装置の場合は約25
%であって実用上必要な反射率を一応クリアするが、カ
ラーフィルターによるカラー表示では実用とならない。
【0012】ここで特にカラーフィルターの透過率につ
いて論ずる。現在カラー表示にはカラーフィルターが必
須である。カラーフィルターは、赤色フィルターおよび
緑色フィルターおよび青色フィルターの3色のフィルタ
ーを1組で用いる場合が多い。赤色フィルターおよび緑
色フィルターおよび青色フィルターのそれぞれに絵素電
極がひとつずつ配置されている。この3個の絵素電極が
一組として各色を創出する。赤色、緑色、青色は、加法
混色における3原色であるのでこの3原色があればこれ
らの混合の仕方によって全ての色が創出できる。例えば
赤色、緑色、青色をすべて混合すると白色が創出され
る。
【0013】一方、青色フィルターは、可視光の内40
0nmから500nm程度の波長の光だけを透過し残り
は吸収、あるいは反射する。製造方法によって幾つかの
方式があるが多くの場合はフィルター中に色素や顔料が
含まれておりそれらが400nmから500nm程度の
波長以外の光を吸収し、熱エネルギーとして消費する。
同様に緑色および赤色フィルターは、500nmから6
00nm程度あるいは600nmから700nm程度の
光だけを透過し、それ以外の波長の光を吸収し、熱エネ
ルギーとして消費する。言い換えれば各フィルターは、
400nmから700nmの領域の光の内、約1/3の
領域の光しか透過せず、残りの約2/3の領域はフィル
ター自身で消費され光としては活用されない。
【0014】前述の通り白色の創出は、赤色、緑色、青
色の混合であるがそれそれはフィルターによって約2/
3が消費され、光としては約1/3の領域づつの加算で
あるためにこの方式では原理的にカラーフィルターの透
過率は30%程度が限界である。
【0015】さらに(図6)に示した構造は、反射型薄
膜トランジスタを用いて開口率を85%と高開口率化
し、さらに液晶の動作モードに相転移ゲストホストモー
ドを利用することにより偏光板を使用しないことから反
射型でありながら白色、黒色、緑色、マゼンタ色の4色
が表示でき、反射率の約30%という反射型カラー液晶
表示装置を実現したが、望ましい新聞紙の様な印刷物と
同じ程度の表示品位となる反射率45〜60%には達し
ていない。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑み、低消費電力
でありながら印刷物の様な高画質な反射型カラー液晶表
示装置の構造を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のカラー液晶表示装置は、カラー表示を創出
する手段に昼間蛍光色素、あるいは昼間蛍光顔料を用
い、これを反射面を有する反射金属絵素電極上に配置し
たことを特徴とする。
【0018】
【作用】まず以下に昼間蛍光色素あるいは昼間蛍光顔料
(以下単に昼間蛍光色素と呼ぶ)の特徴について論ず
る。
【0019】従来のカラーフィルター中に用いられてい
る色素や顔料は、前述の様に吸収と透過(あるいは反
射)に基づき色を創出する。吸収された光は、熱エネル
ギーとして消費される。
【0020】これに対して昼間蛍光色素は、従来のよう
に吸収と透過(あるいは反射)に基づき色が創出される
のに加えて、吸収した光のエネルギーを熱エネルギーと
してではなく蛍光として放出され、丁度その蛍光の波長
が透過(あるいは反射)に基づく色と一致する。
【0021】(図7)にレッド・オレンジ色の昼間蛍光
顔料の反射分光特性を示す。同図において、701は総反
射率、702は蛍光成分、703は反射成分である。
【0022】白色の光を入射した際、反射光を分光測定
したところ620nm付近にピークをもちその総反射率
は、200%を越えている。従来の色素だと反射率が1
00%を越えることは有り得ないが、昼間蛍光顔料の場
合、(図7)に示す通常の反射成分と蛍光成分が足し合
わされ、見かけの総反射率は200%を越えてしまう。
【0023】これだと従来吸収されて熱エネルギーとし
て消費されていた光が蛍光という光として放出され、吸
収されず反射する光とあいまって入射光が有効に有色光
に変換される。これにより従来の方式のカラーフィルタ
ー(従来の吸収と透過だけの原理に基づく色素を使用し
ている)では、原理的に約30%の透過率が限界であっ
たのが、昼間蛍光顔料(色素)では、従来の2倍以上の
効率よく光の利用が可能である。
【0024】昼間蛍光色素は、反射面上に配置すること
により明るい画面の創出に寄与する。前述の通り昼間蛍
光色素の場合(図7)の様に反射成分と蛍光成分を分け
て考えることができる。液晶層を通して入射する可視光
はまず昼間蛍光色素層あるいは昼間蛍光色素を含む層に
入射し、昼間蛍光色素と作用し色が創出され、その有色
光の反射成分は、再び液晶層側へ反射される。一方蛍光
成分は昼間蛍光色素から全方向に向けて発光する。液晶
層側への発光は、そのまま液晶層を透過して行く。反射
金属絵素電極側への発光は、一旦反射金属絵素電極の反
射面で反射されてから液晶層へ向かう。
【0025】反射型液晶表示装置の場合、視野角を大き
くするため反射面に不規則な凹凸を作ることが望まし
い。すなわち拡散反射が望ましい。前述の反射成分は、
反射面の不規則な凹凸の度合により拡散反射するが蛍光
成分は全方向発光でありそれ自身拡散光となるので昼間
蛍光色素を用いた液晶表示装置は高視野角化にも寄与す
る。
【0026】よって本発明は、カラー表示を創出する手
段に昼間蛍光色素を用い、これを反射金属絵素電極上に
配置した構造によって低消費電力でありながら新聞紙の
様な印刷物と同じ程度の表示品位の反射型カラー液晶表
示装置を提供することができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の第1の実施例の反射型カラー
液晶表示装置について、図面を参照しながら説明する。
(図1)は本発明の第1の実施例における反射型カラー
液晶表示装置の断面構造図である。同図において、101
は硝子基板(1)、102は透明電極、103は液晶層、104は昼
間蛍光色素層(赤色蛍光色)、105は昼間蛍光色素層
(緑色蛍光色)、106は昼間蛍光色素層(青色蛍光
色)、107は反射金属絵素電極、108はスイッチ素子、10
9は走査線、110は層間絶縁膜、111は硝子基板(2)であ
る。
【0028】本構造における色素層は、昼間蛍光色素分
子だけで構成されている。但し少量の不純物、作製に用
いた溶剤、紫外線吸収剤などの添加物は、含まれてもか
まわない。
【0029】本構造では、色素層の色素分子の充填率が
高くカラー表示に必要な色素をより薄膜で形成すること
ができる。例えば10nmから500nm程度の膜厚にできる色
素層の作製方法は、下記の2通りがある。
【0030】第一の方法は、まず昼間蛍光色素を揮発性
有機溶媒に溶解する。この溶液をインクとして印刷法を
用い、スイッチ素子と走査線と前記スイッチ素子で駆動
されるマトリクス状に配置された反射金属絵素電極を含
むアクティブマトリクスアレイとが形成された第2の硝
子基板の所定の位置に印刷し、乾燥させる。乾燥には、
150度程度の加温乾燥が望ましい。複数種類の昼間蛍
光色素を用いる場合は、この印刷、乾燥を必要なだけ繰
り返す。乾燥により揮発性有機溶媒が蒸発し第2の硝子
基板の反射金属絵素電極上には色素分子だけの色素層が
形成できる。
【0031】第二の方法は、まず水に不溶の昼間蛍光色
素と酸化還元能を有する界面活性剤とを水に溶解する。
酸化還元能を有する界面活性剤には、
【0032】
【化1】
【0033】に示したような構造の物質が利用できる
(以下この物質をFPEGと略す)。水に不溶の昼間蛍
光色素も界面活性剤のミセル中に取り込まれ疑似均一化
する。この水溶液中にスイッチ素子と走査線と前記スイ
ッチ素子で駆動されるマトリクス状に配置された反射金
属絵素電極を含むアクティブマトリクスアレイとが形成
された第2の硝子基板と対電極を浸漬し、所定の反射金
属絵素電極と対電極との間で電圧を印可する。これによ
り反射金属絵素電極上で界面活性剤が酸化還元を起こ
す。例えばFPEGの場合疎水性のフェロセン部位が親
水性のフェロセニウムに変化してしまい界面活性剤とし
て働かなくなり反射金属絵素電極上に昼間蛍光色素が析
出し、色素層を形成する。複数種類の昼間蛍光色素を用
いる場合は、電圧を印可する反射金属絵素電極を変え、
必要なだけ繰り返す。
【0034】以下に本発明の第2の実施例の反射型カラ
ー液晶表示装置について、図面を参照しながら説明す
る。(図2)は本発明の第2の実施例の反射型カラー液
晶表示装置の断面構造図である。同図において、201は
硝子基板(1)、202は透明電極、203は液晶層、204は昼間
蛍光色素を含む有機樹脂層(赤色蛍光色)、205は昼間
蛍光色素を含む有機樹脂層(緑色蛍光色)、206は昼間
蛍光色素を含む有機樹脂層(青色蛍光色)、207は反射
金属絵素電極、208はスイッチ素子、209は走査線、210
は層間絶縁膜、211は硝子基板(2)である。
【0035】本構造における色素を含む樹脂層は、樹脂
に昼間蛍光色素を分散したものである。前述の第1の実
施例の場合に比べ色素の充填率が下がる分、昼間蛍光色
素を含む樹脂層の膜厚が厚くなるが反射金属絵素電極と
の付着力が増し機械的な強度が大幅に増加する。
【0036】色素を含む樹脂層の作製方法は、下記の3
通りがある。第一の方法は、まず昼間蛍光色素をアクリ
ルなどの合成樹脂にその蛍光が最大となる濃度で溶解す
る。この時紫外線吸収剤などを添加してもよい。これを
硬化したのち粉砕し昼間蛍光顔料を作製する。この顔料
を揮発性有機溶媒に溶解する。この溶液をインクとして
印刷法を用い、スイッチ素子と走査線と前記スイッチ素
子で駆動されるマトリクス状に配置された反射金属絵素
電極を含むアクティブマトリクスアレイとが形成された
第2の硝子基板の所定の位置に印刷し、乾燥させる。乾
燥には、150度程度の加温乾燥が望ましい。複数種類
の昼間蛍光顔料を用いる場合は、この印刷、乾燥を必要
なだけ繰り返す。乾燥により揮発性有機溶媒が蒸発し第
2の硝子基板の反射金属絵素電極上には昼間蛍光色素を
含む樹脂層が形成できる。
【0037】第二の方法は、まず昼間蛍光色素を揮発性
有機溶剤で溶かした合成樹脂にその蛍光が最大となる濃
度で溶解する。この時紫外線吸収剤などを添加してもよ
い。この溶液をインクとして印刷法を用い、スイッチ素
子と走査線と前記スイッチ素子で駆動されるマトリクス
状に配置された反射金属絵素電極を含むアクティブマト
リクスアレイとが形成された第2の硝子基板の所定の位
置に印刷し、乾燥させる。複数種類の昼間蛍光顔料を用
いる場合は、この印刷、乾燥を必要なだけ繰り返す。乾
燥により揮発性有機溶剤が蒸発し第2の硝子基板の反射
金属絵素電極上には昼間蛍光色素を含む樹脂層が形成で
きる。
【0038】第三の方法は、まず昼間蛍光色素を光感光
性合成樹脂にその蛍光が最大となる濃度で溶解する。こ
れをスイッチ素子と走査線と前記スイッチ素子で駆動さ
れるマトリクス状に配置された反射金属絵素電極を含む
アクティブマトリクスアレイとが形成された第2の硝子
基板の全面に塗布する。これに所定の場所だけに光を照
射し樹脂を光硬化させる。この後未硬化樹脂だけを適当
な溶剤で除去する。この全面塗布、光硬化、未硬化樹脂
の除去を必要なだけ繰り返す。
【0039】以下に本発明の第3の実施例の反射型カラ
ー液晶表示装置について、図面を参照しながら説明す
る。(図3)は本発明の第3の実施例の反射型カラー液
晶表示装置の断面構造図である。同図において、301は
硝子基板(1)、302は透明電極、303は液晶層、304は昼間
蛍光色素を含むケイ酸アルコキシドゲル層(赤色蛍光
色)、305は昼間蛍光色素を含むケイ酸アルコキシドゲ
ル層(緑色蛍光色)、306は昼間蛍光色素を含むケイ酸
アルコキシドゲル層(青色蛍光色)、307は反射金属絵
素電極、308はスイッチ素子、309は走査線チ素子、310
は層間絶縁膜、311は硝子基板(2)である。
【0040】本構造における昼間蛍光色素を含むケイ酸
アルコキシドゲル層は、ケイ酸アルコキシドゲルに昼間
蛍光色素を分散したものである。前述の第2の実施例の
場合に比べ無機であるケイ酸アルコキシドを用いるため
耐熱性や対薬品性が大幅に向上する。
【0041】昼間蛍光色素を含むケイ酸アルコキシドゲ
ル層の作製方法について下記に述べる。まずケイ酸アル
コキシド(例えばケイ酸エチル)と水と少量の塩酸とア
ルコール(例えばエタノール)と昼間蛍光色素を混合し
た混合溶液を作成する。この時紫外線吸収剤や粘度を調
整するため少量の有機溶剤などを添加してもよい。この
混合溶液をインクとして印刷法を用い、スイッチ素子と
走査線と前記スイッチ素子で駆動されるマトリクス状に
配置された反射金属絵素電極を含むアクティブマトリク
スアレイとが形成された第2の硝子基板の所定の位置に
印刷し、乾燥させる。乾燥には、100度程度の加温乾
燥が望ましい。複数種類の昼間蛍光色素を用いる場合
は、この印刷、乾燥を必要なだけ繰り返す。この後、印
刷を施した第2の硝子基板全体に250度程度の加熱処
理を施す。ケイ酸アルコキシドは、酸性水と加熱により
加水分解しゲル化する。
【0042】第1、第2、第3の実施例の何れの場合
も、反射金属絵素電極はアルミニウムのような高反射率
な材料を用いることが望ましく反射面は入射光が散乱す
るよう不規則で細かい凹凸があるほうが望ましい。スイ
ッチ素子には、反射型の薄膜トランジスタや薄膜ダイオ
ードが利用できる。液晶動作モードには、黒色色素をゲ
ストに用いるゲストホストモードや相転移ゲストホスト
モードあるいは高分子分散液晶を用いた液晶動作モード
が望ましいが、偏光子との組合せによりツイストネマテ
ィックモードあるいはスーパーツイストネマティックモ
ードあるいは電界制御複屈折モードでも構わない。昼間
蛍光色素には、チオフラビン、ブリリアントスルホフラ
ビン、アクリジンオレンジ、エオシン、ローダミンB、
ローダミン6B、フルオレセイン、ルモゲンイエローな
どを用いることができる。
【0043】また、図1から図3では、液晶を配向させ
る配向膜の記述を省略した。高分子液晶を用いた場合は
配向膜が不要であるが液晶分子を規則正しく配向させる
必要がある場合たとえばネマティックモードを用いた場
合は液晶層の両端(硝子基板(1)側および硝子基板(2)
側)に配向膜が必要となる。配向膜には例えばラビング
処理を施したポリイミドなどが用いられる。
【0044】以下に本発明の第4の実施例の反射型カラ
ー液晶表示装置について、図面を参照しながら説明す
る。(図4)は本発明の第4の実施例の反射型カラー液
晶表示装置の断面構造図である。同図において、401は
硝子基板(1)、402は透明電極(1)、403は液晶層、404は
昼間蛍光色素を含むポリイミド層(赤色蛍光色)、405
は昼間蛍光色素を含むポリイミド層(緑色蛍光色)、40
6は昼間蛍光色素を含むポリイミド層(青色蛍光色)、4
07は反射金属絵素電極、408はスイッチ素子、409は走査
線、410は層間絶縁膜、411は硝子基板(2)である。
【0045】本実施例の液晶の動作モードは、液晶分子
を規則正しく配向させる必要がある。ゲストホストモー
ドあるいは相転移ゲストホストモードあるいはツイスト
ネマティックモードあるいはスーパーツイストネマティ
ックモードあるいは電界制御複屈折モードの何れかであ
る。必要により硝子基板(1)上(透明電極側とは反対の
方)に偏光子を配置する。反射金属絵素電極上には昼間
蛍光色素を含むポリイミド層があってかつこのポリイミ
ド層にはラビング処理が施されておりその上層の液晶分
子はこのラビング処理によって規則正しく分子が配向す
る。
【0046】なお、前述の第1から第4の実施例では、
加法混色を用いフルカラーも可能となるよう赤色蛍光
色、緑色蛍光色、青色蛍光色の三色を一組としたが、表
示色を限定するならばこれら三色にこだわる必要はな
く、たとえば赤色蛍光色、緑色蛍光色の二色を一組とし
たり、マゼンダ蛍光色、緑色蛍光色の二色を一組として
もよい。また蛍光色だけの組合せが最も望ましいが場合
によっては蛍光色と一般の色素,顔料との組合せも可能
である。
【0047】また、前述の第1から第4の実施例場合も
スイッチ素子を反射金属絵素電極が、液晶層を通して入
射する可視光から遮光するような構造であることが望ま
しい。また第1の基板に遮光層を有し、その遮光層が対
向する第2の基板上のスイッチ素子と走査線と隣合う反
射金属絵素電極の間隙とを覆い隠すように配置されてい
てもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の反射型カラー液晶
表示装置は、昼間蛍光色素を用い、これを反射金属絵素
電極上に配置した構造によって低消費電力でありながら
印刷物のような高画質なカラー液晶表示装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のカラー液晶表示装置の
断面構造図
【図2】本発明の第2の実施例のカラー液晶表示装置の
断面構造図
【図3】本発明の第3の実施例のカラー液晶表示装置の
断面構造図
【図4】本発明の第4の実施例のカラー液晶表示装置の
断面構造図
【図5】従来の白黒表示の反射型液晶表示装置の断面構
造図
【図6】従来の反射型カラー液晶表示装置の断面構造図
【図7】昼間蛍光顔料の反射分光特性図
【符号の説明】
101 硝子基板(1) 102 透明電極 103 液晶層 104 昼間蛍光色素層(赤色蛍光色) 105 昼間蛍光色素層(緑色蛍光色) 106 昼間蛍光色素層(青色蛍光色) 107 反射金属絵素電極 108 スイッチ素子 109 走査線 110 層間絶縁膜 111 硝子基板(2) 201 硝子基板(1) 202 透明電極 203 液晶層 204 昼間蛍光色素を含む有機樹脂層(赤色蛍光色) 205 昼間蛍光色素を含む有機樹脂層(緑色蛍光色) 206 昼間蛍光色素を含む有機樹脂層(青色蛍光色) 207 反射金属絵素電極 208 スイッチ素子 209 走査線 210 層間絶縁膜 211 硝子基板(2) 301 硝子基板(1) 302 透明電極 303 液晶層 304 昼間蛍光色素を含むケイ酸アルコキシドゲル層
(赤色蛍光色) 305 昼間蛍光色素を含むケイ酸アルコキシドゲル層
(緑色蛍光色) 306 昼間蛍光色素を含むケイ酸アルコキシドゲル層
(青色蛍光色) 307 反射金属絵素電極 308 スイッチ素子 309 走査線チ素子 310 層間絶縁膜 311 硝子基板(2) 401 硝子基板(1) 402 透明電極(1) 403 液晶層 404 昼間蛍光色素を含むポリイミド層(赤色蛍光色) 405 昼間蛍光色素を含むポリイミド層(緑色蛍光色) 406 昼間蛍光色素を含むポリイミド層(青色蛍光色) 407 反射金属絵素電極 408 スイッチ素子 409 走査線 410 層間絶縁膜 411 硝子基板(2) 501 偏光板(1) 502 硝子基板(1) 503 透明電極 504 遮光膜 505 液晶層 506 走査線 507 スイッチ素子 508 絵素電極 509 硝子基板(2) 510 偏光板(2) 511 反射板 601 硝子基板(1) 602 カラーフィルター 603 マゼンタ色フィルター 604 緑色フィルター 605 黒色フィルター 606 透明電極 607 液晶層 608 反射絵素電極 609 スイッチ素子 610 走査線 611 層間絶縁膜 612 硝子基板(2) 701 総反射率 702 蛍光成分 703 反射成分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視光を透過する透明基板と透明電極とを
    含む第1の基板と、スイッチ素子と走査線と前記スイッ
    チ素子で駆動されるマトリクス状に配置され金属電極と
    昼間蛍光色素層との2層で構成される絵素電極を含むア
    クティブマトリクスアレイとが形成された第2の基板
    と、前記第1の基板と前記第2の基板との対向間隙に封
    入された液晶層とを具備して成る反射型カラー液晶表示
    装置であって、前記絵素電極の前記金属電極は、前記液
    晶層を通して入射する可視光を反射する反射面を有し、
    かつ前記絵素電極の前記昼間蛍光色素層は昼間蛍光色素
    分子だけで構成されていることを特徴とする反射型カラ
    ー液晶表示装置。
  2. 【請求項2】可視光を透過する透明基板と透明電極とを
    含む第1の基板と、スイッチ素子と走査線と前記スイッ
    チ素子で駆動されるマトリクス状に配置され金属電極と
    昼間蛍光色素層との2層で構成される絵素電極を含むア
    クティブマトリクスアレイとが形成された第2の基板
    と、前記第1の基板と前記第2の基板との対向間隙に封
    入された液晶層とを具備して成る反射型カラー液晶表示
    装置であって、前記絵素電極の前記金属電極は、前記液
    晶層を通して入射する可視光を反射する反射面を有し、
    かつ前記絵素電極の前記昼間蛍光色素層は昼間蛍光色素
    を含む有機樹脂あるいは昼間蛍光色素を含むケイ酸アル
    コキシドゲルで構成されていることを特徴とする反射型
    カラー液晶表示装置。
  3. 【請求項3】可視光を透過する透明基板と透明電極とを
    含む第1の基板と、スイッチ素子と走査線と前記スイッ
    チ素子で駆動されるマトリクス状に配置され金属電極と
    昼間蛍光色素層との2層で構成される絵素電極を含むア
    クティブマトリクスアレイとが形成された第2の基板
    と、前記第1の基板と前記第2の基板との対向間隙に封
    入された液晶層とを具備して成る反射型カラー液晶表示
    装置であって、前記絵素電極の前記金属電極は、前記液
    晶層を通して入射する可視光を反射する反射面を有し、
    かつ前記絵素電極の前記昼間蛍光色素層はラビング処理
    を施した昼間蛍光色素を含むポリイミドで構成されてい
    ることを特徴とする反射型カラー液晶表示装置。
  4. 【請求項4】第1の基板は、遮光層を有しており、対向
    する第2の基板上のスイッチ素子と走査線と隣合う絵素
    電極の間隙とを覆い隠すように配置することを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載の反射型カラー液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】液晶層の液晶動作モードが、ゲストホスト
    モード,相転移ゲストホストモード,ツイストネマティ
    ックモード,スーパーツイストネマティックモード又は
    電界制御複屈折モードであることを特徴とする請求項
    1,2,3又は4記載の反射型カラー液晶表示装置。
  6. 【請求項6】液晶層に高分子分散液晶を用いることを特
    徴とする請求項1,23又は4記載の反射型カラー液晶
    表示装置。
  7. 【請求項7】スイッチ素子を絵素電極が、液晶層を通し
    て入射する可視光から遮光するような構造であることを
    特徴とする請求項1,2,3又は4記載の反射型カラー
    液晶表示装置。
JP5231214A 1993-09-17 1993-09-17 反射型カラー液晶表示装置 Pending JPH0784276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5231214A JPH0784276A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 反射型カラー液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5231214A JPH0784276A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 反射型カラー液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0784276A true JPH0784276A (ja) 1995-03-31

Family

ID=16920121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5231214A Pending JPH0784276A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 反射型カラー液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0784276A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100477731B1 (ko) * 1997-09-09 2005-08-17 삼성에스디아이 주식회사 반사형칼라액정표시소자
CN109031752A (zh) * 2017-06-16 2018-12-18 京东方科技集团股份有限公司 一种反射式液晶显示面板及显示装置
CN109343277A (zh) * 2018-11-29 2019-02-15 武汉华星光电技术有限公司 显示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100477731B1 (ko) * 1997-09-09 2005-08-17 삼성에스디아이 주식회사 반사형칼라액정표시소자
CN109031752A (zh) * 2017-06-16 2018-12-18 京东方科技集团股份有限公司 一种反射式液晶显示面板及显示装置
CN109031752B (zh) * 2017-06-16 2023-11-14 京东方科技集团股份有限公司 一种反射式液晶显示面板及显示装置
CN109343277A (zh) * 2018-11-29 2019-02-15 武汉华星光电技术有限公司 显示装置
WO2020107738A1 (zh) * 2018-11-29 2020-06-04 武汉华星光电技术有限公司 显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR19980063717A (ko) 반사형 액정표시소자
US5317431A (en) Liquid crystal display device with scattering white layer and color filter
JPH05249443A (ja) ポリマー分散型液晶表示素子及び反射型液晶表示装置
US6130732A (en) Paper-white reflective display and methods of forming the same
JP2003140183A (ja) 反射型液晶表示装置
JP2004021254A (ja) 透過反射型切換液晶ディスプレイ
KR20000011529A (ko) 반사형액정표시장치
JP3620312B2 (ja) 液晶表示装置
JPH0784276A (ja) 反射型カラー液晶表示装置
JP3636479B2 (ja) 表示装置
JP3159804B2 (ja) 液晶表示装置
JPH07239471A (ja) 反射型液晶表示装置
JPH0829811A (ja) 液晶表示装置
JPH05241143A (ja) 反射型液晶表示装置
JP4499268B2 (ja) 液晶表示装置
JPH0675241A (ja) 表示素子
JP2935795B2 (ja) カラー液晶表示装置
JP2003021708A (ja) 反射基板及びその形成方法ならびにそれを用いた反射型表示素子
JPH0784275A (ja) カラー液晶表示装置
JP2002202526A (ja) 液晶表示素子
JP2000111912A (ja) 反射型液晶表示素子
JPH09281489A (ja) 反射型表示装置
JP2001154190A (ja) 反射型カラー液晶表示素子
JP2002162624A (ja) 反射型液晶表示装置
JPH05224181A (ja) 表示素子