JPH0784226B2 - 電子レンジ用容器 - Google Patents

電子レンジ用容器

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JPH0784226B2
JPH0784226B2 JP61305447A JP30544786A JPH0784226B2 JP H0784226 B2 JPH0784226 B2 JP H0784226B2 JP 61305447 A JP61305447 A JP 61305447A JP 30544786 A JP30544786 A JP 30544786A JP H0784226 B2 JPH0784226 B2 JP H0784226B2
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JP
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container
microwave oven
metal
box
paper
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JP61305447A
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JPS63191779A (ja
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勲 斎藤
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Aohata Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子レンジ用容器に関する。
〔従来の技術〕 電子レンジは、容器に入れてある食品にマイクロ波を照
射して加熱するようにした機器であるが、このために使
用する容器、すなわち電子レンジ用容器には、一般に陶
器製や合成樹脂製のものが使用され、金属製のものは使
用されていない。
その理由は、電子レンジ用容器として、アルミや鉄など
の金属製のものを使用すると、特に鉄板製のターンテー
ブルタイプの電子レンジにおいては、マイクロ波の照射
中に放電(スパーク)を発生しやすく、この放電により
容器やレンジが損傷するおそれがあるからである。ま
た、容器やレンジが損傷しなくても、消費者は、放電が
発生するような容器は心理上使用したがらないからであ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は、金属製であっても放電しない電子レンジ容
器を提供せんと種々研究の結果、合成樹脂や紙は放電現
象を妨げる因子である絶縁破壊電圧が大きいことにヒン
トを得、さらに研究の結果、本発明を完成させたもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は電子レンジ用容器に関し、合成樹脂製又は紙製
の函とこの函内に収められた金属製容器とからなり、前
記函の底面と前記金属製容器の底面との間に間隙を設け
てなることを特徴とするものである。
以下、本発明の電子レンジ用容器の実施例を図面にした
がって説明すると、1は紙製の函であり、第3図に示す
ように、底面3、側面4及び額部5より形成される本体
と、この本体のひんじ部に連設された蓋部6からなる。
2は、金属製の容器であり、第2図に示すように、底面
7、側面8、フランジ部9及び天板10からなり、容器2
内には畜肉・魚肉・野菜類等の食品が充填・密封されて
いる。尚、容器2を形成する金属の種類には特に制限は
ないが、アルミや鉄等のように耐久性がありしかもコス
トの低いものを使用するのが望ましい。
本実施例の電子レンジ用容器は、第1図に示すように紙
製の函1とその内部に収められた金属製の容器2とから
なるものである。そして金属製の容器2を紙製の函1内
に収めるに当って、紙製の函1の額部5上に金属製容器
2のフランジ部9が当接し、紙製の函1内に金属製容器
2が宙吊りになった状態で収納されている。したがっ
て、紙製の函1の底面3と金属製容器2の底面7との間
には間隙Xが形成されることになる。この間隙Xの大き
さは、放電現象をなくすためには大きい程望ましいが、
あまり大きくすると容器がかさばるので、1〜10mm程度
にするのが実用的である。
〔作 用〕
本実施例の電子レンジ用容器は以上のような構成からな
るので、金属製の容器2の天板10を完全に除去(開封)
した後、これを紙製の函1内に収め、紙製の函1の折り
込み部6′を側面4に設けられた止め部(図示せず)に
止めて金属製容器2の開口部(天板10の除去部)を紙製
の函1の蓋部6がカバーするようにして、電子レンジ内
のターンテーブル上に置くと、この電子レンジ用容器に
はマイクロ波が照射されることになる。
而して、この電子レンジ用容器は内方に金属製の容器2
を収納しているものの、その底面7は、紙製の函1の底
面3と間隙Xによって閉じ込められた空気の層によって
遮断されているので、紙と空気との相乗作用により大き
な絶縁破壊電圧を生じ、容器の下部から放電が生ずるの
を防ぐことができる。
また、マイクロ波は電子レンジ内で乱反射するので、本
実施例の電子レンジ用容器は上方からもマイクロ波照射
される。しかし、紙製の函1に収められた金属製の容器
2の天板10は電子レンジにかける前に除去されており、
容器の上部には金属製のものとしてはフランジ部9しか
ないので、金属製の容器2の上部は蓋部6でカバーして
おくだけで、放電が発生するのを防ぐことができる。
また、本実施例のように金属製の容器2をフランジ部9
を有する形態とし、これを紙製の函1の額部5に吊持さ
せるようにすると、金属製の容器2の側面8についても
底面7と同様に函1の側面4との間に間隙が生じるので
空気層を形成することができ、底面の場合と同様に放電
を防止することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の電子レンジ用容器によれば、金
属製の容器を使用していても、放電を発生させずに電子
レンジにかけ、容器内の食品を調理することができる。
尚、紙製の函に替えて、合成樹脂製の容器を使用しても
全く同様の効果を生じ得る。この場合の合成樹脂の材質
は、成形可能なものであれば制限はないが、就中、ポリ
エチレン・ポリプロピレン・ポリエステル・高温用塩ビ
等が好ましい。
さらに、実施例でいう間隙Xの部分に、適当な緩衝材、
例えば波形に折曲した紙を挿入しておくと、この電子レ
ンジ用容器の輸送時の衝撃を柔げることができると同時
に、放電の発生を一段と防止することができる。
また、本発明の電子レンジ用容器は、紙製の函1から金
属製の容器2を取り出し、天板10を開封して、これをオ
ーブンに入れて加熱調理することができる。したがっ
て、本発明の電子レンジ用容器は、電子レンジ用として
ばかりでなく、オーブン用にも兼用できる。
さらに、従来、食品を容器に入れて電子レンジにかける
際には、熱の放出を防止するため、薄い合成樹脂のシー
ト等で容器ごと包み込むことを行なっていたが、本発明
に係る電子レンジ用容器を用いればそのような手間をか
ける必要はない。
さらに、本発明に係る電子レンジ用容器は、外函に入れ
てあるので、複数個を同時に電子レンジに入れて加熱し
ても、容器どうしの放電が生じる等の支障がなく、した
がって能率的な加熱処理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子レンジ用容器の断面図を、第2図
は金属製容器の斜視図を、第3図は紙製容器の斜視図を
示す。 1……紙製の容器、2……金属製の容器、X……間隙を
示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製又は紙製の函とこの函内に収め
    られた金属製容器とからなり、前記函の底面と前記金属
    製容器の底面との間に間隙を設けてなることを特徴とす
    る電子レンジ用容器。
  2. 【請求項2】合成樹脂製又は紙製の函の側面と金属製容
    器の側面との間にも間隙を設けてなる特許請求の範囲第
    1項記載の電子レンジ用容器。
  3. 【請求項3】合成樹脂製又は紙製の函が開口部を被う蓋
    部を有する特許請求の範囲第1項記載の電子レンジ用容
    器。
JP61305447A 1986-09-19 1986-12-23 電子レンジ用容器 Expired - Lifetime JPH0784226B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP61305447A JPH0784226B2 (ja) 1986-09-19 1986-12-23 電子レンジ用容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61-219239 1986-09-19
JP21923986 1986-09-19
JP61305447A JPH0784226B2 (ja) 1986-09-19 1986-12-23 電子レンジ用容器

Publications (2)

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JPS63191779A JPS63191779A (ja) 1988-08-09
JPH0784226B2 true JPH0784226B2 (ja) 1995-09-13

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JP61305447A Expired - Lifetime JPH0784226B2 (ja) 1986-09-19 1986-12-23 電子レンジ用容器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0310104U (ja) * 1989-06-16 1991-01-30
JP6324168B2 (ja) 2014-03-31 2018-05-16 昭和電工パッケージング株式会社 電子レンジ用保存容器
JP6623045B2 (ja) * 2015-11-27 2019-12-18 昭和電工パッケージング株式会社 電子レンジ加熱用容器

Also Published As

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JPS63191779A (ja) 1988-08-09

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