JPH078413Y2

JPH078413Y2 - 飛び出し表示部付紙函

Info

Publication number: JPH078413Y2
Application number: JP1989037342U
Authority: JP
Inventors: 治郎藤原
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1989-04-01
Filing date: 1989-04-01
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2004-04-01
Also published as: JPH02129022U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、飛び出し表示部付紙函に関する。

（従来の技術）従来、紙函の分野においては、蓋を開けると絵柄が表示
された表示部が飛び出して起立するような紙函はあまり
使用されておらず、若しそのような紙函を作るとすれ
ば、表示部を紙函本体と別に作って、その表示部を紙函
本体の天板や底板の一部に貼着する以外に方法はなかっ
た。

（考案が解決しようとする問題点）しかし、従来のかかる表示部を別途に作って紙函本体に
貼着する紙函においては、表示部を紙函本体に貼着する
のに手間が掛かって生産性が上がらないばかりでなく、
表示部の紙函本体への貼着精度が安定しないため製品に
差が生じ易い等の問題があった。

（問題点を解決するための手段）上記のような問題点を解決するため本考案は飛び出し表
示部付紙函を、天板の端辺に谷折線を介して前記天板に
折り重ね用の蓋板が連設されている紙函であって、前記
谷折線の端部近傍を山折線に代えるとともに、その山折
線の内側の端点よりその山折線に対して両側対称に斜谷
折線を設け、且つその斜谷折線と前記山折線とに挟まれ
た部分より表示部を連設し、前記蓋板に山折線を介して
前記蓋板に重合貼着される重合蓋板を連設したものとし
て構成した。

（作用）この考案の飛び出し表示部付紙函においては、蓋を開け
ると表示部が飛び出し、蓋を閉めると表示部が自動的に
引っ込む。

（実施例）図により本考案の一実施例を説明すると、第２図は展開
図であって、山折線ａ、ｂ、谷折線ｃ、山折線ｄ、ｅ、
ｆを介して背板１、重合蓋板２、蓋板３、天板４、前板
５、底板６、貼着片７を順に連設する。

そして、谷折線ｃの右端寄りの部分を山折線c1とすると
ともに、その山折線c1の左端より山折線c1に対して45度
をなす斜谷折線ｇ、ｇを刻設し、蓋板３及び天板４内に
それぞれ直角三角形状の折込部30と40とを区画形成し、
折込部40の先端に略ハート型をした表示部８を延設して
いる。

また、天板４の略中央に開口窓41を穿設する。

そして、天板４の左側に２条の折線を介して側板９、差
込片10を順に連設するとともに、底板６の右側に２条の
折線を介して側板11、差込片12を順に連設し、且つ背板
１と前板５との各両側に折線を介して舌片13を連設した
ものである。

また、差込片12のうち貼着片７寄りの側部を右方に突出
させて、折込部40に対応する部分を被覆する被覆部120
としてある。

組立に当たっては、先ず、山折線ｂに沿って折れ曲げて
重合蓋板２と蓋板３とを内面同士で重ね合わせた後、谷
折線ｃ、山折線c1、斜谷折線ｇ、ｇに沿って折れ曲げて
蓋板３と天板４とを外面同士重ね合わせる。その際、折
込部30と40とは折り重なりつつ蓋板３と天板４との間に
自動的に挟み込まれ、同時に表示部８も蓋板３と天板４
との間に自動的に挟み込まれる。

次に、山折線ｄ、ｅ、ｆに沿って前板５、底板６、貼着
片７を順に直角に折り曲げた後、山折線ａに沿って背板
１を直角に折れ曲げつつ貼着片７を背板１に貼着する。

次いで、折線に沿って各舌片13を直角に折り曲げた後、
折線に沿って側板９、差込片10を直角に折れ曲げて函体
の左側面を閉鎖するとともに、折線に沿って側板11、差
込片12を直角に折り曲げて函体の右側面を閉鎖して組立
を終わる。

使用に当たっては、蓋板３を持ち上げれば、開口窓41が
露出して開口する。その際、第１図に示すように、折込
部30、40が山折線c1、斜谷折線ｇ、ｇに沿って自動的に
折り戻され、同時に表示部８が折込部40の先端より横上
方向に瞬間的に飛び出す。これにより、紙函全体の見栄
が一段と良くなる。なお、天板４のうち折込部40に対応
する部分は被覆部120により被覆される。

開口窓41から内容物を所望量取り出した後は、谷折線ｃ
に沿って蓋板３を押し下げれば、開口窓41が被覆されて
閉鎖する。その際、折込部30、40が山折線c1、斜谷折線
ｇ、ｇに沿って折り曲げられつつ蓋板３と天板４との間
に自動的に挟み込まれ、同時に表示部８も蓋板３と天板
４との間に自動的に挟み込まれる。

本考案は上述の実施例に限定されるものではなく、斜谷
折線ｇ、ｇは山折線c1の両側に対称に設ければ、山折線
c1に対して如何なる角度をなすように設けてもよく、ま
た、表示部８を折込部30の先端に延設してもよい。ま
た、表示部８の形状は如何なるものであってもよい。

また、左右両側部の閉鎖の仕方は如何なるものであって
もよく、例えば、第３図に示すように左右両側が開口し
たサック状のケースＡ内に、第４図に示すように左右両
側が閉鎖した函体Ｂを挿入して左右両側部を閉鎖する等
であってもよい。

また、側部を開閉出来るようにすれば、開口窓41をセロ
ハン等で被覆してもよく、更には開口窓41自体を設けな
くてもよい。

また、第５図に示すように表示部８を両側に設けたり、
第６図に示すように山折線ｂより蓋板３内に略Ｕ字状の
切込線を設けて差込片31を形成するとともに山折線ｄ上
に差込溝32を形成して閉蓋状態を安定させたりしてもよ
い。

（考案の効果）本考案は上述のように構成され、天板と蓋板とに亘って
折込部を設け、その折込部の先端に表示部を延設したこ
とにより、蓋板の開閉に伴って表示部が飛び出したり、
引っ込んだりし、紙函としての面白さに富み、顧客の購
買意欲を高めることが出来る。

また、蓋体を蓋板と重合蓋板とを貼合する構成としたこ
とにより、蓋体及び紙函全体の形状が安定している。

また、蓋板及び表示部に宣伝等の美麗な印刷を施し、第
１図のように、蓋板を開けて表示部が見えるようにして
店頭等に陳列すれば、展示効果を大幅に高めることが出
来、顧客の購買意欲をより一層高めることが出来る。

また、折込部及び表示部を函体と一体に構成したことに
より、貼着工程なしに表示部を形成することが出来る。
そのため、生産効率が極めて高く、且つ安定した製品を
極めて容易に得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は使用状態を示す
斜視図、第２図は展開図、第３図及び第４図は本考案の
他の実施例の構成部材の斜視図、第５図及び第６図はそ
れぞれ本考案の更に他の実施例の使用状態を示す斜視図
である。１……背板、２……重合蓋板３……蓋板、４……天板５……前板、６……底板７……貼着片、８……表示部９、11……側板、10、12……差込片 30、40……折込部、41……開口窓 120……被覆部、ｃ……谷折線 c1……山折線、ｇ……斜谷折線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】天板の端辺に谷折線を介して前記天板に折
り重ね用の蓋板が連設されている紙函であって、前記谷
折線の端部近傍を山折線に代えるとともに、その山折線
の内側の端点よりその山折線に対して両側対称に斜谷折
線を設け、且つその斜谷折線と前記山折線とに挟まれた
部分より表示部を延設し、前記蓋板に山折線を介して前
記蓋板に重合貼着される重合蓋板を連設したことを特徴
とする飛び出し表示部付紙函。