JPH0784042A - 障害物検知レーダ - Google Patents

障害物検知レーダ

Info

Publication number
JPH0784042A
JPH0784042A JP5225738A JP22573893A JPH0784042A JP H0784042 A JPH0784042 A JP H0784042A JP 5225738 A JP5225738 A JP 5225738A JP 22573893 A JP22573893 A JP 22573893A JP H0784042 A JPH0784042 A JP H0784042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarization
wave
polarization direction
interference
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5225738A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Yukimatsu
正伸 行松
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP5225738A priority Critical patent/JPH0784042A/ja
Publication of JPH0784042A publication Critical patent/JPH0784042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一周波数を使用する他の装置類から送信さ
れた任意の偏波方向を有する干渉波に対して、干渉除去
が可能となり、誤動作を防止できる。 【構成】 送受信アンテナ39にて受信された信号は、
垂直偏波給電部31、水平偏波給電部32、右上がり斜
方偏波給電部35、左上がり斜方偏波給電部36に分波
され、それぞれ第1〜第4検波器23〜26を介してE
CU7に接続される。第1〜第4検波器からの検波出力
に基づいてECU7は受信偏波方向θを計算する。送信
回路1にて、マイクロ波を送信する前に、ECU7にて
観測時間を設けて干渉波の有無を調べる。そして干渉波
があれば干渉波の偏波方向θを計算し、その干渉波の偏
波方向θに対して偏波抑圧の高い偏波方向、この場合は
直交する(θ+90゜)方向で送信するよう第1,第2
可変アッテネータ11,12、及び0゜・180゜切換
式位相器13を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されて車間
距離の確認や障害物の検知を行うための障害物検知レー
ダに関し、特に、同一周波数帯を使用する他の装置類か
らの干渉波に対して偏波抑圧を行う障害物検知レーダに
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】自動
車の安全対策としてレーダを用いた障害物検知装置が提
案されている。この種の装置の大きな問題は、同一周波
数帯を使用する他の装置類が送信した電波を受信して誤
作動してしまうといった電波干渉が考えられる。この電
波干渉の生じる確率は、装置を装着する車両台数の増加
に伴って増えるため、実用化の点で大きな障害となる。
【0003】この問題に対処するものとして、交差偏波
識別を用いて対向車の同種システムからの直接波を除去
する提案(例えば特公昭59−12114号)がある。
これは、自動車の前面部に配置させるもので、こうする
ことにより、対向車のアンテナとは互いに90゜の偏波
面を持つこととなり、レーダ相互間の干渉を無くそうと
するものである。
【0004】しかしながら、この方法では偏波方向が固
定されているため、対向車にだけ適用できるものであ
り、なおかつ、その対向車が同じ斜め45゜の偏波方向
で送信している場合にしか効果を得ることができないの
である。従って、例えば路面に反射したマルチパス干渉
波や横方向からの干渉波などの偏波方向が変化した干渉
波や、上述のような同じ偏波方向のアンテナを採用して
いない対向車等からの送信電波による干渉波は除去でき
ないといった問題があった。
【0005】そこで、本発明は、同一周波数を使用する
他の装置類から送信された任意の偏波方向を有する干渉
波に対して、干渉除去が可能となり、誤動作を防止でき
る障害物検知レーダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に成された本発明の障害物検知レーダは、同一周波数帯
を使用する他の装置類からの干渉波に対して偏波抑圧を
行う車載用の障害物検知レーダであって、上記他の装置
類からの干渉波の偏波方向を計測する偏波方向計測手段
と、該偏波計測手段により計測した偏波方向に対して偏
波抑圧の高い偏波方向を算出する抑圧偏波方向算出手段
と、該抑圧偏波方向算出手段によって算出された抑圧偏
波方向で送受信を行うように偏波の切換を行う偏波切換
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成を有する本障害物検知レーダによれ
ば、偏波方向計測手段が他の装置類からの干渉波の偏波
方向を計測し、抑圧偏波方向算出手段が、その計測した
偏波方向に対して偏波抑圧の高い偏波方向を算出する。
そして、偏波切換手段が、抑圧偏波方向算出手段によっ
て算出された抑圧偏波方向で送受信を行うように偏波の
切換を行う。このように、他の装置類からの干渉波の偏
波方向に対して偏波抑圧の高い偏波方向で、送受信を行
うことができるので、同一周波数帯を使用する他の装置
類からの干渉波に対して適切な偏波抑圧を行うことで干
渉除去が可能となり、誤動作を防止できる。
【0008】抑圧偏波方向算出手段によって算出される
偏波抑圧の高い偏波方向とは、例えば計測された偏波方
向と交差偏波識別度が最大になる偏波方向であり、直線
偏波の場合、計測された偏波方向と直交する偏波方向
が、上述する偏波抑圧の高い偏波方向となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。図1に、本実施例の障害物検知レーダ
の概略構成を示したブロック図を示す。本障害物検知レ
ーダは、大きく分けて5つの動作ブロックA〜Eで構成
されており、それぞれ送受信部A、偏波切換部B、偏波
検出部C、アンテナ部D、制御部Eである。
【0010】送受信部Aは、送信回路1、受信回路3、
サーキュレータ5を備えており、送信回路1及び受信回
路3は制御部Eを構成するECU7に接続され、それぞ
れの動作タイミングをコントロールされる。そして、送
信回路1、受信回路3は、同一線路で送・受信を行うた
めサーキュレータ5に接続される。
【0011】次に、偏波切換部Bは、2つの可変アッテ
ネータ11,12と0゜・180゜切換式位相器(以下
単に切換式位相器とも言う)13を備えている。上記サ
ーキュレータ5は、垂直偏波成分への給電レベルを調整
する第1可変アッテネータ11と水平偏波成分への給電
レベルを調整する第2可変アッテネータ12とに接続さ
れる。第1,第2可変アッテネータ11,12はそれぞ
れECU7に接続され、それぞれの可変レベルをコント
ロールされる。
【0012】水平偏波成分のレベル調整用である第2ア
ッテネータ12は、0゜・180゜切換式位相器13を
通して、偏波検出部Cの第2方向性結合器22に接続さ
れる。0゜・180゜切換式位相器13はECU7に接
続され、水平偏波給電部32へ給電される電波の位相を
垂直偏波給電部31へ給電される電波に対し0゜又は1
80゜の位相差になるようにコントロールされる。一
方、垂直偏波成分のレベル調整用アッテネータ11は第
1方向性結合器21に接続される。
【0013】上記第1方向性結合器21は垂直偏波給電
部31に、第2方向性結合器22は水平偏波給電部32
にそれぞれ接続され、垂直あるいは水平偏波給電部3
1、32からの入力電波を定められた割合だけ分波する
ように、それぞれ第1検波器23、第2検波器24に接
続される。
【0014】送受信アンテナ39は、垂直偏波給電部3
1、水平偏波給電部32、右上がり斜方偏波給電部3
5、左上がり斜方偏波給電部36に接続される。右上が
り斜方偏波給電部35は第3検波器25に、一方、左上
がり斜方偏波給電部36は第4検波器26にそれぞれ接
続される。なお、偏波検出部Cは、第1,第2方向性結
合器21,22及び第1〜第4検波器23〜26を備え
る。また、アンテナ部Dは、送受信アンテナ39、垂直
偏波給電部31、水平偏波給電部32、右上がり斜方偏
波給電部35、左上がり斜方偏波給電部36で構成され
る。
【0015】上記第1〜第4検波器23〜26は、EC
U7に接続されており、ECU7では後述するように、
第1〜第4検波器23〜26それぞれからの受信電圧か
ら受信偏波を計算する。本実施例の障害物検知レーダに
よれば、送信回路1にて、マイクロ波を送信する前に、
ECU7にて観測時間を設けて干渉波の有無を調べる。
そして干渉波があれば干渉波の偏波方向を計算し、その
干渉波の偏波方向に対して偏波抑圧の高い偏波で送信す
るよう制御する。
【0016】ここで、自動車に搭載した場合の概略構成
を図7を参照して簡単に説明する。送受信アンテナ39
が自動車AMの前方バンパFB内に配設されている。ア
ンテナ39と同じ筺体には、第1,第2方向性結合器2
1,22、第1〜第4検波器23〜26、垂直偏波給電
部31、水平偏波給電部32、右上がり斜方偏波給電部
35、左上がり斜方偏波給電部36が設けられている。
そして、サーキュレータ5、第1,第2可変アッテネー
タ11,12、及び0゜・180゜切換式位相器13が
一つの筺体に内蔵されており、送信回路1、受信回路
3、ECU7はそれぞれ単独で一つの筺体を構成してい
る。なお、全ての要素を前方バンパFB内に配設しなく
ても、アンテナ39関連の筺体だけを前方バンパFB内
に配設し、残りは別の位置に配しても構わない。
【0017】次に、本障害物検知レーダの作動として、
直線偏波に対する干渉防止にかかる一実施例を図2〜4
のフローチャートを参照しながら説明する。図2に示す
ように、まずステップ100(以下ステップを単にSと
記す)で干渉波を計測する。この干渉波計測処理につい
ては図3を参照して説明する。
【0018】干渉波計測処理(図3)では、まずS10
1で第1〜第4検波器23〜26の各検波出力を入力
し、次に、S103においては、各検波出力と第1〜第
4検波器23〜26の入出力特性等に基づいて受信電波
の水平、垂直、右上がり斜方偏波、左上がり斜方偏波の
四方向における各偏波成分の大きさを求めて本ルーチン
を一旦終了する。
【0019】ここで、上記S101において入力する検
波出力について説明する。ECU7で定められた観測時
間に送受信アンテナ39にて受信された信号は、垂直偏
波給電部31、水平偏波給電部32、右上がり斜方偏波
給電部35、左上がり斜方偏波給電部36に分波され
る。そして、垂直偏波給電部31からの出力は、第1方
向性結合器21を通して、適当な割合にて垂直偏波成分
のレベル調整用である第1可変アッテネータ11と垂直
偏波用の第1検波器23に分波される。
【0020】第1方向性結合器21は、その方向性によ
って垂直偏波給電部31からの入力を第1可変アッテネ
ータ11と垂直偏波用の第1検波器23へ分波するが、
第1可変アッテネータ11からの入力は、垂直偏波給電
部31のみに供給される。この動作は、0゜、180゜
切換式位相器13、第2方向性結合器22、水平偏波給
電部32についても同様に行われ、水平偏波給電部32
からの出力は、第2方向性結合器22を通して、適当な
割合で0゜・180゜切換式位相器13と第2検波器2
4に分波される。
【0021】右上がり斜方偏波給電部35、左上がり斜
方偏波給電部36の出力はそれぞれ第3検波器25、第
4検波器26へ供給される。これら第1〜第4検波器2
3〜26からの検波出力を上記S101に示すようにE
CU7が入力し、偏波面の計算に使用するのである。
【0022】図2に戻り、S200では干渉波の有無を
判断する。具体的には、図3のS103において求めら
れた受信電波の水平、垂直、右上がり斜方偏波、左上が
り斜方偏波の四方向における各偏波成分の大きさが全
て、ある定められた基準電圧より低い場合には、干渉波
はないと判断され(S200:NO)、S700に移行
する。S700では、事前に定められた偏波方向で送信
するように、可変アッテネータ11,12及び0゜・1
80゜切換式位相器13を制御する。その制御に応じ
て、送信回路1、受信回路3では送受信が行われる(S
600)。
【0023】また、各偏波成分のうち1つでもある定め
られた基準値以上となったとき(S200:YES)
は、S300以降の処理を行う。S300では干渉波の
偏波方向を計算する。この偏波方向算出処理については
図4のフローチャートを参照して詳しく説明する。
【0024】図4のS301では、干渉波の傾きθ,δ
の絶対値を計算する。この干渉波の傾きθ,δは、図5
に示すように、垂直偏波成分の大きさをVV 、水平偏波
成分の大きさをVH 、右上がり斜方偏波成分の大きさを
VR 、左上がり斜方偏波成分の大きさをVL とし、水平
偏波方向から半時計まわりに見た干渉波の傾きを
「θ」、右上がり斜方偏波方向からみた干渉波の傾きを
「δ」としたものである。図5(A)及び(B)はθに
ついて、図5(C)はδについての説明図である。
【0025】S301では、まず垂直偏波成分の大きさ
VV と水平偏波成分の大きさVH の比(VV /VH )を
求め、その逆正接(tan-1(VV /VH ))を取る。
これは、水平偏波方向から半時計まわりに見た干渉波の
傾きθの絶対値(|θ|)に等しい。同様に、左上がり
斜方偏波成分の大きさVL と右上がり斜方偏波成分の大
きさVR の比を求め、その逆正接(tan-1(VL /V
R ))を取ると、これは、右上がり斜方偏波方向から半
時計まわりに見た干渉波の傾きδの絶対値(|δ|)に
等しい。
【0026】S301で水平偏波方向から半時計まわり
に見た干渉波の傾きθの絶対値(|θ|)は計算される
ので、次にS303では、実際の傾きθを特定するため
の判断に用いる4つの演算値A〜Dを求める。これら4
つの演算値A〜Dは下記の数式に示すとおりである。
【0027】 A=|(|θ|−|δ|)−α| B=|(|θ|+|δ|)−α| C=|(180−|θ|−|δ|)−α| D=|(|δ|−|θ|)−α| ここで、4つの演算値A〜Dの持つ物理的意味を明らか
にするために、図6を参照しながら説明を進める。水平
偏波方向から半時計まわりに見た右上がり斜方偏波方向
の傾きをα(=45゜)とおくと、図6(A)は、α<
θ<90(゜)の場合、図6(B)は0≦θ≦αの場
合、図6(C)は−90(゜)<θ<−αの場合、図6
(D)は−α≦θ<0の場合である。
【0028】これら4つの場合の各傾きθ,δ,αの関
係を調べる。図6(A)では、必ず{|θ|−|δ|=
α}が成立し、図6(B)では、必ず{|θ|+|δ|
=α}が成立するので、これら2つの場合には{θ=|
θ|}となることが判る。また、図6(C)では、{1
80−|θ|−|δ|=α}が必ず成立し、図6(D)
では、{|δ|−|θ|)−α}が必ず成立するので、
これら2つの場合には{θ=−|θ|}であることが判
る。
【0029】図4に戻り、S305以降の処理では、こ
れらの関係に基づいて実際の傾きθを特定するために、
4つの演算値A〜D同士の比較判断を行っている。詳し
くは、図6(A)のように{|θ|−|δ|=α}が成
立する場合には4つの演算値A〜Dは以下のような値と
なる。
【0030】A=0 B=|2δ|=2δ>0(δ>0のため) C=180−2|θ|>0(|θ|<90のため) D=|−2α|=2α>0(α>0のため) 従って、S305で否定判断され、続くS307,S3
09でもそれぞれ否定判断、すなわち演算値Aが演算値
B,C,Dよりも小さいと判断されるので、その場合は
S311でθ=|θ|と特定される。
【0031】また、図6(B)のように{|θ|+|δ
|=α}が成立する場合には4つの演算値A〜Dは以下
のような値となる。 A=|−2δ|=2δ>0(0≦θ<αの場合) =0(θ=αの場合;δ=0となるため) B=0 C=|180−2α|=90(゜)>0 D=|−2θ|>0(0<θ≦αの場合) =0(θ=0の場合) 従って、S305で肯定判断となりS315へ進み、S
315では否定判断となってS317へ進む。S317
では、0<θ≦αの場合はD>0となるため否定判断さ
れてS319へ進み、θ=|θ|と特定される。またS
317で、θ=0の場合のみB=D=0となって肯定判
断され、S321へ進んでθ=−|θ|と特定される
が、θ=0なので問題ない。
【0032】一方、図6(C)のように{180−|θ
|−|δ|=α}が成立する場合には4つの演算値A〜
Dは以下のような値となる。 A=|2|θ|−180|>0(−90<θ<−αの場
合) =0(θ=−90゜の場合) B=|2|θ|+2|δ|−180|=|180−2α
|=90>0 C=0 D=|2|δ|−180|>0 −90<θ<−αの範囲ではA<90となるので、S3
05で否定判断され、続くS307で肯定判断(A≧
C)されて、S313へ進み、S313においてθ=−
|θ|と特定される。
【0033】また、図6(D)のように{|δ|−|θ
|=α}が成立する場合には4つの演算値A〜Dは以下
のような値となる。 A=|−2α|=2α=90>0 B=|2θ|>0 C=180−2|δ|>0(−α<θ<0の場合) =0(θ=−αの場合→δ=90の場合) D=0 θ=−αの場合のみ、A=Bとなり、それ以外の、−α
<θ<0の場合にはB<90なので、S305では肯定
判断されてS315へ進む。S315でB≧Cの場合に
はS321へ進み、S315で否定判断であったとして
も、B>Dの関係は必ず成立するので、続くS317で
は必ず否定判断となってやはりS321へ進む。そして
S321でθ=−|θ|と特定されることとなる。
【0034】なお、干渉波が楕円偏波、円偏波の時は、
上記4式、すなわち図6(A)での{|θ|−|δ|=
α}、図6(B)での{|θ|+|δ|=α}、図6
(C)での{180−|θ|−|δ|=α}、図6
(D)での{|δ|−|θ|)−α}は成立しないが、
その場合解が最もαに近いものが正しいと考えて、干渉
波のおおよその偏波を計算すれば十分対応可能である。
【0035】上記のような4つの演算値A〜Dの比較判
断処理によって、干渉波の水平偏波方向から見た傾きθ
を特定することができる。図2のルーチンに戻り、続く
S400の処理では、干渉波の偏波方向(θ)に対して
直交する偏波方向(θ+90゜)を計算する。これは、
干渉波に対して偏波抑圧の高い偏波というのは、直線偏
波の場合、干渉波と直交する偏波であるからである。
【0036】そして、S500では、送受信偏波が上記
S400で計算した直交する偏波方向(θ+90゜)と
なるように、垂直偏波給電部31に通じる第1可変アッ
テネータ11及び水平偏波給電部32に通じる第1可変
アッテネータ12のレベルと、0゜、180゜切換式位
相器13を制御する。その制御に応じて、送信回路1、
受信回路3では送受信が行われる(S600)。
【0037】このように、本実施例の障害物検知レーダ
によれば、他の装置類からの干渉波の偏波方向を計測し
(S100〜S300)、その計測した偏波方向に対し
て偏波抑圧の高い偏波方向を算出する(S400)。そ
して、算出された抑圧偏波方向で送受信を行うように偏
波の切換を行う(S500)。このように、他の装置類
からの干渉波の偏波方向に対して偏波抑圧の高い偏波方
向で、送受信を行うことができるので、同一周波数帯を
使用する他の装置類からの干渉波に対して適切な偏波抑
圧を行うことで干渉除去が可能となり、誤動作を防止で
きる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の障害物検
知レーダによれば、干渉波の偏波方向に対して偏波抑圧
の高い偏波方向で送受信を行うことができるので、同一
周波数を使用する他の装置類から送信された任意の偏波
方向を有する干渉波に対して、干渉除去が可能となり、
誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の障害物検知レーダの概略
構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施例の障害物検知レーダの作動を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】 本実施例の干渉波計測処理を示すフローチャ
ートである。
【図4】 本実施例の偏波方向算出処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】 (A),(B)は干渉波の傾きθについての
説明図、(C)は干渉波の傾きδについての説明図であ
る。
【図6】 水平偏波方向から半時計まわりに見た右上が
り斜方偏波方向の傾きをαとして、(A)は、α<θ<
90゜の場合、(B)は0≦θ≦αの場合、(C)は−
90゜<θ<−αの場合、図6(D)は−α≦θ<0の
場合における各傾きθ,δ,αの関係を示す説明図であ
る。
【図7】 本障害物検知レーダを車両に搭載した場合の
概略構成を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
A…送受信部、 B…偏波切換部、 C…偏波検出部、
D…アンテナ部、E…制御部、 1…送信回路、 3
…受信回路、 5…サーキュレータ、7…ECU 11
…第1可変アッテネータ、 12…第2可変アッテネー
タ、13…0゜・180゜切換式位相器、 2
1…第1方向性結合器、22…第2方向性結合器、 2
3…第1検波器、 24…第2検波器、25…第3検波
器、 26…第4検波器、 31…垂直偏波給電
部、32…水平偏波給電部、 35…右上がり斜方偏
波給電部、36…左上がり斜方偏波給電部、 39…送
受信アンテナ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一周波数帯を使用する他の装置類から
    の干渉波に対して偏波抑圧を行う車載用の障害物検知レ
    ーダであって、 上記他の装置類からの干渉波の偏波方向を計測する偏波
    方向計測手段と、 該偏波計測手段により計測した偏波方向に対して偏波抑
    圧の高い偏波方向を算出する抑圧偏波方向算出手段と、 該抑圧偏波方向算出手段によって算出された抑圧偏波方
    向で送受信を行うように偏波の切換を行う偏波切換手段
    と、 を備えたことを特徴とする障害物検知レーダ。
JP5225738A 1993-09-10 1993-09-10 障害物検知レーダ Pending JPH0784042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5225738A JPH0784042A (ja) 1993-09-10 1993-09-10 障害物検知レーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5225738A JPH0784042A (ja) 1993-09-10 1993-09-10 障害物検知レーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0784042A true JPH0784042A (ja) 1995-03-31

Family

ID=16834065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5225738A Pending JPH0784042A (ja) 1993-09-10 1993-09-10 障害物検知レーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0784042A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002196069A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
US6894641B2 (en) 2002-11-15 2005-05-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Radar system mounted on vehicle
JP2009139998A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Denso Corp 運転支援装置
WO2010029818A1 (ja) * 2008-09-11 2010-03-18 日本電気株式会社 移動通信システム、基地局、干渉除去方法
JP2011059078A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Toshiba Corp 二重偏波レーダ装置及び干渉判定方法
JP2011099685A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Honda Elesys Co Ltd 車載レーダ装置、及びプログラム
WO2014139992A1 (de) * 2013-03-11 2014-09-18 Stefan Trummer Polarimetrisches radar zur objektklassifikation sowie geeignetes verfahren und geeignete verwendung hierfür
JP2019045176A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電波センサ
JP2021174064A (ja) * 2020-04-20 2021-11-01 株式会社Soken 交通システム
US11862858B2 (en) 2021-04-20 2024-01-02 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Polarization direction measuring device, method of acquiring intensity ratio tables, polarization direction measuring method, and computer-readable storage medium

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002196069A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
US6894641B2 (en) 2002-11-15 2005-05-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Radar system mounted on vehicle
JP2009139998A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Denso Corp 運転支援装置
US8588828B2 (en) 2008-09-11 2013-11-19 Nec Corporation Mobile communication system, base station and interference cancellation method
WO2010029818A1 (ja) * 2008-09-11 2010-03-18 日本電気株式会社 移動通信システム、基地局、干渉除去方法
JP2010068305A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Nec Corp 移動通信システム、基地局、干渉除去方法
JP2011059078A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Toshiba Corp 二重偏波レーダ装置及び干渉判定方法
JP2011099685A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Honda Elesys Co Ltd 車載レーダ装置、及びプログラム
US8264398B2 (en) 2009-11-04 2012-09-11 Honda Elesys Co., Ltd. Onboard radar device and program of controlling onboard radar device
WO2014139992A1 (de) * 2013-03-11 2014-09-18 Stefan Trummer Polarimetrisches radar zur objektklassifikation sowie geeignetes verfahren und geeignete verwendung hierfür
US10168419B2 (en) 2013-03-11 2019-01-01 Astyx Gmbh Polarimetric radar for object classification and suitable method and suitable use therefor
JP2019045176A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電波センサ
JP2021174064A (ja) * 2020-04-20 2021-11-01 株式会社Soken 交通システム
US11862858B2 (en) 2021-04-20 2024-01-02 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Polarization direction measuring device, method of acquiring intensity ratio tables, polarization direction measuring method, and computer-readable storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1357394A1 (en) Still object detecting method of scanning radar
WO2016009945A1 (ja) 車載レーダ装置、報知システムおよび車載レーダ装置の走行車両検出方法
JPH0784042A (ja) 障害物検知レーダ
JP2000028704A (ja) レーダ装置
JPH09222477A (ja) 車載用レーダ装置
JPH09304519A (ja) マルチビームfmレーダ装置
EP2485066B1 (en) Radar device
KR20150034349A (ko) 차량용 탐지 센서 보정 장치 및 방법
JP4614646B2 (ja) 車輌の障害物検出レーダー装置
EP2267474A1 (en) Monopulse receiver and method
US11926285B2 (en) Remote communication system
US11768287B2 (en) Object detection apparatus
JP2000028714A (ja) 車載用fm−cwレーダ装置
JP3577237B2 (ja) 車両用レーダ装置
JP2008164494A (ja) 誘導装置
JP3492199B2 (ja) Fm−cwレーダの信号処理装置
US6269302B1 (en) Simple mobile object position detecting system
JP2001091642A (ja) レーダの信号処理回路
JP2006058135A (ja) 移動物体検出装置及び移動物体検出方法
JP3995816B2 (ja) レーダ装置
JP3496606B2 (ja) レーダ装置
JP3126495B2 (ja) 車載用衝突予防レーダ装置
JP3614400B2 (ja) レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法
JPH07191132A (ja) 車載用レーダ装置
JPH0915330A (ja) レーダ装置