JPH0783932A - 血液凝固分析装置 - Google Patents
血液凝固分析装置Info
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- JPH0783932A JPH0783932A JP25224193A JP25224193A JPH0783932A JP H0783932 A JPH0783932 A JP H0783932A JP 25224193 A JP25224193 A JP 25224193A JP 25224193 A JP25224193 A JP 25224193A JP H0783932 A JPH0783932 A JP H0783932A
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- Japan
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- cuvette
- sampler
- deficient plasma
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 欠乏血漿を1回の分析ごとにサンプラーに配
置するわずらわしさをなくし、サンプラーでの検体の配
置位置を制約しないようにする。 【構成】 測光ポート2のキュベット3に検体を分注す
るために、サンプラー4とピペッタ6が配置され、サン
プラー4とは別にピペッタ6のノズルの移動軌跡上にス
タットポジション10が設けられ、スタットポジション
10には緊急検体だけでなく、欠乏血漿も置かれる。ス
タットポジション10に欠乏血漿が置かれたときは、欠
乏血漿が検体とともに同じキュベットに分注される。キ
ュベットに試薬を分注するために、試薬トレイ12とデ
ィスペンサ16が配置されている。
置するわずらわしさをなくし、サンプラーでの検体の配
置位置を制約しないようにする。 【構成】 測光ポート2のキュベット3に検体を分注す
るために、サンプラー4とピペッタ6が配置され、サン
プラー4とは別にピペッタ6のノズルの移動軌跡上にス
タットポジション10が設けられ、スタットポジション
10には緊急検体だけでなく、欠乏血漿も置かれる。ス
タットポジション10に欠乏血漿が置かれたときは、欠
乏血漿が検体とともに同じキュベットに分注される。キ
ュベットに試薬を分注するために、試薬トレイ12とデ
ィスペンサ16が配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臨床検査の分野において
血液凝固反応を自動的に分析する分析装置に関するもの
である。
血液凝固反応を自動的に分析する分析装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】血液凝固反応を測定するには、キュベッ
トに検体と試薬を入れ、そのキュベットを凝固反応測定
部位に移動させて測定している。ほとんどの血液凝固反
応分析装置では、測定部位にはキュベットに光源から測
定光を照射し、試料反応液による散乱光を光検出器で検
出する光度計を備えている。
トに検体と試薬を入れ、そのキュベットを凝固反応測定
部位に移動させて測定している。ほとんどの血液凝固反
応分析装置では、測定部位にはキュベットに光源から測
定光を照射し、試料反応液による散乱光を光検出器で検
出する光度計を備えている。
【0003】血液凝固反応での代表的な分析項目はPT
(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロン
ボプラスチン時間)、FIB(フィブリノゲン)、H
(エパプラスチンテスト)及びT(トロンボテスト)の
5項目である。これらの分析項目は複数の凝固因子を同
時に定量測定するものであり、それぞれの分析項目ごと
に試薬が用意されている。それらの分析項目とは別に個
々の凝固因子を定量的に分析する必要もある。その場合
は、12ある凝固因子の1つを取り除いた欠乏血漿を用
意しておき、定量分析しようとする凝固因子を取り除い
た欠乏血漿を検体とともにキュベットに分注し、それに
試薬を添加して凝固反応を測定する。
(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロン
ボプラスチン時間)、FIB(フィブリノゲン)、H
(エパプラスチンテスト)及びT(トロンボテスト)の
5項目である。これらの分析項目は複数の凝固因子を同
時に定量測定するものであり、それぞれの分析項目ごと
に試薬が用意されている。それらの分析項目とは別に個
々の凝固因子を定量的に分析する必要もある。その場合
は、12ある凝固因子の1つを取り除いた欠乏血漿を用
意しておき、定量分析しようとする凝固因子を取り除い
た欠乏血漿を検体とともにキュベットに分注し、それに
試薬を添加して凝固反応を測定する。
【0004】PTやAPTTなどの分析項目による分析
に比べて、欠乏血漿を用いる単一凝固因子の定量分析の
頻度は少ないため、これまでの血液凝固分析装置には欠
乏血漿を分注するための特別な欠乏血漿分注部というも
のは装備されていない。そのため欠乏血漿を分注する必
要が生じたときは、サンプラーに分析しようとする検体
と欠乏血漿とを並べ、検体と欠乏血漿をサンプラーから
キュベットへ分注している。
に比べて、欠乏血漿を用いる単一凝固因子の定量分析の
頻度は少ないため、これまでの血液凝固分析装置には欠
乏血漿を分注するための特別な欠乏血漿分注部というも
のは装備されていない。そのため欠乏血漿を分注する必
要が生じたときは、サンプラーに分析しようとする検体
と欠乏血漿とを並べ、検体と欠乏血漿をサンプラーから
キュベットへ分注している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】欠乏血漿をサンプラー
から分注する従来の方法では、欠乏血漿を用いる1回の
分析ごとに欠乏血漿をサンプラーに配置する必要がある
ために操作がわずらわしい。仮に同じ凝固因子を分析す
るために同じ欠乏血漿を使用するとしても、サンプラー
がラック方式やベルトライン方式のように、検体が一方
向に送られその移動の途中で検体が検体採取位置に位置
決めされる方式では、欠乏血漿もサンプラーと同様に一
方向に移動していってしまうため、同じ欠乏血漿であっ
ても複数回にわたって繰返し分注することはできない。
から分注する従来の方法では、欠乏血漿を用いる1回の
分析ごとに欠乏血漿をサンプラーに配置する必要がある
ために操作がわずらわしい。仮に同じ凝固因子を分析す
るために同じ欠乏血漿を使用するとしても、サンプラー
がラック方式やベルトライン方式のように、検体が一方
向に送られその移動の途中で検体が検体採取位置に位置
決めされる方式では、欠乏血漿もサンプラーと同様に一
方向に移動していってしまうため、同じ欠乏血漿であっ
ても複数回にわたって繰返し分注することはできない。
【0006】ターンテーブル式サンプラーでは予備のタ
ーンテーブルに新たな検体を配置しておき、分析装置で
分析の終了したターンテーブルと交換することによっ
て、一度に多数の検体を配置することが行なわれてい
る。このとき、欠乏血漿と検体とを並べて配置する従来
の方法では、欠乏血漿もターンテーブルに配置して交換
する必要がある。
ーンテーブルに新たな検体を配置しておき、分析装置で
分析の終了したターンテーブルと交換することによっ
て、一度に多数の検体を配置することが行なわれてい
る。このとき、欠乏血漿と検体とを並べて配置する従来
の方法では、欠乏血漿もターンテーブルに配置して交換
する必要がある。
【0007】このように、従来の方式では欠乏血漿を1
回の分析ごとに1つずつ配置するので、欠乏血漿のため
のカップが多く必要となり、また、欠乏血漿を配置する
分だけサンプラーでの検体を配置できる位置が少なくな
る。本発明は欠乏血漿を1回の分析ごとにサンプラーに
配置するわずらわしさをなくし、サンプラーでの検体の
配置位置を制約する欠点もなくすなど、従来の方式の欠
点を解決することを目的とするものである。
回の分析ごとに1つずつ配置するので、欠乏血漿のため
のカップが多く必要となり、また、欠乏血漿を配置する
分だけサンプラーでの検体を配置できる位置が少なくな
る。本発明は欠乏血漿を1回の分析ごとにサンプラーに
配置するわずらわしさをなくし、サンプラーでの検体の
配置位置を制約する欠点もなくすなど、従来の方式の欠
点を解決することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のキュベ
ットを有し、キュベットに入れられた検体と試薬とから
なる試料液の凝固反応を測定する反応部、キュベットへ
検体を分注する検体分注部及びキュベットへ試薬を分注
する試薬分注部を少なくとも備えて分析項目ごとの分析
を行なう血液凝固分析装置において、検体分注部が複数
の検体から1つを選んで検体採取位置へ移動させるサン
プラーと、検体採取位置の検体を吸引し反応部の所定の
位置のキュベットへ供給するピペッタの他に、サンプラ
ーとは別にピペッタの移動軌跡上に欠乏血漿を配置する
1つの位置を少なくとも備え、その位置の欠乏血漿をピ
ペッタにより吸引してキュベットへ供給して凝固因子定
量分析も行なえるようにしたものである。好ましい態様
では、欠乏血漿を配置する位置は、優先的に分析を行な
う緊急検体を配置するスタットポジションを兼ねてい
る。
ットを有し、キュベットに入れられた検体と試薬とから
なる試料液の凝固反応を測定する反応部、キュベットへ
検体を分注する検体分注部及びキュベットへ試薬を分注
する試薬分注部を少なくとも備えて分析項目ごとの分析
を行なう血液凝固分析装置において、検体分注部が複数
の検体から1つを選んで検体採取位置へ移動させるサン
プラーと、検体採取位置の検体を吸引し反応部の所定の
位置のキュベットへ供給するピペッタの他に、サンプラ
ーとは別にピペッタの移動軌跡上に欠乏血漿を配置する
1つの位置を少なくとも備え、その位置の欠乏血漿をピ
ペッタにより吸引してキュベットへ供給して凝固因子定
量分析も行なえるようにしたものである。好ましい態様
では、欠乏血漿を配置する位置は、優先的に分析を行な
う緊急検体を配置するスタットポジションを兼ねてい
る。
【0009】
【作用】サンプラーには検体のみを配置し、単一の凝固
因子を分析する場合であってもサンプラーには欠乏血漿
は配置しないで、欠乏血漿はサンプラーとは別に設けら
れた欠乏血漿を配置するための位置へ配置する。その位
置へ欠乏血漿が配置され、単一の凝固因子を分析するこ
とが入力されると、その位置の欠乏血漿がサンプラーの
検体とともに反応部のキュベットへ分注され、それに試
薬が添加されて凝固反応が測定される。スタットポジシ
ョンに緊急検体が配置される頻度は少ないため、緊急検
体が分析される場合を除いてその位置には欠乏血漿を配
置することができる。
因子を分析する場合であってもサンプラーには欠乏血漿
は配置しないで、欠乏血漿はサンプラーとは別に設けら
れた欠乏血漿を配置するための位置へ配置する。その位
置へ欠乏血漿が配置され、単一の凝固因子を分析するこ
とが入力されると、その位置の欠乏血漿がサンプラーの
検体とともに反応部のキュベットへ分注され、それに試
薬が添加されて凝固反応が測定される。スタットポジシ
ョンに緊急検体が配置される頻度は少ないため、緊急検
体が分析される場合を除いてその位置には欠乏血漿を配
置することができる。
【0010】
【実施例】図1は一実施例を表わす。2は反応部の測定
ポートであり、複数のキュベット3が配置され、キュベ
ット3に検体を分注したり、試薬を分注したり、測定済
のキュベットから試料液を廃棄したりキュベットを洗浄
したりするために、それぞれの位置にキュベットを移動
できるように、図に現れていない駆動機構によって図で
円弧状の矢印で示されるように往復方向に移動させら
れ、所定の位置で停止できるようになっている。また図
には現れていないが、キュベット内の試料液に測定光を
照射し、試料液による散乱光の検出から血液凝固反応を
測定する分光光度計が設けられている。測光ポート2の
キュベット3に検体を分注するために、ターンテーブル
式のサンプラー4が測定ポート2の近くに配置され、サ
ンプラー4のターンテーブルの円周に沿って検体を入れ
た検体カップ8が配置されている。サンプラー4の試料
採取位置へ位置決めされた検体を吸引し、測定ポート2
の検体分注位置のキュベットに検体を分注するためのピ
ペッタ6が測光ポート2とサンプラー4の近くに配置さ
れている。ピペッタ6はアームの基端部で回動及び上下
動可能に可能に支持され、アームの先端部に検体や欠乏
血漿の吸引と吐出を行なうノズルを有し、ノズルが円弧
状の軌跡を描いてサンプラー4の検体採取位置、後述の
スタットポジション10、及び測光ポート2の試薬分注
位置のキュベットの間を移動し、上下方向にも移動す
る。
ポートであり、複数のキュベット3が配置され、キュベ
ット3に検体を分注したり、試薬を分注したり、測定済
のキュベットから試料液を廃棄したりキュベットを洗浄
したりするために、それぞれの位置にキュベットを移動
できるように、図に現れていない駆動機構によって図で
円弧状の矢印で示されるように往復方向に移動させら
れ、所定の位置で停止できるようになっている。また図
には現れていないが、キュベット内の試料液に測定光を
照射し、試料液による散乱光の検出から血液凝固反応を
測定する分光光度計が設けられている。測光ポート2の
キュベット3に検体を分注するために、ターンテーブル
式のサンプラー4が測定ポート2の近くに配置され、サ
ンプラー4のターンテーブルの円周に沿って検体を入れ
た検体カップ8が配置されている。サンプラー4の試料
採取位置へ位置決めされた検体を吸引し、測定ポート2
の検体分注位置のキュベットに検体を分注するためのピ
ペッタ6が測光ポート2とサンプラー4の近くに配置さ
れている。ピペッタ6はアームの基端部で回動及び上下
動可能に可能に支持され、アームの先端部に検体や欠乏
血漿の吸引と吐出を行なうノズルを有し、ノズルが円弧
状の軌跡を描いてサンプラー4の検体採取位置、後述の
スタットポジション10、及び測光ポート2の試薬分注
位置のキュベットの間を移動し、上下方向にも移動す
る。
【0011】測光ポート2とサンプラー4の間にはスタ
ットポジション10が設けられ、スタットポジション用
の位置10aに置かれた緊急検体又は欠乏血漿がピペッ
タ6のノズルの移動軌跡上にあるスタットポジション1
0に位置決めされ、スタットポジション10にある緊急
検体又は欠乏血漿がピペッタ6のノズルによって吸引さ
れて測光ポート2の検体分注位置のキュベットに分注さ
れる。
ットポジション10が設けられ、スタットポジション用
の位置10aに置かれた緊急検体又は欠乏血漿がピペッ
タ6のノズルの移動軌跡上にあるスタットポジション1
0に位置決めされ、スタットポジション10にある緊急
検体又は欠乏血漿がピペッタ6のノズルによって吸引さ
れて測光ポート2の検体分注位置のキュベットに分注さ
れる。
【0012】キュベットに試薬を分注するために、測光
ポート2の近くにはターンテーブル式の試薬トレイ12
が配置され、その円周に沿って複数の試薬14が配置さ
れている。試薬トレイ12の試薬採取位置にある試薬を
吸引し、測光ポート2の試薬分注位置のキュベットに分
注するために、ディスペンサ16が測光ポート2と試薬
トレイ12の近くに配置され、ディスペンサ16はアー
ムの基端部で回動及び上下動可能に支持され、アームの
先端部に試薬の吸引と吐出を行なうノズルを有し、ノズ
ルが円弧状の軌跡を描いて試薬トレイ12の試薬採取位
置と測光ポート2の試薬分注位置のキュベットの間を移
動し、上下方向にも移動する。ピペッタ6とディスペン
サ16はそれぞれの移動軌跡上に設けられた洗浄ポート
の位置でも停止し、ノズルがそれらの洗浄ポートに挿入
されて洗浄される。
ポート2の近くにはターンテーブル式の試薬トレイ12
が配置され、その円周に沿って複数の試薬14が配置さ
れている。試薬トレイ12の試薬採取位置にある試薬を
吸引し、測光ポート2の試薬分注位置のキュベットに分
注するために、ディスペンサ16が測光ポート2と試薬
トレイ12の近くに配置され、ディスペンサ16はアー
ムの基端部で回動及び上下動可能に支持され、アームの
先端部に試薬の吸引と吐出を行なうノズルを有し、ノズ
ルが円弧状の軌跡を描いて試薬トレイ12の試薬採取位
置と測光ポート2の試薬分注位置のキュベットの間を移
動し、上下方向にも移動する。ピペッタ6とディスペン
サ16はそれぞれの移動軌跡上に設けられた洗浄ポート
の位置でも停止し、ノズルがそれらの洗浄ポートに挿入
されて洗浄される。
【0013】測光ポート2のキュベットは測定終了後に
は試料液が吸引されて排出され、洗浄される。そのよう
な試料液の排出機構及び洗浄機構は図示は省略されてい
る。キュベットを使い捨て可能なものとした場合にはキ
ュベット洗浄機構は必要ではないが、新たなキュベット
を測光ポート2に供給する機構と、測定済みのキュベッ
トを測光ポート2から排出する機構が必要になる。
は試料液が吸引されて排出され、洗浄される。そのよう
な試料液の排出機構及び洗浄機構は図示は省略されてい
る。キュベットを使い捨て可能なものとした場合にはキ
ュベット洗浄機構は必要ではないが、新たなキュベット
を測光ポート2に供給する機構と、測定済みのキュベッ
トを測光ポート2から排出する機構が必要になる。
【0014】この分析装置本体には各部の動作を制御
し、測光ポート2での測光結果から血液凝固分析結果を
算出するための制御装置が内蔵されている。また、図の
分析装置本体の右側には分析結果を出力したり、分析動
作の操作を指示できるようにするために、プリンタ2
0、ディスプレイ22、キーボード24などが配置され
ている。
し、測光ポート2での測光結果から血液凝固分析結果を
算出するための制御装置が内蔵されている。また、図の
分析装置本体の右側には分析結果を出力したり、分析動
作の操作を指示できるようにするために、プリンタ2
0、ディスプレイ22、キーボード24などが配置され
ている。
【0015】制御装置と各部の関係を図2に図示する。
サンプラー4から測光ポート2のキュベット3への検体
分注、及びスタットポジション10に置かれた欠乏血漿
や緊急検体のキュベット3への分注を行なう検体分注駆
動部32と、試薬トレイ12からキュベット3への試薬
分注を行なう試薬分注駆動部34は制御装置30により
制御されて動作する。制御装置30に対し、分析項目に
よる分析であるか単一凝固因子の定量分析であるかの分
析モードを入力したり、分注量を設定したりするための
入力部24aは図1ではキーボード24に該当し、制御
装置30による分析結果を出力する出力部22aは図1
ではプリンタ20とディスプレイ22に該当する。分光
光度計36は図1には現われていないが、キュベット3
内の試料液に測定光を照射し、試料液による散乱光の検
出から血液凝固反応を測定するものである。
サンプラー4から測光ポート2のキュベット3への検体
分注、及びスタットポジション10に置かれた欠乏血漿
や緊急検体のキュベット3への分注を行なう検体分注駆
動部32と、試薬トレイ12からキュベット3への試薬
分注を行なう試薬分注駆動部34は制御装置30により
制御されて動作する。制御装置30に対し、分析項目に
よる分析であるか単一凝固因子の定量分析であるかの分
析モードを入力したり、分注量を設定したりするための
入力部24aは図1ではキーボード24に該当し、制御
装置30による分析結果を出力する出力部22aは図1
ではプリンタ20とディスプレイ22に該当する。分光
光度計36は図1には現われていないが、キュベット3
内の試料液に測定光を照射し、試料液による散乱光の検
出から血液凝固反応を測定するものである。
【0016】次に、この実施例の動作を図3を参照して
説明する。図3(A)は分析項目にしたがった分析を行
なう場合であり、従来から行なわれている動作である。
サンプラー4に並べられた検体が検体採取位置へ位置決
めされ、ピペッタ6で吸引されて測光ポート2の検体分
注位置のキュベット3に分注されると、測光ポート2が
回転して検体が分注されたキュベットが試薬分注位置へ
位置決めされる。試薬トレイ12の試薬が試薬採取位置
へ位置決めされ、ディスペンサ16によりその試薬が吸
引されて測光ポート2の試薬分注位置のキュベットに分
注される。試薬分注にともなって凝固反応が開始し、分
光光度計により吸光度が測定される。凝固が開始するに
従い散乱光が増すため、吸光度の変化から凝固時間が検
出されてプリントアウトされる。
説明する。図3(A)は分析項目にしたがった分析を行
なう場合であり、従来から行なわれている動作である。
サンプラー4に並べられた検体が検体採取位置へ位置決
めされ、ピペッタ6で吸引されて測光ポート2の検体分
注位置のキュベット3に分注されると、測光ポート2が
回転して検体が分注されたキュベットが試薬分注位置へ
位置決めされる。試薬トレイ12の試薬が試薬採取位置
へ位置決めされ、ディスペンサ16によりその試薬が吸
引されて測光ポート2の試薬分注位置のキュベットに分
注される。試薬分注にともなって凝固反応が開始し、分
光光度計により吸光度が測定される。凝固が開始するに
従い散乱光が増すため、吸光度の変化から凝固時間が検
出されてプリントアウトされる。
【0017】代表的な分析項目としてはPT,APT
T,FIB,H,Tの5項目があり、これらは複数の凝
固因子を同時に定量測定するための項目である。それら
の項目の分析を行なうときには、サンプラー4に並べら
れた検体と試薬トレイ12の試薬とが測光ポート2のキ
ュベット3で混合されて凝固反応が測定される。
T,FIB,H,Tの5項目があり、これらは複数の凝
固因子を同時に定量測定するための項目である。それら
の項目の分析を行なうときには、サンプラー4に並べら
れた検体と試薬トレイ12の試薬とが測光ポート2のキ
ュベット3で混合されて凝固反応が測定される。
【0018】図3(B)は分析項目とは別に個々の凝固
因子の定量分析を行なう場合の動作を示している。対応
する凝固因子の欠乏血漿をスタットポジション用の位置
10aに置き、キーボード24から単一凝固因子の定量
を行なうことを入力する。これにより位置10aの欠乏
血漿はスタットポジション10へ移動させられ、ピペッ
タ6はサンプラー4の検体を測光ポートのキュベットに
分注するとともに、スタットポジション10に置かれた
欠乏血漿も同じキュベットに分注する。その後ディスペ
ンサ16によりそのキュベットに試薬トレイ12から試
薬が分注されて凝固反応が開始され、分光光度計により
吸光度が測定される。検体と欠乏血漿の分注量は分析項
目による分析の場合とは異なる量に設定されている。
因子の定量分析を行なう場合の動作を示している。対応
する凝固因子の欠乏血漿をスタットポジション用の位置
10aに置き、キーボード24から単一凝固因子の定量
を行なうことを入力する。これにより位置10aの欠乏
血漿はスタットポジション10へ移動させられ、ピペッ
タ6はサンプラー4の検体を測光ポートのキュベットに
分注するとともに、スタットポジション10に置かれた
欠乏血漿も同じキュベットに分注する。その後ディスペ
ンサ16によりそのキュベットに試薬トレイ12から試
薬が分注されて凝固反応が開始され、分光光度計により
吸光度が測定される。検体と欠乏血漿の分注量は分析項
目による分析の場合とは異なる量に設定されている。
【0019】同じ欠乏血漿を用いて単一凝固因子を定量
分析するときは、その欠乏血漿がスタットポジション1
0に置かれたままで、次の検体がサンプラー4から測光
ポートへ分注され、その検体が分注されたキュベットに
スタットポンジション10にある欠乏血漿がピペッタ6
で分注される。このように、サンプラー4からの検体分
注とスタットポンジション10にある欠乏血漿の分注が
順次繰り返して行なわれる。
分析するときは、その欠乏血漿がスタットポジション1
0に置かれたままで、次の検体がサンプラー4から測光
ポートへ分注され、その検体が分注されたキュベットに
スタットポンジション10にある欠乏血漿がピペッタ6
で分注される。このように、サンプラー4からの検体分
注とスタットポンジション10にある欠乏血漿の分注が
順次繰り返して行なわれる。
【0020】スタットポジション10に欠乏血漿を置い
たときの分析動作は本体に内蔵された制御装置にプログ
ラムしておく。スタットポジション10は緊急検体の割
込み分析にも利用されるものであり、緊急検体がスタッ
トポジション10に置かれたときはピペッタ6はサンプ
ラー4からの検体を分注せずに、スタットポジション1
0の検体のみをキュベットに分注する。緊急検体の分析
動作も内蔵した制御装置にプログラムしておく。
たときの分析動作は本体に内蔵された制御装置にプログ
ラムしておく。スタットポジション10は緊急検体の割
込み分析にも利用されるものであり、緊急検体がスタッ
トポジション10に置かれたときはピペッタ6はサンプ
ラー4からの検体を分注せずに、スタットポジション1
0の検体のみをキュベットに分注する。緊急検体の分析
動作も内蔵した制御装置にプログラムしておく。
【0021】欠乏血漿を配置する位置はスタットポジシ
ョン10に限らず、スタットポジション10とは別に、
ピペッタ6のノズルの移動軌跡上に別に設けておいても
よい。本発明は欠乏血漿を配置する位置をサンプラーと
は別の位置に設けることが特徴であり、反応部、検体分
注部、試薬分注部その他の各部の構成は図1の実施例に
示されたものに限定されるものではなく、種々の構造を
もった血液凝固分析装置に適用することができる。
ョン10に限らず、スタットポジション10とは別に、
ピペッタ6のノズルの移動軌跡上に別に設けておいても
よい。本発明は欠乏血漿を配置する位置をサンプラーと
は別の位置に設けることが特徴であり、反応部、検体分
注部、試薬分注部その他の各部の構成は図1の実施例に
示されたものに限定されるものではなく、種々の構造を
もった血液凝固分析装置に適用することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明では欠乏血漿を配置する位置をサ
ンプラーとは別の位置に設けたので、欠乏血漿をその特
定の位置に設置するだけでよく、従来のように検体ごと
にサンプラーに欠乏血漿を並べる必要がない。サンプラ
ーがターンテーブル式やラック式の場合に、検体を交換
するためにターンテーブルやラックを交換するときで
も、欠乏血漿は所定の位置に配置したままでよい。同じ
欠乏血漿を用いて分析を行なうときは1つの欠乏血漿を
所定の位置に配置するだけでよいので、従来のように検
体の数だけ欠乏血漿のカップが必要とされるのと比べて
欠乏血漿のカップの数が少なくてすむ。サンプラーに欠
乏血漿を配置しないので、サンプラーに配置される検体
の数が制約されることもない。ラック方式やベルトライ
ン方式のサンプラーでは、従来のようにサンプラーに欠
乏血漿を配置する方式では、欠乏血漿も一度分注が行な
われると一方向に進んでしまうので、1つの欠乏血漿を
2以上の検体のために分注することはできないが、本発
明ではラック方式やベルトライン方式のサンプラーであ
っても、欠乏血漿に関しては1つの位置に配置しておく
だけですむので、サンプラーの方式がどのようなもので
あっても適用することができる。
ンプラーとは別の位置に設けたので、欠乏血漿をその特
定の位置に設置するだけでよく、従来のように検体ごと
にサンプラーに欠乏血漿を並べる必要がない。サンプラ
ーがターンテーブル式やラック式の場合に、検体を交換
するためにターンテーブルやラックを交換するときで
も、欠乏血漿は所定の位置に配置したままでよい。同じ
欠乏血漿を用いて分析を行なうときは1つの欠乏血漿を
所定の位置に配置するだけでよいので、従来のように検
体の数だけ欠乏血漿のカップが必要とされるのと比べて
欠乏血漿のカップの数が少なくてすむ。サンプラーに欠
乏血漿を配置しないので、サンプラーに配置される検体
の数が制約されることもない。ラック方式やベルトライ
ン方式のサンプラーでは、従来のようにサンプラーに欠
乏血漿を配置する方式では、欠乏血漿も一度分注が行な
われると一方向に進んでしまうので、1つの欠乏血漿を
2以上の検体のために分注することはできないが、本発
明ではラック方式やベルトライン方式のサンプラーであ
っても、欠乏血漿に関しては1つの位置に配置しておく
だけですむので、サンプラーの方式がどのようなもので
あっても適用することができる。
【図1】一実施例を示す概略平面図である。
【図2】本発明における制御装置と各部の関係を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】一実施例における動作を示すフローチャート図
である。
である。
2 測定ポート 3 キュベット 4 サンプラー 6 ピペッタ 8 検体 10 スタットポジション 12 試薬トレイ 16 ディスペンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚原 通男 兵庫県神戸市中央区浜辺通2丁目1番30号 三宮国際ビル 国際試薬株式会社内 (72)発明者 柳生 宏 兵庫県神戸市中央区浜辺通2丁目1番30号 三宮国際ビル 国際試薬株式会社内 (72)発明者 奥田 昌宏 兵庫県神戸市中央区浜辺通2丁目1番30号 三宮国際ビル 国際試薬株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のキュベットを有し、キュベットに
入れられた検体と試薬とからなる試料液の凝固反応を測
定する反応部、キュベットへ検体を分注する検体分注部
及びキュベットへ試薬を分注する試薬分注部を少なくと
も備えて分析項目ごとの分析を行なう血液凝固分析装置
において、 前記検体分注部は複数の検体から1つを選んで検体採取
位置へ移動させるサンプラーと、検体採取位置の検体を
吸引し反応部の所定の位置のキュベットへ供給するピペ
ッタの他に、サンプラーとは別にピペッタの移動軌跡上
に欠乏血漿を配置する1つの位置を少なくとも備え、そ
の位置の欠乏血漿を前記ピペッタにより吸引してキュベ
ットへ供給して凝固因子定量分析も行なえるようにした
ことを特徴とする血液凝固分析装置。 - 【請求項2】 欠乏血漿を配置する前記位置は、優先的
に分析を行なう緊急検体を配置するスタットポジション
を兼ねている請求項1に記載の血液凝固分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25224193A JPH0783932A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 血液凝固分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25224193A JPH0783932A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 血液凝固分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0783932A true JPH0783932A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=17234482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25224193A Pending JPH0783932A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 血液凝固分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0783932A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112798801A (zh) * | 2019-11-14 | 2021-05-14 | 株式会社岛津制作所 | 血液凝固分析装置和分注喷嘴的清洗方法 |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP25224193A patent/JPH0783932A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112798801A (zh) * | 2019-11-14 | 2021-05-14 | 株式会社岛津制作所 | 血液凝固分析装置和分注喷嘴的清洗方法 |
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