JPH078360B2 - 廃泥の処理方法及び装置 - Google Patents

廃泥の処理方法及び装置

Info

Publication number
JPH078360B2
JPH078360B2 JP3329771A JP32977191A JPH078360B2 JP H078360 B2 JPH078360 B2 JP H078360B2 JP 3329771 A JP3329771 A JP 3329771A JP 32977191 A JP32977191 A JP 32977191A JP H078360 B2 JPH078360 B2 JP H078360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
waste mud
absorbing agent
mud
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3329771A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05138199A (ja
Inventor
藤田佐内
Original Assignee
藤田 佐内
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 藤田 佐内 filed Critical 藤田 佐内
Priority to JP3329771A priority Critical patent/JPH078360B2/ja
Publication of JPH05138199A publication Critical patent/JPH05138199A/ja
Publication of JPH078360B2 publication Critical patent/JPH078360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木、建築等の現場で
発生する汚泥、食品工場汚泥、等の各種の廃泥の処理方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】今日、建設工事基礎ボーリング
等により発生する廃泥は、水分を約50〜70%、場合によ
ってはそれ以上含んでおり、従来、セメント等の硬化剤
によって硬化させた後、処理場まで運搬し廃棄されてい
る。しかし、重くて運搬し難い等の廃泥処理に欠点があ
った。そこで、これに代わる廃泥の処理方法、装置が求
められている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
したものである。すなわち本発明は、攪拌翼(又は攪拌
機)、多孔質の周壁、その周壁に装着された濾布、及び
開閉自在な混合物排出口を有する混合槽に、水を含む廃
泥を供給し、攪拌翼で攪拌、混合し、廃泥中の水を多孔
質の周壁から濾布を通して除き、脱水した廃泥に粒状の
吸水剤を添加、攪拌、混合し、廃泥を吸水剤に付着した
粒状体として回収することを特徴とする廃泥の処理方
法;及び廃泥供給用の廃泥槽1と、吸水剤供給用の吸水
剤槽2と、当該廃泥槽1及び当該吸水剤槽2の下部に設
けられ、廃泥供給口12、吸水剤供給口13、廃泥と吸
水剤との混合処理用の攪拌翼(又は攪拌機)5、多孔質
の周壁、その周壁に装着された濾布7、及び混合物の排
出口10を有する混合槽3と、混合槽の外套を形成し濾
液の排出口8を有する外容器4とを備え、混合槽3の混
合物排出口10と接続された混合物排出管11が外容器
4を貫通し外容器4の外まで伸長されてなる廃泥処理装
置である。
【0004】本発明において処理される廃泥としては、
土木、建築等の現場、例えば建設工事基礎ボーリング、
浚渫等から発生する廃泥、活性汚泥法による余剰汚泥、
ビルビット汚泥、パルプ廃液汚泥、工場排水の処理汚
泥、ブロイラー汚泥等で例示される食品工場汚泥、及び
その他の各種の廃泥があげられる。
【0005】本発明において好適に用いられる吸水剤
は、生ゴミ焼却灰又はシラスを主成分とし、生石灰又は
消石灰をアルカリ成分とする吸水剤であり、生ゴミ焼却
灰又はシラス、生石灰及び軽石粉を混合し、有機物を含
む水を添加混合して攪拌造粒し乾燥し焼成し冷却して得
られる、粒状の吸水剤である。
【0006】ここに生ゴミ焼却灰は、日常生活により排
出されるゴミであり、生ゴミ焼却灰には通常、有機物、
強熱減量成分、フミン酸、残さ(二酸化ケイ素)、金属
類及び有害重金属、等が含まれており、生ゴミ焼却灰は
アルカリ性である。生ゴミ焼却灰としては、水銀、カド
ミウム、鉛、等の含量を減らしたもの、又はこれらの重
金属を実質的に含まないものが好ましく、例えば生ゴミ
焼却灰から水銀、カドミウム、鉛等の重金属を除いたも
の、又は生ゴミを焼却する際にこれらの重金属を除去し
つつ焼却して得られた焼成灰があげられる。後者として
は例えば重金属の吸着剤の存在下に水銀、カドミウム、
鉛、クロム等を吸着させつつ焼却して得られた焼却灰粉
があげられる。
【0007】
【作用】混合槽3に廃泥槽1から廃泥を供給し、攪拌翼
5で攪拌、混合し廃泥をある程度脱水する。水分は多孔
質の周壁から濾布7を通して濾液として混合槽3から排
出され外容器4に入り、外容器4の濾液排出口8から排
出される。
【0008】脱水した廃泥を含む混合槽3には、吸水剤
供給槽2から吸水剤を供給し、脱水した廃泥と攪拌、混
合する。それによって廃泥は吸水剤にくっついた顆粒の
状態になり、廃泥中の水分は吸水剤によって吸収され
る。得られた顆粒は、混合槽3の混合物の排出口10を
開放することにより排出管11を通って外容器4の外に
排出される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の廃泥処理装置の好適な実施例
について添付図面を参照して詳述する。本実施例では、
廃泥供給用の廃泥槽1と吸水剤供給用の吸水剤槽2が、
それらの下に設けられている円筒形の混合槽3の廃泥供
給口12及び吸水剤供給口13に接続されている。
【0010】廃泥槽1及び吸水剤槽2には、各々、廃泥
の供給量、吸水剤の供給量をコントロールするためのタ
イマーをつけることができる。混合槽3の下部には廃泥
と吸水剤との混合処理用の攪拌翼5が、円筒形の混合槽
3の中心から半径方向に周壁付近まで達するように設け
られ、その攪拌翼5は混合槽の下の高速モーターと接続
されている。
【0011】混合槽3の周壁は多孔質であり、径 0.3〜
0.5mm の穴6があいたメッシュ状になっており、そのメ
ッシュ状の周壁には綿製の濾布7が装着されている。混
合槽の外套として外容器4が設けられ、外容器4は混合
槽3からの濾液の排出口8が設けられている。混合槽3
には混合物の排出口10が開閉自在に設けられ、混合物
排出口は外容器4を貫通し外容器4の外まで伸長されて
なる混合物排出管11と接続されている。混合物排出管
11には汚泥の排出を防止するためのフィルターを設け
ることができる。
【0012】次に本実施例の作用について説明する。ま
ず、混合槽3の混合物の排出口10を閉じ、混合槽3に
廃泥槽1から廃泥(建設工事基礎ボーリング廃泥)を供
給し、高速モーターにより攪拌翼5で攪拌、混合し廃泥
をある程度脱水する。
【0013】混合槽3の周壁は径 0.3〜0.5mm の穴6を
有する多孔質壁になっており、廃泥中の水分はこの多孔
質周壁から濾布7を通して濾液として混合槽3から排出
され外容器4に入り、外容器4の濾液排出口8から排出
される。濾液排出口8は、濾液の排出を容易にするため
に外容器4の底部に勾配をつけて設ける。
【0014】脱水した廃泥を含む混合槽3には、吸水剤
供給槽2から吸水剤を供給し、脱水した廃泥と攪拌、混
合する。
【0015】ここで用いた吸水剤は、重金属を除去した
生ゴミ焼却灰(又はシラス)70% 、生石灰10% 、軽石粉
20% を混合し、これにデンプンカス、焼酎カス、豆腐カ
ス又は廃紙を粉砕し水中に溶解、分散させたもの等の有
機物を約20% 含む水を加え、攪拌、混合、造粒し、乾燥
して、約400 〜800 ℃で焼成したもので、径が 1〜5mm
で多孔質の粒状体 (顆粒) であり、吸水力の大きいもの
である。
【0016】吸水剤を供給し、脱水した廃泥と攪拌、混
合することによって廃泥は吸水剤に付着した顆粒の状態
になり、廃泥中の水分は吸水剤によって吸収される。得
られた顆粒は、混合槽3の混合物の排出口10を開放す
ることにより排出管11を通って外容器4の外に排出さ
れる。
【0017】脱水した廃泥と攪拌、混合して顆粒にする
とき(造粒するとき)は攪拌翼5を中速で回転させ、造
粒の調整及び排出するときは攪拌翼5を低速で回転させ
る。
【0018】混合槽3の濾布7に溜まった廃泥は、定期
的に取り除くようにするか、又は混合層3の底部の濾布
の下に相当する部分に切目の大きいメッシュの受具を設
け、この部分に汚泥が落ち、メッシュの受具を通って外
容器4の濾液排出口8に設けたフィルター上に貯めて、
貯まった廃泥はフィルターを取り外して除去する。
【0019】混合層3の穴6及び濾布7の目詰まりを防
止するためには装着した濾布7をモーターの低速回転等
により振動させて取除くことができる。
【0020】ここで得られた顆粒は、そのまま廃棄して
もよいが、乾燥し、焼成し、冷却し、必要に応じ計量、
袋詰めすることにより、道路工事用下地材;湖、沼、川
の浄化材;公園樹木河川敷護岸草木の保水材;家庭雑排
水の濾過材;土壌改良材として利用可能であり、食品廃
泥を処理して得られた顆粒は肥料として利用することが
できる。
【0021】一方、外容器4の濾液排出口8から排出さ
れた水はまだ汚水であるため汚水処理した後、放流され
る。例えば、この水を汚水槽で曝気処理し、反応槽へ送
り凝集剤を添加し、攪拌して廃泥を凝集沈殿させ、廃泥
と分離した水を放流する。凝集して得られた廃泥は、廃
泥槽1に循環し処理することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、廃泥を好適に簡便に処
理して、廃泥から水を分離し、廃泥を粒状体(顆粒)と
して回収することができる。得られた顆粒は、道路工事
用下地材;湖、沼、川の浄化材;公園樹木河川敷護岸草
木の保水材;家庭雑排水の濾過材;土壌改良材として利
用可能であり、場合によっては肥料として利用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃泥処理装置の好適な一実施例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 廃泥供給用の廃泥槽 2 吸水剤供給用の吸水剤槽 3 混合槽 4 外容器 5 攪拌翼 6 混合槽の周壁の穴 7 濾布 8 濾液の排出口 9 廃液の排出管 10 混合物の排出口 11 混合物の排出管 12 廃泥の供給口 13 吸水剤の供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B01D 29/25 29/27 29/37 35/22

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 攪拌翼、多孔質の周壁、その周壁に装着
    された濾布、及び開閉自在な混合物排出口を有する混合
    槽に、水を含む廃泥を供給し、攪拌翼で攪拌、混合し、
    廃泥中の水を多孔質の周壁から濾布を通して除き、脱水
    した廃泥に粒状の吸水剤を添加、攪拌、混合し、廃泥を
    吸水剤に付着した粒状体として回収することを特徴とす
    る廃泥の処理方法。
  2. 【請求項2】 攪拌翼が高速攪拌翼である請求項1記載
    の廃泥の処理方法。
  3. 【請求項3】 吸水剤が生ゴミ焼却灰を主成分とするも
    のである請求項1記載の廃泥の処理方法。
  4. 【請求項4】 廃泥が土木、建設工事廃泥、食品工場廃
    泥、パルプ工場廃泥、下水道廃泥、又は糞尿処理場廃泥
    である請求項1記載の廃泥の処理方法。
  5. 【請求項5】 廃泥供給用の廃泥槽と、吸水剤供給用の
    吸水剤槽と、当該廃泥槽及び当該吸水剤槽の下部に設け
    られ、廃泥供給口、吸水剤供給口、廃泥と吸水剤との混
    合処理用の攪拌翼、多孔質の周壁、その周壁に装着され
    た濾布、及び開閉自在な混合物排出口を有する混合槽
    と、混合槽の外套を形成し濾液排出口を有する外容器と
    を備え、混合槽の混合物排出口と接続された混合物排出
    管が外容器を貫通し外容器の外まで伸長されてなる廃泥
    処理装置。
  6. 【請求項6】 攪拌翼が円筒形の混合槽の中心から半径
    方向に周壁付近まで達する請求項5記載の廃泥処理装
    置。
  7. 【請求項7】 攪拌翼が混合槽の下部に設けられてなる
    請求項5記載の廃泥処理装置。
  8. 【請求項8】 攪拌翼の回転軸が混合槽の下のモーター
    と接続されてなる請求項5記載の廃泥処理装置。
  9. 【請求項9】 吸水剤が生ゴミ焼却灰を主成分とするも
    のである請求項5記載の廃泥処理装置。
  10. 【請求項10】 吸水剤が、粒状の吸水剤である請求項
    5記載の廃泥処理装置。
  11. 【請求項11】 混合槽の多孔質の周壁が、孔の径が約
    0.3 〜0.5mm である請求項5記載の廃泥処理装置。
  12. 【請求項12】 混合槽の多孔質の周壁に装着された濾
    布が、綿製である請求項5記載の廃泥処理装置。
  13. 【請求項13】 廃泥が土木、建設工事廃泥又は食品工
    場廃泥である請求項5記載の廃泥処理装置。
JP3329771A 1991-11-19 1991-11-19 廃泥の処理方法及び装置 Expired - Lifetime JPH078360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3329771A JPH078360B2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 廃泥の処理方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3329771A JPH078360B2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 廃泥の処理方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05138199A JPH05138199A (ja) 1993-06-01
JPH078360B2 true JPH078360B2 (ja) 1995-02-01

Family

ID=18225086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3329771A Expired - Lifetime JPH078360B2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 廃泥の処理方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078360B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0751700A (ja) * 1993-06-30 1995-02-28 Toa Kankyo Service Kk 汚泥水切脱水装置
CN106007337A (zh) * 2016-07-20 2016-10-12 无锡派乐科技有限公司 一种污泥处理设备的流量配比监控型混合管
CN113354233B (zh) * 2021-07-19 2022-09-16 重庆水利电力职业技术学院 一种含油污泥处理设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05138199A (ja) 1993-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4306978A (en) Method for lime stabilization of wastewater treatment plant sludges
US4133273A (en) System for the disposal of sludge, hazardous and other wastes
US7563372B1 (en) Package dewatering wastewater treatment method
US7087171B2 (en) Method for selective recovery and dewatering sewage sludge by using sludge-coal-oil co-agglomeration
JPH0398700A (ja) 下水汚泥の資源化システム
JPH078360B2 (ja) 廃泥の処理方法及び装置
EP0062543A1 (en) Improved physical-chemical waste treatment method and apparatus
JP2850772B2 (ja) 浚渫泥土の処理システム
Amuda et al. Conversion of sewage sludge to biosolids
JP2002192200A (ja) 浚渫土のリサイクル方法
JP2001104997A (ja) ヘドロ処理装置
JP2779887B2 (ja) 汚泥資源化システムにおける汚泥の脱水方法
JP4599481B2 (ja) 排水処理装置
JPH1057991A (ja) 浚渫泥土の処理材及び処理方法
JPH10230298A (ja) 汚泥の処理方法
JP3005597B2 (ja) 酸性廃水の処理方法
JP2987136B1 (ja) 汚泥の固化処理装置
JP3242674B2 (ja) 泥水・泥土類の廃棄処理装置
JP2001121136A (ja) 土壌洗浄装置
JP2004016066A (ja) 植栽用土の製造方法
Ried Heavy metal removal from sewage sludge: practical experiences with acid treatment
Reh Disposal and handling of water treatment plant sludge
JP2981076B2 (ja) 油水含有廃棄物の脱水処理方法
JP2507858B2 (ja) 有機質肥料の製造方法
JP2002018500A (ja) 高含水産業廃棄物の減水方法