JP2779887B2 - 汚泥資源化システムにおける汚泥の脱水方法 - Google Patents

汚泥資源化システムにおける汚泥の脱水方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば浄水場から発
生する汚泥や、河川、湖沼等に堆積した汚泥を、脱水し
た後、乾燥、造粒、焼成する汚泥資源化システムに関
し、さらに詳しくは、上記汚泥資源化システムにおける
汚泥の脱水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浄水場・下水処理場から発生する
汚泥や、河川・湖沼から浚渫された汚泥(ヘドロ)は、
脱水処理が施された後、その大部分が埋立て処分されて
いた。しかし、汚泥処理量が増大し、埋立て地の確保も
困難になってきている実情に鑑みて、上記汚泥を原料と
して、これを造粒、乾燥、焼成することにより製品価値
の高い粒状焼成品を得る汚泥資源化システムが提案され
ている。
【0003】ところで、上記汚泥資源化システムにあっ
ても、原料として使用される浄水場発生汚泥等の汚泥
を、まず脱水する必要があるが、その方法としては、デ
ハイドラム脱水機等の重力式脱水機によるもの、ベルト
プレス、フィルタープレス等の圧力式脱水機によるも
の、けいそう土等をプリコート材として使用するプリコ
ートフィルタ式脱水機によるもの等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の汚泥の脱水方法には、次のような問題があっ
た。すなわち、まず、デハイドラム脱水機等の重力式脱
水機による方法は、脱水効率が低く、したがって、脱水
汚泥を後工程の乾燥工程で乾燥させるさいの負担が大き
く、熱効率的にも不経済であった。しかも、重力式脱水
機では、水ガラスや高分子系凝集剤を多量に投入して汚
泥を濃縮凝集させる必要があった。
【0005】ベルトプレス、フィルタープレス等の圧力
式脱水機を用いる場合、装置が高価であり、また脱水に
長時間を要するため経済的でなく、しかも、得られた脱
水汚泥(フィルターケーキ)が比較的大きな板状のもの
となるので、貯槽切出しが難しく、大きな開口と幅広の
切出し装置が必要となるとともに、造粒工程の前に脱水
汚泥またはその乾燥物を造粒に適した大きさに解砕する
工程を設ける必要があった。
【0006】けいそう土等をプリコート材として使用す
るプリコートフィルタ式脱水機による方法では、装置が
比較的低廉であるという利点があるが、プリコート材と
して多量に使用されるけいそう土等は高価なものであ
り、また汚泥資源化の目的によっては、けいそう土等の
プリコート材が汚泥中に混入するのが望ましくない場合
があった。
【0007】この発明は、上記実情に鑑みて、汚泥の脱
水を低コストで効率的に行なえるとともに、汚泥資源化
に望ましくない他物質が混入することのない汚泥資源化
システムにおける汚泥の脱水方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明による
汚泥資源化システムにおける汚泥の脱水方法は、上記の
目的を達成すべく工夫されたもので、汚泥を脱水した
後、造粒、乾燥、焼成する汚泥資源化システムにおい
て、脱水機としてプリコートフィルタ式脱水機を使用す
るとともに、そのプリコート材として、焼成廃ガス中の
集塵ダストを使用することを特徴とするものである。
【0009】上記方法で得られた脱水汚泥の水分は、通
常60〜75重量%であり、これを造粒するには水分3
5〜45重量%まで乾燥することが好ましい。そのた
め、高熱効率の一次乾燥機により脱水汚泥を一次乾燥
し、その後に造粒が行なわれる。一次乾燥機としては、
高熱効率の間接式熱媒乾燥機が好適に用いられるが、熱
風式乾燥機を用いてもよい。また、上記方法で得られた
脱水汚泥は、比較的薄層であって、塊が小さいため、一
次乾燥機を経て、そのまま造粒機へ供給し、必要粒度に
造粒することができる。
【0010】造粒された汚泥は、二次乾燥機を経て、焼
成機へ供給され、ここで焼成される。焼成温度は、一般
に800〜1200℃である。焼成廃ガスの排出路に
は、バグフィルタ等の集塵装置が設けられ、ここで回収
された集塵ダストが、プリコート材としてプリコートフ
ィルタ式脱水機に供給される。
【0011】焼成により得られた粒状焼成品は、スクリ
ーンにかけられて、適宜の粒度を有する焼成品ごとに選
り分けられる。そのうち、細粒状焼成品はそのまま、比
較的粒度の大きい粗粒状焼成品は粉砕機により粉砕され
たのち、プリコート材としてプリコートフィルタ式脱水
機に供給されてもよい
【0012】したがって、上記方法によれば、プリコー
トフィルタ式脱水機のプリコート材として、高価なけい
そう土等の代わりに、焼成廃ガス中の集塵ダストを使用
するため、汚泥の脱水を低コストで効率的に行なうこと
ができ、しかも汚泥の資源化に望ましくない場合がある
けいそう土等の他物質が汚泥中に混入することがないの
で、用途開発を行ない易いという利点がある。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照なが
ら説明する。
【0014】この実施例は、浄水場発生汚泥を原料とし
て園芸用土等に利用できる粒状焼成品を製造する汚泥資
源化システムである。浄水場においては、河川から引き
込まれた原水を、沈殿池等に導くとともに、これに凝集
剤を投入して、原水中に含まれる土砂等を凝集沈殿さ
せ、更にこれを濃縮槽に導き、高濃度の汚泥を得る。
【0015】得られた高濃度の汚泥は、プリコートフィ
ルタ式脱水機(1) の原液槽(11)に供給される。一方、後
述する焼成廃ガス排出路中に設けられた集塵装置(7) か
らの集塵ダストと、焼成によって得られた粒状焼成品の
うち粗粒状焼成品の粉砕機(8) による粉砕物とが、プリ
コートフィルタ式脱水機(1) のプリコート槽(12)に、そ
れぞれプリコート材として供給され、ここで清水と混合
されてプリコート液が得られる。
【0016】そして、まずプリコートフィルタ(13)のタ
ンク(14)内に、プリコート液を供給するとともに、タン
ク(14)内にその下端部が浸された濾過円筒(15)を回転さ
せることにより、濾過円筒(15)の表面に、集塵ダストお
よび粗粒状焼成品の粉砕物よりなるプリコート材の薄層
が形成される。
【0017】次いで、原液槽(11)から汚泥よりなる原液
をタンク(14)に供給し、真空ポンプ(16)を作動させて濾
過円筒(15)内を減圧しながら、濾過円筒(15)を回転さ
せ、汚泥の脱水濾過を行なう。
【0018】脱水濾過により濾過円筒(15)の表面に付着
した水分含量約65重量%の脱水汚泥は、スクレーパ等
によって除滓されて、高熱効率の間接式熱媒式乾燥機よ
りなる一次乾燥機(2) に供給され、ここで乾燥される。
【0019】得られた水分含量約45重量%の乾燥品
は、造粒機(3) へ送られる。
【0020】得られた水分含量約45重量%の汚泥造粒
品は、次いで二次乾燥機(4) へ供給され、ここでさらに
乾燥される。
【0021】得られた水分含量約10重量%の乾燥品
は、焼成機(5) へ送られ、ここで焼成せられる。焼成機
(5) から出た焼成廃ガスは、バグフィルタよりなる集塵
装置(7) に送られ、ここで回収された集塵ダストがプリ
コートフィルタ式脱水機(1) のプリコート槽(12)へ送ら
れる。
【0022】焼成により得られた粒状焼成品は、冷却
後、スクリーン(6) に送られて、粒度毎に選り分けられ
る。そして、粒度15mm以上の粗粒状焼成品が、粉砕
機(8)に供給されてここで粉砕され、得られた粉砕物
が、プリコートフィルタ式脱水機(1) のプリコート槽(1
2)へ送られる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、汚泥を脱水した後、
造粒、乾燥、焼成する汚泥資源化システムにおいて、脱
水機としてプリコートフィルタ式脱水機を使用するとと
もに、そのプリコート材として、従来の高価なけいそう
土等を使用する代わりに、焼成廃ガス中の集塵ダストを
使用するので、汚泥の脱水を低コストで効率的に行なう
ことができ、しかも汚泥の資源化に望ましくない場合が
あるけいそう土等の他物質が汚泥中に混入することがな
いので、用途開発を行ない易いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すフローシートである。
【符号の説明】
(1) …… プリコートフィルタ式脱水機 (2) …… 一次乾燥機 (3) …… 造粒機 (4) …… 二次乾燥機 (5) …… 焼成機 (6) …… スクリーン (7) …… 集塵装置 (8) …… 粉砕機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−34176(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 11/00 - 11/20 B01D 36/00 - 37/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汚泥を脱水した後、造粒、乾燥、焼成する
    汚泥資源化システムにおいて、脱水機としてプリコート
    フィルタ式脱水機を使用するとともに、そのプリコート
    材として、焼成廃ガス中の集塵ダストを使用することを
    特徴とする、汚泥資源化システムにおける汚泥の脱水方
    法。
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