JP2724655B2 - 汚泥資源化システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法 - Google Patents

汚泥資源化システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法

Info

Publication number
JP2724655B2
JP2724655B2 JP4254901A JP25490192A JP2724655B2 JP 2724655 B2 JP2724655 B2 JP 2724655B2 JP 4254901 A JP4254901 A JP 4254901A JP 25490192 A JP25490192 A JP 25490192A JP 2724655 B2 JP2724655 B2 JP 2724655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
waste gas
waste
hcl
recycling system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4254901A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06109205A (ja
Inventor
勝 坂場
昇 池本
仁四郎 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP4254901A priority Critical patent/JP2724655B2/ja
Publication of JPH06109205A publication Critical patent/JPH06109205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2724655B2 publication Critical patent/JP2724655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浄水場から発生する
汚泥や、河川、湖沼等に堆積した汚泥等を脱水処理して
なる汚泥(この明細書全体を通してこれを「脱水汚泥」
という)を、解砕、造粒した後、乾燥、焼成して成る汚
泥資源化システムに関し、より詳細には、焼成廃ガスの
廃熱回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】浄水場において沈殿池に沈殿した汚泥
は、脱水処理が施された後、その大部分が埋立て処分さ
れていた。また、河川や湖沼等に堆積した汚泥(ヘド
ロ)は、ポンプによる吸引やショベルによる掘削等の機
械的手段によって集められ、これにセメントや凝固剤を
混入して固化せしめられた後、埋立て処分されていた。
そして、汚泥の他の処分方法として、脱水された汚泥に
肥料を混入して田畑用土として使用するものがあった。
【0003】一方、湖沼汚泥を乾燥粉砕後、水を再添加
し、造粒後、これを乾燥焼成し、骨材として用いる提案
もあった(特許第1452239号)。
【0004】しかしながら、浄水場から発生する汚泥の
量は増大する傾向にあり、しかも埋立て地の確保が年々
困難になってきているので、汚泥の埋立てによる処分は
今後期待することができない。
【0005】このような実情から、脱水汚泥を解砕、造
粒した後、乾燥、焼成して製品価値の高い粒状焼成品を
得る汚泥資源化システムが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記汚泥資源化システ
ムにおいて、焼成機の廃ガスは、焼成温度にもよるが、
600〜800℃の高温となり、そのまま大気放散する
ことは、熱効率的に不利になる。これを解決するため、
焼成廃ガスを二次乾燥機の供給ガスに混入し、乾燥用ガ
スとして用いていた。
【0007】しかし、この方法では、原料としての汚泥
の性状から、二次乾燥機の入口ガス温度は200℃以下
であることが必要で、そのため乾燥機における熱効率は
それ程高くない。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の点に
鑑み、脱水汚泥を解砕、造粒した後、乾燥、焼成する汚
泥資源化システムにおいて、焼成廃ガス排出路に廃熱ボ
イラを設け、廃ガス温度を廃熱ボイラ下流での焼成廃ガ
ス処理に最適な温度まで低下せしめると共に、廃ガス顕
熱を蒸気として回収することを特徴とする、汚泥資源化
システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法である。
【0009】廃熱ボイラで得られた蒸気は汚泥乾燥用熱
源として使用される。
【0010】また、廃熱ボイラの下流に集塵装置を設け
ると共にその下流にHCl・SOx除去装置を設け、さ
らに集塵装置とHCl・SOx除去装置の間に消石灰吹
込み装置を設け、集塵装置での集塵ダクトを造粒機へ戻
すと共に、HCl・SOx除去装置での集塵ダクトを廃
棄処理する
【0011】解砕汚泥の通常水分は60〜75重量%で
あり、これを造粒するには水分35〜45重量%程度ま
で乾燥する必要がある。そのため、高熱効率の間接式加
熱器より成る一次乾燥機が設けられている。この発明で
は、焼成廃ガス排出路に廃熱ボイラを設け、廃ガス顕熱
を蒸気として回収するので、こうして得られた蒸気を一
次乾燥機の熱源として使用することができる。
【0012】焼成温度は一般に800〜1200℃であ
り、そのため汚泥中の物質が燃焼等の化学反応により有
害ガスを発生する。例えば、浄水場の汚泥には凝集剤や
消毒剤を投入して沈砂せしめるため、汚泥に塩素分や硫
黄分が混入し、焼成時、HClガスやSOxガスが発生
し、公害源になる恐れがある。
【0013】これら有害ガスを除去するには、湿式法や
乾式法の廃ガス処理装置が必要となる。また、消石灰
(Ca(OH)2 )の投入による乾式法を採用する場
合、バグフィルターによる集塵機が必要である。その
際、HCl・SOx除去装置において、HClガスやS
Oxガスと消石灰との最適反応温度は約170〜180
℃である。そのため、廃熱ボイラによって、焼成機廃ガ
ス温度を、600〜700℃から上記最適反応温度17
0〜180℃まで低下させる。
【0014】廃熱ボイラの下流に集塵装置を設けると共
にその下流にHCl・SOx除去装置を設け、さらに集
塵装置とHCl・SOx除去装置の間に消石灰吹込み装
置を設け、集塵装置での集塵ダクトを造粒機へ戻すこと
により、造粒工程の安定化を図ると共に、HCl・SO
x除去装置から発生する廃棄物量の減量および同装置の
負荷の低減を達成することができる。例えば、HClガ
スと消石灰との反応により、発生する塩化カルシウム
(CaCl2 )は、潮解性を有し、取扱いがやっかいで
あるため、これを廃棄物として処理するのが一般的であ
る。これらの減量化はシステムの効率的稼働上肝要であ
る。また、HCl・SOx除去装置での集塵ダクトはC
aSO 4 、CaCl 2 を含むので廃棄処理する。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を説明する。
【0016】添付の図面において、浄水場から発生する
汚泥や、河川、湖沼等に堆積した汚泥等を脱水処理して
なる水分含量65.0重量%の脱水汚泥は、高熱効率の
間接式加熱器よりなる一次乾燥機(1) に、処理量133
3kg/hで供給され、ここで乾燥される。得られた水
分含量45.0重量%の乾燥品は処理量850kg/h
でホッパー(2) を経て解砕・造粒機(3) へ送られる。得
られた水分含量45.0重量%の汚泥造粒品は次いで処
理量850kg/hで二次乾燥機(4) へ供給され、ここ
でさらに乾燥される。得られた水分含量10.0重量%
の乾燥品は処理量521kg/hで最終的に焼成機(5)
に送られ、ここで焼成せられ、粒状焼成品が得られる。
【0017】焼成機(5) から出た温度約600℃の焼成
廃ガスは、流量1550Nm3 /hで廃熱ボイラ(6) へ
送られ、ここで廃ガス温度は170〜180℃まで低下
されると共に、廃ガス顕熱は蒸気として回収される。生
成した蒸気は廃熱ボイラ(6)から一次乾燥機(1) へ送ら
れ、その熱源として利用される。
【0018】他方、温度170〜180℃の焼成廃ガス
は、廃熱ボイラの下流に設けられたバグフィルター等の
集塵装置(7) に送られ、その回収ダストはホッパー(2)
へ戻され、造粒前の乾燥汚泥に混合される。除塵廃ガス
には次いで消石灰吹き込み装置(8) から消石灰が供給さ
れた後、除塵廃ガスはHCl・SOx除去装置(9) へ送
られ、ここでHClガスやSOxガスが消石灰との反応
により除去される。処理廃ガスは温度165℃で流量2
000Nm3 /hでHCl・SOx除去装置(9) から系
外へ排出される。また、HCl・SOx除去装置での集
塵ダクトはCaSO 4 、CaCl 2 を含むので廃棄処理
する。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、焼成廃ガス系に廃熱
ボイラを設け、廃ガス温度を下流の焼成廃ガス処理に最
適な温度まで低下せしめると共に、廃ガス顕熱を蒸気と
して回収するので、システムの熱利用を高効率で行うこ
とができる。また、集塵装置での集塵ダクトを造粒機へ
戻すことにより、造粒工程の安定化を図ると共に、HC
l・SOx除去装置から発生する廃棄物の減量および同
装置の負荷の低減を達成することができる。また、HC
l・SOx除去装置での集塵ダクトを廃棄処理するの
で、システムの無公害化を達成することができると共
に、そのための廃ガス処理費のミニマム化も可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すフローシートである。 (1) …一次乾燥機 (2) …ホッパー (3) …解砕・造粒機 (4) …二次乾燥機 (5) …焼成機 (6) …廃熱ボイラ (7) …集塵装置 (8) …消石灰吹き込み装置 (9) …HCl・SOx除去装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23J 15/00 ZAB F23J 15/00 ZABB (56)参考文献 特開 昭59−140000(JP,A) 特開 平3−169400(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水汚泥を解砕、造粒した後、乾燥、焼
    成する汚泥資源化システムにおいて、焼成廃ガス排出路
    に廃熱ボイラを設け、廃ガス温度を廃熱ボイラ下流での
    焼成廃ガス処理に最適な温度まで低下せしめると共に、
    廃ガス顕熱を蒸気として回収し、得られた蒸気を汚泥乾
    燥用熱源として使用し、廃熱ボイラの下流に集塵装置を
    設けると共にその下流にHCl・SOx除去装置を設
    け、さらに集塵装置とHCl・SOx除去装置の間に消
    石灰吹込み装置を設け、集塵装置での集塵ダクトを造粒
    機へ戻すと共に、HCl・SOx除去装置での集塵ダク
    トを廃棄処理することを特徴とする、汚泥資源化システ
    ムにおける焼成廃ガスの熱回収方法。
JP4254901A 1992-09-24 1992-09-24 汚泥資源化システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法 Expired - Lifetime JP2724655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4254901A JP2724655B2 (ja) 1992-09-24 1992-09-24 汚泥資源化システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4254901A JP2724655B2 (ja) 1992-09-24 1992-09-24 汚泥資源化システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06109205A JPH06109205A (ja) 1994-04-19
JP2724655B2 true JP2724655B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=17271420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4254901A Expired - Lifetime JP2724655B2 (ja) 1992-09-24 1992-09-24 汚泥資源化システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2724655B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101301128B1 (ko) * 2011-10-05 2013-09-03 조대연 정수슬러지의 활성화 장치 및 활성화 방법
JP5893974B2 (ja) * 2012-03-21 2016-03-23 メタウォーター株式会社 汚泥の乾燥システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59140000A (ja) * 1983-01-29 1984-08-11 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 汚泥の処理方法
JPH03169400A (ja) * 1989-11-29 1991-07-23 Hitachi Metals Ltd 汚泥の造粒脱水方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06109205A (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4852269A (en) Combined sewage and lime slude treatment process
JP4438329B2 (ja) 有機物を含む廃棄物の処理方法
JP2011057465A (ja) 生石灰製造システム及び製造方法
JP5081380B2 (ja) アスファルトプラントを利用した廃石膏の加熱再生処理方法
US6887389B2 (en) Method and apparatus for recycling sewage sludge utilizing spent water-softener lime
JP2724655B2 (ja) 汚泥資源化システムにおける焼成廃ガスの熱回収方法
JP3866000B2 (ja) 地盤改良材の製造方法及び装置
JP3184910B2 (ja) 廃タイヤを原料とする活性炭の製造装置
JP4358144B2 (ja) 廃棄物処理装置及び廃棄物処理方法
JP2779887B2 (ja) 汚泥資源化システムにおける汚泥の脱水方法
JP3437526B2 (ja) 地盤改良材の製造方法及び装置
JP3905699B2 (ja) 地盤改良材の製造方法及び装置
JP2004041895A (ja) 焼却灰の処理方法
JP3905682B2 (ja) 地盤改良材の製造方法及び装置
JP3007605B2 (ja) 飛灰から二水石膏を製造する方法及び装置
JP4452337B2 (ja) セメントの湿式製造装置及び方法
JP3901986B2 (ja) ばいじんの処理方法及びばいじんの処理装置
JP3530223B2 (ja) キルン排ガスダストの処理方法及びその装置
JPH07323299A (ja) 汚泥の資源化方法
JP2001018000A (ja) スラッジの処理方法および処理装置
JP3827816B2 (ja) 脱塩残渣からの有効成分の回収方法及び廃棄物処理装置
JPS5535870A (en) Waste incinerating method
KR100309805B1 (ko) 충격파쇄식 건조시스템
JP2502172B2 (ja) 集塵ダスト処理方法
CN113351611A (zh) 一种低氯飞灰的资源化及无害化处置的系统和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971007