JP4599481B2 - 排水処理装置 - Google Patents

排水処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4599481B2
JP4599481B2 JP2005121855A JP2005121855A JP4599481B2 JP 4599481 B2 JP4599481 B2 JP 4599481B2 JP 2005121855 A JP2005121855 A JP 2005121855A JP 2005121855 A JP2005121855 A JP 2005121855A JP 4599481 B2 JP4599481 B2 JP 4599481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
wastewater
adsorbent
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005121855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006297266A (ja
Inventor
輪 善 仁 簔
淵 智 子 細
淵 瑞 世 細
梨 順 子 ▲高▼
Original Assignee
ミノワ工機株式会社
株式会社バイオメルト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミノワ工機株式会社, 株式会社バイオメルト filed Critical ミノワ工機株式会社
Priority to JP2005121855A priority Critical patent/JP4599481B2/ja
Publication of JP2006297266A publication Critical patent/JP2006297266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4599481B2 publication Critical patent/JP4599481B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Description

本発明は、河川や用・排水路等公共用水域の排水を浄化処理する廃水処理装置に関する。
例えば、下水道工事等では、地下水が湧出すると、ポンプアップして側溝に排水して処理している。
近年では、その様な湧出した地下水を側溝へ排出した場合にも、一定の水質基準をクリアすることが、要求されており、近い将来、施工における規制となることが予想される。
例えば、「浮遊物質量(SS)が180mg/リットル(日間平均150mg/リットル)」という基準を満たしたものだけを排水する義務が、施工業者に課せられるのである。
係る基準を充足するために、下水道工事等のコストが上昇しないように、簡易で且つ確実に、排水中の浮遊物質を除去出来る技術が望まれるに至った。
しかし、従来は、排水中の浮遊物質の様な微細な粒子は、巨大な施設を用いないと除去できなかったので、下水工事等の比較的規模が小さい工事現場における排水中の浮遊物質の処理は困難であった。
その他の従来技術として、例えば、排水中に浮遊している浮遊物質を放射状の糸体に付着させて増粒し、嫌気状態にせしめて、微生物により浮遊物質を消化させて減量し、その後、濾過槽で汚泥を分離する技術が提案されている(特許文献1)。
しかし、係る技術では微生物による処理が前提となるので、浮遊物質を減量するのに長時間を必要とする。そのため、比較的工期が短い下水道工事等では十分に機能を発揮することが出来ない、という問題を有している。
特開2002−224504号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、排水中の浮遊物質を確実に除去することが出来て、下水工事等の比較的規模が小さい工事現場において適用可能であり、しかも、比較的短時間で浮遊物質を処理することが出来る排水処理装置の提供を目的としている。
本発明の排水処理装置は、(例えば、下水道工事等の施工現場1からの)排水が投入され且つ排水中に混合されている異物(例えば、ゴミ、土塊等)を除去する異物除去装置(ゴミ等粗取り装置2)と、異物が除去された排水に吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料を投入する投入装置(撹拌槽3A)と、前記吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料が投入された排水が供給され且つ凝集物を沈澱させる沈澱装置(凝集沈殿槽8)と、沈澱装置(凝集沈殿槽8)の底部の沈澱物が(スクリュー83を介して)搬送され且つ当該沈殿物から脱水する脱水装置(袋重力脱水ユニット9)と、沈澱装置(凝集沈殿槽8)の上澄み水を(樋85で)分離して放水する第1の放水手段(上澄槽10のポンプP10)と、脱水装置(9)により前記沈殿物から分離された水を放水する第2の放水手段(袋重力脱水ユニット9下方の滴下水槽91に設けられたポンプP9)とを備え、前記吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料は、動植物性残渣を高温加熱して生成した炭化物と、アクリル系水溶性高分子材料との混合物を粉体状に構成し、アクリル系水溶性高分子材料はイオン性水溶性モノマーの重合体であるか、或いは、イオン性水溶性モノマーと非イオン性水溶性モノマーの共重合であり、アクリル系水溶性高分子材料の添加量は、動植物性残渣を高温加熱して生成した炭化物の1%〜50%であることを特徴としている。
本発明において、投入装置(撹拌槽3A)で吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料を投入する様に構成すれば、凝集剤を添加して撹拌することが不要となるので、吸着材が投入された排水に凝集剤(例えば、2液タイプの凝集剤)を添加する凝集剤添加装置(A液定量ポンプ5と、B液定量ポンプ6)と、凝集剤が添加された排水を撹拌する撹拌装置(ラインミキサー7)とが不要となる。その結果、装置の構成が簡略化される。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図5を参照して第1実施形態を説明する。
図1において、第1実施形態の排水処理装置は、異物除去装置であるゴミ等粗取り装置2と、撹拌槽3と、第1及び第2の凝集材添加装置5(A液添加装置),6(B液添加装置)と、ラインミキサー7と、沈殿装置8と、脱水装置9とを有している。
ゴミ等粗取り装置2は、傾斜型スクリーン21と固形物貯留槽22と排水槽23と排出ポンプP2を備えており、例えば、下水道工事等の施工現場1において、排水管T0から排出された排水が一旦側溝Cに流され、その側溝Cに流された固形物や汚泥を含む排水をポンプP1で排水管T1に汲み取り、排水管T1を介して送られる排水が、前記傾斜型スクリーン21の頂上近傍に形成された排水投入口24に投入される。
ここで、傾斜型スクリーン21に変えて、例えば「篩」や「ドラムスクリーン」を使用することも可能である。
排水投入口24に投入された排水は、図示しない搬送手段で、傾斜型スクリーン21に押出され、そのスクリーン21に押出された固形物や汚泥を含む排水のうち、水分及び微細な浮遊物がスクリーンの網目から、スクリーン直下に形成された排水槽23に滴下して貯留される。
スクリーン21から滴下されない固形部分及び汚泥は傾斜型スクリーン21上を滑り降り、傾斜型スクリーン21の下方に連なる固形物貯留槽22に落下して貯留される。
固形物貯留槽22に貯留された固形部分及び汚泥は一定量貯めた後、分別されてリサイクル出来る部分についてはリサイクルする。
排水槽23に貯留された水分、即ち、異物が除去された排水は、搬出ポンプP2を駆動することにより、排水管T2を経由して撹拌層3に送られる。
撹拌槽3は隔壁31によって撹拌室32と、そうでない室33に分けられ、撹拌室32には撹拌機34が、撹拌室でない室33には排水搬出用のポンプP3が装備されている。尚、隔壁31の下方では二つの部屋32,33は連通している。
撹拌槽3の上方には、吸着剤投入機(バイオカーボン定量供給機)4が配置されている。吸着剤投入機(バイオカーボン定量供給機)4は、吸着性及び凝集性を兼ね備えた吸着剤を受入れ貯留するホッパ41と、撹拌槽3に吸着剤を投入する投入口42と、ホッパ41内の吸着剤を投入口42に送り出す搬送スクリュー43とを有している。投入口42は、撹拌槽3の撹拌機を装備した撹拌室32の真上に位置している。
撹拌槽3に注入された異物の除去された排水に上方の吸着剤投入機4から吸着剤が投入され、その状態の排水を撹拌機34で撹拌する。
ここで、吸着剤投入機4から撹拌槽3に投入される、吸着性及び凝集性を兼ね備えた吸着剤とは、動植物性残渣を高温加熱して生成した炭化物(微粉炭)である。
そして、凝集剤(微粉炭)の添加量が一定比率となる様に、異物除去装置2の排水槽23や撹拌槽3のレベルをチェックして、異物除去装置2のポンプP2、撹拌槽3のポンプP3を作動させる。
吸着剤を添加され、撹拌された状態の排水は搬送ポンプP3によって配管T3に送り出され、ラインミキサー7の最下端の第1の流入口71に送り込まれる。
ラインミキサー7には、前記第1の流入口71の上方に第2の流入口72、更にその上方に第3の流入口73が形成されている。第2の流入口72は第1の凝集剤添加装置(A液定量ポンプ)5(の配管T5)と連通し、第3の流入口73は第2の凝集剤添加装置(B液定量ポンプ)6(の配管T6)と連通している。
第1の凝集剤添加装置(A液定量ポンプ)5は、第1の凝集剤であるA液を貯留するA液タンク51と配管T5と搬送ポンプP5とで構成され、第2の凝集剤添加装置(B液定量ポンプ)6は、第2の凝集剤であるB液を貯留するB液タンク61と撹拌機62と配管T6と搬送ポンプP6とで構成されている。
ここで、排水に添加される前記吸着剤は、排水中の未だ除去されぬ細かな異物を吸着剤に吸着させる。そして、凝集剤A液、B液は、異物を吸着させた吸着剤を凝集させ、排水の水から、凝集した異物を遊離させ、以下に詳述する沈殿装置8の底に沈殿させる。
沈殿装置8は、凝集沈殿槽81と、凝集沈殿槽81の上方を覆う天蓋82と、凝集沈殿槽81の下部に設けた沈殿物搬送スクリュー83と、その搬送スクリュー83を駆動するモータ84とを有している。凝集沈殿槽81の上部には、排水の上澄採取口85aを有する上澄採取樋85が設けられ、その吐出口85bは凝集沈殿槽81の外部に突出している。
凝集沈殿槽81内部の上方には、上澄採取樋85の配置された領域とそうでない領域とを隔てる隔壁86が形成されている。
又、天蓋82において上澄採取樋85の配置されていない領域を覆う部分には、投入口82aが形成されている。その投入口82aにはラインミキサー7に連通する配管T7の一端が接続され、ラインミキサー7からの、吸着剤の混じった排水と2種の凝集剤(A液、B液)とが混合された状態の液体が凝集沈殿槽81内に投入される。
前記隔壁86は、吸着剤、凝集剤の混じった排水が投入口82aから投入された場合に、その影響が上澄の採取に影響を及ぼさない機能を果たしている。
凝集沈殿槽81に投入された排水は、吸着剤によって先ず排水中の異物を吸着させ、その異物を吸着させた吸着剤ごと2液の凝集剤によって、凝集し沈殿して、上澄み水Lと沈殿物Sとに分離される。
すなわち、凝集沈澱槽81へ供給される混合液(微細な異物を含んだ水と、凝集剤A液・B液、及び微粉炭或いはケミカルカーボン、との混合液)内は圧力が高く、その内部に生じる塊は当該高い圧力が作用しているが、混合液が凝集沈澱槽81へ供給されると、当該圧力が開放される。その結果、異物が凝縮した塊は瞬時に膨張するので、凝集沈澱槽81に斜板を設けなくても、即時に沈澱する。
凝集沈澱槽81における上澄み水Lが、一定のレベルに到達すると、上澄樋85内に流入し、上澄槽10に排出される。更に、上澄槽10に一時貯留された上澄み水は一定量溜まると自動的に揚水ポンプP10で配管T10を介してPH調整槽11に搬送される。
尚、上澄み水は沈殿装置8で、異物が沈殿して分離されているので、浮遊物質についてのレベルはクリアしており、排水しても自然環境に悪影響を与えないので、そのまま下水溝等に放流しても良く、自然環境に悪影響を及ぼすこともない。
しかし、上澄槽10に溜められた上澄み水が、PHに関する環境基準をクリアしていない場合には、図1に示すように、PH調整槽11でPH調整した後に排水する。
一方、沈殿物Sは搬送用スクリュー83によって凝集沈殿槽81外の配管T8に送り出される。そして配管T8に送り出された沈殿物は搬送ポンプP8によって、脱水装置(袋重力脱水ユニット)9側の投入口92aに送られる。
ここで、搬送用スクリュー83を用いて、凝集沈澱槽81の沈澱物を脱水装置(袋重力脱水ユニット)9側へ搬送することにより、凝集沈澱槽81の底部で沈澱物(汚泥)表面が均一となる。また、沈澱物(汚泥)Sが浮き上がってしまうことが防止できる。
脱水装置(袋重力脱水ユニット)9は、滴下水槽91と、滴下水槽91の上方に配置され一端が前記投入口92aであって中間部に複数の分配口92bを有する分岐管92と、分配口92bの先端毎に設けた開閉弁93と、複数の重力脱水袋94と、揚水ポンプP9とによって構成されている。
重力脱水袋94は、図示しない吊り下げ手段によって分岐管92に吊るされ、袋の開口部が前記開閉弁93の直下に位置する様に配置される。
投入口92aに投入された沈殿物は、分配口92bの先端毎に設けた開閉弁93から、重力脱水袋94内に投入される。
脱水装置(袋重力脱水ユニット)9は、重力脱水袋94内に所定の量の沈殿物が投入されると、図示しないセンサ(レベルセンサ、又は質量センサ)が所定量に達したことを検知して、自動的に開閉弁93を閉鎖し、沈殿装置8側のスクリュー83及び/又は搬送ポンプP8を停止させる様に制御している。
この制御については、図5を参照して後述する。
沈殿物の投入量が所定量に達した重力脱水袋94はそのままの状態で所定時間放置され(沈殿物自体の重量で脱水している)、或いは、図示しない振動付与手段によって重力脱水袋に振動が加えられて、脱水が行われる。
尚、上記した袋重力脱水ユニットではなく、種々の脱水手段を用いることも可能である。脱水手段の決定に際しては、施工現場の状況や施主の要請等を勘案して決めればよい。
脱水の完了した重力脱水袋94は図示しない搬送手段によって脱水装置(袋重力脱水ユニット)9外に搬送され、リサイクル、例えば、園芸用土等に活用される。
滴下水槽91に貯留された水は、放流の規準を満たしていればそのまま放流することが出来るが、PHに関する環境基準のみをクリアしていない場合には、揚水ポンプP9によって配管T9を介してPH調整槽11に搬送される。
一方、滴下水槽91に貯留された水が、放流の規準を満たしていなければ図示はしないが、前述の撹拌槽3にその水を戻し、再び撹拌槽3による工程から以降の工程を繰り返す。
PH調整槽11は隔壁110によって撹拌室120とそうでない室130とに分けられ、撹拌室120には撹拌機140が装備されている。又、撹拌室120にはPH中和剤添加装置150からPH中和剤が添加されるように構成されている。
撹拌室でない室130には放流口130aが形成され、PH中和処理されたきれいな水は、その放流口からシステム外に放流される。
次に図2及び図3を参照して、本発明の排水処理装置の実際の構成について説明する。
図2は、排水処置装置全体を示した側面配置図である。 又、図3は図2を立体的に表した斜視図である。
図2及び図3において、排水処理装置は、U1,U2,U3の三つの大きなユニットで構成されている。
以下、特に説明しない図2及び図3の各符号は、図1の各装置、或いはそれらの構成部位の符号と共通である。
第1のユニットU1は、図1における異物除去装置であるゴミ等粗取り装置2と、撹拌槽3、及び吸着剤投入機4とで構成されている。
第2のユニットU2は、図1における凝集剤添加装置5,6と、撹拌装置であるラインミキサー7と、沈殿装置8と、上澄槽10とで構成されている。ユニットU2における符号Fpは搬送用ポンプを接続するフランジを示している。
第3のユニットU3は、図1における脱水装置9で構成されている。
尚、図2、図3では、図1及び図4における上澄槽10は図示を省略しており、図4におけるPH調整槽11の図示も省略している。
図4は、図1で示す排水処理フローを、さらに模式的に示したブロック図である。図4に基づいて、再度、廃水処理の流れを簡単に説明する。
先ず、作業現場1で採取された処理されるべき排水は、ゴミ等粗取り装置2に送られ(R1)、ゴミ等粗取り装置2で、固形部分等が分別されリサイクルに回される(R2)。固形物等が除去された排水は撹拌槽3に送られ(R3)、吸着剤投入機であるバイオカーボン定量供給機4によって吸着剤が添加され(R4)、撹拌される。
吸着剤が添加された排水はラインミキサー7に送られ(R5)、A液定量ポンプ5から添加(R6)されたA液(凝集剤)と、B液定量ポンプ5から添加(R7)されたB液(凝集剤)と、混合され沈殿装置8の凝集沈殿槽81に送られる(R8)。
沈殿装置8では、異物が除去された状態の上澄み水が上澄槽10に排出され(R9)、その後必要に応じて(R10)PH調整槽11でPH処理されて、例えば、図示しない下水溝に放流される(R11)。
一方、沈殿物は脱水装置である袋重力脱水ユニット9に送られ(R12)、脱水処理されて、固形物がリサイクルに回される(R13)。袋重力脱水ユニット9で滴下して溜められた濾液水はPH調整槽11に送られ(R14)、PH調整槽11でPH処理されて、例えば、下水溝に放流される(R11)。
次に、図5を参照して、脱水装置(袋重力脱水ユニット)9における、重力脱水袋94の自動投入停止制御について説明する。
先ず、例えば、図示しないレベルセンサによって重力脱水袋への沈殿物の投入状態を検知しており(ステップS1)、図示しない制御手段(例えばコントロールユニット)は沈殿物の投入量が所定量に達したか否かを判断する(ステップS2)。
沈殿物の投入量が所定量に達した場合(ステップS2のYES)は、開閉弁94を閉鎖し、搬送スクリュー83を停止(ステップS)した後、リセットして(ステップS5)、ステップS6に進む。
一方、沈殿物の投入量が所定量に達していない場合(ステップS2のNO)は、袋94内への沈殿物投入を続行しつつ、ステップS2に戻り、ステップS2以降を繰り返す。
ステップS6では、図示せぬ制御手段は制御を終了するか否かを判断して、終了するのであれば(ステップS6のYES)、そのまま終了し、未だ制御を続行するのであれば(ステップS6のNO)、ステップS1まで戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
上述した第1実施形態によれば、排水中に混合されている異物(例えば、ゴミ、土塊等)がゴミ等粗取り装置2により除去され、異物が除去された排水に吸着材である微粉炭が添加され、吸着材と凝集剤とにより塊となった浮遊物質等の異物が沈澱装置の凝集沈殿槽81で沈澱する様に構成されているので、浮遊物質等の異物が排水中から効率的に分離され、浮遊物質に関する各種規制をクリアすることが可能となる。そして、従来技術の様に、微生物により消化させる場合等に比較して、短時間で浮遊物質等が排水から分離されるので、施工期間が比較的短い工事についても、適用が可能である。
また、3つのユニット(U1〜U3)として構成することが可能であるので各ユニット単位で施工現場に搬送することが容易であり、且つ、ユニット間の配管作業を行うだけで、施工現場で容易に排水処理装置を組み立てることが可能である。即ち、従来技術に比べ工期を大幅に短縮出来る。
次に、図6を参照して第2実施形態について説明する。
図6の第2実施形態は、バイオカーボン定量供給機4Aにおいて、微粉炭に代えて、いわゆる「ケミカルカーボン」を使用する実施形態である。この「ケミカルカーボン」は、微粉炭と同様に微小な異物を吸着すると共に、非常に良好な凝集性能を発揮するので、凝集剤は不要となる。
そこで、第1実施形態で装備されたA液定量ポンプ5と、B液定量ポンプ6と、ラインミキサー7も省略出来る。
ここで、「ケミカルカーボン」とは、特開2005−21783号公報で開示されている環境汚染防止用薬剤である。
すなわち、「ケミカルカーボン」は、動植物性残渣を高温加熱して生成した炭化物と、アクリル系水溶性高分子材料との混合物を粉体状に構成し、アクリル系水溶性高分子材料はイオン性水溶性モノマーの重合体であるか、或いは、イオン性水溶性モノマーと非イオン性水溶性モノマーの共重合であり、アクリル系水溶性高分子材料の添加量は、動植物性残渣を高温加熱して生成した炭化物の1%〜50%である。
以下、図6に基づいて、第1実施形態の構成と異なる部分を主体に説明する。
第1実施形態と同様のゴミ等粗取り装置2から排出された排水は、排水管T2によって撹拌槽3Aに投入される様に構成されている。
撹拌槽3Aは、隔壁31によって二つの室32A,33に分けられ、撹拌室32Aには撹拌機34Aが、室33には排水搬出用ポンプP3が装備されている。尚、隔壁31の下方では二つの部屋32A,33は連通している。
撹拌機3Aの上方には、バイオカーボン定量供給機4Aが配置されている。バイオカーボン定量供給機4Aは、吸着性及び凝集性を兼ね備えた吸着剤である「ケミカルカーボン」を受入れ貯留するホッパ41Aと、撹拌槽3Aに吸着剤「ケミカルカーボン」を投入する投入口42Aと、ホッパ41A内の吸着剤「ケミカルカーボン」を投入口42Aに送り出す搬送スクリュー43Aとを有している。投入口42Aは、撹拌槽3Aの撹拌機34Aを装備した部屋32Aの真上に位置している。
前記排水搬出用ポンプP3には排水管T3Aが接続され、その排水管T3Aの他端は、沈殿装置8の投入口82aに連通する様に構成されている。
沈殿装置8及び、それ以降の装置に関しては、図1の第1実施形態の構成と同様であり、以降の説明を省略する。
上述した第2実施形態によれば、撹拌槽3Aで吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料(例えば、ケミカルカーボン)を投入する様に構成しており、凝集剤を添加して撹拌することが不要となり、2液タイプの凝集剤を添加する凝集剤添加装置(例えばA液定量ポンプと、B液定量ポンプ)と、凝集剤が添加された排水を撹拌するラインミキサー7とが不要となる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
本発明を実施した場合における排水処理装置の全体構成及び廃水処理のフローを示す図。 本発明の排水処理装置を示す側面図。 本発明の排水処理装置を構成する3つのユニットU1〜U3における排水処理の流れを示す図。 図1で示す排水処理フローを、さらに図式的に示すブロック図。 本実施形態にかかり、機器側の軸と接手側の軸孔の嵌合状態を示した部分断面図。 本発明を実施した排水処理装置の説明図。
符号の説明
1・・・排水発生箇所/作業現場
2・・・異物除去装置/ゴミ等粗取り装置
3・・・撹拌槽
4・・・吸着剤投入機/バイオカーボン定量供給機
5・・・第1の凝集材添加装置/A液定量ポンプ
6・・・第2の凝集材添加装置/B液定量ポンプ
7・・・ラインミキサー
8・・・沈殿装置
9・・・脱水装置/袋重力脱水ユニット
10・・・上澄槽
11・・・PH調整槽
21・・・傾斜型スクリーン
22・・・固形物貯留槽
23・・・排水槽
34・・・撹拌機
81・・・沈殿槽
83・・・搬出用スクリュー
85・・・上澄樋
91・・・滴下水槽
94・・・重力脱水袋

Claims (1)

  1. 排水が投入され且つ排水中に混合されている異物を除去する異物除去装置(2)と、異物が除去された排水に吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料を投入する投入装置(3A)と、前記吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料が投入された排水が供給され且つ凝集物を沈澱させる沈澱装置(8)と、沈澱装置(8)の底部の沈澱物が搬送され且つ当該沈殿物から脱水する脱水装置(9)と、沈澱装置(8)の上澄み水を分離して放水する第1の放水手段(P10)と、脱水装置(9)により前記沈殿物から分離された水を放水する第2の放水手段(P9)とを備え、前記吸着性及び凝集性を兼ね備えた材料は、動植物性残渣を高温加熱して生成した炭化物と、アクリル系水溶性高分子材料との混合物を粉体状に構成し、アクリル系水溶性高分子材料はイオン性水溶性モノマーの重合体であるか、或いは、イオン性水溶性モノマーと非イオン性水溶性モノマーの共重合であり、アクリル系水溶性高分子材料の添加量は、動植物性残渣を高温加熱して生成した炭化物の1%〜50%であることを特徴とする排水処理装置。
JP2005121855A 2005-04-20 2005-04-20 排水処理装置 Expired - Fee Related JP4599481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005121855A JP4599481B2 (ja) 2005-04-20 2005-04-20 排水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005121855A JP4599481B2 (ja) 2005-04-20 2005-04-20 排水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006297266A JP2006297266A (ja) 2006-11-02
JP4599481B2 true JP4599481B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=37465998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005121855A Expired - Fee Related JP4599481B2 (ja) 2005-04-20 2005-04-20 排水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4599481B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018118191A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 清水建設株式会社 水処理システム
CN115286127B (zh) * 2022-02-14 2023-06-09 齐齐哈尔大学 一种建筑工程施工用污水处理设备
CN116440730A (zh) * 2023-06-16 2023-07-18 大唐环境产业集团股份有限公司 一种高浓度废水搅拌系统及方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1110138A (ja) * 1997-06-18 1999-01-19 Asahi Kankyo Setsubi:Kk 高ss廃液や汚泥等の浄化処理法
JPH1110137A (ja) * 1997-06-18 1999-01-19 Asahi Kankyo Setsubi:Kk 高ss廃液や汚泥等の浄化処理法
JP2003024993A (ja) * 2001-07-12 2003-01-28 Ozawa:Kk 汚泥再利用方法及び装置
JP2004276019A (ja) * 2003-02-26 2004-10-07 Ohmoto Gumi Co Ltd 汚染水、汚染泥土、その他の汚染処理対象物の処理方法
JP2004298750A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toyo Constr Co Ltd 汚染土壌を浄化する浄化装置とその浄化方法
JP2005021783A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Tm Sangyo:Kk 環境汚染防止用薬剤及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1110138A (ja) * 1997-06-18 1999-01-19 Asahi Kankyo Setsubi:Kk 高ss廃液や汚泥等の浄化処理法
JPH1110137A (ja) * 1997-06-18 1999-01-19 Asahi Kankyo Setsubi:Kk 高ss廃液や汚泥等の浄化処理法
JP2003024993A (ja) * 2001-07-12 2003-01-28 Ozawa:Kk 汚泥再利用方法及び装置
JP2004276019A (ja) * 2003-02-26 2004-10-07 Ohmoto Gumi Co Ltd 汚染水、汚染泥土、その他の汚染処理対象物の処理方法
JP2004298750A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toyo Constr Co Ltd 汚染土壌を浄化する浄化装置とその浄化方法
JP2005021783A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Tm Sangyo:Kk 環境汚染防止用薬剤及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006297266A (ja) 2006-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7691261B2 (en) Apparatus for combining solids thickening and dewatering in one vessel
KR101696189B1 (ko) 자원 재활용성을 갖는 친환경 입자상 발포 인공부상 여재를 이용한 하수 월류수의 고속처리장치
US20170113952A1 (en) Recycled Water and Solids Management System
GB1574375A (en) Removal of liquid solid and semi-solid wastes
EP2429958B1 (en) Livestock wastewater treatment system and method
CN106830252A (zh) 具有载体絮凝沉淀功能的一体式水处理装置
WO2011097367A1 (en) Method for treating and conditioning tailings
KR100752346B1 (ko) 오폐수 처리장치
CN110550843B (zh) 生活污水的处理系统
JP4599481B2 (ja) 排水処理装置
Qrenawi et al. Sludge management in water treatment plants: literature review
JPH07265900A (ja) スラッジ処理装置
JPH0999203A (ja) 雨水および/または排水の処理方法
JP5116327B2 (ja) 建設汚泥減容化装置及び建設汚泥減容化方法
KR100440197B1 (ko) 준설토의 모래선별 및 세척수 정수시스템
CN105293660B (zh) 制浆造纸行业污水处理基础工艺
JP3035250B2 (ja) 粉体混合装置およびこれを備えた粉体反応槽
JP3148721B2 (ja) 濁水処理装置
RU2321553C2 (ru) Способ удаления и обезвреживания иловых осадков сточных вод и технологическая линия для его осуществления
JP3325049B2 (ja) 汚泥処理方法およびそのための汚泥処理装置
CN218435429U (zh) 一种清淤泥浆脱水固结一体化处理系统
KR101573624B1 (ko) 자기장을 이용한 준설토 처리장치
KR101477901B1 (ko) 폐수 자원화처리장치
KR100731846B1 (ko) 2단분리식 수력사이클론을 이용한 하수오니의 처리장치
JP2003010900A (ja) 汚泥処理方法および汚泥処理システムならびに汚泥改良装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100713

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100827

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4599481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees