JPH0782801A - パネル板の取付構造 - Google Patents
パネル板の取付構造Info
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- JPH0782801A JPH0782801A JP23192493A JP23192493A JPH0782801A JP H0782801 A JPH0782801 A JP H0782801A JP 23192493 A JP23192493 A JP 23192493A JP 23192493 A JP23192493 A JP 23192493A JP H0782801 A JPH0782801 A JP H0782801A
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- Japan
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- panel plate
- mounting structure
- panel
- nut
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 床又は屋根の水平剛性をＡＬＣ版等のパネル
板自体に負担させると共に、床部等からの吹き上げに対
しても充分な剛性を保持するパネル板の取付構造を提供
すること。 【構成】 コンクリート加工等により形成されたパネル
板を梁等の構造架材に複数敷設してなるパネル板の取付
構造において、上記敷設パネル板には、矩形状に形成さ
れその角部近傍に螺合孔を有したナット材が埋設され、
且つ該角部の切り欠き加工により上記ナット材が一部露
出したものがあり、該パネル板は、上記ナット材の露出
螺合孔を介して上記構造架材に固定してなるものである
ことを特徴とする。
板自体に負担させると共に、床部等からの吹き上げに対
しても充分な剛性を保持するパネル板の取付構造を提供
すること。 【構成】 コンクリート加工等により形成されたパネル
板を梁等の構造架材に複数敷設してなるパネル板の取付
構造において、上記敷設パネル板には、矩形状に形成さ
れその角部近傍に螺合孔を有したナット材が埋設され、
且つ該角部の切り欠き加工により上記ナット材が一部露
出したものがあり、該パネル板は、上記ナット材の露出
螺合孔を介して上記構造架材に固定してなるものである
ことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル板の取付構造に
関するものであり、より詳しくは、床或いは屋根部をＡ
ＬＣ版等の加工パネル板で構成する鉄骨構造物に於け
る、水平剛性をＡＬＣ版で確保するために、ＡＬＣ版同
士及び梁とを一体化したパネル板の取付構造に関するも
のである。
関するものであり、より詳しくは、床或いは屋根部をＡ
ＬＣ版等の加工パネル板で構成する鉄骨構造物に於け
る、水平剛性をＡＬＣ版で確保するために、ＡＬＣ版同
士及び梁とを一体化したパネル板の取付構造に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、発泡又は軽量コンクリート等か
ら形成されるＡＬＣ版等の加工パネル板は、鉄骨建造物
の屋根や床に敷設される。かかる敷設において従来、図
８に示す如く、ＡＬＣ版２はその端部を揃えて梁フラン
ジ面３上に敷設され、ＡＬＣ版２、２の間にはモルタル
７１が充填される。また、ＡＬＣ版２の角部２Ａにはス
ラブプレート７２がフランジ面３に立設して取付られ、
スラブプレート７２は目地鉄筋７３が挿通され、目地鉄
筋７３はモルタル７１中に埋設された状態となってい
る。従って、このようなスラブプレート７２や目地鉄筋
７３によって、屋根又は床等の移動や浮き上がりの防止
を行っている。
ら形成されるＡＬＣ版等の加工パネル板は、鉄骨建造物
の屋根や床に敷設される。かかる敷設において従来、図
８に示す如く、ＡＬＣ版２はその端部を揃えて梁フラン
ジ面３上に敷設され、ＡＬＣ版２、２の間にはモルタル
７１が充填される。また、ＡＬＣ版２の角部２Ａにはス
ラブプレート７２がフランジ面３に立設して取付られ、
スラブプレート７２は目地鉄筋７３が挿通され、目地鉄
筋７３はモルタル７１中に埋設された状態となってい
る。従って、このようなスラブプレート７２や目地鉄筋
７３によって、屋根又は床等の移動や浮き上がりの防止
を行っている。
【０００３】また、スラブプレートの代わりに四角筒の
支持金具を用いた剛スラブが提案されている（実公平５
−９３６８号公報）。かかる支持金具はＡＬＣ版の角部
を切欠いて梁フランジ面に固定して配される。支持金具
は目地鉄筋との間でボルト締結されると共に、その側壁
面で当接するＡＬＣ版のズレを防止している。従って、
床構造の水平剛性は、支持金具と目地鉄筋との締結、及
び四角筒でのＡＬＣ版の水平方向の不動化により強度を
高め梁材の座屈を防止している。
支持金具を用いた剛スラブが提案されている（実公平５
−９３６８号公報）。かかる支持金具はＡＬＣ版の角部
を切欠いて梁フランジ面に固定して配される。支持金具
は目地鉄筋との間でボルト締結されると共に、その側壁
面で当接するＡＬＣ版のズレを防止している。従って、
床構造の水平剛性は、支持金具と目地鉄筋との締結、及
び四角筒でのＡＬＣ版の水平方向の不動化により強度を
高め梁材の座屈を防止している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図８に示すパネル板の取付構造では、ＡＬＣ版に面内剛
性を負担させることができず、梁間にブレース等を張設
して剛性を持たせる必要があった。このため、ブレース
により天井が低くなったり、設備配管、外壁取付等の現
場作業の障害となったりして、コストアップする問題が
あった。また、従来の支持金具を用いたものでは、剛性
を維持できるものの、ＡＬＣ版同士の締結による剛性に
改善の余地が見られた。
図８に示すパネル板の取付構造では、ＡＬＣ版に面内剛
性を負担させることができず、梁間にブレース等を張設
して剛性を持たせる必要があった。このため、ブレース
により天井が低くなったり、設備配管、外壁取付等の現
場作業の障害となったりして、コストアップする問題が
あった。また、従来の支持金具を用いたものでは、剛性
を維持できるものの、ＡＬＣ版同士の締結による剛性に
改善の余地が見られた。
【０００５】従って、本発明は、床又は屋根の水平剛性
をＡＬＣ版等のパネル板自体に負担させると共に、床部
等からの吹き上げに対しても充分な面内剛性を保持する
パネル板の取付構造を提供することを目的とするもので
ある。
をＡＬＣ版等のパネル板自体に負担させると共に、床部
等からの吹き上げに対しても充分な面内剛性を保持する
パネル板の取付構造を提供することを目的とするもので
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
加工等により形成されたパネル板を梁等の構造架材に複
数敷設してなるパネル板の取付構造において、上記敷設
パネル板には、矩形状に形成されその角部近傍に螺合孔
を有したナット材が埋設され、且つ該角部の切り欠き加
工により上記ナット材が一部露出したものがあり、該パ
ネル板は、上記ナット材の露出螺合孔を介して上記構造
架材に固定してなるものであることを特徴とするパネル
板の取付構造を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
加工等により形成されたパネル板を梁等の構造架材に複
数敷設してなるパネル板の取付構造において、上記敷設
パネル板には、矩形状に形成されその角部近傍に螺合孔
を有したナット材が埋設され、且つ該角部の切り欠き加
工により上記ナット材が一部露出したものがあり、該パ
ネル板は、上記ナット材の露出螺合孔を介して上記構造
架材に固定してなるものであることを特徴とするパネル
板の取付構造を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
【０００７】また本発明は、上記パネル板の取付構造で
あって、上記敷設パネル板には、その目地部分の所定の
位置に、必要により該目地方向と略直角且つ水平に穴を
形成し、敷設隣接パネル板の互いに対向する上記穴にモ
ルタルを充填した目地連結構造を形成することを特徴と
するパネル板の取付構造を提供することにより、上記目
的を達成したものである。
あって、上記敷設パネル板には、その目地部分の所定の
位置に、必要により該目地方向と略直角且つ水平に穴を
形成し、敷設隣接パネル板の互いに対向する上記穴にモ
ルタルを充填した目地連結構造を形成することを特徴と
するパネル板の取付構造を提供することにより、上記目
的を達成したものである。
【０００８】
【作用】上記加工パネル板では、梁等の構造架材上に整
列して敷設されるため、パネル板同士はその切欠部でナ
ット材を露出させ且つ対向させた状態となる。このた
め、パネル板は、そのナット材、螺合ネジ部材及び支持
金具等を介して構造架材に固定され、且つパネル板同士
を完全に緊結することができる。かかる緊結によりパネ
ル板同士は一体化し、建物全体にかかる水平応力に対
し、例えば、床又は屋根等のパネル板の取付構造にあっ
ては充分に対抗することができる。更に補強鉄筋等を有
したパネル板では、その緊結状態のパネル板同士の剛性
が増し、その床や屋根の構造において水平剛性が充分に
でる。また、上記目地連結構造等により、パネル板同士
は所定間隔に形成された穴のモルタルで一体化され、敷
設したパネル板の床或いは屋根に水平方向の応力が加わ
っても、パネル板同士に水平力が正確に伝達され水平剛
性を確保しうる。
列して敷設されるため、パネル板同士はその切欠部でナ
ット材を露出させ且つ対向させた状態となる。このた
め、パネル板は、そのナット材、螺合ネジ部材及び支持
金具等を介して構造架材に固定され、且つパネル板同士
を完全に緊結することができる。かかる緊結によりパネ
ル板同士は一体化し、建物全体にかかる水平応力に対
し、例えば、床又は屋根等のパネル板の取付構造にあっ
ては充分に対抗することができる。更に補強鉄筋等を有
したパネル板では、その緊結状態のパネル板同士の剛性
が増し、その床や屋根の構造において水平剛性が充分に
でる。また、上記目地連結構造等により、パネル板同士
は所定間隔に形成された穴のモルタルで一体化され、敷
設したパネル板の床或いは屋根に水平方向の応力が加わ
っても、パネル板同士に水平力が正確に伝達され水平剛
性を確保しうる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明に係るパネル板の取付構造の一
実施例を添付図面を参照して説明する。図１は、本実施
例に係るパネル板の取付構造を用いた床の平面図であ
る。図２は、本実施例に係るパネル板の取付構造を用い
た床の斜視図である。図３は、本実施例に係るパネル板
の取付構造の支持金具の取付部分を透視して視たときの
斜視図である。図４は、本実施例に係るパネル板の取付
構造の支持金具のパネル板の角部を透視して視たときの
平面図である。図５は、本実施例に係るパネル板の目地
連結構造部の平面図である。図６は、本実施例に係るパ
ネル板の取付構造の別の支持金具を設けたパネル板の接
合部の平面図である。
実施例を添付図面を参照して説明する。図１は、本実施
例に係るパネル板の取付構造を用いた床の平面図であ
る。図２は、本実施例に係るパネル板の取付構造を用い
た床の斜視図である。図３は、本実施例に係るパネル板
の取付構造の支持金具の取付部分を透視して視たときの
斜視図である。図４は、本実施例に係るパネル板の取付
構造の支持金具のパネル板の角部を透視して視たときの
平面図である。図５は、本実施例に係るパネル板の目地
連結構造部の平面図である。図６は、本実施例に係るパ
ネル板の取付構造の別の支持金具を設けたパネル板の接
合部の平面図である。
【００１０】図１及び図２に示す如く、本実施例に係る
パネル板の取付構造１は、コンクリート加工等により形
成されたパネル板、例えば、軽量及び気泡コンクリート
からなるＡＬＣ版２を梁３等に複数整列させて敷設して
いる。しかして、図３及び図４に示す如く敷設ＡＬＣ版
２には、矩形状に形成されその角部２Ａ近傍に螺合孔
７、７を有したナット材６が埋設され、且つその角部２
Ａの切り欠き加工により上記ナット材６が一部露出した
ものがあり、そのＡＬＣ版２は、ナット材６の露出螺合
孔７を介して梁３等に固定してなるものである。また、
図５に示す如く本発明のパネル板の取付構造１では、敷
設ＡＬＣ版２、２’には、その目地部分の所定の位置
に、必要により該目地方向と略直角且つ水平に円柱穴３
１を形成したものがあり、敷設した隣接ＡＬＣ版２、
２’の互いに対向する円柱穴３１、３１にモルタル３３
を充填した目地連結構造３０を形成したものである。
パネル板の取付構造１は、コンクリート加工等により形
成されたパネル板、例えば、軽量及び気泡コンクリート
からなるＡＬＣ版２を梁３等に複数整列させて敷設して
いる。しかして、図３及び図４に示す如く敷設ＡＬＣ版
２には、矩形状に形成されその角部２Ａ近傍に螺合孔
７、７を有したナット材６が埋設され、且つその角部２
Ａの切り欠き加工により上記ナット材６が一部露出した
ものがあり、そのＡＬＣ版２は、ナット材６の露出螺合
孔７を介して梁３等に固定してなるものである。また、
図５に示す如く本発明のパネル板の取付構造１では、敷
設ＡＬＣ版２、２’には、その目地部分の所定の位置
に、必要により該目地方向と略直角且つ水平に円柱穴３
１を形成したものがあり、敷設した隣接ＡＬＣ版２、
２’の互いに対向する円柱穴３１、３１にモルタル３３
を充填した目地連結構造３０を形成したものである。
【００１１】本実施例のパネル板の取付構造を更に説明
すると、図１乃至図４に示す如く、梁上３には矩形状の
ＡＬＣ版２、２・・及び２’２’・・が整列して敷設さ
れる。ＡＬＣ版２は、その角部２Ａの一部は切り欠きさ
れ、その加工時に補強鉄筋４、４・・及びアンカー鉄筋
５、更にはナット材６が埋設され、上記切欠部２Ａの加
工によりナット材６が一部露出される。ナット材６には
複数の螺合孔７、７が形成され、選択された一の螺合孔
７に後述する全ネジボルト１２が螺合される。またナッ
ト材６はアンカー鉄筋５に連結され、アンカー鉄筋５は
補強鉄筋４に溶接される。このため、ナット材６はＡＬ
Ｃ版２内に強固に埋設されている。従って、梁上３に整
列してＡＬＣ版２、２・・が敷設された場合、各ＡＬＣ
版２のナット材６の螺合孔７、７が互いに対向する。
尚、ＡＬＣ版２は、切り欠きのないＡＬＣ版２’と交互
に敷設されている。
すると、図１乃至図４に示す如く、梁上３には矩形状の
ＡＬＣ版２、２・・及び２’２’・・が整列して敷設さ
れる。ＡＬＣ版２は、その角部２Ａの一部は切り欠きさ
れ、その加工時に補強鉄筋４、４・・及びアンカー鉄筋
５、更にはナット材６が埋設され、上記切欠部２Ａの加
工によりナット材６が一部露出される。ナット材６には
複数の螺合孔７、７が形成され、選択された一の螺合孔
７に後述する全ネジボルト１２が螺合される。またナッ
ト材６はアンカー鉄筋５に連結され、アンカー鉄筋５は
補強鉄筋４に溶接される。このため、ナット材６はＡＬ
Ｃ版２内に強固に埋設されている。従って、梁上３に整
列してＡＬＣ版２、２・・が敷設された場合、各ＡＬＣ
版２のナット材６の螺合孔７、７が互いに対向する。
尚、ＡＬＣ版２は、切り欠きのないＡＬＣ版２’と交互
に敷設されている。
【００１２】また、本実施例のパネル板の取付構造１で
は、ＡＬＣ版２、２、２、２同士の切欠部２Ａにより矩
形状の空隙２０が梁３上に形成され、その空隙には支持
金具８が設けられる。支持金具８は図３に示す如く、ベ
ースプレート９とベースプレート９面に溶接等により立
設された四角筒体１０から成る。ベースプレート９は略
正方形に形成され、立設四角筒体１０のコーナー部がベ
ースプレート９のコーナー部に対して略４５°位相して
取付られる。ベースプレート９の各コーナー部には取付
孔が形成され、取付孔にはベースプレート９を梁３に固
定するためのボルト１１が挿通される。
は、ＡＬＣ版２、２、２、２同士の切欠部２Ａにより矩
形状の空隙２０が梁３上に形成され、その空隙には支持
金具８が設けられる。支持金具８は図３に示す如く、ベ
ースプレート９とベースプレート９面に溶接等により立
設された四角筒体１０から成る。ベースプレート９は略
正方形に形成され、立設四角筒体１０のコーナー部がベ
ースプレート９のコーナー部に対して略４５°位相して
取付られる。ベースプレート９の各コーナー部には取付
孔が形成され、取付孔にはベースプレート９を梁３に固
定するためのボルト１１が挿通される。
【００１３】上記立設四角筒体１０の各面には全ネジボ
ルト１２の挿通孔１３が形成され、挿通孔１３は長孔で
いわゆる全ネジボルト１２の遊び孔として形成される。
全ネジボルト１２の一端は上述したナット材６の複数の
中から選択した螺合孔７に螺合され、その他端は、挿通
孔１３に挿通され、圧縮力に対抗する圧縮ナット１４
と、引っ張りに対抗する引張ナット１５により立設四角
筒体１０に緊張した状態で固定される。
ルト１２の挿通孔１３が形成され、挿通孔１３は長孔で
いわゆる全ネジボルト１２の遊び孔として形成される。
全ネジボルト１２の一端は上述したナット材６の複数の
中から選択した螺合孔７に螺合され、その他端は、挿通
孔１３に挿通され、圧縮力に対抗する圧縮ナット１４
と、引っ張りに対抗する引張ナット１５により立設四角
筒体１０に緊張した状態で固定される。
【００１４】更に、ＡＬＣ版２とＡＬＣ版２’との間の
目地部の所定の位置には、目地連結構造部３０が形成さ
れる。図５に示す如く、ＡＬＣ版２、及びＡＬＣ版２’
にはそれぞれ所定の間隔でシリンダ状の円柱穴３１が形
成され、円柱穴３１は目地方向に対して略直角で水平に
形成される。また、またこれらの円柱穴３１の開口は互
いに向き合い、目地空間と連通している。円柱穴３１に
は目地部を跨いでモルタル３３が充填される。このよう
に構成されたパネル板の取付構造１では、敷設ＡＬＣ版
２、２’、２が梁３上で支持金具８の全ネジボルト１２
により、また目地連結構造部３０により一体化される。
このため、建物全体に水平応力が生じた場合でも、ＡＬ
Ｃ版２同士がナット材６、全ネジボルト１２、支持金具
８、全ネジボルト１２、及びナット材６を介して緊結し
て一体化し、ＡＬＣ版２に構造上の水平剛性を充分に負
担させることができる。また、敷設ＡＬＣ版２はナット
材６、全ネジボルト１２、及び支持金具８を介して梁３
に強固に固定され、床部からの吹き上げに対しても剛性
を充分に発揮する。
目地部の所定の位置には、目地連結構造部３０が形成さ
れる。図５に示す如く、ＡＬＣ版２、及びＡＬＣ版２’
にはそれぞれ所定の間隔でシリンダ状の円柱穴３１が形
成され、円柱穴３１は目地方向に対して略直角で水平に
形成される。また、またこれらの円柱穴３１の開口は互
いに向き合い、目地空間と連通している。円柱穴３１に
は目地部を跨いでモルタル３３が充填される。このよう
に構成されたパネル板の取付構造１では、敷設ＡＬＣ版
２、２’、２が梁３上で支持金具８の全ネジボルト１２
により、また目地連結構造部３０により一体化される。
このため、建物全体に水平応力が生じた場合でも、ＡＬ
Ｃ版２同士がナット材６、全ネジボルト１２、支持金具
８、全ネジボルト１２、及びナット材６を介して緊結し
て一体化し、ＡＬＣ版２に構造上の水平剛性を充分に負
担させることができる。また、敷設ＡＬＣ版２はナット
材６、全ネジボルト１２、及び支持金具８を介して梁３
に強固に固定され、床部からの吹き上げに対しても剛性
を充分に発揮する。
【００１５】また上記構造１においては、ＡＬＣ版２の
切欠加工又はナット材６の埋設位置等にずれが生じて
も、ナット材６の複数の螺合孔７、７から露出した螺合
孔７を適宜選択することができる。また四角筒体１０の
挿通孔１３も遊び孔となっているため、支持金具８とＡ
ＬＣ版２との全ネジボルト１２の緊結において位置ずれ
等による歪み応力を生じさせないでＡＬＣ版２を緊結す
ることができる。
切欠加工又はナット材６の埋設位置等にずれが生じて
も、ナット材６の複数の螺合孔７、７から露出した螺合
孔７を適宜選択することができる。また四角筒体１０の
挿通孔１３も遊び孔となっているため、支持金具８とＡ
ＬＣ版２との全ネジボルト１２の緊結において位置ずれ
等による歪み応力を生じさせないでＡＬＣ版２を緊結す
ることができる。
【００１６】尚、上記実施例では、ベースプレート９及
び四角筒体１０の形状を四角形としたが、このような形
状に限ることはない。また四角筒体１０は立設できるも
のであれば、特に制限はなく、円筒でもプレートでもよ
い。また、梁３上の四角形の空隙２０以外の図１の凹形
空隙２１には、図６に示す如く、立設部材が三角筒体２
３で形成される支持金具２４を設けることが望ましい。
更に、図１の切り欠き空隙２５（コーナー部）において
も適宜な形状の筒体或いは立設プレートを有した支持金
具でＡＬＣ版２を固定することができる。
び四角筒体１０の形状を四角形としたが、このような形
状に限ることはない。また四角筒体１０は立設できるも
のであれば、特に制限はなく、円筒でもプレートでもよ
い。また、梁３上の四角形の空隙２０以外の図１の凹形
空隙２１には、図６に示す如く、立設部材が三角筒体２
３で形成される支持金具２４を設けることが望ましい。
更に、図１の切り欠き空隙２５（コーナー部）において
も適宜な形状の筒体或いは立設プレートを有した支持金
具でＡＬＣ版２を固定することができる。
【００１７】また、ＡＬＣ版２とＡＬＣ版２’との間の
目地部の所定の位置には、目地連結構造部３０が形成さ
れが、図７(A) 及び(B) に示す如く、円柱穴３１に補強
用鉄筋３２を配し、補強鉄筋３２は目地部を跨いで、隣
接するＡＬＣ版２とＡＬＣ版２’の各円柱穴３１、３１
に取り付けることができる。このような補強鉄筋３２を
配設した目地構造３０では更に強度が高まる。
目地部の所定の位置には、目地連結構造部３０が形成さ
れが、図７(A) 及び(B) に示す如く、円柱穴３１に補強
用鉄筋３２を配し、補強鉄筋３２は目地部を跨いで、隣
接するＡＬＣ版２とＡＬＣ版２’の各円柱穴３１、３１
に取り付けることができる。このような補強鉄筋３２を
配設した目地構造３０では更に強度が高まる。
【００１８】
【発明の効果】本発明に係るパネル板の取付構造は、床
又は屋根の水平剛性をＡＬＣ版等のパネル板自体に負担
させると共に、床部等からの吹き上げに対しても充分な
剛性を保持することができる。
又は屋根の水平剛性をＡＬＣ版等のパネル板自体に負担
させると共に、床部等からの吹き上げに対しても充分な
剛性を保持することができる。
【図１】本実施例に係るパネル板の取付構造を用いた床
の平面図である。
の平面図である。
【図２】本実施例に係るパネル板の取付構造を用いた床
の斜視図である。
の斜視図である。
【図３】本実施例に係るパネル板の取付構造の支持金具
の取付部分を透視して視たときの斜視図である。
の取付部分を透視して視たときの斜視図である。
【図４】本実施例に係るパネル板の取付構造の支持金具
のパネル板の角部を透視して視たときの平面図である。
のパネル板の角部を透視して視たときの平面図である。
【図５】本実施例に係るパネル板の取付構造のパネル板
の目地部の平面図である。
の目地部の平面図である。
【図６】本実施例に係るパネル板の取付構造の別の支持
金具を設けたパネル板の接合部の平面図である。
金具を設けたパネル板の接合部の平面図である。
【図７】(A) 及び(B) は、本実施例に係るパネル板の取
付構造の別のパネル板の目地部の縦断面図、及び横断面
図である。
付構造の別のパネル板の目地部の縦断面図、及び横断面
図である。
【図８】従来の床用又は屋根用パネル材の剛性取付構造
の一部切欠斜視図である。
の一部切欠斜視図である。
２、２’ ＡＬＣ版 ２Ａ ＡＬＣ版のコーナー切欠部 ３ 梁 ４ 補強鉄筋 ５ アンカー鉄筋 ６ ナット材 ７ 螺合孔 ８、２４ 支持金具 ９ ベースプレート １０ 四角筒体 １１ 取付ボルト １２ 全ネジボルト １３ 挿通孔 １４ 圧縮ナット １５ 引張ナット ２０、２１、２５ 空隙 ３０ 目地連結構造部 ３１ 円柱穴 ３２ 補強鉄筋 ３３ モルタル
Claims (7)
- 【請求項１】 コンクリート加工等により形成されたパ
ネル板を梁等の構造架材に複数敷設してなるパネル板の
取付構造において、 上記敷設パネル板には、矩形状に形成されその角部近傍
に螺合孔を有したナット材が埋設され、且つ該角部の切
り欠き加工により上記ナット材が一部露出したものがあ
り、該パネル板は、上記ナット材の露出螺合孔を介して
上記構造架材に固定してなるものであることを特徴とす
るパネル板の取付構造。 - 【請求項２】 上記ナット材は上記パネル板に埋設され
る鉄筋に連結されていることを特徴とする請求項１記載
のパネル板の取付構造。 - 【請求項３】 上記請求項１又は２記載の上記パネル板
は、上記ナット材の螺合孔に螺合する螺合ネジ部材と、
該螺合ネジ部材と緊結し且つ上記構造架材に固定される
支持金具とを介して固定してなることを特徴とするパネ
ル板の取付構造。 - 【請求項４】 上記支持金具は、上記構造架材に固定さ
れるベースと、該ベースに立設される立設部材とからな
り、上記立設部材は上記螺合ネジ部材の取付孔を有して
いることを特徴とする請求項３記載のパネル板の取付構
造。 - 【請求項５】 上記立設部材は、上記パネル板のナット
材に対向するように配した多角形の筒体又は円筒体であ
ることを特徴とする請求項３又は４記載のパネル板の取
付構造。 - 【請求項６】 上記立設部材の取付孔を上記螺合ネジ部
材の位置ずれが可能な遊び孔に形成し、上記ナット材に
複数の螺合孔を設けてなることを特徴とする請求項３乃
至５のいずれかに記載のパネル板の取付構造。 - 【請求項７】 上記請求項１記載のパネル板の取付構造
であって、 上記敷設パネル板には、その目地部分の所定の位置に、
必要により該目地方向と略直角且つ水平に穴を形成し、
敷設隣接パネル板の互いに対向する上記穴にモルタルを
充填した目地連結構造を形成することを特徴とするパネ
ル板の取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23192493A JPH0782801A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | パネル板の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23192493A JPH0782801A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | パネル板の取付構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0782801A true JPH0782801A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16931201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23192493A Pending JPH0782801A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | パネル板の取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0782801A (ja) |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP23192493A patent/JPH0782801A/ja active Pending
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