JPH0782670A

JPH0782670A - 石目模様コンポジションタイルの製造方法

Info

Publication number: JPH0782670A
Application number: JP24611793A
Authority: JP
Inventors: Yukihiro Sato; 幸博佐藤
Original assignee: Nitto Boseki Co Ltd
Current assignee: Nitto Boseki Co Ltd
Priority date: 1993-09-08
Filing date: 1993-09-08
Publication date: 1995-03-28

Abstract

(57)【要約】【目的】明瞭な石目模様と平滑性を有する石目模様床
材の製造方法を提供することを目的とする。【構成】熱可塑性樹脂５〜３５重量％、可塑剤４〜１
０重量％、安定剤０．１〜１重量％、粘結剤１〜４重量
％、補強材５〜１５重量％、充填材５０〜８０重量％及
び平均粒径０．１〜２．５ｍｍの模様材を２〜１０重量
％からなる組成分を混練し、シート状に圧延し、床材の
大きさに裁断し、その表面を０．１〜０．５ｍｍ切削し
て厚さを２〜３ｍｍとすることを特徴とする石目模様コ
ンポジショウタイルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、石目模様をしたコンポ
ジションタイルの製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、石目模様をしたコンポジションタ
イルは樹脂コンパウンド中に、直径０．１〜２．０ｍｍ
程度のドロマイト等の模様材を混入しロール加工によっ
て厚さ２〜３ｍｍに圧延してシートとし、床材の大きさ
に裁断して製造していた。しかしこのような従来の方法
では熱可塑性樹脂コンパウンド中に混入したドロマイト
等の模様材は比重が樹脂に比べ重いためロール加工によ
って徐々に圧延していく段階で圧延したシート中に沈
み、シート上部にスキン層ができ、ドロマイト等の模様
材が隠れ石目模様が明瞭に現れない傾向がある。また模
様材が沈んだ箇所は凹部となり床材の表面が凸凹になり
表面の平滑性が欠ける傾向がある。これらの欠点により
製品の価値を下げる問題がある。このため石目模様をし
た床材としては透明樹脂シートと充填材を多く混入した
塩化ビニール樹脂板等の下地材の間に石目模様を印刷し
たフィルムを入れプレス成形により一体化したホモジニ
アスタイルが主流を占めている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題を解
決し石目模様が明瞭に現れるコンポジションタイルの製
造方法を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題は、熱可塑性樹
脂５〜３５重量％、可塑剤４〜１０重量％、安定剤０．
１〜１重量％、粘結剤１〜４重量％、補強材５〜１５重
量％、充填材５０〜８０重量％及び平均粒径０．１〜
２．５ｍｍの模様材を２〜１０重量％からなる組成分を
混練し、シート状に圧延し、床材の大きさに裁断し、そ
の表面を０．１〜０．５ｍｍ切削して厚さを２〜３ｍｍ
とすることを特徴とする石目模様床材の製造方法によっ
て解決される。

【０００５】本発明で使用される熱可塑性樹脂は従来熱
可塑性樹脂床材に使用されている熱可塑性樹脂いずれも
使用できポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、スチレンブタジエン樹脂、アクリル樹脂等が挙げら
れる。使用量は全組成成分に対し５〜３５重量％であ
る。

【０００６】本発明で使用されるの可塑剤はＤＯＰ、Ｄ
ＨＰ、ＴＣＰ、ＤＯＡ等である。ポリ塩化ビニル樹脂の
場合ＤＯＰ、ＤＨＰが廉価であり加工性などに優れるの
で好ましい。使用量は全組成成分に対し４〜１０重量％
である。

【０００７】本発明の安定剤はＣａ／Ｚｎ系複合安定
剤、ステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、バリウム
ーカドミウムラウレート、バリウムーカドミウムオクチ
レート、バリウムーカドミウムー亜鉛ラウレート、バリ
ウムーカドミウムー亜鉛オクチレート等従来熱可塑性樹
脂床材に使用されている安定剤であり熱分解等を防ぐ。
使用量は全組成成分に対し０．１〜１重量％である。

【０００８】本発明の粘結剤は混練した組成成分をシー
ト状に圧延する過程のミキシングロールへの巻き付きを
良くするために使用し、石油系樹脂あるいは松やに等が
挙げられる。使用量は全組成成分に対し１〜４重量％で
ある。

【０００９】本発明の補強材はウォラストナイト、アタ
パルジャイト、セピオライト、パルプ、鱗片状雲母等で
あり床材の補強及び寸法安定に用いる。使用量は全組成
成分に対し５〜１５重量％である。

【００１０】本発明の充填材は炭酸カルシウム、タル
ク、カオリン、シリカであり、増量のために用いる。使
用量は全組成成分に対し５０〜８０重量％である。

【００１１】本発明で用いられる模様材は御影石砂、ド
ロマイト、珪砂、黒雲母、白雲母、ガーネット、石膏、
長石、石英、アルミニュームオキサイド、シリコンカー
バイト等であり、平均粒径０．１〜２．５ｍｍのもので
ある。使用量は全組成成分に対し２〜１０重量％であ
る。２重量％より少ないと石目模様として十分でなく１
０重量％を越えると床材としての強度等の物性が低下す
ることがある。

【００１２】本発明の石目模様床材の製造方法は本発明
の切削工程以外は常法が使用できる。一例を挙げると、
まずブレンダー等に可塑剤を除く成分を入れ攪拌し均一
に混ぜ合わせる。混ぜ合わせた成分及び可塑剤をリボン
ブレンダー、バンバリーミキサーあるいはヘンシェルミ
キサー等に入れ加熱、混練して餅状にし、これをミキシ
ングロール上に落として巻き付かせさらに混練しながら
シート状に成型する。該シート状物を２枚折にしカレン
ダーロールを通して加熱圧延し厚さ２〜３ｍｍのシート
に成型する。該シートを床材のサイズにパンチ式打ち抜
きカッターで打ち抜く。次いで床材のサイズに打ち抜い
たシートの表面を０．１〜０．５ｍｍの厚さ切削する。
切削方法は直径３００ｍｍのロールに＃３０〜＃６０の
サンドペーパーを巻き付けて回転させ前記シートの表面
を粗切削し次いで＃８００〜＃１０００のサンドペーパ
ーによって仕上げの切削をする。超硬刃が高速回転する
プレーナーによってシートの表面を切削する方法等が挙
げられる。切削後の明瞭な石目模様及び平滑な表面を保
護するため透明な耐久性のある市販の紫外線硬化樹脂等
のコーティング剤を塗布することもできまた好ましい。

【００１３】

【作用】本発明の石目模様床材の製造方法では始めから
模様材を床材の成分の１つとして混入し混練し圧延する
ので模様材が全体に均一に分散する。しかし樹脂に対し
模様材の比重が重いので床材の表面は樹脂の膜が掛か
る。この均一に模様材が分散した厚さ２〜３ｍｍのシー
トの表面を０．１〜０．５ｍｍの厚さ均一に切削するの
で石目模様は明瞭に現れるとともに表面の平滑性も得ら
れる。

【００１４】

【実施例】

［実施例１］熱可塑性樹脂として塩ビパウダーを１０．
３重量％、可塑剤としてＤＯＰを５．０重量％、粘結剤
として近代化学（株）製ペトライザーを２．３重量％、
安定剤としてＣａ／Ｚｎ系複合安定剤（菊池色素（株）
製ＫＶＳ−８０）を０．２重量％、補強材として針状
・板状複合物（ユニオン化成（株）ＭＤパウダー）を
５．０重量％、充填剤として炭酸カルシウムを７２．５
重量％、模様剤として平均粒径１．６８ｍｍ以下のドロ
マイトを５．０重量％をバンバリーミキサーで混練し、
次いでミキシングロール及びカレンダーロールで加熱圧
延し厚さ３ｍｍのシートを成型し、パンチ式打ち抜きカ
ッターで縦３０４．８ｍｍ横３０４．８ｍｍに打ち抜
き、プレーナーによって表面を１ｍｍの厚さ切削し、明
瞭な石目模様と平滑な表面を具備する石目模様床材を得
た。さらに紫外線硬化樹脂（大日本インキ（株）製ＵＥ
ー８２００）で石目模様床材の表面を厚さ３０μｍのコ
ーティングをした。

【００１５】

【発明の効果】本発明の石目模様床材の製造方法により
明瞭な石目模様と平滑性を有する石目模様床材が得られ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】熱可塑性樹脂５〜３５重量％、可塑剤４
〜１０重量％、安定剤０．１〜１重量％、粘結剤１〜４
重量％、補強材５〜１５重量％、充填材５０〜８０重量
％及び平均粒径０．１〜２．５ｍｍの模様材を２〜１０
重量％からなる組成分を混練し、シート状に圧延し、床
材の大きさに裁断し、その表面を０．１〜０．５ｍｍ切
削して厚さを２〜３ｍｍとすることを特徴とする石目模
様コンポジションタイルの製造方法。