JPH078180A - 鶏卵の飼料化方法 - Google Patents

鶏卵の飼料化方法

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Publication number
JPH078180A
JPH078180A JP5157729A JP15772993A JPH078180A JP H078180 A JPH078180 A JP H078180A JP 5157729 A JP5157729 A JP 5157729A JP 15772993 A JP15772993 A JP 15772993A JP H078180 A JPH078180 A JP H078180A
Authority
JP
Japan
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feed
chicken eggs
eggs
eggshell
escherichia coli
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Application number
JP5157729A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kitamura
精一 北村
Shunsuke Kawahara
俊介 川原
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来廃棄処分されていた、過剰生産あるいは
2級品の鶏卵を有効利用する手段を提供する。 【構成】 鶏卵を卵殻毎粉砕攪拌し、これを加熱処理す
ることによって大腸菌及びサルモネラ菌を殺菌した後、
ペレット、粉あるいは団子状に加工する。これによっ
て、飼料として有害なサルモネラ菌や大腸菌の発生が抑
えられ、また長期の保存が可能となる。また、得られた
飼料は、鶏卵の約12%の重量を占め、かつ95%以上
が炭酸カルシウムである卵殻を含有するため、従来、飼
料に添加されていたカルシウムの添加量を減らすことが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鶏卵をペレット,粉あ
るいは団子状に加工して、家畜,魚等動物の飼料とする
鶏卵の飼料化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鶏卵は古くより優れた栄養源として庶民
の間に広く使用されており、このため、産卵用ニワトリ
の養鶏技術も格段に進歩し、近年は年間を通じて大量の
鶏卵が安定して供給できるようになった。
【0003】一方鶏卵の保存期間は比較的短く、また消
費量は季節によって大きく変動するため、生産調整をす
ることによってこれに対処している。しかしながら、そ
の調整にも限度があり、特に消費量が大きく落ち込む夏
場には生産過剰となりやすい。このため、過剰に生産さ
れた鶏卵は廃棄処分によって処理されている。
【0004】また、生産される鶏卵の中には、いわゆる
2級品といわれる商品化できない鶏卵が約3%程度発生
し、この鶏卵もまた廃棄処分によって処理されている。
【0005】このような過剰生産あるいは2級品の鶏卵
は、そのまま投棄すると腐敗し、悪臭の発生源やまたハ
エの発生源となり、社会問題化しつつある。
【0006】この対策として、廃棄処分する鶏卵を熱処
理することで、腐乱を防止することが可能であるが、資
源の有効利用の観点からは好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本考案の目的
は、従来廃棄処分されていた、過剰生産あるいは2級品
の鶏卵を有効利用する手段を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、長年の養鶏
業の中でこのように処分される鶏卵の利用法について試
行錯誤を重ねた結果、ニワトリの飼料として利用するこ
とを思い付き本発明を完成するに至ったものである。
【0009】すなわち、鶏卵を卵殻毎粉砕攪拌し、これ
を加熱処理によって殺菌した後、ペレット、粉あるいは
団子状とすることによって、これを再度飼料として有効
利用することができる。
【0010】ここで卵殻の粉砕は、例えば手割りによっ
て行い、特に大量に生産する場合には割卵機を用いるこ
とができる。また、卵殻の粉砕大きさは、卵殻の厚みに
もよるが、通常の場合、0.5〜8mm程度とする。特
にニワトリ用として使用する際には3mm程度が望まし
い。
【0011】また、卵殻表面に付着したゴミや細菌を除
去する目的で、粉砕の前処理として、洗浄水あるいは5
0〜70℃の温水によって表面を洗浄することが望まし
い。
【0012】加熱処理は、焼く、煮る、蒸すことによっ
て行うことができるが、特に大腸菌及びサルモネラ菌を
完全に殺菌し、長期の保存を可能にするためには、温度
70℃以上で、7分以上、例えば、電気、ガス、油によ
り加熱して、含水量を15%以下に加工するのが望まし
い。
【0013】このような鶏卵に栄養強化の目的でビタミ
ン等を添加したり、また腐敗防止剤を添加したり、さら
に得られた飼料を市販の飼料と混合して使用することも
できる。
【0014】本発明の方法によって得られた飼料は、ニ
ワトリは勿論、魚や豚あるいは牛等の家畜にも使用する
ことが可能である。
【0015】
【作用】本発明においては、卵殻毎粉砕した鶏卵を加熱
処理することによって、飼料として有害なサルモネラ菌
や大腸菌の発生が抑えられ、また長期の保存が可能とな
る。また、得られた飼料は、鶏卵の約12%の重量を占
め、かつ95%以上が炭酸カルシウムである卵殻を含有
するため、従来、飼料に添加されていたカルシウムの添
加量を減らすことが可能となる。
【0016】
【実施例】総ニワトリ数15万羽の養鶏場から、1日間
に発生した、卵殻割れ、あるいはヒビ卵等の、2級品の
鶏卵400kgを、そのまま割卵機に入れて、圧縮と延
伸によって卵殻の径が3mm程度となるまで2分間粉砕
した。
【0017】これをガスバーナ付卵焼機によって、温度
を約150℃に保ち、攪拌しながら15分間加熱した。
これによって、大腸菌やサルモネラ菌が完全に殺菌さ
れ、含水量が11〜13%のものを得た。
【0018】さらにこれを直径5mm、長さ8mmのペ
レット、平均粒径1mmの粉体、及び直径約20mmの
団子状とし、さらにこれを乾燥機によって乾燥し、含水
量が7〜8%程度の飼料1を得た。
【0019】また、鶏卵以外に脱脂米ヌカ他ビタミン、
リジン等を、鶏卵400kgに対し400kg加熱後の
プロセスで添加して、同様の手順によって、飼料2を製
造した。
【0020】これら飼料1及び飼料2並びに、飼料1及
び飼料2各600kgに対し、市販の飼料(エイザイ社
製、商品名ノクリシチトリミックス)を1,200kg
添加したものを、それぞれ10000羽のニワトリに2
0週間にわたって与えた。
【0021】結果は、いずれの場合にも良好で、特に体
重増加に顕著な効果が観られた。
【0022】また、上記飼料1、飼料2を養鶏場内にお
いて常温で200日間保存したところ、いずれも腐敗や
また悪臭の発生は見られなかった。
【0023】このように本発明によって、従来廃棄処分
とされていた生産過剰の鶏卵やまた2級卵の有効利用が
可能となり、また廃棄処分によって発生していた、悪臭
やハエを基本的に根絶することができる。
【0024】また、廃棄処分しかなかった生産過剰の鶏
卵やまた2級卵の有効利用が達成できることから、廃棄
処分にかかるコスト、また飼料のコストが低減され、結
果として養鶏コストの大幅な低減が可能となる。
【0025】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0026】(1)従来廃棄処分しかなかった過剰生産
あるいは2級品の鶏卵の有効利用が可能となる。
【0027】(2)卵殻毎飼料化するため、廃棄処分す
るものがなくなり、公害の発生が根絶される。
【0028】(3)得られた飼料は卵殻のカルシウム分
を含むため、従来のように、特別にカルシウム分を添加
する必要がない。
【0029】(4)現在市販されている養鶏強化薬にく
らべて、添加物を変えることにより、動物に幅広く使用
でき、また安価に造ることが可能である。
【0030】(5)2級卵などに付着したサルモネラ菌
等が早期に処分されるため、残る1級卵への繁殖を防ぐ
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鶏卵を卵殻毎粉砕攪拌し、これを加熱処
    理することによって大腸菌及びサルモネラ菌を殺菌した
    後、ペレット、粉あるいは団子状に加工する鶏卵の飼料
    化方法。
JP5157729A 1993-06-28 1993-06-28 鶏卵の飼料化方法 Pending JPH078180A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5998300B1 (ja) * 2016-03-10 2016-09-28 全国農業協同組合連合会 牛用飼料の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5998300B1 (ja) * 2016-03-10 2016-09-28 全国農業協同組合連合会 牛用飼料の製造方法
JP2017158502A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 全国農業協同組合連合会 牛用飼料の製造方法

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