JPH0781019A - ポリカーボネート積層体 - Google Patents

ポリカーボネート積層体

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JPH0781019A
JPH0781019A JP25226493A JP25226493A JPH0781019A JP H0781019 A JPH0781019 A JP H0781019A JP 25226493 A JP25226493 A JP 25226493A JP 25226493 A JP25226493 A JP 25226493A JP H0781019 A JPH0781019 A JP H0781019A
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JP
Japan
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polycarbonate
film
polyarylate
laminated body
bis
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Application number
JP25226493A
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English (en)
Inventor
Shoichi Sago
正一 佐合
Takanobu Fujita
隆宣 藤田
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Sumika Polycarbonate Ltd
Original Assignee
Sumitomo Dow Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】厚み5〜500μのポリアリレートフィルムを
積層してなる事を特徴とするポリカーボネート積層体。 【効果】本発明は、透明性、耐衝撃性、耐候性に優れた
ポリカーボネート樹脂積層体を提供することが出来る。
また、本発明の積層体は、リサイクルすることが可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性、透明性、リサ
イクル性に優れたポリカーボネート積層体に関する。。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリカ
ーボネート樹脂は、透明性、耐衝撃性、耐熱性などに優
れており、建築材料、道路用資材、自動車部品などに広
く用いられているが、透明材料であるアクリル樹脂に比
べ耐候性に劣っており、その利用分野、特に屋外分野で
の使用において種々制約を受けている。
【0003】このため、ポリカーボネート樹脂にアクリ
ル樹脂を共押出する方法(特公昭47−19119、特
開昭5559929)が提案されているが、ポリカーボ
ネート樹脂の耐衝撃性が著しく低下するとともに、両樹
脂の屈折率が相違するため、共押出シートの耳部のリサ
イクルを行なうと透明感が失われるといった問題があ
る。
【0004】一方、紫外線吸収剤を含有してなるポリカ
ーボネート樹脂組成物とポリカーボネート樹脂とを共押
出することにより、耐衝撃性の低下防止ならびにリサイ
クルを可能とする複合体が新たに提案(特開昭55−5
9929、特開昭59−101360)されているが、
共押出法には特殊なダイス構造を有する複雑で、かつ高
価な装置ならびに被覆層の厚み調整に高度な技術を必要
とするため、工業的生産法としては最良なる方法とは言
いがたい。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の問題
点に鑑み鋭意研究した結果、ポリアリレートフィルムを
積層することにより、ポリカーボネート本来の特長であ
る透明性、耐衝撃性、耐熱性を保持するとともに優れた
耐候性を有し、かつリサイクル可能なポリカーボネート
積層体を製造することが出来ることを見出し、本発明に
到達したものである。
【0006】すなわち、本発明は、少なくとも片面に厚
み5〜500μのポリアリレートフィルム層を有するこ
とをを特徴とする耐候性、透明性、耐衝撃性、耐熱性に
優れるポリカーボネート積層体を提供するものである。
【0007】以下に、本発明のポリカーボネート積層体
につき、詳細に説明する。
【0008】本発明において使用されるポリカーボネー
トとは、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲ
ンとを反応させるホスゲン法、またはジヒドロキシジア
リール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸エス
テルとを反応させるエステル交換法によって得られる重
合体であり、代表的なものとしては、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)
から製造されたポリカーボネート樹脂が挙げられる。
【0009】上記ジヒドロキシジアリール化合物として
は、ビスフェノールAの他に、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オク
タン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル−3−メチ
ルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
−3−第三ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロフェニル)プロパンのようなビス(ヒドロ
キシアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンのようなビス(ヒド
ロキシアリール)シクロアルカン類、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジメチルジフェニルエーテルのようなジヒド
ロキシジアリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’−ジメチルジフェニルスルフィドのようなジヒドロ
キシジアリールスルフィド類、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシドのようなジ
ヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ
−3,3’−ジメチルジフェニルスルホンのようなジヒ
ドロキシジアリールスルホン類等が挙げられる。
【0010】これらは単独または2種類以上混合して使
用されるが、これらの他に、ピペラジン、ジピペリジル
ハイドロキノン、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニル等を混合して使用してもよい。
【0011】さらに、上記のジヒドロキシアリール化合
物と以下に示すような3価以上のフェノール化合物を混
合使用してもよい。3価以上のフェノールとしてはフロ
ログルシン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−
(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプテン−2、4,6−
ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ベンゾール、1,1,1−トリ−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−エタンおよび2,2−ビス−
〔4,4−(4,4’−ジヒドロキシジフェニル)−シ
クロヘキシル〕−プロパンなどがあげられる。
【0012】ポリカーボネートの粘度平均分子量は通常
10,000〜100,000、好ましくは15,00
0〜35,000である。かかるポリカーボネートを製
造するに際し、分子量調節剤、触媒等を必要に応じて使
用することができる。
【0013】本発明において使用されるポリカーボネー
トには、紫外線吸収剤を予め配合しておくことが可能で
ある。たとえば、2,2−メチレン−ビス−[6−(2
Hベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,
3,3−テトラメチル)−フェノール]、2−[2−ヒ
ドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)
フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒ
ドロキシ−3(3,4,5,6−テトラ−ヒドロフタリ
ミド−メチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ
ールの高分子量型ベンゾトリアゾールやその他の低分子
量型ベンゾトリアゾール、またはベンゾフェノン系、ヒ
ンダードアミン系の紫外線吸収剤である。これらの紫外
線吸収剤の配合方法には制限はなく、重合途中又は重合
後のポリカーボネートに配合することにより得ることが
出来る。配合に際しては、バンバリーミキサー、押出
機、ロール等公知の混合機を用いることが出来る。
【0014】さらに、基材となるポリカーボネートに対
して、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、滑
剤、難燃剤などの公知の添加剤を、バンバリーミキサ
ー、押出機、ロール等公知の混合機を用いて配合するこ
とが出来る。
【0015】ポリカーボネートの厚みには特に制限はな
いが、積層体の透明性、耐衝撃性、耐候性などの面より
0.1〜30ミリ、特に0.5〜15ミリであることが
好ましい。
【0016】次ぎに、本発明で用いられるポリアリレー
トとは、芳香族ジカルボン酸(またはその誘導体、例え
ばテレフタル酸クロリド)と二価フェノール(またはそ
の誘導体、例えばテレフタル酸クロリド)からなる重合
体である。
【0017】芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸(またはその誘導体)、イソフタル酸(またはその誘
導体)およびそれらの混合物が挙げられる。テレフタル
酸とイソフタル酸の混合比(モル比)が、9/1〜1/
9の範囲であることが好ましく、特に7/3〜3/7が
好ましい。
【0018】二価フェノールとしては、ポリカーボネー
トの欄で例示されたジヒドロキシジアリール化合物が挙
げられ、1種または2種以上用いることができる。特に
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA)が好ましい。
【0019】ポリアリレートの粘度平均分子量は通常1
0,000〜100,000、好ましくは15,000
〜30,000である。かかるポリアリレートを製造す
るに際し、分子量調節剤、触媒等を必要に応じて使用す
ることができる。
【0020】また、フィルムとなるポリアリレートに対
し、ポリカーボネート同様、必要に応じて他の添加剤、
例えば紫外線吸収剤、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、
帯電防止剤、滑剤、難燃剤などを適宜配合することも出
来る。
【0021】ポリアリレートを用いて5〜500μのフ
ィルムを作成する方法にも特に制限はなく、Tダイフィ
ルムキャスト押出機、インフレーションフィルム装置な
どの公知のフィルム押出装置にて作成することが出来
る。
【0022】5μ未満のフィルムではポリカーボネート
積層体の耐候性に劣る。また、5μ未満のフィルム作成
自身困難となる。500μを越すフィルム(シート)で
はポリカーボネートとの積層が困難であり、また得られ
た積層体のリサイクルが困難となる。好ましくは10〜
100μである。
【0023】積層体作成までの間、ポリアリレートフィ
ルムを巻き取って置く場合には、フィルムの片面または
両面にシボ加工を施したり、あるいは樹脂組成物中に酸
化ケイ素などのフィルム滑性剤を含有させることによっ
て、フィルム巻取り性を向上させることが望ましい。
【0024】本発明の積層体を製造する方法には何ら制
限はなく、ポリカーボネートフィルムまたはシートに接
着剤を介して5〜500μのポリアリレートフィルムを
接合する方法、ポリカーボネートフィルム(シート)押
出と同時にポリアリレートフィルムを供給しラミネート
する方法、ポリカーボネートとポリアリレートを同時に
共押出する方法、金型内にポリアリレートフィルムを装
着しポリカーボネートを射出成形により積層する方法な
どが挙げられる。
【0025】上述のポリアリレートフィルムとポリカー
ボネートとからなる積層体の形状には特に制限はなく、
平板、波板、ハニカム構造体等が例示される。
【0026】以下に本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はそれら実施例に限定されるものでな
い。
【0027】実施例 1 粘度平均分子量22,000のポリアリレートを340
℃で、幅400mm、厚さ100μのフィルムを作成。
ロール状に巻き取る。一方、粘度平均分子量28,00
0のポリカーボネート(ただし、リン系酸化防止剤を
0.1%含む。)を用いて、280℃で、幅400m
m、厚さ3mmのシートを押出成形する。その際、予め
作成していたポリアリレートフィルムを供給し、溶融し
たポリカーボネートシート状物と加熱ロール間でラミネ
ートした。
【0028】比較例 1 実施例 1におけるポリアリレートフィルムの代わりに
市販のアクリルフィルム(幅400mm、厚さ100
μ)を用いた。
【0029】実施例 2 多流ノズルを有する押出ダイを用いて、50μのポリア
リレートフィルム/5mmのポリカーボネートシート/
50μのポリアリレートフィルムの3層体を共押出し
た。なお、ポリアリレートとしては、粘度平均分子量2
2,000のポリアリレートを340℃で溶融、一方、
ポリカーボネートとしては粘度平均分子量28,000
のポリカーボネート(ただし、リン系酸化防止剤を0.
1重量%含む。)を280℃で溶融した。
【0030】比較例 2 実施例1で押出成形されたポリカーボネートシート単
品。
【0031】得られたポリカーボネート積層体およびポ
リカーボネートシートの透明性、耐衝撃性、耐候性を表
1に示す。 評価方法を以下に示す。
【0032】透明性;分光光度計にて光線透過率(%)
を測定する。数値の大きい方が優れている。
【0033】耐衝撃性;5Kgの鋼球を厚み切出し試験
片の上方(最大1m)より落下さ、破壊およびクラック
を生じない最大エネルギー(Kg・m)を測定する。数
値の大きい方が優れている。最大高さ1mより落下させ
ても破壊もクラックも生じない場合は、NB(非破壊)
とする。
【0034】耐候性;岩崎電気製紫外線照射装置(アイ
スーパー)にて、500時間照射後のYI値(黄変
度)。数値の小さい方が優れている。
【0035】リサイクル性;積層体を粉砕した後、粉砕
品100%で再びシート成形(3mm厚み)し、分光光
度計にてヘイズ(雲価)(%)を測定する。ヘイズ(雲
価)(%)の小さい方が優れている。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明は、透明性、耐衝撃性、耐候性に
優れたポリカーボネート積層体を提供することが出来
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも片面に厚み5〜500μのポリ
    アリレートフィルム層を有することを特徴とするポリカ
    ーボネート積層体。
JP25226493A 1993-09-13 1993-09-13 ポリカーボネート積層体 Pending JPH0781019A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002542325A (ja) * 1999-04-08 2002-12-10 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 耐候性多層樹脂物品及びその製法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002542325A (ja) * 1999-04-08 2002-12-10 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 耐候性多層樹脂物品及びその製法

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