JPH0780981B2 - イソシアヌレート基を含むポリイソシアネートの製造方法 - Google Patents
イソシアヌレート基を含むポリイソシアネートの製造方法Info
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- JPH0780981B2 JPH0780981B2 JP61278953A JP27895386A JPH0780981B2 JP H0780981 B2 JPH0780981 B2 JP H0780981B2 JP 61278953 A JP61278953 A JP 61278953A JP 27895386 A JP27895386 A JP 27895386A JP H0780981 B2 JPH0780981 B2 JP H0780981B2
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/70—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
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- C08G18/77—Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
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- C08G18/791—Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates containing isocyanurate groups
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特別な脂肪族−脂環式ジイソシアネートと1,
6−ジイソシアナトヘキサンとの混合物を基にした、イ
ソシアヌレート基を含むポリイソシアネートの新しい製
造方法に関するものである。
6−ジイソシアナトヘキサンとの混合物を基にした、イ
ソシアヌレート基を含むポリイソシアネートの新しい製
造方法に関するものである。
イソシアヌレート基を含む脂肪族(脂環式)ポリイソシ
アネートはラツカーポリイソシアネートとして技術的に
最も大きな関心を持たれている。低分子量の脂肪族ジイ
ソシアネートはなお比較的高い揮発性のために毒性を示
すところから、それをそのままラツカーバインダー中で
使用することはできないけれども、イソシアナト−イソ
シアヌレートは多くの利点を示す。それらは実質的に単
量体を含まない、低い蒸気圧を有するオリゴマーであ
る。それらは3以上のイソシアネート官能性をもつの
で、高い架橋度を得ることができる。それらは、脂肪族
ポリイソシアネートとして、それらから得られたコーテ
イングのすぐれた耐光性を生み出す。
アネートはラツカーポリイソシアネートとして技術的に
最も大きな関心を持たれている。低分子量の脂肪族ジイ
ソシアネートはなお比較的高い揮発性のために毒性を示
すところから、それをそのままラツカーバインダー中で
使用することはできないけれども、イソシアナト−イソ
シアヌレートは多くの利点を示す。それらは実質的に単
量体を含まない、低い蒸気圧を有するオリゴマーであ
る。それらは3以上のイソシアネート官能性をもつの
で、高い架橋度を得ることができる。それらは、脂肪族
ポリイソシアネートとして、それらから得られたコーテ
イングのすぐれた耐光性を生み出す。
イソシアヌレート基を含むポリイソシアネートの製造に
ついては、最も多様な方法が知られるようになつた。こ
れらの公知の方法は一般に三量化触媒の選択において異
なるばかりでなく、その三量化反応に使用すべきポリイ
ソシアネートの選択においても異つている(例えば英国
特許明細書第1,391,066号、第1,386,399号、西ドイツ特
許出願公開明細書第2,325,826号、第2,616,415号、第2,
806,731号、第2,901,479号、第3,100,262号、第3,219,6
08号、欧州特許明細書第17,998号、欧州特許出願公開明
細書第33,581号、第57,653号、第89,297号、欧州特許明
細書第82,987号、または欧州特許出願公開明細書第100,
129号を参照)。
ついては、最も多様な方法が知られるようになつた。こ
れらの公知の方法は一般に三量化触媒の選択において異
なるばかりでなく、その三量化反応に使用すべきポリイ
ソシアネートの選択においても異つている(例えば英国
特許明細書第1,391,066号、第1,386,399号、西ドイツ特
許出願公開明細書第2,325,826号、第2,616,415号、第2,
806,731号、第2,901,479号、第3,100,262号、第3,219,6
08号、欧州特許明細書第17,998号、欧州特許出願公開明
細書第33,581号、第57,653号、第89,297号、欧州特許明
細書第82,987号、または欧州特許出願公開明細書第100,
129号を参照)。
これらの方法はすべて原則としてかなりの不都合をこう
むる。粘度が低いか、またはラツカー溶媒中で十分な溶
解度を有するイソシアナト−イソシアヌレートを得るた
めには、三量化反応を比較的低い三量化度(三量化度=
三量される出発イソシアネート中に存在するイソシアネ
ート基の百分率)において終了させなければならず、さ
らに単量体含有量の低い三量化生成物を得るためには、
費用のかかる薄層蒸留を遂行しなければならない。さも
ないと、満足な溶解度を有する所望の低粘度イソシアヌ
レート単量体に加えて、比較的大量のオリゴイソシアヌ
レート(1分子に付き1個よりも多いイソシアヌレート
環を有するポリイソシアネート)が生成する。これは、
出発ジイソシアネートの両方のイソシアネート基が三量
化されるほど、この出発ジイソシアネートのイソシアネ
ート基が一般に似たような反応性または僅かしか違わな
い反応性をもつという事実によるものである。
むる。粘度が低いか、またはラツカー溶媒中で十分な溶
解度を有するイソシアナト−イソシアヌレートを得るた
めには、三量化反応を比較的低い三量化度(三量化度=
三量される出発イソシアネート中に存在するイソシアネ
ート基の百分率)において終了させなければならず、さ
らに単量体含有量の低い三量化生成物を得るためには、
費用のかかる薄層蒸留を遂行しなければならない。さも
ないと、満足な溶解度を有する所望の低粘度イソシアヌ
レート単量体に加えて、比較的大量のオリゴイソシアヌ
レート(1分子に付き1個よりも多いイソシアヌレート
環を有するポリイソシアネート)が生成する。これは、
出発ジイソシアネートの両方のイソシアネート基が三量
化されるほど、この出発ジイソシアネートのイソシアネ
ート基が一般に似たような反応性または僅かしか違わな
い反応性をもつという事実によるものである。
ドイツ特許出願第P3507719.0によれば、脂肪族−脂環式
ジイソシアネートのイソシアネート基の反応性が極端に
相違しているために、三量化反応を過度に早く終らせる
ことなく、これらの特定のジイソシアネートを基とする
イソシアヌレート基含有ラツカーポリイソシアネートを
製造することができる。この特許出願によつて得ること
ができるイソシアナト−イソシアヌレートは使用したジ
イソシアネートに対応するトリス−イソシアナト−イソ
シアヌレートをたつぷり含んで、二液性ポリウレタンラ
ツカーの貴重なバインダー成分を生み出す。
ジイソシアネートのイソシアネート基の反応性が極端に
相違しているために、三量化反応を過度に早く終らせる
ことなく、これらの特定のジイソシアネートを基とする
イソシアヌレート基含有ラツカーポリイソシアネートを
製造することができる。この特許出願によつて得ること
ができるイソシアナト−イソシアヌレートは使用したジ
イソシアネートに対応するトリス−イソシアナト−イソ
シアヌレートをたつぷり含んで、二液性ポリウレタンラ
ツカーの貴重なバインダー成分を生み出す。
驚くべきことには、これらの特定の脂肪族−脂環式ジイ
ソシアネートと1,6−ジイソシアナトヘキサンとの混合
物のかなり類似した三量化が、前記先行出願の生成物よ
りも、二液性ポリウレタンラツカー中のバインダー成分
として適しているイソシアナト−イソシアヌレートを生
ずることが、ここに発見された。特に本発明の生成物に
よつて製造されたラツカー被膜は、前記先行出願のイソ
シアナト−イソシアヌレートを基とする類似のラツカー
のよりも高い弾性を有する。
ソシアネートと1,6−ジイソシアナトヘキサンとの混合
物のかなり類似した三量化が、前記先行出願の生成物よ
りも、二液性ポリウレタンラツカー中のバインダー成分
として適しているイソシアナト−イソシアヌレートを生
ずることが、ここに発見された。特に本発明の生成物に
よつて製造されたラツカー被膜は、前記先行出願のイソ
シアナト−イソシアヌレートを基とする類似のラツカー
のよりも高い弾性を有する。
本発明は、有機ジイソシアネートのイソシアネート基の
一部を接触的に三量化し、そして随意に、触媒毒の添加
および/または使用した触媒の熱的脱活性により所望の
三量化度で三量化反応を終結させることによつて、イソ
シアヌレート基を含むポリイソシアネートを製造する方
法において、出発ジイソシアネートとして、下記のもの
の混合物、すなわち (a)第一級脂肪族炭素原子に結合している、立体障害
を起こしていないイソシアネート基と、脂肪式環系の一
部を形成する第三級炭素原子に結合している、立体障害
を起こしているイソシアネート基とを有する、NCO含有
量約20〜50重量%の脂肪族−脂環式ジイソシアネート、
および (b)成分(a)と(b)との全量を基にして、50モル
%までの正の量の1,6−ジイソシアナト−ヘキサン(HD
I)、の混合物を使用することを特徴とする、前記製造
方法をめざしている。
一部を接触的に三量化し、そして随意に、触媒毒の添加
および/または使用した触媒の熱的脱活性により所望の
三量化度で三量化反応を終結させることによつて、イソ
シアヌレート基を含むポリイソシアネートを製造する方
法において、出発ジイソシアネートとして、下記のもの
の混合物、すなわち (a)第一級脂肪族炭素原子に結合している、立体障害
を起こしていないイソシアネート基と、脂肪式環系の一
部を形成する第三級炭素原子に結合している、立体障害
を起こしているイソシアネート基とを有する、NCO含有
量約20〜50重量%の脂肪族−脂環式ジイソシアネート、
および (b)成分(a)と(b)との全量を基にして、50モル
%までの正の量の1,6−ジイソシアナト−ヘキサン(HD
I)、の混合物を使用することを特徴とする、前記製造
方法をめざしている。
本発明の利用として、本方法によつて得られるイソシア
ヌレート基含有ポリイソシアネート、およびポリイソシ
アネート重付加生成物、好ましくはポリウレタンラツカ
ーおよび最も好ましくは熱架橋性の二液性ポリウレタン
粉末ラツカーの製造におけるイソシアネート成分とし
て、随意に封鎖した形で前記イソシアヌレート基含有ポ
リイソシアネートを使用することを意図している。
ヌレート基含有ポリイソシアネート、およびポリイソシ
アネート重付加生成物、好ましくはポリウレタンラツカ
ーおよび最も好ましくは熱架橋性の二液性ポリウレタン
粉末ラツカーの製造におけるイソシアネート成分とし
て、随意に封鎖した形で前記イソシアヌレート基含有ポ
リイソシアネートを使用することを意図している。
本発明方法においては、(a)脂肪族−脂環式ジイソシ
アネートと(b)1,6−ジイソシアナトヘキサンとの混
合物が出発ジイソシアネートとして使用される。成分
(b)、すなわち1,6−ジイソシアナトヘキサン(HDI)
は、50モル%までの正の量で使用され、すなわちHDIの
量は、成分(a)と(b)との混合物全部を基にして、
少なくとも1モル%、好ましくは約5〜50モル%、より
好ましくは約5〜30モル%、そして最も好ましくは約5
〜20モル%のHDIである。
アネートと(b)1,6−ジイソシアナトヘキサンとの混
合物が出発ジイソシアネートとして使用される。成分
(b)、すなわち1,6−ジイソシアナトヘキサン(HDI)
は、50モル%までの正の量で使用され、すなわちHDIの
量は、成分(a)と(b)との混合物全部を基にして、
少なくとも1モル%、好ましくは約5〜50モル%、より
好ましくは約5〜30モル%、そして最も好ましくは約5
〜20モル%のHDIである。
成分(a)は、立体障害を起こしていない、脂肪族状に
結合したイソシアネート基のほかに、立体障害を起こし
ている、脂環式状に結合したイソシアネート基も含む、
約20〜50、好ましくは約30〜48重量%のNCO含有量を有
する脂肪族−脂環式ジイソシアネートを基にしている。
本発明によれば特に適している出発ジイソシアネート
(a)は、下記の式(I)を有するジイソシアネート、
またはこれらの化合物の混合物であり、 式中、 R1は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、好ましく
はメチル基を表わし、 R2およびR3は、同じか、または異なる基を表わし、そし
て各々の場合1〜4個、好ましくは1〜3個の炭素原子
を有する二価の直鎖または分枝鎖飽和炭化水素基を表わ
し、それによつてこれらの基の炭素原子の合計は好まし
くは3〜6個、特に4または5個であり、 R4は水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基、好ましくは水素またはメチル基を表わし、 R5は1〜4個、特に1〜3個の炭素原子を有する二価の
直鎖または分枝鎖飽和脂肪族炭化水素基を表わし、そし
て、 nは0または1を表わす。
結合したイソシアネート基のほかに、立体障害を起こし
ている、脂環式状に結合したイソシアネート基も含む、
約20〜50、好ましくは約30〜48重量%のNCO含有量を有
する脂肪族−脂環式ジイソシアネートを基にしている。
本発明によれば特に適している出発ジイソシアネート
(a)は、下記の式(I)を有するジイソシアネート、
またはこれらの化合物の混合物であり、 式中、 R1は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、好ましく
はメチル基を表わし、 R2およびR3は、同じか、または異なる基を表わし、そし
て各々の場合1〜4個、好ましくは1〜3個の炭素原子
を有する二価の直鎖または分枝鎖飽和炭化水素基を表わ
し、それによつてこれらの基の炭素原子の合計は好まし
くは3〜6個、特に4または5個であり、 R4は水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基、好ましくは水素またはメチル基を表わし、 R5は1〜4個、特に1〜3個の炭素原子を有する二価の
直鎖または分枝鎖飽和脂肪族炭化水素基を表わし、そし
て、 nは0または1を表わす。
特に好ましいジイソシアネート(a)は、例えば、1−
イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメ
チルシクロヘキサン(これは一般に4−または3−イソ
シアナトメチル異性体の混合物の形で存在する)、1−
イソシアナト−1−メチル−4−(4−イソシアナトブ
ト−2−イル)−シクロヘキサン、1−イソシアナト−
1,2,2−トリメチル−3−(2−イソシアナトエチル)
−シクロペンタンまたは1−イソシアナト−1,4(3)
−ジメチル−4(3)−イソシアナトメチル−シクロヘ
キサン(これは一般にそれの4−メチル−4−イソシア
ナトメチル−および3−メチル−3−イソシアナトメチ
ル−異性体混合物の形で存在している)である。その他
の好適な化合物は、1−イソシアナト−1−n−ブチル
−3−(4−イソシアナトブト−1−イル)−シクロペ
ンタン、1−イソシアナト−1−エチル−4−n−ブチ
ル−4−(4−イソシアナトブト−1−イル)−シクロ
ヘキサンまたは1−イソシアナト−1,2−ジメチル−3
−エチル−3−イソシアナトメチル−シクロペンタンを
包含している。
イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメ
チルシクロヘキサン(これは一般に4−または3−イソ
シアナトメチル異性体の混合物の形で存在する)、1−
イソシアナト−1−メチル−4−(4−イソシアナトブ
ト−2−イル)−シクロヘキサン、1−イソシアナト−
1,2,2−トリメチル−3−(2−イソシアナトエチル)
−シクロペンタンまたは1−イソシアナト−1,4(3)
−ジメチル−4(3)−イソシアナトメチル−シクロヘ
キサン(これは一般にそれの4−メチル−4−イソシア
ナトメチル−および3−メチル−3−イソシアナトメチ
ル−異性体混合物の形で存在している)である。その他
の好適な化合物は、1−イソシアナト−1−n−ブチル
−3−(4−イソシアナトブト−1−イル)−シクロペ
ンタン、1−イソシアナト−1−エチル−4−n−ブチ
ル−4−(4−イソシアナトブト−1−イル)−シクロ
ヘキサンまたは1−イソシアナト−1,2−ジメチル−3
−エチル−3−イソシアナトメチル−シクロペンタンを
包含している。
ジイソシアネート(a)は、例えば、下記の一般式(I
I)を有する不飽和アミン (式中、R2′は1〜3個の炭素原子を有する二価の、飽
和した直鎖または分枝鎖炭化水素基を表わし、mは0ま
たは1を表わし、そしてR1,R3,R4,R5およびnは前記と
同じ意味を有する)または下記の一般式(III)を有す
るアミノアルコール (式中、R1,R2,R3,R4,R5およびnは前記と同じ意味を有
する) を、下記の一般式(IV)を有するジアミンに転化するた
めに、 リツター反応(Ritter Reaction)により、シアン化水
素酸と反応させることによつて製造することができる。
I)を有する不飽和アミン (式中、R2′は1〜3個の炭素原子を有する二価の、飽
和した直鎖または分枝鎖炭化水素基を表わし、mは0ま
たは1を表わし、そしてR1,R3,R4,R5およびnは前記と
同じ意味を有する)または下記の一般式(III)を有す
るアミノアルコール (式中、R1,R2,R3,R4,R5およびnは前記と同じ意味を有
する) を、下記の一般式(IV)を有するジアミンに転化するた
めに、 リツター反応(Ritter Reaction)により、シアン化水
素酸と反応させることによつて製造することができる。
一般式Iのジイソシアネートはホスゲン化により一般式
IVのジアミンから得られる。
IVのジアミンから得られる。
一般式IIの不飽和アミンは公知であるか、あるいは接触
水素添加により下記の一般式Vの化合物から回収するこ
とができ、 この式の中で、 Xは−CHOまたは−CNを表わし、そして R1,R2′,R3,R4,R5およびmとnは前記と同じ意味を有
する。
水素添加により下記の一般式Vの化合物から回収するこ
とができ、 この式の中で、 Xは−CHOまたは−CNを表わし、そして R1,R2′,R3,R4,R5およびmとnは前記と同じ意味を有
する。
一般式Vを有する基本物質は、例えば、共役二重結合を
含む対応するビスオレフインと不飽和ニトリルまたはア
ルデヒドから公知のデイールス−アルダー反応により、
あるいは対応する不飽和炭化水素のヒドロホルミル化に
よつて得ることができる。かくして、例えば、位置異性
体の混合物の形で存在する、下記の式VIaおよびVIbを有
するデイールス−アルダー付加物は、 やはり位置異性体の混合物の形で存在する1−イソシア
ナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシク
ロヘキサンの基本物質である。リモネンのヒドロホルミ
ル化によつて得られる下記の式VIIの化合物は、 1−イソシアナト−1−メチル−4(4−イソシアナト
ブト−2−イル)−シクロヘキサンの基本物質を生み出
す。1−イソシアナト−1,2,2−トリメチル−3−(2
−イソシアナトエチル)−シクロペンタンの対応する基
本物質は下記の式VIIIを有するカルホレンアルデヒド
(campholene aldehyde)である。
含む対応するビスオレフインと不飽和ニトリルまたはア
ルデヒドから公知のデイールス−アルダー反応により、
あるいは対応する不飽和炭化水素のヒドロホルミル化に
よつて得ることができる。かくして、例えば、位置異性
体の混合物の形で存在する、下記の式VIaおよびVIbを有
するデイールス−アルダー付加物は、 やはり位置異性体の混合物の形で存在する1−イソシア
ナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシク
ロヘキサンの基本物質である。リモネンのヒドロホルミ
ル化によつて得られる下記の式VIIの化合物は、 1−イソシアナト−1−メチル−4(4−イソシアナト
ブト−2−イル)−シクロヘキサンの基本物質を生み出
す。1−イソシアナト−1,2,2−トリメチル−3−(2
−イソシアナトエチル)−シクロペンタンの対応する基
本物質は下記の式VIIIを有するカルホレンアルデヒド
(campholene aldehyde)である。
一般式Vに相当するその他の基本物質はこれらの具体例
と類似した方法で、それらの製造に使用される出発物質
を適当に選択することによつて得ることができる。化合
物VI〜VIIIはさらに文献にも認められる(VI:ケミカル
アブストラクツ71,112475F;VII:EP-A-0008459;VIII:
ベリヒテデル ドイツチエン ヘミツシエン ゲゼルシ
ヤフト(Berichte der Deutschen Chemischen Gesellsc
haft)86B1430(1935))。
と類似した方法で、それらの製造に使用される出発物質
を適当に選択することによつて得ることができる。化合
物VI〜VIIIはさらに文献にも認められる(VI:ケミカル
アブストラクツ71,112475F;VII:EP-A-0008459;VIII:
ベリヒテデル ドイツチエン ヘミツシエン ゲゼルシ
ヤフト(Berichte der Deutschen Chemischen Gesellsc
haft)86B1430(1935))。
一般式IIを有する不飽和アミンまたは一般式IIIを有す
るアミノアルコールのリツター反応は、硫酸、燐酸、ア
ルキルスルホン酸またはアリールスルホン酸、またはト
リフルオル酢酸のような強酸の存在下で遂行され、硫酸
が好ましく使用される。この酸の水分含有量は約5〜50
%、好ましくは約25〜35%であり得る。不飽和アミン1
モルに付いて約1〜3モル、好ましくは2モルの酸が使
用される。一般式IIの不飽和アミンまたは一般式IIIの
アミノアルコールを基にして、等モル量または約1モル
までの過剰のシアン化水素酸が使用される。好ましい方
法においては、一般式IIの不飽和アミンが酸に加えら
れ、ついでシアン化水素酸が加えられる。温度はアミン
の添加中に約0〜25℃に維持され、またシアン化水素酸
の添加中に約10〜50℃、好ましくは約30〜45℃に維持さ
れる。約2〜10時間、好ましくは約4〜6時間の反応時
間の後、製造されたホルムアミドは酸で加水分解され、
そして生成した一般式IVのジアミンは水酸化ナトリウム
溶液のような塩基で中和することによつて遊離される。
るアミノアルコールのリツター反応は、硫酸、燐酸、ア
ルキルスルホン酸またはアリールスルホン酸、またはト
リフルオル酢酸のような強酸の存在下で遂行され、硫酸
が好ましく使用される。この酸の水分含有量は約5〜50
%、好ましくは約25〜35%であり得る。不飽和アミン1
モルに付いて約1〜3モル、好ましくは2モルの酸が使
用される。一般式IIの不飽和アミンまたは一般式IIIの
アミノアルコールを基にして、等モル量または約1モル
までの過剰のシアン化水素酸が使用される。好ましい方
法においては、一般式IIの不飽和アミンが酸に加えら
れ、ついでシアン化水素酸が加えられる。温度はアミン
の添加中に約0〜25℃に維持され、またシアン化水素酸
の添加中に約10〜50℃、好ましくは約30〜45℃に維持さ
れる。約2〜10時間、好ましくは約4〜6時間の反応時
間の後、製造されたホルムアミドは酸で加水分解され、
そして生成した一般式IVのジアミンは水酸化ナトリウム
溶液のような塩基で中和することによつて遊離される。
リツター反応によつて回収された一般式IVのジアミンは
公知の方法でホスゲン化することができる。このために
は、例えば、不活性溶媒中に溶かしたジアミン溶液に、
約0〜150℃、好ましくは約80〜100℃の温度で、二酸化
炭素を飽和させる。ついで、得られた付加生成物を約0
〜200℃、好ましくは約120〜150℃においてホスゲンと
反応させて一般式Iのジイソシアネートを生成させる。
ホスゲン化に対して十分高い沸点をもち、しかも引続い
てジイソシアネートから分離するのに適した沸点差を有
するすべての不活性溶媒を使用することができる。クロ
ルベンゼン、ニトリベンゼン、キシレン、テトラリンお
よびデカリンが好ましい。
公知の方法でホスゲン化することができる。このために
は、例えば、不活性溶媒中に溶かしたジアミン溶液に、
約0〜150℃、好ましくは約80〜100℃の温度で、二酸化
炭素を飽和させる。ついで、得られた付加生成物を約0
〜200℃、好ましくは約120〜150℃においてホスゲンと
反応させて一般式Iのジイソシアネートを生成させる。
ホスゲン化に対して十分高い沸点をもち、しかも引続い
てジイソシアネートから分離するのに適した沸点差を有
するすべての不活性溶媒を使用することができる。クロ
ルベンゼン、ニトリベンゼン、キシレン、テトラリンお
よびデカリンが好ましい。
ホスゲン化の別の具体例では、不活性溶媒に溶かしたジ
アミン溶液を、その溶媒と同じ溶媒に溶かしたホスゲン
溶液に約−20℃〜+50℃の温度で加える。ジアミンを基
にした、ホスゲンの過剰量は約2〜10モル、好ましくは
約4〜6モルでなければならない。ついで、ジイソシア
ネートを生ずる、付加生成物のその上の反応は、約20〜
200℃、好ましくは約120〜150℃の温度で起こる。
アミン溶液を、その溶媒と同じ溶媒に溶かしたホスゲン
溶液に約−20℃〜+50℃の温度で加える。ジアミンを基
にした、ホスゲンの過剰量は約2〜10モル、好ましくは
約4〜6モルでなければならない。ついで、ジイソシア
ネートを生ずる、付加生成物のその上の反応は、約20〜
200℃、好ましくは約120〜150℃の温度で起こる。
このようにして得られたジイソシアネート(a)は約20
〜50、好ましくは約30〜48重量%のNCO含有量を有し、
そして一般に立体異性体の混合物を生じる。さらに、デ
イールス−アルダー反応によつて得られるジイソシアネ
ート、特に一般式Vの不飽和ニトリルを塩基性物質とし
て使用するときの上記ジイソシアネートは位置異性体の
混合物となる傾向がある。
〜50、好ましくは約30〜48重量%のNCO含有量を有し、
そして一般に立体異性体の混合物を生じる。さらに、デ
イールス−アルダー反応によつて得られるジイソシアネ
ート、特に一般式Vの不飽和ニトリルを塩基性物質とし
て使用するときの上記ジイソシアネートは位置異性体の
混合物となる傾向がある。
本発明方法に適した三量化触媒は、西ドイツ特許出願公
開明細書第1,935,763号に記載された型のホスフイン;
英国特許第1,391,066号明細書または同第1,386,399号明
細書に記載された型のアルカリフエノレート;西ドイツ
特許出願公開明細書第2,325,826号に記載された型の第
三アミンと組み合せたアジリジン誘導体;米国特許第4,
115,373号に記載された型の例えばi−ノニルフエノー
ル、ホルムアルデヒドおよびジメチルアミンを基とした
マンニツヒ塩基;欧州特許出願公開明細書第17,998号に
記載された型のカルボン酸第四級アンモニウム;米国特
許第4,335,219号に記載された型の両性イオン構造を有
するフエノールカルボン酸第四級アンモニウム;西ドイ
ツ特許出願公開明細書第3,227,489号に記載された型の
ホスホン酸アンモニウムおよび燐酸アンモニウム;西ド
イツ特許出願公開明細書第3,219,608号に記載された型
のアルカリカルボキシレート;およびエル・リヒテル
(R.Richter)、ペー・ミユラー(P.Mller)およびカ
ー・ワーグナー(K.Wagner)がデイ アンゲバンテ マ
クロモレキラー ヘミー(Die Angewandte Makromoleku
lare Chemie)113,1〜9(1983年)で述べたような、相
移動触媒と結合した塩基性アルカリ金属塩、例えば平均
して5〜8個のエチレンオキシド単位を含むポリエチレ
ングリコールで錯化した酢酸カリウム、のような以前か
ら知られている三量化触媒を包含している。
開明細書第1,935,763号に記載された型のホスフイン;
英国特許第1,391,066号明細書または同第1,386,399号明
細書に記載された型のアルカリフエノレート;西ドイツ
特許出願公開明細書第2,325,826号に記載された型の第
三アミンと組み合せたアジリジン誘導体;米国特許第4,
115,373号に記載された型の例えばi−ノニルフエノー
ル、ホルムアルデヒドおよびジメチルアミンを基とした
マンニツヒ塩基;欧州特許出願公開明細書第17,998号に
記載された型のカルボン酸第四級アンモニウム;米国特
許第4,335,219号に記載された型の両性イオン構造を有
するフエノールカルボン酸第四級アンモニウム;西ドイ
ツ特許出願公開明細書第3,227,489号に記載された型の
ホスホン酸アンモニウムおよび燐酸アンモニウム;西ド
イツ特許出願公開明細書第3,219,608号に記載された型
のアルカリカルボキシレート;およびエル・リヒテル
(R.Richter)、ペー・ミユラー(P.Mller)およびカ
ー・ワーグナー(K.Wagner)がデイ アンゲバンテ マ
クロモレキラー ヘミー(Die Angewandte Makromoleku
lare Chemie)113,1〜9(1983年)で述べたような、相
移動触媒と結合した塩基性アルカリ金属塩、例えば平均
して5〜8個のエチレンオキシド単位を含むポリエチレ
ングリコールで錯化した酢酸カリウム、のような以前か
ら知られている三量化触媒を包含している。
西ドイツ特許出願公開明細書第2,806,731号および第2,9
01,479号に記載されているような、下記の一般式を有す
る水酸化第四アンモニウムが本発明方法の触媒として特
に適している。
01,479号に記載されているような、下記の一般式を有す
る水酸化第四アンモニウムが本発明方法の触媒として特
に適している。
上記の式の中で、R′〜R′が、ヒドロキシル基によ
つて随意に置換されている1〜20個、好ましくは1〜4
個の炭素原子を有する同じか、または異つているアルキ
ル基を表わし;ここでR′〜R′と名称を付けた基の
うちの2個の基が窒素原子および随意にそれ以外の窒素
原子または酸素原子とともに3〜5個の炭素原子を有す
る複素環を形成するか;あるいは基R′が、好ましく
は第四窒素原子に対する2−位にヒドロキシル基が配列
している、2〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアル
キル基を表わすことを条件として、基R′〜R′は各
々の場合、第四窒素原子およびそれ以外の第三窒素原子
とともに、二環式のトリエチレンジアミン構造を形成す
るエチレン基を表わすことができる水酸化第四アンモニ
ウムが好ましい。前者の場合、ヒドロキシルで置換され
た基またはヒドロキシル置換基以外のヒドロキシルで置
換された基は、また他の置換基、特にC1〜C4アルコキシ
置換基を含むことができる。後者で述べた触媒は、第三
アミンを水性アルコール媒体中でアルキレンオキシドと
反応させることにより、公知の方法で製造される(米国
特許第3,995,997号明細書、第2欄、第19行〜第44行を
参照)。好適な第三アミンの例は、トリメチルアミン、
トリブチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、ト
リエタノールアミン、ドデシルジメチルアミン、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルピロリジ
ン、N−メチルモルホリンおよび1,4−ジアザビシクロ
−〔2,2,2〕−オクタンを包含しており、一方好適なア
ルキレンオキシドの例はエチレンオキシド、プロピレン
オキシド、1,2−ブチレンオキシド、スチレンオキシド
またはメトキシ、エトキシ、フエノキシプロピレンオキ
シドを包含している。このグループの中で最も特別に好
ましい触媒はN,N,N−トリメチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)−アンモニウムヒドロオキシドおよびN,N,N
−トリメチル−N−(2−ヒドロキシプロピル)−アン
モニウムヒドロオキシドである。
つて随意に置換されている1〜20個、好ましくは1〜4
個の炭素原子を有する同じか、または異つているアルキ
ル基を表わし;ここでR′〜R′と名称を付けた基の
うちの2個の基が窒素原子および随意にそれ以外の窒素
原子または酸素原子とともに3〜5個の炭素原子を有す
る複素環を形成するか;あるいは基R′が、好ましく
は第四窒素原子に対する2−位にヒドロキシル基が配列
している、2〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアル
キル基を表わすことを条件として、基R′〜R′は各
々の場合、第四窒素原子およびそれ以外の第三窒素原子
とともに、二環式のトリエチレンジアミン構造を形成す
るエチレン基を表わすことができる水酸化第四アンモニ
ウムが好ましい。前者の場合、ヒドロキシルで置換され
た基またはヒドロキシル置換基以外のヒドロキシルで置
換された基は、また他の置換基、特にC1〜C4アルコキシ
置換基を含むことができる。後者で述べた触媒は、第三
アミンを水性アルコール媒体中でアルキレンオキシドと
反応させることにより、公知の方法で製造される(米国
特許第3,995,997号明細書、第2欄、第19行〜第44行を
参照)。好適な第三アミンの例は、トリメチルアミン、
トリブチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、ト
リエタノールアミン、ドデシルジメチルアミン、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルピロリジ
ン、N−メチルモルホリンおよび1,4−ジアザビシクロ
−〔2,2,2〕−オクタンを包含しており、一方好適なア
ルキレンオキシドの例はエチレンオキシド、プロピレン
オキシド、1,2−ブチレンオキシド、スチレンオキシド
またはメトキシ、エトキシ、フエノキシプロピレンオキ
シドを包含している。このグループの中で最も特別に好
ましい触媒はN,N,N−トリメチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)−アンモニウムヒドロオキシドおよびN,N,N
−トリメチル−N−(2−ヒドロキシプロピル)−アン
モニウムヒドロオキシドである。
成分(a)と(b)との出発混合物の三量化は、特に、
イソシアネート基に対して不活性な溶媒の存在下または
不存在下において遂行することができる。本発明の生成
物の適用分野によつて、低〜中沸点溶媒または高沸点溶
媒を使用することができる。酢酸エチルまたは酢酸ブチ
ルのようなエステル、アセトンまたはブタノンのような
ケトン、トルエンまたはキシレンのような芳香族物質お
よび塩化メチレンおよびトリクロルエチレンのようなハ
ロゲン化炭化水素を使用するとき、生成物は一般に最初
は溶解した形でとどまるけれども、この生成物は一般に
第二相を形成するか、あるいはジイソプロピルエーテル
のようなエーテルまたはシクロヘキサン、石油エーテル
またはリグロインのようなアルカン中で沈澱する。
イソシアネート基に対して不活性な溶媒の存在下または
不存在下において遂行することができる。本発明の生成
物の適用分野によつて、低〜中沸点溶媒または高沸点溶
媒を使用することができる。酢酸エチルまたは酢酸ブチ
ルのようなエステル、アセトンまたはブタノンのような
ケトン、トルエンまたはキシレンのような芳香族物質お
よび塩化メチレンおよびトリクロルエチレンのようなハ
ロゲン化炭化水素を使用するとき、生成物は一般に最初
は溶解した形でとどまるけれども、この生成物は一般に
第二相を形成するか、あるいはジイソプロピルエーテル
のようなエーテルまたはシクロヘキサン、石油エーテル
またはリグロインのようなアルカン中で沈澱する。
三量化触媒は一般に、使用したジイソシアネートを基に
して約0.005〜5重量%、好ましくは約0.01〜2重量%
の量で使用される。例えば、水酸化N,N,N−トリメチル
−N−(2−ヒドロキシプロピル)−アンモニウムのよ
うな好ましい触媒を使用すると、出発ジイソシアネート
を基にして、約0.05〜1重量%、好ましくは約0.07〜0.
7重量%の量が一般に十分である。触媒は純粋な形、ま
たは溶液の状態で使用できる。イソシアネート基に対し
て不活性である前記の溶媒は触媒の型により、溶媒とし
て適しており、ジメチルホルムアミドまたはジメチルス
ルホキシドも触媒の溶媒として使用できる。カルバミン
酸誘導体を生成するヒドロキシ化合物を共触媒として同
時に使用するときには、これらの化合物を触媒の溶媒と
して使用するのも好都合である。これらのヒドロキシ化
合物の例には、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、2−エチルヘキサノールまたはグリコール、例え
ば1,2−ジヒドロキシエタン、1、2−ジヒドロキシプ
ロパン、1,3−および1,4−ジヒドロキシブタン、1,6−
および2,5−ジヒドロキシヘキサン、2−エチル−1,3−
ジヒドロキシヘキサンまたは2,2,4−トリメチル−1,3−
ジヒドロキシペンタンが含まれる。
して約0.005〜5重量%、好ましくは約0.01〜2重量%
の量で使用される。例えば、水酸化N,N,N−トリメチル
−N−(2−ヒドロキシプロピル)−アンモニウムのよ
うな好ましい触媒を使用すると、出発ジイソシアネート
を基にして、約0.05〜1重量%、好ましくは約0.07〜0.
7重量%の量が一般に十分である。触媒は純粋な形、ま
たは溶液の状態で使用できる。イソシアネート基に対し
て不活性である前記の溶媒は触媒の型により、溶媒とし
て適しており、ジメチルホルムアミドまたはジメチルス
ルホキシドも触媒の溶媒として使用できる。カルバミン
酸誘導体を生成するヒドロキシ化合物を共触媒として同
時に使用するときには、これらの化合物を触媒の溶媒と
して使用するのも好都合である。これらのヒドロキシ化
合物の例には、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、2−エチルヘキサノールまたはグリコール、例え
ば1,2−ジヒドロキシエタン、1、2−ジヒドロキシプ
ロパン、1,3−および1,4−ジヒドロキシブタン、1,6−
および2,5−ジヒドロキシヘキサン、2−エチル−1,3−
ジヒドロキシヘキサンまたは2,2,4−トリメチル−1,3−
ジヒドロキシペンタンが含まれる。
本発明方法においては共触媒を同時に使用できるが、必
要ではない。西ドイツ特許出願公開明細書第2,806,731
号に記載されたような、イソシアネートに対して重合作
用を発揮することが知られているすべての物質が共触媒
として適している。カルバミン酸誘導体を生成する共触
媒として、および触媒の溶媒として同時に使用して、触
媒に関して過剰に使用される前記のヒドロキシ化合物を
除き、共触媒は三量化触媒に関し、重量を基にして、不
足した量で随意に使用される。
要ではない。西ドイツ特許出願公開明細書第2,806,731
号に記載されたような、イソシアネートに対して重合作
用を発揮することが知られているすべての物質が共触媒
として適している。カルバミン酸誘導体を生成する共触
媒として、および触媒の溶媒として同時に使用して、触
媒に関して過剰に使用される前記のヒドロキシ化合物を
除き、共触媒は三量化触媒に関し、重量を基にして、不
足した量で随意に使用される。
本発明方法の三量化のための反応温度は約20〜200℃、
好ましくは約40〜160℃、そして最も好ましくは約40〜1
20℃である。不活性溶媒が存在しないときには、約60〜
120℃の温度が好ましく使用される。
好ましくは約40〜160℃、そして最も好ましくは約40〜1
20℃である。不活性溶媒が存在しないときには、約60〜
120℃の温度が好ましく使用される。
本発明方法は、例えば下記の方法によつて遂行すること
ができる。成分(a)と(b)との出発混合物を、水分
を除き、かつ随意に不活性ガスとともに適当な攪拌容器
内に導入し、そして例えば、イソシアネート基に対して
不活性な溶媒、例えばトルエン、酢酸ブチル、ジイソプ
ロピルエーテルまたはシクロヘキサンの等量部と混合す
る。約60℃の温度および必要な触媒または触媒溶液の存
在の下で三量化が開始し、これは発熱反応によつて示さ
れる。成分(a)と(b)、特に(a)1−イソシアナ
ト−1−メチル−4(3)−イソシアナト−メチルシク
ロヘキサンまたは(a)1−イソシアナト−1,4(3)
−ジメチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキ
サンと(b)HDIとの反応混合物を例えば80℃に保持
し、そしてNCO含有量の滴定を続けながら反応を継続さ
せる。ついで所望の反応度において反応を終らせること
ができる。成分(a)と(b)との選ばれた量比によつ
て、例えば、約50〜80%、特に約52.5〜70%の三量化度
において、すなわち反応混合物のイソシアネート基含有
量が出発時の値の約50〜20%、特に約47.5〜30%に低下
したときに、三量化反応を終らせることができる。
ができる。成分(a)と(b)との出発混合物を、水分
を除き、かつ随意に不活性ガスとともに適当な攪拌容器
内に導入し、そして例えば、イソシアネート基に対して
不活性な溶媒、例えばトルエン、酢酸ブチル、ジイソプ
ロピルエーテルまたはシクロヘキサンの等量部と混合す
る。約60℃の温度および必要な触媒または触媒溶液の存
在の下で三量化が開始し、これは発熱反応によつて示さ
れる。成分(a)と(b)、特に(a)1−イソシアナ
ト−1−メチル−4(3)−イソシアナト−メチルシク
ロヘキサンまたは(a)1−イソシアナト−1,4(3)
−ジメチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキ
サンと(b)HDIとの反応混合物を例えば80℃に保持
し、そしてNCO含有量の滴定を続けながら反応を継続さ
せる。ついで所望の反応度において反応を終らせること
ができる。成分(a)と(b)との選ばれた量比によつ
て、例えば、約50〜80%、特に約52.5〜70%の三量化度
において、すなわち反応混合物のイソシアネート基含有
量が出発時の値の約50〜20%、特に約47.5〜30%に低下
したときに、三量化反応を終らせることができる。
成分(b)の1,6−ジイソシアナトヘキサンは三量化反
応において成分(a)よりも高い反応性をもつので、こ
のHDIは両方のイソシアネート基の反応により、一般に
本発明の生成分中に完全に合体される。成分(b)のイ
ソシアネート基が完全に反応し、かつ成分(a)のイソ
シアネート基のうちの少なくとも50%が反応するような
三量化度において、三量化反応が終了するならば、これ
は、モル比が80:20にある(a)と(b)との混合物を
使用するとき、60%の三量化度に相当している。この生
成物は一般に全体で2%未満、好ましくは1%未満の遊
離(未反応)のジイソシアネート単量体(a)および
(b)を含んでいる。
応において成分(a)よりも高い反応性をもつので、こ
のHDIは両方のイソシアネート基の反応により、一般に
本発明の生成分中に完全に合体される。成分(b)のイ
ソシアネート基が完全に反応し、かつ成分(a)のイソ
シアネート基のうちの少なくとも50%が反応するような
三量化度において、三量化反応が終了するならば、これ
は、モル比が80:20にある(a)と(b)との混合物を
使用するとき、60%の三量化度に相当している。この生
成物は一般に全体で2%未満、好ましくは1%未満の遊
離(未反応)のジイソシアネート単量体(a)および
(b)を含んでいる。
三量化反応は、例えば、前述の参照文献中の実施例によ
つて具体的に名称を付けられた型の触媒毒を添加するこ
とによつて終らせることができる。例えば、塩基性触媒
を使用するときには、触媒量の少なくとも当量に相当し
ている量の酸クロライド、例えば塩化ベンゾイルを添加
することによつて反応は終結する。熱に対して不安定な
触媒、例えば前記の型の水酸化第四アンモニウムは反応
の途中で分解するので、触媒毒を添加することによつて
触媒をこわすことを省くことができる。このような触媒
を使用するときには、好ましくは、連続的に分解する触
媒が所望の三量化度に達したとき完全に分解されるよう
に、触媒の量と反応温度が選択される。この分解を成し
遂げるのに必要な触媒の量と反応温度は予備的な実験に
よつて決めることができる。所望の三量化度を達成する
のに必要な量よりも少ない量の感熱性触媒を最初に使用
し、ついで触媒をさらに少しずつ添加して反応に触媒作
用を与え、それによつて、所望の三量化度に達したとき
に触媒の全量が消費されるように、後から添加した触媒
の量を計算することもできる。トルエンのような共有溶
媒(covalent solvent)を使用するときには、懸濁した
触媒を使用することもできる。これらの触媒は所望の三
量化度を達成したとき反応混合物を過することによつ
て除くことができる。しかしながら、成分(a)のイソ
シアネート基の選択的な反応性および1,6−ジイソシア
ナトヘキサンが、その比較的大きい反応性によつて生成
物中に実際上完全に合体されるという事実のために、所
望の三量化度において触媒を破壊または除去するという
問題は、出発ジイソシアネートのすべてのイソシアネー
ト基が三量化される可能性が遥かに大きい従来技術の公
知方法よりも遥かに臨界性が小さい。出発ジイソシアネ
ート(a)の第三炭素原子に結合したイソシアネート基
の反応性が低いため、触媒を破壊または除去しないで
も、成分(b)の両方のイソシアネート基が合体した後
および成分(a)の脂肪族状に結合したイソシアネート
基が三量化した後に、反応は屡々停止する。
つて具体的に名称を付けられた型の触媒毒を添加するこ
とによつて終らせることができる。例えば、塩基性触媒
を使用するときには、触媒量の少なくとも当量に相当し
ている量の酸クロライド、例えば塩化ベンゾイルを添加
することによつて反応は終結する。熱に対して不安定な
触媒、例えば前記の型の水酸化第四アンモニウムは反応
の途中で分解するので、触媒毒を添加することによつて
触媒をこわすことを省くことができる。このような触媒
を使用するときには、好ましくは、連続的に分解する触
媒が所望の三量化度に達したとき完全に分解されるよう
に、触媒の量と反応温度が選択される。この分解を成し
遂げるのに必要な触媒の量と反応温度は予備的な実験に
よつて決めることができる。所望の三量化度を達成する
のに必要な量よりも少ない量の感熱性触媒を最初に使用
し、ついで触媒をさらに少しずつ添加して反応に触媒作
用を与え、それによつて、所望の三量化度に達したとき
に触媒の全量が消費されるように、後から添加した触媒
の量を計算することもできる。トルエンのような共有溶
媒(covalent solvent)を使用するときには、懸濁した
触媒を使用することもできる。これらの触媒は所望の三
量化度を達成したとき反応混合物を過することによつ
て除くことができる。しかしながら、成分(a)のイソ
シアネート基の選択的な反応性および1,6−ジイソシア
ナトヘキサンが、その比較的大きい反応性によつて生成
物中に実際上完全に合体されるという事実のために、所
望の三量化度において触媒を破壊または除去するという
問題は、出発ジイソシアネートのすべてのイソシアネー
ト基が三量化される可能性が遥かに大きい従来技術の公
知方法よりも遥かに臨界性が小さい。出発ジイソシアネ
ート(a)の第三炭素原子に結合したイソシアネート基
の反応性が低いため、触媒を破壊または除去しないで
も、成分(b)の両方のイソシアネート基が合体した後
および成分(a)の脂肪族状に結合したイソシアネート
基が三量化した後に、反応は屡々停止する。
不溶性の触媒構成成分を随意に予め除去した後、反応の
遂行方法およびイソシアネートの適用分野に応じて、反
応混合物を種々の方法で仕上げることができる。溶液の
状態で製造されたイソシアナト−イソシアヌレートが1
重量%未満の単量体含有量をもつならば、精製段階を経
ないで、特に薄層蒸留を施すことなく、それをそのまま
ラツカーの生の材料として使用することができる。冷却
後固体の樹脂として沈澱する(a)1−イソシアナト−
1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキ
サンと(b)HDIとを含む三量化混合物を、単量体含有
量の低いラツカーのイソシアネート成分としてそのまま
使用することもできる。ジイソプロピルエーテル/石油
エーテルのような溶媒混合物も、例えば(a)1−イソ
シアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチル
シクロヘキサンおよび(b)HDIを基とするイソシアヌ
レートの製造において使用できるので、その生成物を冷
却プロセス中に沈澱させ、そして結晶質の白色粉末の形
で別することができる。三量化の間に使用した溶媒
も、例えば成分(a)の脂肪族状に結合したイソシアネ
ート基と成分(b)の両イソシアネート基とが完全に反
応した後に、蒸留によつて除去することができる。
遂行方法およびイソシアネートの適用分野に応じて、反
応混合物を種々の方法で仕上げることができる。溶液の
状態で製造されたイソシアナト−イソシアヌレートが1
重量%未満の単量体含有量をもつならば、精製段階を経
ないで、特に薄層蒸留を施すことなく、それをそのまま
ラツカーの生の材料として使用することができる。冷却
後固体の樹脂として沈澱する(a)1−イソシアナト−
1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキ
サンと(b)HDIとを含む三量化混合物を、単量体含有
量の低いラツカーのイソシアネート成分としてそのまま
使用することもできる。ジイソプロピルエーテル/石油
エーテルのような溶媒混合物も、例えば(a)1−イソ
シアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチル
シクロヘキサンおよび(b)HDIを基とするイソシアヌ
レートの製造において使用できるので、その生成物を冷
却プロセス中に沈澱させ、そして結晶質の白色粉末の形
で別することができる。三量化の間に使用した溶媒
も、例えば成分(a)の脂肪族状に結合したイソシアネ
ート基と成分(b)の両イソシアネート基とが完全に反
応した後に、蒸留によつて除去することができる。
本発明の生成物は、約10〜21重量%のNCO含有量を有
し、かつ一般に約120℃よりも低い溶融範囲を有する室
温で固体のイソシアナト−イソシアヌレートである。本
発明の生成物は一般に大部分がトリイソシアナト−モノ
イソシアヌレートとテトライソシアナト−ビス−イソシ
アヌレートからなり、そして2個よりも多いイソシアヌ
レート環を有する高級同族体を含む混合物である。
し、かつ一般に約120℃よりも低い溶融範囲を有する室
温で固体のイソシアナト−イソシアヌレートである。本
発明の生成物は一般に大部分がトリイソシアナト−モノ
イソシアヌレートとテトライソシアナト−ビス−イソシ
アヌレートからなり、そして2個よりも多いイソシアヌ
レート環を有する高級同族体を含む混合物である。
本発明の生成物は少なくとも2個のイソシアネート反応
性の基を含む化合物との反応によつてポリイソシアネー
ト重付加生成物を製造するための貴重な出発原料であ
る。好ましい生成物は、最も好ましくは一液性または二
液性のポリウレタンラツカーである。
性の基を含む化合物との反応によつてポリイソシアネー
ト重付加生成物を製造するための貴重な出発原料であ
る。好ましい生成物は、最も好ましくは一液性または二
液性のポリウレタンラツカーである。
封鎖された形で随意に存在できる、本発明の生成物のた
めの好ましい反応パートナーは、ポリウレタンラツカー
工業技術において知られているポリヒドロキシポリエス
テルまたはポリヒドロキシポリエーテル、ポリヒドロキ
シポリアクリレートおよび随意に低分子量の多価アルコ
ールである。ポリアミン、特に封鎖された形のポリアミ
ン、例えばポリケチミンまたはゾリジン(zolidine)も
本発明のプロセス生成物に適した反応パートナーであ
る。本発明生成物の量およびそれの反応パートナーは、
それぞれの(随意に封鎖された)イソシアネート基に対
して約0.8〜3、そして好ましくは約0.9〜1.1のヒドロ
キシ基、アミノ基および/またはカルボキシル基を供給
するように選ばれる。
めの好ましい反応パートナーは、ポリウレタンラツカー
工業技術において知られているポリヒドロキシポリエス
テルまたはポリヒドロキシポリエーテル、ポリヒドロキ
シポリアクリレートおよび随意に低分子量の多価アルコ
ールである。ポリアミン、特に封鎖された形のポリアミ
ン、例えばポリケチミンまたはゾリジン(zolidine)も
本発明のプロセス生成物に適した反応パートナーであ
る。本発明生成物の量およびそれの反応パートナーは、
それぞれの(随意に封鎖された)イソシアネート基に対
して約0.8〜3、そして好ましくは約0.9〜1.1のヒドロ
キシ基、アミノ基および/またはカルボキシル基を供給
するように選ばれる。
硬化を促進するために、イソシアネート化学において慣
用されている触媒、例えば、第三アミン、例えばトリエ
チルアミン、ピリジン、メチルピリジン、ベンゾルジメ
チルアミン、N,N−ジメチルアミノシクロヘキサン、N
−メチル−ピペリジン、ペンタメチルジエチレントリア
ミン、1,4−ジアザ−ビシクロ−〔2,2,2〕−オクタンお
よびN,N′−ジメチルピペラジン;または金属塩、例え
ば塩化鉄(III)、塩化亜鉛、2−エチルカプロン酸亜
鉛、エチルカプロン酸錫(II)、ジラウリン酸ジブチル
錫(IV)およびグリコール酸モリブデンを公知の方法で
使用することができる。
用されている触媒、例えば、第三アミン、例えばトリエ
チルアミン、ピリジン、メチルピリジン、ベンゾルジメ
チルアミン、N,N−ジメチルアミノシクロヘキサン、N
−メチル−ピペリジン、ペンタメチルジエチレントリア
ミン、1,4−ジアザ−ビシクロ−〔2,2,2〕−オクタンお
よびN,N′−ジメチルピペラジン;または金属塩、例え
ば塩化鉄(III)、塩化亜鉛、2−エチルカプロン酸亜
鉛、エチルカプロン酸錫(II)、ジラウリン酸ジブチル
錫(IV)およびグリコール酸モリブデンを公知の方法で
使用することができる。
本発明の生成物はまた二液性のポリウレタン焼付エナメ
ルの貴重な出発原料として利用することができる。それ
らの生成物は公知の封鎖剤によつて封鎖された形で使用
することができる。しかしながら、本発明生成物の第三
級状に結合したイソシアネート基の非反応性の特性によ
り、イソシアネート基を予め遮蔽しないでも、上記生成
物を二液性の焼付エナメルの中で使用することができ
る。
ルの貴重な出発原料として利用することができる。それ
らの生成物は公知の封鎖剤によつて封鎖された形で使用
することができる。しかしながら、本発明生成物の第三
級状に結合したイソシアネート基の非反応性の特性によ
り、イソシアネート基を予め遮蔽しないでも、上記生成
物を二液性の焼付エナメルの中で使用することができ
る。
このような系の中では、焼付プロセス中に封鎖剤が放出
されないという利点のために封鎖プロセス段階が省かれ
る。しかしながら、NCO基の封鎖を望む場合は、それを
公知の方法で遂行することができる。ポリイソシアネー
トは、随意に適当な触媒、例えば、第三アミンまたは前
述の型の金属塩の存在下、好ましくは昇温の下に(例え
ば約40〜160℃)、適当な封鎖剤で完全にまたは部分的
に封鎖される。
されないという利点のために封鎖プロセス段階が省かれ
る。しかしながら、NCO基の封鎖を望む場合は、それを
公知の方法で遂行することができる。ポリイソシアネー
トは、随意に適当な触媒、例えば、第三アミンまたは前
述の型の金属塩の存在下、好ましくは昇温の下に(例え
ば約40〜160℃)、適当な封鎖剤で完全にまたは部分的
に封鎖される。
好適な封鎖剤は、フエノール、クレゾール、トリメチル
フエノールおよび第三ブチルフエノールのようなモノフ
エノール;第三ブタノール、第三アミルアルコールおよ
びジメチルフエニルカルビノールのような第三アルコー
ル;アセト酢酸エステル、アセチルアセトンおよびマロ
ン酸誘導体、例えばマロン酸ジエチルエステル、のよう
なエノールを容易に形成する化合物;N−メチルアニリ
ン、N−メチルトルイジン、N−フエニルトルイジンお
よびN−フエニルキシリジンのような第二芳香族アミ
ン;サクシンイミドのようなイミド;ε−カプロラクタ
ムおよびδ−バレロラクタムのようなラクタム;ブタノ
ンオキシムおよびシクロヘキサノンオキシムのようなオ
キシム;メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、ブ
チルメルカプタン、2−メルカプトベンズチアゾール、
α−ナフチルメルカプタンおよびドデシルメルカプタン
のようなメルカプタン;および/H−1,2,4−トリアゾー
ルのようなトリアゾールを包含している。
フエノールおよび第三ブチルフエノールのようなモノフ
エノール;第三ブタノール、第三アミルアルコールおよ
びジメチルフエニルカルビノールのような第三アルコー
ル;アセト酢酸エステル、アセチルアセトンおよびマロ
ン酸誘導体、例えばマロン酸ジエチルエステル、のよう
なエノールを容易に形成する化合物;N−メチルアニリ
ン、N−メチルトルイジン、N−フエニルトルイジンお
よびN−フエニルキシリジンのような第二芳香族アミ
ン;サクシンイミドのようなイミド;ε−カプロラクタ
ムおよびδ−バレロラクタムのようなラクタム;ブタノ
ンオキシムおよびシクロヘキサノンオキシムのようなオ
キシム;メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、ブ
チルメルカプタン、2−メルカプトベンズチアゾール、
α−ナフチルメルカプタンおよびドデシルメルカプタン
のようなメルカプタン;および/H−1,2,4−トリアゾー
ルのようなトリアゾールを包含している。
ラツカーバインダーを製造するためには、随意に封鎖さ
れたポリイソシアネート、多官能性の反応パートナー、
触媒および随意に他の慣用の添加剤、例えば顔料、染
料、充填材およびレベリング剤を互に混合し、そして溶
媒および希釈剤とともに、あるいは溶媒および希釈剤な
しに、慣用の混合アセンブリ、例えばサンドミルで均質
化する。ついで、そのラツカーバインダーは、ペインテ
イング、ロールがけ、ポーリング(pouring)、吹付
け、流動床プロセスまたは静電粉末吹付プロセスのよう
な慣用方法により、溶液の形または溶融物から、あるい
は固体の状態で、被覆しようとする目的物に塗布するこ
とができる。
れたポリイソシアネート、多官能性の反応パートナー、
触媒および随意に他の慣用の添加剤、例えば顔料、染
料、充填材およびレベリング剤を互に混合し、そして溶
媒および希釈剤とともに、あるいは溶媒および希釈剤な
しに、慣用の混合アセンブリ、例えばサンドミルで均質
化する。ついで、そのラツカーバインダーは、ペインテ
イング、ロールがけ、ポーリング(pouring)、吹付
け、流動床プロセスまたは静電粉末吹付プロセスのよう
な慣用方法により、溶液の形または溶融物から、あるい
は固体の状態で、被覆しようとする目的物に塗布するこ
とができる。
本発明によつて得られるポリイソシアネートを含むラツ
カーは、金属基体に対して驚くほど満足に接着し、そし
て熱の存在下で特に光に対して堅牢で色彩が安定し、か
つ耐摩耗性の極めて大きい被膜を生ずる。その上、それ
らのラツカーは、十分な硬度、弾力性、化学薬品に対す
る極めて優れた抵抗性、高い光沢、優れた耐候性および
十分な着色性を特徴としている。
カーは、金属基体に対して驚くほど満足に接着し、そし
て熱の存在下で特に光に対して堅牢で色彩が安定し、か
つ耐摩耗性の極めて大きい被膜を生ずる。その上、それ
らのラツカーは、十分な硬度、弾力性、化学薬品に対す
る極めて優れた抵抗性、高い光沢、優れた耐候性および
十分な着色性を特徴としている。
本発明はさらに以下の実施例によつて説明されるが、こ
れらの実施例によつて限定されることは意図されてな
く、これらの実施例の中ですべての部および百分率は、
別に明記されてなければ、重量によるものである。
れらの実施例によつて限定されることは意図されてな
く、これらの実施例の中ですべての部および百分率は、
別に明記されてなければ、重量によるものである。
以下の実施例において、下記の出発原料が使用される。
ジイソシアネートI(1−イソシアナト−1−メチル−
4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサン) a)1−アミノ−1−メチル−4(3)−アミノメチル
シクロヘキサンの製造 攪拌されているオートクレーブ中の液体アンモニア500m
l中に605gの4(5)−シアノ−1−メチルシクロヘキ
サンを溶解して、90℃および水素圧力100バールの下に4
0gのラネーニツケル鉄上で水素添加した。アンモニアを
蒸発させて除去し、そして触媒を別した後に、真空蒸
留を遂行した。10ミリバールにおいて78〜80℃の沸点を
有する4(5)−アミノメチル−1−メチルシクロヘキ
セン550g(88%)が得られた。4−および5−異性体の
重量比は約80:20であつた。
4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサン) a)1−アミノ−1−メチル−4(3)−アミノメチル
シクロヘキサンの製造 攪拌されているオートクレーブ中の液体アンモニア500m
l中に605gの4(5)−シアノ−1−メチルシクロヘキ
サンを溶解して、90℃および水素圧力100バールの下に4
0gのラネーニツケル鉄上で水素添加した。アンモニアを
蒸発させて除去し、そして触媒を別した後に、真空蒸
留を遂行した。10ミリバールにおいて78〜80℃の沸点を
有する4(5)−アミノメチル−1−メチルシクロヘキ
セン550g(88%)が得られた。4−および5−異性体の
重量比は約80:20であつた。
50℃において、この不飽和アミン327gとシアン化水素酸
78gを80%の硫酸675gに少しずつ同時に加え、ついで50
℃において3時間攪拌した。20〜90℃において50%の水
酸化ナトリウム溶液1320gを少しずつ加えてから加熱し
て3時間還流させた。800mlの2−メチル−1−プロパ
ノールを加え、ついで有機相を分離して真空蒸留を施し
た。10ミリバールにおいて95〜105℃の沸点を有する1
−アミノ−1−メチル−4(3)−アミノメチルシクロ
ヘキサン331g(89%)が得られた。
78gを80%の硫酸675gに少しずつ同時に加え、ついで50
℃において3時間攪拌した。20〜90℃において50%の水
酸化ナトリウム溶液1320gを少しずつ加えてから加熱し
て3時間還流させた。800mlの2−メチル−1−プロパ
ノールを加え、ついで有機相を分離して真空蒸留を施し
た。10ミリバールにおいて95〜105℃の沸点を有する1
−アミノ−1−メチル−4(3)−アミノメチルシクロ
ヘキサン331g(89%)が得られた。
b)1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシ
アナト−メチルシクロヘキサンの製造 クロルベンゼン3.3lに213gの1−アミノ−1−メチル−
4(3)−アミノメチルシクロヘキサンを溶かした溶液
を、0〜20℃において、クロルベンゼン3.3lに800gのホ
スゲンが溶けている溶液に少しずつ加えた。この混合物
を2時間にわたつて90℃に加熱しながら、ホスゲンを連
続的に通した。90℃においてさらに3時間、および還流
下に2時間ホスゲン化を遂行した。ついでホスゲンを窒
素で吹き払つてから、混合物を真空蒸留した。0.1ミリ
バールにおいて98〜103℃の沸点を有する1−イソシア
ナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシク
ロヘキサン265g(91%)が得られた。
アナト−メチルシクロヘキサンの製造 クロルベンゼン3.3lに213gの1−アミノ−1−メチル−
4(3)−アミノメチルシクロヘキサンを溶かした溶液
を、0〜20℃において、クロルベンゼン3.3lに800gのホ
スゲンが溶けている溶液に少しずつ加えた。この混合物
を2時間にわたつて90℃に加熱しながら、ホスゲンを連
続的に通した。90℃においてさらに3時間、および還流
下に2時間ホスゲン化を遂行した。ついでホスゲンを窒
素で吹き払つてから、混合物を真空蒸留した。0.1ミリ
バールにおいて98〜103℃の沸点を有する1−イソシア
ナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシク
ロヘキサン265g(91%)が得られた。
4−および3−異性体の重量比は約80;20であつた。
ジイソシアネートII(1−イソシアナト−1,4(3)−
ジメチル−4(3)−イソシアナト−メチルシクロヘキ
サン) a)1−アミノ−1,4(3)−ジメチル−4(3)−ア
ミノメチルシクロヘキサンの製造 攪拌されているオートクレーブ中の液体アンモニア300m
l中に600gの4(5)−シアノ−1,4(5)−ジメチルシ
クロヘキセンを溶解して、90℃および水素圧力100バー
ルの下に、40gのラネーニツケル鉄上で水素添加した。
アンモニアを蒸留により除去し、そして触媒を別した
後に、真空蒸留を遂行した。10ミリバールにおいて75〜
78℃の沸点を有する4(5)−アミノメチル−1,4
(5)−ジメチルシクロヘキセン540g(87%)が得られ
た。4−および5−異性体の重量比は約70:30であつ
た。
ジメチル−4(3)−イソシアナト−メチルシクロヘキ
サン) a)1−アミノ−1,4(3)−ジメチル−4(3)−ア
ミノメチルシクロヘキサンの製造 攪拌されているオートクレーブ中の液体アンモニア300m
l中に600gの4(5)−シアノ−1,4(5)−ジメチルシ
クロヘキセンを溶解して、90℃および水素圧力100バー
ルの下に、40gのラネーニツケル鉄上で水素添加した。
アンモニアを蒸留により除去し、そして触媒を別した
後に、真空蒸留を遂行した。10ミリバールにおいて75〜
78℃の沸点を有する4(5)−アミノメチル−1,4
(5)−ジメチルシクロヘキセン540g(87%)が得られ
た。4−および5−異性体の重量比は約70:30であつ
た。
50℃において、この不飽和アミン520gとシアン化水素酸
111gを80%の硫酸1240gに少しずつ同時に加え、ついで4
0℃において3時間攪拌した。45%の水酸化ナトリウム
溶液1800gの20〜90℃において少しずつ加えてから加熱
して3時間還流させた。700mlのクロルベンゼンを加
え、ついで80℃で有機相を分離して真空蒸留を施した。
10ミリバールにおいて90〜105℃の沸点を有する1−ア
ミノ−1,4(3)−ジエチル−4(3)−アミノメチル
シクロヘキサン493g(85%)が得られた。
111gを80%の硫酸1240gに少しずつ同時に加え、ついで4
0℃において3時間攪拌した。45%の水酸化ナトリウム
溶液1800gの20〜90℃において少しずつ加えてから加熱
して3時間還流させた。700mlのクロルベンゼンを加
え、ついで80℃で有機相を分離して真空蒸留を施した。
10ミリバールにおいて90〜105℃の沸点を有する1−ア
ミノ−1,4(3)−ジエチル−4(3)−アミノメチル
シクロヘキサン493g(85%)が得られた。
b)1−イソシアナト−1,4(3)−ジメチル−4
(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサンの製造 クロルベンゼン2lに上記のジアミン312gを溶かした溶液
を、0〜20℃において、クロルベンゼン4.5lに1300gの
ホスゲンが溶けている溶液に少しずつ加えた。この混合
物を2時間にわたつて90℃に加熱すると同時にホスゲン
を連続的に通した。90℃においてさらに3時間、および
還流下に2時間ホスゲン化を遂行した。ついでホスゲン
を窒素で吹き払つてから、混合物を真空蒸留した。0.1
ミリバールにおいて88〜90℃の沸点を有する1−イソシ
アナト−1,4(3)−ジメチル−4(3)−イソシアナ
トメチルシクロヘキサン337g(81%)が得られた。4−
対3−異性体の重量比は約70:30であつた。
(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサンの製造 クロルベンゼン2lに上記のジアミン312gを溶かした溶液
を、0〜20℃において、クロルベンゼン4.5lに1300gの
ホスゲンが溶けている溶液に少しずつ加えた。この混合
物を2時間にわたつて90℃に加熱すると同時にホスゲン
を連続的に通した。90℃においてさらに3時間、および
還流下に2時間ホスゲン化を遂行した。ついでホスゲン
を窒素で吹き払つてから、混合物を真空蒸留した。0.1
ミリバールにおいて88〜90℃の沸点を有する1−イソシ
アナト−1,4(3)−ジメチル−4(3)−イソシアナ
トメチルシクロヘキサン337g(81%)が得られた。4−
対3−異性体の重量比は約70:30であつた。
触媒I 2−エチル−1,3−ジヒドロキシヘキサン/1,3−ジヒド
ロキシブタン(溶媒の重量比4:1)に水酸化2−ヒドロ
キシプロピルトリエチルアンモニウムを10%の濃度で溶
かした溶液 実施例1 ジイソシアネートI/1746gと1,6−ジイソシアナト−ヘキ
サン168gとの混合物(モル比=90:10)を50℃において4
0mlの触媒溶液Iで処理した。発熱性の反応混合物を最
初冷却によつて60℃に保持し、その後加熱によつてこの
温度に保持した。29%のNCO含有量に達した後、5時間
後にNCO含有量が20.5%に達するまで、温度を80℃に保
つた。つづいて110℃で30分間攪拌してから、反応混合
物をシートの上に注いだ。室温まで冷却した後、18.6%
のNCO含有量(これは56.6%の三量化度に相当する)と7
0〜80℃の溶融範囲を有する透明な固体樹脂が得られ
た。ジイソシアネートIの単量体の含有量は1%未満で
あり、1,6−ジイソシアナトヘキサン単量体の含有量は
検出限度未満、すなわち0.03%未満である。
ロキシブタン(溶媒の重量比4:1)に水酸化2−ヒドロ
キシプロピルトリエチルアンモニウムを10%の濃度で溶
かした溶液 実施例1 ジイソシアネートI/1746gと1,6−ジイソシアナト−ヘキ
サン168gとの混合物(モル比=90:10)を50℃において4
0mlの触媒溶液Iで処理した。発熱性の反応混合物を最
初冷却によつて60℃に保持し、その後加熱によつてこの
温度に保持した。29%のNCO含有量に達した後、5時間
後にNCO含有量が20.5%に達するまで、温度を80℃に保
つた。つづいて110℃で30分間攪拌してから、反応混合
物をシートの上に注いだ。室温まで冷却した後、18.6%
のNCO含有量(これは56.6%の三量化度に相当する)と7
0〜80℃の溶融範囲を有する透明な固体樹脂が得られ
た。ジイソシアネートIの単量体の含有量は1%未満で
あり、1,6−ジイソシアナトヘキサン単量体の含有量は
検出限度未満、すなわち0.03%未満である。
実施例2 1358gのジイソシアネートIと504gの1,6−ジイソシアナ
トヘキサン(モル比=70:30)を50℃において40mlの触
媒溶液Iで処理した。混合物のNCO含有量が26.1%に達
するまで、反応混合物を最初60℃に2時間保持した。つ
いで、17.8%のNCO含有量が確立されるまで、混合物を8
0℃に1.5時間保持した。ついで混合物を最後に110℃で
0.5時間攪拌してから、シート上に注いだ。室温まで冷
却した後、15.1%のNCO含有量(これは66.5%の三量化
度に相当する)と80〜85℃の溶融範囲を有するガラス状
に固化した固体樹脂が得られた。反応生成物中のジイソ
シアネートIの含有量は1%未満であつた。1,6−ジイ
ソシアナトヘキサンの含有量は検出限度未満であつた。
トヘキサン(モル比=70:30)を50℃において40mlの触
媒溶液Iで処理した。混合物のNCO含有量が26.1%に達
するまで、反応混合物を最初60℃に2時間保持した。つ
いで、17.8%のNCO含有量が確立されるまで、混合物を8
0℃に1.5時間保持した。ついで混合物を最後に110℃で
0.5時間攪拌してから、シート上に注いだ。室温まで冷
却した後、15.1%のNCO含有量(これは66.5%の三量化
度に相当する)と80〜85℃の溶融範囲を有するガラス状
に固化した固体樹脂が得られた。反応生成物中のジイソ
シアネートIの含有量は1%未満であつた。1,6−ジイ
ソシアナトヘキサンの含有量は検出限度未満であつた。
実施例3 332.8gのジイソシアネートIIと67.2gの1,6−ジイソシア
ナトヘキサンとの混合物(モル比=80:20)を50℃にお
いて8mlの触媒溶液Iで処理した。28.2%のNCO含有量に
達するまで反応混合物を最初3時間60℃に保持し、つい
で16.9%のNCO含有量に達するまでさらに2時間80℃に
保持した。つづいて110℃において30分間攪拌した。混
合物をシート上に注ぐと、室温まで冷却した後に、16.0
%のNCO含有量(これは61.9%の三量化度に相当する)
と60〜70℃の溶融範囲を有する透明な固体樹脂が得られ
た。
ナトヘキサンとの混合物(モル比=80:20)を50℃にお
いて8mlの触媒溶液Iで処理した。28.2%のNCO含有量に
達するまで反応混合物を最初3時間60℃に保持し、つい
で16.9%のNCO含有量に達するまでさらに2時間80℃に
保持した。つづいて110℃において30分間攪拌した。混
合物をシート上に注ぐと、室温まで冷却した後に、16.0
%のNCO含有量(これは61.9%の三量化度に相当する)
と60〜70℃の溶融範囲を有する透明な固体樹脂が得られ
た。
例4(使用例) 58.2重量部のテレフタル酸、33.3重量部のネオペンチル
グリコール、4.6重量部の1,6−ジヒドロキシヘキサンお
よび3.4重量部のトリメチロールプロパンを基とする、5
0のOH価と1120のヒドロキシル当量を有するヒドロキシ
ル基含有ポリエステル51重量部、実施例1によつて得ら
れたイソシアヌレート基含有ポリイソシアネート9重量
部および市販の二酸化チタン顔料40重量部を押出機の中
で約120℃で溶融して均質化した。当量を基にして、等
量のポリヒドロキシポリエステルとポリイソシアネート
を計量した。溶融物が固化し終つたとき、生成物を粉砕
し、そして静電吹付装置によつて試験シート上に塗布し
て、180℃で10分以内に硬化させた。
グリコール、4.6重量部の1,6−ジヒドロキシヘキサンお
よび3.4重量部のトリメチロールプロパンを基とする、5
0のOH価と1120のヒドロキシル当量を有するヒドロキシ
ル基含有ポリエステル51重量部、実施例1によつて得ら
れたイソシアヌレート基含有ポリイソシアネート9重量
部および市販の二酸化チタン顔料40重量部を押出機の中
で約120℃で溶融して均質化した。当量を基にして、等
量のポリヒドロキシポリエステルとポリイソシアネート
を計量した。溶融物が固化し終つたとき、生成物を粉砕
し、そして静電吹付装置によつて試験シート上に塗布し
て、180℃で10分以内に硬化させた。
56〜58μmの層厚によつて、次のラツカー技術特性が測
定された。
定された。
光沢:91% (ガードナー,反射角60°) 破壊試験:0 (0=変化なし、2=引裂かれる) 格子の切断(lattice cut):GT0/0 (DIN53 151,0=装着の損失皆無,4=接着の完全な損
失,第1の値:接着テープを引きはがす前の値,第2の
値:接着テープを引きはがした後の値) カツピング指数(cupping index):>10mm (DIN53 156) 衝撃(反対方向):80インチポンド(92cmkg) (ASTM D2794,エリクセン型304,球径15.8mm) 白色度:20分後80.9/220℃ 70.7 (バーガー/エルレホマツト(Berger/Elrephomat)に
よる) ゲル化時間:140秒/180℃ (DIN55 990パート8,ポイント5.1) ポーラビリテイ(pourability):50℃までに注ぐことが
できる (DIN55 990パート7,45および50℃において2週間) 本発明はこれまで説明の目的で詳しく述べてきたけれど
も、このような詳細な説明は専らその目的のために述べ
られたものであつて、本発明が特許請求の範囲に記載さ
れた事項によつて制限されることを除き、本発明の精神
と範囲から逸脱しないで当業者がその中で種々の変更を
なし得ることは理解されるべきである。
失,第1の値:接着テープを引きはがす前の値,第2の
値:接着テープを引きはがした後の値) カツピング指数(cupping index):>10mm (DIN53 156) 衝撃(反対方向):80インチポンド(92cmkg) (ASTM D2794,エリクセン型304,球径15.8mm) 白色度:20分後80.9/220℃ 70.7 (バーガー/エルレホマツト(Berger/Elrephomat)に
よる) ゲル化時間:140秒/180℃ (DIN55 990パート8,ポイント5.1) ポーラビリテイ(pourability):50℃までに注ぐことが
できる (DIN55 990パート7,45および50℃において2週間) 本発明はこれまで説明の目的で詳しく述べてきたけれど
も、このような詳細な説明は専らその目的のために述べ
られたものであつて、本発明が特許請求の範囲に記載さ
れた事項によつて制限されることを除き、本発明の精神
と範囲から逸脱しないで当業者がその中で種々の変更を
なし得ることは理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルハルト・クライン ドイツ連邦共和国 デイ−4019 モンハイ ム、フオン・フロトヴ−シユトラーセ 7 (72)発明者 デイーター・アールト ドイツ連邦共和国 デイ−5000 ケルン 80、リプニカーシユトラーセ 2 (56)参考文献 特開 昭62−91569(JP,A) 特開 昭62−34963(JP,A) 特開 昭60−181114(JP,A) 特開 昭57−78460(JP,A) 特開 昭58−7458(JP,A) 特開 昭61−212570(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】(a)20〜50重量%のNCO含有量を有する
とともに、第一級脂肪族炭素原子に結合している、立体
障害を起こしていないイソシアネート基と、脂環式環系
の一部を形成する第三級炭素原子に結合している、立体
障害を起こしているイソシアネート基とを有する脂肪族
−脂環式ジイソシアネート、および (b)成分(a)と(b)との全量を基にして、50モル
%までの正の量の1,6−ジイソシアナトヘキサン(HD
I)、 からなる有機ジイソシアネート混合物のイソシアネート
基の一部を接触的に三量化し、そして随意に、触媒毒の
添加および/または触媒の熱的脱活性により、所望の三
量化度で三量化反応を終結させることからなる、少なく
とも1個のイソシアヌレート基を含むポリイソシアネー
トの製造方法。 - 【請求項2】成分(a)が下記の式を有するジイソシア
ネートからなる、特許請求の範囲第(1)項記載の製造
方法、 式中、 R1は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 R2およびR3は1〜4個の炭素原子を有する同じか、また
は異なる直鎖または分枝鎖の、二価の飽和した炭化水素
基を表わし、 R4は水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
を表わし、 R5は1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の、
飽和した二価の炭化水素基を表わし、そしてnは0また
は1を表わす。 - 【請求項3】成分(a)と(b)との混合物全体を基に
して、成分(b)を5〜30モル%の量で使用する、特許
請求の範囲第(1)項記載の製造方法。 - 【請求項4】成分(a)と(b)との混合物全体を基に
して、成分(b)を5〜30モル%の量で使用する、特許
請求の範囲第(2)項記載の製造方法。 - 【請求項5】成分(a)を基にして、少なくとも50%の
三量化度において三量化反応を終結させる、特許請求の
範囲第(1)項記載の製造方法。
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---|---|---|---|
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DE19853541859 DE3541859A1 (de) | 1985-11-27 | 1985-11-27 | Verfahren zur herstellung von isocyanuratgruppen aufweisenden polyisocyanaten und ihre verwendung als isocyanatkomponente in polyurethanlacken |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62131008A JPS62131008A (ja) | 1987-06-13 |
JPH0780981B2 true JPH0780981B2 (ja) | 1995-08-30 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP61278953A Expired - Lifetime JPH0780981B2 (ja) | 1985-11-27 | 1986-11-25 | イソシアヌレート基を含むポリイソシアネートの製造方法 |
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---|---|
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EP (1) | EP0224165B1 (ja) |
JP (1) | JPH0780981B2 (ja) |
CA (1) | CA1274238A (ja) |
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DE19611821A1 (de) * | 1996-03-26 | 1997-10-02 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur Herstellung von in der Hitze härtbaren wetterstabilen Polyurethan-Pulverlacken sowie die danach erhaltenen Beschichtungen |
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DE10065176A1 (de) | 2000-12-23 | 2002-06-27 | Degussa | Katalysator und Verfahren zur Herstellung von niedrigviskosen und farbreduzierten isocyanuratgruppenhaltigen Polyisocyanaten |
US6746625B2 (en) * | 2002-05-20 | 2004-06-08 | Congoleum Corporation | Surface treated embossing catalyst and the use thereof |
US9290656B2 (en) * | 2006-02-21 | 2016-03-22 | Mitsui Chemicals, Inc. | Polymerizable composition for polythiourethane optical material |
DE102008045224A1 (de) | 2008-08-30 | 2010-03-04 | Bayer Materialscience Ag | Pulverlack |
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GB1386399A (en) * | 1971-07-16 | 1975-03-05 | Ici Ltd | Isocyanurate polymers |
DE2325826C3 (de) * | 1973-05-22 | 1981-01-29 | Chemische Werke Huels Ag, 4370 Marl | Isocyanato-isocyanurate und Herstellung lagerstabiler Lösungen hiervon |
DE2616415A1 (de) * | 1976-04-14 | 1977-11-03 | Basf Ag | Verfahren zur polymerisation von organischen diisocyanaten |
DE2806731A1 (de) * | 1978-02-17 | 1979-08-23 | Bayer Ag | Verfahren zur herstellung von isocyanuratgruppen aufweisenden polyisocyanaten |
DE2901479A1 (de) * | 1979-01-16 | 1980-07-24 | Bayer Ag | Neue isocyanato-isocyanurate, ein verfahren zu ihrer herstellung, sowie ihre verwendung als isocyanatkomponente in polyurethan-lacken |
DE2916201A1 (de) * | 1979-04-21 | 1980-10-30 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur trimerisierung von diisocyanaten |
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DE3033860A1 (de) * | 1980-09-09 | 1982-04-15 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Neue isocyanato-isocyanurate, ein verfahren zu ihrer herstellung, sowie ihre verwendung als isocyanatkomponente in polyurethanlacken |
DE3100262A1 (de) * | 1981-01-08 | 1982-08-05 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von isocyanuratgruppen aufweisenden polyisocyanaten, als katalysator-komponente fuer dieses verfahren geeignete loesungen, sowie die verwendung der verfahrensprodukte als isocyanat-komponente bei der herstellung von polyurethanen |
PL141806B1 (en) * | 1981-02-03 | 1987-08-31 | Rhone Poulenc Spec Chim | Method of obtaining compounds with isocyanure groups |
DE3151855C2 (de) * | 1981-12-30 | 1993-11-04 | Huels Chemische Werke Ag | Isocyanato-isocyanurate sowie ein verfahren zu deren herstellung |
FR2522667A1 (fr) * | 1982-03-04 | 1983-09-09 | Rhone Poulenc Spec Chim | Procede de preparation de polyisocyanates polyisocyanurates par cyclotrimerisation catalytique de polyisocyanates |
JPS58162581A (ja) * | 1982-03-19 | 1983-09-27 | Nippon Polyurethan Kogyo Kk | ポリウレタン塗料用組成物 |
PT77070B (en) * | 1982-07-29 | 1986-01-27 | Dsm Resins Bv | Oligomerisation of polyisocyanates |
DE3402623A1 (de) * | 1984-01-26 | 1985-08-01 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Neue diisocyanate und ihre verwendung zur herstellung von polyurethankunststoffen |
DE3507719A1 (de) * | 1985-03-05 | 1986-09-11 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Isocyanuratgruppen aufweisende polyisocyanate, ein verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als isocyanatkomponente in polyurethanlacken |
-
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- 1985-11-27 DE DE19853541859 patent/DE3541859A1/de not_active Withdrawn
-
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- 1986-11-07 CA CA000522504A patent/CA1274238A/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-11-12 US US06/930,584 patent/US4748242A/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-11-17 DE DE8686115919T patent/DE3665066D1/de not_active Expired
- 1986-11-17 EP EP86115919A patent/EP0224165B1/de not_active Expired
- 1986-11-25 JP JP61278953A patent/JPH0780981B2/ja not_active Expired - Lifetime
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EP0224165B1 (de) | 1989-08-16 |
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EP0224165A2 (de) | 1987-06-03 |
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