JPH0780837A - 粒状物の冷却方法とその装置 - Google Patents

粒状物の冷却方法とその装置

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JPH0780837A
JPH0780837A JP22553993A JP22553993A JPH0780837A JP H0780837 A JPH0780837 A JP H0780837A JP 22553993 A JP22553993 A JP 22553993A JP 22553993 A JP22553993 A JP 22553993A JP H0780837 A JPH0780837 A JP H0780837A
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清 森本
Yoshika Sanada
芳香 真田
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禎弌 三輪
Kazuhide Murata
和栄 村田
Koji Tada
浩司 多田
Osamu Matsui
治 松井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホットペレット等の粒状物の移送用コンベア
や移送冷却用の水路等のような大掛かりな装置を必要と
することなく、簡易な装置構成で冷却対象となる粒状物
を効率よく冷却させる。 【構成】 移送ガイド板2a上に載置された粒状物mに
対して冷却用空気を供給させながら、移送ガイド板2a
の上方から粒状物に対して負圧の空気振動波を送波させ
ることにより、粒状物mを上下方向に振動させながら移
送ガイド板2a上で転動させて移送させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば合成樹脂製のホ
ットペレットの如き粒状物の冷却に好適な粒状物の冷却
方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば合成樹脂製のホットペレッ
トを冷却させる方法としては、樋状部材に冷却用の水を
収容させてホットペレット移送用の水路を作製し、この
樋状部材を機械的に振動させる方法が存在する。かかる
方法では、樋状部材の水路上に供給されたホットペレッ
トを樋状部材に与えられた振動作用によって水路上を低
速で移送させながら、水冷冷却させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、ホットペレットを冷却させながら移送さ
せるための水路を形成するための装置構造が非常に複雑
で且つ大掛かりなものとなり、装置の製作費用が高価と
なる難点があった。また、水路を構成する樋状部材の全
域を機械的に振動させる必要があるために、これら各部
の振動に原因する騒音が発生するといった難点もあっ
た。
【0004】尚、このような難点を解消する策として
は、ホットペレットを水冷冷却させるのではなく、空冷
させる手段も考えられる。ところが、ホットペレットに
対して単に冷風を送風させるだけでは、その冷却効率が
さほど良好ではなく、ホットペレットどうしが相互に接
着し合うといった難点を生じる虞れがある。また、かか
る冷風の送風手段では、ホットペレットを積極的に移送
するためのコンベアが別途必要となり、装置全体の構造
がやはり複雑化し、結局、上記難点を適切に解消するこ
とはできない。
【0005】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、ホットペレット等の粒状物の移送用コンベアや移送
冷却用の水路等のような大掛かりな装置を必要とするこ
となく、簡易な装置構成で冷却対象となる粒状物を効率
よく冷却することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された請求項1に記載の本発明は、移送ガイド板
上に載置された粒状物に対して冷却用空気を供給させな
がら、移送ガイド板の上方から粒状物に対して負圧の空
気振動波を送波させることにより、粒状物を上下方向に
振動させながら移送ガイド板上で転動させて移送させ
る、粒状物の冷却方法である。
【0007】請求項2に記載の本発明は、上記請求項1
において、前記移送ガイド板として上下方向に通気性を
有する多孔状の移送ガイド板を用いると共に、前記冷却
用空気を、この多孔状の移送ガイド板よりも下方の位置
から粒状物に対して供給させる、粒状物の冷却方法であ
る。
【0008】請求項3に記載の本発明は、上記請求項1
又は2のように負圧の空気脈動波を利用するのではな
く、正圧の空気脈動波を用いるものであり、粒状物が載
置された多孔状の移送ガイド板の下方から移送ガイド板
側へ冷却用空気の正圧の脈動波を上向きに送波させるこ
とにより、粒状物を上下方向に振動させながら移送ガイ
ド板上で転動させて移送させる、粒状物の冷却方法であ
る。
【0009】請求項4に記載の本発明は、上記請求項1
乃至3の何れかにおいて、前記冷却用空気に代えて空気
とは異なった他の冷却用の気体を粒状物に供給させると
共に、この気体と同一種類の気体の脈動波を粒状物に対
して送波させる、粒状物の冷却方法である。
【0010】請求項5乃至7に記載の本発明は、上記し
た請求項1乃至3に記載の粒状物の冷却方法を実施する
ために提案された粒状物の冷却装置に係るものである。
即ち、請求項5に記載の本発明は、請求項1に記載の本
発明に係る粒状物の冷却方法を実施するための装置で、
粒状物を載置するための移送ガイド板を内部に備え且つ
この移送ガイド板上への粒状物の供給を行うための供給
口及び移送ガイド板からの粒状物の排出を行うための排
出口とを有する冷却装置本体と、この冷却装置本体内に
冷却用空気を供給するための冷却用空気供給手段と、前
記移送ガイド板よりも上方の位置から負圧の空気脈動波
を移送ガイド板上の粒状物に対して送波する空気脈動波
発生装置とを備え、しかも前記移送ガイド板は、供給口
から移送ガイド板上に供給された粒状物が空気脈動波に
よって付与される振動によって排出口側へ振動しながら
転動するように略水平状又は下向き傾斜状に設けられて
いる、粒状物の冷却装置である。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明に係る粒状物の冷却方法を実施するための装
置で、上記請求項5の構成において、前記移送ガイド板
は、上下方向に通気性を有する多孔状の移送ガイド板と
して形成されていると共に、前記冷却用空気供給手段
は、移送ガイド板よりも下方の位置から冷却装置本体内
に冷却用空気を供給するように設けられている、粒状物
の冷却装置である。
【0012】請求項7に記載の本発明は、請求項3に記
載の本発明に係る粒状物の冷却方法を実施するための装
置で、粒状物を載置するための多孔状の移送ガイド板を
内部に備え且つこの移送ガイド板上への粒状物の供給を
行うための供給口及び移送ガイド板からの粒状物の排出
を行うための排出口とを有する冷却装置本体と、前記移
送ガイド板よりも下方の位置から移送ガイド板に向けて
冷却用空気を供給する冷却用空気供給手段と、この冷却
用空気供給手段から供給される冷却用空気を正圧の空気
脈動波とする空気脈動付与手段とを有し、しかも前記移
送ガイド板は、供給口から移送ガイド板上に供給された
粒状物が前記冷却用空気の脈動波によって付与される振
動によって排出口側へ振動しながら転動すべく略水平状
又は下向き傾斜状に設けられている、粒状物の冷却装置
である。
【0013】
【作用】上記構成を特徴とする請求項1に記載の本発明
に係る粒状物の冷却方法においては、移送ガイド板上の
粒状物に対して冷却用空気を供給することにより、この
粒状物を空冷冷却させることができると同時に、負圧の
空気振動波の送波によってこの粒状物を上下方向に振動
させ、この粒状物を移送ガイド板上で転動させて移送さ
せることができる。従って、コンベアの如き移送手段を
用いることなく粒状物の冷却を行いながら移送させるこ
とができる。しかも、この移送の際には、粒状物が上下
に振動することにより、この粒状物が冷却用空気と撹拌
されてこの冷却用空気に触れる機会が増える。その結
果、粒状物の冷却効率が高まり、粒状物の迅速な冷却を
行うことも可能となる。
【0014】また、請求項5に記載の本発明に係る粒状
物の冷却装置では、冷却装置本体内に具備された移送ガ
イド板上に粒状物を供給して載置した状態で、冷却用空
気供給手段から冷却装置本体内に冷却用空気を供給させ
ることにより粒状物の冷却を行わせることができる。そ
して、これと同時に、空気脈動波発生装置で発生させた
負圧の空気脈動波を移送ガイド板よりも上方の位置から
送波して粒状物に上下方向の振動を付与して排出口側へ
転動させることができる。従って、上記請求項1に記載
の本発明に係る粒状物の冷却方法を適切に実施すること
ができる。
【0015】請求項2に記載の本発明に係る粒状物の冷
却方法においては、移送ガイド板の下方から供給される
冷却用空気を通気性を有する多孔状の移送ガイド板を通
過させて移送ガイド板上の粒状物に作用させることがで
きる。従って、冷却用空気を粒状物に対して一層効率よ
く触れさせることができ、粒状物の冷却効率を高めるこ
とができる。請求項6に記載の本発明に係る粒状物の冷
却装置では、移送ガイド板が通気性を有する多孔状のも
のとして形成され、また冷却用空気の供給が移送ガイド
板よりも下方の位置からなされるように設けられている
ので、上記請求項2に記載の本発明に係る粒状物の冷却
方法をやはり適切に実施することができる。
【0016】請求項3に記載の本発明に係る粒状物の冷
却方法では、多孔状の移送ガイド板の下方から冷却用空
気の正圧の脈動波を供給することにより、この冷却用空
気の脈動波を移送ガイド板を通過させて、この移送ガイ
ド板上の粒状物に作用させることができる。従って、か
かる粒状物を冷却用空気の脈動波によって冷却させると
同時に、この粒状物に振動を付与して冷却効率を高めな
がら移送ガイド板上を転動させることができ、やはりコ
ンベアの如き移送手段を用いることなく粒状物の移送が
行えることとなる。
【0017】請求項7に記載の本発明に係る粒状物の冷
却装置では、冷却用空気供給手段から冷却装置本体内に
供給される冷却用空気に空気脈動付与手段によって脈動
を付与することにより、この冷却用空気を正圧の空気脈
動波として生成することができる。そして、この空気脈
動波を粒状物を載置する多孔状の移送ガイド板よりも下
方の位置から移送ガイド板に向けて送波して供給するこ
とができる。従って、請求項3に記載の本発明に係る粒
状物の冷却方法を適切に実施することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 〔第1実施例(請求項1、2、5、6に対応)〕図1
は、本発明に係る粒状物の冷却装置Aの第1実施例を示
す概略説明図である。この冷却装置Aは、例えば粒状物
の一例としての合成樹脂製ホットペレットmの冷却用途
に適用されるもので、所定の中空容器状に形成された冷
却装置本体1、及びこの冷却装置本体1内に複数設けら
れた移送ガイド板2(2a〜2c)を具備している。ま
た、これら以外として、冷却装置本体1内に冷却用空気
を供給するためのブロアー3と空気冷却装置4、及び冷
却装置本体1内に負圧の空気脈動波を送波させるための
空気脈動波発生装置B等も具備している。
【0019】上記のうち、各移送ガイド板2(2a〜2
c)は、図2に示すように、上下方向に貫通する多数の
通気孔20・・を備えた多孔状の薄板として形成された
もので、上下方向に通気性を具備している。これらの各
移送ガイド板2は、冷却装置本体1内に取付けられた支
持杆7・・に支持される等して、上下多段状に重なった
状態に設けられ、投入器8が接続されたホットペレット
用の供給口9から供給されるホットペレットmが移送ガ
イド板2a、2b、2cに順次受け渡されて、排出口1
0の位置まで移送ガイドできるように設定されている。
また、前記各移送ガイド板2a〜2cのうち、最上段の
移送ガイド板2aは略水平状態に設けられており、以下
他の移送ガイド板2b、2cは、下段側に進むに従って
傾斜角度が大きい前下がりの傾斜状態となるように設け
られている。尚、これらの各移送ガイド板2a〜2c
は、その設定角度(傾斜角度)を適宜調整できるように
設けることが好ましく、これは例えば支持杆7・・の取
付け位置を変更させる如き手段で達成可能である。
【0020】空気冷却装置4は、ブロアー3から排気さ
れる空気を冷却するもので、例えば熱交換器が適用され
る。この空気冷却装置4やブロアー3は、配管部11を
介して冷却装置本体1の底部開口部1aと接続され、冷
却用空気を移送ガイド板2a〜2cよりも下方の位置か
ら冷却装置本体1内へ上向きに供給できるように設けら
れている。尚、配管部11の適宜箇所には室内空気吸入
用のバルブ13が設けられ、空気冷却装置4から供給さ
れる冷却用空気に室内空気を適当な比率で混入させて冷
却装置本体1内へ供給できるように構成されている。
【0021】空気脈動波発生装置Bは、冷却装置本体1
の上部開口部1bから負圧の空気脈動波を送波すべく構
成されたものである。即ち、この空気脈動波発生装置B
は、上部開口部1bから冷却装置本体1内の空気を断続
的に吸気し、冷却装置本体1内に負圧の空気振動を付与
するもので、その具体的な構成としては、例えば図3
(a)に示すようなものが適用される。同図において、
この空気脈動波発生装置Bは、連続的な吸排気を行うブ
ロアー5と、このブロアー5で排気される空気に脈動を
付与する脈動付与装置6とから構成されている。
【0022】ここで、脈動付与装置6は、二つのポート
62a、62bを有する円筒状のケーシング63内に、
このケーシング63内を区画する弁体64を設け、この
弁体64をモータMによって駆動回転自在としたもので
ある。即ち、この空気脈動波発生装置Bでは、脈動付与
装置6の一方のポート62aからブロアー5によって連
続した空気排出がなされている状態時において、弁体6
4が図3(a)に示す回転角度位置のときには、両ポー
ト62a、62bが相互に連通し、他方のポート62b
からは空気吸入がなされる。これに対し、弁体64が図
3(b)の実線に示す回転角度のときには、両ポート6
2a、62b間が弁体64によって遮断されるため、ポ
ート62bからの空気吸入は停止された状態となる。
【0023】この空気脈動波発生装置Bでは、弁体64
が連続して回転し、上記したポート62bからの空気吸
入とその停止とが交互に繰り返されることにより、ポー
ト62bから図4(a)に示すような圧力波形の負圧の
空気脈動波が送波される。この空気脈動波としては、例
えば10Hz程度の低周波域のものが採用される。但
し、本発明に係る空気脈動波発生装置Bの具体的な構成
は決してこれに限定されず、要は、負圧の空気脈動波を
発生できる構成であればよい。また、空気脈動波発生装
置Bで発生される負圧の空気脈動波も、図4(a)に示
すような波形のものに限定されず、例えば図4(b)に
示すような圧力波形の空気脈動波であってもよい。
【0024】更に、本発明では、図4(c)に示すよう
に、空気圧の一部(同図Sで示す)が一定周期で正圧に
転じるような圧力波形であってもよく、要は、空気脈動
波全体として負圧の空気脈動波であればよい。この空気
脈動波発生装置Bは、冷却装置本体1の上部開口部1b
に配管部(導波管)12を介して接続され、移送ガイド
板2aよりも上方の位置から負圧の空気脈動波を送波で
きるように設けられている。
【0025】尚、冷却装置本体1内には上部開口部1b
からの空気吸入による負圧が作用するので、冷却装置本
体1内へ冷却用空気を供給する手段として必ずしもブロ
アー3は必須でない。空気冷却装置4が、上部開口部1
bに作用する負圧・吸引力によって室内空気の自然吸気
を行ってから、この空気冷却装置4で冷却された空気が
冷却装置本体1内へ導入されるようにしてもよい。ま
た、本発明では、空気脈動波発生装置Bのブロアー5か
ら排気される空気を空気冷却装置4に供給させるように
構成してもよい。かかる構成によれば、空気冷却装置4
で冷却されて冷却装置本体1内に供給された空気を、再
度空気脈動波発生装置Bから空気冷却装置4に復帰させ
て、冷却用空気の循環利用を行うことが可能である。
【0026】次に、上記構成の粒状物の冷却装置Aを用
いた本発明に係る粒状物の冷却方法の一例について説明
する。先ず、ブロアー3及び空気冷却装置4を稼働させ
て、冷却用空気を冷却装置本体1内にその底部開口部1
aから供給させると共に、空気脈動波発生装置Bを稼働
させて、負圧の空気脈動波を冷却装置本体1の上部開口
部1bから移送ガイド板2に対して送波させた状態とす
る。このような状態において、投入器8に投入されたホ
ットペレットmの適量を供給口9から移送ガイド板2a
上に供給して載置させると、その下方から供給される冷
却用空気が、図2に示すように移送ガイド板2aの通気
孔20を通過してホットペレットmに作用し、これによ
って各ホットペレットmが冷却される。一方、移送ガイ
ド板2a上のホットペレットmに負圧の空気振動波がそ
の上方から送波されると、この周期的に発生する負圧に
よって各ホットペレットmが上方に吸い上げられてから
落下する上下動の激しい振動を繰り返すこととなる。
【0027】而して、このようにホットペレットmが上
下に激しく振動すれば、冷却用空気との撹拌が促進され
るから、その冷却効率が高まり、ホットペレットmの迅
速且つ充分な冷却を行うことが可能となる。また、ホッ
トペレットmが上下方向に激しく振動すると、このホッ
トペレットmは移送ガイド板2a上で転動することとな
り、矢印a方向に順次移送することとなる。このホット
ペレットmの移送は、移送ガイド板2aが前下がり状態
であれば、当然に低位置側の前下がり方向になされ、矢
印a方向に沿うこととなる。また、移送ガイド板2aが
水平状態の場合であっても、ホットペレットmは供給口
9が設けられた側への転動がホットペレットの供給圧に
よって阻止された状態であるから、矢印a方向にやはり
転動することとなる。従って、移送ガイド板2a上に供
給・載置されたホットペレットmは、上下方向の激しい
振動を繰り返しながら冷却用空気で冷却されつつ、矢印
a方向に自動的に移送されることとなる。
【0028】尚、負圧の空気脈動波として、図4(c)
に示す波形の空気脈動波を用いた場合には、上下振動を
行うホットペレットmの下降時に正圧の波形領域Sによ
ってホットペレットmの下降落下速度を速めることがで
きるので、ホットペレットmの上下振動を一層激しくす
ることができ、ホットペレットmの転動移動を一層円滑
に行わせることが可能である。
【0029】ホットペレットmの移送速度は、移送ガイ
ド板2aの傾斜角度と関係し、移送ガイド板2aが略水
平状に形成されていれば、ホットペレットmをかなりの
低速で移送させることができる。従って、移送ガイド板
2aの移送中に充分な冷却を行うことが可能である。移
送ガイド板2a上の移送を終了したホットペレットm
は、その後下段側の移送ガイド板2b、2cに順次受け
渡されるが、これら移送ガイド板2b、2cの位置で
も、上記同様に上下方向への振動を行いながら冷却用空
気により冷却されるので、一層徹底した冷却が図られて
から排出口10から排出される。尚、排出口10の下方
には、冷却されたペレットを受領するための容器又はこ
のペレットを次の工程に搬送するためのコンベア14等
を設けておけばよい。
【0030】また、上記のようにしてホットペレットm
を移送ガイド板2a上で矢印a方向に沿って移送させれ
ば、次のホットペレットmを供給口9から移送ガイド板
2a上に順次連続して供給させることができる。従っ
て、大量のホットペレットmの連続した冷却作業を効率
よく行うことができる。
【0031】図5に示す粒状物の冷却装置Abは、冷却
装置本体1Aの底部から冷却用空気を供給させるのでは
なく、ブロアー22に接続された小型の冷却装置(熱交
換器)21を冷却装置本体1Aの側面部に複数箇所設け
たものである。このような構成では、移送ガイド板2上
を移送されるホットペレットmに対して各冷却装置21
から冷却用空気を効率よく送風させることができ、ホッ
トペレットmの冷却効率を高めることができる利点が得
られる。また、冷却装置21としても小型のものを採用
できるから、装置全体が嵩張るようなことも回避でき
る。
【0032】〔第2実施例(請求項3、7に対応)〕図
6は、本発明に係る粒状物の冷却装置Aaの第2実施例
を示す概略説明図である(尚、第1実施例と同一部位は
同一符号で示す)。この冷却装置Aaは、第1実施例で
示した冷却装置Aとは異なり、冷却装置本体1の上部開
口部1bから負圧の空気脈動波を作用させるのではな
く、配管部11aを介して冷却装置本体1内に冷却用空
気を供給させるためのブロアー3と空気冷却装置4との
両者間に、脈動付与装置6Aを設けて、冷却用空気を正
圧の空気脈動波として冷却装置本体1内に供給させるよ
うに構成したものである。ここで、脈動付与装置6Aと
しては、例えば図7に示すような構造のものを適用する
ことができる。この脈動付与装置6Aは、その基本的な
構造が図3で示した負圧の空気脈動波を発生させる脈動
付与装置6と共通するもので、二つのポート62c、6
2dを有する円筒状のケーシング63A内に、モータM
によって駆動回転される弁体64Aを設けたものであ
る。そして、一方のポート62c側はブロアー3の排気
側に接続されている。
【0033】かかる構成では、ブロアー3が連続的な吸
排気を行っている状態で、弁体64Aが同図の実線で示
す位置のときには、ポート62dから圧縮空気の排出が
行われる。これに対し、弁体64Aが同図の一点鎖線に
示す位置に到達したときには、ポート62dからの圧縮
空気の排出は停止される。従って、弁体64Aが連続回
転すると、ポート62dでは圧縮空気の排出とその停止
が繰り返し行われ、その結果、図8(a)に示すような
波形の正圧の空気脈動波が発生されることとなる。但
し、本発明はこれに限定されず、例えば正圧の空気脈動
波の波形として、図8(b)に示すような波形の空気脈
動波を発生させるようにしても構わない。図6におい
て、脈動付与装置6Aで発生させた正圧の空気脈動波が
後段の空気冷却装置4で大きな圧力損失を受ける場合に
は、脈動付与装置6Aを空気冷却装置4の後段側に設け
ればよい。
【0034】次に、上記構成の粒状物の冷却装置Aaを
用いた粒状物の冷却方法の一例を説明する。先ず、ブロ
アー3及び脈動付与装置6Aで生成した正圧の空気脈動
波を空気冷却装置4に通過させることにより、冷却用空
気の正圧の空気脈動波を作成し、この空気脈動波を移送
ガイド板2a〜2cよりも下方の位置からこれら移送ガ
イド板2a〜2cの各位置に対して上向きに送波させ
る。かかる状態で、移送ガイド板2a上にホットペレッ
トmを供給させれば、やはり冷却用空気は各移送ガイド
板2a〜2cの多数の通気孔20を通過するから、この
冷却用空気によってホットペレットmが冷却される。
【0035】また、この冷却用空気は正圧の空気脈動波
であるから、これによって各ホットペレットmは断続的
に上方へ撥ね上げられてから落下する上下方向の振動を
繰り返すこととなる。従って、第1実施例の場合と同様
に、冷却用空気との撹拌作用によって各ホットペレット
mが効率よく冷却されると同時に、移送ガイド板2a上
を矢印a方向に沿って適度な速度で転動し、移送ガイド
板2b、2cを経て充分に冷却されてから排出口10か
ら排出される。
【0036】〔他の実施例〕上記した各実施例では、空
気冷却装置4で冷却された空気を用いてホットペレット
mの冷却を行わせているが、本発明では必ずしも積極的
に冷却した空気を用いる必要はない。例えば、高温のホ
ットペレットmを冷却させる場合等、冷却対象となる粒
状物と室内の空気との温度差が大きい場合には、室内空
気をそのまま利用しても充分な冷却効果が得られ、この
ような場合には空気冷却装置4を用いることなく、室内
の空気(外気も含む)をそのまま利用すればよい。
【0037】また、上記実施例では、ホットペレットm
の冷却媒体の気体として、空気を用いているが、本発明
はこれ以外の気体を用いてもよい。特殊な粒状物を冷却
対象とする場合には、空気以外の気体、例えば不活性ガ
ス(窒素やアルゴン等)を空気に代えて冷却装置本体1
内に導入させるようにしてもよい。
【0038】更に、請求項1、5に記載の本発明では、
移送ガイド板2として通気孔20を備えた多孔状の移送
ガイド板を用いる必要はない。通気孔20を有しない単
なる平板状の移送ガイド板を用いた場合であっても、冷
却装置本体1内に供給する冷却用空気を移送ガイド板上
の粒状物に作用させて冷却させることが可能だからであ
る。その他、本発明では、冷却対象となる粒状物の具体
的な種類等もホットペレットに限定されず、他の様々な
粒状物の冷却用途に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1乃至4に記載の本発明に係る粒状物の冷却方法によ
れば、粒状物を冷却用空気又は他の冷却用の気体によっ
て空冷冷却させながら、空気脈動波又は他の気体の脈動
波による粒状物の振動作用によって冷却用空気等との撹
拌を促進しながら冷却を行うことができるので、水冷冷
却に匹敵する程の優れた冷却効率の冷却処理が行えると
いう格別な効果が得られる。しかも、このような粒状物
の冷却に伴って、空気脈動波又は他の気体の脈動波によ
る粒状物の振動作用によってその粒状物を積極的に移送
させることができるので、多量の粒状物を所定量ずつ移
送させながら、効率のよい冷却処理を連続して実行でき
ることは勿論のこと、かかる粒状物の移送に際しては、
従来のようにコンベアや所定の水路の如き構造の複雑な
移送手段を何ら用いる必要がなく、装置全体の構成を非
常に簡素にでき、装置の製作費用を廉価にできるという
優れた効果も得られる。また、装置自体に機械的な振動
を発生させる必要もないので、騒音に関する難点も適切
に解消できるという利点も得られる。請求項5乃至7に
記載の本発明に係る粒状物の冷却装置によれば、上記請
求項1乃至3に記載の粒状物の冷却方法を適切に実施で
き、有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粒状物の冷却装置の一例を示す概
略説明図。
【図2】本発明に係る粒状物の冷却装置の要部を示す要
部断面図。
【図3】(a),(b)は本発明に係る粒状物の冷却装
置に適用される空気脈動波発生装置の一例を示す説明
図。
【図4】(a),(b),(c)は負圧の空気脈動波の
圧力波形の具体例を示す説明図。
【図5】本発明に係る粒状物の冷却装置の他の例を示す
概略説明図。
【図6】本発明に係る粒状物の冷却装置の他の例を示す
概略説明図。
【図7】図6に示す粒状物の冷却装置に適用される脈動
付与装置の一例を示す説明図。
【図8】(a),(b)は正圧の空気脈動波の圧力波形
の具体例を示す説明図。
【符号の説明】
1 冷却装置本体 1a 底部開口部 1b 上部開口部 2(2a〜2c) 移送ガイド板 3 ブロアー 4 空気冷却装置 5 ブロアー 6,6A 脈動付与装置 7 支持杆 9 供給口 10 排出口 m ホットペレット(粒状物) B 空気脈動波発生装置 A,Aa,Ab 粒状物の冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 和栄 大阪府枚方市長尾家具町1丁目10番4号 株式会社松井製作所技術開発センター内 (72)発明者 多田 浩司 大阪府枚方市長尾家具町1丁目10番4号 株式会社松井製作所技術開発センター内 (72)発明者 松井 治 大阪市中央区谷町6丁目5番26号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移送ガイド板上に載置された粒状物に対し
    て冷却用空気を供給させながら、移送ガイド板の上方か
    ら粒状物に対して負圧の空気振動波を送波させることに
    より、粒状物を上下方向に振動させながら移送ガイド板
    上で転動させて移送させることを特徴とする粒状物の冷
    却方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記移送ガイド板とし
    て上下方向に通気性を有する多孔状の移送ガイド板を用
    いると共に、上記冷却用空気を、この多孔状の移送ガイ
    ド板よりも下方の位置から粒状物に対して供給させるこ
    とを特徴とする粒状物の冷却方法。
  3. 【請求項3】粒状物が載置された多孔状の移送ガイド板
    の下方から移送ガイド板側へ冷却用空気の正圧の脈動波
    を上向きに送波させることにより、粒状物を上下方向に
    振動させながら移送ガイド板上で転動させて移送させる
    ことを特徴とする粒状物の冷却方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかにおいて、上記冷
    却用空気に代えて空気とは異なった他の冷却用の気体を
    粒状物に供給させると共に、この気体と同一種類の気体
    の脈動波を粒状物に対して送波させることを特徴とする
    粒状物の冷却方法。
  5. 【請求項5】粒状物を載置するための移送ガイド板を内
    部に備え且つこの移送ガイド板上への粒状物の供給を行
    うための供給口及び移送ガイド板からの粒状物の排出を
    行うための排出口とを有する冷却装置本体と、 この冷却装置本体内に冷却用空気を供給するための冷却
    用空気供給手段と、 前記移送ガイド板よりも上方の位置から負圧の空気脈動
    波を移送ガイド板上の粒状物に対して送波する空気脈動
    波発生装置とを備え、 しかも前記移送ガイド板は、供給口から移送ガイド板上
    に供給された粒状物が空気脈動波によって付与される振
    動によって排出口側へ振動しながら転動するように略水
    平状又は下向き傾斜状に設けられていることを特徴とす
    る粒状物の冷却装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、上記移送ガイド板は、
    上下方向に通気性を有する多孔状の移送ガイド板として
    形成されていると共に、上記冷却用空気供給手段は、移
    送ガイド板よりも下方の位置から冷却装置本体内に冷却
    用空気を供給するように設けられていることを特徴とす
    る粒状物の冷却装置。
  7. 【請求項7】粒状物を載置するための多孔状の移送ガイ
    ド板を内部に備え且つこの移送ガイド板上への粒状物の
    供給を行うための供給口及び移送ガイド板からの粒状物
    の排出を行うための排出口とを有する冷却装置本体と、 前記移送ガイド板よりも下方の位置から移送ガイド板に
    向けて冷却用空気を供給する冷却用空気供給手段と、 この冷却用空気供給手段から供給される冷却用空気を正
    圧の空気脈動波とする空気脈動付与手段とを有し、 しかも前記移送ガイド板は、供給口から移送ガイド板上
    に供給された粒状物が前記冷却用空気の脈動波によって
    付与される振動によって排出口側へ振動しながら転動す
    べく略水平状又は下向き傾斜状に設けられていることを
    特徴とする粒状物の冷却装置。
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