JPH0780715A - 硬質炭素膜被覆ドリル - Google Patents

硬質炭素膜被覆ドリル

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JPH0780715A
JPH0780715A JP22870293A JP22870293A JPH0780715A JP H0780715 A JPH0780715 A JP H0780715A JP 22870293 A JP22870293 A JP 22870293A JP 22870293 A JP22870293 A JP 22870293A JP H0780715 A JPH0780715 A JP H0780715A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも切削作用部を硬質炭素膜で被覆し
てなるドリルにおいて、逃げ面を、刃先に向けて逃げ角
を順次大きくした少なくとも3段以上の逃げ面で構成し
たところに要旨が存在する。ここで、刃先最先端の逃げ
面における逃げ角度は55〜75度の範囲が好ましく、
またこうした構成の特徴は、軸径が1.5mm以下で、
且つ刃先最先端側の逃げ面の幅が50μm以下あるミニ
チュアドリルに対してより効果的に発揮される。 【効果】 ドリルにおける特に刃先部の逃げ面と掬い面
の構成を工夫することにより、該刃先部における炭素被
覆の耐剥離性を高めると共に耐摩耗性を高めることがで
き、優れた切削性能を長期的に発揮し得る高性能のドリ
ルを提供し得ることになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超硬合金などを基材と
し、該基材の表面を硬質炭素膜で被覆してなるドリルに
おいて、特に刃先部を構成する逃げ面と掬い面の構成を
工夫することにより、該刃先部における炭素被覆の摩耗
および剥離を抑制し、優れた切削性能を長期的に発揮し
得る様に改善された硬質炭素膜被覆ドリルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】穴明け加工用ドリルとしては、従来から
超硬合金や各種セラミックスを基材とするドリル、ある
いはドリルの切削作用部にTiNやTiC等の高硬度セ
ラミックスを被覆したドリル等が実用化されている。し
かしながら、近年切削加工に供される被削材はますます
高硬度化、難削化する傾向があり、上記の様な従来の工
具では対応困難な状況がしばしば生じている。
【0003】例えば、電子集積回路積層基板(プリント
基板)等の加工分野では、プリント基板の多層化や基板
の強度増大に伴って、例えば種々のガラス繊維による樹
脂強化がもたらす難削化が急速に進んでおり、これら難
削性素材に対応し得る様な耐摩耗性及び耐折損性に優れ
た小径ドリル(ミニチュアドリル)が切望されている。
【0004】こうした要望に沿うため、穴明け加工時の
切削条件を工夫したり、ミニチュアドリルの一般的な基
材である超硬合金の組成を工夫するといった手段が講じ
られているが、これらの手段でも満足し得る様なドリル
寿命は得られていない。
【0005】こうした問題の改善策として、ドリルを構
成する基材の表面に各種の硬質膜を被覆する方法が検討
されている。中でも、ダイヤモンドに代表される硬質炭
素膜の気相合成の研究、並びにその切削工具等への応用
開発は近年活発に展開されている。これは、ダイヤモン
ドがTiN等の如き従来の金属化合物系硬質膜に比べて
高硬度且つ高熱伝導率を有しており、切削時の耐摩耗性
と放熱性に優れた特性を示すことによるものであって、
従来の金属化合物系硬質膜被覆工具では対応できない様
な難削材の加工や高速加工並びに精密加工を可能にする
被覆物質として注目されている。
【0006】即ちドリルの切削作用部をダイヤモンド等
の硬質炭素膜で被覆することによって耐摩耗性を高めよ
うとする試みは、例えば特公昭61−50724号公
報、特開平2−48106号公報、特開平4−2758
12号公報、特開平4−210315号公報等に開示さ
れている。しかしそれらの開示技術でも、前述の様な難
削材に対する切削性能は必ずしも十分であるとは言えな
い。
【0007】その最大の問題点は炭素膜の剥離と摩耗で
ある。即ちダイヤモンドに代表される硬質炭素膜は、高
硬度であるが故に靭性に乏しく、切削時に膜−基材界面
に作用する衝撃力が基材に対する炭素膜の密着力を超え
ると、炭素膜は瞬時にして破壊もしくは剥離する。ま
た、基材と炭素膜との密着力を高めるため基材種類や前
処理等によって密着性を改善し、切削時の衝撃に耐え得
る密着力を持たせることも考えられるが、それでも依然
として膜摩耗の問題は解決できない。
【0008】また、ダイヤモンド膜は非常に高硬度であ
り、その耐摩耗性は問題にならないと認識されがちであ
るが、非常に苛酷な条件下で使用されるドリルの切削作
用部に適用した場合、例えば高速回転下でプリント基板
の乾式切削を行なうミニチュアドリルなどでは、機械的
な摩耗だけではなく、切削時の摩擦によって生じる熱に
よって酸化摩耗することもあり、現実にはダイヤモンド
の硬さから期待されるほどの耐摩耗性が得られている訳
ではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、ダイ
ヤモンド等の硬質炭素膜の基材に対する耐剥離性および
耐摩耗性をドリル切削作用部の構造面から改善し、長期
に亘って優れた切削性能を維持し得る様な炭素膜被覆ド
リルを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明の構成は、少なくとも切削作用部を硬質
炭素膜で被覆してなるドリルにおいて、逃げ面を、刃先
に向けて逃げ角を順次大きくした少なくとも3段以上の
逃げ面で構成したところに要旨が存在する。ここで、刃
先最先端の逃げ面における逃げ角度は55〜75度の範
囲が好ましく、またこうした構成は、軸径が1.5mm
以下で、且つ刃先最先端側逃げ面の幅が50μm以下で
あるミニチュアドリルに適用することによってより効果
的に発揮される。
【0011】
【作用】ドリルの一般的形状・構造は図1(A)(正面
図)、図1(B)(要部側面図)および図1(C)(I
−I線要部拡大断面図)に示す通りであり、図中Aは切
削作用部、1は掬い面、2xは第1逃げ面、2yは第2
逃げ面、Bは基材、Cは硬質炭素膜を表している。
【0012】本発明者らは、この様な硬質炭素膜被覆ド
リルを用いた切削時における膜の剥離並びに摩耗状況に
ついて研究を進めた結果、次の様な知見を得た。即ち、
切削初期における炭素膜Cの摩耗は、図2(要部拡大断
面説明図)に示す如く切削作用部Aの先端エッジ部(切
刃部)A1 の外周に被覆される硬質炭素膜Cの外周面の
1点Rを起点として、一定の角度で矢印方向へ進行す
る。そして摩耗が進行して摩耗面が基材Bの切刃稜線に
達すると、膜/基材界面が露出し、その界面に切削時の
衝撃が直接加わって膜Cが破壊もしくは剥離する。
【0013】ところで、切削時における上記摩耗面と掬
い面1とのなす角度θは、ドリル切削作用部の形状にか
かわらずほぼ一定であるのに対し、通常のドリルにおけ
る第1逃げ面2xと掬い面1とのなす角度(逃げ角度)
θ1 は、鋭利な切削効果を得るため比較的鋭角に形成さ
れているので、上記角度θは逃げ角度θ1 よりもかなり
大きくなっている。
【0014】ところが、本発明者らが上記角度θ、θ1
と前述の様な切刃部における硬質炭素膜Cの摩耗状況お
よび剥離状況との関係について種々研究を重ねた結果、
上記逃げ角度θ1 を摩耗面の角度θに近づけてやれば、
該炭素膜Cの摩耗、殊に初期摩耗の進行速度が著しく抑
制されると共に、該炭素膜Cの初期剥離を大幅に抑制し
得ることが確認された。
【0015】具体的には、例えば図3に示す如く従来の
第1逃げ面2xの先端側を斜め方向に切削もしくは研磨
し、逃げ面を、刃先に向けて逃げ角を順次大きくした少
なくとも3段以上の逃げ面で構成することとし、掬い面
1に対し前記第1逃げ面2xの逃げ角度θ1 よりも鈍角
のθ2 で交わる先端逃げ面2zを形成し(即ち、切削作
用部Aにおける逃げ面を従来の2面構成に対して、刃先
に向けて逃げ角を順次大きくした少なくとも3段以上の
逃げ面で構成し)、それにより切刃稜部A1 における掬
い面1とのなす逃げ角度θ2 を前記摩耗面と掬い面1と
のなす角度θに近づけてやれば、切削作用部Aにおける
硬質炭素膜Cの摩耗および初期剥離が大幅に抑制される
ことをつきとめた。
【0016】これは、先端逃げ面2z(本来JIS規格
によれば、切刃稜線に近い側から逃げ面を、第1逃げ
面、第2逃げ面と規定すべきであるが、本件では、本発
明を明確に説明するため、“先端逃げ面”を定義した)
の逃げ角度θ2 を、摩耗面と掬い面1とのなす角度θに
近づけると、図3に示す如く切削の初期から炭素膜Cと
被削材との接触面積が大きくなるため、前記図2に示し
た様に切削開始点R上の1点を通る線上から切削が開始
される場合に比べて、切削初期に炭素膜Cにかかる衝撃
が大幅に緩和され、該炭素膜Cの初期摩耗が抑制される
ためと考えられる。しかも、切削力は基材Bと炭素膜C
の接合面に対して平行に近い方向に作用することにな
り、その結果、炭素膜Cに対し剥離方向に作用する力が
軽減され、該炭素膜Cの初期剥離も大幅に抑制されるも
のと考えられる。
【0017】この様に図示例では、従来は2つの面で構
成されるていた逃げ面を3つの面で構成し、換言すると
従来の第1逃げ面の先端側に、掬い面1に対して鈍角で
交わる先端逃げ面2zを形成し、それにより前記摩耗面
と掬い面1とのなす角度θに近づけたが、同様の目的で
逃げ面を更に増やして4面以上で構成することも勿論可
能である。但し、該先端逃げ面2zの角度θ2 が前記研
磨面のなす角度θよりも大きくなると、切削作用部の切
れ味が低下して切削加工精度に悪影響が現われるので、
該角度θ2 は摩耗面と掬い面1となす角度θよりも小さ
くすべきであり、好ましくは該角度θ2 を55〜75度
の範囲にすることが望まれる。また先端逃げ面2zの幅
が広くなり過ぎても、切削作用部の切れ味が低下して切
削加工精度が悪くなる傾向が現われてくる。該先端逃げ
面2zの好ましい幅は、ドリルのサイズによっても変わ
ってくるので一律に決めることはできないが、例えば軸
径が1.5mm程度以下のミニチュアドリルにおける好
ましい幅は50μm程度以下である。
【0018】本発明に係るドリルの切削作用部A外面に
被覆される硬質炭素膜Cは、通常の走査型電子顕微鏡、
透過型電子顕微鏡、X線回折あるいは電子線回折等の機
器分析手法で炭素質微粒子の集合体として確認し得るも
のであり、該炭素質微粒子の結晶構造は主として結晶質
のダイヤモンド構造を有するものである。但し、本発明
における上記硬質炭素膜Cは全てが結晶質のダイヤモン
ド微粒子で構成されていなければならない訳ではなく、
非晶質のダイヤモンドやグラファイトとの混合物、ある
いは実質的に炭素質とは言えない微量添加金属成分等を
少量含むものであっても構わない。
【0019】該硬質炭素膜の厚みは、寿命の観点からす
ると厚肉の方が好ましい。これは、図2,3の例からも
明らかである様に、摩耗面が膜/基材界面に到達するま
での時期は、該膜厚が大きくなるほど遅れるからであ
る。但し、この膜厚は加工精度にも影響を及ぼし、該炭
素膜が厚くなるにつれて刃先部の鋭利度は低下してくる
ので、十分な切削効果を維持しつつ優れた耐摩耗性を得
るには、該炭素膜Cの被覆厚を5〜30μm程度とする
のがよい。
【0020】また、炭素膜Cの形成方法についても特に
限定されないが、一般的なのは例えばマイクロ波プラズ
マCVD法、熱フィラメント法、高周波プラズマCVD
法、イオンビーム法等の気相合成法である。この合成に
用いる原料ガスとしては、メタン、エタン等炭化水素系
ガスの他、メタノール、エタノール等のアルコール系ガ
ス、或は一酸化炭素等の酸化炭素系ガス等を用いること
ができ、通常はこれら炭素含有ガスと水素との混合ガス
が用いられる。また、ドリルの基材を構成する素材とし
ては、超硬合金の他、各種セラミックスを用いることが
可能である。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例を示すが、本発明はもと
より下記実施例によって制限を受けるものではなく、前
後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施
することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の
技術的範囲に含まれる。
【0022】実施例1 K種超硬合金(バインダ成分:Co、TaC)を基材と
し、表1に示す5種類の刃部形状のドリルを作製した。
尚、これらの軸径並びに軸長はいずれも2.0mmφ,
20mmとした。次に、これら各ドリルの切削作用部を
含めた表面に、マイクロ波プラズマCVD法により励起
したメタン−水素混合ガスを接触させて炭素膜を被覆し
た。この時のメタン濃度、ガス圧力及び反応時間はそれ
ぞれ3%,40torr及び12時間とした。尚、いず
れの場合も炭素膜被覆前にダイヤモンド砥粒(平均粒径
約0.5μm)を含むエタノール懸濁液中で超音波処理
を施した。炭素膜被覆後のSEM並びにラマン分光分析
の結果、いずれのドリルの場合も炭素膜は軸先端から約
8mmの領域にまで被覆されており、軸先端部はダイヤ
モンドを主体とし、一部非結晶性ダイヤモンドを含むも
のであった。また、レーザーによる軸径測定の結果、炭
素膜の厚さは軸先端部でいずれも約11μmであった。
【0023】
【表1】
【0024】次に、これら5種類のドリルを使用し、A
l合金の穴明け試験を行なった。被削材としてはAl−
16%Si合金を用い、加工条件は回転数12,000rp
m、送り速度1.4m/min、加工深さ6mmとし
た。
【0025】その結果、No.2〜4(実施例)では加工
数1万穴を経過しても膜の剥離等の損傷は見られず、逃
げ面の摩耗幅は30μm以下であったのに対し、No.1
では加工数2000穴で逃げ面の摩耗幅が約30μmに
達し、加工数約3000穴で刃先の外周コーナー部に膜
の剥離が認められ、また、No.5では研削の初期から面
粗さが非常に悪く、使用に耐えないものであった。
【0026】実施例2 K種超硬合金(バインダ成分:Co,VC,Cr3
2 )を母材とし、表2に示す7種類の刃部形状のドリル
を作製した。尚、これらの軸径並びに軸長はいずれもφ
1.0mm,8mmとした。次に、これらのドリルの切
削作用部を含む表面に、マイクロ波プラズマCVD法に
より励起したメタン−水素混合ガスを接触させて炭素膜
を被覆した。この時のメタン濃度、ガス圧力及び反応時
間はそれぞれ2%,30torr及び10時間とした。
尚、いずれの場合も炭素膜被覆前にダイヤモンド砥粒
(平均粒径約0.5μm)を含むエタノール懸濁液中で
超音波処理を施した。炭素膜被覆後のSEM並びにラマ
ン分光分析の結果、いずれのドリルにおいても炭素膜は
軸先端から約5mmの領域まで被覆されており、軸先端
部はダイヤモンドを主体とし、一部非結晶性ダイヤモン
ドを含む膜が合成されていた。また、レーザーによる軸
径測定の結果、被覆膜の膜厚は軸先端部でいずれも約1
0μmであった。
【0027】
【表2】
【0028】次に、これら7種類のドリルを用い、プリ
ント基板の穴明け試験を行なった。被削材としては、厚
み1.5mmのエポキシ樹脂製基板(4層板,Cu厚
み;内層70μm,外層18μm)を3枚重ねにした合
板を用い、エントリーボードとして厚さ0.20mmの
Al板を使用した。また、加工条件は回転数70,000rp
m、送り速度3m/minとした。
【0029】その結果は表3に示す通りであり、No.3
〜6(実施例)では、加工数10万ヒットを経過しても
膜の剥離等の損傷は見られなかったのに対し、No.1,
2ではそれぞれ加工数3千ヒットおよび1万ヒット以下
で切れ刃綾部の膜が剥離し、No.7では面粗さが非常に
悪化し、使用に耐えないものであった。また、No.3と
No.4〜6を比較すれば明らかである様に、先端逃げ面
の幅を50μm以下にすると、加工精度、とりわけ面粗
さが向上している。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、ド
リルにおける特に刃先部の逃げ面と掬い面の構成を工夫
することにより、該刃先部における炭素被覆の耐剥離性
を高めると共に耐摩耗性を高めることができ、優れた切
削性能を長期的に発揮し得る高性能のドリルを提供し得
ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドリルの構造を示す説明図である。
【図2】従来のドリルにおける刃先部の摩耗状況を示す
要部拡大断面説明図である。
【図3】本発明に係るドリルにおける刃先部の摩耗状況
を示す要部拡大断面説明図である。
【符号の説明】
A 切削作用部 B 基材 C 硬質炭素膜 1 掬い面 2x 第1逃げ面 2y 第2逃げ面 2z 先端逃げ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも切削作用部を硬質炭素膜で被
    覆してなるドリルにおいて、逃げ面を、刃先に向けて逃
    げ角を順次大きくした少なくとも3段以上の逃げ面で構
    成したことを特徴とする硬質炭素膜被覆ドリル。
  2. 【請求項2】 刃先最先端の逃げ面における逃げ角度が
    55〜75度である請求項1記載の炭素膜被覆ドリル。
  3. 【請求項3】 軸径が1.5mm以下で、且つ刃先最先
    端側逃げ面の幅が50μm以下である請求項1または2
    記載の硬質炭素膜被覆ドリル。
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