JPH0780674B2 - 巻上げ式滑車 - Google Patents

巻上げ式滑車

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JPH0780674B2
JPH0780674B2 JP4281099A JP28109992A JPH0780674B2 JP H0780674 B2 JPH0780674 B2 JP H0780674B2 JP 4281099 A JP4281099 A JP 4281099A JP 28109992 A JP28109992 A JP 28109992A JP H0780674 B2 JPH0780674 B2 JP H0780674B2
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JP
Japan
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pulley
rope
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door portion
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Inventor
九州男 渡部
信行 川上
Original Assignee
九州電気建設工事株式会社
株式会社安田製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば送電線の延線
工事の緊線作業におけるように延線済みの電線を張り上
げて鉄塔に引き寄せる作業に用いるワイヤのような吊上
げ用のロープの支持に好適な滑車に関する。
【0002】
【従来の技術】延線工事における緊線作業は、図5に見
られるように、2個のセミ金車50、50に吊上げ用の
ワイヤ51を掛け回して形成したセミ52を用いて行な
われるもので、セミ52のワイヤ51の一端側は地上に
設置されているウインチ(図示せず)に巻かれている
が、その中間部分は鉄塔のアーム53に取り付けられて
いる滑車54、54により支持されている。
【0003】そして、ワイヤ51をウインチでの巻き込
みによりアーム53側に手繰り寄せてセミ52の長さを
縮めることにより電線55をアーム53に引き寄せて緊
線が行なわれ、また再び新たな緊線のためにセミ52を
別の電線に接続するためにワイヤ51を繰り出してセミ
52の長さを伸ばす、という作業を繰り返しつつ作業が
進められる。
【0004】つまり、作業はワイヤの手繰り寄せと繰り
出しの繰り返しにより進められるもので、この内のワイ
ヤの手繰り寄せはウインチによりなされるので問題がな
いが、ワイヤの繰り出しについて問題がある。
【0005】即ち、従来は鉄塔上の作業員が手作業でワ
イヤを引っ張り上げつつ繰り出し作業を行なっていた。
ところが、最近は鉄塔の高さがますます高くなる傾向に
あり、これに伴って引き上げなければならないワイヤの
重量も増大して来ている。例えば、地上150mの位置
で12mmφのワイヤを引き上げるとすると、約70k
g近い荷重となってしまう。一方、最近の人手不足の影
響で高所作業者の確保が困難になって来ているのは送電
工事業界でも同様で、特に上記のような重労働が要求さ
れるとなると、ますます作業者の確保を難しくすること
になる。
【0006】このような事情に対処するための一手段と
して、ワイヤを動力で引き上げるための装置が提案され
ている。このワイヤ巻上げ装置は、開閉構造とされた本
体部とこの本体部に固定された駆動部とからなり、本体
部を開閉してワイヤの着脱を行なえるようにされている
もので、鉄塔の適宜の場所に固定して使用するようにな
っている。
【0007】このようなワイヤ引き上装置を用いること
によりワイヤの巻上げ作業についての負担は大幅に軽減
する。しかし、一方でワイヤ巻上げ装置の運搬や据え付
け、さらにウインチで巻き込む際のワイヤの張り方向と
の関係、つまりワイヤをウインチで巻き込む際にはウイ
ンチと上記滑車54との間でワイヤが張ることになる
が、その途中でワイヤ巻上げ装置がワイヤを保持してい
ると、このワイヤの張りの張力がワイヤ巻上げ装置にま
ともに掛かってしまうという関係から、ワイヤの巻上げ
作業の都度ワイヤの着脱を行なう必要がある等、従来で
はなかった余分な作業を必要としており、全体的な作業
の軽減という点で不十分なものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の事情
を背景になされたのが本発明で、余分な作業を増やすこ
となくワイヤ巻上げ作業についての負担を軽減できるよ
うにすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的のため
に、本発明ではワイヤ支持用の滑車にワイヤ巻上げ用の
駆動力を与えるようにしている。即ち、もともとワイヤ
の支持用として必要である滑車に駆動力を与えてワイヤ
巻上げ装置に兼用できる巻上げ式の滑車とすることによ
り、余分な作業を増やさないようにしているものであ
る。
【0010】そして、本発明による滑車は、左右一対の
フレーム部材にて形成されるフレーム体、この両フレー
ム体に回転可能に支持された回転軸、この回転軸に固定
されたホイール、及びこのホイールにロープを押し付け
る押付け体を備えてなる滑車本体と、滑車本体の回転軸
に接離可能に接続される回転駆動用の駆動手段とよりな
り、且つ回転軸と駆動手段との接続にフレキシブルシャ
フトを介在させることにより、駆動手段の重量負荷に規
制されることなく滑車本体に自由な動きを許容させるよ
うにしてなっている。
【0011】この滑車の特徴の一つは、滑車本体に対し
駆動手段をフレキシブルシャフトを介して言わば遠隔的
に接続するようにした点である。この結果、滑車本体と
駆動手段が実質上別体のものとなって駆動手段を接続し
た状態にあってもその重量を滑車本体に影響させずに済
む。つまり、滑車本体はワイヤ巻上げ能力を有するもの
の実質的には通常の滑車とほとんど同一の条件で使用で
きる。このことの意義をさらに説明すると以下の通りで
ある。
【0012】即ち、対象物を吊り上げる際に生じるロー
プの張りの状態に滑車の向きや角度が抵抗なく追随でき
るようになっていないと種々の不具合を生じるという関
係があり、駆動手段の重量がそのまま滑車本体に掛かる
と滑車本体だけの場合に較べ何倍かの重量が上記追随に
ついての抵抗として働くとになるが、上記のように駆動
手段の重量を滑車本体に影響させなくすることによりこ
の現象が回避され、滑車本体に本来の滑車機能を有効に
発揮させることができるものである。
【0013】またこの滑車の他の特徴は、駆動手段が接
離可能とされている点で、運搬や据え付けの際に滑車本
体と駆動手段を別々に扱えることになるし、また隣接し
て同様の作業を進める場合に1個の駆動手段を複数の滑
車本体に兼用させることができる。
【0014】このような滑車については、一方のフレー
ム部材に扉部がヒンジ接続部を支点に回動可能に設けら
れると共に、この扉部に押付け体が取り付けられてお
り、扉部を回動させて開いた状態でロープをホイールに
セットした後に扉部を回動させて閉じることにより扉部
の回動動作を利用して押付け体がロープをホイールに押
し付けるような構造とするのが好ましい。このような構
造にすると、ロープのホイールへのセットのためのフレ
ーム部材の開閉操作と同時にロープのホイールへの押し
付けも行なえ、操作性が向上する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。この実施
例による滑車1は、図3に示すように、滑車本体2に駆
動手段であるギヤードモータ3をフレキシブルシャフト
4により接続してなるもので、フレキシブルシャフト4
の各端が滑車本体2及びギヤードモータ3のそれぞれに
対しワンタッチ継手5により接続できるようにされてい
る。
【0016】滑車本体2は、図1及び図2に示すよう
に、左右一対のフレーム部材10a、10bにて形成さ
れるフレーム体10にホイール11及び押付け体12を
組み付けてなっている。尚、フレーム体10の上端に取
り付けられているのは吊り下げ用のアイ環13である。
【0017】フレーム体10の一方のフレーム部材10
aには扉部14が設けられている。この扉部14は下端
部がフレーム部材10aにヒンジ部15にて接続されて
おり、このヒンジ部15を支点に回動することにより、
図1に実線で示す閉状態又は想像線で示す開状態を取れ
るようにされている。
【0018】ホイール11には回転軸16が一体的に接
続されており、この回転軸16を一対のベアリング1
7、17によりフレーム部材10a、10bのボス部に
支持させている。また回転軸16の一端はボス部より突
出するようにされており、この突出部分に後述するワン
タッチ継手5の第1部材23aを接続できるようにされ
ている。
【0019】押付け体12は、ギヤードモータ3で回転
させられるホイール11の送り力をロープRに伝えるた
めにロープRをホイール11に押し付けるためのもので
ある。この押付け体12は、前後一対にして押付けロー
ラ12rが先端部に取り付けられた押付けロッド12d
を一対のスライド軸受19、20に支持させると共に、
押付けロッド12dに取り付けた受けフランジ21とス
ライド軸受20との間に配したスプリング22により押
付けロッド12dをホイール11側に付勢するような構
造とされており、そのスライド軸受19、20は扉部1
4に取り付けられている。
【0020】したがって、ロープRの出し入れのために
扉部14を開状態にすると押付け体12の押付けローラ
12rによるロープRの押付けが解除され、またロープ
Rをホイール11にセットした後に扉部14を閉じると
自動的に押付け体12がロープRの押付けを行なうこと
になる。
【0021】フレキシブルシャフト4は、一定の範囲に
ついては自由に曲折でき、しかもこの曲折状態で駆動動
力の伝達が可能である構造を有しており、これを用いた
駆動動力の伝達は言わば遠隔駆動となるものである。
【0022】ワンタッチ継手5としては例えば図4に示
すような構造の継手を用いることができる。この継手
は、第1部材23aと第2部材23bよりなっており、
第1部材23aの雄部24に第2部材23bの雌部25
が噛み合いクラッチ構造で嵌合することにより動力の伝
達がなされ、また第2部材23bに取り付けられている
鋼球26が第1部材23aの係合溝27に係合すること
により上記雄部24と雌部25の嵌合をロックするよう
になっている。そして、このロック状態の解除は、第2
部材23bの操作筒28を図中の想像線で示す状態にス
ライドさせることにより鋼球26の係合溝27への係合
を解除することによりなされる。尚、図中において分か
り易くするための操作筒28については下半分の図示を
省略してある。
【0023】
【発明の効果】本発明による巻上げ式滑車は、以上説明
してきた如きものなので、この巻上げ式滑車を用いるこ
とにより、余分な作業を増やすことなくワイヤ巻上げ作
業についての負担を軽減でき、例えば延線工事の緊線作
業の合理化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による滑車における滑車本体の側面図。
【図2】図1中の矢示A方向から見た側面図。
【図3】本発明による滑車の全体側面図。
【図4】ワンタッチ継手の一部断面を含む側面図。
【図5】緊線作業の状態についての説明図。
【符号の説明】
1 滑車 2 滑車本体 3 ギヤードモータ(駆動手段) 4 フレキシブルシャフト 10 フレーム体 10a フレーム部材 10b フレーム部材 11 ホイール 12 押付け体 14 扉部 15 ヒンジ部 16 回転軸 R ロープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊上げ用のロープに接続した対象物をロ
    ープの手繰り寄せにより高所へ引き上げる際にロープの
    支持に用いる滑車であって、左右一対のフレーム部材に
    て形成されるフレーム体、この両フレーム体に回転可能
    に支持された回転軸、この回転軸に固定されたホイー
    ル、及びこのホイールにロープを押し付ける押付け体を
    備えてなる滑車本体と、滑車本体の回転軸に接離可能に
    接続される回転駆動用の駆動手段とよりなり、且つ回転
    軸と駆動手段との接続にフレキシブルシャフトを介在さ
    せることにより、駆動手段の重量負荷に規制されること
    なく滑車本体に自由な動きを許容させるようにしたこと
    を特徴とする滑車。
  2. 【請求項2】 一方のフレーム部材に扉部がヒンジ接続
    部を支点に回動可能に設けられると共に、この扉部に押
    付け体が取り付けられており、扉部を回動させて開いた
    状態でロープをホイールにセットした後に扉部を回動さ
    せて閉じることにより扉部の回動動作を利用して押付け
    体がロープをホイールに押し付けるようにされている請
    求項1に記載の滑車。
JP4281099A 1992-09-28 1992-09-28 巻上げ式滑車 Expired - Fee Related JPH0780674B2 (ja)

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JPH06107398A JPH06107398A (ja) 1994-04-19
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Effective date: 19960220