JPH0780455A - 電解水の生成方法および電解水生成装置 - Google Patents

電解水の生成方法および電解水生成装置

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JPH0780455A
JPH0780455A JP22606293A JP22606293A JPH0780455A JP H0780455 A JPH0780455 A JP H0780455A JP 22606293 A JP22606293 A JP 22606293A JP 22606293 A JP22606293 A JP 22606293A JP H0780455 A JPH0780455 A JP H0780455A
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JP
Japan
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water
electrolyzed water
electrolyzed
cathode
electrolysis
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JP22606293A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Arai
一好 荒井
Ichiro Shoda
一郎 庄田
Takayuki Sato
孝幸 佐藤
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Mizu KK
Original Assignee
Mizu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電解水に対する再電解を防止して電解水のpH
値を正確に維持管理する。 【構成】陽極1と陰極2とを隔膜3で仕切ることにより
電解槽4内に陽極室5と陰極室6とを形成すると共に前
記陽極室と陰極室のそれぞれに電解水の流出路7,8を
形成し、前記電解槽内に原水を貯留して電気分解したの
ち前記流出路から必要な電解水をロット毎に供給する電
解水の生成方法であり、電解槽内の原水の電解を終了し
たのちは、当該電解水の再電解を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば水などの原水を
電気分解して酸化水と還元水とを生成する貯水式電解水
の生成方法および生成装置に関し、特に再電解を防止す
ることにより電解水のpH値を維持することができる電
解水の生成方法および電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料水を電気分解して得られるアルカリ
性電解水(以下、還元水という)には、飲料水中に含ま
れるカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム
などのミネラル分が陽イオンとして存在することから、
これを飲料用として用いると、胃腸内の異常醗酵や消化
不良、下痢、胃酸過多などを抑制するという医療効果が
ある。
【0003】一方、還元水の生成時に同時に得られる酸
性電解水(以下、酸化水という)は、洗浄後の皮膚をア
ストリンゼント作用により引き締める効果がある。ま
た、特にpHが2.7以下の強酸化水は、エイズウィル
ス、メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)などに対し
て殺菌効果を発揮することが確認され、近年注目されて
いる。
【0004】この種の電解水生成装置では、電解槽内に
例えば水道水などを供給して両電極間に直流電流を供給
すると、電解槽内で水の電気分解が行われ、水道水中に
含まれる(若しくは故意に添加した)カルシウムイオ
ン、ナトリウムイオン、マグネシウムイオン、およびカ
リウムイオンなどの陽イオンは陰極側、すなわち陰極室
に集約する一方で、水道水に含まれる塩素イオンなどの
陰イオンは陽極側、すなわち陽極室に集約することにな
る。このとき、陽極室と陰極室とは隔膜によって仕切ら
れているため、陽極室に設けられた酸化水の取出口から
は酸化水のみが吐出し、陰極室に設けられた還元水の取
出口からは還元水のみが吐出することになる。
【0005】また、電解水生成装置を給水タイプで分類
すると、原水を連続して電解槽に供給しながら電気分解
を行い電解水を連続して供給する連続通水式電解水生成
装置と、電解槽内に原水を一時的に貯留して電気分解を
行い、これにより得られた一群の電解水を供給する貯水
式(バッチ式)電解水生成装置とに分類できる。
【0006】電解水を連続供給できるという点からは連
続通水式電解水生成装置が優れているが、この連続通水
式生成装置では、流量と電極板面積との関係から所定電
解能力以上の電解水を連続的に得るには多数の電極板を
必要とするためコスト高となるという欠点がある。ま
た、連続通水式電解水生成装置では電解槽の内圧が高ま
ることからその耐圧のためのシール構造が複雑となった
りバルブ等の継手部品点数が増加するという問題もあ
る。したがって、用途に応じて廉価な電解水生成装置と
して貯水式が多用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、貯水式電解
水生成装置では、通電時間を制御することにより所望の
pH値の電解水を得るように構成されている。例えば、
電解時間を調節し得るタイマーが設けられ、使用者が好
みに応じて電解時間を選択する。
【0008】しかしながら、従来の貯水式電解水生成装
置では、一度電解を行った電解水に対して再電解が可能
な構成となっていたので、使用者が故意若しくは錯誤に
より電解済の電解水に対して再電解を行ってしまうこと
が少なくない。したがって、従来の貯水式電解水生成装
置においては、電解水のpH値を正確に維持管理するこ
とは甚だ困難な状況にあった。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、電解水に対する再電解を防
止して電解水のpH値を正確に維持管理することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電解水の生成方法は、陽極と陰極とを隔膜
で仕切ることにより電解槽内に陽極室と陰極室とを形成
すると共に前記陽極室と陰極室のそれぞれに電解水の流
出路を形成し、前記電解槽内に原水を貯留して電気分解
したのち前記流出路から必要な電解水をロット毎に供給
する電解水の生成方法において、前記電解槽内の原水の
電解を終了したのちは、当該電解水の再電解を禁止する
ことを特徴としている。
【0011】また、上記目的を達成するために、本発明
の電解水の生成装置は、陽極と陰極とを隔膜で仕切るこ
とにより電解槽内に陽極室と陰極室とを形成すると共に
前記陽極室と陰極室のそれぞれに電解水の流出路を形成
し、前記電解槽内に原水を貯留して電気分解したのち前
記流出路から必要な電解水をロット毎に供給する電解水
生成装置において、前記流出路からの電解水の供給を検
出する検出手段と、前記検出手段により検出された電解
水の供給時間を積算する積算回路と、 前記積算回路に
より積算された供給時間が予め決められた基準時間に達
したか否かを判定する判定回路とを有することを特徴と
している。
【0012】このとき、流出路からの電解水の供給量を
互いに等しくする供給量均一化手段を有することが好ま
しい。
【0013】
【作用】陽極と陰極とを隔膜で仕切ることにより電解槽
内に陽極室と陰極室とを形成し、陽極室と陰極室のそれ
ぞれに電解水の流出路を形成する。そして、電解槽内に
原水を貯留して電気分解すると、陽極室には酸化水が集
約し、陰極室には還元水が集約するので、このようにし
て得られた酸化水と還元水とをそれぞれの流出路からロ
ット毎に取り出す。
【0014】このとき、電解槽内の原水の電解を終了し
たのちは、当該電解水の再電解を禁止するために、検出
手段により流出路からの電解水の供給を検出し、この検
出信号を積算回路に出力する。積算回路では、検出手段
により検出された電解水の供給時間を積算し、この積算
回路により積算された供給時間が予め決められた基準時
間に達したか否かを判定回路で判定する。
【0015】基準時間を電解水の供給開始から電解槽内
が空になるまでの時間としておけば、判定回路による判
定結果を用いて電解槽内に電解水が存在するかどうかを
判断することができる。したがって、このようにして判
定された結果、電解槽内に電解水が存在する場合には電
極板への通電を阻止すれば、電解水の再電解を防止する
ことができる。
【0016】また、陽極室と陰極室から供給される電解
水の供給量を均一にすれば、電解槽の陽極室と陰極室内
の電解水が空になるまでの時間が等しくなり、一方の種
類の電解水のpH値やEC値等の性能と他方の種類の電
解水の性能とがアンバランスになることを防止でき、よ
り好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係る電解水生成装置
を示す構成図、図2は同実施例の制御フローを示すフロ
ーチャート、図3は同実施例の電解水生成装置の外観を
示す斜視図、図4(A)および(B)は同実施例の流出
路の構造を示す断面図である。
【0018】まず、図1〜図4に示す電解水生成装置
は、いわゆる貯水式電解水生成装置であって、電解槽4
を有している。電解槽4の内部には陽極板1と陰極板2
とが配置されており、これら2枚の電極板1,2が隔膜
3で仕切られることにより、電解槽内に陽極室5と陰極
室6とが形成される。
【0019】ただし、本実施例の電解水生成装置におけ
る陽極室5と陰極室6は、電源からの極性が交互に切り
替わることによって交互に入れ代わることになるので、
図1に示す陽極室5と陰極室6の状態は、その一態様を
示すものであって、電極板に印加される電圧極性が図示
する回路状態(すなわち、左側の電極板1に陽極、右側
の電極板2に陰極が印加された状態)のときを示してい
る。以下、図1に示す状態における極性で便宜的に説明
する。
【0020】陽極室5および陰極室6のそれぞれには、
電解水を取り出すための流出路7,8が設けられてお
り、バルブ7a,8aを開くと電解水の自重によって、
生成された電解水が供給される。具体的には、バルブ7
a,8aはロータリーバルブから構成されており、図3
および図4に示すように、2つのバルブ7a,8aは1
本のロッド22aにより構成され、当該ロッド22aの
一端に装着されたコック22bを回動させると2つのバ
ルブ7a,8aは同時に開閉する。例えば、図3に示す
コック22bを上方(時計方向)に回動させるとバルブ
7a,8aが閉じ、逆に反時計方向に回動させるとバル
ブ7a,8aが開くようになっている。
【0021】また、2つの流出路7,8を構成するパイ
プはどちらも同じ径に形成されていることから、結局、
コック22bを回動させるとノズル7b,8bからはそ
れぞれ同量の電解水が吐出することになる。これは、電
解を終了して電解槽4内の電解水を空にする際、陽極室
5と陰極室6のそれぞれから同量の電解水を供給するこ
とにより、同時に電解槽内を空にするためである。した
がって、コック22bおよび1本のロッド22aで構成
される供給量均一手段22は、図4に示す具体例以外に
も種々に改変することができる。
【0022】ちなみに、図1に示す状態では、陽極室5
に設けられたノズル7bからは還元水が取り出されて清
掃用(得られる還元水はタンパク質等の除去効果に優れ
ている)等に供される一方、陰極室6に設けられたノズ
ル8bからは酸化水が取り出されて殺菌消毒用等に供さ
れる。
【0023】ただし、上述したように、電極板1,2へ
の印加電圧極性を交互に反転させると、それぞれのノズ
ル7b,8bから供給される電解水(酸化水または還元
水)も反転することになる。この点については後述す
る。なお、電解槽4内への原水の供給は電解槽4の上部
開口から行われる。
【0024】陽極板1と陰極板2には、交流電源をダイ
オード整流器により整流したのち平滑化して得られた直
流電源9よりの直流電圧が印加されるようになってお
り、図3に示す表示パネル11に設けられたスイッチボ
タン12を押すと電解が開始し、T1 タイマー13で設
定された時間が経過すると電解が停止する。なお、図3
中「24」は電源ランプであり、ACプラグをコンセン
トに挿入すると点灯する。
【0025】再電解防止回路 特に本実施例の制御回路においては、一旦電解を終了し
た電解水を再び電解しないように、つまり再電解を防止
するために以下の構成を採用している。すなわち、コッ
ク22bの回動位置を検出するコックスイッチ10が設
けられており、バルブ7a,8aが閉じる位置にコック
22bを回動するとONとなり、バルブ7a,8aが開
く位置にコック22bを回動すると当該コックスイッチ
10がOFFとなる。このコックスイッチ10のOFF
信号、つまりバルブ7a,8aが開いたことを検知する
と、T2 タイマー23が作動し始め、同時に時間の積算
を積算回路20にて開始する。ただし、積算中にコック
スイッチ10のON信号、つまりバルブ7a,8aが閉
じたことが検知されたときには、積算を中断する。
【0026】また、積算回路20にて積算された時間が
予め決められた基準時間T2 に達したか否かが判定回路
21にて所定の間隔で行われる。ここでいう基準時間T
2 は、コック22bを開いてから電解槽内の電解水が全
て排出されるまでの時間であり、実際にはこの時間に誤
差を含めて僅かに大きな値としている。
【0027】要するに、本実施例では電解槽内が空にな
ったかどうかをコックスイッチ10のON/OFF信号
に基づいて判断するのである。そして、コック22bを
開いて電解水を吐出している途中でコック22bを閉じ
るときは、時間の積算を中断し、電解水の吐出を再開す
れば時間の積算を再び開始するようにし、トータルの吐
出時間を計測するようにしている。
【0028】積算回路20における積算結果が基準時間
2 に達すると電解槽内が空になったと認識して、表示
部17a,17bに対して消灯信号を出力し、電解水の
吐水が完了した旨を使用者に喚起する。逆に積算回路2
0における積算結果が基準時間T2 に達していない場合
には再電解を防止する意味で極性反転回路16または直
流電源9に電極板1,2への電流の供給を遮断する信号
を出力する。
【0029】極性反転回路 なお:本実施例の制御回路においては、電極板1,2へ
の印加電圧極性を電解を開始する度に反転させるため、
スイッチボタン12およびT1 タイマー13の信号をO
N/OFF検知回路14に取り込み、これを記憶回路1
5に記憶して、ここから極性反転回路16および表示部
17a,17bへ極性反転信号を出力する。
【0030】ON/OFF検知回路14から記憶回路1
5への出力信号は、スイッチボタン12のONが入力さ
れた状態でT1 タイマー13がONとなっている場合を
「ON」と判断し、T1 タイマー13がON状態である
場合にスタートスイッチ12が押されても「0N」状態
を継続する。つまり、T1 タイマー13がON状態のと
きに入力されたスタートスイッチのONはキャンセルさ
れる。これにより、電解中にスイッチボタン12がON
されても、このONはキャンセルされるので、T1 タイ
マー13により設定された電解時間は延長されることは
ない。
【0031】また、ON/OFF検知回路14が「O
N」状態であるときに、T1 タイマー13からOFF信
号が入力されたときには「OFF」と判断する。
【0032】一方、記憶回路15ではON/OFF検知
回路14からの入力信号を受け、次の信号が入力される
までその状態(ONかOFFか)を記憶する。そして、
一旦OFF状態が記録されたのち、次のON状態が書き
込まれたときに、この記憶回路15から極性反転回路1
6および表示部17a,17bに極性反転信号を出力す
る。この信号を受けて、極性反転回路16は直流電源か
ら両電極板1,2に供給される電圧印加極性をそれまで
供給されていた極性に対して反転させる。
【0033】なお、電極板1,2への印加電圧極性の反
転タイミングは電解を終了する度に行ってもよいし、n
回だけ同じ極性で電解を行ったのち反転させてもよい。
ただし、金属スケールを完全に溶出させる意味で、両極
性における通電時間はできるだけ等しくすることが好ま
しい。
【0034】ところで、このように電極板1,2への印
加電圧極性を反転させると、各ノズル7b,8bから吐
出する電解水の種類も反転する。そこで、図2(A)
(B)に示すように、本実施例では表示パネル11に電
解水の表示部17a,17bを設け、ここに各ノズル7
b,8bから吐出する電解水の種類を表示するLED1
8a,18b,19a,19bを設けている。
【0035】同図に示すように、左側の表示部17aに
は2つのLED18a,18bが設けられており、左側
のノズル7bから吐出する電解水が酸化水である場合に
は酸化水を表示するLED18aを点灯し、還元水であ
る場合には還元水を表示するLED18bを点灯する。
同様に、右側の表示部17bにも2つのLED19a,
19bが設けられており、右側のノズル8bから吐出す
る電解水が酸化水である場合には酸化水を表示するLE
D19aを点灯し、還元水である場合には還元水を表示
するLED19bを点灯する。したがって、使用者は、
この表示部17a,17bの点灯状態を見て各ノズル7
b,8bから吐出される電解水の種類を判断することが
できる。
【0036】この表示部17a,17bにおける電解水
の種類の表示は記憶回路15により制御され、当該記憶
回路15が新たにON状態に書き換えられたとき、すな
わち、電極板1,2への極性を反転させると同時に表示
の反転が行われる。
【0037】なお、このとき記憶回路15は極性反転回
路16より電極板1,2への電圧印加極性を入力し、こ
の入力極性に適合するよう表示部17a,17bへ表示
指令信号を送るようにすれば、より確実に適正な電解水
の種類の表示を行うことができる。
【0038】また、記憶回路15から表示部17a,1
7bへの極性反転信号の出力タイミングは極性を反転さ
せると同時に行う必要性はないが、少なくとも前回の電
解水を排水したあとに行わなければならない。さらに、
LEDによる表示では、電源スイッチがOFFされると
表示が消えてしまうが、再びスイッチボタン12をON
したときには、前回のOFF時の電解水の種類が記憶保
持されるようにしている。
【0039】なお、図3に示す各LEDへの点灯/消灯
信号は、図1に示す記憶回路15から出力される。
【0040】次に作用を説明する。まず、ACプラグを
挿入すると(ステップ1)初期化が行われ(ステップ
2)、電源ランプ24が点灯する(ステップ3)。この
状態からコック22bを閉じ、電解槽4の上面開口から
原水を供給し、電解槽4内に原水を満たす。そして、表
示パネル11に設けられたT1 タイマー13を所望の時
間にセットしたのち(ステップ4)、スタートスイッチ
12を押す(ステップ5)。T1 タイマー13は得られ
る電解水のpH値を決定するために設けられており、電
解時間を長く設定すると電解度が大きくなる(つまり、
酸化水であればpH値が小さくなり、還元水であればp
H値が大きくなる)。また、ステップ5に示すように、
原水に食塩水などのように解離度が大きい溶液を添加す
ると電解効率が高められ、短時間で電解を行うことがで
きる。
【0041】ステップ6において電解のスタートスイッ
チ12が入力されると、それまでの電圧印加極性が反転
し(ステップ7)、各LED18a,18b,19a,
19bが点滅する(ステップ8)。そして、T1 タイマ
ー13が作動して電解が開始され(ステップ9)、2つ
の電極板1,2に直流電圧が印加される。この電圧印加
が図1に示す状態であれば、左側の電極板1に正電圧が
印加され右側の電極板2には負電圧が印加されることに
なる。
【0042】これと同時に、コック22bが閉じている
ことを確認した上で(ステップ10)、セットされた時
間のカウントダウンを開始する(ステップ11,1
2)。これにより、電解槽4内の原水は電気分解され
て、陰イオンは陽極室5に集約し、陽イオンは陰極室6
に集約するので、陽極室5からは酸化水が得られ、一
方、陰極室6からは還元水が得られる。なお、安全対策
のため、電解中にコック22bが開かれると、強制的に
電解を終了する(ステップ10→14)。また、一度設
定したT1 タイマー13の時間は電解中に限り変更する
ことができる(ステップ12→13→9)。
【0043】設定された時間が経過してT1 タイマー1
3がOFFすると、直流電源9が遮断して電解が終了す
るので(ステップ14)、コック22bを回動して生成
された酸化水と還元水をそれぞれ取り出し、電解槽4内
を空にする。このとき、図3に示す表示パネル11の向
かって左側の表示部17aは、酸化水を示すLED18
aが点灯し、向かって右側の表示部17bは還元水を示
すLED19bが点灯しているので、使用者は電解水の
種類を誤認混同するおそれは全くない。
【0044】そして、図3に示すように、各ノズル7
b,8bに対してそれぞれ容器25を用意しコック22
bを開くと(ステップ16)、当該コック22bに設け
られたコックスイッチ10により、T2 タイマー23が
作動を開始する(ステップ17)。このとき、電解水を
容器に注いでいる途中でコック22bを閉じない限り、
2 タイマー23による時間が積算回路20で積算され
て判定回路21に順次出力される。そして、この積算時
間は判定回路21において基準時間T2 と比較され(ス
テップ20)、当該基準時間に達したらLED18a,
18b,19a,19bを消灯させる(ステップ2
1)。
【0045】また、電解水を容器25に注いでいる途中
でコック22bを閉じた場合には、その閉じる回数にか
かわらず積算回路20における積算を次にコックが開か
れるまで中断する(ステップ18→19)。このよう
に、本実施例の電解水生成装置では、電解槽内の電解水
が空にならない限り電解を開始しないようにしているの
で、一度電解された電解水に対して再び電解を行うこと
が防止される。その結果、最初に設定されたレンジ、つ
まり所望のpH値の電解水を得ることができる。
【0046】なお、T1 タイマー13のOFFと同時
に、当該T1 タイマー13からON/OFF検知回路1
4に対して信号が出力され、これにより記憶回路15に
OFF状態である旨が書き込まれる。ついで、次にスタ
ートスイッチ12が押され、かつT1 タイマー13が作
動するとON/OFF検知回路14はON状態であると
判断し、記憶回路15に対してON状態を書き込む。同
時に、記憶回路15から極性反転回路16に極性反転信
号が出力され直流電源9から電極板1,2に印加される
電圧の極性が反転、すなわち、電極板1が陰極、電極板
2が陽極となる。これにより、左側のノズル7bからは
還元水が供給され、右側のノズル8bからは酸化水が供
給される。
【0047】したがって、前回の電気分解においては、
原水中に含まれた陽イオンの一部が陰極板2にスケール
として析出し、電解能力を低下させようとするが、本実
施例のように次の電解を行う場合に、電極板1,2への
印加極性を反転させれば、陽イオンが析出した陰極板2
が陽極板となり、その結果、それまで析出していた金属
スケールが電子を放出して再び陽イオン化し、原水中に
溶出する。そして、この溶出した陽イオンは陰極室1
(前回は陽極室であった)に集約して、還元水としてノ
ズル7bから供給されることになる。
【0048】このとき、記憶回路15から表示部17
a,17bに対しても極性反転信号が出力され、図3に
示す表示パネル11の表示が逆になる。つまり、左側の
表示部17aは、還元水を示すLED18bが点灯し、
右側の表示部17bは酸化水を示すLED19aが点灯
しているので、使用者は電解水の種類を誤認混同するお
それは全くない。このように、本実施例では陰極板に析
出した金属スケールをイオン化することにより除去し、
しかもこの除去された陽イオンを陰極室に集約して還元
水として利用に供することから、スケールを除去した水
を廃棄する必要もない。
【0049】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施例に開示された各要素は、本発明の技術
的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨で
ある。例えば、上述した実施例では電解を行うたびに電
圧印加極性を反転させる制御回路を設けているが、本発
明の電解水生成装置ではこの制御回路を省略することも
できる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電解
水に対する再電解を防止して電解水のpH値を正確に維
持管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電解水生成装置を示す
構成図である。
【図2】同実施例の制御フローを示すフローチャートで
ある。
【図3】同実施例の電解水生成装置の外観を示す斜視図
である。
【図4】(A)(B)は同実施例の流出路の構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…陽極 2…陰極 3…隔膜 4…電解槽 5…陽極室 6…陰極室 7,8…流出路 7a,8a…バルブ 7b,8b…ノズル 9…直流電源 10…コックスイッチ(検出手段) 11…表示パネル 12…スタートスイッチ 13…T1 タイマー 14…ON/OFF検知回路 15…記憶回路 16…極性反転回路 17a,17b…表示部 18a,18b,19a,19b…LED 20…積算回路 21…判定回路 22…供給量均一化手段 22a…ロッド 22b…コック 23…T2 タイマー 24…電源ランプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極(1)と陰極(2)とを隔膜(3)で
    仕切ることにより電解槽(4)内に陽極室(5)と陰極
    室(6)とを形成すると共に前記陽極室と陰極室のそれ
    ぞれに電解水の流出路(7,8)を形成し、前記電解槽
    内に原水を貯留して電気分解したのち前記流出路から必
    要な電解水をロット毎に供給する電解水の生成方法にお
    いて、 前記電解槽内の原水の電解を終了したのちは、当該電解
    水の再電解を禁止することを特徴とする電解水の生成方
    法。
  2. 【請求項2】陽極(1)と陰極(2)とを隔膜(3)で
    仕切ることにより電解槽(4)内に陽極室(5)と陰極
    室(6)とを形成すると共に前記陽極室と陰極室のそれ
    ぞれに電解水の流出路(7,8)を形成し、前記電解槽
    内に原水を貯留して電気分解したのち前記流出路から必
    要な電解水をロット毎に供給する電解水生成装置におい
    て、 前記流出路(7,8)からの電解水の供給を検出する検
    出手段(10)と、 前記検出手段(10)により検出された電解水の供給時
    間を積算する積算回路(20)と、 前記積算回路(20)により積算された供給時間が予め
    決められた基準時間(T2 )に達したか否かを判定する
    判定回路(21)とを有することを特徴とする電解水生
    成装置。
  3. 【請求項3】前記流出路(7,8)からの電解水の供給
    量を互いに等しくする供給量均一化手段(22)を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載の電解水生成装置。
JP22606293A 1993-07-30 1993-09-10 電解水の生成方法および電解水生成装置 Pending JPH0780455A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005349699A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Makita Corp 電動工具

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