JPH0780299B2 - 印刷機のインク供給開度較正装置 - Google Patents

印刷機のインク供給開度較正装置

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JPH0780299B2
JPH0780299B2 JP60002186A JP218685A JPH0780299B2 JP H0780299 B2 JPH0780299 B2 JP H0780299B2 JP 60002186 A JP60002186 A JP 60002186A JP 218685 A JP218685 A JP 218685A JP H0780299 B2 JPH0780299 B2 JP H0780299B2
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隆三 玉置
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は印刷機のインク供給開度較正装置に関する。
[従来の技術] オフセット印刷等の印刷は、表面を版面とした刷版を版
ローラの外周部に装着させ、回転する版ローラ外周部に
装着される刷版の絵柄部分に油性インクを、絵柄部分以
外の部分に水を供給して行なわれる。すなわち、上記印
刷は、回転する版ローラに印刷紙を供給し、刷版上のイ
ンクを印刷紙に転写させて行なう。刷版は、一般に写真
製版により製作され、刷版の絵柄は、刷版の所定領域に
一定間隔で設けられたドットにより表わされる。さら
に、絵柄の濃淡は、各ドットの大きさを変化させて表わ
され、画線濃度の高い場合はドットを大きくし、画線濃
度の低い場合はドットを小さくしてそれぞれ表わして
る。刷版へのインクの供給量は、刷版の所定領域におけ
る大小のドットの占める面積割合、すなわち絵柄面積率
に基づいて行なわれる。
そこで、従来、オフセット印刷等の印刷機は、刷版の各
領域における絵柄面積率を測定する絵柄面積率測定装置
と、刷版の各領域にインクを供給可能とする複数のイン
ク供給部と、各インク供給部に設けられ、各インク供給
部による刷版へのインク供給量を上記絵柄面積率に応じ
て調整可能とする複数のインク供給開度設定部、すなわ
ちつぼねじを有している。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記絵柄面積率に対して最良印刷状態を得る
ことが可能な上記つぼねじ開度は、印刷色ごとに異なる
とともに、個々の印刷機ごとに異なっている。
そこで、従来の印刷機にあっては、絵柄面積率測定装置
の測定値と、実際に印刷して最良印刷状態を得ることが
できた時のつぼねじ開度とを第6図に示すようなグラフ
にプロセットする作業を、印刷色別に数十回行なった
後、各印刷色別に得られた各グラフのプロット群の中央
を狙って線を引き、その線を絵柄面積に対する最適つぼ
ねじ開度の仮変換関数として定めることにより、つぼね
じ開度、すなわちインク供給開度の較正を行なってい
る。したがって、従来のインク供給開度の較正には多大
の時間と労力を必要とし、仮変換関数の精度も悪い。
このため、従来技術では、絵柄面積率の測定結果から上
記仮変換関数を用いて仮開度を求め、その開度にインク
供給開度設定部を設定した後の微調整に多くの時間を要
し、インク供給開度設定部の最適開度の設定作業を迅速
に行なうことに困難があり、最適開度に開度調整される
までの仮印刷の回数、時間が多大となり、試し刷りに伴
う無駄紙も多大となる。
本発明は、インク供給開度の較正を能率的に行ない、絵
柄面積率の測定結果に対するインク供給回路設定部の最
適開度の設定を迅速化することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、刷版の各領域における絵柄面積率を測定する
絵柄面積率測定装置と、版ローラに装着される刷版の各
領域にインクを供給可能とする複数のインク供給部と、
各インク供給部に設けられ、各インク供給部による刷版
へのインク供給量を上記絵柄面積率に基づいて定められ
る仮開度に設定して印刷可能とするとともに、該仮開度
での印刷結果に基づいて該インク供給部による該インク
供給量をさらに微調整して印刷可能とする複数のインク
供給開度設定部とを有してなる印刷機のインク供給開度
較正装置において、刷版の各領域における絵柄面積率の
測定値を仮変換関数を用いて対応するインク供給開度設
定部の仮開度を算出する仮開度検定部と、刷版の各絵柄
面積率に対しインク供給開度設定部を上記仮開度決定部
にて算出された仮開度に制定した状態からさらに微調整
することによって得られた該微調整後の最適開度を、絵
柄面積率と最適開度の対データ形態で、版ローラに装着
されて印刷された過去〜今回の刷版分について蓄積して
記憶する記憶部と、この記憶部が記憶している絵柄面積
率と最適開度の対データに基づいて次回印刷時のための
仮変換関数を所定の数式を用いて算定し直す変換関数算
定部とを有し、前記仮開度決定部は、上記変換関数算定
部が今回算定した仮変換関数を用いて次回印刷時の仮開
度を算出するようにしたものである。
[作用] 本発明では、まず、刷版の絵柄面積率が、絵柄面積率測
定装置にて測定される。この測定値は、刷版における複
数の領域ごとに求められる。
次に、絵柄面積率の測定値に基づいてインク供給開度設
定部を操作し、各領域へのインク供給量を調整するので
あるが、この調整には、2つのステップがある。第1ス
テップは、絵柄面積率の測定値を仮変換関数を用いてイ
ンク供給開度設定部の仮開度に変換し、その変換された
値どおりにインク供給開度設定部を設定する作業であ
り、それに続く第2ステップは、第1ステップの調整作
業後に印刷したものを操作者が見ながらインク供給開度
設定部をさらに微調整する作業である。
ここで、第1ステップにてできるだけ満足いく印刷状態
が得られるようにすれば、第2ステップが不要となった
り、必要だとしてもその調整量が少なくてすみ、結果的
に作業時間の短縮につながる。そして、この結果を得る
ためには、仮交換関数の精度を上げることが必要とな
る。
そこで本発明では、仮変換関数の精度を上げるために次
のようにしている。
刷版の絵柄面積率を測定した後、上記した第1ステップ
と第2ステップを行なうことは従来と変わりがない。特
徴的なことは、今回の印刷に用いた刷版に関して得られ
た、その刷版における各領域ごとの絵柄面積率の測定値
と上記第2ステップ終了時の各領域のインク供給開度設
定部の開度(=最適開度)との対データ、並びに過去の
印刷において蓄積された同様のデータを用いて仮変換関
数を算定し直し、次回印刷時の仮開度算出に今回求めた
仮変換関数を用いる点である。
したがって、本発明によれば、次の、の作用効果が
ある。
インク供給開度設定部を仮開度状態から微調整して最
適開度に設定したときの、絵柄面積率と最適開度の対デ
ータを、過去〜今回の刷版分について蓄積して記憶し、
それらの記憶値に基づいて絵柄面積率に対する最適開度
の仮変換関数を機械的に算定するため、誤差を極力含ま
ない精度の高い仮変換関数を算定することができる。
仮変換関数の精度が高いことから、次回印刷時におい
て、刷版の絵柄面積率からこの仮変換関数を用いて算出
した開度にインク供給開度設定部を設定した後は、イン
ク供給量の微調整が必要であったとしても、少ない調整
量で良好な印刷状態を得ることができる。よって最適開
度に開度調整されるまでの仮印刷の回数を減少させるこ
とができ、それとともに試し刷りに伴う無駄紙の削減を
実現でき、結果的に最適開度の設定を迅速化できる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例が設けられてなるオフセット
印刷機10を示す全体構成図である。
印刷機10は、給紙ローラ11側から送りローラ12側へ供給
される帯状の印刷紙13の表面に順次印刷を行なうことを
可能としている。印刷は、給紙ローラ11と送りローラ12
間に設けられる印刷機本体14により行なわれ、印刷機本
体14は、同軸方向に配設されるインクローラ15、湿し水
ローラ16、版ローラ17、転移ローラ18とから構成され
る。
すなわち、上記印刷機本体14は、第2図に示すように、
表面に絵柄を製版してなる画像部19を備えた刷版21を版
ローラ17の外周部に装着し、駆動回転する版ローラ17の
外周部に装着された刷板21の画線部19の内、絵柄部分22
に油性インクを、絵柄部分以外の部分23に水を供給する
ようにしている。画線部19の絵柄部分22へのインクの供
給は、版ローラ17の上方位置に配設され、かつ版ローラ
17と接触回転するインクローラ15により行なわれる。ま
た、画線部19の絵柄部分以外の部分23への水の供給は、
版ローラ17の斜め上方位置に配設され、かつ版ローラ17
と接触回転する湿し水ローラ16により行なわれる。版ロ
ーラ17の下方には、転移ローラ18が接触回転し、版ロー
ラ17に装着された刷版21の絵柄部分22に供給されるイン
クを該転移ローラ18の外周面24に転移させるようにして
いる。さらに、給紙ローラ11側から順次供給される印刷
紙13の表面には、転移ローラ18の外周面24が回転接触
し、転移ローラ18の表面に転移されるインクを印刷紙13
に転写させ、絵柄部分22の印刷を行なうことを可能とし
ている。
インクローラ15の上部には、軸方向にそれぞれ並列配置
される5つのインク供給部25a〜25eが設けられ、各イン
ク供給部25a〜25eはインクローラ15の対応する領域にイ
ンクを供給可能としている。インク供給部25a〜25eのそ
れぞれは、インク供給開度設定部としての各つぼねじ26
により、対応するインク供給領域a〜eへのインク供給
量をそれぞれ調整可能としている。これは、版ローラ17
の外周部に装着された刷板21の画線部19に占める絵柄部
分22の割合が、版ローラ17の軸方向においてそれぞれ異
なるためであり、各インク供給領域a〜eに占める絵柄
部分22の割合すなわち絵柄面積率に応じた量のインクを
画線部19へ供給可能とするためである。
上記刷版21の各インク供給領域における絵柄面積率は、
第3図に示す絵柄面積率測定装置27によって測定され
る。この絵柄面積率測定装置27による測定は、まず吸着
ボード28に刷版21を吸着させ、この状態で吸着ボード28
の上下に設けられているガイドロッド29に支持されてい
る光学的検査ヘッド30を水平方向に移動させて行なう。
刷板21の画線部19は、写真製版により製作され、絵柄の
濃淡を大小のドットで表わすようにしている。たとえ
ば、画線部19に描かれている「富士山」は、頂上の部分
では画線濃度が低く、したがってドットを小さくして表
わされる。逆にその麓の部分では画線濃度が高く、した
がってドットを大きくして表わされている。光学的検査
ヘッド30は、これらドットの大小により較正される絵柄
部分22に照射光を照射させ、各領域a〜eにおける平均
反射光量[C]を検出して各領域a〜eに占めるドット
の面積割合を検出可能とする。さらに、絵柄面積率測定
装置27は、刷版21の絵柄部分22を測定した場合に画線濃
度が0%の時における反射光量[H]、刷版21の画像濃
度が100%の時における反射光量[B]をそれぞれ設定
し、これらの値[H]、[B]と上記平均反射光量
[C]を用い、所定領域における絵柄面積率Pを下記
(1)式により求めることとしている。
ところで、上記絵柄面積率測定装置27による測定結果が
たとえばP=0.2とされた場合、該領域でのドットの占
める面積割合が20%ということになり、基本的には、該
領域に対するつぼねじ26の開度を最大時の20%として調
整することとなる。しかしながら、前述のように、絵柄
面積率とつぼねじ26の最適開度とは印刷色、印刷機ごと
に異なる傾向にある。
そこで、この印刷機10にあっては、以下に述べる装置に
より、つぼねじ26の最適開度を第4図に示すような制御
手順で較正可能としている。すなわち、印刷機10は、絵
柄面積率測定装置27によって、特定印刷色の刷板21につ
いて、各領域a〜eの絵柄面積率を測定し、その測定結
果を絵柄面積率記憶部31の磁気カード等に記憶させる。
次に、絵柄面積率読取装置32は、上記絵柄面積率記憶部
31に記憶されている記憶値を読み取り、その読み取り値
を計算機33の仮開度決定部34に伝達する。仮開度決定部
34は、刷板21の各領域a〜eの絵柄面積率から、予め設
定されている仮変換関数を用いて、上記各領域a〜eに
対応する前記インク供給部25a〜25eの各つぼねじ26の仮
開度を算出し、その算出結果を各インク供給部25a〜25e
に設けられている開示表示器35に伝達する。そこで、操
作者は、各インク供給部25a〜25eの開度表示器35の上記
表示結果に基づき、各つぼねじ26を仮開度状態に設定
し、仮印刷を行なう。操作者は、上記仮印刷による印刷
結果に基づき、より良好な印刷状態を得るべく各つぼね
じ26の開度を微調整し、開度調整された状態で再び印刷
を行なう。上記印刷結果が「良」と判断されるまで上記
つぼねじ26の開度調整、再印刷を繰り返す。操作者は、
印刷結果を「良」とするつぼねじ26の開度、すなわち最
適つぼねじ開度(最適開度)を開度表示器35によって読
み取り、その読み取り結果を最適インク供給開度記憶部
36に伝達する。印刷機10は、各印刷色ごとに、過去〜今
回印刷時の刷板について、領域ごとの絵柄面積率を絵柄
面積率記憶部31に記憶させるとともに、対応する最適つ
ぼねじ開度を最適インク供給開度記憶部36に記憶させた
後、両記憶部31、36の記憶値を計算機33の変換関数算定
部37、およびグラフィック表示部38に伝達する。変換関
数算定部37は、両記憶部31、36の特定印刷面について相
互に対応する記憶値(過去〜今回の刷版分について蓄積
した、絵柄面積率と最適つぼねじ開度の対データ)に基
づいて絵柄面積率から仮開度を求めるのに用いる仮変換
関数を算定し直し、グラフィック表示部38は、上記両記
憶部31、36の特定印刷色についての記憶値を表示する。
これにより、印刷機10は、当該印刷機における特定印刷
面について、次回印刷時の絵柄面積率に対する仮開度
を、今回算定し直した仮変換関数に基づいて算出する。
なお、変換関数算定部37による仮変換関数の算定方法
は、たとえば第5図、表1に示す最小2乗法によって算
定される。すなわち、両記憶部31、36の記憶部が第5図
に示すような相関図を形成する時、絵柄面積率xとつぼ
ねじ26の最適開度yとの変換関数を、 y=αx+β …(2) とおく。ここで、表1を作成し、A〜Eを求め、下記
(3)式、(4)式の連立方程式を解くことによって、
上記(2)式のα、βを求めれば、上記(2)式が特定
化可能となる。
A・α+B・β=C …(3) B・α+D・β=E …(4) なお、上記絵柄面積率xとつぼねじ26の最適開度yの相
関線は、絵柄面積率0〜100%の範囲について1本引く
ようにしてもよく、あるいは絵柄面積率0〜100%をい
くつかの範囲に分けて各範囲内で最適な相関線を定める
ようにしても良い。
また、本発明の実施においては、最適インク供給開度記
憶部36に、対応する絵柄面積率と最適インク供給開度の
両者(対データ)を記憶させ、該記憶部36の上記記憶値
(対データ)のみを変換関数算定部37に伝達し、絵柄面
積率記憶部31の記憶値を該算定部37に伝達することな
く、仮変換関数を算定するものであっても良い。
以下、本実施例によるインク供給開度較正手順を具体的
に説明する。
第2図に示した刷版は5つの領域(a〜e)を有し、各
領域ごとに絵柄面積率は測定される。説明上、各領域の
測定値をa1、b1、c1、d1、e1とする。
さて第1ステップの段階で、その印刷機をまったく初め
て使用する場合は、過去において絵柄面積率の測定値と
最適開度との対応データがまったく無いため、たとえば
1:1の仮変換関数を設定し、第1ステップが行なわれ
る、引き続いて、第2ステップの微調整が行なわれる。
説明上、この第2ステップ終了時の各領域に対応するイ
ンク供給開度設定部の開度(=最適開度)をイ1、ロ
1、ハ1、ニ1、ホ1とすると、この段階で、絵柄面積
率測定値と最適開度の対データ、つまり(a1,イ1)、
(b1,ロ1)、(c1,ハ1)、(d1,ニ1)、(e1,ホ1)
の5つのデータが得られたことになり、これらを用いて
仮変換関数の算定が行なわれる。
なお、今回の実際の印刷作業は、第2ステップ終了時の
各インク供給開度設定部の開度(=最適開度)が維持さ
れて行なわれる。
さて、別の刷板を先の版ローラに装着して印刷を行なう
場合を説明する。この場合も、その刷板(前回の刷版同
様に領域数は5とする)における領域ごとの絵柄面積率
が測定されるのは同様で、各領域の測定値をa2、b2、c
2、d2、e2とする。
この測定値は、この版ローラを用いた前回の印刷作業時
に算定された仮変換関数を用いて、インク供給開度設定
部の仮開度に変換されて、第1ステップの作業が行なわ
れる。引き続き、第2ステップの作業が行なわれ、その
後に実際の印刷が実行される。ここで、第2ステップ終
了時の各インク供給開度設定部の開度をイ2、ロ2、ハ
2、ニ2、ホ2とすると、この段階で、新たに、絵柄面
積率測定値と最適開度の対データ、つまり(a2,イ
2)、(b2,ロ2)、(c2,ハ2)、(d2,ニ2)、(e2,
ホ2)の5つのデータが得られる。そしてこの新たな5
つのデータに、前回の5つのデータを加えた全部で10の
データを用いて仮変換関数の算定し直しが行なわれるの
である。以後同様に、印刷回数を重ねるごとにデータが
増え、数多くのデータを用いて可変換関数が算定し直さ
れることになる。したがって、印刷回数を重ねるほど仮
変換関数の精度が向上するという効果を有し、第2ステ
ップでの微調整量が少なくてすむようになり、結果的に
調整時間の短縮、無駄紙の削減を実現できるのである。
したがって、本実施例によれば、次の、の作用効果
がある。
つぼねじ26の仮開度状態から微調整して最適開度に設
定したときの、絵柄面積率と最適開度の対データを、過
去〜今回の刷新分について蓄積して記憶し、それらの記
憶値に基づいて絵柄面積率に対する最適開度の仮変換関
数を機械的に算定するため、誤差を極力含まない精度の
高い仮変換関数を算定することができる。
仮変換関数の精度が高いことから、次回印刷時におい
て、刷版21の絵柄面積率からこの仮変換関数を用いて算
出した開度につぼねじ26を設定した後は、インク供給量
の微調整が必要であったとしても、少ない調整量で良好
な印刷状態を得ることができる。よって最適開度に開度
調整されるまでの仮印刷の回数を減少させることがで
き、それとともに試し刷りに伴う無駄紙の削減を実現で
き、結果的に最適開度の設定を迅速化できる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、インク供給開度の較正を
能率的に行ない、絵柄面積率の測定結果に対するインク
供給開度設定部の仮開度の設定を高精度化し、インク供
給開度設定部による最適開度状態への設定の迅速化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の一実施例が適用されてなる印刷機を示す
全体構成図、図2は刷版を示す正面図、図3は絵柄面積
率測定装置を示す斜視図、図4は本発明における較正手
順を示す流れ図、図5は本発明における仮変換関数の算
定方法の一例を示す線図、図6は従来のインク供給開度
較正作業状態を示す線図である。 10……印刷機、 20……刷版、 22……絵柄部分、 25a〜25e……インク供給部、 26……つぼねじ(インク供給開度設定部)、 27……絵柄面積率測定装置、 31……絵柄面積率記憶部、 34……仮開度算定部、 36……最適インク供給開度記憶部、 37……変換関数算定部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刷版の各領域における絵柄面積率を測定す
    る絵柄面積率測定装置と、 版ローラに装着される刷版の各領域にインクを供給可能
    とする複数のインク供給部と、 各インク供給部に設けられ、各インク供給部による刷版
    へのインク供給量を上記絵柄面積率に基づいて定められ
    る仮開度に設定して印刷可能とするとともに、該仮開度
    での印刷結果に基づいて該インク供給部による該インク
    供給量をさらに微調整して印刷可能とする複数のインク
    供給開度設定部とを有してなる印刷機のインク供給開度
    較正装置において、 刷版の各領域における絵柄面積率の測定値を仮変換関数
    を用いて対応するインク供給開度設定部の仮開度を算出
    する仮開度決定部と、 刷版の各絵柄面積率に対しインク供給開度設定部を上記
    仮開度決定部にて算出された仮開度に設定した状態から
    さらに微調整することによって得られた該微調整後の最
    適開度を、絵柄面積率と最適開度の対データの形態で、
    版ローラに装着されて印刷された過去〜今回の刷版分に
    ついて蓄積して記憶する記憶部と、 この記憶部が記憶している絵柄面積率と最適開度の対デ
    ータに基づいて次回印刷時のための仮変換関数を所定の
    数式を用いて算定し直す変換関数算定部とを有し、 前記仮開度決定部は、上記変換関数算定部が今回算定し
    た仮変換関数を用いて次回印刷時の仮開度を算出するこ
    とを特徴とする印刷機のインク供給開度較正装置。
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