JPH0780228B2 - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法

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JPH0780228B2
JPH0780228B2 JP5009930A JP993093A JPH0780228B2 JP H0780228 B2 JPH0780228 B2 JP H0780228B2 JP 5009930 A JP5009930 A JP 5009930A JP 993093 A JP993093 A JP 993093A JP H0780228 B2 JPH0780228 B2 JP H0780228B2
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cavity
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molten resin
injection molding
filled
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JP5009930A
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JPH0639886A (ja
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明 横田
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビティ内に溶融樹
脂を射出充填して成形する射出成形方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の射出成形方法において
は、目的の成形品容積のキャビティ内に溶融樹脂を射出
充填することにより成形品を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のにおいては、キャビティ内に溶融樹脂を射出樹脂圧の
みによって充填しているために、キャビティ内に射出充
填されている溶融樹脂において内部応力歪み、更には分
子配向の偏りが生じて成形品として光学的素子を成形す
るに際しては一様な屈折率のものが得られないという問
題点がある。本発明は、このような問題点を解消するこ
とを目的として、内部応力歪み、更には分子配向の偏り
がない成形品を得ることができる射出成形方法を提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による射出成形方
法は、前述された目的を達成するために、基本的には、 (a)キャビティ内に射出充填されている溶融樹脂に加
わる圧力が少なくとも弾性回復応力を生じさせる圧力に
至るまで、目的の成形品容積未満のキャビティ内に溶融
樹脂を射出充填する射出充填工程、 (b)この目的の成形品容積未満のキャビティ内に溶融
樹脂を射出充填した後に、このキャビティ内に射出充填
されている溶融樹脂の弾性回復応力により目的の成形品
容積を超えるまでキャビティ容積を拡大させて弾性回復
応力を緩和させる弾性回復応力緩和工程および (c)この目的の成形品容積を超えるキャビティ容積に
拡大されたキャビティを目的の成形品容積に至るまで圧
縮する圧縮工程を具えることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】目的の成形品容積未満のキャビティ容積のキャ
ビティ内に射出充填され、弾性回復応力を生じさせる圧
力に至るまで圧力が加えられている溶融樹脂は、キャビ
ティ容積をその弾性回復応力によって拡大させるにおい
て、キャビティ容積の拡大にともなってその弾性回復応
力が緩和されるにつれ、射出充填時における内部応力歪
みが緩和され、更には分子配向の偏りが緩和される。し
かも、弾性回復応力によるキャビティ容積の拡大を目的
の成形品容積を超えるキャビティ容積に至るまで行なわ
させることで十分に内部応力歪みおよび分子配向の偏り
の緩和が行なわれるとともに、この目的の成形品容積を
超えるまで拡大されたキャビティ容積を目的の成形品容
積に至るまでさらに圧縮することで内部応力歪みおよび
分子配向の偏りの緩和が一段と助長される。
【0006】
【実施例】次に、本発明による射出成形方法の具体的実
施例につき、図面を参照しつつ説明する。
【0007】本発明の射出成形方法を具体的に実施する
には、図1に例示されているように射出成形機Sと、こ
の射出成形機Sに組合わされる可動金型Mとを有する一
連の装置が好適に用いられる。図1に示されているよう
に射出成形機Sは、加熱機能を有するシリンダ2の内部
に、その先端部に逆流防止弁を備えたスクリュー1が内
挿されている。このスクリュー1は、回転モータ4によ
り回転して溶融樹脂をスクリュー1の先端より前方部に
移動させるとともに、射出シリンダ3によりスクリュー
1が押圧されてそのスクリュー1の前方部に移動された
溶融樹脂をノズル部5から射出する。この射出された溶
融樹脂は、ノズル部5に密接して設けられた可動金型M
に形成されたキャビティ9に充填される。これら射出成
形機Sおよびその射出成形機Sに組合わされた可動金型
Mには、射出成形機Sおよび可動金型Mに含まれる可動
部を駆動するために後述するような各種弁装置等を含む
油圧系統および各種検出器および比較器を含むとともに
前記油圧系統を制御するための制御装置が連結されてい
る。次に、図2に示されているように可動金型Mは、射
出成形機Sのノズル部5におよびゲート部6′に繋がる
固定金型6と、キャビティ9を形成する中間金型8およ
び圧縮プレート7とを有している。なお、射出成形機S
はノズル部5に溶融樹脂の閉塞弁も有する射出成形機で
あってもよいことはいうまでもない。
【0008】圧縮プレート7の背後に圧力シリンダ10
が位置して圧縮樹脂がキャビティ9内に射出注入される
際に、キャビティ9を初期容積に保ち得るようにその圧
縮プレート7に押圧力を付与する。なお、図2に示され
ている実施例では、圧縮プレート7の進退動作にともな
うキャビティ9の初期容積を確保するために、この圧縮
プレート7にリターンピン7′を設置することによって
前進を規制している。また、圧縮プレート7の背後には
ストッパ11を設置して、後退を規制している。射出シ
リンダ3に内挿されるスクリュー1の進退動作は、スト
ローク設定器22の設定値にしたがって制御装置24に
よって制御される。すなわち、この設定値はスクリュー
位置検出器21によって検出される実測値と比較器23
によって比較され、その結果を示す信号が比較器23か
ら油圧系統を制御する制御装置24に発せられ、油圧源
26から射出シリンダ3への作動油供給量を制御するた
めの流量制御弁25およびリーフ弁28を制御してスク
リュー1の動作を決定している。
【0008】また、圧縮プレート7の進退動作は背後に
位置する圧縮シリンダ10のピストンロッド10bの進
退によって制御される。このピストンロッド10bは、
電磁切換弁12のソレノイドaが励磁されると、作動油
供給源13から作動油がピストン側10aに加えられ前
進し、一方ソレノイドaの励磁を断ち、ソレノイドbを
励磁すると、タンク30に通じるので後退する。次に、
前述の装置を用いて成形品を成形する射出成形方法につ
いて、図3に示されている射出成形機Sおよび可動金型
Mの動きを示すシーケンス図を参照しつつ説明する。な
お、図3における各工程を示す(1)〜(9)は、後述
の各工程を説明する(1)〜(9)と一致する。
【0009】(1)公知の手段により可動金型Mの型閉
じが行なわれる。 (2)可動金型Mが閉じられた状態にて、電磁切換弁1
2のソレノイドaが励磁され、作動油供給源13から圧
縮シリンダ10のピストン側10aに作動油が供給され
ると、圧縮プレート7が前進し、キャビティ9を初期容
積すなわち成形品容積未満に収縮させる。このキャビテ
ィ9の容積が初期状態になった確認はリターンピン7′
によって行なう。
【0010】(3)射出充填工程は、次に説明するよう
に行なわれる。 射出シリンダ3を作動させて溶融樹脂を金型のキャビテ
ィ9内に、高圧でかつ高速にて射出する。この射出シリ
ンダ3によるスクリュー1の移動については、作動油供
給路中の流量制御弁25並びにリリーフ弁28により制
御される。射出シリンダ3の作動によって、予め設定さ
れたストローク設定器22の設定値に相当するだけスク
リュー1が前進したことを、スクリュー位置検出器21
によって検知し、比較器23によってその適正であるこ
とが検認され、その結果を示す信号が制御装置24に発
せられると、直ちに流量制御弁25、リリーフ弁28に
制御装置24から指令信号が発せられ、射出操作が停止
する。この際、キャビティ9内には溶融樹脂が充填され
ている。この射出充填工程においては、ノズル5を通じ
てキャビティ9内に溶融樹脂が充填されるにつれて、キ
ャビティ9内圧力が200〜1500kg/cm2と高くな
る。
【0011】(4)所定の溶融樹脂が金型のキャビティ
9内に充填されると、電磁切換弁12のソレノイドaは
非励磁状態となる。この非励磁状態では、圧縮シリンダ
10のピストン側10aとピストンロッド側10bはタ
ンク30に通じるので、圧縮プレート7を背後から押圧
してキャビティ9を収縮させていた力が解放されること
になり、キャビティ9内の圧縮溶融樹脂が有する弾性回
復応力によって圧縮プレート7は図面左方へ後退し、キ
ャビティ9容積は拡大する。この時、溶融樹脂の内部応
力歪みおよび分子配向の偏りは緩和される。(5)圧縮
プレート7の移動量は可動金型Mのストッパ11に圧縮
プレート7が当接することによって規制されている。
【0012】(6)キャビティ9内の溶融樹脂の弾性回
復応力が十分緩和し、ゲートが固化し、かつキャビティ
9内の溶融樹脂が冷却固化しない程度の圧力緩和時間を
そのままの状態で保持する。(7)圧力緩和時間後、電
磁切換弁12のソレノイドaを励磁し、リリーフ弁14
にて設定された圧力で作動油を圧縮シリンダ10のピス
トン側10aに加え、圧縮シリンダ10のピストンロッ
ド10bを積極的に前進させる。このピストンロッド1
0bの前進によって圧縮プレート7は背後から押圧さ
れ、キャビティ9を収縮させ、キャビティ9内充填の溶
融樹脂に圧力を加える。この操作によって、溶融樹脂の
弾性回復応力によって緩和された内部応力歪みおよび分
子配向の偏りはさらに緩和が助長され、所定容積に成形
される。また、圧縮することで、成形品にヒケが生じる
のを防止し、かつ寸法精度を高めることができる。
【0013】(8)金型キャビティ9内の樹脂が冷却さ
れた後は、周知の手段で型を開く。 (9)その後に成形品を取り出すためのエジェクト操作
を行なう。この際前記圧縮シリンダ10にエジェクトシ
リンダを兼用させる構成とすることができる。圧縮シリ
ンダ10をエジェクトシリンダとして用いる場合、前記
操作後は電磁切換弁12のソレノイドaの励磁を断ち、
代わってソレノイドbを励磁することによって圧縮シリ
ンダ10のピストンロッド10bを後退させ、次の成形
に備える。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、内部応力歪みおよび分子配向の偏りが十分にに緩和
されることから、内部応力歪みおよび分子配向の偏りが
ない成形品を得ることができる。したがって、例えば固
化状態において透明なアクリル樹脂、PMMA樹脂、P
S樹脂、PC樹脂等を用いて成形品として光学的素子を
成形するに際しては一様な屈折率のものを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形方法に用いる装置の概要
図。
【図2】図1において説明した装置の可動金型部の拡大
図。
【図3】本発明による射出成形方法のシーケンス図。
【符号の説明】
S…射出成形機 M…可動金型 1…スクリュー 2…スクリューシリンダ 3…射出シリンダ 4…回転モータ 5…ノズル部 6…固定金型 6′…ゲート部 7…圧縮プレート 7′…リターンピン 8…中間金型 9…キャビティ 10…圧縮シリンダ 11…ストッパ 12…電磁切換弁 13…作動油供給源 14、28…リリーフ弁 21…スクリュー位置検出器 22…ストローク設定器 23…比較器 24…制御装置 25…流量制御弁 26…油圧源 30…タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)キャビティ内に射出充填されてい
    る溶融樹脂に加わる圧力が少なくとも弾性回復応力を生
    じさせる圧力に至るまで、目的の成形品容積未満のキャ
    ビティ内に溶融樹脂を射出充填する射出充填工程、 (b)この目的の成形品容積未満のキャビティ内に溶融
    樹脂を射出充填した後に、このキャビティ内に射出充填
    されている溶融樹脂の弾性回復応力により目的の成形品
    容積を超えるまでキャビティ容積を拡大させて弾性回復
    応力を緩和させる弾性回復応力緩和工程および (c)この目的の成形品容積を超えるキャビティ容積に
    拡大されたキャビティを目的の成形品容積に至るまで圧
    縮する圧縮工程を具えることを特徴とする射出成形方
    法。
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JPH0639886A JPH0639886A (ja) 1994-02-15
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0490322A (ja) * 1990-08-03 1992-03-24 Komatsu Ltd 射出圧縮成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0490322A (ja) * 1990-08-03 1992-03-24 Komatsu Ltd 射出圧縮成形方法

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