JPH0780022B2 - 多段ネックイン缶体の製造方法と工具 - Google Patents

多段ネックイン缶体の製造方法と工具

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JPH0780022B2
JPH0780022B2 JP2042005A JP4200590A JPH0780022B2 JP H0780022 B2 JPH0780022 B2 JP H0780022B2 JP 2042005 A JP2042005 A JP 2042005A JP 4200590 A JP4200590 A JP 4200590A JP H0780022 B2 JPH0780022 B2 JP H0780022B2
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JP
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necking
die
neck
tool
stage
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,ビール缶,炭酸飲料缶,コーヒ飲料缶等に用
いられる,開口端部に多段ネックイン部を有する多段ネ
ックイン缶体の製造方法および工具に関する。
(従来の技術) ネッキング工具のネッキングダイとコアの間の間隙部
に,缶体の開口端部を押入して,ネッキング加工(本明
細書においては,このタイプのネッキング加工をダイネ
ッキング加工と呼ぶ)して,ネックイン部を有する缶体
を製造する方法が広く実用化されている。
特に上記押入を,間隙部の直径が順次小さくなる各ネッ
キング工具に対して行うことによって形成された多段ネ
ックイン缶体は,蓋の小型化による材料費の低減や,意
匠性向上等のメリットを有するので、最近その利用分野
が増加している。
しかしながらさらに材料費低減のため,缶体の胴部,従
って開口端部を比較的薄く,かつ硬くした場合に,例え
ば開口端部の厚さが0.12mm,胴部中央部の厚さが0.10mm
のティンフリースティールよりなる(かつ両面がポリエ
チレンテレフタレート・フィルムで被覆された)深絞り
缶等の場合に,従来のダイネッキング法で多段ネックイ
ン部を形成すると,縮径開口部に多数の縦皺が発生し易
い。この縦皺は,フランジ加工や二重巻締加工のさい
に,割れを招いて二重巻締部の気密性を損なうという問
題を生ずる。さらに上記加工のさいの軸荷重の増加を招
いて,胴部の座屈を起し易いという問題を生ずる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,缶体の開口端部が比較的薄く,かつ硬い場合
であっても,縮径開口部に縦皺の発生し難い,多段ネッ
クイン缶体の製造方法と工具を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本発明の多段ネックイン缶体の製造方法は、開口端部に
複数回のダイネッキング加工を行ない、開口端部を順次
縮径して多段ネックイン部を形成する多段ネックイン缶
体の製造方法であって、最終ダイネッキング加工前の各
ダイネッキング加工の際に、該各ダイネッキング加工の
最終段階で、開口端部の端面近傍部を半径方向内側に僅
かに曲げることを特徴とする。
本発明の多段ネックイン缶体の製造工具は、開口端部に
複数回のダイネッキング加工を行ない、開口端部を順次
縮径して多段ネックイン部を形成する多段ネックイン缶
体の製造工具であって、該工具は、各回のダイネッキン
グ加工に使用するそれぞれのネッキングダイとコアを備
えており、最終ダイネッキング加工前の各ダイネッキン
グ加工に用いられる各工具は、該各ダイネッキング加工
の際のネッキングダイとコアの間の間隙部の奥部が、半
径方向内側に僅かに傾いていることを特徴とする。
(作用) 従来のダイネッキング工具の,ネッキングダイとコアの
間の間隙部は入口端から奥端まで一様な直円筒形となっ
ている。この場合形成されたネックイン部の端面近傍部
は,半径方向外側に傾く(第4図;特公昭53-39019号公
報第2図,第4図;特公昭63-66616号公報第4図(g)
参照)。
このように半径方向外側に傾いた端面近傍部を有するネ
ックイン缶体の開口端部を更にネッキング加工する場合
は,外側に傾いた端面近傍部がネッキングダイの肩形成
曲率部や絞り曲率部(第1図(a)2a,2b参照)等に十
分に沿って間隙部に押入されないのと,絞られるさい円
周方向に圧縮応力が加わることなどのため,縦皺が発生
し易くなるものと考えられる。
本発明の場合,最終ダイネッキング加工前の各ダイネッ
キング加工の際に、該各ダイネッキング加工の最終段階
で、開口端部の端面近傍部を半径方向内側に僅かに曲げ
るので、最終ダイネッキング加工前の各ダイネッキング
加工で形成された開口端部の端面近傍部が半径方向内側
に僅かに曲がっている。そのため,この開口端部を次の
ネッキング加工用のネッキングダイとコアの間隙部に押
入すると,端面近傍部は肩形成曲率部等になじみ易く,
従って肩形成曲率部等に十分に沿って変形される。その
ため開口端部が比較的薄く,かつ硬い場合でも,端面近
傍部を含む縮径開口部に縦皺が発生し難くなるものと考
えられる。
本発明の最終ネッキング加工前に用いられる各ネッキン
グ工具は,ネッキングダイとコアの,各々の間の間隙部
の奥部6a,26aが,半径方向内側に僅かに傾いているの
で,ネッキング加工のさい,端面近傍部を半径方向内側
に僅かに曲げることができる。
(実施例) 3段ネックイン缶体製造の実施例について述べる。
第1図(a)において,1は1段目(最下段)のネックイ
ン部形成のためのネッキング工具であって,ネッキング
ダイ2,案内リング3,コア4,およびコアの保持体5を備え
ている。ネッキングダイ2は,入口側から肩形成曲率部
2a,絞り曲率部2b,直円筒部2c,開口端部の端面近傍部を
僅かに半径方向内側に曲げるための曲げ曲率部2d,およ
び斜め内側上方に延びる傾斜部2eを備えている。傾斜部
2eの傾斜角θは3〜15度,より好ましくは5〜10度であ
ることが望ましい。さらに傾斜部2eの上端(段差部7の
レベル)における傾斜幅dは約0.10〜0.40mmであること
が好ましい。
コア4は,奥部を除いて円筒形であって,奥部の曲げ曲
率部2dおよび傾斜部2eにそれぞれ対向する部分は,曲率
部4bおよび傾斜部4cとなっている。傾斜部4cの傾斜角δ
は,傾斜角θと等しいか,あるいはそれよりも僅かに大
きいことが好ましい。
コアの円筒部4aとネッキングダイの直円筒部2c間の間隙
部6の間隙幅は,缶体9の開口端部10の肉厚よりも若干
厚く定められている。コア4の奥端には,保持体5が半
径方向外方に突出して段差部7を形成している。
ネッキングダイ2とコア4の間の間隙部6の奥部6aは、
ネッキングダイ2の傾斜部2eとコア4の傾斜部4cのため
半径方向内側に僅かに傾いている。
9は,絞り成形缶,しごき−絞り成形缶,溶接缶等の缶
体であって,10は全体として円筒形の開口端部であっ
て,その外径は案内リング3の内径より僅かに小さい。
いま缶体9を固定した状態で,工具1を矢印方向に押し
込むと,開口端部10は第1図(b)に示すように,肩形
成曲率部2aによって肩部11を形成され,また絞り曲率部
2bによって絞られながら間隙部6内に押入される。押入
の始めは端面10aがコアの円筒部4aに突当るが,間隙部
6の幅は開口端部10の厚さより若干大きいので,直ちに
反転して,図示のように端面近傍部12は僅かに斜め外側
上方に向いて,端面10aの左端が直円筒部2cに接触しな
がら押入される。
さらに押入を続けると,第1図(c)に示すように,端
面近傍部12は曲げ曲率部2dによって内側に曲がられ,傾
斜部2eに沿って進入して,端面10aが段差部7にほぼ当
接した時点で,1段目のネックイン部13の形成は終了す
る。
第2図は工具1から抜き出された1段ネックイン缶体
9′を示したものである。第1図(c)に示される端面
近傍部12より下方の屈曲した部分はスプリングバックに
よって矯正されて,肩部11,直円筒形の縮径部14および
斜め内側上方に僅かに傾く端面近傍部12よりなるネック
イン部13が形成されている。
端面10aにおける傾斜幅Dは,スプリングバックのた
め、傾斜部2eの傾斜幅dより若干小さくなるが,その値
は通常0.01〜0.25mm程度である。
第3図(a)の21は2段目(中段)のネックイン部を形
成するための工具を示したものであって、ネッキングダ
イ22の直円筒部22cの内径およびコア24の円筒部24aの直
径がそれぞれ,ネッキングダイ2の直円筒部2cの内径お
よびコア4の円筒部4aの直径よりも小さい点を除いて
は,工具1と構造は同様である。すなわちネッキングダ
イ22は傾斜部22eを,またコア24は傾斜部24cを備えてい
る。
ネッキングダイ22とコア24の間の間隙部26の奥部26a
は、ネッキングダイ22の傾斜部22eとコア24の傾斜部24c
のため半径方向内側に僅かに傾いている。
この場合,押入される缶体9の端面近傍部12は斜め内側
上方に僅かに傾斜しているので,工具21を矢印方向に押
し込むと,肩形成曲率部22aおよび絞り曲率部22bに沿っ
てスムースに間隙部26内に押入され,押入中に端面近傍
部12およびその下方の縮径部14に縦皺が発生することは
ない。そして第3図(b),(c)に示すように,第1
図の場合と同様に,斜め内側上方に僅かに傾く端面近傍
部27を有する,2段ネックイン部28を備える缶体9″が形
成される。
第4図の31は3段目(最上段)のネックイン部を形成す
るための工具を示したものであって,ネッキングダイ32
の直円筒部32cの内径,およびコア34の円筒部34aの直径
がそれぞれ,ネッキングダイ22の直円筒部22cの内径お
よびコア24の円筒部24aの直径よりも小さい点,および
直円筒部32cならびに円筒部34aが奥端まで延びていて,
傾斜部がない点が工具21と異なる。即ち工具31は従来タ
イプのネッキング工具である。
この場合も.押入される缶体9″の端面近傍部27が斜め
内側上方に僅かに傾斜しているので,縦皺のない3段ネ
ックイン缶体9(最終缶体)が形成される。ただし成
形後の端面近傍部37は僅かに斜め外側上方に傾斜してい
る。このような外側に傾いた端面近傍部37はフランジ部
形成に有利であり,かつ縦皺がないので,フランジ部形
成や二重巻締加工のさいに割れが発生し難い。
本発明は以上の実施例によって制約されるものでなく,
例えば形成されるネックイン缶体のネックイン部は,2段
もしくは4段以上であってもよい。またネッキングダイ
およびコアの傾斜部は半径方向内側に曲がった曲率部と
なっていてもよい。
(発明の効果) 本発明は,缶体の開口端部が比較的薄く,かつ硬い場合
であっても,縮径開口部に縦皺の発生し難い,多段ネッ
クイン缶体を製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は,本発明における1段
目のネックイン部を形成する過程を示す要部縦断面図,
第2図は第1図の工具により形成された1段ネックイン
缶体の要部縦断面図,第3図(a),(b),(c)
は,第2図の1段ネックイン缶体を2段ネックイン缶体
に形成する過程を示す要部縦断面図,第4図は,第3図
のようにして形成された2段ネックイン缶体より,3段ネ
ックイン缶体を形成した状態を示す要部縦断面図であ
る。 1,21……ネッキング工具,2,22……ネッキングダイ,2e,2
2e……傾斜部,4,24……コア,4c,24c……傾斜部,6,26…
…間隙部,6a、26a……奥部、9……3段(多段)ネック
イン缶体,10……開口端部,12,27……端面近傍部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口端部に複数回のダイネッキング加工を
    行ない、開口端部を順次縮径して多段ネックイン部を形
    成する多段ネックイン缶体の製造方法において、最終ダ
    イネッキング加工前の各ダイネッキング加工の際に、該
    各ダイネッキング加工の最終段階で、開口端部の端面近
    傍部を半径方向内側に僅かに曲げることを特徴とする多
    段ネックイン缶体の製造方法。
  2. 【請求項2】開口端部に複数回のダイネッキング加工を
    行ない、開口端部を順次縮径して多段ネックイン部を形
    成する多段ネックイン缶体の製造工具において、該工具
    は、各回のダイネッキング加工に使用するそれぞれのネ
    ッキングダイとコアを備えており、最終ダイネッキング
    加工前の各ダイネッキング加工に用いられる各工具は、
    該各ダイネッキング加工の際のネッキングダイとコアの
    間の間隙部の奥部が、半径方向内側に僅かに傾いている
    ことを特徴とする多段ネックイン缶体の製造工具。
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