JPH0780013B2

JPH0780013B2 - 海洋パイプおよび圧力容器用厚肉鋼管製造装置

Info

Publication number: JPH0780013B2
Application number: JP61164531A
Authority: JP
Inventors: トムソンハーラールト
Original assignee: ブロ−ムウントフオスアクチエンゲゼルシヤフト
Priority date: 1985-07-12
Filing date: 1986-07-11
Publication date: 1995-08-30
Anticipated expiration: 2010-08-30
Also published as: JPS6257714A; DE3524940A1; DE3524940C2

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、平行四辺形に裁断された厚い鋼板から海洋パ
イプおよび圧力容器用厚肉鋼管を製造するための装置、
特に、内側に鋼管形成空間を有する枠組みと、鋼管形成
空間内に互いの軸が平行になるように配置された上側支
持ロールおよび下側推進ロールと、枠組みに取り外し可
能に保持された加圧ビームを備え、上側支持ロールは加
圧ビームの下側に固定され、下側推進ロールは基台上に
配置されており、上側支持ロールおよび下側推進ロール
の間に、鋼板が鋼管端縁を形成する一組の対辺を上側支
持ロールおよび下側推進ロールの軸に垂直にした状態で
導入されて曲げられるようにした装置に関する。

大きな寸法の厚肉鋼管は、これまで、ロール成形機ない
しＵプレスおよびＯプレス等によって製造されてきた。
異なる直径の厚肉鋼管毎に正確な寸法のものを得るに
は、ＵプレスおよびＯプレスに対する設備費が高くつ
く。他方、３ないし４本ロール屈曲法に従ったロール成
形機による製造は、軸受間距離が一定の場合、鋼板の厚
さが増大するにつれて曲げロールが撓むために、鋼板の
幅を小さくしなければならないという欠点を有してい
る。さらに、主として圧力容器に対しては、鋼管の継ぎ
目が縦方向に生じるということが欠点となる。内部圧力
を受ける容器においては、管の周方向に及ぼされる圧力
は、縦方向に及ぼされる圧力の二倍であることが知られ
ている。すなわち、縦方向の継ぎ目には、周方向に形成
された継ぎ目に及ぼされる負荷の二倍の負荷が及ぼされ
る。これら縦方向および周方向の圧力に対して斜めにの
びる螺旋状継ぎ目の場合、縦方向および横方向の圧力の
中間の圧力が及ぼされるものと予想される。すなわち、
螺旋状継ぎ目に及ぼされる圧力は、いずれにしても縦方
向の継ぎ目に及ぼされる圧力よりも小さい。ロール成形
機は、さらに、成形される鋼管の長さが鋼板の幅の倍数
でない場合や、鋼板の長さが管周に一致しない場合に鋼
板の利用率が極めて悪くなるという欠点を有している。
そしていずれの場合も、付加的に熱処理が必要となる。

本発明は、上述の欠点を除去することを課題とするもの
である。

かかる課題を解決するため、本発明は、平行四辺形に裁
断された厚い鋼板から海洋パイプおよび圧力容器用厚肉
鋼管を製造するための装置であって、内側に鋼管形成空
間を有する枠組みと、鋼管形成空間内に互いの軸が平行
になるように配置された上側支持ロールおよび下側推進
ロールと、枠組みに取り外し可能に保持された加圧ビー
ムを備え、上側支持ロールは加圧ビームの下側に固定さ
れ、下側推進ロールは基台上に配置されており、上側支
持ロールおよび下側推進ロールの間に、鋼板が鋼管端縁
を形成する一組の対辺を上側支持ロールおよび下側推進
ロールの軸に垂直にした状態で導入されて曲げられるよ
うにしたものにおいて、下側推進ロールは、基台上に配
置された揺動台に取り付けられた軸受ロールによって支
持されており、揺動台は、基台上に配置された駆動装置
によって作動せしめられることを特徴とする装置を構成
したものである。

本発明の好ましい実施例によれば、加圧ビームは、その
両端を、支持部材を介して枠組みによって保持されてお
り、導入された鋼板の先頭の角に近い方の支持部材は、
枠組みに対する取り付け端のまわりに回動すべく加圧ビ
ームから取り外し可能になっている。

本発明の別の好ましい実施例によれば、枠組みによって
加圧ビーム上に加圧ビームの軸に沿って移動可能に保持
された、上側支持ロールを下側推進ロールに押しつける
加圧ピストンを備えている。

本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、加圧ピス
トンを移動せしめる第２の駆動装置を備えており、第２
の駆動装置は、枠組みに固定され、加圧ビームの軸方向
に間隔をおいて配置された一対の軸受と、一対の軸受の
間に支持され、駆動モータによって駆動されるスピンド
ルと、加圧ピストンの上端に固定され、スピンドルに係
合せしめられるスピンドルナットとからなっている。

本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、支持・運
搬ロールが推進ロールの両側に配置され、かつ回動可能
な支持部材のほぼ横断面内において、形成された鋼管に
対して前進および後退可能とされ、形成された鋼管を加
圧ビームの領域から輸送テーブル上に受け渡す。

以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例について
説明する。

第２図は、本発明による厚肉鋼管製造装置の一部破断側
面図であり、第３図は本発明による厚肉鋼管製造装置の
上側支持ロールおよび下側推進ロールの軸方向から見た
断面図である。第２図および第３図に示したように、本
発明による厚肉鋼管製造装置は、内側に鋼管形成空間を
有する枠組み（18）と、鋼管形成空間内に互いの軸が平
行になるように配置された上側支持ロール（４）および
下側推進ロール（５）と、枠組み（18）に取り外し可能
に保持された加圧ビーム（３）を備えている。そして、
上側支持ロール（４）は加圧ビーム（３）の下側に固定
され、下側推進ロール（５）は、基台（20）上に配置さ
れた揺動台（19）に取り付けられた軸受ロール（６）に
よって支持されている。下側推進ロール（５）はまた、
連結器（７）および伝動機構を介してロール駆動装置
（10）に連結されている。また揺動台（19）は、基台
（20）上に配置された駆動装置（21）によって作動せし
められるようになっている。

加圧ビーム（３）は、その両端を、支持部材（11,12）
を介して枠組み（18）によって保持されており、導入さ
れた鋼板（１）の先端の角に近い方の支持部材（11）
は、枠組み（18）に対する取り付け端のまわりに回動す
べく加圧ビーム（３）から取り外し可能になっている。

加圧ピストン（13）が枠組み（18）によって加圧ビーム
（３）上に加圧ビーム（３）の軸に沿って移動可能に保
持され、上側支持ロール（４）を下側推進ロール（５）
に押しつけるようになっている。この加圧ピストン（1
3）の移動は駆動装置によってなされる。駆動装置は、
枠組み（18）に固定され、加圧ビーム（３）の軸方向に
間隔をおいて配置された一対の軸受（32）と、一対に軸
受（32）の間に支持され、駆動モータ（33）によって駆
動されるスピンドル（30）と、加圧ピストン（13）の上
端に固定され、スピンドルに係合せしめられるスピンド
ルナット（31）とからなっている。

支持・運搬ロール（22），（23）が推進ロール（５）の
両側に配置され、かつ回動可能な支持部材（11）の実質
上運動平面内において、形成された鋼管に対して前進お
よび後退可能とされ、形成された鋼管（26）を加圧ビー
ム（３）の領域から輸送テーブル（25）上に受け渡すよ
うになっている。

第１図は、本発明による厚肉鋼管製造装置によって成形
される鋼板の形状およびこの鋼板の装置への導入状態を
表す平面図である。第１図において、Ｌは成形される鋼
管の長さ、Ｄは直径であり、x-xは管軸である。鋼板は
平行四辺形の形状を有しており、鋼管の管周Ｄ・πに相
当する長さを有する一組の対辺と、鋭角をなす内角をβ
とするとき、sinβ＝B/（Ｄ・π）によって規定される
他の一組の対辺間の間隔Ｂを有している。そして、鋼板
は、Ｔ方向、すなわち、鋼管端縁を形成するＤ・πの長
さの一組の対辺が上側支持ロールおよび下側支持ロール
の軸（加圧ビーム（３）の軸）に垂直になるようにして
上側支持ロールおよび下側支持ロールの間に導入され、
鋼管に成形される。なお、第１図において、（１）は未
成形の鋼板であり、（２）は成形された鋼板（曲げられ
た部分）である。

鋼管の長さが板幅と等しいか、それより小さいような短
い鋼管を製造する場合には、従来のロール屈曲形態に従
って成形される。すなわち、第１図の右側に示したよう
に、角度β＝０として成形が行われる。この場合、加圧
ピストンは鋼板の導入方向に向かって左側の辺に接して
配置される。その結果、加圧ビームの曲げ長さ、すなわ
ち圧縮屈曲が著しく低減される。

成形工程において、端部の屈曲に対し、上側支持ロール
および下側推進ロールは横方向および上下方向に調節可
能になっている。成形工程の間に、順次、成形された鋼
板部分（鋼管部分）（２）はその軸方向にのびてくる
が、加圧ピストン（13）は、常に、成形された鋼板部分
（２）の端に位置するように加圧ビーム（３）の軸方向
に移動せしめられる。こうして、各ロールの軸間隔に関
係なく加圧ピストンによる曲げの力が必要な箇所に加え
られるようになる。

成形工程が終了すると、導入された鋼板（１）の先頭の
角に近い方の支持部材（12）が加圧ビーム（３）から取
り外され、上部旋回支点のまわりに回動せしめられる。
そして、成形および溶接の完了した鋼管（26）が、支持
・運搬ロール（22），（23）によって装置から引き出さ
れ、運搬テーブル（25）上に受け渡される。なお、第３
図において、（24）は未成形の鋼板（１）のための移送
ロールである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による厚肉鋼管製造装置によって成形
される鋼板の形状およびこの鋼板の装置への導入状態を
表す平面図である。第２図は、本発明による厚肉鋼管製造装置の一部破断側
面図である。第３図は本発明による厚肉鋼管製造装置の上側支持ロー
ルおよび下側推進ロールの軸方向からみた断面図であ
る。（１）……未成形の鋼板（２）……成形された鋼板（曲げられた部分）（３）……加圧ビーム（４）……上側支持ロール（５）……下側推進ロール（６）……軸受ロール（10）……駆動装置（11），（12）……支持部材（13）……加圧ピストン（18），（18a）……枠組み（19）……揺動台（20）……基台（21）……駆動装置（22），（23）……支持・運搬ロール（25）……運搬テーブル（26）……形成された鋼管（30）……スピンドル（31）……スピンドルナット（32）……軸受（33）……駆動モータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】平行四辺形に裁断された厚い鋼板（１）か
ら海洋パイプおよび圧力容器用厚肉鋼管を製造するため
の装置であって、内側に鋼管形成空間を有する枠組み
（18）と、前記鋼管形成空間内に互いの軸が平行になる
ように配置された上側支持ロール（４）および下側推進
ロール（５）と、前記枠組み（18）に取り外し可能に保
持された加圧ビーム（３）を備え、前記上側支持ロール
（４）は前記加圧ビーム（３）の下側に固定され、前記
下側推進ロール（５）は基台（20）上に配置されてお
り、前記上側支持ロール（４）および下側推進ロール
（５）の間に、鋼板（１）が鋼管端縁を形成する一組の
対辺を前記上側支持ロール（４）および下側推進ロール
（５）の軸に垂直にした状態で導入されて曲げられるよ
うにしたものにおいて、前記下側推進ロール（５）は、前記基台（20）上に配置
された揺動台（19）に取り付けられた軸受ロール（６）
に支持されており、前記揺動台（19）は、前記基台（2
0）上に配置された駆動装置（21）によって作動せしめ
られることを特徴とする装置。
【請求項２】前記加圧ビーム（３）は、その両端を、支
持部材（11,12）を介して前記枠組み（18）によって保
持されており、前記導入された鋼板（１）の先頭の角に
近い方の前記支持部材（11）は、前記枠組み（18）に対
する取り付け端のまわりに回動すべく前記加圧ビーム
（３）から取り外し可能になっていることを特徴とする
特許請求の範囲第（１）項に記載の装置。
【請求項３】前記枠組み（18）によって前記加圧ビーム
（３）上に前記加圧ビーム（３）の軸に沿って移動可能
に保持された、前記上側支持ロール（４）を前記下側推
進ロール（５）に押しつける加圧ピストン（13）を備え
ていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項また
は第（２）項に記載の装置。
【請求項４】前記加圧ピストン（13）を移動せしめる第
２の駆動装置を備えており、前記第２の駆動装置は、前
記枠組み（18）に固定され、前記加圧ビーム（３）の軸
方向に間隔をおいて配置された一対の軸受（32）と、前
記一対の軸受（32）の間に支持され、駆動モータ（33）
によって駆動されるスピンドル（30）と、前記加圧ピス
トン（13）の上端に固定され、前記スピンドルに係合せ
しめられるスピンドルナット（31）とからなっているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第（３）項に記載の装
置。
【請求項５】支持・運搬ロール（22,23）が前記推進ロ
ール（５）の両側に配置され、かつ回動可能な前記支持
部材（11）のほぼ横断面内において、形成された鋼管に
対して前進および後退可能とされ、形成された鋼管（2
6）を前記加圧ビーム（３）の領域から輸送テーブル（2
5）上に受け渡すことを特徴とする特許請求の範囲第
（１）項〜第（４）項のいずれかに記載の装置。