JPH0780001A - 逆止弁付き歯科用ハンドピース - Google Patents

逆止弁付き歯科用ハンドピース

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JPH0780001A
JPH0780001A JP6198742A JP19874294A JPH0780001A JP H0780001 A JPH0780001 A JP H0780001A JP 6198742 A JP6198742 A JP 6198742A JP 19874294 A JP19874294 A JP 19874294A JP H0780001 A JPH0780001 A JP H0780001A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付けが簡便で低コストの構成手段によって
噴射ノズルのオリフィス縁部における冷却液滴形成を回
避する一方、ハンドピースが接続できる供給ホースを含
む治療機械側部分への細菌の侵入を回避できるようにす
る。 【構成】 導管通路13,17が、連結体8の外周面を
貫通する半径方向の切欠き14を有し、該切欠き内に逆
止弁15が配置されており、該逆止弁は、液圧に応じて
導管通路17を開閉する閉鎖体として作用する可動区分
と、該可動区分に対しては不動であって前記切欠きを連
結体の外周面に向かってシールする固定区分を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連結体を有する歯科用
のハンドピースであって、前記連結体内には、ハンドピ
ースの頭部端部に設けられた噴射ノズルに冷却液を供給
するための導管通路が配置されており、該導管通路内に
は、液圧に応じて前記導管通路を開閉する逆止弁が配置
されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】前記形式のハンドピースは、たとえば欧
州特許出願公開第271597号明細書に基づいて公知
である。この逆止弁は、冷却液の遮断後に冷却液が給水
経路に逆流するのを阻止すると共に、処置領域(口腔)
から拾った細菌が、処置後に殺菌することのできない治
療器械領域に侵入するのを回避するためのものである。
【0003】この公知のハンドピースでは、逆止弁はハ
ンドピースの頭部ケーシングの領域に配置されている。
弁を交換するためには、頭部ケーシングのねじ蓋を外
し、頭部ケーシングに配置された駆動装置を取り外すこ
とが必要である。そうした上で弁は導管通路から取り外
すことができる。
【0004】冒頭で述べたように、この弁は、細菌を取
り込んだ冷却液が、冷却液の遮断後にハンドピースの外
部に逆流するのを阻止するために働く。噴射ノズルのオ
リフィス縁部位に冷却液滴が形成されるのを回避するこ
とを目的とする逆吸引はこの弁では達成されない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課
題は、冒頭で述べた形式のハンドピースを改良して、組
付けが簡便で低コストの構成手段によって噴射ノズルの
オリフィス縁部における冷却液滴形成を回避する一方、
ハンドピースが接続できる供給ホースを含む治療器械側
部分への細菌の侵入を回避できるようにすることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明の構成手段は、導管通路が、連結体の外周面を
貫通する半径方向の切欠きを有し、該切欠き内に逆止弁
が配置されており、該逆止弁は、液圧に関連して導管通
路を開閉する閉鎖体として作用する可動区分と、該可動
区分に対しては不動であって前記切欠きを連結体の外周
面に向かってシールする固定区分を有している点にあ
る。
【0007】
【作用】本発明のハンドピースの格別の利点は、逆吸引
防止手段が直接ハンドピース内に存在しており、その結
果、細菌に汚染された水がハンドピースを越えて供給ホ
ースに到達すること、ひいては処置後に殺菌することの
できない治療器械領域側の給水部に侵入することも確実
に防止されることである。ハンドピース内部で吸い戻さ
れる冷却媒体量は比較的少なく、前記治療機械領域には
無関係である。有利に一体成形された逆止弁は確実な機
能と交換簡便性を保証する。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【0009】図1には、歯科用のハンドピースが示され
ている。このハンドピースはスリーブ状のグリップ本体
1を有し、グリップ本体1の一端には供給ホース(図示
せず)を接続するための接続器具2が配置されており、
他端には頭部3が配置されている。頭部3は公知のよう
に頭部ケーシング4を有しており、この頭部ケーシング
4には回転可能な工具5が支承されている。符号6は、
流体から成る冷却媒体(すなわち通常は冷却水もしくは
水と空気の混合物)のための噴射ノズルであり、この冷
却媒体によって工具先端もしくは形成部位が冷却され
る。
【0010】図2には、縦断面半割図によってハンドピ
ースの後方部分が示されている。この図から明らかであ
るように、グリップ本体1の外側スリーブ7は連結体8
を取り囲んでいて、連結体8は接続器具2を含んでい
る。この連結体はこの場合、駆動モータのピン状の接続
部を受容するために形成されていて、中心に回転モーメ
ントを伝達する連結部材9を有しており、この連結部材
9は頭部ケーシングに達する駆動軸10の区分と結合さ
れている。符号11および12によって、2つの環状通
路が示されており、これら環状通路11,12は、空気
と水を駆動モータの連結部(図示せず)から噴射ノズル
6へ導く。給水用の環状通路12は、連結体8に設けら
れた、半径方向外周域に開いた切欠き14に開口してい
る。導管通路13と接続されている切欠き14には図3
〜図5に基づいて詳説した逆止弁15が嵌め込まれてい
る。弁のプレーロード力を調整できる調整ねじ16は、
逆止弁を切欠きで固定する。切欠きの外側の制限部はグ
リップ本体の外側スリーブ7によって形成されており、
このことは、外側スリーブを取り外した後に、もしくは
連結体を引き抜いた後に、逆止弁に容易にアクセスでき
るという利点を有する。
【0011】逆止弁15は、皿形に成形された、閉鎖体
としての弾性的な可動区分15aと細い中央ウエブ15
bによって結合されている固定区分15cと、この固定
区分15cに一体成形されているシール部材としてのシ
ールリング15dとから成っている。皿形の弾性的な可
動区分15aは、環状通路12と接続されている半径方
向導管通路17を取り囲んでおり、したがって皿縁部は
開口部を取り囲んでいる。開放位置(図3)および無負
荷状態にある閉鎖位置(図4)および冷却液供給の遮断
後の逆吸引状態(図5)における逆止弁15を示した図
3〜図5から明らかであるように、無負荷状態にある閉
鎖位置(図4)では、可動区分15aの皿縁部は、半径
方向導管通路17の開口部を制限する制限面18に軽く
当接するにすぎないが、シール作用を有している。閉鎖
体15aの弾性は、冷却液供給の遮断後に、導管内に生
ずる僅かな逆吸引効果に基づいて、皿縁部が制限面18
に当接するだけでなく、図5から明らかであるように、
閉鎖体のかなり大きな面がこの制限面に当接するように
選択されている。閉鎖体の強い密着によって、室19の
容積拡大が生じ、これにより、導管通路13における、
比較的弱く規定された逆吸引効果が生じ、ひいては噴射
ノズル6の冷却液滴形成が回避される。作動中はシール
縁部は、相応の圧力によって制限面18から離間される
ので半径方向管導通路17の通流開口を解放する(図
3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯科用ハンドピースを示す図である。
【図2】ハンドピースの後方部分を拡大して示した縦断
面半割図である。
【図3】開放位置にある逆止弁の断面図である。
【図4】無負荷状態で閉鎖位置にある逆止弁の断面図で
ある。
【図5】逆吸引状態における逆止弁の断面図である。
【符号の説明】
1 グリップ本体 2 接続器具 3 頭部 4 頭部ケーシング 5 工具 6 噴射ノズル 7 外側スリーブ 8 連結体 9 連結部材 10 駆動軸 11,12 環状通路 13 導管通路 14 切欠き 15 逆止弁 15a 可動区分 15b 中央ウエブ 15c 固定区分 15d シールリング 16 調整ねじ 17 半径方向導管通路 18 制限面 19 室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結体(8)を有する歯科用のハンドピ
    ースであって、前記連結体内には、ハンドピースの頭部
    (3)に設けられた噴射ノズル(6)に冷却液を供給す
    るための導管通路(13)が配置されている形式のもの
    において、導管通路(13,17)が、連結体(8)の
    外周面を貫通する半径方向の切欠き(14)を有し、該
    切欠き内に逆止弁(15)が配置されており、該逆止弁
    は、液圧に応じて導管通路(17)を開閉する閉鎖体と
    して作用する可動区分(15a)と、該可動区分に対し
    ては不動であって前記切欠き(14)を連結体(8)の
    外周面に向かってシールする固定区分(15c)を有し
    ていることを特徴とする、連結体(8)を有する歯科用
    のハンドピース。
  2. 【請求項2】 閉鎖体を形成する可動区分(15a)
    と、該可動区分に対しては不動である固定区分(15
    c)とが切欠き(14)と一緒に室(19)を制限し、
    該室が、噴射ノズル(6)に達する導管通路(13)と
    接続されている、請求項1記載の歯科用のハンドピー
    ス。
  3. 【請求項3】 閉鎖体を形成する可動区分(15a)が
    皿形に形成され、少なくともこの可動区分は弾性的な材
    料より成っていて、この場合、形状と弾性は、前記可動
    区分が無負荷状態では皿縁部だけでもって導管通路(1
    7)の開口部を制限する連結体(8)の制限面(18)
    に当接する(図4)が冷却水供給の遮断後には導管内に
    生ずる逆吸引効果に基づいて前記可動区分のかなり大き
    な面が前記制限面(18)に当接する(図5)ように選
    択されている、請求項2記載の歯科用のハンドピース。
  4. 【請求項4】 皿形の可動区分(15a)が、中央ウエ
    ブ(15b)によって固定区分(15c)と結合されて
    いて、該固定区分(15c)が、弁室を切欠きの外周域
    の開口部に対してシールするために、固定区分に一体成
    形されたシール部材(15d)を有している、請求項1
    から3のいずれか1項記載の歯科用のハンドピース。
  5. 【請求項5】 逆止弁が一体の成形部分から成る、請求
    項4記載の歯科用のハンドピース。
  6. 【請求項6】 逆止弁(15)の閉鎖体としての可動区
    分(15a)のプレロード力を調整するための調整部材
    (16)が切欠き(14)内に設けられている、請求項
    1から5のいずれか1項記載の歯科用のハンドピース。
  7. 【請求項7】 連結体(8)の切欠き(14)の外周域
    が、ハンドピースの外側スリーブ(7)によって制限さ
    れている、請求項1から6までのいずれか1項記載の歯
    科用ハンドピース。
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DE9312611.5 1993-08-23

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JPH0780001A true JPH0780001A (ja) 1995-03-28
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