JPH077919A - 同軸円筒型トルクリミッタ - Google Patents
同軸円筒型トルクリミッタInfo
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- JPH077919A JPH077919A JP14633393A JP14633393A JPH077919A JP H077919 A JPH077919 A JP H077919A JP 14633393 A JP14633393 A JP 14633393A JP 14633393 A JP14633393 A JP 14633393A JP H077919 A JPH077919 A JP H077919A
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Abstract
リミッタを提供する。 【構成】 第1回転軸1の外周に円筒状の永久磁石3を
接着し、第2回転軸2の内周に半硬質磁性体4を固着
し、永久磁石3と半硬質磁性体4の間に生じるヒステリ
シストルクにより第1回転軸1と第2回転軸2の間で回
転を伝達する同軸円筒型トルクリミッタ10において、
第1回転軸1の線膨張係数を、4×10-5/℃以下とす
る。 【効果】 接着クリアランスが小さくても永久磁石の割
れを生じさせずに、また、第2回転軸の摩耗も生じさせ
ずに、高回転領域で使用できる。
Description
ミッタに関し、さらに詳しくは、同軸に係合した第1回
転軸と第2回転軸の間でヒステリシストルクを利用して
トルクを伝達する同軸円筒型トルクリミッタに関する。
タ20を用いた給紙ローラの一例を示す端面図である。
この同軸円筒型トルクリミッタ20において、第1回転
軸21は、ドラム形状であり、ポリアセタール樹脂(P
OM)製である。なお、ポリアセタール樹脂の外にポリ
アミド樹脂(PA)も使用される。第1回転軸21の中
心には、金属製シャフト1aが嵌合される。また、第1
回転軸21の外周には、接着クリアランスをあけて、円
筒状の永久磁石3が装着され、接着される。この永久磁
石3は、ネオジュウム系ボンド磁石である。
エチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ポリブテン樹脂等
のポリオレフィン樹脂製である。第2回転軸2の内周に
は、円筒状の半硬質磁性体4が焼バメ法にて固着され
る。この半硬質磁性体4は、Fe−Cr−Co系磁性材
質製である。
石3と半硬質磁性体4とがマグネットギャップ8をあけ
て対向するように、同軸に係合される。第2回転軸2に
は、第1回転軸21が挿入された後で、蓋体2aが取り
付けられる。また、第2回転軸2には、ゴムローラGが
嵌合される。
ッタ20では、第1回転軸21に、ポリアセタール樹脂
(POM)やポリアミド樹脂(PA)を使用している。
これは、これらの樹脂が摺動性に優れているためであ
る。ところが、これらの樹脂は、フィラーを混入しない
で用いた場合、その線膨張係数はいずれも8×10-5/
℃以上と大きい。このため、永久磁石3が渦電流で発熱
すると、その熱で第1回転軸21が大きく膨張してしま
い、永久磁石3を割ってしまう。従って、上記従来のト
ルクリミッタ20は、永久磁石3の発熱が小さい低回転
領域でしか使用できない問題点があった。
って接着剤で第1回転軸21の膨張を吸収することが考
えられるが、接着クリアランスを大きくとると、永久磁
石3の表面の振れが大きくなり、ヒステリシストルクが
不安定になる新たな問題点を生じる。
ーボンファイバーを混入して膨張を抑えることが考えら
れるが、ガラスファイバーやカーボンファイバーを混入
すると、第1回転軸21が硬くなって第2回転軸2を著
しく摩耗させ、寿命が短くなる新たな問題点を生じる。
れる樹脂の熱膨張について実験を重ね、この発明を完成
させるに至った。
じさせることなく、永久磁石の発熱が大きい高回転領域
でも使用できるように改良した同軸円筒型トルクリミッ
タを提供することにある。
明は、第1回転軸の外周に円筒状の永久磁石を接着し、
スリーブ状の第2回転軸の内周に半硬質磁性体を固着
し、前記永久磁石と前記半硬質磁性体をマグネットギャ
ップをあけて対向させるように前記第1回転軸と第2回
転軸とを同軸に係合し、前記永久磁石と前記半硬質磁性
体の間に生じるヒステリシストルクにより前記第1回転
軸と第2回転軸の間で回転を伝達する同軸円筒型トルク
リミッタにおいて、前記第1回転軸を、線膨張係数が4
×10-5/℃以下の樹脂により構成したことを特徴とす
る同軸円筒型トルクリミッタを提供する。
の外周に円筒状の永久磁石を接着し、スリーブ状の第2
回転軸の内周に半硬質磁性体を固着し、前記永久磁石と
前記半硬質磁性体をマグネットギャップをあけて対向さ
せるように前記第1回転軸と第2回転軸とを同軸に係合
し、前記永久磁石と前記半硬質磁性体の間に生じるヒス
テリシストルクにより前記第1回転軸と第2回転軸の間
で回転を伝達する同軸円筒型トルクリミッタにおいて、
前記第1回転軸を、モース硬度が4以下のフィラーを混
入して線膨張係数が4×10-5/℃以下になるように調
整した樹脂によって構成したことを特徴とする同軸円筒
型トルクリミッタを提供する。
タでは、線膨張係数が4×10-5/℃以下の樹脂を用い
て第1回転軸を構成するから、永久磁石が渦電流で発熱
しても、その熱による第1回転軸の膨張は小さい。この
ため、接着クリアランスが小さくても(0.01mm〜
0.02mm)、永久磁石3を割ることはない。従っ
て、永久磁石の発熱が大きい高回転領域でも使用できる
ようになる。
ミッタでは、モース硬度が4以下のフィラーを混入して
線膨張係数が4×10-5/℃以下になるように調整した
樹脂を用いて第1回転軸を構成するから、永久磁石が渦
電流で発熱しても、その熱による第1回転軸の膨張は小
さい。このため、接着クリアランスが小さくても(0.
01mm〜0.02mm)、永久磁石3を割ることはな
い。従って、永久磁石の発熱が大きい高回転領域でも使
用できるようになる。また、モース硬度が4以下のフィ
ラーを用いるから、第1回転軸21が第2回転軸2を著
しく摩耗させることが防止される。
に説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも
のではない。図1は、この発明の一実施例である同軸円
筒型トルクリミッタ10を用いた給紙ローラの端面図で
ある。この同軸円筒型トルクリミッタ10において、第
1回転軸1は、ドラム形状であり、例えばエポキシ樹
脂,フェノール樹脂,ジアリールフタレート樹脂などの
線膨張係数が4×10-5/℃以下の熱硬化性樹脂製(モ
ース硬度が4以下のフィラーを混入してもよい)であ
る。なお、熱硬化性樹脂製外に、モース硬度が4以下の
フィラーを混入して線膨張係数を4×10-5/℃以下に
調整した熱可塑性樹脂を使用してもよい。
ェニレンスルフィド樹脂(PPS)、ポリフェニレンオ
キシド樹脂(PPO)、ポリアセタール樹脂(POM)
ポリアミド樹脂(PA)、ポリブチレンテレフタレート
樹脂(PBT)、アクリロニトル−ブタジエン−スチレ
ン樹脂(ABS)、ポリカーボネイト樹脂(PC)、ポ
リエーテルイミド樹脂(PEI)、液晶ポリマー(LC
P)、ポリプロピレン樹脂(PP)等が挙げられる。
リウムウイスカ(大塚化学株式会社製「ティスモ」),
グラファイト,水酸化アルミニウム,炭酸カルシウム,
タルク,マイカ等が挙げられる。フィラーの添加量は、
熱可塑性樹脂の膨張係数,成形時の流動性により異なる
が、5〜30wt%が適当である。
1aが嵌合される。また、第1回転軸1の外周には、片
側0.01mm〜0.02mmの接着クリアランスをあ
けて、円筒状の永久磁石3が装着され、接着される。こ
の永久磁石3は、ネオジュウム系ボンド磁石である。
プロピレン樹脂製である。第2回転軸2の内周には、円
筒状の半硬質磁性体4が焼バメ法にて固着される。この
半硬質磁性体4は、Fe−Cr−Co系磁性材質製であ
る。
3と半硬質磁性体4とがマグネットギャップ8をあけて
対向するように、同軸に係合される。前記マグネットギ
ャップ8は、高トルクを得るために0.1mm以下とし
ている。また、前記マグネットギャップ8には、シリコ
ーンオイルが充填されている。
れた後で、蓋体2aが取り付けられる。また、第2回転
軸2には、ゴムローラGが嵌合される。
線膨張係数が4×10-5/℃以下の熱硬化性樹脂である
フェノール(モース硬度が4以下のフィラー(グラファ
イト)を混入)を用いて第1回転軸を構成したものは永
久磁石の割れを生じず、第2回転軸の著しい摩耗も生じ
ていない。また、モース硬度が4以下のフィラー(チタ
ン酸カリウム)を混入して線膨張係数を4×10-5/℃
以下に調整した熱可塑性樹脂(PPS,PA)を用いて
第1回転軸を構成したものは、永久磁石の割れを生じ
ず、第2回転軸の著しい摩耗も生じていない。
のまま用いて第1回転軸を構成し、線膨張係数が4×1
0-5/℃より大きいものは、永久磁石の割れを生じてい
る。また、モース硬度が4より大きいフィラー(カーボ
ンファイバー)を混入して線膨張係数を4×10-5/℃
に調整した熱可塑性樹脂(POM)を用いて第1回転軸
を構成したものは、永久磁石の割れは生じないが、第2
回転軸の著しい摩耗を生じている。
は、上記した構成であるから、接着クリアランスが小さ
くても永久磁石の割れを生じさせずに、また、第2回転
軸の摩耗も生じさせずに、高回転領域で使用できる。
例を用いた給紙ローラの端面図である。
ローラの一例を示す端面図である。
タでは、4×10-5/℃以下の線膨張係数の樹脂を用い
て第1回転軸を構成するから、永久磁石が渦電流で発熱
しても、その熱による第1回転軸の膨張は小さい。この
ため、接着クリアランスが小さくても(0.01mm〜
0.02mm)、永久磁石3を割ることはない。従っ
て、永久磁石の発熱が大きい高回転領域でも使用できる
ようになる。
Claims (2)
- 【請求項1】 第1回転軸の外周に円筒状の永久磁石を
接着し、スリーブ状の第2回転軸の内周に半硬質磁性体
を固着し、前記永久磁石と前記半硬質磁性体をマグネッ
トギャップをあけて対向させるように前記第1回転軸と
第2回転軸とを同軸に係合し、前記永久磁石と前記半硬
質磁性体の間に生じるヒステリシストルクにより前記第
1回転軸と第2回転軸の間で回転を伝達する同軸円筒型
トルクリミッタにおいて、前記第1回転軸を、線膨張係
数が4×10-5/℃以下の樹脂により構成したことを特
徴とする同軸円筒型トルクリミッタ。 - 【請求項2】 第1回転軸の外周に円筒状の永久磁石を
接着し、スリーブ状の第2回転軸の内周に半硬質磁性体
を固着し、前記永久磁石と前記半硬質磁性体をマグネッ
トギャップをあけて対向させるように前記第1回転軸と
第2回転軸とを同軸に係合し、前記永久磁石と前記半硬
質磁性体の間に生じるヒステリシストルクにより前記第
1回転軸と第2回転軸の間で回転を伝達する同軸円筒型
トルクリミッタにおいて、前記第1回転軸を、モース硬
度が4以下のフィラーを混入して線膨張係数が4×10
-5/℃以下になるように調整した樹脂により構成したこ
とを特徴とする同軸円筒型トルクリミッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146333A JP2622659B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 同軸円筒型トルクリミッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146333A JP2622659B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 同軸円筒型トルクリミッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077919A true JPH077919A (ja) | 1995-01-10 |
JP2622659B2 JP2622659B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=15405321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5146333A Expired - Fee Related JP2622659B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 同軸円筒型トルクリミッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2622659B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5524466A (en) * | 1978-08-11 | 1980-02-21 | Hitachi Ltd | Induction device content supporter |
JPH0255569A (ja) * | 1988-08-17 | 1990-02-23 | Toshiba Corp | 磁気継手 |
JPH0419941U (ja) * | 1990-06-08 | 1992-02-19 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP5146333A patent/JP2622659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5524466A (en) * | 1978-08-11 | 1980-02-21 | Hitachi Ltd | Induction device content supporter |
JPH0255569A (ja) * | 1988-08-17 | 1990-02-23 | Toshiba Corp | 磁気継手 |
JPH0419941U (ja) * | 1990-06-08 | 1992-02-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2622659B2 (ja) | 1997-06-18 |
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