JPH0778260B2 - 脱燐スラグ中からの地金の回収方法 - Google Patents

脱燐スラグ中からの地金の回収方法

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JPH0778260B2
JPH0778260B2 JP15839085A JP15839085A JPH0778260B2 JP H0778260 B2 JPH0778260 B2 JP H0778260B2 JP 15839085 A JP15839085 A JP 15839085A JP 15839085 A JP15839085 A JP 15839085A JP H0778260 B2 JPH0778260 B2 JP H0778260B2
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一夫 深谷
福一 木谷
茂 荒木
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日本鋼管株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、高炉から流出する溶銑を溶銑鍋(トーピー
ドその他の容器を含む。以下同じ。)に導くための出銑
樋の途中または溶銑鍋中において、溶銑中に含有されて
いる燐を、石灰系のフラツクスを使用して除去する際に
発生した脱燐スラグから、前記脱燐スラグ中に含有され
ている地金を回収するための、脱燐スラグ中からの地金
の回収方法に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
近時、高炉から流出する溶銑を溶銑鍋に導くための出銑
樋の途中または溶銑鍋中において、前記出銑樋または溶
銑鍋中の溶銑に石灰系のフラツクスを供給し、前記フラ
ツクスによつて溶銑中の燐を除去することが行なわれて
いる。
このような溶銑中に含有されている燐の除去の際に生成
した溶融スラグ中には、地金が含有されている。この溶
融スラグ中に含有されている地金は、従来、前記溶融ス
ラグを冷却して塊状にした塊状スラグを粉砕し、粉砕し
たスラグ中の地金を、磁石により吸着することによつて
行なつていた。
しかしながら、上述のような方法では、スラグと地金と
の分離が不十分であり、回収した地金の品位が悪い問題
があつた。
また、特開昭59−123706号公報には、溶滓鍋に収容され
た溶滓中に注水して冷却し、この冷却された溶滓を屋外
に払い出して乾燥させた後、この乾燥滓をふるい分け
し、磁選および破砕処理することによつて地金を回収す
る方法が開示されている。しかしながらこの方法は、溶
滓鍋中に注水するものであるから危険を伴い、工程が複
雑である等の問題を有している。
〔発明の目的〕
従つて、この発明の目的は、石灰系のフラツクスを使用
して、溶銑中の燐を除去する際に生成したスラグ中か
ら、地金を簡単に且つ効率よく分離回収するための脱燐
スラグ中からの地金の回収方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
この発明は、石灰系のフラツクスを使用して溶銑の脱燐
を行なう際に生成したスラグを、粗砕し、次いで、粗砕
されたスラグを、直接または粗砕段階で地金を磁石で回
収した後に水中に投入し攪拌して、スラグ中のCaOを消
和させることにより、水中においてスラグを微粉砕し、
このように微粉砕されたスラグ中の地金を磁石に吸着さ
せて分離し回収することに特徴を有するものである。
〔発明の構成〕
第1表は石灰系のフラツクスを使用して溶銑中の燐を除
去する際に生成したスラグの成分組成の一例である。第
1表からわかるように、スラグは遊離石灰を主成分とし
ているため、大気中に放置しても膨張崩壊するほど活性
(不安定)である。
上述した成分組成のスラグを、工程図に示すように、例
えばジヨークラツシヤーを使用してその粒径が約50mm以
下(好ましくは15mm以下)になるように粗砕する。次い
で、このように粗砕されたスラグを60〜100℃の温水が
収容されている水槽内に入れそして攪拌する。
この結果、水槽内においてスラグ中のCaOは消和されてC
a(OH)2となり、スラグは膨張して自ら崩壊し、微粉砕さ
れる。従って、この微粉砕されたスラグ中の地金を、磁
石により吸着し磁選することによつて、地金aを効率的
に回収することができる。
下記は、スラグの膨張崩壊による微粉砕を好適に行なう
ための条件の一例である。
水温:60〜100℃好ましくは80〜100℃ スラグ量:水1屯当り100〜50Kg好ましくは150〜300Kg 処理時間:1〜3時間 上述した粗砕されたスラグ中には、例えば50×100mm程
度のかなり大きい扁平な地金塊から、20μm程度の微粒
状の地金まで含有されている。従つて、粗砕後に大きい
地金を除去しておくと、その後の消和、微粉砕工程の作
業性を良くすることができる。
即ち、工程図で示すように、スラグを約50mm以下(好ま
しくは15mm以下)の粒径に粗砕した後、磁石によつてス
ラグ中の地金bを分離回収し、次いで、地金bを回収し
た後のスラグを水槽に入れそして攪拌し消和する。この
結果、水槽内のスラグ中の大部分の地金は除去されてい
るため、水槽の底に沈澱するスラグは少量であり、よく
攪拌されて効率的にスラグを微粉砕することができる。
従つて、この微粉砕されたスラグ中の地金cを磁選によ
り完全に回収することができる。
更に、粗砕段階で磁選し回収した地金bの一部には、ス
ラグのかみ込みによつてスラグの分離が不十分なものも
ある。従つて、このような地金bも水中に投入攪拌し消
和して、地金中からスラグを分離すれば、回収した地金
の品位を一層向上させることができる。
また、粗砕段階における磁選で分離したスラグb中にも
地金が混入している。従つて、工程図で示すように、こ
のようなスラグbを上記と同じように水中で消和し次い
で磁選すれば、スラグb中から地金dを回収することが
できる。
〔発明の実施例〕
実施例1 60℃,80℃および100℃の温水がそれぞれ収容されている
容量1のビーカーに、15mm以下に粗砕された脱燐スラ
グを250g入れ、これを攪拌することによつてスラグを微
粉砕し、前記微粉砕されたスラグ中の地金を磁石に吸着
し磁選することによつて地金aを回収した。第2表は上
記によつて微粉砕されたスラグの粒度分布と地金aの回
収率である。第2表からわかるように、60℃の水温で3
時間処理した場合は微粉砕が不十分であるが、水温を80
℃以上にすれば効果的に微粉砕することができ、水温を
100℃にすれば、約3時間の処理で、約65%のスラグを
0.1mm以下の微粉にすることができた。また、地金の回
収率も向上し、地金へのスラグの付着も少なかつた。
実施例2 脱燐スラグを15mm以下に粗砕した後、粗砕されたスラグ
中の地金bを磁石に吸着し磁選することによつて回収し
た。地金bの回収率は40.6%であつた。回収された地金
b中にはスラグが62.8%付着しているので、この地金b
を水中において消和し磁選することによつて前記スラグ
を分離し、15.1%の地金cを回収した。一方、地金bを
回収した後のスラグbを、100℃の温水が収容されてい
る容器中に入れ、攪拌し消和ることによつてスラグbを
微粉砕した。次いで、微粉砕されたスラグb中の地金を
磁石を吸着し磁選することによつて、地金dを回収し
た。
第3表は、上記によつて微粉砕されたスラグの粒度分布
と地金の回収率である。
第3表からわかるように、スラグの粒度分布は0.1mm以
下が約80%であつてよく微粉砕され、地金の回収率を向
上させることができた。
なお、スラグを粗砕して磁選した後の地金b中には、前
述したように62.8%のスラグが付着しているので、前記
地金b中には燐が2.05wt.%含有されているが、前記地
金bを消和しスラグを除去すれば、スラグ除去後の地金
d中の燐の含有量は0.1wt.%になり、地金の品位を大幅
に向上させることができた。
実施例3 粒径50mm以下に粗砕した脱燐スラグ(地金含有量:25.6w
t.%)を容器内の温度100℃の温水中に、温水1屯当り2
00Kgの割合で入れ、3時間攪拌した。攪拌の強化と温度
の保持のため、容器の底部から温水中に水蒸気を吹き込
んだ。この結果、スラグは、粒径0.1mm以上30.8wt.%、
粒径0.1mm未満69.2wt.%に微粉砕され、スラグ中の地金
を磁石により吸着し磁選することによつて、スラグ1屯
当り248Kgの地金を回収することができた。
〔発明の効果〕
以上述べたように、この発明によれば、CaOの消和によ
る膨張崩壊によつて、スラグが簡単に微粉砕されるか
ら、機械的粉砕に比べて粉塵や騒音の発生が少なく、作
業性は良好になり、スラグ中の地金は磁力によつて効率
的に分離回収されるから、回収された地金中のスラグ混
入量は微量で、地金の品質は優れている等、工業上優れ
た効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の方法を示す工程図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石灰系のフラツクスを使用して溶銑の脱燐
    を行なう際に生成したスラグを粗砕し、次いで、粗砕さ
    れたスラグを水中に投入し攪拌して、スラグ中のCaOを
    消和させることにより、水中においてスラグを微粉砕
    し、このように微粉砕されたスラグ中の地金を磁石に吸
    着させて分離し回収することを特徴とする、脱燐スラグ
    中からの地金の回収方法。
  2. 【請求項2】前記粗砕されたスラグを水中において消和
    する前に、前記スラグ中の地金を磁石に吸着させて分離
    し回収することを特徴とする、特許請求の範囲第(1)
    項に記載の脱燐スラグ中からの地金の回収方法。
  3. 【請求項3】前記スラグ中から磁石によつて分離された
    地金を水中に投入し攪拌して、前記地金中のスラグを分
    離除去することを特徴とする、特許請求の範囲第(2)
    項に記載の脱燐スラグ中からの地金の回収方法。
JP15839085A 1985-07-19 1985-07-19 脱燐スラグ中からの地金の回収方法 Expired - Lifetime JPH0778260B2 (ja)

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JPS6220840A JPS6220840A (ja) 1987-01-29
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JPS5311195A (en) * 1976-07-16 1978-02-01 Sumitomo Metal Ind Ltd Treating method for converter slag

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