JPH0777837B2 - 光学読取り可能な裏カーボン複写帳票、およびその用紙 - Google Patents

光学読取り可能な裏カーボン複写帳票、およびその用紙

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JPH0777837B2 JP63252544A JP25254488A JPH0777837B2 JP H0777837 B2 JPH0777837 B2 JP H0777837B2 JP 63252544 A JP63252544 A JP 63252544A JP 25254488 A JP25254488 A JP 25254488A JP H0777837 B2 JPH0777837 B2 JP H0777837B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の分野》 この発明は、OCR,OMR等の光学読取り装置による読取り
特性に優れた裏カーボン複写帳票、およびその用紙に関
する。
《従来の技術》 複写可能な複数枚の帳票が1組に積層され、必要事項を
手書きあるいはインパクトプリンタ等により各帳票に同
時に記入することができる複写帳票として、各帳票の裏
面側にカーボンインクが印刷されこのインクを介して下
位側の帳票へ複写が行なわれる裏カーボン複写帳票や、
カプセル化された染料が用紙表面に多数塗布され、印字
圧力によりカプセル内の染料が用紙中へ含浸されるとと
もに用紙中の顕色剤と反応発色するノーカーボン複写帳
票などが知られている。
この種の複写帳票は、必要事項の記入後に各帳票を剥が
してそれぞれを業務用,顧客用控えとすることができる
ので業務処理上大変便利であり、例えば、デパートの贈
答品受付業務や銀行の預金払戻し業務等における所定申
込用紙として多用されている他多くの分野で用いられて
いる。
ところで、近年コンピュータの発達およびその普及が著
しく、各種データをOCR,OMR等の光学読取り装置により
読取らせ、これをコンピュータへ入力して処理すること
により業務の合理化が図られている。
しかして、コンピュータの導入に伴う業務の処理は、そ
の合理化を図る上で大変有効な手段であるが、反面従来
から使用されてきた裏カーボン複写帳票、あるいはノー
カーボン複写帳票等の複写帳票を使用することができな
いという問題が発生してきている。
すなわち、コンピュータにデータを入力する光学読取り
装置は、光をデータ面に照射せしめその反射率の部分的
な差異を光学的、あるいは電気的に処理を行なうことに
より情報を確認するものであるが、例えば裏カーボン複
写帳票に記入されたデータを読取らせた場合には、正確
な読取りができなくなる。
つまり、従来の裏カーボン複写帳票は、複写性に優れる
とともに低コストに製作できるという利点を有するが、
一般の上質紙に比べて用紙中に散在する空隙が少ないも
のの、なお用紙中には大きな空隙が多数散在しており、
しかもカーボンインキに対するバリヤー性が充分でない
ため、用紙の裏面側に印刷されているカーボンインクが
用紙の裏面側へ多数抜け出ており、いわゆるストライク
スルー現象が生じている。
また、用紙の反射率が高くないため、特に黒色の裏カー
ボンインキを印刷した場合などには、用紙の表面側に裏
面側のカーボンインキ印刷部分が薄黒く透けて見えるい
わゆるショースルー現象も生じている。
このため、裏カーボン印刷帳票の記入データを光学読取
り装置に読み取らせた場合には、光学読取り装置は印字
部分とそれ以外の部分との反射率の差、いわゆるPCS値
「Print Contrast Signal」を鮮明に検知することがで
きず記入データを正確に読取ることができない。
ちなみに、従来一般的に使用されている裏カーボン複写
帳票(三島製紙(株)製造;秤量50g/m2の複写用紙)に
おける用紙表面の反射光学濃度の変動係数,および裏カ
ーボン印刷部分の反射率,カーボンインキ用ビヒクル液
(以下、「ビヒクル液」と略称する)の動的浸透性は以
下の如くであった。
(反射光学濃度の変動係数は、サクラマイクロデンシト
メータを用いて黒の裏当てをし、山陽国策パルプ(株)
製A2グレードコートのOD(光学濃度)を0としてODを10
0μm×200μmの視野で30点測定しその変動係数を算出
した。
裏カーボン印刷部分の用紙表面反射率は、マクベス社製
プリントコントラストメータPCM−IIを用いて黒色裏当
板を使用しFフィルタ(670nm)で反射率を測定した。
ビヒクル液の動的浸透性はJ・TAPPINo.51−87に準拠し
て、裏カーボンインキ用鉱物油(粘度100センチポイ
ズ,表面張力31ダイン/cm(at20℃))を接触時間50mse
cで転移させ転移量を測定した。) 一方、ノーカーボン複写帳票は、上記裏カーボン複写帳
票の場合とは異なり、ストライクスルーあるいはショー
スルー等の現象は生じておらず光学読取りは可能である
が、カプセル内の染料と顕色剤との発色機構を用いてい
るため、帳票作製時の裁断面から発色が進行するととも
に印字部分の経時劣化が激しく、長期保存ができないと
いう欠点を有している。
しかも、この複写帳票は染料のカプセル化に起因するコ
スト高がまぬがれないため、大量消費用の複写帳票とし
ては不向きである。
《発明が解決しようとする課題》 上記のように、現在使用されている裏カーボン複写帳票
あるいはノーカーボン複写帳票等の複写帳票は、光学読
取り装置用の複写帳票として、あるいは光学読取り装置
用に大量に用いる複写帳票としては不向きである。
しかして、本発明者は、裏カーボン複写帳票が複写性が
よくしかも低コストに製作できることに着目し鋭意研究
の結果、特定の紙質条件および特性値の範囲に抄造され
た用紙が、光学読取り特性に優れることを発見し本発明
を完成したものである。
一般に、裏カーボン複写帳票の光学読取り特性を向上さ
せるためには、ストライクスルーおよびショースルーを
防止すれば良く、裏カーボン複写用紙においてストライ
クスルーを防止するには、液体の浸透の一般式、例えば
ルーカスウォッシュバンの式 でも示されるように、空隙の径を小さくするか、カーボ
ンインキの浸透距離を長くすれば良い。
しかして、空隙の径を小さくするためには、PVA等の薬
品を用紙中に含浸させたり、あるいは用紙表面に塗工し
たり、パイプの叩解を進めること等が考えられるが、こ
の場合にはいずれも空隙がポリマーあるいはパイプファ
イン,フィブリルで充填されるので用紙の不透明度は低
下し、かえってショースルーが発生し易くなるという問
題を有する。
一方、ショースルーを防止するためには、紙厚を厚くす
ることが考えられ、この場合には、カーボンインクの浸
透距離が長くなるため、カーボンインクおよびビヒクル
液が用紙の表面側へ抜け出にくくなり用紙の不透明度は
高まるが、紙の厚さが厚くなるため帳票としての複写性
が低下する等の問題を有している。
この発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、複写性に優れるとともに光学読取
り適性に優れ、かつ大量消費が可能な低コストな複写帳
票の提供を目的とするものである。
《課題を解決するための手段》 上記の目的は、炭酸カルシウム、合成シリカ、焼成カオ
リン、尿素樹脂から選ばれた少なくとも一種以上の填料
と二酸化チタンおよび又は尿素樹脂が内添されてなる秤
量35〜75g/m2の裏カーボン複写用紙であって、用紙の表
面の反射光学濃度の変動係数が0.20以下、および裏面の
カーボンインキ用ビヒクル液の動的浸透性が接触時間50
m secにおいて転移量11ml/m2以下であり、裏面に裏カー
ボン印刷された時の裏カーボン印刷部分の用紙表面の反
射率が380nm〜900nmの波長領域下で75%以上であること
を特徴とする裏カーボン複写用紙を提供し、複数枚の帳
票が1組に積層された複写帳票であって、該複写帳票を
構成する少なくとも一枚の帳票は上記裏カーボン複写用
紙を用いるとともに、該用紙の裏面にカーボンインキが
印刷され、望ましくはカーボン印刷部分の用紙の表面側
反射率を380nm〜900nmの波長領域下で75%以上に調整し
たことを特徴とする光学読取り可能な裏カーボン複写帳
票によって達成される。
JISX9004には光学読取り用用紙の反射率が70%以上必要
であると規定されており、従って光学読取り用裏カーボ
ン複写帳票においても同等以上の反射率に設定する必要
がある。
このための紙質条件としては、裏カーボン印刷部分にお
ける用紙の地合いが均一で、かつバリヤー性が高いこと
が必要となり、地合いの均一性については、用紙に黒の
裏当てを施したときの表面においてマイクロデンシトメ
ータによって測定された光学濃度の変動係数が、0.20以
下であることが必要である。
また、バリヤー性については、ビヒクル液の動的浸透性
が50msecにおいて11ml/m2以下である必要が実験の結果
判明した。
本発明に用いる填料は、通常裏カーボン複写帳票に用い
るカーボンインキ(例えば、帝国インキ製造(株)BFL8
920凸版墨)の浸透を阻止することができる高い吸油性
を有する填料、および光学読取り装置からの読取り光に
対して散乱係数の大きい填料を主填料とする。
吸油性の高い填料としては、炭酸カルシウム,合成シリ
カ等の他焼成カオリン,尿素樹脂等から選択される。こ
の填料は、用紙中に対用紙5〜25%の範囲で内添される
ことが好ましく、5%以下ではビヒクル液の浸透を妨げ
ることができず、光学読取りに悪影響を与えることとな
る。また、25%以上では繊維間結合が弱くなり、用紙の
紙力やこわさが低下し帳票としての機能が果たせなくな
る。
用紙全体の不透明度散乱能を増大させるための填料とし
ては、二酸化チタン,尿素樹脂等の散乱係数の大きいも
のから選択される。この填料は、用紙中に対用紙1〜20
%の範囲で内添されることが好ましく、1%以下では用
紙の不透明度,散乱能が低下し過ぎるため光学読取りに
悪影響を与え、20%以上では紙力やこわさが低下し帳票
としての機能が果たせなくなる。
また、上記の填料は、用紙のワイヤー面側(用紙が帳票
として用いられた場合にはカーボン面側となる)よりも
フェルト面側(用紙が帳票として用いられた場合には印
字面側となる)に多量に内添されるが、これは抄紙時に
抄紙機の網を通じて填料が抜け落ちる言い換えるとリテ
ンションをコントロールすることにより得られる。
パルプとしては、従来一般に用いられているLBKPなどを
用いれば良いが、帳票としての複写性を確保すると同時
に、光学読取り用帳票としての光学特性を確保するため
に、ストライクスルー,ショースルー値を低く抑える必
要があり、両者の条件を同時に満足するための叩解度,
秤量が要求される。
すなわち、秤量としては35〜75g/m2の範囲に設定される
ことが好ましく、35g/m2以下では複写帳票の紙質として
は薄くなり過ぎてしまい複写時に破れたりストライクス
ルー等の問題が発生する。
また、75g/m2以上では帳票の紙質としては厚くなり過ぎ
るため、ストライクスルー,ショースルーは防止するこ
とができるが、帳票としての複写性が低下してしまう。
更に、叩解条件としては、通常の上質紙の場合のろ水度
35゜SRを越えて75゜SRまでの範囲で叩解し、用紙中の空
隙率を少なくするとともに、空孔径をできるだけ小さく
する。
塗工工程においては、用紙のワイヤー面側にカーボンイ
ンキに対するバリヤー性、およびカーボンインキの剥離
性を確保するために、澱粉,PVAアルギン酸ナトリウム,C
MC等の造膜性を有する高分子物質が多量に塗工される。
なお、その後必要に応じて用紙の平滑性および厚さをコ
ントロールするためにカレンダー加工を施してもよい。
《実施例の説明》 以下、本発明を実施例1および比較例1〜2によって説
明する。
なお、各種データの測定は次の要領によって行なった。
○秤量;JISP8124に準拠して測定した。
○厚さ;JISP8118に準拠して測定した。
○不透明度;JISP8138に準拠してフォトボルト反射率計
を用いて測定した。
○反射光学濃度の変動係数;サクラマイクロデンシトメ
ータを用いて黒の裏当てをし、山陽国策パルプ(株)製
A2グレードコート紙のODを0として100μm×200μmの
視野でODを30点測定し変動係数を算出した。
○裏カーボン印刷部分の表面反射率;日立自記分光光度
計U3120型を使用して、黒の裏当てを行って380nm〜900n
mの波長領域下で反射率を測定した。但し、比較例と比
較する波長領域は670nmで行った。
○裏面の動的浸透性;J・TAPPINo.51−87に準拠して、裏
カーボンインキ用鉱物油(粘度100センチポイズ,表面
張力31ダイン/cm(at20℃)を接触時間50msecで転移さ
せ、転移量を測定した。
−実施例1− (用紙の抄紙条件) パルプ紙料;LBKP 100% 叩解;ろ水度 75゜SR 填料;炭酸カルシウム 対パルプ23% 二酸化チタン 対パルプ15% サイズ剤;アルキルケテンダイマー対パイプ 0.3% (塗工剤条件) 塗工剤;澱粉 15% PVA 1% 耐水化剤 1% 水 83% 以上の条件下において抄造するとともに、その抄造時に
抄紙機のワイヤー面からの脱水量を調整するいわゆるリ
テンションをコントロールすることにより、フェルト面
側にワイヤー面側よりも多量の填料を内添するように調
製し、かつフェルト面側には塗工剤を0.7g/m2,ワイヤー
面側には塗工剤を1.0g/m2の比率で塗工し、下記の紙質
特性を有する用紙を得た。
(用紙の紙質特性) 秤量;62g/m2 厚さ;78μm 平滑度;フェルト面75sec/10ml ワイヤー面20sec/10ml 反射光学濃度の変動係数;0.099 不透明度;88% 填料充填率;フェルト面10% ワイヤー面 4% 次いで、この用紙のワイヤー面側に下記の条件でカーボ
ンインキ(帝国インキ製造(株)BFL8920凸版墨)を凸
版輪転印刷方式にて印刷し、裏カーボン複写帳票(帳票
)を得た。
この帳票の品質特性は、 a 表面反射率(裏カーボン印刷部分);84.0% b 裏面の動的浸透性;10.6ml/m2(at50msec) である。
−比較例1− 比較例1として従来使用されている一般複写用紙、三島
製紙(株)製造の秤量50g/m2の複写用紙を選択した。
このものの分析結果を前記実施例1と対応して示す。
(紙質特性) 秤量;50g/m2 厚さ;59μm 平滑度;フェルト面150sec/10ml ワイヤー面75sec/10ml 反射光学濃度の変動係数;0.222 不透明度;86% 填料充填率;フェルト面10% ワイヤー面 4% (なお、上記填料は実施例1の填料と異なる種類のもの
である。) この用紙の裏面に、前記実施例1の場合と同様の条件で
カーボンインキを印刷した場合の品質特性は、次の通り
である。
a 表面反射率(裏カーボン印刷部分);69.2% b 裏面の動的浸透性;8.0ml/m2(at50msec) 比較例2 比較例2は、従来使用されている一般上質紙として山陽
国策パルプ(株)製造の連量55Kgの上質紙を選択した。
このものの分析結果を前記実施例1と対応して示す。
(紙質特性) 秤量;64.5g/m2 厚さ;82.6μm 平滑度;フェルト面45sec/10ml ワイヤー面40sec/10ml 反射光学濃度の変動係数;0.262 不透明度;73% 填料充填率;フェルト面3% ワイヤー面2% (なお、上記填料は実施例1と異なる種類のものであ
る。) この用紙の裏面に、前記実施例1の場合と同様の条件で
カーボンインキを印刷した場合の品質特性は、次の通り
である。
a 表面反射率(裏カーボン印刷部分);52.9% b 裏面の動的浸透性;14.5ml/m2(at50msec) 上記実施例1および比較例1,2で得られた用紙の紙質特
性の対応表は次の如くとなる。
また、上記各用紙を用いて作製された裏カーボン複写帳
票の光学特性分析結果は次の如くである。
上記のような品質特性を有する裏カーボン複写帳票の光
学読取り実験の結果は、次の通りである。
以上の結果からも明らかなように、本願発明に係る用紙
は、秤量62g/m2の用紙であって、ろ水度75゜SRで叩解
し、かつ上記用紙中に炭酸カルシウム,合成シリカ等の
ような高い吸油性を有する填料23%、および二酸化チタ
ン,尿素樹脂のような光散乱係数の大きい填料15%を内
添するとともに、用紙のワイヤー面に澱粉,PVA等のよう
な造膜性を有する高分子物質であってカーボンインキに
対するバリヤー性を有する塗工剤1.0g/m2を塗工してな
る紙層構造に抄造した結果、光学読み取り性、複写性、
通紙性のいずれにも優れた特性を備えている。
すなわち、地合が均一で光学濃度のムラがなく、ビヒク
ル液の動的浸透性50msecにおいて11ml/m2以下のバリヤ
ー性に富み、ストライクスルー平均径が15〜20μmであ
って、その平均分布値を200mm2当り5個以下とし、かつ
用紙表面の反射率が380nm〜900nmの波長領域下で75%以
上である光学特性値に優れた用紙を得ることができた。
従って、この用紙を用いて裏カーボン複写帳票を作製し
た場合には、印字文字との高いコントラストと、均一な
反射率を確保することができる光学読取り特性に優れた
裏カーボン複写帳票を提供することができる。
《効果》 この発明に係わる用紙は、地合均一で光学濃度のムラが
なく、動的浸透速度50msecにおいて11ml/m2以下のバリ
ヤー性に富み、ストライクスルー平均孔径が15〜20μm
であって、その平均分布値を200mm2あたり5個以下と
し、かつ用紙表面の反射率が75%以上となる光学読取り
特性に優れた用紙を得ることができる。
このため、従来使用されている一般複写用紙と比較して
高級感があり、見映えの良い帳票を得ることができた。
また、この用紙はカーボンインキに対するバリヤー性お
よび剥離性に富むため、用紙の裏面側に裏カーボン印刷
部を設けた場合にも帳票表面に記載された印字文字との
高いコントラストと、均一な反射率が確保できる。
このことにより、実施例ではカーボンインキを帝国イン
キ製造(株)BFL8920凸版墨を用いてテストを行った
が、それよりも硬いカーボンインキ、例えば内外カーボ
ンインキ(株)のニューピアレスカーボンインキ等を使
用しても、2枚目への複写能力を低下させずに光学読取
り適性に優れた裏カーボン複写帳票を提供することがで
きる。
この結果、付随効果として2枚目の用紙表面を1枚目の
裏カーボンにより汚すことを防止することができ、また
裏カーボンにより手を汚すことのない汚れにくい裏カー
ボン複写帳票を提供することができる。
さらに、本願発明に係る複写帳票は、光学特性に優れた
用紙の裏面側にカーボンインクを印刷することにより得
られるものであるから、従来のノーカーボン複写帳票に
比して低コストに製作することができ、大量消費型の光
学読取り用複写帳票として好適であるとともに、複写性
に優れ経時劣化がない等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る帳票の裏カーボン印刷部分を380nm
〜900nmの波長領域下で測定した反射率の結果を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 朗 愛知県刈谷市小垣江町北高根115番地 小 林記録紙株式会社内 (72)発明者 原 啓志 静岡県富士市富士見台3丁目3番地の17 (72)発明者 栗原 実 愛知県春日井市石尾台1丁目1番地 タウ ン石尾台15―6号 (72)発明者 鈴木 文夫 静岡県富士市国久保2丁目6番地の43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸カルシウム、合成シリカ、焼成カオリ
    ン、尿素樹脂から選ばれた少なくとも一種以上の填料と
    二酸化チタンおよび又は尿素樹脂が内添されてなる秤量
    35〜75g/m2の裏カーボン複写用紙であって、用紙の表面
    の反射光学濃度の変動係数が0.20以下、および裏面のカ
    ーボンインキ用ビヒクル液の動的浸透性が接触時間50m
    secにおいて転移量11ml/m2以下であり、裏面に裏カーボ
    ン印刷された時の裏カーボン印刷部分の用紙表面の反射
    率が380nm〜900nmの波長領域下で75%以上であることを
    特徴とする裏カーボン複写用紙。
  2. 【請求項2】複数枚の帳票が1組に積層された複写帳票
    であって、該複写帳票を構成する少なくとも1枚の帳票
    は請求項1記載の用紙を用いるとともに、該用紙の裏面
    にカーボンインキが印刷されたことを特徴とする光学読
    み取り可能な裏カーボン複写帳票。
  3. 【請求項3】カーボンインキ印刷部分の用紙表面側反射
    率を380nm〜900nmの波長領域下で75%以上に調整した請
    求項2に記載の光学読取り可能な裏カーボン複写帳票。
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