JPH077771B2 - バイポーラトランジスタ - Google Patents

バイポーラトランジスタ

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JPH077771B2
JPH077771B2 JP63300716A JP30071688A JPH077771B2 JP H077771 B2 JPH077771 B2 JP H077771B2 JP 63300716 A JP63300716 A JP 63300716A JP 30071688 A JP30071688 A JP 30071688A JP H077771 B2 JPH077771 B2 JP H077771B2
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JP
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bipolar transistor
semiconductor layer
layer
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type
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憲 山口
清和 中川
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工業技術院長
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、バイポーラトランジスタに係り、特に高集積
化された高速動作バイポーラトランジスタに関するもの
である。
[従来の技術] バイポーラトランジスタの性能の向上を図るには、ベー
ス領域を薄く、且つ、エミッタ、ベース領域の不純物濃
度分布を急峻にすることが効果的である。しかし、通常
のイオン打ち込み技術や熱拡散工程による製造方法では
急峻な不純物分布が実現しにくいこと、又、たとえ急峻
な不純物分布が実現したとしても、今度は逆にトンネル
電流が流れ能動素子としての増幅機能を損う問題が生じ
る。
従来のバイポーラトランジスタは第2図に示すように連
続的で非急峻な不純物分布をもっている。エミッタ1か
らコレクタ4へキャリヤが大量に注入される大電流領域
では、ベース領域2の中の多数キャリヤがエミッタ側へ
逆注入される。この逆注入されたキャリヤはエミッタ領
域では少数キャリヤとなり、容量成分の増加をもたら
す。結果として高速動作を阻害する。このような動作に
ついては例えば、バイポーラトランジスタの動作を説明
した技術解説書『バイポーラトランジスタの動作理論』
(近代科学社)等に開示されている。
[発明が解決しようとする課題] バイポーラトランジスタにおけるベース領域中の多数キ
ャリヤのエミッタ側への逆注入は、エミッタ,ベースの
pn接合が順バイアスされることによって生ずるものであ
り、pn接合を順バイアスで動作させる半導体装置一般に
見られる現象である。
本発明はかかる逆注入電流を抑え、高周波領域において
も電流増幅率が低下せず、良好なバイポーラトランジス
タ動作を行えるようなバイポーラトランジスタを提供す
るものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、バイポーラトランジスタにおいて、高濃度
に不純物がドープされた第1導電型のエミッタおよびコ
レクタ領域と、高濃度に不純物がドープされた第2導電
型のベース領域を有し、上記ベース領域はその暑さが10
Å以上200Å以下の薄層であり、かつ、上記エミッタ領
域と上記ベース領域との間および上記コレクタ領域と上
記ベース領域との間に各々極低濃度不純物領域を有する
構造とすることにより達成される。
上記バイポーラトランジスタがシリコンを主体とした半
導体で構成される場合においては、上記高濃度に不純物
がドープされたエミッタ、コレクタおよびベース領域の
不純物濃度は1×1019cm-3以上であることが望ましく、
また、上記極低濃度不純物領域の不純物濃度は1×1014
cm-3以下であることが望ましい。
また上記バイポーラトランジスタを構成するための半導
体材料は上述のシリコンの如き単一の半導体材料でも良
いし、あるいはGaAs/AlGaAsの如きバンドギャップの異
なる2種以上の半導体材料であっても良い。例えばGaAs
/AlGaAsを用いる場合、好ましい不純物濃度は各々1×1
018cm-3以上、および1×1013cm-3以下程度と、シリコ
ンの場合より各々一桁低い濃度である。
さらに上述の構造を有する第1のバイポーラトランジス
タ部分と、上述の構造における各領域の導電型を逆にし
た第2のバイポーラトランジスタ部分とを有するような
相補型のバイポーラトランジスタを形成することもでき
る。
尚、上記各高濃度に不純物がドープされた領域および上
記各極低濃度領域は、例えば分子線エピタキシャル法
(MBE法)によって形成することができる。
[作用] 上記の構造によれば、エミッタ,ベース,コレクタの各
高濃度不純物領域が、極低濃度不純物領域によって隔て
られる。これにより、エミッタ,ベース,コクレタの各
領域が他の上記各領域と対向する側の面は急峻な不純物
分布(濃度勾配)が形成されることになる。例えばベー
ス領域においては、エミッタ側,コクレタ側の両側に急
峻な不純物分布を有する極薄層として形成される。これ
によってベース領域キャリアのエミッタ領域への逆注入
が防止される。
また、各高濃度不純物領域間に極低濃度不純物領域が存
在することにより、電子・正孔分布の分離,逆注入抑止
に効果を増大させることができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例を参照して詳細に説明する。
第1図に示した半導体装置において、n型不純物を1×
1020cm-3にドープしたn型(100)シリコン基板11(n+
層)(コレクタ領域となる)に対し、分子線エピタキシ
ャル法を用い不純物をほとんど含まない極低濃度不純物
Si層12(n-層)を300nm堆積させた後、ボロンがドープ
された厚さ20Å、濃度1×1020cm-3のp+型Si層13(ベー
ス領域となる)を形成する。続いて極低濃度不純物Si層
14(n-層)を300nmの厚さに堆積させた後、アンチモン
がドープされた厚さ50Å、濃度1×1020cm-3のn+型Si層
15(エミッタ領域となる)を形成する。極低濃度不純物
層12,14の濃度は共に1×1014cm-3とした。これによりn
+,n-,p+,n-,n+型の積層構造を有する半導体基体を
形成する。
この場合、各高濃度不純物層と各極低濃度不純物層との
間の不純物分布(濃度勾配)はより急峻であることが好
ましく、例えばベース領域の場合、厚さが厚くダレた分
布では良好な特性を得られない。ベース領域の厚さに関
しては10〜200Åとする。また、各高濃度不純物領域の
濃度に関しては1×1019cm-3以上、極低濃度不純物領域
の濃度に関しては1×1014cm-3以下の範囲で効果が顕著
となることが分った。
このようにして作られた半導体基体をもとに、n+層15を
エッチング除去した後、p+層への電気的接続を得る為
に、イオン打ち込み法によりp+領域17を形成し、金属電
極18蒸着により形成する。また、n+層15に対しては、直
接金属電極16を蒸着することにより、npn型バイポーラ
トランジスタを製造することができる。
上記本発明のバイポーラトランジスタの不純物分布を第
3図に示す。第2図の従来例との比較から明らかなよう
に、本発明のバイポーラトランジスタは急峻かつ悲連続
な濃度分布を有している。
Siバイポーラトランジスタの遮断周波数はこれまで最大
40GHzと見込れていたが、本技術によれば約1.5倍の60GH
zを達成できる。
次にガリウム・ヒ素半導体装置についても本発明の有効
性を示す。第4図はn+型ガリウム・ヒ素基板(1×1018
cm-3)21の上に分子線エピタキシャル法により極低濃度
不純物(n-型)ガリウム・ヒ素層22,p+型ガリウム・ヒ
素層(1×1018cm-3,100Å厚)23を成長させた後、極低
濃度不純物(n-型)ガリウム・アルミニウム・ヒ素層24
を成長させ、n+型ガリウム・ヒ素層(1×1018cm-3,200
Å厚)25を形成することによって作られたnpn型化合物
半導体基体を示している。極低濃度不純物層22,24は、
共に厚さ500Å,濃度1×1013cm-3とした。
このようにして作られた半導体基体をもとに、n+層25を
エッチング除去した後、p+層への電気的接続を得る為
に、イオン打ち込み法によりp+領域27を形成し、金属電
極28を蒸着により形成する。また、n+層25に対しては、
直接金属電極26を蒸着することにより、npn型ヘテロ接
合バイポーラトランジスタを製造することができる。ガ
リウム・ヒ素ヘテロ接合バイポーラトランジスタの遮断
周波数は、本技術によれば90GHzを達成できる。
次に、本発明を相補型半導体装置へ応用した例を示す。
第5図に示す構造は、第1図に示したnpn型バイポーラ
トランジスタと同様の工程にてn+型Si層15まで形成した
後、その上部に上記npn型バイポーラトランジスタと逆
の導電型であって各部の厚さが同一の積層構造35ないし
31を形成し、この部分をpnp型バイポーラトランジスタ
とするものである。尚、上記pnp型バイポーラトランジ
スタの層35は上記npn型バイポーラトランジスタの層15
に、以下34は14に、33は13に、32は12に対応する層であ
り、対応関係にある層は同一の厚さと同一の不純物濃度
(ただし互いに反対導電型)にて形成した。ただし層31
については厚さ100Å、濃度1×1020cm-3のp+層とし
た。また、36はn型高濃度領域、38はp型高濃度領域、
37および39は電極を示す。
以上のようにして、表面より深さ方向へpnp型バイポー
ラトランジスタとnpn型バイポーラトランジスタを積層
した相補型のバイポーラトランジスタを形成することが
できる。第6図はその時の等価回路を示したものであ
る。相補型半導体装置においても本発明の効果であると
ころの特性の改善を達成できる。
[発明の効果] 以上説明した如く本発明によれば、大電流領域までエミ
ッタ領域へのキャリアの逆注入を阻止でき、高周波領域
においても良好なトランジスタ特性を示す半導体装置を
実現できる。このように本発明は半導体装置の高性能化
を実現するにきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例のバイポーラトランジス
タの構造を示す断面図、第2図は従来のバイポーラトラ
ンジスタの濃度分布を示す図、第3図は本発明のバイポ
ーラトランジスタの濃度分布を示す図、第4図は本発明
の第2の実施例のバイポーラトランジスタの構造を示す
断面図、第5図は本発明の第3の実施例の相補型のバイ
ポーラトランジスタの構造を示す断面図、第6図は第5
図の相補型のバイポーラトランジスタの等価回路図であ
る。 1…エミッタ領域、2…ベース領域、3…コレクタ領
域、4…低濃度コレクタ領域、5,6…極低濃度不純物領
域、11…n+Si基板、15,33…n+高濃度不純物層、13,31,3
5…p+高濃度不純物層、12,14,32,34…極低濃度不純物
層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コレクタ電極としてのn型不純物をドープ
    した半導体基板、上記基板上に形成された不純物をほと
    んど含まない極低濃度不純物層である第1のn−型半導
    体層、上記第1のn−型半導体層上に形成されたベース
    電極としてのp+型半導体層、上記p+型半導体層上に
    形成された不純物をほとんど含まない極低濃度不純物層
    である第2のn−型半導体層、上記第2のn−型半導体
    層上に形成されたエミッタ電極としてのn+型半導体層
    の積層構造で構成されるnpn化合物半導体基体を有する
    ことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のバイポーラトランジスタ
    において、上記半導体基板、第1のn−型半導体層、p
    +型半導体層およびn+型半導体層は、シリコンまたは
    ガリウム・ヒ素の半導体層より成ることを特徴とするバ
    イポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のバイポーラトランジスタ
    において、上記第2のn−型半導体層は、シリコンまた
    はガリウム・アルミニウム・ヒ素の半導体層より成るこ
    とを特徴とするバイポーラトランジスタ。
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