JPH0777597B2 - 電動ミシンの定位置停止装置 - Google Patents

電動ミシンの定位置停止装置

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JPH0777597B2
JPH0777597B2 JP15219185A JP15219185A JPH0777597B2 JP H0777597 B2 JPH0777597 B2 JP H0777597B2 JP 15219185 A JP15219185 A JP 15219185A JP 15219185 A JP15219185 A JP 15219185A JP H0777597 B2 JPH0777597 B2 JP H0777597B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電動ミシンを所定の回転位相において停止さ
せるための装置に関するものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
電動ミシンにおいて、針を定位置に停止させるために
は、停止指定操作されたことによつて、第2図を参照し
て高速運転から一定低速N0指定に切替えられ、ミシンの
上軸回転速度が一定低速N0となる手前の時刻T1におい
て、一定低速N0より若干高い速度NSとなつたことが判別
され、時刻T1以後においてミシン回転が定位相となつた
時点でミシンモータの電流を遮断して停止させるように
したものがある。
しかしながら、ミシン回転は、速度のフイードバツク系
の時間遅れにより、速度NSとなつた後、時刻T2におい
て、一定低速N0より低い速度NLとなつた後、若干の振動
を経て時刻T3において一定低速N0に落着くものであつ
て、時刻T1以後のどの時点でミシン回転が定位相に到達
するかによつて電流遮断時における回転速度が速度NS
NL間にばらついて停止精度があまり良くなかつた。
〔問題点を解決するための手段及びその作用〕
本発面は、電源の交流電流を位相制御してミシンモータ
の速度を制御するミシンモータ駆動装置に対して、カウ
ンタは、電源の相間電位が0電位となる時点を起点とし
てつぎの0電位に至る各周期を所定の時間間隔で細分割
して計数し、点弧位相演算器によつて設定された計数デ
ータ値に到達するとミシン駆動装置に対して点弧すべく
ミシンモータ駆動電流の点弧角を制御するものであり、
点弧位相演算器は、速度のフイードバツク回路の構成要
素をなしていて、ミシンの停止指定時においては、低速
設定データ記憶装置が記憶している低速設定データに基
づく設定速度に、ミシンの実速度が漸近すべく前記計数
データ値を設定するものであり、最小点弧角データ記憶
装置は、前記低速設定データに基づく設定速度を維持す
るための点弧角より充分小の点弧角を設定するに相当す
る点弧角データを前記計数データ値と対比して記憶して
おり、比較器は、前記点弧位相演算器による計数データ
値と最小点弧角データ記憶装置による点弧角データとを
比較して、前者が点弧角大に対応していることをもつて
して、点弧位相演算器が減速作用から増速作用に転換す
る変曲点なるを判別し、タイマが、該変曲点において作
動して所定の時間が経過したことをもつてミシンが安定
低速回転となつたことを確認して、以後の定位置で停止
させるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、ミシンコントローラ(CONT)は、解放
時に接地レベルとなり、最大踏込み操作において正の制
御電圧レベルVccとなる各速度指定信号を出力するもの
であり、解放位置はミシンモータ(M)を停止指定し、
踏込は運転指定してその踏込量に応じてミシン回転を約
120rpmの低速から900rpmの高速まで速度を調節するよう
にしている。A/D変換器(A/D)は、ミシンコントローラ
(CONT)の電圧レベルをデジタル値に変換して、速度設
定データ記憶装置(DATA1)からそのデジタル値に対応
した速度データを読出すようにしている。運転と停止と
を指定する判別器(DEC)はミシンコントローラ(CON
T)が解放のとき、停止指定としてのLレベル信号を、
そして踏込操作されているとき、運転指定としてのHレ
ベル信号を出力する。
点弧角設定用カウンタ(CT1)は、そのプリセツト端子
(PS)に入力された数値にプリセツトされ、ストツプ端
子(STOP)が後記する停止信号SSを受けて、これがHレ
ベルのときはカウントを停止してミシンモータ(M)を
停止させ、Lレベルのときは、スタート端子(START)
が判別器(DEC)からの信号を受入れて、これがHレベ
ルとなると、そのクロツク端子(Cp)に発振器(OSC1
からの80μsの周期のクロツクを受ける毎にインクリメ
ントしてその値が出力端子(Q)に出力され、その値が
255となつたつぎのクロツクによつて0となるととも
に、このときオーバーフロー端子(OF)がHレベル信号
を発生し、引続き0からインクリメントするものであ
る。ミシンモータ駆動回路(DV)は、このオーバーフロ
ー端子(OF)がHレベルとなる毎にサイリスタ(図示せ
ず)を点弧させ、50Hz交流電源の全波整流によつてミシ
ンモータ(M)を始動させ、且つ駆動を継続させるよう
にしている。前記発振器(OSC1)は、255個のパルスに
よつて交流電源の1周期をカバーするようにしている。
同期信号発生器(SYN)は交流電源の端子間が0電位と
なる毎にその時点をはさんで狭小なHレベルの矩形波信
号を発生する。立上りエツジ検出回路(DR1)、立下り
エツジ検出回路(DF1)はそれぞれの立上りと立下りを
検出する。速度検出器(SD)は上軸(1)に固定された
遮へい板(2)が回転すると、その1回転に対してフオ
トインタラプタ(PT)から90個のパルスを発生する。波
形整形回路(SH)はその波形を矩形波に整形する。立下
りエツジ検出回路(DF2)その立下り位置を検出する毎
にHレベル信号を出力する。
演算器(ACC1)は上軸(1)の回転速度を演算するため
のものであり、以下の如く速度検出器(SD)が発生する
各パルス周期当りの発振器(OSC1)のパルス数を出力す
る。レジスタ(REG)は5個の記憶位置を有していて、
交流電源電圧が0となつた直後の時点を出発点として、
速度検出器(SD)の各パルス発生毎にその記憶位置を1
から5まで進めて各記憶位置にカウンタ(CT1)のカウ
ント値を記憶して、そのデータを演算器(ACC1)に与え
る。カウンタ(CT2)は、レジスタ(REG)の前記記憶位
置を決めるためのものであり、立下りエツジ検出回路
(DF1)の検出信号を受ける毎に0にリセツトされ、AND
回路(AND1)を介して立下りエツジ検出回路(DF2)の
検出信号を受ける毎にインクリメントして、その値をレ
ジスタ(REG)のアドレス指定端子(A)に与え、数値
5となるインバータ(IN1)を介してカウントを停止さ
せる。レジスタ(REG)はそのインクリメント毎にカウ
ンタ値転送回路(TR1)から当該各時点におけるカウン
タ(CT1)のカウント値を受入れて当該各アドレスにこ
れを記憶する。前記速度設定データ記憶装置(DATA1
は、前記した各速度設定データとして、各速度区分に応
じて、例えば低速区分においては速度検出器(SD)の1
パルス周期当りに入り込むべく設定した発振器(OSC1
のパルス数と、これが周期1に対してのものであること
を示す数1とを記憶し、区分が順次高速対応になるにつ
れて2から4パルス周期当りに入り込むべき同様なパル
ス数と周期数とを記憶していて、後記する切替回路(SE
L)は当該速度設定データと組をなしたこれら周期数を
演算器(ACC1)のゲート端子(G1)に与える。演算器
(ACC1)は、立上りエツジ検出回路(DR1)の検出信号
をゲート端子(G2)に受ける毎に、即ち交流電源電圧が
0となる直前において、その事前に記憶されたレジスタ
(REG)のデータを受け入れて、このときゲート端子(G
1)が受けている周期数が例えば1のときはその記憶位
置2のデータから1のデータを差し引いた値即ち1周期
分のパルス数を演算してこれを出力し、周期数が4のと
きは記憶位置5(これを前者と呼ぶ)のデータから1
(これを後者と呼ぶ)のデータを差し引いた値、即ち4
周期分のパルス数を出力する。このことは速度設定デー
タと実測の速度データとの偏差を下記により演算する際
に、高速時においても同等のパルス数を用いるようにし
て、その精度が低下しないようにしたものである。な
お、演算器(ACC1)は、前記差引の演算の際に前者のデ
ータが後者のデータより小のときは、カウンタ(CT1
がオーバーフローする前後のデータを含んでいるもので
あるから、その場合は、255−後者のデータ+前者のデ
ータ+1の式によつて当該周期分のパルス数を演算す
る。
偏差演算器(ACC2)、点弧位相演算器(ACC3)、ラツチ
回路(LA)、点弧データ転送回路(TR2)は、カウンタ
(CT1)、演算器(ACC1)、速度設定データ記憶装置(D
ATA1)等と共に、速度制御のフイードバツク回路を構成
するものであり、基本的には、本出願と同一出願人によ
る特開昭57-193986号あるいは同様に昭和60年7月5日
に特許出願の「ミシンモータの速度制御装置」における
技術と同等なものである。
偏差演算器(ACC2)は、切替回路(SEL)から速度の目
標データとして、速度設定データ記憶装置(DATA1)あ
るいは後記する定低速設定データ記憶装置(DATA2)か
らの速度設定データ(パルス数で表わされ、これをC
S(t)とする。なおtは時間を表わす)を受け、そし
て演算器(ACC1)から速度の実測データ(パルス数で表
わされ、これをCn(t)とする。なおnは全波整流電源
の各波周期数を表わす)を受けてその偏差(これをΔCn
(t)とする)を式ΔCn(t)=CS(t)−Cn(t)に
よつて演算する。
点弧位相演算器(ACC3)はカウンタ(CT1)のプリセツ
ト値を全波整流電源の各波周期毎に演算してミシンモー
タ駆動回路(DV)におけるサイリスタの点弧角を設定す
る。そしてその演算に当つては、当該周期の前の周期に
おけるプリセツト値に対する変化量を加算することによ
つてなされる。演算器(ACC3)はまた当該プリセツト値
に係わるデータを、つぎの周期における演算のために出
力する。始動時点弧角データ記憶装置(DATA3)は始動
当初においてカウンタ(CT1)のプリセツト値を提供す
るためのものであり、この場合、パルス数170を記憶し
ていて、電源投入時やミシンモータ(M)の停止時にお
いて、停止信号SSがHレベルとなるとラツチ回路(LA)
に出力する(これをパルス数τ0とする)。点弧データ
転送装置(TR2)は、交流電源電圧が0となつた直後に
ラツチ回路(LA)のデータをカウンタ(CT1)のプリセ
ツト端子(PS)に与える。カウンタ(CT1)は、そのプ
リセツト値から直ちにカウント開始するものであるか
ら、このプリセツト値から255のつぎの0までカウント
する時間がサイリスタの点弧位相を設定する。前記演算
器(ACC3)はラツチ回路(LA)から、前記した演算のた
めのプリセツトに係るデータ(これをパルス数τ′n
し始動当初においてはパルス数τ′0であつて前記のパ
ルス数τ0がそのまま使用される)を受けていて、始動
時のつぎの周期以後のパルス数のプリセツト値の演算と
して、演算式τn=τ′n+ΔCn(t)によつて、全波整
流電源の各周波毎に演算される。そして、この式におい
てパルス数τ′nは、前回の周期においてラツチ回路(L
A)からはフイードバツクされてなるパルス数τ′n-1
基づいて演算されるものであり、演算式τ′n=τ′n-1
+αΔCn(t)による。詳細な説明は省略するがこの回
路において偏差ΔCn(t)は0に近づくべく作用する。
なお、αは伝達定数であつて、この場合1/2が用いられ
る。
最小点弧角データ記憶装置(DATA4)は、演算器(AC
C3)がカウンタ(CT1)のプリセツト値として与えるパ
ルス数τnの下限値としてτmin=170を記憶しているも
のであり、演算器(ACC3)が演算したパルス数τn及び
τ′nの値が170を下まわつているときには、演算器(AC
C3)から170を出力せしめる。このτnの値は定低速設定
データ記憶装置(DATA2)に基づいた低速を維持する点
弧角より充分小の点弧角を設定する。最大点弧角データ
記憶装置(DATA5)は、同様に演算器(ACC3)のパルス
数τn及びτ′nの上限値としてτmax=220を記憶してい
るものであり、パルス数τn及びτ′nの演算結果が220
を上まわつているときは、220を出力せしめる。これら
は速度指定の大きな変化があつた場合、オーバーシユー
トが大となつて速度の振動が生じたり、安定するまでの
時間が長くなるのを防止するために設けたものである。
また、下限値τminは、以下の如くミシンの停止時にお
いて、ミシン回転が一度所定の速度より低下した後、該
低速に移行する際の変曲点を検出するのに用いられる。
比較器(COMP)は、演算器(ACC3)によるプリセツト用
パルス数τnと、最小点弧角データ記憶装置(DATA4)に
よる下限値τminとを比較して、τn=τminのときはL
レベルの信号を、そしてτn>τminとなるとHレベルの
信号を出力するものである。第2図を参照し、特にミシ
ンを停止に移行させる際に、時刻T0からT2に至る期間に
おいては、定速度設定データ記憶装置(DATA2)のデー
タによつて設定される一定速度N0、この場合、約120rpm
に近づけるために、演算器(ACC3)が最小点弧角をもつ
て減速制御していて、時刻T2において加速制御に切替わ
るので、比較器(COMP)はこの時刻T2を検出する。
カウンタ(CT3)は、判別器(DEC)の出力がHレベルと
なつたことを、立上り検出回路(DR2)が検出すると、
数値10にプリセツトされ、引続き判別器(DEC)の出力
がLレベルとなり、第2図の時刻T2において比較器(CO
MP)の出力がHレベルとなると、AND回路(AND2)を介
して10mSの周期の発振器(OSC2)からのクロツクを受け
る毎にデクリメントし、時刻T3において図のTA=0.1秒
を要してその値が0となると、出力端子(OF)がHレベ
ルとなり、同時にインバータ(IN2)を介してカウント
を停止する。なお、インバータ(IN3)は、判別器(DE
C)の出力がLレベルとなつて停止指定のときにカウン
タ(CT3)を作動させるようにするためのものである。
RSフリツプフロツプ(FF)は、停止信号がHレベルのと
きリセツトされ、判別器(DEC)がHレベルとなるとセ
ツトされて、ミシンが運転中であることを設定する。切
替回路(SEL)はミシンモータ(M)の回転速度を、ミ
シンコントローラ(CONT)による速度指定と、停止に移
行する際の一定低速指定に相互に切替えるためのもので
あり、そのゲート端子(G)がLレベルのときは速度設
定データ記憶装置(DATA1)のデータを出力し、フリツ
プフロツプ(FF)がHレベルであつて、判別器(DEC)
がLレベルとなつて、AND回路(AND3)を介してHレベ
ルとなると、定低速設定データ記憶装置(DATA2)のデ
ータを出力すべく切替える。
停止信号SSは、この制御回路の制御用電源が投入された
とき、電源投入検出回路(DS)におけるコンデンサ
(C)の端子がその初期に正電位Vccに充電される過程
においてLレベルであることからして、インバータ(IN
4)、OR回路(OR)を介してHレベルとなつて、始動時
点弧角データ記憶装置(DATA3)のパルス数τ0を出力せ
しめる。そしてミシンの停止の際は、カウンタ(CT3
の出力が、第2図の時刻T3においてHレベルとなると、
AND回路(AND4)が停止位置検出器(PHA)の出力を受け
入れて、所定の回転位相において停止信号SSがHレベル
となつて同様にパルス数τ0を出力せしめ、且つカウン
タ(CT1)を停止せしめる。停止位置検出器(PHA)は、
ミシンの上軸(1)が所定の回転位相、例えば針棒(図
示せず)が上死点となつたときにリドスイツチ(SW)が
閉となつて、このときインバータ(IN5)を介してAND回
路(AND4)にHレベル信号を与える。
以上の構成において、以下にミシンの停止移行動作を説
明する。
第2図をも参照し、ミシンコントローラ(CONT)が踏込
操作されてミシンが回転しているものとする。フリツプ
フロツプ(FF)はセツトされ、停止信号SSは、インバー
タ(IN3)、AND回路(AOD4)を介してLレベルとなつて
いる。切替回路(SEL)は、速度設定データ記憶装置の
データを出力すべく切替えていて、演算器(ACC2)(AC
C3)等よりなるフイードバツク系によつて、その回転速
度はミシンコントローラ(CONT)が指定する速度となつ
ている。
時刻T0において、ミシンコントローラ(CONT)を解放す
ると、判別器(DEC)はLレベルとなり、切替回路(SE
L)のゲート端子(G)は、インバータ(IN3)、AND回
路(AND3)を介してHレベルとなり、切替回路(SEL)
は定速度設定データ記憶装置(DATA2)のデータを出力
する。該データは一定低速N0を指定する。演算器(AC
C2)は、偏差ΔCn(t)=CS(t)−Cn(t)を演算す
る。偏差ΔCn(t)は継続して負となる。演算器(AC
C3)は、フイードバツクのためのパルス数τ′n=τ′
n-1+αΔCn(t)と、カウンタ(CT1)のプリセツトの
ためのパルス数τn=τ′n+ΔCn(t)を演算して減速
制御する。パルス数τnはΔCn(t)が継続して負であ
るために0に近づく。そしてこの制御系の時間遅れのた
めに、この状態は時刻T2まで続く。時刻T0から時刻T2
直前において、演算されたパルス数τnは、最小点弧デ
ータ記憶装置(DATA4)のデータτminより小であるか
ら、演算器(ACC3)はパルス数τminを出力する。よつ
て比較器(COMP)はLレベルであつてカウンタ(CT3
は作動しない。
時刻T2において、偏差ΔCn(t)が正となつて、演算器
(ACC3)は増速制御に移行する。そしてこの演算された
パルス数τnはデータτminより大となり、比較器(COM
P)はHレベル信号を出力する。カウンタ(CT3)はデク
リメントして、0.1秒経過して時刻T3において出力端子
(OF)はHレベルとなる。このときの回転速度は一定低
速N0に安定している。
ミシンが所定の回転位相となると、停止位置検出器(PH
A)はLレベルとなり、インバータ(IN5)、AND回路(A
ND4)、AR回路(OR)を介して、停止信号SSがHレベル
となり、ミシンモータ(M)は停止する。
第3図は一針縫におけるミシンの回転速度特性を示すも
のである。ミシンは針上死点で停止しているものとす
る。時刻TSにおいてミシンコントローラ(CONT)を浅く
踏込み、直ちに解放すると、これに0.2秒程度要して、
一定低速N0近傍の速度となつた後、時刻T0において判別
器(DEC)がLレベルとなる。そして殆ど時間を要しな
いで、時刻T′2においてカウンタ(DT3)が動作し、0.
1秒を要して時刻T′3において停止位置検出器(PHA)
が有効となる。これまでに要する時間は0.3秒程度であ
つて、ミシンは1回転に達していない。引続き停止位置
検出器(PHA)が、この場合針上死点を検出して時刻T4
においてミシンモータ(M)の電流が遮断されてミシン
は停止する。この位置はミシンが1回転した位置であ
り、この繰り返しによつて、しつけ縫などの一針縫が行
われる。
〔発明の効果〕
以上の如く本発明によれば、停止位置検出器(PHA)が
有効となる時点のミシン回転速度が常に一定であるの
で、停止位置精度が高く、そして停止のためのカウンタ
(CT3)を作動させる時点は、ミシン回転の実測特性に
おける定まつた時点になるので停止に至るまでの時間を
短時間に設定し得る。よつて一針縫を行う場合も、コン
トローラを操作するに当つて時間的な余裕を持たすこと
が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す制御回路のブロック図、
第2図はミシンの停止移行時における上軸回転速度特性
図、第3図は一針縫時における上軸回転速度特性図であ
る。 図中、(CT1)はカウンタ、ミシンコントローラ(CON
T)は運転・停止指定装置、速度検出器(SD)は速度検
出装置の主たる要素、(DATA2)は定低速設定データ記
憶装置、(ACC2)は偏差演算器、(ACC3)は点弧位相演
算器、(DATA4)は最小点弧角データ記憶装置、(COM
P)は比較器、カウンタ(CT3)はタイマの主たる要素、
停止位置検出器(PHA)は定位置停止装置の主たる要素
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンモータを駆動する交流電源の相間が
    0電位となる位相を当該起点としてつぎの0電位に至る
    各周期を所定の時間間隔で分割して計数するカウンタで
    あつて各起点からの計数結果をもつてミシンモータ駆動
    装置におけるミシンモータ駆動電流の点弧角を制御する
    カウンタと、操作によりミシンモータの運転と停止とを
    指定する運転・停止指定装置と、ミシン上軸の回転速度
    を検出して回転速度データを出力する速度検出装置と、
    ミシンを所定の低速をもつて運転するための低速設定用
    のデータを記憶していてミシンを運転状態から停止に移
    行するときに該データが使用されてなる低速設定データ
    記憶装置と、前記低速設定用のデータと前記回転速度デ
    ータとの偏差を演算する偏差演算器と、前記カウンタを
    して前記各周期の点弧角を制御せしめるために前記起点
    からの各計数データを設定して前記カウンタに提供する
    演算器であつて前記偏差演算器から当該偏差データを受
    けて前記カウンタの当該計数データをしてつぎの周期に
    おける偏差データが漸減すべく制御せしめる点弧位相演
    算器と、前記低速設定用のデータが設定している低速を
    維持するための点弧角より充分小の点弧角を設定するに
    相当する最小点弧角データを記憶している最小点弧角デ
    ータ記憶装置と、前記計数データが前記最小点弧角デー
    タより点弧大に対応しているときその判別信号を出力す
    る比較器と、前記運転・停止指定装置の停止操作後にお
    いて前記比較器の前記判別信号を受けた時点からミシン
    が安定低速回転に至るに要する時間を設定しているタイ
    マと、該タイマが前記時間を経過したことをもつて有効
    となつてミシンを定位置に停止せしめる定位置停止装置
    とを設けてなる電動ミシンの定位置停止装置。
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