JPH0777543B2 - エアゾールホイップクリームの製造法 - Google Patents

エアゾールホイップクリームの製造法

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JPH0777543B2 JP60119962A JP11996285A JPH0777543B2 JP H0777543 B2 JPH0777543 B2 JP H0777543B2 JP 60119962 A JP60119962 A JP 60119962A JP 11996285 A JP11996285 A JP 11996285A JP H0777543 B2 JPH0777543 B2 JP H0777543B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は常温で長期保存が可能で手軽にホイツプできる
エアゾールホイツプクリームの製造法に関する。
(従来技術) 家庭でホイツプクリームを味わう方法として、乳脂をベ
ースとした生クリームあるいは植物性油脂をベースにし
たクリームに砂糖などを添加して撹拌を行い泡立ててい
る。
しかしながら、家庭で泡立てるのには手間がかかり、し
かもホイツプされたクリームは貯蔵安定性に問題があ
り、冷蔵庫に保存しても長期間に渡って品質の維持がで
きないため全部を使い切らないうちに捨ててしまうこと
が多く経済的にも欠点があった。
また、生クリームは高価であり、泡立て過ぎるとチャー
ニング(転相)を起すため、泡立てにも熟練を要した。
更に生クリームは風味の変化も極めて早く、一度泡立て
ると長期の保存は不可能であった。
一方、植物性油脂をベースとした安価なホイツプクリー
ムも出回っているが泡立てるのに時間がかかるという欠
点があった。
このように家庭で泡立てて使用するホイツプクリームの
欠点を克服するためエアゾールタイプのホイツプクリー
ムが提案されている。例えば、特公昭47-34141号公報で
は噴射剤として炭酸ガスを用い、かつ乳化剤の主成分と
して自己乳化性モノグリセライドを使用するエアゾール
ホイツプクリームを提案している。しかしながら、提案
されたホイツプクリームは噴射剤充填後に殺菌が行われ
ず、したがって常温において微生物の増殖を伴って凝固
を引起すという問題があり、このような微生物的変敗を
防止するために製品を容器内に充填した後、加圧、加熱
によって殺菌を行うことが必要とされる。しかしなが
ら、提案された製品組成では殺菌のための加熱および加
圧条件下ではエマルションを安定に保持できなかった。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明は常温での長期保存が可能であるエアゾールホイ
ツプクリームの製造法を提供するものであち、特に噴射
用容器に充填した製品が加圧、加熱殺菌に耐え得るよう
に原料の配合比および特定の乳化剤の組合せを選択し、
製造条件を設定したものである。
本発明は特にコーヒー、紅茶に浮かべるのに適したホイ
ツプクリームを、必要時に必要量だけ味わえる手軽なエ
アゾールホイツプクリームを経済的に提供するものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明はエアゾールホイツプクリームの主成分として重
量比として油脂を5〜40%、糖質を2〜45%、可溶性蛋
白質を0.1〜25%、安定剤を0.05〜5.0%、及び乳化剤と
してリン脂質0.05〜3.0%、ショ糖脂肪酸エステル0.05
〜2.0%、ソルビタン脂肪酸エステル0.05〜2.0%含有
し、固形分濃度10〜85%として水に分散させ、均質化さ
せてエマルションを得る。好ましい製造法としては、ま
ず水を55〜70℃に加熱し、糖質、蛋白質、安定剤および
高HLBのショ糖脂肪酸エステル(HLB:9〜16)を添加し、
水相を得る。一方、リン脂質及びソルビタン脂肪酸エス
テルを、予じめ55〜70℃に加熱した油脂に分散して油相
を得る。得られた水相と油相とを混合して予備乳化した
後、200Kg/cm2以上の圧力にてホモゲナイザーにて均質
化する。
このようにして均質化したエマルションは冷却後、エア
ゾール缶に充填され、缶のバルブ部分を巻き締めによっ
て取付けた後、噴射剤ガスを平衡圧4.0Kg/cm2以上(25
℃)で加圧充填する。噴射剤を充填後、エマルションの
入ったエアゾール缶を112〜125℃で加圧、加熱殺菌して
最終製品を得る。
本発明で使用する油脂の量はホイツプクリームの主成分
に対して5〜40重量%、好ましくは15〜30重量%であ
る。油脂が40%を越えると風味が阻害されると共にエマ
ルションの安定性にも問題がある。また、5%以下にな
るとホイツプし難くなる。
本発明で使用できる油脂としてはパーム油、パーム核
油、ヤシ油、綿実油、大豆油、乳脂等の食用に供し得る
油脂であれば良く、それらを水添、エステル交換したも
のでも良い。更にこれらの油脂および加工油脂の2種以
上を混合して使用することもできる。使用油脂は上昇融
点が25〜43℃程度が良く、更に好ましくは30〜36℃のも
のである。上昇融点が25℃以下であると起泡性が十分に
維持されず、43℃を越えると油脂が結晶化して溶解性が
悪く風味を損うことがあり好ましくない。
本発明で使用できる糖質成分としてはブドウ糖、果糖等
の単糖類;ショ糖、乳糖、麦芽糖等の二糖類;ソルビト
ール、マルチトール等の糖アルコール;オリゴ糖;澱粉
加水分解物;異性化糖(ブドウ糖・果糖液糖、ハイフラ
クトースコーンシロップ)等が含まれ、これらを単独ま
たは2種以上併用することもできる。
安定剤としては第一リン酸ナトリウム、第一リン酸カリ
ウム、第二リン酸ナトリウム、第二リン酸カリウム、第
三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、メタリン酸
ナトリウム等のリン酸塩;クエン酸ナトリウム、酒石酸
ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム等の有機酸塩類;グア
ーガム、キサンタンガム、カラギーナン、アラビアガム
等の天然のガム質;カルボキシメチルセルロース、アル
ギン酸ソーダ等の糊料;結晶セルロース等が含まれる。
これら安定剤は単独または2種以上併用することがで
き、全組成物に対し0.05〜5.0%の量で使用することが
好ましい。
後で詳細に述べる噴射剤として、炭酸ガスを用いる場合
または酸味料を配合する場合には、リン酸塩の添加によ
るエマルションのpHの調整が必要であり、蛋白質の凝固
を防止できる量を添加することが好ましい。また、天然
ガム質、糊料等は乳化安定性を高めるのに役立つと共
に、ホイツプ性の改善にも有効である。
本発明の必須成分として使用される蛋白質としては可食
性水溶性蛋白質が含まれる。例えば、大豆蛋白、カゼイ
ン、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム等が風味
および安定性の向上の為に使用される。添加量は全組成
物に対し、0.1〜25重量%が好ましい。蛋白質の添加量
が上限を越えても品質の向上は期待できず、経済的に不
利になる。
本発明では風味の向上、品質の改善のために脱脂粉乳、
全脂粉乳、ホエーパウダー等の乳成分を必要に応じて全
組成物の25重量%以下の量で添加することもできる。
本発明のホイツプクリームに優れた特性を与えるために
特定の乳化剤を特定量用いることが本発明の重要な特徴
である。即ち、本発明のエアゾールホイツプクリームで
は保存時のエマルションの凝固等を防止するために充分
な乳化安定剤が要求される。また、噴射時に起泡し、造
花し良好な保形性を持つことが必要となる。この起泡
性、造花性、保形性を含むホイツプ特性はエマルション
の部分的な乳化破壊によるものと考えられている。すな
わち、噴射された時には適度に乳化が破壊されなければ
ならない。噴射時の適度な乳化破壊性と保存時のエマル
ションの乳化安定性という相反する2つの特性を満足さ
せる為には乳化剤の種類及び配合量の選択が極めて重要
である。
発明者等はこのような要求を満足させるために、種々の
乳化剤の組合せを検討した結果、リン脂質、ショ糖脂肪
酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルの3者の併用
によって満足すべきエマルションの安定性及びホイツプ
特性が得られることを見出した。
本発明で使用されるリン脂質とは、大豆レシチン及び卵
黄レシチン等を含み、これらの主成分はフォスファチジ
ルコリン、ケファリン、ホスホイノシチドのようなリン
脂質から成る。
リン脂質はエマルションの熱に対する安定性を高めると
ともに、炭酸ガス等のpHの低い酸性噴射ガスを使用した
場合の凝固を防止するのに役立つ。さらにコーヒーに本
エアゾールホイツプクリームを浮かべた際の分散性の向
上及びホイツプクリームの腰の強化、保形性の向上に欠
かすことができない。
その添加量は全組成物に対し0.05〜3.0%でありさらに
好ましくは0.10〜1.5%である。前記添加レベルの下限
以下では安定なエマルションが得られず、また上限以上
では風味的にも損うし、また経済的に不利である。更に
3.0%を越えると、原液の粘度が高まり、製品の噴射が
困難となる。
ショ糖脂肪酸エステルとは炭素原子数12〜24の飽和及び
不飽和の脂肪酸とのモノ−、ジ、トリ、ポリエステル及
びその混合物でHLBの低い(1〜7)親油性のもの、HLB
の高い(9〜16)親水性のものいずれも使用できる。
ショ糖脂肪酸エステルはホイツプ特性(造花性、保形
性)に欠かすことができないが、安定性には悪影響を及
ぼす傾向がある。但し高HLB例えば9〜16のショ糖脂肪
酸エステルを使用した場合にはガス充填製品あるいは原
液を冷蔵庫に保存した場合可塑化を防止する作用があ
る。
ショ糖脂肪酸エステルの添加量は0.05〜2.0%であり更
に好ましくは、0.1〜1.0%である。前記添加レベル下限
以下ではホイツプ性を満足せず、上限以上では凝固が発
生し、噴射不能となり製品特性を失うこととなる。
本発明に使用されるソルビタン脂肪酸エステルは飽和及
びまたは不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル及びそ
の混合物をいう。あるいはソルビタンを主成分としソル
ビット、ソルバイトを含有するものと脂肪酸とのエステ
ル及び混合物をいう。
ソルビタン脂肪酸エステルは、乳化の安定性、オイルオ
フの防止に役立つことがわかった。またジ、トリエステ
ルの低HLBのものに関してはエアゾールホイツプクリー
ムをコーヒーに浮かべた時にオイルオフを防止するのに
役立っている。更に貯蔵中の増粘を防止する効果があ
る。
ソルビタン脂肪酸エステルの添加量は、0.05〜2.0%で
あり、更に好ましくは0.1〜1.0%である。前記添加レベ
ルの下限以下では安定性を充分満足しない。また、上限
以上では、味に悪影響を及ぼすと共にホイツプ特性を満
足しない。
上記3種の乳化剤は、必須成分として原液組成に対し、
併用される。その添加量の総和は0.15〜7.0%更に経済
性、風味、ホイツプ性を考慮すると全組成に対して、0.
3〜3.5%程度が好ましい。
3種の乳化剤の使用比率に関しては特に規定しないが、
特に高HLBのショ糖脂肪酸エステルを使用する場合は全
乳化剤の添加量に対して5〜50%程度が好ましく、更に
好ましくは15〜35%程度が適当である。高HLBのショ糖
脂肪酸エステルが全乳化剤の50%を越えると保存中に凝
固し噴射不可能となり易い。
以上3種の乳化剤に必要に応じて、モノグリセライド、
モノグリセライド誘導体、ポリグリセロール脂肪酸エス
テルから成る群から選ばれた乳化剤の1種または2種以
上を併用しても良い。発明者等の検討結果に基づくと、
全乳化剤のうち、本発明におけるリン脂質、ショ糖脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの合計量は全乳
化剤添加量に対して60〜100%が良く、更に好ましくは7
0〜100%が良い。下限以下であると充分安定性を維持で
きなくなる。
本発明に使用できる噴射剤としては炭酸ガス、窒素ガ
ス、亜酸化窒素ガス、またはこれらの2種以上を組合せ
て用いることができる。炭酸ガスを使用する場合に従来
問題になっていたpH低下によるエマルションの安定性の
低下については、本発明による原料成分の配合比の選
択、特に乳化剤の選択によって解決されている。従っ
て、本発明は炭酸ガス、または炭酸ガスと窒素ガスとの
併用の場合に特に有利である。噴射剤は25℃において4.
0Kg/cm2以上の圧力でエアゾール缶内に充填することが
好ましい。
本発明のエマルションは必要に応じて着色料、香料、酸
味料(アジピン酸、クエン酸、フマル酸等)を適宜添加
してホイツプクリームの色、風味を改善することもでき
る。
以下、実施例、実施例及び比較例により本発明を更に詳
細に説明する。
実験例1 エマルションの油滴径と貯蔵安定性の関係 エアゾールホイツプクリームのエアゾール缶へ充填され
る前のエマルション原液の平均油滴径と、噴射剤と共に
缶に充填した後の製品の貯蔵安定性との相関を調べるた
めに以下の実験を行った。エマルションの調製は後述の
実施例1の方法に従いエマルションの均質化条件のみを
変更して製品の安定性を比較した。均質化条件および実
験結果を第1表に示す。
表−1の様に油滴径が1.5μを越すとホイツプ性そのも
のは良いが、乳化安定性的に問題があり、常温での長期
保存は困難を極める。従ってエマルションの平均油滴径
は1.5μ以下更に好ましくは1.2μ以下とする様な乳化条
件とすることが好ましい。
実験例2 本実験ではリン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステルの必要性を示す。尚、基本配合とし
て、融点30℃の植物混合脂20部、カゼインナトリウム3
部、糖類20部、安定剤(リン酸ナトリウム、カラギーナ
ン)1部とし、以下の第2表の乳化剤の組み合わせで、
油溶性乳化剤は油相に水溶性乳化剤を水相に分散し(水
の量は全量で100部となる様に調節)実施例1)に従っ
てエアゾールホイツプクリームを調製し、評価した。
実験例3 本発明の必須の3種の乳化剤の至適添加レベルを求める
為に乳化剤の比率を種々変えて品質を評価した。基本配
合は実施例1に従った。第3表に結果を示す。
3種の乳化剤の使用時に品質に及ぼす影響は、種々の実
験を重ねた結果、以下の様に要約される。
リン脂質に関しては増量することにより原液の粘度が上
昇するが添加しすぎるとホイツプ性が悪くまた安定性も
悪くなる。
ショ糖脂肪酸エステルの添加量増量により、原液の粘度
が上昇するが、ホイツプ性は改善される。但し添加量は
油溶性乳化剤との比率に注意する必要がある。
ソルビタン脂肪酸エステルも添加増量により粘度が上昇
するとともにホイツプ性が悪化する。
本発明ではエアゾール缶にクリーム原液を充填する際、
噴出性を考慮してそのヘツドスペースを35%以上とする
ことが好ましい。
以下実施例にて本発明を詳細に説明する。
実施例中のオーバーランは次式で示される。
実施例1 砂糖10部、コーンシロツプソリツド4部、カゼインナト
リウム2部、リン酸ナトリウム0.5部、カラギーナン0.2
部及びショ糖脂肪酸エステル(HLB:11)0.3部を57.1部
の60℃の水に溶解し、水相を調製した。他方大豆リン脂
質0.5部、ソルビタンモノステアレート0.3部を60℃に加
温した融点28℃の植物油脂の混合物25部に溶融し油相を
得た。この水相と油相を60℃前後で混合機にて15分間撹
拌することにより予備乳化後ミルクフレーバーを0.1部
添加分散した。次にホモゲナイザー(2段式)にて一次
圧350Kg/cm2、二次圧50Kg/cm2で均質処理し10℃以下に
冷却してエアゾールホイツプクリームの原液を得た。本
原液の平均油滴径は0.9μであった。
次に空間容積が45%となる如く原液をエアゾール容器に
充填し25℃にて炭酸ガスの飽和圧力が5.0Kg/cm2となる
様に容器を振盪しながら圧入溶解し、更に全圧が6Kg/cm
2(25℃)にすべく窒素ガスを圧入した。
上記エアゾールホイツプクリーム原液及び噴射剤の入っ
たエアゾール缶をレトルト内の圧力を2.0Kg/cm2に設定
し、120℃まで昇温し5分間保持することによる加圧加
熱殺菌をしエアゾールホイツプクリームを得た。
このものは製造直後オーバーラン295%を示し、組織も
良好であった。
また冷蔵庫または室温に8ケ月保存したが内容物の凝固
は発生せず、又、噴出性、風味とも良好であり、微生物
学的汚染も認められなかった。
実施例2 砂糖20部、コーンシロツプソリツド4部、カゼインナト
リウム4部、リン酸ナトリウム0.5部、クエン酸ナトリ
ウム0.3部、カラギーナン0.1部、結晶セルロース0.5部
及びショ糖脂肪酸エステル(HLB:11)0.3部を44.3部の6
0℃の水に溶解し水相を得た。他方大豆レシチン0.3部、
ソルビタントリステアレート0.5部、テトラグリセリン
モノオレエート0.2部を60℃に加温した融点34℃の植物
混合油25部に溶融し油相を得た。
以下は実施例1と同様の方法でエアゾールホイツプクリ
ームを得た。
このものは調製後254%のオーバーランを示し、組織も
良好であった。
また冷蔵庫の室温に3ケ月保存したが凝固は発生せず又
噴出性、風味とも良好であった。
実施例3 砂糖10部、ホエー粉末4部、コーンシロツプ4部、カゼ
インナトリウム2部、リン酸ナトリウム0.5部、カラギ
ーナン0.2部、親水性ショ糖脂肪酸エステル0.5部、着色
料0.01部を60℃の温水57.69部に溶解し水相を調製し
た。他方大豆リン脂質0.6部、ソルビタンモノステアレ
ート0.5部を60℃に加温した融点31℃の植物混合油20部
に溶融し油相を得た。エマルションの調製は実施例1に
従った。
次に空間容積が40%となる如く原液をエアゾール容器に
充填し、25℃にて炭酸ガスの飽和圧力が5.7Kg/cm2とな
る様に容器を振盪しながら圧入溶解した。
上記製品を実施例1と同様に加圧加熱殺菌しエアゾール
ホイツプクリームを得た。
このものは製造直後オーバーラン320%を示し、組織も
良好であった。
また冷蔵庫または室温に3ケ月保存したが、内容物の凝
固は発生せず又噴出性、風味とも良好であった。
比較例 砂糖20部、脱脂粉乳5部、CMC安定剤0.2部及び自己乳化
性モノグリセライド(アトルムP−40S)0.6部、ソルビ
タントリステアレート0.2部、モノグリセライド0.2部、
融点34℃の植物混合油脂25部及び水48.8部より成る組成
物を均質圧200Kg/cm2で処理し10℃以下に冷却してエア
ゾールホイツプクリームの原液を得た。
次に空間容積が45%となる如く原液とエアゾール容器に
充填し、25℃にて炭酸ガスの飽和圧力が5.0Kg/cm2とな
る様に容器を振盪しながら圧入溶解し、更に 圧が6Kg/
cm2(25℃)にすべく窒素ガスを圧入した。
以下は実施例1と同様の加圧加熱殺菌しエアゾールホイ
ツプクリームを得た。
このものは冷蔵庫に一夜保存したら内容物が一部凝固
し、噴出困難であるとともに噴出品は離水を起こし保形
性が不良であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−145959(JP,A) 特開 昭60−54635(JP,A) 特開 昭56−21553(JP,A) 特公 昭47−34141(JP,B1)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホイツプクリームの主成分として食用油
    脂、糖類および水溶性蛋白質を使用し、これを乳化剤及
    び安定剤の共存下で水媒体中に分散させ、均質化して得
    られるエマルションをエアゾール容器に充填、密封し、
    ガス噴射剤を充填した後、加圧下に加熱処理することか
    らなるエアゾールホイツプクリームの製造法において、
    乳化剤として少くともリン脂質、ショ糖脂肪酸エステル
    及びソルビタン脂肪酸エステルを夫々エマルション形成
    成分の全重量に基き、0.05〜3%、0.05〜2%、及び0.
    05〜2%の割合で使用することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】乳化剤が大豆レシチン、HLB値9〜16のシ
    ョ糖エステル及びソルビタンのモノ、ジ又はトリ脂肪酸
    エステルの組合せである特許請求の範囲第1項記載の製
    造法。
  3. 【請求項3】安定剤がリン酸アルカリ金属塩、有機酸の
    アルカリ金属塩、糊料、天然ガム質及び結晶セルロース
    のうち少くとも1種である特許請求の範囲第1項記載の
    製造法。
  4. 【請求項4】均質化して得られるエマルション中の平均
    油滴径が1.5μ以下である特許請求の範囲第1項記載の
    製造法。
  5. 【請求項5】ガス噴射剤が炭酸ガスまたは亜酸化窒素ガ
    ス単独、または炭酸ガスと亜酸化窒素ガスまたは窒素ガ
    スとの混合ガスである特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。
  6. 【請求項6】ガス噴射剤を25℃において4.0Kg/cm2以上
    の圧力でエアゾール缶に充填する特許請求の範囲第5項
    記載の製造法。
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