JPH0776950A - エレベータ式駐車装置 - Google Patents

エレベータ式駐車装置

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JPH0776950A
JPH0776950A JP24874893A JP24874893A JPH0776950A JP H0776950 A JPH0776950 A JP H0776950A JP 24874893 A JP24874893 A JP 24874893A JP 24874893 A JP24874893 A JP 24874893A JP H0776950 A JPH0776950 A JP H0776950A
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JP
Japan
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carrier
floor
parking
vehicle
elevator
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JP24874893A
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Tatsuo Yoshida
龍生 吉田
Kiyoyuki Maruyama
清幸 丸山
Akira Oishi
昭 大石
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KAWAJU KOJI KK
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KAWAJU KOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬器を中心に構成を簡単化し、価格や運転費
用・整備負担等の面で好ましいエレベータ式駐車装置を
提供する。 【構成】 複数の駐車室と車両運搬用のエレベータがあ
り、その昇降ケージ10のうちに、駐車室内へスライド
して車両Aを移載する搬器20を有するエレベータ式駐
車装置である。とくに、a)各駐車室の床と搬器20の床
とのそれぞれに、互い違いに入り込むよう複数本の梁2
・22をいずれも櫛状にして配備し、b)搬器20のうち
に、搬器20上でその床の梁22を上下させる上下動手
段30を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ式駐車装置、
すなわち、複数の駐車室とエレベータとを有し、車両を
エレベータで運んでいずれかの駐車室に預ける方式の立
体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータ式駐車装置では、エレベータ
の昇降ケージに乗り入れた車両は、空いた駐車室の横に
までそのケージによって上昇させられ、ケージの床面上
から駐車室の床面上へ載せ移されることにより預けられ
る。またこうして駐車した車両を出す際には、まず駐車
室からケージへ車両が移され、続いてエレベータにより
出入口(地上階など)まで降ろされる。
【0003】昇降ケージと駐車室の床との間での車両の
載せ移し(つまり移載)には、車両を自走させるのでな
ければ何らかの搬器(移載手段)が必要である。搬器
は、一般的にはケージのうちに装備され、ケージが駐車
室の横にきたときケージからスライド(水平移動)して
駐車室内に入りこむよう構成される。そのような搬器を
備えたエレベータ式駐車装置の一例は、特開平3−11
5007号公報に記載されている。
【0004】同公報には、図7(a)のようなエレベータ
式駐車装置が記載されており、搬器としては同(b)に示
すコンベヤ式のものが使用されている。この搬器120
は、昇降ケージ110の下部の車両前輪の位置と後輪の
位置とに幅の狭いベルトコンベヤ122が櫛状に(つま
り複数本が平行に)配置されたもので、同様に櫛状に梁
102を設けた駐車室101の床の方へ伸縮機構140
によってスライドさせられるとき、その櫛状の梁102
の間にコンベヤ122が互い違いに入り込むようになっ
ている。コンベヤ122の端部には、駐車室の床面より
高いレベルから低いレベルにまで移行する傾斜部分12
2bが設けてある。
【0005】図7(a)において昇降ケージ110(の搬
器120上)に載せた車両Aを駐車室101に預ける場
合には、伸縮機構140によりケージ110内から駐車
室101内へ(図7(b)の左方へ)搬器120をスライ
ドさせ、その後、図示の矢印にしたがって搬器120を
右方へ戻しながらベルト122aを左回りで循環させ
る。搬器120の移動速度とベルト122aの周速とを
同じにすれば、車両Aは左右へは移動することなく傾斜
部分122bに沿って位置を下げ、駐車室101の梁1
02上にスムーズに移載される。速度の同調は複数本の
コンベヤ122のすべてにおいて行い、コンベヤ間で差
がないようにする。駐車室101にある車両Aを搬器1
20上に載せ移す場合には、上記とは逆に、図の左方へ
搬器120を伸ばすとき同じ速度でベルト122aを右
回りさせれば、傾斜部分122bに沿ってやはりスムー
ズに車両Aは搬器120上に移され、ベルト122aを
止めて搬器120を右方へ戻すことによりケージ110
内に載る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−11500
7号公報に記載されたエレベータ式駐車装置(図7参
照)の場合、上記の搬器に関連してつぎのようなデメリ
ットがある。すなわち、イ ) 搬器として複数本のコンベヤを配置せねばならず、
しかも各コンベヤには幅を狭くするという特殊な構成が
必要なので、駐車装置がいくぶん高価になる。
【0007】ロ) 車両重量の有無やその軽重に影響され
ずに搬器の移動(スライド)速度とコンベヤの周速とを
つねに同調させることは容易でないため、制御系の構成
が複雑化し、やはりその分だけ価格が上昇する。
【0008】ハ) ベルトとその支持板との間の摩擦によ
り相当の動力ロスが発生するので、エネルギー効率が高
くなく、電力等の消費量がそれだけ多い。
【0009】ニ) コンベヤのベルトは、車両を載せた状
態で支持板の上を滑って循環するので比較的短期間に摩
耗し、したがってしばしばその取り替えをする必要があ
る。
【0010】本発明の目的は、以上の点から搬器を中心
に構成を簡単化し、価格や運転費用・整備負担等の面で
好ましいエレベータ式駐車装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のエレベータ式駐
車装置は、複数の駐車室が配置されるとともに車両運搬
用のエレベータが設けられ、エレベータが、駐車室内へ
スライドして車両を移載する搬器をその昇降ケージのう
ちに有するエレベータ式駐車装置であって、 a) 各駐車室の床と搬器の床とに、互い違いに入り込む
よう複数本の梁をそれぞれ櫛状に配備し、 b) 上記搬器のうちに、搬器上で(つまりエレベータの
昇降機能によって搬器ごとというのではなく、搬器本体
に対して)その床(搬器の床)の梁を上下させる上下動
手段(請求項2に記載のレバー等のほか、カムを用いた
ものや油圧式等のジャッキによるものも含む)を配置し
た−ものである。
【0012】とくに、請求項2に記載したように、 c) 上記の上下動手段として、先端部に床を載せる揺動
回転式の複数のレバーと、それらレバー間の連結部材
(リンクやギヤなど)、およびそれらの駆動源とを使用
するとよい。
【0013】さらに請求項3のように、 d) 上下動手段における連結部材を、リンク(棒材)を
含めて構成し、それらリンクのすべてを、上記レバーの
軸よりも上方に位置せしめ、かつ牽引式のもの(引っ張
る状態で機能し、押し動かすのではないもの)にすると
なおよい。
【0014】
【作用】本発明の駐車装置では、出入口・駐車室間の車
両の移動がエレベータとその昇降ケージ、ならびにケー
ジ内の搬器を用いて行われる。すなわち、地上階などに
設けられた出入口において車両がケージ内に乗り入れる
と、エレベータがそのケージを昇降させて所定の駐車室
の横にまで運び、そこで搬器が、ケージ内から駐車室内
へスライド(水平移動)しながらその駐車室の床へ車両
を移載する。駐車室に預けた車両を出す際には、まず同
様に搬器がスライドして移載により車両を受け取り、つ
ぎにケージが昇降して出入口にまで運ぶ。
【0015】以上の点は従来の駐車装置(たとえば図7
の装置)における車両の出し入れと差がないが、本発明
の駐車装置の特徴は、搬器と駐車室との間の車両の移載
に関連したつぎの点にある。
【0016】1) 各駐車室の床と搬器の床とが、それぞ
れ櫛状に配置された複数本の梁を備え、搬器がスライド
するときそれらの梁が互い違いに入りこみ得るようにな
っている。櫛状のこれらの梁は、各床において少なくと
も車両前輪の位置と後輪の位置とに配置され、いずれの
床もこの櫛状の部分に前後輪(タイヤ)を接触させて車
両を載せることができる。このように、駐車室・搬器の
それぞれの床梁が、前後輪を載せる部分において互い違
いに入りこむようになっているので、入りこんだ状態で
一方が上下に移動すれば、両者間で車両の載せ替えが可
能になる。
【0017】2) 搬器にはその搬器内の櫛状の梁を上下
させる上下動手段が備わっており、エレベータによって
ケージを昇降させなくてもその梁を上下に移動すること
ができる。そのため、ケージを適当な高さで止め、搬器
を駐車室内にスライドさせることによって駐車室と搬器
の櫛状の梁を互い違いに入りこませ、そのうえでこの上
下動手段を起動すれば、駐車室から搬器へ、あるいは搬
器から駐車室へ車両を移載することができる。このとき
エレベータによってケージごと搬器を昇降するのではな
いため、上下動の距離等の制御を簡単かつ高精度に行う
ことができる。こうして車両の移載を行ったのち搬器を
ケージ内に引きこめば、ケージが昇降可能な状態とな
る。
【0018】3) 以上のように、搬器をスライドさせた
のちその床を上下動させるという単純な動作によって駐
車室・搬器間での車両の移載を行い、コンベヤ等の特殊
な構成も動作についての高度な速度制御等も不要である
ことから、この駐車装置は比較的簡単に構成され、低め
の価格設定が可能になる。移載に関連して大きな摩擦を
生じる部分もなく、摩耗・損傷の発生しやすい部分もな
いことから、動力費や消耗品等にかかるコストも少な
い。
【0019】請求項2の駐車装置は、搬器の床梁を上下
させる上下動手段として、押上げ式のレバーを含む単純
な機構を装備している。すなわち、駆動源を起動して一
部のレバーを駆動するとともに、その駆動力を連結部材
を介して他のレバーに伝え、複数のレバーすべてを同時
に動かすことによって床を上下させる。レバーは、故障
の少ない極めて簡単な機構によって床を上下させるもの
だが、この装置ではそれらが連結部材でつないであるた
め、駆動源の数が少なくてすみ、動作が機械的に、した
がって確実に同期させられるという特徴もある。
【0020】請求項3の駐車装置の場合は、上記上下動
手段の連結部材としてリンクを使用している。一般的に
リンクは、機構学上もっとも構造が簡単な連結部材であ
って摩擦による損失も小さいとされるが、それゆえに、
搬器ならびに駐車装置は一層簡単に構成されて動力上の
ロスも少ない。しかもこの装置の場合には、牽引式、つ
まり主として引張力が作用するような態様ですべてのリ
ンクを使用するので、リンク(とくに長尺のリンク)に
耐座屈強度をもたせる必要がなく、その分だけリンクを
細く、軽量にすることができる。さらに、すべてのリン
クをレバーの回転軸よりも上方に位置せしめるので、搬
器の床下にリンクが突出しないようにすることが可能で
ある。そうすれば、駐車室内にスライドする搬器とその
階の下の駐車室上の車両との接触を防止するために必要
な駐車室各階間の高さ寸法を小さくでき、同一高さの建
屋内に多くの駐車室を設けられることになる。
【0021】
【実施例】本発明の第一実施例を図1〜図5に示す。各
図はエレベータ式駐車装置のうち昇降ケージ10内に設
けられた搬器20を中心に示すもので、全体図を省略し
ているが、この装置全体の概略は図7(a)と大差がな
い。すなわち、複数の駐車室1が建屋内に立体的に配置
されるとともに車両運搬用のエレベータが備えられ、そ
のエレベータの昇降ケージ10のうちに、駐車室1内へ
スライドしてそれとの間で車両Aを移載する搬器20が
設けられている。
【0022】この駐車装置においても駐車室1は図7
(a)のものと同様に形成されており、図1・図2(の仮
想線)もしくは図5のように、車両Aの前後輪Aaの位
置に複数本の梁2が櫛状に平行に設けられている。装置
内に駐車する車両Aは、これらの梁2の上に前後輪Aa
のタイヤを接する状態で駐車室1の一つに預けられる。
【0023】この駐車装置は、搬器20−すなわち昇
降ケージ10とその左または右(車両Aからみての左
右)の各駐車室1との間で車両Aを移載する手段−の
構成に特徴がある。以下、図面にしたがい、搬器20に
ついて説明する。
【0024】搬器20は昇降ケージ10と各駐車室1と
の間で車両Aを移載するため、第一に、ケージ10内か
ら駐車室1内へスライド(横行)する機能が必要であ
る。そのため、図2のように、中央フレーム25および
それと直角な前・後部フレーム26とによって台車枠を
形成し、それに八つの車輪27を取り付けている。車輪
27はいずれも回転自在なフリーローラだが、ケージ1
0に設けた溝形鋼11の内面に接して転がることによ
り、搬器20の全体を左右にスライドさせる。ケージ1
0が適正な高さに停止しているときは、駐車室1に配置
した溝形鋼3がケージ10の溝形鋼11の端部につなが
るので、車輪27がそれらの間を乗り移ることにより、
搬器20が駐車室1内にまで横行する。搬器20の横行
を駆動する手段としては、図3のように前・後部フレー
ム26の下面にローラチェーン12を張り付け、それに
噛み合うようにケージ10上に設けたスプロケット13
をモータ等(図示せず)で回転させる。
【0025】搬器20はまた、車両Aを載せた状態で駐
車室1内に入る必要があるので、前後輪Aaに相当する
位置には図1または図2のとおり、駐車室1にある櫛状
の梁2の間に互い違いに入り込むようなやはり櫛状の梁
22を配置している。そのような梁22なら、上面にタ
イヤを接して車両Aを載せることができ(図1・図4参
照)、しかも駐車室1内への進入が可能だからである。
梁22は前・後部ごとに、図5に示すような前後方向に
延びた床フレーム21と一体化し、左右方向へ平行に複
数本配置した。単純な鉄骨構造体であるため各梁22
は、その幅(50mm前後)を、図7におけるコンベヤ
122の幅よりもずっとせまくすることができた。搬器
20の梁22の幅がこのようにせまいため、駐車室1に
配置した梁2の間隔もせまくなり、その結果、長時間駐
車しても梁2の跡をタイヤに残しにくい点でユーザーに
好印象を与えるようになった。
【0026】駐車室1と搬器20との櫛状の梁2・22
間で車両Aの移載を行うためには、上記のように搬器2
0が駐車室1内に進入したうえで梁2・22間に相対的
な上下動が生じる必要がある。そのためこの駐車装置の
搬器20には、上記の梁22に関してつぎのような上下
動手段30を装備している。図1(a)のように、上下動
手段30としては第一に、減速機を含むモータ39とそ
の出力軸に設けたギヤ38、ならびに、ギヤ38に一方
が噛み合いながら互いにも噛み合う一対の同一のギヤ3
7を設ける。この一対のギヤ37から先につづいては前
・後部それぞれに同様の機構を配置するものとし、まず
各ギヤ37に、その回転に連動する揺動リンク36を設
けたうえ、それぞれ連結リンク35をつなぐ。一方、中
央フレーム25の前・後部各二箇所には支軸31を挿し
通し、これに、上記の床フレーム21を載せるローラ3
2a付きの揺動回転式のレバー32と、それを動かすた
めの揺動リンク33とを設ける。そして前・後部各二箇
所の揺動リンク33を連結リンク34で結合したうえ、
一方の揺動リンク33の先に上記の連結リンク35を接
続する。以上によってレバー32は、モータ39を駆動
源とし、ギヤ38・37やリンク36・35・34・3
3等を連結部材として動力を受け、図1(a)・(b)のよ
うに支軸31を中心に揺動することによって床フレーム
21ごと梁22を上下動させる。なお床フレーム21
は、図3ならびに図5のように、中央フレーム25の一
部に対しガイドロッド23を通しているため、レバー3
2による上下動の際に前後左右へ振れ動くようなことは
ない。
【0027】上に述べた上下動手段30では、連結部材
に関連してさらに二つの点で工夫を施している。その一
つは、図1(a)のように水平方向に配した連結リンク3
4・35をいずれも牽引式、つまり圧縮力がかからない
ようにしたことである。揺動回転式のレバー32に車両
Aなどの重量がかかるとき、それに抗する力が上記の連
結部材にも当然ながら作用するが、連結リンク34・3
5に圧縮力が作用しないのでそれらの部材に座屈を考慮
した断面係数を与える必要がなくなり、細い棒材を使用
して搬器20の軽量化を図ることが可能になった。もう
一つの工夫は、連結リンク34・35や揺動リンク33
・36のすべてを上向きに配置したことである。上向き
にして、たとえば支軸31よりも上に設けることによっ
てそれらが図1(a)・(b)のとおり搬器20の下に突出
しないようにし、そのことから、すぐ下の階の駐車室1
に駐車中の車両Aに対する接触の回避を容易にすること
ができた。
【0028】こうした二つの工夫は、構造的には、図1
のように搬器20の前・後部についてリンク機構を対称
的に構成するとともに、それらへの動力伝達経路に同一
のギヤ37を二つ噛み合わせて配置したことにより実現
している。各リンクが上向きのリンク機構を対称的に配
置することにより、前・後部のすべてのリンク33・3
4・35・36を上向きにできることはもちろんだが、
一対のギヤ37を一台のモータ39に続けて設けたこと
により、それ以降の動力伝達を対称的にして各リンク機
構に対称的な動作をさせることができる。もし仮に、ギ
ヤ37の一方を設けず、一つの揺動リンク36に前・後
部の連結リンク35をともに接続したなら、動力伝達が
対称的でなくなり、後部(または前部)の連結リンク3
4・35は圧縮力を受けるようになる。ギヤ37を一つ
にするとともに揺動リンク36と180°離れた箇所に
同様のリンク36を設けて、これにも連結リンク35を
接続する場合には、連結リンクのすべてを牽引式にする
ことは可能であるもののリンク機構の配置が対称的には
ならず、上向きのリンクと下向きのリンクとが混在する
ことになり、搬器20の床として厚さ(高さ)方向に大
きな寸法を占めるという不都合を生む。
【0029】つづいて図6(a)・(b)により、本発明の
第二実施例を紹介する。この例は、駐車室やエレベー
タ、ならびにその昇降ケージ(いずれも図示せず)につ
いて前記の第一実施例と差異がなく、また搬器70も概
要的には前記の搬器20とほぼ同様である。すなわち搬
器70は、駐車室内に櫛状に配置された床梁2の間に入
る同様の櫛状の梁72を車両載置用の床として備え、前
・後部フレーム76が有する車輪77をケージの溝形鋼
61(および駐車室の溝形鋼)内に転がして横へスライ
ドする。
【0030】しかし、搬器70のうち、上記の梁72を
上下させる上下動手段80の構成については、前記の搬
器20の場合とかなり相違する。すなわち、複数本の梁
72は床フレーム71を介して一体にし、前記と同様の
ガイドロッド73を用いてその振れを防止したうえ、偏
心カム82の上に載せている。カム82は、図のよう
に、モータ等(図示せず)から駆動力を受けて回される
軸81の先に回転板82aを取り付け、軸81とは偏心
した点を中心にその回転板82aに回転ローラ82bを
四個設け、それらの外側にリング82cを嵌めたもので
ある。図示の状態から軸81が一定角度だけ回転すると
回転板82aやローラ82bがリング82cを持ち上
げ、それによって梁72が梁2より上にまで上昇する。
カム82は、単なる偏心カムではなくローラ82b等を
含むため、動作にともなう摩擦抵抗が少なく、したがっ
て軸81からのわずかな駆動力でスムーズに梁72を上
下させることができる。
【0031】なお、搬器内の梁に対する上下動手段とし
ては、以上に紹介したもののほか、たとえば油圧式等の
ジャッキを配置することも可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明のエレベータ式駐車装置にはつぎ
のような効果がある。すなわち、 1) 搬器は、鉄骨等の簡単な構造体である梁とその上下
動手段を含めばよく、多数の機能部品の組み合わせであ
るコンベヤ等を複数配置する必要がないので、機械的構
成が簡単であり、そのために駐車装置としてのコストが
低下する。
【0033】2) 搬器に必要な動作は、エレベータの昇
降ケージから駐車室内へスライドすることと、上下動手
段を介して梁を上下させることのみであり、速度の同期
など高級な制御は不要であることから、制御系の構成が
簡単かつ低コストとなる。
【0034】3) 搬器の梁の上下動をエレベータの昇降
機能によって行うのではない(上記のとおり搬器内の上
下動手段による)ため、その上下動を容易に行わせるこ
とができ、動作の距離も簡単かつ正確に設定される。
【0035】4) 動作時に大きな摩擦を生じる部分もな
く、摩耗・損傷の発生しやすい部分もないことから、動
力費や消耗品等にかかるコストが少なく、またメンテナ
ンス作業についての負担も軽い。
【0036】5) 請求項2の駐車装置では、上下動手段
が単純な機構であるので故障が起こりにくい。また、同
手段は連結部材を含んでいるため、駆動源の数が少な
く、しかも動作が確実に同期するので梁を好ましい状態
で上下動させ得る、という利点もある。
【0037】6) 請求項3の駐車装置の場合は、リンク
を用いて搬器がとくに簡単に構成され動力上のロスも少
ないということに加え、搬器の軽量化、ならびに駐車室
の配置効率に関してメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例であるエレベータ式駐車室
における搬器20等を側方(車両Aの側方)から見た断
面図で、図1(a)は搬器20の梁22を上げた状態、同
(b)は梁22を下げた状態を示す。
【図2】図1の搬器20等の平面図である。
【図3】搬器20の一部を示す図で、図2におけるIII
−III矢視図である。
【図4】同じく搬器20の一部を示す図で、図2におけ
るIV−IV矢視図である。
【図5】搬器20の一部を、分解状態で駐車室1の梁2
とともに示す斜視図である。
【図6】本発明の第二実施例としての駐車装置のうち搬
器70の上下動手段80等を示す正面図(図6(a)。同
(b)におけるb−b矢視図)および側面図(同(b))で
ある。
【図7】図7(a)は、従来のエレベータ式駐車装置を示
す平面図であり、同(b)は、その駐車装置に使用される
搬器120等の詳細図(同(a)におけるb−b矢視図)
である。
【符号の説明】
1 駐車室 2 (駐車室の床の)梁 20・70 搬器 22・72 (搬器の床の)梁 30・80 上下動手段 32 揺動回転式レバー 33・34・35・36 リンク(連結部材) 37・38 ギヤ(連結部材) 39 モータ(駆動源) 82 偏心カム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駐車室が配置されるとともに車両
    運搬用のエレベータが設けられ、エレベータが、駐車室
    内へスライドして車両を移載する搬器をその昇降ケージ
    のうちに有するエレベータ式駐車装置であって、 各駐車室の床と搬器の床とが、互い違いに入り込むよう
    複数本の梁をそれぞれ櫛状に備えており、上記の搬器
    が、搬器上でその床の梁を上下させる上下動手段を備え
    ていることを特徴とするエレベータ式駐車装置。
  2. 【請求項2】 上記の上下動手段が、先端部に床を載せ
    る揺動回転式の複数のレバーと、それらレバー間の連結
    部材、およびそれらの駆動源とを含む請求項1に記載の
    エレベータ式駐車装置。
  3. 【請求項3】 上記の上下動手段における連結部材とし
    てリンクが含まれ、それらリンクのすべてが、上記レバ
    ーの軸よりも上方に位置する牽引式のものである請求項
    2に記載のエレベータ式駐車装置。
JP24874893A 1993-09-08 1993-09-08 エレベータ式駐車装置 Pending JPH0776950A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108915327A (zh) * 2018-08-20 2018-11-30 河南鼎为智能技术有限公司 一种地面停车搬运装置

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