JPH0776891A - 鉄骨材のロックウール被覆構造およびその被覆方法 - Google Patents
鉄骨材のロックウール被覆構造およびその被覆方法Info
- Publication number
- JPH0776891A JPH0776891A JP24602593A JP24602593A JPH0776891A JP H0776891 A JPH0776891 A JP H0776891A JP 24602593 A JP24602593 A JP 24602593A JP 24602593 A JP24602593 A JP 24602593A JP H0776891 A JPH0776891 A JP H0776891A
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- cement slurry
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ロックウール成形板を用いた施工性のよさを損
なうことなく、耐火性を満足する被覆を行えるように
し、施工性がよく低コストの耐火被覆を得る。 【構成】鉄骨材１に、該鉄骨材１に植設した複数のウェ
ルドピン２を介してロックウール成形板３を取り付け、
前記ロックウール成形板３にセメントスラリーを含浸し
て固化させる。
なうことなく、耐火性を満足する被覆を行えるように
し、施工性がよく低コストの耐火被覆を得る。 【構成】鉄骨材１に、該鉄骨材１に植設した複数のウェ
ルドピン２を介してロックウール成形板３を取り付け、
前記ロックウール成形板３にセメントスラリーを含浸し
て固化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨材の耐火被覆のた
めのロックウール被覆構造と、そのロックウールの被覆
方法に関するものである。
めのロックウール被覆構造と、そのロックウールの被覆
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉄骨材の耐火被覆としては、湿式
ロックウールモルタルを吹き付ける方法、珪酸カルシウ
ム成型板を取り付ける方法、ロックウールとセメントス
ラリーとを混ぜ合わせてこれを吹き付ける方法がある
が、湿式ロックウールモルタルを吹き付ける方法やロッ
クウールとセメントスラリーとの混合物を吹き付ける方
法では、粉塵が飛散し易く作業場所が汚れるという問題
があり、成型板を用いるものではその取付作業に手間を
要するものとなっている。また、ロックウールを帯状と
したブランケットを適宜にカットしてなる成形板によっ
て鉄骨材を被覆する方法もあるが、ロックウール成形板
のみではその耐火性に乏しいことから、それをカバーす
るために表面保護材を用いる必要もあり、施工性がよい
反面、コストが高くなる問題があった。
ロックウールモルタルを吹き付ける方法、珪酸カルシウ
ム成型板を取り付ける方法、ロックウールとセメントス
ラリーとを混ぜ合わせてこれを吹き付ける方法がある
が、湿式ロックウールモルタルを吹き付ける方法やロッ
クウールとセメントスラリーとの混合物を吹き付ける方
法では、粉塵が飛散し易く作業場所が汚れるという問題
があり、成型板を用いるものではその取付作業に手間を
要するものとなっている。また、ロックウールを帯状と
したブランケットを適宜にカットしてなる成形板によっ
て鉄骨材を被覆する方法もあるが、ロックウール成形板
のみではその耐火性に乏しいことから、それをカバーす
るために表面保護材を用いる必要もあり、施工性がよい
反面、コストが高くなる問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】以上のような点からロ
ックウール成形板を用いた施工性のよさに着目して、先
に、ロックウール成形板にセメントの粉末を混入し、こ
れを鉄骨材に取り付けた後に前記ロックウール成形板に
対して散水し、固化させる手法が提案されており、この
手法を発展させロックウール成形板を用いることの利便
性を更に向上させるようにすることが望まれるようにな
ってきた。そこで本発明は、上記した事情に鑑みて、ロ
ックウール成形板を用いた施工性のよさを損なうことな
く、耐火性を満足する被覆を行えるようにすることを課
題とし、施工性がよく低コストの耐火被覆を得ることを
目的とする。
ックウール成形板を用いた施工性のよさに着目して、先
に、ロックウール成形板にセメントの粉末を混入し、こ
れを鉄骨材に取り付けた後に前記ロックウール成形板に
対して散水し、固化させる手法が提案されており、この
手法を発展させロックウール成形板を用いることの利便
性を更に向上させるようにすることが望まれるようにな
ってきた。そこで本発明は、上記した事情に鑑みて、ロ
ックウール成形板を用いた施工性のよさを損なうことな
く、耐火性を満足する被覆を行えるようにすることを課
題とし、施工性がよく低コストの耐火被覆を得ることを
目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
考慮してなされたもので、鉄骨材周りが、セメントスラ
リーを含浸固化させてなるロックウール成形板で覆われ
ていることを特徴とする鉄骨材のロックウール被覆構造
を提供して、上記した課題を解消し、また、もう一つの
発明は、鉄骨材に、該鉄骨材に植設した複数の後付けピ
ンを介してロックウール成形板を取り付け、前記ロック
ウール成形板にセメントスラリーを含浸して固化させる
ことを特徴とする鉄骨材のロックウール被覆方法であっ
て、この被覆方法を提供して、上記した課題を解消する
ものである。
考慮してなされたもので、鉄骨材周りが、セメントスラ
リーを含浸固化させてなるロックウール成形板で覆われ
ていることを特徴とする鉄骨材のロックウール被覆構造
を提供して、上記した課題を解消し、また、もう一つの
発明は、鉄骨材に、該鉄骨材に植設した複数の後付けピ
ンを介してロックウール成形板を取り付け、前記ロック
ウール成形板にセメントスラリーを含浸して固化させる
ことを特徴とする鉄骨材のロックウール被覆方法であっ
て、この被覆方法を提供して、上記した課題を解消する
ものである。
【０００５】
【作用】本発明に置いて、ロックウール成形板中に含浸
したセメントスラリーが固化していることから、ロック
ウールのみの場合より耐火性が向上するようになる。ま
た、鉄骨材周りに被覆するに際して、まず後付けピンに
よってロックウール成形板の仮止めが行われ、そしてセ
メントスラリーを含浸させることによりロックウール成
形板中にセメントスラリーを広げ、これを固化させるこ
とにより耐火性を向上させたロックウール成形板による
被覆が得られるようになる。
したセメントスラリーが固化していることから、ロック
ウールのみの場合より耐火性が向上するようになる。ま
た、鉄骨材周りに被覆するに際して、まず後付けピンに
よってロックウール成形板の仮止めが行われ、そしてセ
メントスラリーを含浸させることによりロックウール成
形板中にセメントスラリーを広げ、これを固化させるこ
とにより耐火性を向上させたロックウール成形板による
被覆が得られるようになる。
【０００６】
【実施例】つぎに本発明を図１に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図示した例は鉄骨梁１に被覆を行う
場合を示していて、まず、この鉄骨梁１に溶接によって
複数のウェルドピン２が植設される。そして前記ウェル
ドピン２が突き刺さるようにしながらロックウール成形
板３を鉄骨梁１周りに巻き、そのロックウール成形板３
の外面側で座金４を用いながら前記ウェルドピン２を曲
げ留めるようにしてロックウール成形板３を仮止めす
る。このようにして仮止めされたロックウール成形板３
に対して、適宜の圧送手段によって送り込まれるセメン
トスラリーを複数の注入針５から吹き出させるようにし
た注入器６を当てがい、その注入針５をロックウール成
形板３に差し入れて前記セメントスラリーを注入し含浸
させる。その後、含浸したセメントスラリーを自然固化
させる。これによって鉄骨梁周りに、含浸したセメント
スラリーが固化したロックウール成形板３からなる被覆
が得られる。
て詳細に説明する。図示した例は鉄骨梁１に被覆を行う
場合を示していて、まず、この鉄骨梁１に溶接によって
複数のウェルドピン２が植設される。そして前記ウェル
ドピン２が突き刺さるようにしながらロックウール成形
板３を鉄骨梁１周りに巻き、そのロックウール成形板３
の外面側で座金４を用いながら前記ウェルドピン２を曲
げ留めるようにしてロックウール成形板３を仮止めす
る。このようにして仮止めされたロックウール成形板３
に対して、適宜の圧送手段によって送り込まれるセメン
トスラリーを複数の注入針５から吹き出させるようにし
た注入器６を当てがい、その注入針５をロックウール成
形板３に差し入れて前記セメントスラリーを注入し含浸
させる。その後、含浸したセメントスラリーを自然固化
させる。これによって鉄骨梁周りに、含浸したセメント
スラリーが固化したロックウール成形板３からなる被覆
が得られる。
【０００７】なお、ロックウール成形板としては、例え
ば密度６０ｋｇ／立方ｍのもの、セメントスラリーとし
ては、セメント：水が１：２のものが使用できるが、こ
れらの条件、そして、ロックウール成形板の厚さやセメ
ントスラリーの含浸量などは適宜に変更できるものであ
る。また、後付けピンとしてウェルドピンを使用した
が、これに限定されるものではなく、スピンドルピンな
ども用いられる。
ば密度６０ｋｇ／立方ｍのもの、セメントスラリーとし
ては、セメント：水が１：２のものが使用できるが、こ
れらの条件、そして、ロックウール成形板の厚さやセメ
ントスラリーの含浸量などは適宜に変更できるものであ
る。また、後付けピンとしてウェルドピンを使用した
が、これに限定されるものではなく、スピンドルピンな
ども用いられる。
【０００８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、鉄骨材周りが、セメントスラリーを含浸固化させ
てなるロックウール成形板で覆われていることから、ロ
ックウール成形板のみの場合よりも格段に耐火性に優れ
た耐火構造が得られるようになる。また、鉄骨材に、該
鉄骨材に植設した複数の後付けピンを介してロックウー
ル成形板を取り付け、前記ロックウール成形板にセメン
トスラリーを含浸して固化させるようにすることから、
従来のロックウールモルタル吹き付けやロックウールセ
メントスラリー吹き付けを行う場合のような粉塵飛散な
どが生ぜず、施工作業も簡単なことから、耐火被覆の形
成が容易になるとともに、表面保護材や予めセメント粉
末を混入させておく必要もなく、低コストの被覆材料を
利用できるなど、実用性に極めて優れた効果を奏するも
のである。
れば、鉄骨材周りが、セメントスラリーを含浸固化させ
てなるロックウール成形板で覆われていることから、ロ
ックウール成形板のみの場合よりも格段に耐火性に優れ
た耐火構造が得られるようになる。また、鉄骨材に、該
鉄骨材に植設した複数の後付けピンを介してロックウー
ル成形板を取り付け、前記ロックウール成形板にセメン
トスラリーを含浸して固化させるようにすることから、
従来のロックウールモルタル吹き付けやロックウールセ
メントスラリー吹き付けを行う場合のような粉塵飛散な
どが生ぜず、施工作業も簡単なことから、耐火被覆の形
成が容易になるとともに、表面保護材や予めセメント粉
末を混入させておく必要もなく、低コストの被覆材料を
利用できるなど、実用性に極めて優れた効果を奏するも
のである。
【図１】本発明の一実施例を概略的に示す説明図であ
る。
る。
１…鉄骨梁 ２…ウェルドピン ３…ロックウール成形板 ４…座金 ５…注入針 ６…注入器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西上 雅朗 東京都港区芝浦一丁目２番３号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 田中 治 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央２丁目５番 ５号 株式会社アスク内
Claims (2)
- 【請求項１】鉄骨材周りが、セメントスラリーを含浸固
化させてなるロックウール成形板で覆われていることを
特徴とする鉄骨材のロックウール被覆構造。 - 【請求項２】鉄骨材に、該鉄骨材に植設した複数の後付
けピンを介してロックウール成形板を取り付け、前記ロ
ックウール成形板にセメントスラリーを含浸して固化さ
せることを特徴とする鉄骨材のロックウール被覆方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24602593A JP3240600B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 鉄骨材のロックウール被覆構造およびその被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24602593A JP3240600B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 鉄骨材のロックウール被覆構造およびその被覆方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0776891A true JPH0776891A (ja) | 1995-03-20 |
| JP3240600B2 JP3240600B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=17142334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24602593A Expired - Fee Related JP3240600B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 鉄骨材のロックウール被覆構造およびその被覆方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3240600B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019210786A (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 積水ハウス株式会社 | 耐火被覆構造、耐火被覆材、及び耐火被覆構造の施工方法 |
| KR102075153B1 (ko) * | 2019-06-11 | 2020-02-07 | 김현철 | 냉연가공공장 내화벽체 시공방법 및 그 구조 |
| JP2020534187A (ja) * | 2017-09-19 | 2020-11-26 | サフラン セラミクス | 負荷された懸濁液を繊維状組織内に射出する方法及び複合材料製の部品を製造する方法 |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP24602593A patent/JP3240600B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020534187A (ja) * | 2017-09-19 | 2020-11-26 | サフラン セラミクス | 負荷された懸濁液を繊維状組織内に射出する方法及び複合材料製の部品を製造する方法 |
| US11655193B2 (en) | 2017-09-19 | 2023-05-23 | Safran Ceramics | Method for injecting a loaded suspension into a fibrous texture and method for manufacturing a part made of composite material |
| JP2019210786A (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 積水ハウス株式会社 | 耐火被覆構造、耐火被覆材、及び耐火被覆構造の施工方法 |
| KR102075153B1 (ko) * | 2019-06-11 | 2020-02-07 | 김현철 | 냉연가공공장 내화벽체 시공방법 및 그 구조 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3240600B2 (ja) | 2001-12-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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