JPH0673809A - コンクリート成形物による耐火被覆材および耐火被覆構造、並びに耐火被覆施工方法 - Google Patents

コンクリート成形物による耐火被覆材および耐火被覆構造、並びに耐火被覆施工方法

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JPH0673809A
JPH0673809A JP22896992A JP22896992A JPH0673809A JP H0673809 A JPH0673809 A JP H0673809A JP 22896992 A JP22896992 A JP 22896992A JP 22896992 A JP22896992 A JP 22896992A JP H0673809 A JPH0673809 A JP H0673809A
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thin
layer
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concrete molded
concrete
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Tadahiko Suzuki
忠彦 鈴木
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 薄肉コンクリート成形物の分割体10′の内
面に耐火層20を予め設けておき耐火被覆材1を構成す
る。薄肉コンクリート成形物10′は遠心成形により形
成したものを分割してある。 【効果】 現場では、この耐火被覆材1を柱鉄骨2を囲
むように取り付けるだけでよく、施工が極めて簡単であ
り、作業環境も良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート成形物に
よる耐火被覆材および耐火被覆構造並びに耐火被覆施工
方法に関わり、特に、従来構成のものに比して大幅な施
工の簡略化を実現するコンクリート成形物による耐火被
覆材および耐火被覆構造並びに耐火被覆施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、躯体の骨組みを構成する
構造鉄骨にあってはそれらを火災から守るための耐火被
覆を施すことが定められている。このような耐火被覆を
施す手段としては、従来、吹付けによるものあるいは乾
式板類の取り付けによるものが一般的であった。吹付け
によるものは、モルタル等の被覆材を圧縮空気により管
路を搬送し、先端のノズルから目的とする鉄骨表面に直
接吹き付けるものである。乾式板類の取り付けによるも
のは、石綿ロックウール耐火被覆板,石綿珪酸カルシウ
ム板などを現場にて所要の大きさに切り、それを鉄骨を
囲繞するように取り付けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来手
段において、吹付けによるものは、例えば3時間耐火仕
様では約70mm の吹付け厚さを必要とし、所要の耐火
被覆厚を施工するのに時間がかかる上に、吹き付ける耐
火材の飛沫等が広範囲に飛び散ったり跳ね返り材料が床
などに散らばったりし、現場作業環境を悪化させるとい
った不都合があった。一方、乾式板類の取り付けによる
ものは、運搬,取付け作業中に破損し易い上に、現場で
の破損に対しても周辺部分を含めた取り替え作業が難し
く、さらに、現場において切断作業を行うため現場内で
の残材が多くなる等の問題が生じていた。また、柱とし
ての表面に仕上げや装飾が必要な場合には、上記何れの
ものにしても、上記のようにして施工した耐火被覆層の
外側に新たに外装材を設けなければならず、手間を要し
ていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、特に現場での施工が簡単でかつ良好な環境の下での
作業を可能とする、コンクリート成形物による耐火被覆
材および耐火被覆構造並びに耐火被覆施工方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明はコ
ンクリート成形物による耐火被覆材に係るもので、耐火
被覆を施すべき構造鉄骨を囲繞すべく予め所要の外側寸
法でかつ前記構造鉄骨の長手方向に沿って少なくとも2
分割構成とされた薄肉コンクリート成形物の内面側に所
要の耐火層が予め形成されて成るものである。
【0006】請求項2に係るコンクリート成形物による
耐火被覆材は、請求項1記載のコンクリート成形物によ
る耐火被覆において、前記薄肉コンクリート成形物が遠
心成形により形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項3に係るコンクリート成形物による
耐火被覆構造は、構造鉄骨の長手方向に沿って少なくと
も2分割構成とされ該構造鉄骨との間に所要の間隔を隔
てて該構造鉄骨を囲繞するように配置された薄肉コンク
リート成形物と、該薄肉コンクリート成形物と構造鉄骨
との間に形成された前記間隙に設けられた耐火充填材と
から構成されていることを特徴とするものである。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項3記載のコ
ンクリート成形物による耐火被覆構造において、前記薄
肉コンクリート成形物が遠心成形により形成されている
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項5に係る発明は耐火被覆施工方法に
係るものであって、耐火被覆をすべき構造鉄骨の外部に
該構造鉄骨との間に所要の間隔を隔てて該構造鉄骨を囲
繞するように薄肉コンクリート成形物を予め配置し、然
る後、該薄肉コンクリート成形物と構造鉄骨との間に前
記薄肉コンクリート成形物を型枠として耐火材を充填す
ることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に係るコンクリート成形物による耐火
被覆材では、薄肉コンクリート成形物の内面に工場等に
て予め所要の耐火被覆層を設けておき、現場ではそれを
構造鉄骨の外周部に取り付けるだけで耐火被覆が完成す
る。施工後は薄肉コンクリート成形物による表面が外表
面となる。
【0011】請求項2に係るコンクリート成形物による
耐火被覆材では、強度の高い薄肉コンクリート成形物を
容易に得られる。
【0012】請求項3に係るコンクリート成形物による
耐火被覆構造では、コンクリート成形物を型枠としてそ
の内部に耐火材を充填することができる。施工後は薄肉
コンクリート成形物による表面が外表面となる。
【0013】請求項4に係るコンクリート成形物による
耐火被覆構造では、強度の高い薄肉コンクリート成形物
を容易に得られる。
【0014】請求項5に係る耐火被覆施工方法は、請求
項3に係る耐火被覆構造を実現するものである。
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明に係る耐火被覆材1,1を柱鉄
骨2に対して設けた状態を示した水平断面図である。前
記耐火被覆材1を図2に示す。この耐火被覆材1は図2
に示すように全体として薄肉で断面コ字状を呈す薄肉コ
ンクリート成形物分割体10′と、この薄肉コンクリー
ト成形物分割体10′の内面に設けられた耐火層20と
から構成されている。
【0015】前記薄肉コンクリート成形物分割体(以
下、「分割体」と略称する)10′は、図3ないし図5
に示すこの場合断面正方形の薄肉コンクリート成形物1
0をその断面中心を通る面でかつ断面コ字状となるよう
に縦割りしたものである。
【0016】前記薄肉コンクリート成形物10は、図3
および図4に示すように、全体として略一定の肉厚を有
して略正方形断面を有した筒状を呈したものである。図
5に、該薄肉コンクリート成形物10の横断面を拡大し
て示す。図5中符号14はひび割れ防止用の補強筋であ
る。図5に示す通り、この薄肉コンクリート成形物10
の内面11において、略正方形を成す各辺の中央部は、
この内面11の構成する略正方形の中心部に向かって突
出している。これにより、該薄肉コンクリート成形物1
0の各辺部中央部にはそれぞれ、ある一定幅の厚肉部1
2が形成されている。
【0017】矩形を成すこの薄肉コンクリート成形物1
0の各辺部の肉厚tは、この場合、外辺寸法aに対し3
〜6%の割合であり肉薄に設定されている。一例とし
て、前記外辺寸法aは850mm であり、前記肉厚部1
2を除く辺部の肉厚tは30mm(外辺寸法aに対して
3.5%)となっている。また、厚肉部12に係る寸法
は、幅bが200mm 、肉厚t′は40mm となってい
る。また、この薄肉コンクリート成形物10の長さは、
前記柱鉄骨2が構成する躯体(図示せず)の略一階高分
に設定されている。
【0018】上記の如く該薄肉コンクリート成形物10
の肉厚tを外辺寸法aに対して3〜6%の寸法としたの
は、3%未満では強度が不十分となる惧れがあり、また
製作上も困難となるからであり、一方、6%を越えると
強度的に必要以上の厚みとなり、材料費が嵩む上に、重
量を増し搬送・施工時等における作業を非効率とするか
らである。
【0019】また、ちなみに、本発明に係る薄肉コンク
リート成形物10において、前記厚肉部12の幅bは、
外辺寸法aに対して12〜25%の寸法、さらに、同厚
肉部の肉厚t′は前記肉厚tに対して120〜150%
の寸法となるよう設定している。これらの寸法も、必要
強度の確保および取扱い上の問題双方の面から設定され
たものである。また、図5に示すように、この薄肉コン
クリート成形物10の前記内面11の4つの隅部11a
は曲面すなわちいわゆるR面に形成されている。
【0020】上記の如き薄肉コンクリート成形物10は
周知のコンクリートの遠心成形法によって作製される。
すなわち、図示は略すが、この薄肉コンクリート成形物
10を形成するための筒状の外型枠に前記補強筋14を
設置し、その後型枠の軸中心を回転軸として回転させな
がらコンクリートを打ち込むことによってコンクリート
が遠心力で外型枠と補強筋14を覆い、緻密に充填され
る。厚みが設定寸法となった時点でコンクリートの投入
を止めればよい。
【0021】前記耐火層20は前記薄肉コンクリート成
形物10を2分割して形成された前記分割体10′の内
面11に設けられている。この場合の耐火層20は例え
ば3時間耐火仕様のもので5つの層から構成されてい
る。すなわち、いま図1に示すように、分割体10′の
内面11に対して直接設けられたものを第1層20a、
この第1層20aに積層して設けられたものを第2層2
0b、以下同様に第3層20c,第4層20d,…とす
ると、本実施例のものにおいて第1層20aは耐熱ボン
ド、第2層20bはセラミック繊維を含有するブランケ
ット(約20mm厚)、第3層20cはリキッドセラミッ
クスと不織布とからなるボンシート(約2.5mm 厚)、
第4層20dは第2層20bと同じブランケット(約2
5mm 厚)、第5層20eは第3層20cと同じボンシ
ート(約2.5mm 厚)となっている。
【0022】なお、前記分割体10′の外面13であっ
て分割面15に近接した位置には、分割体10′の長手
方向に沿って所定間隔を置いて、後述するボルト17,
17,…を螺着するためのインサート金具16,16,
…が埋設されている。
【0023】上記構成の耐火被覆材1,1を、図1に示
すように、前記柱鉄骨2を囲繞するように分割面15,
15どうしを合わせて組み立てれば、柱鉄骨2に対する
耐火施工が完了する。耐火被覆材1,1どうしの固定
は、図1に示すように、双方の耐火被覆1の前記インサ
ート金具16間に座金プレート18をかけ渡し、この座
金プレート18を介して各々のインサート金具16,1
6にそれぞれボルト17,17を螺着すればよい。ま
た、必要に応じ、双方の耐火被覆材1,1の分割面1
5,15には、耐火性充填材等により接合部処理を行
う。
【0024】このように耐火被覆材1,1を結合して成
る筒状の耐火被覆体Aの柱鉄骨2に対する位置決めおよ
び固定は、例えばこの耐火被覆体Aの上端および下端に
存在する床版部等で行うようにすればよい。
【0025】このように、前記耐火被覆材1は、耐火被
覆を施すべき鉄骨に対して所要の寸法に予め工場等にて
作製しておくため、現場においてはこれら耐火被覆材1
を所定の鉄骨を囲繞するように取付けるのみで極めて容
易に短時間にて所要の耐火被覆施工を完了することがで
きる。また、この耐火被覆材1を用いれば、現場にて吹
付けによる耐火材の飛沫が飛散したり、あるいは残材が
生ずるといったことがなく、極めて良好な作業環境を確
保できる。さらに、この耐火被覆材1の外郭部は薄肉コ
ンクリート成形物10すなわちコンクリートより構成さ
れているため強度的に優れ、運搬、取付け作業中におけ
る破損の心配も余程の衝撃が加えられない限りまずな
い。しかも、この外郭部を形成するコンクリート(薄肉
コンクリート成形物分割体10′)は薄肉であるため、
図2に示したように長寸のものであっても軽量である。
さらに、この分割体10′は遠心成形により形成したも
のなので薄肉でありながら高強度を有する。その上、こ
の耐火被覆材1により構成された耐火被覆体Aは、その
外周部が、薄肉コンクリート成形物分割体10′により
構成されるため特別な仕上げをせずとも極めて美麗な外
観を呈することができる一方、その表面(外面13)に
装飾等を施すことも自由にかつ容易に行うことが可能で
ある。
【0026】なお、図1に示した耐火構造では、本実施
例による耐火被覆材1により構成した耐火被覆体Aの前
記耐火層20の第5層20eの内側にさらに空気層21
を形成し、この空気層21に断熱効果を持たせた構造と
している。
【0027】次に、図6は本発明に係るコンクリート成
形物による耐火被覆構造の一実施例を示すものである。
この図において、先に図1に示したものと同じ構成要素
には同一符号を付してその説明を省略する。図6に示す
耐火被覆構造Bは、柱鉄骨2との間に所要の間隔を隔て
て柱鉄骨2を囲繞するように配置された薄肉コンクリー
ト成形物分割体10′,10′と、これら筒状に組まれ
た分割体10′,10′と柱鉄骨2の間に形成された間
隙4に設けられた耐火充填材30とから成る。前記分割
体10′は、上記のもの同様、コンクリートの遠心成形
により作製した矩形筒状の薄肉コンクリート成形物10
を縦割りして2分割したものである。
【0028】前記耐火充填材30としては、この場合例
えば、セメント,アルミ粉,水,減水材の混合物、ある
いは炭酸カルシウム、あるいは無機材料焼成粉末、また
は湿式ロックウール,プラスター,水酸化アルミニウム
等の混合物等であるが、混練り注入のできる耐火被覆材
料であれば上記以外のものであってもよい。
【0029】上記の耐火被覆構造Bを構成するには、ま
ず前記分割体10′を柱鉄骨2を囲繞するように組み置
きして、座金プレート18およびボルト17,17によ
り双方の分割体10′を固定して一体化した後、その一
体となった分割体10′,10′を柱鉄骨2に対して位
置決め固定する。その後、その分割体10′,10′と
柱鉄骨2との間の間隙4に前記耐火充填材30を注入・
充填すればよい。
【0030】このように、上記の耐火被覆構造Bでは、
工場等で予め製作した薄肉コンクリート成形物分割体1
0′を現場に設置し、その後現場では、筒状に組み立て
られたそれら分割体10′内に耐火充填材30を充填す
るだけで容易に所要の耐火被覆構造Bを完成することが
できる。耐火充填材30を充填するにおいては、柱鉄骨
2を囲繞するように先に設けた薄肉コンクリート成形物
がいわゆる型枠の作用をなすので、前記間隙4に耐火充
填材30を単に注入すればよく、極めて簡単である。
【0031】また、この発明によっても前述の発明同
様、吹付けによる耐火材の飛沫が飛散したり、耐火材の
切断残材が生ずるといったことがなく良好な作業環境を
確保できる。さらに、この耐火被覆構造Bの外面はコン
クリートより構成されているため強度的に優れたものと
なる。しかも、この外郭を形成する薄肉コンクリート成
形物分割体10′は遠心成形により形成したものなので
薄肉でありながら高強度を有する。また、外周部が予め
成形されたコンクリート成形物により構成されるため特
別な仕上げをせずとも極めて美麗な外観を呈することが
でき、必要に応じて外表面に装飾等を施すことも自由に
かつ容易に行うことができる。また、この場合、分割体
10′の内面11の隅部11aをR面に形成した(図
5)ので、上記の如く耐火充填材30を充填する際に、
耐火充填材30がこの隅部11aまで完全に充填される
ようになる。従って、この薄肉コンクリート成形物10
と打設コンクリートとの間に空隙部が生ずるのが防止さ
れる。
【0032】なお、上記各実施例においては、耐火被覆
を施す鉄骨を柱鉄骨2として説明したが、本発明はその
他の構造鉄骨、例えば梁鉄骨等にも同様に適用可能であ
ることは言うまでもない。また、実施例では、分割体1
0′において、これを図5に示すコンクリート成形物1
0をコ字状となるように分割した例を示したが、分割形
状としてはこれに限定されるものではない。また、必要
あらば3分割以上に分割しても構わない。さらに、図1
に示す実施例において、耐火層20を5層で構成した例
について説明したが、所要の耐火時間に応じて耐火層2
0の構成は適宜設定すればよいものであることは言うま
でもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1に係るコン
クリート成形物による耐火被覆材によれば、耐火被覆材
を予め所要の寸法に工場等にて作製しておくため、現場
においてはこれら耐火被覆材を構造鉄骨を囲繞するよう
に取付けるのみで極めて容易に短時間にて所要の耐火被
覆を完了することができる。また、この耐火被覆材を用
いれば、現場にて吹付けによる耐火材の飛沫が飛散した
り、あるいは残材が生ずるといったことがなく、極めて
良好な作業環境を確保できる。さらに、この耐火被覆材
の外郭部は薄肉コンクリート成形物すなわちコンクリー
トより構成されているため強度的に優れ、運搬、取付け
作業中における破損の心配も余程の衝撃が加えられない
限りまずない。しかも、この外郭部のコンクリートは薄
肉なため長寸でも軽量である。その上、この耐火被覆材
により構成された耐火被覆は、外周部が予め成形された
薄肉コンクリート成形物により構成されるため特別な仕
上げをせずとも極めて美麗な外観を呈することができる
一方、その外表面に装飾等を施すことも自由にかつ容易
に行うことが可能である。
【0034】請求項2に係るコンクリート成形物による
耐火被覆材によれば、上記効果に加え、耐火被覆の外郭
を形成する薄肉コンクリートを強度の高いものとするこ
とができる。
【0035】請求項3に係るコンクリート成形物による
耐火被覆構造によれば、工場等で予め製作した薄肉コン
クリート成形物の分割体を現場に設置し、その後現場で
は、組み立てられた薄肉コンクリート成形物内に耐火充
填材を充填するだけで所要の耐火被覆構造を完成するこ
とができる。耐火充填材を充填するにおいては、構造鉄
骨を囲繞するように先に設けた薄肉コンクリート成形物
がいわゆる型枠の作用をなすので、構造鉄骨とコンクリ
ート成形物との間隙に耐火充填材を単に注入すればよ
く、極めて簡単に構成することができる。また、吹付け
による耐火材の飛沫が飛散したり、耐火材の切断残材が
生ずるといったことがなく良好な作業環境を確保でき
る。さらに、この耐火被覆構造の外面はコンクリートよ
り構成されるため強度的に優れるばかりでなく、予め形
成されたものであるため特別な仕上げをせずとも極めて
美麗な外観を呈することができ、必要に応じて外表面に
装飾等を施すことも自由にかつ容易に行うことができ
る。
【0036】請求項4に係るコンクリート成形物による
耐火被覆構造によれば、上記効果に加え、耐火被覆の外
郭を形成する薄肉コンクリートを強度の高いものとする
ことができる。
【0037】請求項5に係る耐火被覆施工方法によれ
ば、工場等で予め製作した薄肉コンクリート成形物の分
割体を現場に設置し、その後現場では、組み立てられた
薄肉コンクリート成形物内に耐火充填材を充填するだけ
で所要の耐火被覆構造を完成することができる。これに
より請求項3に係るコンクリート成形物による耐火被覆
構造を実現し、この請求項3に係る発明と同様の効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る耐火被覆材による耐火
被覆施工例を示す水平断面図である。
【図2】本発明に係る耐火被覆材の一実施例を示す斜視
図である。
【図3】本発明に係る薄肉コンクリート成形物の原形を
示す正面図である。
【図4】図3に示す薄肉コンクリート成形物の原形の側
面図である。
【図5】図3に示す薄肉コンクリート成形物の原形を拡
大して示す正面断面図である。
【図6】本発明に係る耐火被覆構造の一実施例を示す水
平断面図である。
【符号の説明】
1 耐火被覆材 2 柱鉄骨(構造鉄骨) 4 間隙 10 薄肉コンクリート成形物 10′ 薄肉コンクリート成形物分割体 20 耐火層 30 耐火充填材(耐火材) B 耐火被覆構造

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火被覆を施すべき構造鉄骨を囲繞すべ
    く所要の外側寸法でかつ前記構造鉄骨の長手方向に沿っ
    て少なくとも2分割構成とされた薄肉コンクリート成形
    物の内面側に所要の耐火層が予め形成されて成るコンク
    リート成形物による耐火被覆材。
  2. 【請求項2】 前記薄肉コンクリート成形物は遠心成形
    により形成されたものであることを特徴とする請求項1
    記載のコンクリート成形物による耐火被覆材。
  3. 【請求項3】 構造鉄骨の長手方向に沿って少なくとも
    2分割構成とされ該構造鉄骨との間に所要の間隔を隔て
    て該構造鉄骨を囲繞するように配置された薄肉コンクリ
    ート成形物と、該薄肉コンクリート成形物と構造鉄骨と
    の間に形成された前記間隙に設けられた耐火充填材とか
    ら構成されたコンクリート成形物による耐火被覆構造。
  4. 【請求項4】 前記薄肉コンクリート成形物は遠心成形
    により形成されたものであることを特徴とする請求項3
    記載のコンクリート成形物による耐火被覆構造。
  5. 【請求項5】 耐火被覆をすべき構造鉄骨の外部に該構
    造鉄骨との間に所要の間隔を隔てて該構造鉄骨を囲繞す
    るように薄肉コンクリート成形物を予め配置し、然る
    後、該薄肉コンクリート成形物と構造鉄骨との間に前記
    薄肉コンクリート成形物を型枠として耐火材を充填する
    ことを特徴とする耐火被覆施工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5546711A (en) * 1995-05-26 1996-08-20 Heller; Paul S. Base isolator fire barrier system
JP2013204261A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Sumitomo Forestry Co Ltd 木造建築物の耐火構造

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