JPH0776773A - イオン注入装置の運転方法 - Google Patents

イオン注入装置の運転方法

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JPH0776773A
JPH0776773A JP24980493A JP24980493A JPH0776773A JP H0776773 A JPH0776773 A JP H0776773A JP 24980493 A JP24980493 A JP 24980493A JP 24980493 A JP24980493 A JP 24980493A JP H0776773 A JPH0776773 A JP H0776773A
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JP
Japan
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ion implantation
implantation
motor
time
series
Prior art date
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JP24980493A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamamoto
喜之 山本
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間注入動作を停止していた場合でも、磁
性流体を用いた磁気シール部に関係するモータに過負荷
をかけることなく速やかに次の注入動作に入ることがで
きる、イオン注入装置の運転方法を提供する。 【構成】 先の一連の注入動作が終了(ステップ51)
した時から、次の一連の注入動作を開始する(ステップ
52)までの間の、注入動作を行っていない停止中時間
を計測する。そして、この停止中時間が設定時間以上に
達しているか否かを判定し(ステップ53)、達してい
る場合は、磁気シール部に関係するモータをイオン注入
時よりも低速度かつ高トルクで動作させて、当該磁気シ
ール部のウォーミングアップを行う。その後、一連の注
入動作を行う(ステップ55、56)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転軸を真空シール
する手段として、磁性流体を用いた磁気シール部を有す
るイオン注入装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のイオン注入装置の一例を図2に
示す。このイオン注入装置を、イオンビーム2をX方向
(例えば水平方法)に電気的に走査して平行ビーム化し
て注入室4内に導くと共に、ウェーハ6を注入室4内で
X方向と実質的に直交するY方向(例えば垂直方向)に
機械的に走査する構造のものであり、注入室4内にあっ
てウェーハ6を保持するホルダ8と、このホルダ8を注
入室4内でY方向に走査するホルダ駆動装置10とを備
えている。
【0003】ホルダ駆動装置10は、注入室4の側壁部
に設けられていて軸受を兼ねる磁気シール部12と、こ
の磁気シール部12を前記X方向に貫通する主軸(回転
軸)14と、この主軸14の注入室外側端部に出力軸が
結合された可逆転式のダイレクトドライブモータ16
と、前記主軸14の注入室内側端部にほぼ直交するよう
に取り付けられた可逆転式のダイレクトドライブモータ
18と、このダイレクトドライブモータ18の出力軸
(回転軸)19にほぼ直交するように取り付けられたア
ーム22と、このアーム22にほぼ直交するように取り
付けられた可逆転式のダイレクトドライブモータ24と
を備えており、このダイレクトドライブモータ24の出
力軸(回転軸)25にほぼ直交するように前述したホル
ダ8が取り付けられている。
【0004】ダイレクトドライブモータ18および24
の先端部には、その出力軸19および25を真空シール
する手段として、磁性流体を用いた磁気シール部20お
よび26がそれぞれ取り付けられている。前記磁気シー
ル部12も、主軸14を真空シールする手段であり、磁
性流体を用いている。
【0005】各モータ16、18および24は、交流サ
ーボモータであり、図3に示すように、当該イオン注入
装置の制御を司る注入制御装置42によって制御される
モータ駆動回路36、38および40によってそれぞれ
駆動される。
【0006】このようなイオン注入装置の従来の運転方
法を説明すると、イオン注入に際しては、モータ16に
よってホルダ8を図1に示すように立てた状態で、モー
タ18によってアーム22を所定の角度範囲内で矢印A
のように上下方向に往復旋回させる。それによって、ホ
ルダ8に保持されたウェーハ6は、イオンビーム2に向
いた状態で、円弧を描くような形でY方向に機械的に走
査され、これによってウェーハ6の全面にイオン注入が
行われる。
【0007】一枚のウェーハ6に対するイオン注入が完
了すると、モータ16によってウェーハ6を水平状態に
戻し、その状態で、ウェーハ6を搬送してホルダ8上の
ウェーハ6を未注入のものと交換して、次の注入動作に
入る。
【0008】なお、モータ24は、アーム22を上記の
ように旋回させる時に、ホルダ8およびウェーハ6の姿
勢を一定に保つのに用いられる。
【0009】上記のようにして、複数枚の(例えば1ロ
ット分の)ウェーハ6に対して一連の注入動作が行われ
る。それが終了すると、次の一連の注入動作まで、モー
タ16、18および24は停止されており、次の一連の
注入動作の際に、再び上記のように動作させられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなイオン注
入装置においては、長時間注入動作を停止していた後、
次の注入動作時に、いきなりモータ16、18および2
4を定格速度で動作させようとすると、当該モータ1
6、18、24に過負荷がかかって指令値とフィードバ
ック値間の偏差が大になり、偏差異常が発生してモータ
16、18、24が停止して、注入動作が行えなくなる
ことがある。
【0011】この原因を追求したところ、モータ16、
18、24が長時間停止していたことに伴い、磁気シー
ル部12、20および26内の磁性流体も長時間静止し
たままであり、その結果、当該磁性流体の粘性が過大と
なり、これがモータ16、18、24に過負荷をもたら
せていることが分かった。
【0012】そこでこの発明は、長時間注入動作を停止
していた場合でも、磁性流体を用いた磁気シール部に関
係するモータに過負荷をかけることなく速やかに次の注
入動作に入ることができる、イオン注入装置の運転方法
を提供することを主たる目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のイオン注入装置の運転方法は、先の一連
の注入動作と次の一連の注入動作との間の注入動作を行
っていない停止中時間を計測し、この停止中時間が設定
時間以上に達している場合に、次の一連の注入動作を行
う際にそれに先立って、前記磁気シール部に関係するモ
ータをイオン注入時よりも低速度かつ高トルクで動作さ
せて前記磁気シール部のウォーミングアップを行い、そ
の後一連の注入動作を行うことを特徴とする。
【0014】
【作用】磁気シール部内の磁性流体は、運転中は粘性は
小さく、長時間静止することによって粘性が大きくなる
特性を持っている。従って上記のように磁気シール部に
関係するモータを低速度かつ高トルクで動作させて磁気
シール部のウォーミングアップを行うことにより、磁気
シール部内の磁性流体の粘性は小さくなる。しかも、こ
のウォーミングアップは、前記モータをイオン注入時よ
りも低速度かつ高トルクで動作させて行うので、ウォー
ミングアップ中に当該モータに過負荷がかかることはな
い。
【0015】ウォーミングアップ後は、磁性流体の粘性
が小さくなっているので、前記モータをイオン注入時の
所定の速度で運転しても、当該モータに過負荷がかかる
ことはない。
【0016】このような運転方法により、長時間注入動
作を停止していた場合でも、磁気シール部に関係するモ
ータに過負荷をかけることなく速やかに次の注入動作に
入ることができる。
【0017】
【実施例】図1は、この発明に係るイオン注入装置の運
転方法の一例を示すフローチャートである。イオン注入
装置の構成は、前述した図2、図3およびそれらの説明
を参照するものとする。
【0018】この実施例においては、先の一連の注入動
作(例えば1ロット分の注入動作)が終了(ステップ5
1)した時から、次の一連の注入動作(例えば1ロット
分の注入動作)を開始する(ステップ52)までの間
の、注入動作を行っていない停止中時間を計測する。こ
れは、一連の注入動作中は、前述したモータ16、18
および24は、頻繁に繰り返し動作しているからであ
る。
【0019】上記停止中時間の計測ならびに以下に述べ
るステップ53および54のような制御は、この実施例
では前述した注入制御装置42において行う。
【0020】そして、予め注入制御装置42に、ウォー
ミングアップサイクル時間(例えば12時間または24
時間)を設定しておき、前記停止中時間がこの設定時間
以上に達しているか否かを判定し(ステップ53)、設
定時間以上に達している場合は、モータ16、18およ
び24をイオン注入時よりも低速度(例えば1/5程度
の速度)かつ高トルクで動作させて、磁気シール部1
2、20および26のウォーミングアップを自動的に行
わせる(ステップ54)。
【0021】より具体的には、前述したようにモータ1
6、18および24は交流サーボモータであり、そのモ
ータ駆動回路36、38および40には、それに電源を
投入した時に、モータ16、18および24の原点位置
を確認するための原点復帰動作を行うような制御プログ
ラムが通常は組み込まれている。この原点復帰動作は、
定格速度よりも低速度かつ高トルクで行われる。
【0022】そこでこの実施例では、モータ16、18
および24にこのような原点復帰動作を行わせることに
よって、磁気シール部12、20および26のウォーミ
ングアップを行うようにしている。このようにすれば、
ウォーミングアップのための特別な制御プログラムを組
まなくて良く、極めて簡単にウォーミングアップを行う
ことができる。
【0023】ウォーミングアップのための上記のような
原点復帰動作の回数は、経験的には1〜3回程度で十分
であった。
【0024】ウォーミングアップが終了したら、一連の
注入動作を行う。即ち、注入室4へのウェーハ6の搬送
を開始し(ステップ55)、当該ウェーハ6をホルダ8
に装着して、前述したようにしてイオン注入を行う(ス
テップ56)。
【0025】ステップ53において前述した停止中時間
が設定時間に達していないと判定された場合は、ステッ
プ54のウォーミングアップを行うことなくステップ5
5および56に進んで、一連の注入動作に入る。これ
は、停止中時間が短く、磁気シール部12、20および
26内の磁性流体の粘性が小さく、従ってモータ16、
18および24をイオン注入時の所定の速度で運転して
も、当該モータに過負荷がかかることはないからであ
る。
【0026】なお、従来は、上記ステップ53および5
4のような処理は行わずに、ステップ52から直ちにス
テップ55へと進んでいた。
【0027】磁気シール部12、20および26内の磁
性流体は、運転中は粘性は小さく、長時間静止すること
によって粘性が大きくなる特性を持っている。従って上
記のように磁気シール部に関係するモータ16、18お
よび24を低速度かつ高トルクで動作させて磁気シール
部12、20、26のウォーミングアップを行うことに
より、磁気シール部内の磁性流体の粘性は小さくなる。
しかも、このウォーミングアップは、前記モータ16、
18、24をイオン注入時よりも低速度かつ高トルクで
動作させて行うので、ウォーミングアップ中に当該モー
タに過負荷がかかることはない。
【0028】ウォーミングアップ後は、磁性流体の粘性
が小さくなっているので、前記モータ16、18、24
をイオン注入時の所定の速度で運転しても、当該モータ
に過負荷がかかることはない。
【0029】このような運転方法により、長時間注入動
作を停止していた場合でも、モータ16、18、24に
過負荷をかけることなく速やかに次の注入動作に入るこ
とができる。
【0030】しかも、磁気シール部12、20、26内
の磁性流体は、上記のように、運転中は粘性は小さく、
長時間静止することによって粘性が大きくなる特性を持
っているので、磁気シール部12、20、26のウォー
ミングアップは、一連の注入動作に入る際に毎回行うの
ではなく、この運転方法のように設定時間以上の長時間
停止後にのみ行うようにすれば、無駄がなく効率的であ
り、イオン注入装置全体のスループットの向上に寄与す
ることができる。
【0031】なお、以上においては磁気シール部が三つ
あるイオン注入装置を例に説明したが、この発明はそれ
に限られるものではなく、一つ以上の磁気シール部を有
するイオン注入装置に適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、磁気シ
ール部のウォーミングアップを行って磁性流体の粘性を
小さくするようにしたので、長時間注入動作を停止して
いた場合でも、磁気シール部に関係するモータに過負荷
をかけることなく速やかに次の注入動作に入ることがで
きる。
【0033】しかも、磁気シール部内の磁性流体は、運
転中は粘性は小さく、長時間静止することによって粘性
が大きくなる特性を持っているので、磁気シール部のウ
ォーミングアップは、一連の注入動作に入る際に毎回行
うのではなく、この発明のように設定時間以上の長時間
停止後にのみ行うようにすれば、無駄がなく効率的であ
り、イオン注入装置全体のスループットの向上に寄与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るイオン注入装置の運転方法の一
例を示すフローチャートである。
【図2】磁気シール部を有するイオン注入装置の一例を
示す図である。
【図3】図2中のモータの制御回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
2 イオンビーム 6 ウェーハ 8 ホルダ 10 ホルダ駆動装置 12 磁気シール部 14 主軸(回転軸) 16,18 ダイレクトドライブモータ 19 出力軸(回転軸) 20 磁気シール部 24 ダイレクトドライブモータ 25 出力軸(回転軸) 26 磁気シール部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン注入動作を行う際にモータによっ
    て駆動される回転軸を真空シールする手段として、磁性
    流体を用いた磁気シール部を有するイオン注入装置にお
    いて、先の一連の注入動作と次の一連の注入動作との間
    の注入動作を行っていない停止中時間を計測し、この停
    止中時間が設定時間以上に達している場合に、次の一連
    の注入動作を行う際にそれに先立って、前記磁気シール
    部に関係するモータをイオン注入時よりも低速度かつ高
    トルクで動作させて前記磁気シール部のウォーミングア
    ップを行い、その後一連の注入動作を行うことを特徴と
    するイオン注入装置の運転方法。
JP24980493A 1993-09-09 1993-09-09 イオン注入装置の運転方法 Pending JPH0776773A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011152866A1 (en) * 2010-06-04 2011-12-08 Axcelis Technologies Inc. Effective algorithm for warming a twist axis for cold ion implantations
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