JPH0776018A - 樹脂成形材料の製法 - Google Patents

樹脂成形材料の製法

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JPH0776018A
JPH0776018A JP22336493A JP22336493A JPH0776018A JP H0776018 A JPH0776018 A JP H0776018A JP 22336493 A JP22336493 A JP 22336493A JP 22336493 A JP22336493 A JP 22336493A JP H0776018 A JPH0776018 A JP H0776018A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的性質、電気的性質、使用時の熱安定
性、寸法精度、成形時の流動性に優れ、成形品外観、特
に成形品個々の色相および/または成形品の部分的な色
相のバラツキのない、ポリフェニレンエーテルを30重
量%以上含む樹脂組成物を提供するための製法。 【構成】ポリフェニレンエーテルを30重量%以上含む
樹脂組成物を溶融混練し、混練物を冷却水に接触させて
冷却するに際し、冷却水の温度を80℃以下とし、混練
機出口から冷却水に接触するまでの時間を7秒以内とす
る。 【効果】 本発明の製法により製造された樹脂組成物
は、電気・電子部品、機械部品、自動車部品、事務機の
部品およびハウジング、建築用部品、雑貨など幅広い分
野で使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的性質、電気的性
質、使用時の熱安定性、寸法精度、成形時の流動性に優
れ、成形品外観、特に成形品個々の色相および/または
成形品の部分的な色相のバラツキのない、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂を30重量%以上含む樹脂成形材料の
製法に関する。本発明により製造されたポリフェニレン
エーテル系樹脂成形材料は機械的性質、電気的性質、熱
的性質、難燃性、寸法精度、成形時の流動性などに優れ
ているので、電気・電子部品、機械部品、自動車部品、
事務機の部品およびハウジング、建築用部品、雑貨など
幅広い分野で使用することができる。
【0002】
【従来の技術】一般的に、成形用熱可塑性樹脂組成物
は、熱安定剤などの添加剤が配合され、一軸や二軸の押
出機で200℃以上の温度で溶融混練することが多い。
押出機の出口(ダイのノズル)から取り出された溶融状
態の樹脂は、空冷または水冷により冷却され、その後、
ペレタイザーのようなカッターでペレット状に切断さ
れ、成形用材料として使用される。
【0003】ところで、G.P.Kelleherの報
告[J.Appl.Polym.Sci.,Vol.1
0,pp.843〜857,(1966)]によれば、
ポリカーボネートやPMMAは高温空気中でも酸素吸収
速度が遅く、熱酸化安定性に優れているが、ポリアミド
やポリフェニレンエーテルは、100℃では酸素吸収速
度はそれ程速くないが、140℃では酸素吸収速度が著
しく早くなり、熱酸化されやすいことが知られている。
特に、ポリフェニレンエーテルを30重量%以上含む樹
脂組成物は、溶融混練温度が230℃〜360℃と高
く、押出機のダイのノズルから押出された溶融状態の樹
脂が固化する間に、空気中の酸素に接触して酸化され、
表面の変色した(ペレット状)成形材料となることが多
い。通常、このような熱酸化による変色防止の目的で、
他の樹脂組成物同様、ポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物にも熱酸化安定剤を添加することが多いが、必ずし
も十分ではなかった。変色した成形材料を用いて成形し
た場合、成形品個々の色相および/または成形品の部分
的な色相のバラツキが多く、実用性を損なうという大き
な問題点があった。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよ
うに従来から問題となっているポリフェニレンエーテル
を30重量%以上含む樹脂組成物を溶融混練後、溶融混
練機から取りだし、水で冷却して製造したペレット状成
形材料の色相のバラツキを小さくするポリフェニレンエ
ーテル系樹脂成形材料の製法である。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者は、上記の従来
の技術的課題を解決するため鋭意検討を行った。その結
果、ポリフェニレンエーテルを30重量%以上含む樹脂
組成物を溶融混練した高温の混練物が、混練機のダイの
ノズルから空気中に押出され、冷却水に接触させるに際
し、冷却水の温度を80℃とし、かつ冷却水に接触する
までの時間を7秒以内とすることにより、混練物表面の
色相の変化が小さく、ペレット化した成形材料から成形
された成形品の色相のバラツキも小さい樹脂成形材料が
得られることを見出だし、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、ポリフェニレンエー
テル系樹脂を30重量%以上含む樹脂組成物を溶融混練
し、混練物を冷却水に接触させて冷却するに際し、冷却
水の温度を80℃以下とし、混練機出口(ダイのノズ
ル)から空気中に押出され、冷却水に接触するまでの時
間を7秒以内とすることを特徴とする樹脂成形材料の製
法である。
【0007】さらに具体的に、本発明の樹脂成形材料の
製法を説明する。製法の最重要点は、ポリフェニレンエ
ーテルを30重量%以上含む樹脂組成物を溶融混練した
高温の混練物が、ストランド状で混練機のダイのノズル
から空気中に押出され、冷却水に接触するまでの時間
(冷却時間)をできるだけ短くすることにある。すなわ
ち、押出機のノズルから押出されたストランド状で高温
の混練物が、空気中の酸素に晒される時間が短かくなる
と、混練物表面の熱酸化による変色が小さく、冷却、固
化して得られるペレット状成形材料表面の変色も抑制で
きる。ペレット状成形材料表面の変色の度合は、高温で
空気に接触していないペレット状成形材料の切断面と、
高温で空気に接触した切断面以外の部分の目視による比
較で判断できる。また、ペレット状成形材料の切断面と
切断面以外の部分の色相の差が小さいほど、それらの成
形材料から成形された成形品個々の色相および/また
は、成形品の部分的な色相のバラツキが小さい。
【0008】冷却時間を短くする方法として、田辺機械
(株)、(株)神戸製鋼所、東芝機械(株)等から販売
されている水中カット造粒機が、本発明に使用できる造
粒機として最適である。水中カット造粒機では、溶融混
練機のダイのノズルから押し出された溶融物は、ノズル
に直結しかつ水中にある回転刃で切断されるので、高温
の空気に接触することなく冷却され、ペレット化が終了
する。また、(株)神戸製鋼所、東芝機械(株)等から
販売されているホットカット造粒機には、水冷式と空冷
式があるが、本発明の樹脂成形材料の製法には水冷式の
ホットカット造粒機が好適である。水冷式のホットカッ
ト造粒機では、空気中に押し出された溶融物が直ちに回
転刃で切断され、噴射された水に接触して冷却され、ペ
レット化される。水冷式ホットカット造粒機の場合も、
水に接触するまでの時間は約2秒以内と短いので、ペレ
ット表面の熱酸化による変色は認められない。
【0009】装置の価格が安いということで、一般的に
広く使用されているのは、図1に示した概略図のような
水冷によるストランドカット方式である。すなわち、混
練機のダイのノズルから空気中に押し出された高温の溶
融物は、直径0.5〜7mmのストランド状で、水槽内
の水で冷却・固化後、ストランドカッターで切断され
る。この場合、ストランドが溶融混練機のダイのノズル
から出て、水槽内の冷却水中に入るまでの時間が7秒以
内、好ましくは4秒以内、さらに好ましくは2秒以内で
あれば、本発明の樹脂成形材料の製法として採用でき
る。その理由は、混練機のダイのノズルから高温のスト
ランド状で溶融物が押出されて、水槽内の冷却水中に入
るまでの時間が7秒以内では、造粒されたペレット表面
の変色が小さく、4秒以内では変色は僅かで、2秒以内
では変色は認められないからである。溶融混練機のダイ
のノズルから高温の溶融物が、ストランド状に押出さ
れ、水槽内の冷却水中に入るまでの時間は、混練機のダ
イのノズルと冷却水槽内の水の距離により調整できる。
一般的には、混練機のダイのノズルの位置は固定されて
いるので、冷却水槽を異動させ、混練機のダイのノズル
と冷却水槽内の水との距離を調整して、冷却時間を調整
できる。
【0010】装置の価格の安い空冷によるストランドカ
ット方式では、混練機のダイのノズルから空気中に押し
出された溶融物が、直径0.5〜7mmのストランド状
で空冷・固化後、ストランドカッターで切断され、ペレ
ット化が終了する。この方式では、溶融物が固化するま
で10秒以上高温の状態で空気に晒されるので、ペレッ
ト表面が熱酸化により変色しやすく、本発明の樹脂成形
材料の製法としては不適当である。
【0011】本発明において使用される樹脂組成物に使
用できるポリフェニレンエーテルは、例えば特開昭63
−286464に記載されている方法に準じて製造でき
る。具体的には、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ポリ(2.6−ジエチル−1.4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2.6−ジプロピル−
1.4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル
等が挙げられるが、特に、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレン)エーテル、2,6−ジメチル−
1,4−フェノール/2,3,6−トリメチル−1,4
−フェノール共重合体および前二者にそれぞれスチレン
をグラフト重合したグラフト共重合体が好ましい。本発
明に好適なポリフェニレンエーテルの極限粘度は25℃
クロロホルム溶液で測定し、0.30〜0.60dl/
gの範囲である。極限粘度が0.60dl/gより高い
と組成物の溶融粘度が高くなり、バーフロー値が低下し
て特に大型薄肉成形品の成形が困難になる。逆に、極限
粘度が0.30dl/gより低くなると、機械的強度の
低下が大きく実用成形品としての価値を損なうので、本
発明の樹脂成形材料の製法には使用できない。
【0012】本発明において使用される樹脂組成物に
は、ポリフェニレンエーテル以外の熱可塑性樹脂を混合
して使用できる。たとえば、スチレン系樹脂、ゴム変性
耐衝撃性スチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリアクリレート系
樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂などである。
【0013】ポリフェニレンエーテル以外の熱可塑性樹
脂のうち、スチレン系樹脂およびゴム変性耐衝撃性スチ
レン系樹脂は、比較的ポリフェニレンエーテルと相溶性
が良いので、ポリフェニレンエーテルは未変性のまま使
用することもできる。しかし、ポリエチレン系樹脂、ポ
リプロピレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスル
ホン系樹脂などは、ポリフェニレンエーテルとの相溶性
に多少問題がある。従って、ポリフェニレンエーテルと
相溶性のあまり良くない樹脂とポリフェニレンエーテル
を溶融混練する場合、ポリフェニレンエーテルをコハク
酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、フマール酸およびそれらの誘導体などから選ばれ
た公知の相溶化剤で変性すのが好ましい。
【0014】本発明において使用される樹脂組成物に
は、耐衝撃性改良の目的で、次のようなエラストマーを
加えてもよい。すなわち、ポリブタジエン、SBR、E
PDM、EVA、ポリリイソプレン、水添ポリイソプレ
ン、アクリル系エラストマー、ポリエステル・ポリエー
テルコポリマー、ポリアミド系エラストマー(例えば、
東レ(株)製、商品名ペバックス、大日本インキ化学
(株)製、商品名グリラックスA)、エチレン・ブテン
−1共重合体、水素化スチレン・ブタジエンブロック共
重合体、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・プ
ロピレン・エチリレンノルボネン共重合体、熱可塑性ポ
リエステルエラストマー、水添SEBSエラストマー
(シェル化学(株)製・商品名クレイトンG)、エチレ
ン−αオレフィン共重合体およびプロピレン−αオレフ
ィンコポリマー(三井石油化学(株)製、商品名タフマ
ー)、コア層がゴム質でシェル層が硬質樹脂からなるコ
ア・シェルタイプのエラストマー(例えば、武田薬品
(株)製、商品名スタフロイド、三菱レーヨン(株)
製、商品名メタブレンS)、アクリル(反応タイプ)の
エラストマー(例えば、クレハ化学(株)製、商品名パ
ラロイドEXL)、クレハBTAエラストマーなどが添
加できる。
【0015】本発明において使用される樹脂組成物に
は、その機械的強度、剛性、寸法安定性改良のため、ガ
ラス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラス繊維
クロス、ガラス繊維マット、グラファイト、炭素繊維、
炭素繊維クロス、炭素繊維マット、アルミおよびステン
レスや銅から作った金属繊維や金属フレーク、金属粉
末、有機繊維、針状チタン酸カリウム、マイカ、タル
ク、クレー、酸化チタンから選ばれた1種以上の強化剤
を添加しても良い。
【0016】上記強化剤の表面を公知の表面処理剤、例
えばビニルアルキルシラン、メタクリロアルキルシラ
ン、エポキシアルキルシラン、アミノアルキルシラン、
メルカプトアルキルシラン、クロロアルキルシランなど
で表面処理を行ってもよい。
【0017】本発明において使用される樹脂組成物に
は、必要に応じて、難燃剤としてトリフェニールフォス
フェートやトリクレジルフォスフェート、あるいはそれ
らの重縮合体、または赤リンのような公知のリン化合物
を添加できる。また、デカブロムジフェニールエーテ
ル、ブロム化ポリスチレン、低分子量ブロム化ポリカー
ボネート、ブロム化エポキシ化合物のようなハロゲン化
合物を難燃剤として添加できる。ハロゲン化合物と三酸
化アンチモンまたは/および四酸化アンチモンのような
難燃助剤も添加できる。
【0018】本発明において使用される樹脂組成物に
は、必要に応じて、すでに公知のリン系、チオエーテル
系、ヒンダードフェノール系、硫化亜鉛、酸化亜鉛など
の熱および酸化防止剤を添加することができる。さらに
必要に応じて、帯電防止剤、可塑剤、潤滑剤、離型剤、
着色剤なども添加することができる。
【0019】本発明の製法で製造される樹脂成形材料
は、一般に熱可塑性樹脂組成物の製造に用いられる設備
で溶融混練し、溶融混練機から取り出された溶融物の冷
却方法の工夫により製造することができる。例えば、樹
脂組成物を構成する成分を一括してタンブラーなどの混
合機で混合し、一軸や二軸の押出機を使用して溶融混練
した混練物が、ストランド状で混練機のダイのノズルか
ら空気中に押出され、冷却水に接触するまでの時間、す
なわち冷却時間を7秒以内することにより達成される。
【0020】以上の説明から明らかなように、本発明
は、成形品外観、機械的性質、耐熱性、寸法精度、流動
性に優れ、特に成形品個々の色相および/または成形品
の部分的な色相のバラツキのない樹脂成形材料の製法に
関するもので、電気・電子部品、機械部品、自動車部
品、事務機の部品およびハウジング、建築部品、雑貨な
どの幅広い分野で使用できる。次の実施例と比較例によ
り本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。実施例と比較例における原材料と
試験方法は次の通りである。
【0021】
【実施例】以下の実施例において、ポリフェニレンエー
テルは三菱ガス化学(株)製で、25℃クロロホルム中
の固有粘度が0.45dl/gのもの、ハイインパクト
ポリスチレン(HIPS)は三菱化成(株)製ダイヤレ
ックスHT−60、ポリアミドは宇部興産(株)製ウベ
ナイロン6・1013B、ポリフェニレンエーテルとポ
リアミドの相溶化剤として試薬一級のクエン酸、難燃剤
としてGreatLakes製ポリジブロモフェニレン
オキサイド・PO−64P(難燃剤)、難燃助剤として
試薬一級の三酸化アンチモン、熱安定剤として城北化学
(株)製トリス(ノニルフェニル)フォスファイト(安
定剤)、衝撃改良剤としてポリエチレン相(S)と、ポ
リイソプレンを水素添加した相(EP)を持つトリブロ
ック(SEPS)型エラストマーで、(株)クラレから
販売されている商品名セプトン2023(SEPS)、
着色剤として石原産業(株)からタイペークR−830
として販売されている酸化チタンを使用した。なお、以
下の実施例および比較例の配合比率は全て重量部で示し
た。
【0022】実施例1〜7および比較例1〜8 ポリフェニレンエーテル、HIPS、難燃剤、酸化アン
チモン、安定剤、酸化チタンを表1、表2の比率でタン
ブラーで混合後、シリンダー温度250〜280℃に設
定したスクリュー径30mmの二軸押出機により溶融混
練した。ストランドカット方式で、押出機のノズル先端
から溶融物をストランド状に引取り、冷却水槽の40℃
の冷却水中に入るまでの時間、すなわち冷却時間と水槽
の水温を変化させて直径約3mmのストランド状に冷却
固化した。その後、冷却固化したストランド状物を鋭利
なカッタで切断し、切断面と切断面以外の部分の色相の
違いを目視により比較し、色相の違いのないものを1、
色相の違いの僅かにあるものを2、色相の違いの少しあ
るものを3、色相の違いのあるものを4、色相の違いの
大きいものを5とし、表1、表2の変色状態の欄に1〜
5の数字で表示した。
【0023】実施例8〜12および比較例9〜13 ポリフェニレンエーテル、SEPS、クエン酸、安定
剤、酸化チタンを表3、表4の比率でタンブラーで混合
後、シリンダー温度300〜320℃に設定したスクリ
ュー径30mmの二軸押出機により溶融混練した。それ
以降は、実施例1〜7と同様な方法で試験した。結果
は、表3、表4に併記したとおりである。
【0024】実施例13〜18および比較例14〜19 ポリフェニレンエーテル、SEPS、クエン酸、酸化チ
タンを表5、表6の比率でタンブラーで混合後、シリン
ダー温度300〜320℃に設定したスクリュウー径3
0mmの二軸押出機により溶融混練し、その後(株)神
戸製鋼所製水中カット造粒機によりペレットを得た。こ
のペレットに表5、表6の残りの成分を配合後、シリン
ダー温度290〜310℃に設定したスクリュー径30
mmの二軸押出機により溶融混練し、それ以降は、実施
例1〜7と同様な方法で試験した。結果は、表5、表6
に併記したとおりである。
【0025】
【発明の効果】本発明の製法で製造された樹脂組成物
は、成形品外観、機械的性質、耐熱性、寸法精度、成形
時の流動性を損なうことなく、特に成形品の色相のバラ
ツキのないという特長を有しているので、電気・電子部
品、機械部品、自動車部品、事務機の部品およびハウジ
ング、建築用品、雑貨など幅広い分野で使用できる。
【0026】
【表1】 実施例番号 1 2 3 4 5 6 7 組成 PPE 30 30 30 50 50 50 50 HIPS 57 57 57 37 37 37 37 難燃剤 9 9 9 9 9 9 9 酸化アンチモン 3 3 3 3 3 3 3 安定剤 1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 酸化チタン 1 1 1 1 1 1 1 冷却時間sec 6 3 1 6 3 1 6 冷却水温℃ 40 40 40 40 40 40 70 変色状態 2 2 1 2 2 1 2
【0027】
【表2】 比較例番号 1 2 3 4 5 6 7 8 組成 PPE 30 30 30 30 30 50 50 50 HIPS 57 57 57 57 57 37 37 37 難燃剤 9 9 9 9 9 9 9 9 酸化アンチモン 3 3 3 3 3 3 3 3 安定剤 1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 酸化チタン 1 1 1 1 1 1 1 1 冷却時間sec 10 13 15 1 3 8 10 15 冷却水温℃ 40 40 40 90 90 40 40 40 変色状態 3 4 5 注1 注1 3 4 5 注1:ストランドが波打ち、隣接したストランド同士が
くっつき、ペレット化できず。
【0028】
【表3】 実施例番号 8 9 10 11 12 組成 PPE 80 80 80 70 70 SEPS 17 17 17 27 27 クエン酸 1 1 1 1 1 安定剤 1 0.5 0.5 0.5 0.5 酸化チタン 2 2 2 2 2 冷却時間sec 6 3 1 3 1 冷却水温℃ 40 40 40 40 40 変色状態 2 2 1 2 1
【0029】
【表4】 比較例番号 9 10 11 12 13 組成 PPE 80 80 80 70 70 SEPS 17 17 17 27 27 クエン酸 1 1 1 1 1 安定剤 1 0.5 0.5 0.5 0.5 酸化チタン 2 2 2 2 2 冷却時間sec 10 10 15 10 15 冷却水温℃ 40 40 40 40 40 変色状態 4 4 5 4 5
【0030】
【表5】 実施例番号 13 14 15 16 17 18 組成 PPE 39 39 39 54 54 54 ボリアミド 50 50 50 35 35 35 SEPS 10 10 10 10 10 10 クエン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 安定剤 1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 酸化チタン 1 1 1 1 1 1 冷却時間se 6 3 1 6 3 1 冷却水温℃ 40 40 40 40 40 40 変色状態 2 2 1 2 2 1
【0031】
【表6】 比較例番号 14 15 16 17 18 19 組成 PPE 39 39 39 54 54 54 ボリアミド 50 50 50 35 35 35 SEPS 10 10 10 10 10 10 クエン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 安定剤 1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 酸化チタン 1 1 1 1 1 1 冷却時間 10 13 17 10 13 17 冷却水温 40 40 40 40 40 40 変色状態 3 4 5 4 4 5
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的に使用される、水冷によるストランドカ
ット方式を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンエーテル系樹脂を30重
    量%以上含む樹脂組成物を溶融混練し、混練物を冷却水
    に接触させて冷却するに際し、冷却水の温度を80℃以
    下とし、混練機出口から冷却水に接触するまでの時間を
    7秒以内とすることを特徴とする樹脂成形材料の製法。
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JP2011104809A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物成形体の製造方法
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