JPH0775470A - 両軸受リールのクラッチ操作装置 - Google Patents

両軸受リールのクラッチ操作装置

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Publication number
JPH0775470A
JPH0775470A JP22303193A JP22303193A JPH0775470A JP H0775470 A JPH0775470 A JP H0775470A JP 22303193 A JP22303193 A JP 22303193A JP 22303193 A JP22303193 A JP 22303193A JP H0775470 A JPH0775470 A JP H0775470A
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JP
Japan
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clutch
detaching
engaging
disengagement
engagement
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JP22303193A
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English (en)
Inventor
Jun Sato
純 佐藤
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両軸受リールにおいて、サミングを行いなが
らクラッチの係脱操作ができるようにする。 【構成】 このクラッチ操作装置は、ハンドル2とスプ
ール15とを連結あるいは連結解除するクラッチ機構を
有する両軸受リールに設けられており、クラッチ機構を
係合及び離脱させるためのクラッチ係脱機構19と、係
合位置と離脱位置との間で上下方向にスライド可能であ
り、かつ離脱位置で姿勢変更が可能なように1対の側板
8,9間に配置されたサムレスト17と、係脱制御機構
20とを備えている。前記係脱制御機構20は、サムレ
スト17の離脱位置への移行に伴ってクラッチ機構を離
脱させるとともにその離脱状態が維持されるようにクラ
ッチ係脱機構を制御し、離脱位置での姿勢変更に伴って
クラッチ機構の離脱状態を解除してクラッチ機構が係合
されるようにクラッチ係脱機構を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両軸受リールのクラッ
チ操作装置、特に、ハンドルと1対の側板間に回転自在
に支持されたスプールとを連結あるいは連結解除するク
ラッチ機構を有する両軸受リールのクラッチ操作装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に魚釣り用の両軸リールは、リール
本体を構成する1対の側板間にスプールが回転自在に支
持されており、リール本体の一方側に設けられたハンド
ルによってスプールが回転させられるようになってい
る。ハンドルとスプールとの間にはクラッチ機構が設け
られており、ハンドルからの駆動力をスプールに伝達し
たり、あるいは切断したりすることができるようになっ
ている。
【0003】前述のようなクラッチ機構を係合あるいは
離脱状態とするために、従来より各種の操作機構が提案
されている。たとえば、実開平2−81173号公報に
は、リール本体の一方の側板上に1つの操作部材を回動
自在に設け、この操作部材の操作により、クラッチレバ
ー及び連動機構を介してクラッチを係合、離脱すること
が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に示されたク
ラッチ操作機構では、1つの操作部材によってクラッチ
の係脱が可能であるので、操作が簡単で構造も簡単であ
る。ところで、両軸リールを用いた竿でキャスティング
する場合には、クラッチを離脱させると同時に、竿を持
った手の親指でスプールをブレーキングしながら、すな
わちサミングを行いながらキャスティングを行う。そし
て、このサミングを行う場合には、リール後端でスプー
ル後方に設けられたサムレストに親指をかけて行う。次
に、巻き上げに移るときにクラッチを係合させるが、ク
ラッチの係合操作のために、一旦スプールから親指を離
して側板に設けられた操作部材を操作しなければならな
い。しかし、クラッチを係合させる前にスプールから親
指を離すと、サミングができないためにバックラッシュ
により糸がもつれる場合がある。このことは、特に、キ
ャスティング後に、ルアーが水面に着水すると同時に又
はルアーを水底に着底させようとしているときにアタリ
があり、合わせを行わなければならないときに重要な障
害となる。
【0005】また、サミングしながらクラッチ操作し易
いように、サムレストの操作によってクラッチを離脱さ
せるものも提供されている。しかし、この場合にも、ク
ラッチを係合させるためには側板に設けられた別の操作
部材を操作する必要があり、前述と同様に、バックラッ
シュによる糸のもつれが生じる場合がある。本発明の目
的は、簡単な構造で、しかもサミングを行いながらサミ
ングを行っている指でクラッチの係脱を行うことができ
るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクラッチ操
作装置は、ハンドルと1対の側板間に回転自在に支持さ
れたスプールとを連結あるいは連結解除するクラッチ機
構を有する両軸受リールに設けられており、クラッチ係
脱機構と、操作レバーと、係脱制御機構とを備えてい
る。
【0007】前記クラッチ係脱機構はクラッチ機構を係
合及び離脱させるための機構である。前記操作レバー
は、係合位置と離脱姿勢との間で上下方向に移動可能で
あり、かつ前記離脱位置で姿勢変更が可能なように前記
1対の側板間に配置されている。前記係脱制御機構は、
操作レバーの離脱位置への移行に伴ってクラッチ機構を
離脱させるとともにその離脱状態が維持されるようにク
ラッチ係脱機構を制御し、離脱位置での姿勢変更に伴っ
てクラッチ機構の離脱状態を解除してクラッチ機構が係
合されるようにクラッチ係脱機構を制御する。
【0008】
【作用】本発明に係る両軸受リールのクラッチ操作装置
では、クラッチ機構はクラッチ係脱機構により係合及び
離脱される。そして、1対の側板間に操作レバーが配置
されており、この操作レバーを操作することにより、係
脱制御機構を介してクラッチ係脱機構が制御される。す
なわち、操作レバーを離脱位置とすることにより、クラ
ッチ機構は離脱させられ、かつその状態が維持される。
また、操作レバーを離脱位置で姿勢変更することによ
り、クラッチ機構の離脱状態が解除され、クラッチ機構
は係合させられる。
【0009】ここでは、操作レバーは1対の側板間に配
置されており、この操作レバーの操作によって、クラッ
チを離脱させるだけでなく係合させることも可能とな
る。このため、サミングを行いながらサミングを行って
いる指でそのままクラッチ操作を行うことができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例によるクラッチ操
作装置を採用した両軸受リールの平面図である。図に示
す両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側
方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル
2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスター
ドラグ3とを備えている。
【0011】図2で示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー
6及び第2カバー7とを有している。フレーム5は、所
定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対
の側板8,9と、これらの側板8,9を連結する前連結
部10及び後連結部11とを有している。1対のフレー
ム5内には、スプール15と、スプール15に均一に糸
を巻くためのレベルワインド機構16と、サミングを行
う場合の親指の当てとなるサムレスト17とが配置され
ている。またフレーム5と第2カバー7との間には、ハ
ンドル2からの回転力をスプール15及びレベルワイン
ド機構16に伝えるためのギア機構18と、クラッチの
係脱を行うためのクラッチ係脱機構19と、サムレスト
17の操作に応じてクラッチの係脱を制御するための係
脱制御機構20と、ドラグ機構21と、スプール15の
回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコント
ロール機構22とが配置されている。また、フレーム5
と第1カバー6との間には、キャスティング時のバック
ラッシュを抑えるためのマグネットブレーキ機構23が
配置されている。
【0012】スプール15は両側部にフランジ部15a
を有しており、両フランジ部15aの間に糸巻胴部15
bを有している。スプール15はその中心を貫通するス
プール軸16に固定されている。スプール軸16は軸受
によってフレーム5に回転自在に支持されており、第2
カバー7側の端部は第2フレーム7を貫通して側方に突
出するように延びている。
【0013】レベルワインド機構16は、1対の側板
8,9間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒25内
に回転自在に支持されたウォームシャフト26と、ライ
ンガイド27とを有している。ウォームシャフト26の
端部には、ギヤ機構18を構成するギア28が固定され
ている。また、ウォームシャフト26には螺旋状の溝2
6aが形成されており、ラインガイド27の一部がこの
螺旋状の溝26aに噛み合っている。このため、ギヤ機
構18を介してウォームシャフト26が回転させられる
ことにより、ラインガイド28はガイド筒25に沿って
往復動する。
【0014】ギア機構18は、ハンドル軸30に固定さ
れたマスターギア31と、マスターギア31に噛み合う
ピニオン32と、前述のウォームシャフト26端部に固
定されたギヤ28とを有している。ピニオン32は、一
端側外周部に形成された歯部32aと、他端側に形成さ
れた噛み合い部32bと、歯部32aと噛み合い部32
bとの間に形成された小径部32cとを有している。噛
み合い部32bの中心部には係合溝が形成されており、
スプール軸16に形成された係合凸部16aと係合ある
いは離脱が可能である。このような構成により、ピニオ
ン32の噛み合い部32bとスプール軸16の係合凸部
16aとによりクラッチ機構が構成されている。ここで
は、ピニオン32が外方に移動してその噛み合い部32
bの係合溝とスプール軸16の係合凸部16aとが離脱
すると、ハンドル軸30からの回転力はスプール軸16
に伝達されない。
【0015】次に、サムレスト17とクラッチ係脱機構
19と係脱制御機構20とを詳細に説明する。サムレス
ト17は、1対の側板8,9間の後部(図2下方)でス
プール後方に配置されている。また、図3及び図4に示
すように、フレーム5の側板8,9には長孔8a,9a
が形成されており、サムレスト17の回転軸17aがこ
の長孔8a,9aに回転自在に支持されている。このた
め、サムレスト17は長孔8a,9aに沿って上下方向
にスライドすることも可能である。なお、サムレスト1
7の前側面は後連結部11に当接しており、このため回
転可能な角度が規制されている。
【0016】クラッチ係脱機構19はクラッチヨーク4
0を有している。クラッチヨーク40は、図2及び図4
に示すように、スプール軸16の外周側に配置されてお
り、2本のピン41によってスプール軸16の軸芯と平
行に移動可能に支持されている。なお、スプール軸16
はクラッチヨーク40に対して相対回転が可能である。
すなわち、スプール軸16が回転しても、クラッチヨー
ク40は回転しないようになっている。また、クラッチ
ヨーク40はその中央部にピニオン32の小径部32c
に係合する係合部40aを有している。またクラッチヨ
ーク40を支持する各ピン41の外周で、クラッチヨー
ク40と第2カバー7との間にはスプリング42が配置
されており、クラッチヨーク40は常にスプリング42
によって内方(フレーム5側)に付勢されている。
【0017】このような構成では、通常状態ではピニオ
ン32は内方のクラッチ係合位置に位置しており、その
噛み合い部32bとスプール軸16の係合凸部16aと
が係合してクラッチ係合状態となっている。一方、クラ
ッチヨーク40によってピニオン32が外方に移動した
場合は、噛み合い部32bと係合凸部16aとの係合が
外れ、クラッチ離脱状態となる。
【0018】係脱制御機構20は、クラッチプレート4
5と、クラッチプレート45のさらに外方に配置された
クラッチカム46と、クラッチカム46のさらに外方に
配置された解除部材47と、爪部材48と、ラチェット
49とを有している。クラッチプレート45はハンドル
軸30を中心に回動が可能である。クラッチプレート4
5の後端側(サムレスト17側)は、サムレスト17の
回転軸17aに回動自在に連結されている。
【0019】クラッチカム46はスプール軸16を中心
に回動自在であり、半径方向外方に突出するフランジ部
46aと、解除部材47が装着される突出部46bと、
スプール軸16と同心のカム部46cとを有している。
図5に示すように、カム部46cの裏面には係合凹部4
6dが形成されており、クラッチプレート45の一部に
形成された係合突起45aがこの係合凹部46dに係合
している。また、図6に示すように、カム部46cの面
にはカム溝46eが形成されており、その一部には傾斜
するカム面46fが形成されている。カム溝46eには
クラッチヨーク40が係合しており、クラッチヨーク4
0の一部にはカム面46fと同様の傾斜を有する傾斜面
40bが形成されている。また、クラッチカム46のフ
ランジ部46aにはスプリング50の一端が係止されて
おり、スプリング50の他端は側板9に係止されてい
る。したがってクラッチカム46は、スプリング50に
より図4において常に時計回りに付勢されている。
【0020】図7に拡大して示すように、解除部材47
はクラッチカム46の突出部46b上に装着されてい
る。解除部材47には長孔47aが形成されており、こ
の長孔47aに、突出部46b上に固定されたピン51
が挿入されている。また解除部材47のラチェットホイ
ール49側の端部には、ラチェット当接用の突起47b
及びスプリング係止用の突起47eが形成されている。
また逆側の端部には、爪部材48当接用の突起47c
と、爪部材48を回動させるための傾斜面47dとを有
している。ピン51と突起47eとの間には、クラッチ
オフ操作時に解除部材47が必ずラチェットホイール4
9と干渉する位置にくるように、スプリング54が配置
されている。
【0021】爪部材48はクラッチプレート45及びク
ラッチカム46の外周側に配置されており、ピン52を
中心に回動自在である。そしてこの爪部材48は、捩じ
りばね53によって図4において反時計回りに付勢され
ている。このため、爪部材48の一端は解除部材47あ
るいはクラッチカム46の突出部46bに当接してい
る。
【0022】図2及び図4に示すように、サムレスト1
7の回転軸17aの一端には解除レバー55が装着され
ている。解除レバー55は回転軸17aに相対回転不能
に固定されている。この解除レバー55の先端は、サム
レスト17が長孔9aの下端側に移動した状態では爪部
材48の上端側に当接可能である。ラチェットホイール
49はハンドル軸30に相対回転不能に固定されてお
り、外周部に複数の歯50を有している。それぞれの歯
50は、一方の回転方向側の面は傾斜角度が小さい面5
0aとなっており、他方側の面は傾斜角度が大きい(ほ
ぼ90°)面50bとなっている。ラチェット49の上
方には、ストッパー機構56が配置されている。ストッ
パー機構56は、ラチェット49の一方側への回転を禁
止することによってスプール15の回転を停止させるた
めのものであり、回動レバー57と、カバー部材58と
を有している。回動レバー57は側板9に回動自在に装
着されている。また、カバー部材58は回動レバー57
の先端に取り付けられ、ラチェットホイール49の外周
面を挟持可能である。このカバー部材58とラチェット
ホイール49との摩擦によって、ラチェットホイール4
9の時計回りの回転時には回動レバー57が歯50と干
渉しない位置にまで撥ね上げられ、ラチェットホイール
49の回転が許容される。一方、反時計回りの回転時に
は回動レバー50が歯50と干渉する位置まで引き込ま
れ、その方向の回転が禁止される。
【0023】次に、ドラグ機構21等の他の機構につい
て説明する。ドラグ機構21は図2に示すように、マス
ターギア31に押圧される摩擦プレート60と、スター
ドラグ3の回転操作によって摩擦プレート60をマスタ
ーギア31に所定の力で押圧するための押圧プレート6
1とを有している。またキャスティングコントロール機
構22は、スプール軸16を挟むように配置された複数
のプレート62,63と、プレート62,63によるス
プール軸16の挟持力を調節するためのキャップ64と
を有している。キャップ64の内周部には雌ねじが形成
されており、第2カバー7側に形成された雄ねじと噛み
合っている。
【0024】マグネットブレーキ機構23は、ブレーキ
ケース65と、ブレーキケース65内に設けられたマグ
ネットホルダー66と、マグネットホルダー66に対向
するアルミ板等の導体部材67と、ブレーキ力調整用の
キャップ68とを有している。ブレーキケース65は一
方の側板8に固定され、導体部材67はスプール軸16
に固定されている。そしてマグネットホルダー66はブ
レーキケース65内に配置されており、導体部材67と
対向する面に複数のマグネット69を有している。マグ
ネットホルダー66の背面側(外方側)にはキャップ6
8側に突出する2本のピン70(図では1本のみを示し
ている)が固定されている。一方、キャップ68の内周
面には斜板カム部が形成されており、この斜板カム部に
ピン70が当接している。このような構成では、キャッ
プ68を回転させることにより、ピン70を介してマグ
ネット69と導電部材67との間の間隙を調整し、ブレ
ーキ力を調整することが可能である。
【0025】次に動作について説明する。通常の状態で
は、図2及び図4に示すように、クラッチヨーク40は
スプリング42によって内方に押されており、これによ
りピニオン32は係合位置に移動させられている。この
状態では、ピニオン32の噛み合い部32bとスプール
軸16の係合突起16aとが噛み合ってクラッチ係合状
態となっており、ハンドル2からの回転力は、ハンドル
軸30、マスターギア31及びピニオン32を介してス
プール軸16及びスプール15に伝達される。このと
き、キャスティングコントロール機構22のキャップ6
4の締め付け量を調整することにより、スプール15の
回転時の抵抗力を調整することが可能である。
【0026】キャスティングを行う場合には、サムレス
ト17が下方に押される。ここでは、サムレスト17は
側板8,9の長孔8a,9aに沿って下方の離脱位置に
移動する。サムレスト17とクラッチプレート45とは
回転軸17aによって連結されているので、サムレスト
17を下方に押すことによって、クラッチプレート45
はハンドル軸30を中心に図3において反時計回りに回
動する。クラッチプレート45とクラッチカム46と
は、図5に示すように係合凹部46d及び係合突起45
aによって係合しているので、クラッチプレート45が
反時計回りに回動すると、クラッチカム46もスプリン
グ50の付勢力に抗してスプール軸16を中心に反時計
回りに回動する。クラッチカム46が反時計回り(図6
ではR1方向)に回動すると、図6に示すように、クラ
ッチカム46のカム面46fにクラッチヨーク40の傾
斜面40bが当接しているので、クラッチヨーク40は
カム面46fに沿ってA方向(外側方向)に移動させら
れる。クラッチヨーク40はピニオン32の小径部32
cに係合しているので、クラッチヨーク40が外方に移
動することによってピニオン32も同方向に移動させら
れる。この状態では、ピニオン32の噛み合い部32b
とスプール軸16の係合突起16aとの噛み合いが外
れ、クラッチ離脱状態となる。この状態では、ハンドル
軸30からの回転はスプール軸16及びスプール15に
伝達されない。
【0027】クラッチ離脱時の様子を図8及び図9に示
す。ここで、サムレスト17が下方の離脱位置に移動す
ることによってクラッチプレート45及びクラッチカム
46が回転させられると、爪部材48の前方側の先端
は、図9に示すように、突出部46bの根元部に係合す
る。ここで、爪部材48は捩じりばね53によって突出
部46bの根元部に食い込むように付勢されているの
で、クラッチカム46は図9に示された位置に維持させ
られる。このため、クラッチヨーク40によってピニオ
ン32はクラッチ離脱位置に維持させられる。また、こ
のとき解除部材47は爪部材48の付勢力を傾斜面47
dで受け、ラチェットホイール49側へ移動している。
【0028】次に、このクラッチ離脱状態から再びクラ
ッチを係合させる場合には、サムレスト17の上部をさ
らに後方側に引いて、回転軸17aを中心に回転させ、
その姿勢を変更する。サムレスト17は、図3に示すよ
うに、後連結部11に支持されているので、サムレスト
17の上部を引くことによって、図3及び図9の実線で
示す姿勢から一点鎖線で示す姿勢に回転する。ここで、
サムレスト17と解除レバー55とは相対回転不能に連
結されているので、サムレスト17を回転させると解除
レバー55も実線に示す姿勢から一点鎖線に示す姿勢に
回転する。解除レバー55の先端は爪部材48の後方側
の一端に当接しているので、解除レバー55を回転させ
ると、爪部材48はピン52を中心に時計回りに回動
し、一点鎖線に示す状態となる。この状態では、爪部材
48の先端がクラッチカム46の突出部46bの根元部
から離れる。クラッチカム46はスプリング50によっ
て時計回りに付勢されているので、爪部材48と突出部
46bの根元部との係合が外れると、クラッチカム46
は図4に示す初期位置に戻る。このため、クラッチカム
46のカム溝46eに挿入されたクラッチヨーク40は
スプリング42によって図6に示すような位置に戻る。
これにより、ピニオン32は図2に示すようなクラッチ
係合位置に移動させられる。そしてその噛み合い部32
bがスプール軸16の係合突起16aと係合し、クラッ
チ係合状態となる。
【0029】また、図8及び図9に示すクラッチ離脱状
態において、ハンドル2によりハンドル軸30及びラチ
ェット49を時計回り(糸を巻き込む方向)に回転させ
れば、ラチェット49の歯50によって解除部材47の
突起47bが爪部材48側に押される。すると、爪部材
48の先端は解除部材47の傾斜面47dに沿って時計
回りに回動する。これにより、前記同様に、爪部材48
とクラッチカム46の突起部46bの根元部との係合が
外れ、クラッチカム46は初期位置に戻ってクラッチは
係合状態となる。
【0030】このような実施例では、サムレスト17の
みを操作することによってクラッチを離脱あるいは係合
状態とすることができる。したがって、キャスティング
時に親指をサムレスト17上に載せてサミングを行いな
がらクラッチの係脱制御を行うことができる。このた
め、バックラッシュによる糸のもつれを少なくすること
ができる。また、クラッチの係脱を別々の部材で行うも
のに比べて構造が簡単になる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明では、1対の側板間
に配置された1つの操作レバーを用いてクラッチの係合
及び離脱を行うことができる。したがって簡単な構造で
しかもサミングを行いながらクラッチの制御を行うこと
ができ、操作性が良好になるとともに、キャスティング
時のバックラッシュによる糸のもつれを少なくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるクラッチ操作装置が適
用された両軸受リールの平面図。
【図2】前記両軸受リールの断面平面図。
【図3】前記両軸受リールの部分断面側面図。
【図4】前記両軸受リールのカバーを外した状態の側面
図。
【図5】クラッチプレートとクラッチカムとの係合状態
を示す部分図。
【図6】クラッチカムとクラッチヨークとの係合状態を
示す部分図。
【図7】図4の拡大部分図。
【図8】クラッチ離脱時の図4に相当する図。
【図9】図8の拡大部分図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 ハンドル 8,9 側板 15 スプール 17 サムレスト 19 クラッチ係脱機構 20 係脱制御機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルと1対の側板間に回転自在に支持
    されたスプールとを連結あるいは連結解除するクラッチ
    機構を有する両軸受リールのクラッチ操作装置であっ
    て、 前記クラッチ機構を係合及び離脱させるためのクラッチ
    係脱機構と、 係合位置と離脱位置との間で上下方向に移動可能であ
    り、かつ前記離脱位置で姿勢変更が可能なように前記1
    対の側板間に配置された操作レバーと、 前記操作レバーの離脱位置への移行に伴って前記クラッ
    チ機構を離脱させるとともにその離脱状態が維持される
    ように前記クラッチ係脱機構を制御し、前記離脱位置で
    の姿勢変更に伴って前記クラッチ機構の離脱状態を解除
    して前記クラッチ機構が係合されるように前記クラッチ
    係脱機構を制御する係脱制御機構と、を備えた両軸受リ
    ールのクラッチ操作装置。
JP22303193A 1993-09-08 1993-09-08 両軸受リールのクラッチ操作装置 Pending JPH0775470A (ja)

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JP22303193A Pending JPH0775470A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 両軸受リールのクラッチ操作装置

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JP (1) JPH0775470A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004298096A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール

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JP2004298096A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール

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