JPH0775205A - 速度照査装置 - Google Patents

速度照査装置

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JPH0775205A
JPH0775205A JP21967193A JP21967193A JPH0775205A JP H0775205 A JPH0775205 A JP H0775205A JP 21967193 A JP21967193 A JP 21967193A JP 21967193 A JP21967193 A JP 21967193A JP H0775205 A JPH0775205 A JP H0775205A
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JP
Japan
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speed
measured
distance
sliding
traveling
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JP21967193A
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English (en)
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Fusaki Miura
浦 興 己 三
Takeshi Tango
後 健 丹
Masaji Sakaba
場 正 司 坂
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ATSにおいて、車輪が滑走した場合、計測
した走行速度を補正して実際の速度を把握し、車上パタ
ーンを発生してブレーキ信号を出力する。 【構成】 走行速度検出器7で速度発電機6の時間当た
りのパルス数を計測し、車輪回転数と車輪径とから走行
距離を換算し算出し、走行速度を走行距離と速度発電機
6のパルス間隔時間とから算出する。1秒間隔毎に、計
測速度V0 を記憶し、次の計測速度V1 と比較し、減速
度が設定値を越えた時点で滑走が始まったものと判定す
る。滑走検出中は滑走検出直前の計測速度V0 で走行し
たものとして距離カウントを補正する。計測速度V2
前回計測速度V1 を一旦上回り、その後同じか下回った
時点で滑走終了と判定する。滑走終了検出時点で、滑走
検出直前の計測速度V0 で1秒間走行したものとして距
離カウントを進め、以降は速度発電機6からのパルスに
よる距離カウントを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動列車停止システム
(Automatic Train Stop :ATS)における車上
パターンを出力する速度照査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動列車停止システム(ATS)は、地
上装置から信号機の灯色に応じて定められた制限速度に
対応した周波数のATS信号電流をレールに流し、この
信号を受信した地上装置が走行速度と制限速度を比較し
てブレーキで速度制御するもので、列車の安全運行を確
保するための保安装置である。
【0003】ATS信号は、信号機から列車に向かって
流され、車輪によってルートが短絡されるので、列車の
後ろにはATS信号が流れない。ATS信号がないと後
ろの列車は走行できないので、一信号区間には一列車し
か入れないことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の自動列車停止シ
ステムにおいて、列車の走行速度や走行距離は、車輪の
回転数を把握し車上の速度照査装置が計算する。安全な
列車運行のために減速運転曲線どおりの運転を実行する
ための速度制御の基本は、正確な走行速度を測定するこ
とである。レール上を車輪が密着して回転ロスが皆無で
あれば、回転数と車輪の径からの測定走行距離と実際の
走行距離との差は零であるが、現実には車輪の滑走があ
り、車上の走行速度や走行距離を分析し補正して実際の
走行状態を把握しないと、正確な運行制御ができないと
いう問題がある。
【0005】例えば、信号機から指示により駅に接近
し、正確な停止位置に停車するために停止位置迄の距離
を考慮してブレーキを掛けた場合、車輪に滑走が生じる
と車上の走行速度や走行距離に誤差がでる。この値を如
何に分析し補正して実際の走行状態を検出するかという
問題があり、これを解決しないと停止動作が妨げられた
り、停止位置を通過する事故になりかねない。
【0006】上記の事例でも明らかなように、従来は車
輪の滑走開始とその終了を検出することがなく、その補
正ができないため滑走時の正確な停止位置に停車するこ
とができなかった。したがって正確な車上の走行速度や
走行距離を確実に解析することができないという問題が
あった。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、車輪がレール上を滑走した場合でも、正
しくATSを動作させることのできる信頼性の高い速度
照査装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、車輪がレール上を滑走したことを検出
し、滑走検出直前の計測速度などから走行状態をシュミ
レーションして、移動距離および速度の測定値を補正す
るようにしたものである。
【0009】また、本発明は上記の滑走検出中は、滑走
検出直前の計測速度から一定の減速度で減速走行したも
のとして、移動距離および速度の測定値を補正するよう
にしたものである。
【0010】
【作用】本発明による速度照査装置は、速度発電機から
の車輪の回転数と車輪の直径から走行速度を測定し、走
行速度と制限速度を比較して走行速度が高い時にブレー
キ信号をブレーキ制御部に出力する。また、地上装置か
ら低速パターンおよび高速パターン発生信号を受けて、
走行距離によって制限速度を決める車上パターンを発生
させ、測定した走行速度との比較を行ない、測定した走
行速度の変化の度合から滑走を検出し、速度の測定値を
補正する。このように、本発明は、速度照査パターンを
発生して、列車運転の安全を確保したり、自動的に速度
を制御したりするATSシステムへの適用に好適であ
る。
【0011】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例に
おける構成を示すもので、このATSシステムは、地上
装置からの指示と車上装置の走行速度パターンの作成と
により、列車運転の安全を確保するようにしたものであ
る。図1において、1はレール、2はレール1の近傍に
配置された地上発信機、自動区間送信機、高速パターン
送信機、接近検知器等の地上装置、3は地上装置2から
の信号を受信する受電器(アンテナ)、4は受電器3か
らの信号を受信する受信機、5は列車の車輪、6は車輪
5の車軸に取り付けられた速度発電機、7は速度発電機
6からのパルス信号を受信して列車の走行速度を検出す
る走行速度検出器、8は補正のための走行速度を計測す
る走行速度計測部、9は検出された走行速度を積分して
走行距離をカウントする走行距離計測部、10は車上に
おける速度パターンを作成する車上パターン作成部、1
1は車輪5の滑走を検出する滑走検出部、12は走行速
度検出器7からの走行速度信号と受信機4からの制限速
度信号とを比較して走行速度信号が制限速度信号を超え
た場合にブレーキ信号を出力するとともに、装置各部を
制御する速度照査部、13は速度照査部12からのブレ
ーキ信号を受けて制動装置を動作させるブレーキ制御部
である。
【0012】次に上記実施例の動作について説明する。
図1において、駅誤通過防止区間およびカーブ区間にお
いては、地上装置2における高速パターン送信機から高
速パターン発生信号を受電器3で感知して受信機4で信
号化して速度照査部12に入力する。速度照査部12
は、車上パターン作成部10に対し高速パターンを走行
距離に対応して発生させる。また、終端防護区間におい
ては、地上装置2における高速パターン送信機から低速
パターン発生信号(制限速度20km/h以下)を受電
器3で感知して受信機4で信号化して速度照査部12に
入力する。速度照査部12は、車上パターン作成部10
に対し低速パターンを走行距離に対応して発生させる。
例えば、120km/hで走行する列車が、停車駅の列
車停止位置の前方600mの地上に設置された高速パタ
ーン送信機からの高速パターン作成指令信号を受信し、
停止位置に停車するために1m走行毎の制限速度を算出
した高速パターンを作成する。
【0013】走行速度検出器7で速度発電機6の時間当
たりのパルス数を計測し、走行車輪回転数と車輪径とか
ら走行距離を換算し算出する。走行速度は、この走行距
離と速度発電機6のパルス間隔時間から算出する。パル
ス間隔の計測は、精度を高くするため8発分の速度発電
機6のパルス間の高速クロック数をカウントして行な
う。計算した速度は、速度照査部12において受信機4
からの制限速度と比較され、走行速度が制限速度を超過
している時は、ブレーキ制御部13にブレーキ信号を出
力して制動装置を動作させる。
【0014】車上パターン作成部10における速度車上
パターンは、一定距離走行毎に発生させる。地上装置2
から高速パターン発生信号を受信した時は、実ブレーキ
距離に基づいて算出された速度120km/hからの減
速5km/h毎の距離データから、1m毎のデータを算
出して使用する。低速パターン発生信号を受信した時
は、実ブレーキ距離に基づいて算出された速度20km
/hからの1m毎の速度パターンデータから0.5mの
データを算出して使用する。
【0015】次に、車輪の滑走が生じた場合の走行距離
および速度の補正方法について図2および図3を参照し
て説明する。図2は本発明の第1の実施例における補正
処理を示しており、図3はそのタイミング線図である。
信号機から指示により駅に接近し、正確な停止位置に停
車するためには停止位置までの距離を考慮してブレーキ
を掛ける必要がある。その際、車輪に滑走が生じると、
車上の走行速度や走行距離に誤差がでる。以下、この滑
走補正処理について、補正タイミング1と2に分けて説
明する。
【0016】まず、補正タイミング1において、列車の
走行速度を上記した方法で検出して計測速度V0 を得る
(ステップ21)。次に一定時間例えば1秒経過後(ス
テップ22)、次の計測速度V1 を得て(ステップ2
3)、先の計測速度V0 と比較し、減速度が設定値例え
ば4.6km/h/sを越えたかどうかを判断し(ステ
ップ24)、越えない場合はV1 をV0 に代入して(ス
テップ25)、上記の処理を繰り返す。減速度が設定値
を越えた場合は、滑走が始まったものと判断し、先の計
測速度V0 を走行速度計測部8に記憶して以降の走行距
離の計測を中断する(ステップ26)。滑走検出直前ま
での走行距離の計測は、速度発電機6のパルス数と車輪
径とから算出しており、滑走検出中は、滑走検出直前の
計測速度V 0 で走行したものとして走行距離計測部9で
距離カウントを補正する。すなわち滑走検出後1秒経過
後に(ステップ27)、滑走検出直前の計測速度V0
1秒間走行したものとして距離を補正するとともに(ス
テップ28)、次の速度V2を検出する(ステップ2
9)。そして計測速度V2 が前回の計測速度V1 を上回
っているかどうかを判定し(ステップ30)、上回って
いなければ滑走がまだ続いているものとしてV1 をV0
に代入し(ステップ31)、1秒経過後に(ステップ3
2)、再びステップ28からの処理を繰り返す。V2
1 を上回っている場合は、一応滑走が終了したものと
するが、念のためさらに1秒経過後(ステップ33)、
0 で走行距離を補正した後(ステップ34)、次のV
3 を検出して(ステップ35)、V3 を前回のV2 と比
較する(ステップ36)。V3 がV 2 以下でない場合
は、まだ滑走していると判断してV3 をV2 に代入し
(ステップ37)、1秒経過後(ステップ38)、再び
ステップ34からの処理を繰り返す。V3 がV2 以下の
場合は、滑走が終了したものと判断する(ステップ3
9)。滑走終了検出時点では、滑走検出直前の計測速度
0 で1秒間走行したものとして距離カウントを進め、
以降は速度発電機6からのパルスによる距離カウントを
行なう(ステップ40)。
【0017】このように、補正タイミング1の場合、滑
走検出から滑走終了検出時点までは滑走検出直前の計測
速度V0 で走行したものとして距離カウントを進めるこ
とになる。滑走検出から1秒間は距離カウントが進まな
いが、その1秒間の仮定走行距離が当該1秒の最後に加
算される。ただし、滑走検出に要する1秒間の距離カウ
ントは、速度発電機6によるため、次に述べる補正タイ
ミング2より補正量は少なくなる。
【0018】次に、補正タイミング2においては、滑走
検出直前の1秒間は、速度発電機6からのパルスによる
距離カウントを行ない、滑走検出と同様にこの1秒間滑
走検出直前の計測速度V0 で走行したものとして距離カ
ウントを進める。そして滑走終了検出時点では、滑走検
出直前の計測速度V0 で走行したものとして距離カウン
トを進め、以降は速度発電機6からのパルスによる距離
カウントを行なう。
【0019】この補正タイミング2の場合、滑走検出1
秒前から滑走終了検出時点までは、滑走検出直前の計測
速度V0 で走行したものとして距離カウントを進めるこ
とになる。ただし、滑走検出に要する1秒間の距離カウ
ントは、速度発電機6によるものと補正分が重複加算さ
れるため、先の補正タイミング1より補正量は多くな
る。
【0020】本実施例における補正量は、下記式(1)
のように滑走時は一定の減速度βで速度が変化している
ものと仮定すると、下記式(2)の第2項分だけ余計に
補正されることになる。この値は、走行速度とは無関係
で、補正する時間によって定まるものである。
【0021】
【数1】
【0022】このように、本実施例においては、低速パ
ターンまたは高速パターン発生信号を受けて、走行距離
によって制限速度を決める車上パターンを発生させ、走
行速度との比較を行なうことができ、車輪がレール上を
滑走したことを検出した場合は、滑走検出直前の計測速
度で走行したものとして、走行距離および速度の測定値
を補正するので、正確な減速または停止ができ、駅誤通
過を回避することができる。
【0023】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について説明する。本実施例は、上記第1の実施例とは
滑走検出時の補正方法が異なるだけであり、装置構成は
図1に示したものと同じなので、構成についての重複し
た説明は省略する。図4は本発明の第2の実施例におけ
る補正処理を示しており、図5はそのタイミング線図で
ある。上記した第1の実施例においては、パターン発生
時点で既に滑走している場合、滑走を検出できたとして
も、滑走終了時点まで一定速度として加算するので、補
正することが逆効果になることがある。そこで、この第
2の実施例では、滑走したことを検出し、滑走検出直前
の計測速度から減速度で減速走行したものとして、走行
距離および速度の測定値を補正するようにしたものであ
る。以下、実施例1と同様に補正タイミング1と2に分
けて説明する。図4において、ステップ41から50ま
では実施例1と同じであり、一定間隔(例:1秒)毎
に、上記の計測速度V0 を記憶し、次の計測速度V1
比較し、減速度が設定値(例:4.6km/h/s)を
越えた時点で滑走が始まったものと判定する。走行距離
の計測は、滑走検出直前までは、速度発電機6のパルス
数と車輪径とから算出しており、滑走検出中は滑走検出
直前の計測速度V0 から減速度β(例:β=2.2km
/h/sの場合)で減速走行したものとして距離カウン
トを補正する(ステップ51、52、53およびステッ
プ58、59、60)。すなわち、滑走検出直前1秒間
は、速度発電機6からのパルスによる距離カウントを行
なっており、次の1秒間は距離カウントを行なわず、こ
の1秒間の最後に減速度を計算に入れた仮定速度で1秒
間走行したものとして距離カウントを進める。そして滑
走時に、計測速度V2 が前回計測速度V1 を一旦上回り
(ステップ50)、次のV3 がV2 以下になった時点
(ステップ57)で滑走終了と判定する。滑走終了検出
時点では、仮定速度で1秒間走行したものとして距離カ
ウントを進め、以降は速度発電機6からのパルスによる
距離カウントを行なう。
【0024】このように、上記した補正タイミング1の
場合、滑走検出から滑走終了検出時点までは、仮定速度
で走行したものとして距離カウントを進めることにな
る。滑走検出から1秒間は距離カウントが進まないが、
その1秒間の仮定走行距離が当該1秒の最後に加算され
る。ただし、滑走検出に要する1秒間の距離カウント
は、速度発電機6によるため、次に述べる補正タイミン
グ2より補正量は少なくなる。
【0025】補正タイミング2においては、滑走検出直
前の1秒間は、速度発電機6からのパルスによる距離カ
ウントを行ない、滑走検出と同様にこの1秒間滑走検出
直前の計測速度V0 で走行したものとして距離カウント
を進める。滑走終了検出時点では、滑走検出直前の計測
速度Vで走行したものとして距離カウントを進め、以降
は速度発電機04からのパルスによる距離カウントを行
なう。
【0026】この補正タイミング2の場合、滑走検出1
秒前から滑走終了検出時点までは、滑走検出直前の計測
速度V0 で走行したものとして距離カウントを進めるこ
とになる。ただし、滑走検出に要する1秒間の距離カウ
ントは、速度発電機6によるものと補正分が重複加算さ
れるため、先の補正タイミング1より補正量は多くな
る。
【0027】本実施例における補正量は、上記式(1)
のように滑走時は一定の減速度βで速度が変化している
ものと仮定すると、上記式(2)の第2項分も補正され
ることになり、実施例1に比べ、式(2)の第2項分も
考慮した補正になる。
【0028】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について説明する。本実施例は、上記第1および第2の
実施例とは滑走時の補正方法が異なるだけであり、装置
構成は図1に示したものと同じなので、構成についての
重複した説明は省略する。図6は本発明の第3の実施例
における補正処理を示しており、図7はそのタイミング
線図である。また図8は第3の実施例における滑走検出
処理を示している。上記第2の実施例においては、パタ
ーン発生時点で既に滑走している場合、滑走を検出でき
たとしても、滑走終了時点までの一定の減速度で減速し
たとして計算するので、補正することが逆効果になる可
能性がある。そこで、本実施例では、車両がレール上を
滑走したことを検出し、滑走検出直前の計測速度が、測
定速度より高い場合は、滑走終了検出直前の計測速度か
ら減速度で減速走行したものとして逆算し、不足距離を
加算して走行距離および速度の測定値を補正するように
したものである。
【0029】図6において、ステップ61から80は実
施例2のステップ41から60と同じである。すなわ
ち、一定間隔(例:1秒)毎に、上記の計測速度V0
記憶し、次の計測速度V1 と比較し、減速度が設定値
(例:4.6km/h/s)を越えた時点で滑走が始ま
ったものと判定する。走行距離の計測は、滑走検出直前
までは、速度発電機6のパルス数と車輪径とから算出し
ており、滑走検出中は滑走検出直前の計測速度V0 から
減速度β(例:β=2.2km/h/sの場合)で減速
走行したものとして距離カウントを補正する。すなわ
ち、滑走検出直前1秒間は、速度発電機6からのパルス
による距離カウントを行なっており、次の1秒間は距離
カウントを行なわず、この1秒間の最後に減速度を計算
に入れた仮定速度で1秒間走行したものとして距離カウ
ントを進める。
【0030】滑走時に、計測速度V2 が前回計測速度V
1 を一旦上回り(V2 >V1 )、その後同じか下回った
(V3 ≦V2 )時点で滑走終了と判定するが、滑走終了
検出直前の計測速度V3 が滑走検出検出直前の計測速度
s より高い(V3 >Vs )場合は(ステップ80
A)、滑走終了検出直前の計測速度V3 まで減速度β
(例:β=2.2km/h/sの場合)で減速走行した
ものとして逆算し、式(4)の不足距離を加算する(ス
テップ80B)。なお、滑走検出から滑走終了までのk
秒間は、速度発電機6からのパルスによる距離カウント
を中止する。 (V3 −Vs )×k/3.6+2.2×k×k/7.2 (m) …(4)
【0031】なお、パターン発生時点で既に滑走してい
る場合、滑走を検出できれば前述の補正方法の逆効果は
避けることができるが、滑走終了時点での距離補正が大
きな地になる可能性が高い。したがって、図9に示すよ
うに、パターン発生時点で計測速度が特定速度時点
(例:50km/h)で滑走検出中であれば(ステップ
101〜104)、速度発電機6からのパルスによる距
離カウントを中断し(ステップ105)、1秒経過後の
最後に減速度を計算に入れた仮定速度で1秒間走行した
ものとして、パターンが終了するまで距離カウントを進
めるものとする(ステップ106〜108)。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、車輪がレール上を滑走したことを検出する手段を有
し、滑走検出直前の計測速度で走行したものとして、走
行距離および速度の測定値を補正するので、滑走による
誤差のない安全な駅定位置停止制御を行なうことがで
き、また補正により速度オーバーを確実に検出し、安全
にブレーキ出力を行なうことができ、信頼性の高い速度
照査装置を実現できる。
【0033】本発明はまた、滑走検出直前の計測速度か
ら一定の減速度で減速走行したものとして、走行距離お
よび速度の測定値を補正するので、より信頼性の高い速
度照査装置を実現できる。
【0034】本発明はさらに、車両がレール上を滑走し
たことを検出し、滑走検出直前の計測速度が、測定速度
より高い場合は、滑走終了検出直前の計測速度から一定
の減速度で減速走行したものとして逆算し、不足距離を
加算して走行距離および速度の測定値を補正するので、
より信頼性の高い速度照査装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例における速度照査装置の構成
を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における滑走補正処理を
示す流れ図
【図3】本発明の第1の実施例の滑走補正処理における
タイミング線図
【図4】本発明の第2の実施例における滑走補正処理を
示す流れ図
【図5】本発明の第2の実施例の滑走補正処理における
タイミング線図
【図6】本発明の第3の実施例における滑走補正処理を
示す流れ図
【図7】本発明の第2の実施例の滑走補正処理における
タイミング線図
【図8】本発明の第3の実施例における滑走検出処理を
示す流れ図
【図9】本発明の第3の実施例における滑走距離補正処
理を示す流れ図
【符号の説明】
1 レール 2 地上装置 3 受電器(アンテナ) 4 受信機 5 車輪 6 速度発電機 7 走行速度検出器 8 走行速度計測部 9 走行距離計測部 10 車上パターン作成部 11 滑走検出部 12 速度照査部 13 ブレーキ制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上側に信号機の現示に対応して情報を
    切り替えて出力する地上装置と、車上側に前記地上装置
    からの情報を受信する車上受信機と、車輪の回転数から
    走行速度を検出する走行速度検出器と、走行速度を積分
    して走行距離をカウントする走行距離計測部と、前記車
    上受信機からの情報に応じて停止点までの距離に対する
    安全限度速度を与える車上パターン作成部と、車輪がレ
    ール上を滑走したことを検出する滑走検出部と、前記走
    行速度検出器からの速度出力と走行距離計測値に対応す
    る前記車上パターン上の安全制限速度とを比較し、走行
    速度が限界を越える場合にブレーキ制御部にブレーキ信
    号を出力するとともに、滑走検出時には、滑走検出直前
    の計測速度で走行したものとして走行距離および速度の
    測定値を補正する速度照査部とを備えた速度照査装置。
  2. 【請求項2】 速度照査部が、滑走検出時には、滑走検
    出直前の計測速度から一定の減速度で減速走行したもの
    として走行距離および速度の測定値を補正することを特
    徴とする請求項1記載の速度照査装置。
  3. 【請求項3】 速度照査部が、滑走検出時には、滑走検
    出直前の計測速度が測定速度より高い場合に滑走終了検
    出直前の計測速度から一定の減速度で減速走行したもの
    として逆算し、不足距離を加算して走行距離および速度
    の測定値を補正することを特徴とする請求項1記載の速
    度照査装置。
JP21967193A 1993-09-03 1993-09-03 速度照査装置 Pending JPH0775205A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001292509A (ja) * 2000-04-06 2001-10-19 East Japan Railway Co 列車制御装置
JP2008206369A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Shikoku Railway Co 誤通過防止支援装置、誤通過防止支援方法、及びコンピュータプログラム
JP2021040396A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 株式会社東芝 列車制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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