JPH0775194A - スピーカシステム - Google Patents
スピーカシステムInfo
- Publication number
- JPH0775194A JPH0775194A JP21831793A JP21831793A JPH0775194A JP H0775194 A JPH0775194 A JP H0775194A JP 21831793 A JP21831793 A JP 21831793A JP 21831793 A JP21831793 A JP 21831793A JP H0775194 A JPH0775194 A JP H0775194A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency characteristic
- speaker system
- audio signal
- speaker
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【構成】 オーディオ信号源11とスピーカユニット1
4の前段に接続された増幅器13との間に、オーディオ
信号を遅延させる、遅延時間τが、 【数1】 を満たす遅延器と、この遅延器の出力信号の振幅を調整
する利得調整器と、オーディオ信号と前記利得調整器の
出力信号とを加算する加算器とによって構成される周波
数特性補正手段12を挿入する。 【効果】 音道の音圧周波数特性のディップとピーク
を、周波数特性補正手段12の周波数特性のピークとデ
ィップでそれぞれ打ち消し、スピーカシステムの再生音
の音圧周波数特性を平坦にすることができる。
4の前段に接続された増幅器13との間に、オーディオ
信号を遅延させる、遅延時間τが、 【数1】 を満たす遅延器と、この遅延器の出力信号の振幅を調整
する利得調整器と、オーディオ信号と前記利得調整器の
出力信号とを加算する加算器とによって構成される周波
数特性補正手段12を挿入する。 【効果】 音道の音圧周波数特性のディップとピーク
を、周波数特性補正手段12の周波数特性のピークとデ
ィップでそれぞれ打ち消し、スピーカシステムの再生音
の音圧周波数特性を平坦にすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカユニット前面
に音道が存在するドームスピーカ方式のスピーカシステ
ムにおいて、再生音の周波数特性を平坦にすることがで
きるスピーカシステムに関するものである。
に音道が存在するドームスピーカ方式のスピーカシステ
ムにおいて、再生音の周波数特性を平坦にすることがで
きるスピーカシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スピーカシステムとそのキャビネ
ット設置場所の形状に制約がある場合、キャビネットに
取り付けられたスピーカユニットの前面に音道を取り付
けて、所定の場所にそのスピーカシステムの音波放射口
を設置することを可能とするドームスピーカ方式があっ
た。図3に従来のスピーカシステムのブロック図を示
す。31はオーディオ信号源、32はオーディオ信号源
31に接続された増幅器、33は増幅器32に接続され
たスピーカユニット、34はスピーカユニット33を取
り付けたキャビネット、35はスピーカユニット33の
前面に取り付けられた音道、36は音道35前面の音波
放射口である。
ット設置場所の形状に制約がある場合、キャビネットに
取り付けられたスピーカユニットの前面に音道を取り付
けて、所定の場所にそのスピーカシステムの音波放射口
を設置することを可能とするドームスピーカ方式があっ
た。図3に従来のスピーカシステムのブロック図を示
す。31はオーディオ信号源、32はオーディオ信号源
31に接続された増幅器、33は増幅器32に接続され
たスピーカユニット、34はスピーカユニット33を取
り付けたキャビネット、35はスピーカユニット33の
前面に取り付けられた音道、36は音道35前面の音波
放射口である。
【0003】以上のように構成されたスピーカシステム
は、キャビネット34として十分に必要な体積を確保で
きないような場所にスピーカシステムを設置すべき要望
が生じた場合に、スピーカユニット33の前面に音道3
5を設けることにより、スピーカシステムの音波放射口
36とキャビネット34の設置場所をそれぞれに分離す
ることを可能としている。
は、キャビネット34として十分に必要な体積を確保で
きないような場所にスピーカシステムを設置すべき要望
が生じた場合に、スピーカユニット33の前面に音道3
5を設けることにより、スピーカシステムの音波放射口
36とキャビネット34の設置場所をそれぞれに分離す
ることを可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスピーカシステムの構成では、スピーカユニット3
3の前面に音道35を設けるために、音道の軸長をLと
したとき、
来のスピーカシステムの構成では、スピーカユニット3
3の前面に音道35を設けるために、音道の軸長をLと
したとき、
【0005】
【数2】
【0006】で表される音道35の複数の共振周波数f
mと、
mと、
【0007】
【数3】
【0008】で表される音道35の複数の反共振周波数
fn’とにより、スピーカシステムの音圧周波数特性に
複数のピーク、およびディップを生じるという問題点が
あった。
fn’とにより、スピーカシステムの音圧周波数特性に
複数のピーク、およびディップを生じるという問題点が
あった。
【0009】そこで本発明は、ドームスピーカ方式のス
ピーカシステムにおいて音圧周波数特性を平坦にするス
ピーカシステムを提供することを目的としたものであ
る。
ピーカシステムにおいて音圧周波数特性を平坦にするス
ピーカシステムを提供することを目的としたものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した問題点を解決す
るために本発明のスピーカシステムは、オーディオ信号
源と増幅器の間に、オーディオ信号を遅延させる遅延時
間τが、
るために本発明のスピーカシステムは、オーディオ信号
源と増幅器の間に、オーディオ信号を遅延させる遅延時
間τが、
【0011】
【数4】
【0012】であるような遅延器と、前記遅延器の出力
信号の振幅を調整する利得調整器と、オーディオ信号と
利得調整器の出力とを加算する加算器とを挿入したもの
である。
信号の振幅を調整する利得調整器と、オーディオ信号と
利得調整器の出力とを加算する加算器とを挿入したもの
である。
【0013】
【作用】本発明は上記した構成により、遅延器と利得調
整器と加算器によって構成されるディジタルフィルタの
周波数特性のピークで、音道の反共振による音圧周波数
特性のディップを打ち消し、かつディジタルフィルタの
周波数特性のディップで音道の共振による音圧周波数特
性のピークを打ち消すことにより、従来のドームスピー
カ方式の音圧周波数特性を改善し平坦にすることができ
る。
整器と加算器によって構成されるディジタルフィルタの
周波数特性のピークで、音道の反共振による音圧周波数
特性のディップを打ち消し、かつディジタルフィルタの
周波数特性のディップで音道の共振による音圧周波数特
性のピークを打ち消すことにより、従来のドームスピー
カ方式の音圧周波数特性を改善し平坦にすることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明のスピーカシステムの実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例のスピーカシステ
ムのブロック図を示したものである。11はオーディオ
信号源、12はオーディオ信号源11に接続された周波
数特性補正手段、13は周波数特性補正手段に12接続
された増幅器、14は増幅器13に接続されたスピーカ
ユニット、15はスピーカユニット14を取り付けたキ
ャビネット、16はスピーカユニット14の前面に取り
付けた音道である。
ムのブロック図を示したものである。11はオーディオ
信号源、12はオーディオ信号源11に接続された周波
数特性補正手段、13は周波数特性補正手段に12接続
された増幅器、14は増幅器13に接続されたスピーカ
ユニット、15はスピーカユニット14を取り付けたキ
ャビネット、16はスピーカユニット14の前面に取り
付けた音道である。
【0016】従来例において述べたように、スピーカユ
ニット14の前面に音道16を持つドームスピーカ方式
のスピーカシステムでは、音道16による閉管の共振と
反共振が起こる。軸長Lの音道16の共振周波数fmは
(数2)で表わされ、また、反共振周波数fn’は(数
3)で表わされる。音速を毎秒340m、音道16の軸
長を34cmとすると、その共振周波数f1,f2、f3
は(数2)により、250Hz、750Hz、1250
Hz、・・・となり、スピーカシステムの音圧周波数特
性はそれらの周波数においてピークを生じ、また、その
反共振周波数f1’,f2’,f3’は(数3)によ
り、500Hz、1000Hz、1500Hz、・・・
となり、スピーカシステムの音圧周波数特性はそれらの
周波数においてディップを生じる。
ニット14の前面に音道16を持つドームスピーカ方式
のスピーカシステムでは、音道16による閉管の共振と
反共振が起こる。軸長Lの音道16の共振周波数fmは
(数2)で表わされ、また、反共振周波数fn’は(数
3)で表わされる。音速を毎秒340m、音道16の軸
長を34cmとすると、その共振周波数f1,f2、f3
は(数2)により、250Hz、750Hz、1250
Hz、・・・となり、スピーカシステムの音圧周波数特
性はそれらの周波数においてピークを生じ、また、その
反共振周波数f1’,f2’,f3’は(数3)によ
り、500Hz、1000Hz、1500Hz、・・・
となり、スピーカシステムの音圧周波数特性はそれらの
周波数においてディップを生じる。
【0017】ここで、図2に、図1に示した周波数特性
補正手段12のブロック構成図を示す。周波数特性補正
手段12は、(数4)を満たす遅延時間τが2msの遅延
器21と、遅延器21の出力信号の振幅を調整する利得
調整器22と、利得調整器22の出力とオーディオ信号
源11からの信号とを加算する加算器23とで構成され
たディジタルフィルタである。
補正手段12のブロック構成図を示す。周波数特性補正
手段12は、(数4)を満たす遅延時間τが2msの遅延
器21と、遅延器21の出力信号の振幅を調整する利得
調整器22と、利得調整器22の出力とオーディオ信号
源11からの信号とを加算する加算器23とで構成され
たディジタルフィルタである。
【0018】この周波数特性補正手段12をオーディオ
信号源11とスピーカユニット前段の増幅器13との間
に挿入すると、ディジタルフィルタである周波数特性補
正手段12の周波数特性は500Hz、1000Hz、
1500Hz、・・・がピーク、250Hz、750H
z、1250Hz、・・・がディップとなることによ
り、音道6によって生じるピークとディップが周波数特
性補正手段12によるディップとピークでそれぞれ打ち
消され、スピーカシステムの音圧周波数特性は平坦化さ
れる。
信号源11とスピーカユニット前段の増幅器13との間
に挿入すると、ディジタルフィルタである周波数特性補
正手段12の周波数特性は500Hz、1000Hz、
1500Hz、・・・がピーク、250Hz、750H
z、1250Hz、・・・がディップとなることによ
り、音道6によって生じるピークとディップが周波数特
性補正手段12によるディップとピークでそれぞれ打ち
消され、スピーカシステムの音圧周波数特性は平坦化さ
れる。
【0019】なお、本実施例では音道16の共振周波数
fmと反共振周波数fn’はそれぞれ1次から3次まで
を主に説明したが、これは3次までに限られるものでは
なく4次以上の高次についても同様に音道16のピーク
とディップが周波数特性補正手段12のディップとピー
クでそれぞれ打ち消される。
fmと反共振周波数fn’はそれぞれ1次から3次まで
を主に説明したが、これは3次までに限られるものでは
なく4次以上の高次についても同様に音道16のピーク
とディップが周波数特性補正手段12のディップとピー
クでそれぞれ打ち消される。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、スピーカユニッ
トの前面に音道を設けたドームスピーカ方式のスピーカ
システムにおいて、スピーカユニットの前段に接続され
た増幅器とオーディオ信号源との間に、オーディオ信号
を遅延させる遅延器と、遅延器の出力信号の振幅を調整
する利得調整器と、利得調整器の出力信号とオーディオ
信号源からの信号とを加算する加算器とによって構成さ
れるディジタルフィルタを挿入し、音道の音圧周波数特
性の複数のピークと複数のディップを、ディジタルフィ
ルタの周波数特性の複数のディップと複数のピークでそ
れぞれ打ち消すことにより、スピーカシステムの音圧周
波数特性を平坦にすることが可能となる。
トの前面に音道を設けたドームスピーカ方式のスピーカ
システムにおいて、スピーカユニットの前段に接続され
た増幅器とオーディオ信号源との間に、オーディオ信号
を遅延させる遅延器と、遅延器の出力信号の振幅を調整
する利得調整器と、利得調整器の出力信号とオーディオ
信号源からの信号とを加算する加算器とによって構成さ
れるディジタルフィルタを挿入し、音道の音圧周波数特
性の複数のピークと複数のディップを、ディジタルフィ
ルタの周波数特性の複数のディップと複数のピークでそ
れぞれ打ち消すことにより、スピーカシステムの音圧周
波数特性を平坦にすることが可能となる。
【図1】本発明の一実施例におけるスピーカシステムの
ブロック図
ブロック図
【図2】本発明の一実施例におけるディジタルフィルタ
のブロック図
のブロック図
【図3】従来のスピーカシステムのブロック図
11 信号源 12 周波数特性補正手段 13 増幅器 14 スピーカユニット 15 キャビネット 16 音道 21 遅延器 22 利得調整器 23 加算器
Claims (2)
- 【請求項1】オーディオ信号を遅延させる遅延器と、前
記遅延器の出力信号の振幅を調整する利得調整器と、前
記利得調整器の出力信号と前記オーディオ信号とを加算
する加算器と、前記加算器の出力信号を増幅する増幅器
と、前記増幅器に接続されたスピーカユニットと、前記
スピーカユニットを取り付けたキャビネットと、前記ス
ピーカユニット前面に取り付けられた音道とを有するこ
とを特徴とするスピーカシステム。 - 【請求項2】スピーカユニット前面に取り付けられた音
道の軸長をLとしたとき、遅延器の遅延時間は次式に示
す遅延時間τを満たすことを特徴とする請求項1記載の
スピーカシステム。 【数1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21831793A JPH0775194A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | スピーカシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21831793A JPH0775194A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | スピーカシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0775194A true JPH0775194A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=16717959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21831793A Pending JPH0775194A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | スピーカシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0775194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010137218A1 (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | 三菱電機株式会社 | リアシートエンターテイメントシステム |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP21831793A patent/JPH0775194A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010137218A1 (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | 三菱電機株式会社 | リアシートエンターテイメントシステム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5325435A (en) | Sound field offset device | |
US4868878A (en) | Sound field correction system | |
KR19990036009A (ko) | 음향 교정 장치 | |
US8009834B2 (en) | Sound reproduction apparatus and method of enhancing low frequency component | |
EP0539940A1 (en) | Active noise cancellation system | |
JPH0775194A (ja) | スピーカシステム | |
US4684899A (en) | Audio amplifier for a motor vehicle | |
JPH10224887A (ja) | 車載用スピーカシステム | |
JPH0984198A (ja) | 音信号処理装置およびサラウンド再生方法 | |
JP2509609Y2 (ja) | 音響負帰還装置 | |
JPS6141360Y2 (ja) | ||
JP2517053B2 (ja) | スピ―カシステム | |
JP4125217B2 (ja) | 音場制御方法およびこの方法を実施する装置 | |
JPS60178711A (ja) | 車両用音響装置 | |
JPH11239400A (ja) | スピーカー装置 | |
JP5501883B2 (ja) | ダイナミック周波数補正装置および音質補正装置 | |
JPH04158700A (ja) | 車載用音響装置 | |
JP2571639B2 (ja) | 電気音響変換器の駆動装置 | |
JP3271433B2 (ja) | スピーカシステム | |
JP3521488B2 (ja) | スピーカ装置 | |
JPH0129904Y2 (ja) | ||
JPH10336784A (ja) | 音響再生装置 | |
JP3365940B2 (ja) | 音響再生装置 | |
JPH0129901Y2 (ja) | ||
JPH05199584A (ja) | フットモニタースピーカシステム |