JPH0775104A - フラクタル符号化装置 - Google Patents

フラクタル符号化装置

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JPH0775104A
JPH0775104A JP5216284A JP21628493A JPH0775104A JP H0775104 A JPH0775104 A JP H0775104A JP 5216284 A JP5216284 A JP 5216284A JP 21628493 A JP21628493 A JP 21628493A JP H0775104 A JPH0775104 A JP H0775104A
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JP5216284A
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Takashi Ida
孝 井田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/001Model-based coding, e.g. wire frame

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】相似領域の画像を縮小変換する際の縮小効果に
よらず再生画像の画質劣化のないフラクタル符号化装置
を提供する。 【構成】符号化対象画像データ1を保持するメモリ2か
ら読み出される符号化対象ブロックの画像データ3と相
似の関係にある相似領域の第2の画像データ6に対し、
画素パターン減算部4、画素内挿部7、画素パターン減
算部9、平均値分離部11および乗算器13により回転
変換および画面内と画素振幅方向の縮小変換を施して変
換画像データ14を生成する。符号出力部19は、符号
化対象ブロックの画像データ3に対応して、変換画像デ
ータ14の誤差16と縮小変換による縮小効果量35と
の積である評価値18が最小または閾値以下となる相似
領域位置情報であるベクトル27,28および変換方法
情報である画素振幅方向縮小係数29を符号20として
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像データを圧縮符
号化するための符号化装置に係り、特にフラクタル符号
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新しい画像符号化方式としてフラ
クタル符号化方式が注目されている。フラクタル符号化
方式は、自然画像の部分的自己相似性を利用した符号化
方式であり、具体的な手法については、例えば文献1:
「反復変換符号化による画像圧縮」(井田、駄竹著、第
5回“回路とシステム”軽井沢ワークショップ論文集、
pp.137−142、1992年4月)に記載されて
いる。なお、この文献1でいう「反復変換符号化」はフ
ラクタル符号化と同義語である。
【0003】この文献1に記載された手法では、符号化
対象画像を図2に示すように所定の大きさの正方形のブ
ロックに分割し、相似領域、すなわち各ブロックの画像
とほぼ相似の領域を同じ画像の中から探索する。相似領
域の大きさは通常、符号化対象ブロックよりも大きくす
る。ここで、領域Aが符号化対象ブロックBと相似であ
るとは、領域Aの画像データに対して、(a) 画像が符号
化対象ブロックBの大きさと同じ大きさになるようにす
るための画面内縮小変換、(b) 画素振幅方向の縮小変換
や所定値の加減算などの画素値変換、(c) 90°単位の
回転や鏡像反転などの画素配置変換を施した場合、符号
化対象ブロックBとほぼ等しい画像パターンが得られる
場合をいう。
【0004】そして、相似領域Aの画像データに対して
(a) 〜(c) の変換を施して得られた変換画像データと符
号化対象ブロックBの画像データとの誤差の少ない相似
領域を探索し、その相似領域の位置情報と、(a) 〜(c)
に関する変換方法の情報が当該ブロックの符号として出
力される。符号化対象ブロックの画像データを相似領域
の画像データを変換して得られた変換画像データに置き
換えた画像全体は、近似画像と呼ばれる。一般には、符
号化対象ブロックの画像データと全く同じ変換画像デー
タが得られる相似領域は見つからないので、近似画像に
は符号化対象画像との誤差がある程度含まれる。
【0005】こうして符号化された画像の再生には、符
号として与えられる、各ブロックに対応する相似領域位
置情報と変換方法情報のみを用いる。具体的には、まず
任意の初期画像を用意し、それを符号化時と同様に所定
の大きさの正方形のブロックに分割する。次に、各ブロ
ックから相似領域位置情報で示される領域の画像データ
を抽出し、その画像データに変換方法情報で示される変
換を施し、当該ブロックの画素を変換画像データに置き
換える。次に、この置き換え処理を施した画像に対し
て、再び同じ置き換え処理を施す。このように全ブロッ
クについて同じ置き換え処理を反復的に繰り返すと、得
られる変換画像データは次第に符号化対象画像とほぼ同
じ画像データに収束する。そこで、最終的に収束した変
換画像データを再生画像とする。
【0006】このフラクタル符号化方式によって1画素
当たり8ビットで表現されている符号化対象画像を符号
化すると、例えば1画素当たり平均1ビットの符号量に
符号化対象画像を圧縮することができる。但し、再生画
像には符号化対象画像との誤差が含まれ、一般には前述
した近似画像よりも多くの誤差が含まれる。圧縮率に対
する再生画像の誤差の割合は既存の画像圧縮方式と同程
度であるが、より誤差の少ない再生画像が得られるよう
な改善が望まれている。
【0007】再生画像の誤差の上限は、近似画像の誤差
が小さいほど、また画面内縮小変換や画素振幅方向の縮
小変換による縮小効果が大きいほど低くなることが、文
献2:“Image coding based on a fractal theory of
iterated contractive imagetransformation ”A.E.Jac
quin,IEEE Transaction on Image processing,Vol.1,N
o.1,Jan.,1992,pp.18-30で知られている。
【0008】ところで、従来のフラクタル符号化方式に
おいては、相似領域の決定には相似領域の画像データを
変換して得られる変換画像データと符号化対象ブロック
の画像データとの誤差の小ささのみを基準とし、この誤
差が例えばある閾値以下になる相似領域を選択してい
た。しかし、再生画像の誤差には上述したように、縮小
変換による縮小効果も影響する。このため、符号化に際
して変換画像データと符号化対象ブロックの画像データ
との誤差が小さくなる相似領域を選択したとしても、縮
小効果が小さい場合は再生画像の誤差は大きくなってし
まうという問題がある。
【0009】また、従来のフラクタル符号化方式におい
ては、回転変換が90°単位に限定されており、90°
未満の単位の微妙な回転変換を行うことはできない。そ
のため、図10のように符号化対象ブロックBの近傍に
ある近似度の高い領域を相似領域Aとして指定すること
はできず、図11のように符号化対象ブロックBから離
れた位置にある比較的近似度の低い領域を相似領域Aと
して選択せざるを得ない場合がある。このような場合、
前述した近似画像の誤差が削減されないため、再生画像
の品質も低下してしまうことになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のフラクタル符号化方式においては、相似領域として単
に相似領域の画像データを変換して得られる変換画像デ
ータと符号化対象ブロックの画像データとの誤差が少な
いものを選択していたため、変換による縮小効果が小さ
い場合には再生画像の画質が劣化するという問題点があ
る。
【0011】また、相似領域の画像データに施す回転変
換が90°単位に限られていることから、符号化対象ブ
ロックの近くにある近似度の高い領域を相似領域として
選択できない場合があり、近似画像の誤差が大きくなる
という問題点もあった。
【0012】本発明の目的は、相似領域の画像を縮小変
換する際の縮小効果によらず再生画像の画質劣化のない
フラクタル符号化装置を提供することにある。本発明の
他の目的は、相似領域の画像を縮小変換する際の縮小効
果によらず再生画像の画質劣化がなく、しかも相似領域
の画像データに90°未満の単位の回転変換を施すこと
で近似画像の誤差を少なくして、より高品質の再生画像
が得られるフラクタル符号化装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は符号化対象ブロックの画像データと相似領
域の画像データとの誤差に加え、縮小変換における縮小
効果をも考慮した評価基準を定めて相似領域を選択する
ようにしたことを骨子とする。
【0014】すなわち、本発明によるフラクタル符号化
装置は、入力される符号化対象画像データを保持する記
憶手段と、前記記憶手段から符号化対象ブロックの第1
の画像データを読み出す第1の読み出し手段と、前記記
憶手段から前記第1の読み出し手段により読み出された
第1の画像データとほぼ相似の関係にある相似領域の第
2の画像データを読み出す第2の読み出し手段と、前記
第2の読み出し手段により読み出された第2の画像デー
タに対し縮小変換を含む所定の変換方法の変換を施して
変換画像データを得る変換手段と、前記変換手段により
得られた変換画像データの前記第1の画像データに対す
る誤差を求める誤差検出手段と、前記第1の読み出し手
段により読み出された各ブロック毎の第1の画像データ
に対応して、前記誤差検出手段により求められた誤差と
前記変換手段における縮小変換による縮小効果尺度を評
価基準として、該評価基準を満たす前記相似領域の位置
を示す相似領域位置情報および前記変換方法を示す変換
方法情報を符号として出力する符号出力手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0015】また、前記変換手段は、前記相似領域位置
情報として前記符号化対象ブロック内の所定の点と前記
相似領域内の所定の点との相対位置を示す第1のベクト
ルおよび前記相似領域内の所定の2点間の相対位置を示
す第2のベクトルを発生する第1および第2のベクトル
発生手段と、前記第2の画像データの前記第1のベクト
ルおよび第2のベクトルによって決まる前記相似領域内
の画素対応位置の画素値を内挿する内挿手段とを含むこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】符号化対象ブロックの画像データに対する変換
画像データの誤差と、縮小変換による所定の縮小効果尺
度とに基づいて、例えば両者の積が評価基準として求め
られる。この評価基準の値(評価値)は、縮小効果が小
さい場合は大きくなる。前述したように、再生画像の誤
差の上限は縮小変換による縮小効果が大きいほど低くな
ることが知られている。従って、この評価値が最小また
はある閾値以下となるような相似領域位置情報と変換方
法情報の組を選択して、これらを符号として出力すれ
ば、誤差の小ささのみを評価基準とした場合と異なり、
縮小効果が小さい場合でも再生画像の画質が劣化するこ
とはなくなる。
【0017】また、本発明では符号化対象ブロックに対
応する相似領域を選択する場合、当該ブロック内の所定
の点と相似領域内の所定の点との相対位置を示す第1の
ベクトルが適当に設定され、さらに相似領域内の所定の
2点間の相対位置を示す第2のベクトルが設定された
後、これら第1および第2のベクトルによって決まる相
似領域内の画素対応位置の画素値が内挿される。この内
挿により、画面内縮小変換と回転変換が施され、さらに
必要に画素振幅方向縮小変換が施される。この変換によ
って得られる変換画像データと符号化対象ブロックの画
像データの画素数が一致するように内挿を行えば、この
内挿の段階で事実上、回転変換が施されることになる。
【0018】ここで、相似領域位置情報である第1およ
び第2のベクトルと変換方法情報が切り替えられ、前記
の評価基準である変換画像データの誤差と縮小変換によ
る縮小効果尺度の積が最も小さくなるような第1および
第2のベクトルと変換方法情報の組を符号化対象ブロッ
クの符号とされる。この場合、上述のように縮小効果が
小さい場合は評価値が大きくなり、そのときの相似領域
位置情報は選択されにくくなるので、縮小効果が小さ過
ぎることによる再生画像の画質劣化は避けられる。
【0019】さらに、このように相似領域位置情報を第
1および第2のベクトルで設定すると、第2のベクトル
の傾きを90°未満の単位で切り替えられるので、微妙
な回転変換が可能となり、誤差の少ない相似領域を選択
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。図1において、入力される符号化対象画像データ1
はメモリ2に書き込まれる。メモリ2に保持された符号
化対象画像データ1は、複数のブロックに分割されて、
符号化対象ブロックの第1の画像データ3として読み出
される。
【0021】第1の画像データ3は画像パターン減算部
4に入力され、この画像データ3から予め設定されてい
る画像パターンが画素毎に減算されることにより、ブロ
ック減算データ5が得られる。ここで、画像パターン減
算部4に設定されている画像パターンの画素数は1ブロ
ック当たりの画素数と等しく、また該画像パターンの画
素値は例えば全画素一様に1ブロック内の画素の平均値
と等しくする。ブロック分割の方法として、先の文献1
に示されているように隣接ブロック間が滑らかに接続さ
れるように各ブロックの境界に凹凸を付けても構わな
い。但し、ブロック減算データ5の平均値がゼロとなる
ように画像パターンを設定する。画像パターン減算部4
から出力されるブロック減算データ5は、誤差計算部1
5に入力される。
【0022】さらに、メモリ2からは符号化対象ブロッ
クに相似の関係にある相似領域の画素のデータが第2の
画像データ6として読み出される。第2の画像データ6
は画素内挿部7に入力され、画素内挿されることにより
符号化対象ブロック内の画素数と同じ画素数の画像デー
タ8とされる。画素内挿部7では、後述するようにして
画面内縮小変換と回転変換が行われる。
【0023】画素内挿部7から出力される画像データ8
は、画像パターン減算部9に入力される。画像パターン
減算部9では、画像パターン減算部4における同様に、
画像データ8から予め設定されている画像パターンが減
算されることにより、減算データ10が得られる。この
減算データ10は平均値分離部11に入力され、減算デ
ータ10自身の平均値が各画素の画素値から減算されて
分離されることによって、平均値を除いた、つまり平均
値ゼロのデータ12が求められる。
【0024】平均値分離部11から出力されるデータ1
2は乗算器13に入力され、データ12の各画素に画素
振幅方向縮小係数29が乗じられることにより、変換画
像データ14が作成される。この変換画像データ14
は、誤差計算部15に入力される。
【0025】誤差計算部15では、ブロック減算データ
5と変換画像データ14との誤差、例えば絶対値誤差あ
るいは2乗誤差が計算され、この誤差を示す誤差信号1
6が出力される。この誤差信号16は乗算器17に入力
され、後述する縮小効果量信号35に乗じられることに
より評価値18が得られる。この評価値18は符号出力
部19に入力される。符号出力部19では、評価値18
に基づいて相似領域位置情報および変換方法情報が決定
され、これが符号20として出力される。
【0026】符号出力部19は、後述するように第1の
ベクトル発生部24と第2のベクトル発生部25および
画素振幅方向縮小係数発生部26に対して、それぞれ所
定の値を逐次的に発生させる指示のための制御信号2
1,22,23を出力すると共に、符号20を出力す
る。第1のベクトル発生部24から発生される第1のベ
クトル27はメモリ2と画素内挿部7に入力され、第2
のベクトル発生部22から出力される第2のベクトル2
8はメモリ2と画素内挿部7および画面内縮小係数発生
部30に入力される。
【0027】画素振幅方向縮小係数発生部26では、例
えば {0.1 ,0.2 ,0.3 ,0.4 ,0.5 ,0.6 ,0.7 ,0.8
,0.9}の中から選ばれる画素振幅方向縮小係数29を
逐次発生する。この他に、負の値を画素振幅方向縮小係
数29の候補に加えることも可能である。この画素振幅
方向縮小係数29は、乗算器13,32に入力される。
【0028】画面内縮小係数発生部30では、符号化対
象ブロックのブロック面積と、後述するようにして第2
のベクトル28によって決まる相似領域の面積との比が
計算される。このブロックと相似領域の面積比の情報
は、画面内縮小係数31として乗算器32に入力され
る。相似領域の大きさは後述するように符号化対象ブロ
ックよりも大きく設定されるので、画面内縮小係数31
は0から1までの間の数が選ばれる。乗算器32では、
画素振幅方向縮小係数29と画面内縮小係数31とが乗
算されることにより、画素振幅方向の縮小率と画面内の
縮小率の両方を考慮した縮小率33が求められる。
【0029】乗算器32から出力される縮小率33は縮
小効果量計算部34に入力され、画面内および画素振幅
方向の縮小変換による縮小効果尺度を示す縮小効果量3
5が計算される。縮小効果量35は1以上の数であり、
例えば図3のような関数で計算される。図3(a)の関
数は縮小率33をSとして 縮小効果量=1/(1−S) (1) である。また、図3(b)の関数は1次関数であり、傾
きをaとして 縮小効果量=aS+1 (2) である。
【0030】縮小効果量35は乗算器17に入力され、
誤差計算部15から出力された誤差信号16と乗算され
る。この乗算器16の乗算結果は、評価値18として符
号出力部19に入力される。
【0031】符号出力部19は、第1のベクトル発生部
24、第2のベクトル発生部25および画素振幅方向縮
小係数発生部26から逐次的に複数個の第1のベクトル
27、第2のベクトル28および画素振幅方向縮小係数
29が発生されるように各発生部24,25,26に制
御信号21,22,23を送ると共に、その度に乗算器
17からの評価値18を受け取り、例えば評価値18が
最小となるような第1のベクトル27、第2のベクトル
28および画素振幅方向縮小係数29の組を当該ブロッ
クの符号20として出力する。すなわち、符号出力部1
9では制御信号21,22,23によって第1のベクト
ル発生部24、第2のベクトル発生部25および画素振
幅方向縮小係数発生部26が発生する値を指示してお
り、第1のベクトル27、第2のベクトル28および画
素振幅方向縮小係数29の値を把握しているので、評価
値18が最小となるときの第1および第2のベクトル2
7,28と画素振幅方向縮小係数29の値を符号20と
して出力することになる。
【0032】なお、符号出力部19は評価値18が最小
値でなく、予め設定された閾値よりも小さくなるような
ベクトル27,28および画素振幅方向縮小係数29の
組を選択して符号20を出力するような構成でもよい。
以下同様にして、符号出力部19は他のブロックについ
ても符号20を求め、符号化対象画像データ1全体に対
する符号を出力する。
【0033】本実施例では、このように相似領域情報で
ある第1および第2のベクトル27,28を変換画像デ
ータ14の誤差信号16のみでなく、縮小効果量35を
加味した評価尺度(評価値18)によって選択・決定す
ることにより、再生画像の誤差を削減することができ
る。この効果を確認するために、ある人物画像を符号化
対象画像として用い、シミュレーションにより誤差信号
16のみを評価値とする従来方式と本実施例の方式につ
いて、符号化対象画像に対する再生画像の誤差として、
全画面での2乗誤差の1画素平均を求めた。この結果、
従来方式では誤差が“225”であったのに対して、本
実施例では“196”と大きく削減されることが確認さ
れた。この誤差削減量は、視覚的にも確認できる程度の
有意なものである。
【0034】一方、本実施例においては、メモリ2から
第2の画像データ6を読み出すべき相似領域の候補は第
1および第2のベクトル27,28によって決定され
る。図4に、第1のベクトル27と第2のベクトル28
で相似領域候補43を表現する例を示す。第1のベクト
ル27はブロック41の左上角の点を始点とし、この点
と相似領域候補43の角点44との相対位置を示すベク
トルである。また、第2のベクトル28は相似領域43
の角点44を始点とし、これと隣接する角点45との相
対位置を示すベクトルである。そして第2のベクトル2
8と、これを角点44を支点にして時計回りに90°回
転させてできる第3のベクトル46を2辺とする正方形
を相似候補領域43とする。
【0035】ここで、符号化対象ブロック41内に図4
に示されるように画素42が4×4画素存在するものと
すると、これらの各画素に対応する相似候補領域43内
での位置(画素対応位置)47は、図5に示すように通
常は画素48がある位置とずれる。そこで、画素対応位
置47の画素値はその周囲の画素48の画素値から内挿
により求める。内挿の方法としては、画素対応位置47
の最寄りの画素48の画素値をそのまま用いても良い
し、周囲の4点の画素48から双一次内挿で求めても良
く、より高次のフィルタを用いても良い。このような内
挿操作により、事実上、第2の画像データ6に対して回
転変換が施される。
【0036】図6に、第1のベクトル27の設定範囲の
例を示す。図6(a)は、中心61を始点としてその終
点62が斜線で示される矩形領域63内に存在するベク
トルを第1のベクトル27の候補とするものである。図
6(b)は、中心61を始点としてその終点62が斜線
で示される円形領域64内に存在するベクトルを第1の
ベクトル27の候補とするものである。
【0037】図7に、第2のベクトル28の設定範囲の
例を示す。図7(a)は、中心71を始点としてその終
点72が斜線で示される矩形のリング状領域73内に存
在するベクトルを第2のベクトル28の候補とするもの
である。図7(b)は、中心71を始点としてその終点
72が斜線で示される円形のリング状領域74内に存在
するベクトルを第2のベクトル28の候補とするもので
ある。このように第2のベクトル28の終点72がリン
グ状領域73,74に存在するようにして、絶対値の小
さいベクトルを除外することにより、相似領域の大きさ
をブロックの大きさよりも大きくすることができる。
【0038】図8に、第2のベクトル28と相似領域4
3との関係の種々の設定例を示す。図8(a)は相似領
域43が正方形の例、(b)は相似領域43を所定の縦
横比の長方形の例、(c)は第2のベクトル28として
2つのベクトルを設定して相似領域43を平行四辺形と
した例、(d)は第2のベクトル28として3つのベク
トルを設定して相似領域43を任意形状の四角形とする
例をそれぞれ示している。このように相似領域43を第
1および第2のベクトル27,28を用いて設定すれ
ば、例えば第2のベクトル28の傾きを90°未満の単
位で切り替えることによって、符号化対象ブロックに対
して90°未満の単位で回転された任意形状の相似領域
43を設定することができる。
【0039】フラクタル符号化における変換画像データ
の誤差は、一般に画像のエッジ部で大きくなる。このこ
とに着目し、例えば先に挙げた文献1に示されるよう
に、エッジ部のみ相似領域の探索を行う方法も提案され
ている(文献1では、ブロック減算データ5の分散が所
定値以上の場合にのみ相似領域の探索を行っている)。
従って、フラクタル符号化においては、エッジ部での誤
差をいかに削減するかが重要である。
【0040】ここで、従来の方式では前述のように回転
変換を90°単位でしか行えなかったため、エッジ部で
の誤差の小さな相似領域を得ることが困難であった。こ
れに対して、本実施例では上述のように90°未満の単
位の回転変換が可能であるため、図2に示したような僅
かな角度の回転変換により、誤差の小さな相似領域を得
ることができる。
【0041】この効果を調べるため、ある人物画像を符
号化対象画像として用い、シミュレーションにより従来
の方式と本実施例の方式について、変換画像データ14
のブロック減算データ5に対する誤差として、全画面で
の2乗誤差の1画素平均を求めた。この結果、従来方式
では誤差が“183”であったのに対して、本実施例で
は“71”とほぼ1/2に抑えられることが確認され
た。
【0042】次に、図9を参照して本発明の他の実施例
によるフラクタル符号化装置について説明する。本実施
例では、図1に示した実施例の構成に加えて重み係数発
生部51および乗算器53が追加されている。
【0043】重み係数発生部51では、第1のベクトル
27と第2のベクトル28で示される相似領域43に応
じた重み係数52が求められる。重み係数52は0から
1までの数であり、例えば相似領域43の面積と符号化
対象画像の画面全面積の比、あるいは予想される誤差の
分布に従って求められる相似領域43に含まれる誤差と
画面全体の誤差の比、あるいは予め設定される固定値な
どが用いられる。この重み係数52は、乗算器53にお
いて乗算器32から出力される乗算結果33に乗じら
れ、重み付け縮小率54として縮小効果量計算部43に
入力される。
【0044】本実施例によると、相似領域43に応じた
重み係数52を乗じた重み付け縮小率54から縮小効果
尺度としての縮小効果量35を求めることにより、より
適切な相似領域位置情報(第1および第2のベクトル2
7,28)および変換方法情報を選択・決定することが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば変
換画像データの誤差に加えて、縮小変換における縮小効
果をも考慮した相似領域を選択することができるため、
縮小効果が小さい場合でも誤差の小さい高品質の再生画
像が得られる。
【0046】また、本発明によれば相似領域の画像に対
して90°未満単位の回転変換を施した変換画像を得る
ことが可能であることから、符号化対象ブロックに位置
的に近いより近似度の高い領域を相似領域として選択で
きるため、変換画像データの誤差が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるフラクタル符号化装置
の構成を示すブロック図
【図2】符号化対象画像のブロック分割の様子を示す図
【図3】縮小効果量を求める関数の例を示す図
【図4】回転変換における第1のベクトルと第2のベク
トルを示す図
【図5】画素内挿を説明するための図
【図6】第1のベクトルの設定範囲を示す図
【図7】第2のベクトルの設定範囲を示す図
【図8】第2のベクトルと相似領域の関係を示す図
【図9】本発明の他の実施例によるフラクタル符号化装
置の構成を示すブロック図
【図10】符号化対象画像のブロックと相似領域の位置
関係を示す図
【図11】符号化対象画像のブロックと相似領域の位置
関係を示す図
【符号の説明】
1…符号化対象画像信号 2…メモリ 3…第1の画像データ 4…画像パターン
減算部 6…第2の画像データ 7…画素内挿部 9…画像パターン減算部 11…平均値分離部 13…乗算器 14…変換画像デ
ータ 15…誤差計算部 16…誤差信号 17…乗算器 18…評価値 19…符号出力部 20…符号 24…第1のベクトル発生部 25…第2のベク
トル発生部 26…画素振幅方向縮小係数計算部 27…第1のベク
トル 28…第2のベクトル 29…画素振幅方
向縮小係数 30…画面内縮小係数発生部 31…画面内縮小
係数 32…乗算器 33…縮小率 34…縮小効果量計算部 35…縮小効果量 41…符号化対象ブロック 42…ブロック内
画素 43…相似領域 47…画素対応位
置 51…重み係数発生部 52…重み係数 53…乗算器 54…重み付け縮
小率
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/41 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される符号化対象画像データを保持す
    る記憶手段と、 前記記憶手段から符号化対象ブロックの第1の画像デー
    タを読み出す第1の読み出し手段と、 前記記憶手段から前記第1の読み出し手段により読み出
    された第1の画像データとほぼ相似の関係にある相似領
    域の第2の画像データを読み出す第2の読み出し手段
    と、 前記第2の読み出し手段により読み出された第2の画像
    データに対し縮小変換を含む所定の変換方法の変換を施
    して変換画像データを得る変換手段と、 前記変換手段により得られた変換画像データの前記第1
    の画像データに対する誤差を求める誤差検出手段と、 前記第1の読み出し手段により読み出された各ブロック
    毎の第1の画像データに対応して、前記誤差検出手段に
    より求められた誤差と前記変換手段における縮小変換に
    よる縮小効果尺度を評価基準として、該評価基準を満た
    す前記相似領域の位置を示す相似領域位置情報および前
    記変換方法を示す変換方法情報を符号として出力する符
    号出力手段とを備えたことを特徴とするフラクタル符号
    化装置。
  2. 【請求項2】前記変換手段は、前記相似領域位置情報と
    して前記符号化対象ブロック内の所定の点と前記相似領
    域内の所定の点との相対位置を示す第1のベクトルおよ
    び前記相似領域内の所定の2点間の相対位置を示す第2
    のベクトルを発生する第1および第2のベクトル発生手
    段と、前記第2の画像データの前記第1および第2のベ
    クトルによって決まる前記相似領域内の画素対応位置の
    画素値を内挿する内挿手段とを含むことを特徴とする請
    求項1記載のフラクタル符号化装置。
JP5216284A 1993-08-31 1993-08-31 フラクタル符号化装置 Pending JPH0775104A (ja)

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