JPH077508U - スキー靴用中敷 - Google Patents
スキー靴用中敷Info
- Publication number
- JPH077508U JPH077508U JP3764893U JP3764893U JPH077508U JP H077508 U JPH077508 U JP H077508U JP 3764893 U JP3764893 U JP 3764893U JP 3764893 U JP3764893 U JP 3764893U JP H077508 U JPH077508 U JP H077508U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insole
- ski
- resin layer
- shape
- pedaling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スキー靴用中敷を、個人の足型に応じて足指
などの細部の形状まで形取りできるものとして、指先に
力を込めることができ、スキー靴の機能を充分に発揮で
きるものとする。 【構成】 ガラスクロス4で補強された低密度ポリエチ
レン(踏圧180g/cm2 による軟化温度65℃)か
らなる熱可塑性樹脂層1a、1bを外形状が偏平楕円板
形(厚さ2〜5mm)に成形し、この上に65℃で踏圧
により塑性変形可能なEVAからなる発泡樹脂層2を重
ねて接着し、これら2つの層の上下面をさらにナイロン
不織布(キャンブレル)で被覆し接着一体化したスキー
靴用中敷とする。60〜70℃に加熱し、その後、この
ものを足裏にフィットし易い軟質のマットの上に置い
て、その上から素足を載せ体重を掛けて約5分間静置し
て塑性変形させて用いる。
などの細部の形状まで形取りできるものとして、指先に
力を込めることができ、スキー靴の機能を充分に発揮で
きるものとする。 【構成】 ガラスクロス4で補強された低密度ポリエチ
レン(踏圧180g/cm2 による軟化温度65℃)か
らなる熱可塑性樹脂層1a、1bを外形状が偏平楕円板
形(厚さ2〜5mm)に成形し、この上に65℃で踏圧
により塑性変形可能なEVAからなる発泡樹脂層2を重
ねて接着し、これら2つの層の上下面をさらにナイロン
不織布(キャンブレル)で被覆し接着一体化したスキー
靴用中敷とする。60〜70℃に加熱し、その後、この
ものを足裏にフィットし易い軟質のマットの上に置い
て、その上から素足を載せ体重を掛けて約5分間静置し
て塑性変形させて用いる。
Description
【0001】
この考案はスキー靴の内底部に装着されるスキー靴用中敷に関する。
【0002】
一般に、スキー靴は、スキー板を的確にコントロールするために、体重移動を 伝えるという重要な役割を果たすものであって、近年では合成樹脂で外装を形成 すると共に、内装材には足首や足型によく対応する弾性素材を用いたものがよく 知られている。
【0003】 特に、足裏に接するスキー靴の内側には、ゴムなどの柔軟な素材からなるアン ダーブーツを装着し、さらにその内底には、土踏まずの部分にまでよく整合する 中敷を装入して、足裏とスキー靴の一体感を高めるようにして履き心地を向上さ せている。
【0004】 このような中敷Bとしては、図3および図4に示すように、一定の肉厚の熱可 塑性樹脂層10に、この樹脂より軟化温度の高い発泡ポリウレタンなどの弾性樹 脂層11、12を積み重ね、表裏面にナイロン不織布13を重ねて、これらを接 着一体化したものが知られている。
【0005】 このような中敷を使用して足裏とスキー靴との一体感を高めるには、予め中敷 を60〜70℃に温めて熱可塑性樹脂層10を軟化させておき、これを軟質の発 泡ポリウレタンなどからなる柔軟な厚肉のマット上に置いてその上に素足を載せ て立ち、そのまま踏圧を負荷した状態で放冷して硬化させ、足裏の凹凸を写しと るようにしていた。
【0006】
しかし、上記した従来のスキー靴用中敷では、熱可塑性樹脂層の上に重ねた発 泡樹脂層が軟化温度の高い発泡ポリウレタンからなるものであるため、60〜7 0℃という加熱温度では弾性力が大きくて足指などの細かな凹凸形状まで写しと ることはできない。
【0007】 すなわち、図3(b)に示すように、足形を写しとったスキー靴用中敷の表面 は、土踏まずの部分などの比較的大きな凹凸形状についてはこれに沿う形状であ るが、弾性樹脂層11、12は、一定の厚みで形成されてその足先部分に対応す る表面は平坦であり、これではスキー靴を履いた際、足指に力を込めることがで きないという問題点がある。
【0008】 そこで、この考案は、上記した問題点を解決し、スキー靴用中敷を、個人の足 型に応じて足指などの細部の形状まで形取りできるものとして、指先に力を込め ることができ、スキー靴の機能を充分に発揮できるものとすることを課題として いる。
【0009】
上記の課題を解決するため、この考案においては、40〜70℃で軟化して踏 圧により塑性変形可能な熱可塑性樹脂層に、前記温度範囲で踏圧により塑性変形 可能なエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる発泡樹脂層を重ねて一体化した構 成を採用したのである。
【0010】
この考案にかかるスキー靴用中敷を用いるには、これを予め40〜70℃に加 熱して熱可塑性樹脂を軟化させた状態で、軟質のゴムなどからなる足置き用のマ ット上に置き、この中敷の上に足を載せて体重(踏圧)をかけることで足裏の凹 凸形状を写しとり、そのまま放冷し硬化させる。
【0011】 このとき、熱可塑性樹脂の表面に積み重ねて一体化している所定の発泡エチレ ン−酢酸ビニル共重合体からなる発泡樹脂層が、前記加熱温度において塑性変形 可能な状態にまで軟化しているため、この中敷に踏圧をかけることによって、足 裏の凹凸形状によく対応して塑性変形し、すなわち、強く圧迫された部分は発泡 樹脂層の厚さが薄くなり、弱く圧迫されたところは厚い発泡樹脂層のままとなり 、足指などの細部の形状まで形取りできるものとなる。
【0012】
この考案に用いる熱可塑性樹脂は、特にその種類を限定するものではなく、軟 化して踏圧により塑性変形可能な温度が40〜70℃のものをそのまま用いるか 、または熱可塑性樹脂に通常用いられる可塑剤などの添加剤を添加してその軟化 点を調整して用いる。このような熱可塑性樹脂としては、ビニル系樹脂、ポリエ チレン系樹脂、EVA樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂、アクリル系樹脂などが挙 げられる。
【0013】 また、上記した熱可塑性樹脂の踏圧により塑性変形可能な温度(踏圧は大略1 60〜330g/cm2 程度に想定している)は、40〜70℃である。なぜな ら、前記温度が40℃未満の低温では、スキー靴を履いた者の体温により軟化し て、その形状を維持できず不具合である。また、70℃を越える高温では、これ を軟化して足裏に当てて形取りをする時に、火傷を負う可能性があって危険であ り採用できない。
【0014】 この考案に用いる弾性樹脂層は、前記温度範囲で踏圧により塑性変形可能なエ チレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと略記する。)を用いる。このよう なEVAは、通常、酢酸ビニル含有量が15〜30%のEVAを微細(気孔直径 が0.05〜0.2mm程度)に発泡させたものであってよい。酢酸ビニル含有 量が15%未満のEVAでは、前記軟化温度の上限でも踏圧により塑性変形せず 弾性により元の形状に復帰する。また、酢酸ビニル含有量が30%を越える多量 では、40℃未満の低温でも不適当に塑性変形し、気孔の形状を維持できない。
【0015】 この考案の実施例を、以下、添付図面に基づいて説明する。
【0016】 図1および図2に示すように、実施例は、ガラスクロス4で補強された低密度 ポリエチレン(踏圧180g/cm2 による軟化温度65℃)からなる熱可塑性 樹脂層1aを外形状が偏平楕円板形(厚さ2〜5mm)に成形し、さらに土踏ま ず部分より後半に同材料からなる熱可塑性樹脂層1bを重ね、この上に酢酸ビニ ルを約28%含有して65℃で前記踏圧により塑性変形可能であり、気孔の直径 が約0.1mmとなるように発泡させたEVAからなる発泡樹脂層2を一面に重ね て接着し、これら2つの層の上下面をさらにナイロン不織布(キャンブレル)3 で被覆し、各材料を接着一体化したものである。
【0017】 上記した実施例を使用するには、まず、これを電気オーブンで60〜70℃に 加熱し、次に、このものを足裏の形状にフィットし易い軟質のウレタンマットの 上に置いて、その上から足を載せ踏圧をかけて約5分間放冷する。
【0018】 このようにすると、実施例のスキー靴用中敷は、図1(b)に示すように、土 踏まずや踵の部分が足裏の形状に沿って撓んで変形すると共に、土踏まずの部分 の発泡樹脂層2は厚肉(約5mm)となって弾性が充分にあり、足先の指に当た る部分の発泡樹脂層2は薄肉(約2mm)に塑性変形し、指の形状に対応する凹 凸が形成された。
【0019】 そして、スキー靴のアンダーブーツの底に実施例の中敷を装着したところ、足 裏の特に各指が極めて良好にフィットして、スキー靴の機能を充分に発揮できる ものであることが確認できた。
【0020】
この考案は、以上説明したように、所定の軟化温度の熱可塑性樹脂層と所定の 発泡エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる弾性樹脂層を重ねて一体化したスキ ー靴用中敷としたので、このものが個人の足型に応じて足指などの細部の形状ま で形取りできるものとなり、これを内装したスキー靴を装着した使用者が指先に 力を込めることができ、スキー靴の機能を充分に発揮できるものとなる利点があ る。
【図1】(a) 実施例の平面図 (b) 実施例の側面図
【図2】実施例の要部を拡大して示す断面図
【図3】(a) 従来例の平面図 (b) 従来例の側面図
【図4】従来例の要部を拡大して示す断面図
1a、1b 熱可塑性樹脂層 2 発泡樹脂層 3 ナイロン不織布 4 ガラスクロス A、B スキー靴用中敷
Claims (1)
- 【請求項1】 40〜70℃で軟化して踏圧により塑性
変形可能な熱可塑性樹脂層に、前記温度範囲で踏圧によ
り塑性変形可能なエチレン−酢酸ビニル共重合体からな
る発泡樹脂層を重ねて一体化してなるスキー靴用中敷。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3764893U JPH077508U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | スキー靴用中敷 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3764893U JPH077508U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | スキー靴用中敷 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077508U true JPH077508U (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=12503477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3764893U Pending JPH077508U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | スキー靴用中敷 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077508U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007244854A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-27 | Han Shin Korea Co Ltd | 個人注文型のインソール |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP3764893U patent/JPH077508U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007244854A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-27 | Han Shin Korea Co Ltd | 個人注文型のインソール |
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