JPH0775049A - 画像音声信号記録再生装置 - Google Patents

画像音声信号記録再生装置

Info

Publication number
JPH0775049A
JPH0775049A JP5156234A JP15623493A JPH0775049A JP H0775049 A JPH0775049 A JP H0775049A JP 5156234 A JP5156234 A JP 5156234A JP 15623493 A JP15623493 A JP 15623493A JP H0775049 A JPH0775049 A JP H0775049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
recording
data
recorded
character
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5156234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3259445B2 (ja
Inventor
Masanori Kimura
雅典 木村
Masaki Oguro
正樹 小黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP15623493A priority Critical patent/JP3259445B2/ja
Priority to TW83103740A priority patent/TW239249B/zh
Publication of JPH0775049A publication Critical patent/JPH0775049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3259445B2 publication Critical patent/JP3259445B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字情報を記録する場合の文字コード系を文
字放送互換コードとすることにより、文字情報の処理回
路として文字放送信号処理回路を共用し、コストパフォ
ーマンスの高い画像音声信号記録再生装置を提供する。 【構成】 文字放送信号を受信・復号・表示する場合
は、回路1からの受信信号を等化回路4、分離回路6へ
供給して文字信号を分離し、CPU10により文字デー
タを復号してメモリ14、15に蓄え、マトリクスした
後、混合/切換回路18から受像機へ出力して表示を行
う。ビデオテープに記録された文字情報を再生・表示す
る場合は、テープからの再生信号を処理した後、文字デ
ータを一旦メモリ27に蓄える。この文字データは文字
放送互換コードなので、CPU10は、これを文字放送
信号の場合と同じハード及びソフトを使用して復号し、
混合切換回路18から表示用出力を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号及び音声信号
を記録再生する画像音声信号記録再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号や音声信号を記録再生す
る装置が各種実施されている。このような装置におい
て、画像信号や音声信号を記録する際に同時にこれらの
信号に付随する情報も記録再生することが考えられてい
る。これらの装置では例えばSUBCODEエリアなど
に画像信号や音声信号に付随する情報を記録するように
していた。ここで画像信号や音声信号に付随する情報に
は、例えば、記録された画像信号や音声信号のタイトル
や記録日などの文字情報がある。
【0003】一方、画像音声信号記録再生装置において
は文字放送信号も利用できるように構成することが望ま
れている。例えば、VTRの予約録画の操作性を向上さ
せるために、文字放送における番組の1つとしてテレビ
の本放送の番組表を送出し、ユーザーがこの番組表を見
ながら録画したい番組を選択すれば、自動的にタイマー
予約に必要なデータがセットされるシステムが、ドイツ
においてはVPT方式として知られ、また、イギリスに
おいては同様のシステムがPDC方式として知られてお
り、この場合、当然、VTRには文字放送のデータを復
号、表示するためのハードウェア及びソフトウェアも搭
載する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像信号や音声信号に
付随した文字情報を記録再生できるように構成された従
来の画像音声記録再生装置では、記録された文字情報を
再生する場合には、すべての記録された文字情報を再生
していた。従って、高速で必要な文字情報だけを検索す
ることはできないという問題があった。つまり、記録さ
れた文字情報すべてを再生出力していたので、不要な文
字情報までも再生されていた。
【0005】また、このような文字情報を記録可能な画
像音声信号記録再生装置において、前述の如く文字放送
のデータも取り扱えるように構成した場合には、文字放
送のデータを復号、表示するためのハードウェア及びソ
フトウェアと、文字情報を復号、表示するためのハード
ウェア及びソフトウェアとの両方を備えたシステムが必
要となり、回路構成が大規模となって経済的にも望まし
くないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明に
おいては、画像信号及び音声信号に付随する付随情報を
記録する付随情報エリアを画像信号及び音声信号の記録
エリアとは別に設け、かつ、上記画像及び音声信号に付
随した文字情報の内容により設けられた内容識別情報
と、この識別情報と上記文字情報の内容との対応を定義
する情報とを上記付随情報エリアに記録するようにデジ
タル画像音声信号記録再生装置を構成する。
【0007】この場合、上記文字情報が記録されている
記録媒体上の位置を示す位置情報も上記付随情報エリア
に記録するように構成する、或るいは、上記付随情報エ
リアを、画像信号に付随する情報が記録される第1の付
随情報エリアと、音声信号に付随する情報が記録される
第2の付随情報エリアと、上記第1・第2以外の付随情
報が記録される第3の付随情報エリアとに分割された構
成にすることが望ましい。
【0008】また、付随情報エリアをこのように3分割
された構成とした場合においては、映像・音声に記録さ
れた情報の内容を示す目次情報を上記第3の付随情報エ
リアに繰り返し記録する構成を採用することもできる。
更に、この目次情報内の個々の目次項目に対して、目次
項目を記録した記録媒体上の位置が、その目次項目が示
す画像・音声信号の記録位置と一致しているか、いない
かを表す情報を付加して記録し、再生時にはその情報を
読み取ることにより上記目次情報中のどの目次項目を再
生中であるかを判別できるようにする構成も採用でき
る。
【0009】請求項6にかかる発明においては、画像信
号及び音声信号の外に文字情報を記録または再生する機
能を備え、かつ、記録する文字コードとして文字放送で
使用されている文字コードを使用するように画像音声信
号記録再生装置を構成する。請求項7にかかる発明にお
いては、画像信号及び音声信号の外に文字情報を記録ま
たは再生する機能を備え、かつ、文字情報を表示するた
めの制御コードとして文字放送で使用されている制御コ
ードを使用するように画像音声信号記録再生装置を構成
する。
【0010】請求項8にかかる発明においては、画像信
号及び音声信号の外に文字情報を複数種類の言語により
記録または再生できる機能を備え、かつ、文字情報の記
録時には記録される文字情報の言語の種類に応じた識別
情報を該文字情報に付与して記録し、再生時に該識別情
報を指定することによりこの指定された識別情報が付与
されている言語の文字情報のみを選択できるように画像
音声信号記録再生装置を構成する。
【0011】
【作用】識別情報と文字情報の内容との対応を定義する
情報に基づいて、所望の内容の文字情報だけを検索する
動作が実行される。また、文字情報の検索において、文
字情報が記録されている記録媒体上の位置を示す情報に
基づいて所望の文字情報が記録されている記録エリアの
みを検索する動作が実行される。目次情報が繰り返し記
録されていることから再生時どのテープ位置からでも迅
速に目次情報を得ることができ、かつ、どの目次項目を
再生中であるかを判別できる。
【0012】文字情報の記録の際に使用する文字コード
或るいは、制御コードとして文字放送において使用され
ているものを用いることにより、文字情報の再生の際の
復号・表示のためのシステムとして文字放送受信用のシ
ステムを共用できる。言語の種類に応じた識別情報を付
与して文字情報を記録することにより、再生時、所望の
言語による文字情報のみを選択することができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例であるディジタルVTRにつ
いて、次の項目に従って順次説明する。 1. ディジタルVTRの記録フォーマット (1) T−SYNCエリア (2) AUDIOエリア (3) VIDEOエリア (4) SUBCODEエリア (5) 付随情報記録エリア 2. 文字情報の記録 (1) フルモード記録 1) トピックの種類 2) トピックデータの構造 3) パックの構造 トピックデータ記録用のパック PBフラグ 4) 「MENU」トピックデータの具体例 5) 「TOC」トピックデータの具体例 (2) 簡易モード記録 3. 文字放送の記録 4. ディジタルVTRの復号・表示回路
【0014】1. ディジタルVTRの記録フォーマッ
ト 図2に本実施例を構成するディジタルVTRの1トラッ
クの記録フォーマットを示す。この図において、トラッ
クの両端にはマージンが設けられる。その内側に記録始
端側から、アフレコを確実に行うためのT−SYNCエ
リア、音声信号を記録するAUDIOエリア、画像信号
を記録するVIDEOエリア、そして、副次的データを
記録するためのSUBCODEエリアが設けられる。な
お各エリアの間には、編集時のマージンと、上書き記録
による消し残り防止用のプリアンブル及びポストアンブ
ルが設けられると共に、エリア確保のためのインナーブ
ロックギャップ(IBG)が設けられる。
【0015】次に上記の各エリアに記録されるデータの
詳細を説明する。 (1) T−SYNCエリア このエリアは、図3の(1)に示されるように53個の
同期ブロックから構成され318バイトのデータ量を持
つ。1同期ブロックは同図の(2)に示されるように6
バイトのデータ長を有し、2バイト(16ビット)の同
期データと、3バイトのID部〔ID0、ID1及びI
DP(パリティ)〕と、1バイトのダミーデータとから
構成される。なお、サーボのための信号(通称ATF信
号)は、このエリアに重ねてバースト的に書かれたり、
トラック全体に書かれたりする。
【0016】(2) AUDIOエリア このエリアの記録信号についてのフレーミング処理及び
誤り訂正符号付加を行ったフォーマットを図4の(1)
に、また、その1同期ブロックの構成を同図の(2)に
示す。この(1)の図において、記録されるオーディオ
データは1トラックで9同期ブロック分あり、これに対
して8バイトの水平パリティC1と5同期ブロック分の
垂直パリティC2が付加される。1同期ブロックは90
バイトで構成され、オーディオデータの先頭には5バイ
トの付随情報を格納する領域AAUXが設けられる。
【0017】(3) VIDEOエリア このエリアの記録信号についてのフレーミング処理及び
誤り訂正符号付加を行ったフォーマットを図5に示す。
この図において、ビデオデータは27個のバッファリン
グユニットBUF0〜BUF26のエリア内に記録され
ると共に、このエリアに隣接して付随情報を記録する領
域VAUXが図のα、β、γとして示されるように3同
期ブロック分設けられる。これらに対して8バイトの水
平パリティC1と11同期ブロック分の垂直パリティC
2が付加される。
【0018】また、バッファリングユニットの構成を図
6の(1)に示す。1個のバッファリングユニットには
同期ブロック5個分のビデオデータが格納され、各ビデ
オデータの先頭側の1バイトには量子化データを格納す
る領域Qが設けられる。この領域Qの下位4ビットには
量子化テーブルNo.を示すQNo0〜QNo3が、上
位4ビットには量子化テーブルNo.の切り換え点(ス
ウィッチングポイント)を示すデータSWP0〜SWP
3が各々格納される(この図の(2)参照)。
【0019】この量子化データに続く76バイトの領域
にビデオデータが格納される。1同期ブロックは図の
(3)に示されるように90バイトで構成される。な
お、図5において説明したVAUX領域から構成される
1同期ブロック(α、β、或るいは、γ)は、図6の
(4)のように構成される。
【0020】(4) SUBCODEエリア このエリアの記録信号についてのフレーミング処理及び
誤り訂正符号付加を行ったフォーマットを図7の(1)
に、また、その1同期ブロックの構成を同図の(2)に
示す。この図の(1)に示されるように、記録データを
格納する領域としては1トラックで5バイトの長さのも
のが12同期ブロック分用意され、このデータ領域に対
して2バイトの水平パリティC1が付加される。1同期
ブロックは12バイトで構成される。
【0021】(5) 付随情報記録エリアの構造 本実施例では、以上のような1トラックの記録フォーマ
ットを備えたディジタルVTRにおいて、前述の多種多
様な付随的情報を記録するエリアとして、上記のAAU
X領域、VAUX領域、及びSUBCODEエリアのデ
ータ領域を使用する。そして、これらの各領域は、いず
れも5バイトの固定長をもつパックを単位として構成さ
れる。以下に、これらの領域の構造について説明する。
【0022】AAUX領域では、図4の(2)に示され
る1同期ブロックのフォーマットにおいて、5バイトの
AAUX領域で1個のパックが構成される。従って、A
AUX領域は1トラックにつき9個のパックで構成され
る。本実施例のディジタルVTRでは1フレームのデー
タを10トラックで記録するので、1フレーム分のAA
UX領域は図8の(1)のように表される。この図にお
いて1つの区画が1個のパックを表す。番号70〜75
が付されているパックはAAUXメインエリアを構成
し、その外のパックはAAUXオプショナルエリアを構
成する。これらの意味の詳細については後述する。
【0023】VAUX領域については、1トラックにお
けるVAUX領域が図5に示されるように3個の同期ブ
ロックα、β、γから構成され、そのパック個数は、図
9に示されるように1同期ブロックにつき15個、1ト
ラックで45個となる。なお、1同期ブロックにおける
エラーコードC1の直前の2バイトのエリアは、予備的
な記録領域として使用する。1トラック分のVAUX領
域について、そのパック構成を示すと図10のようにな
る。この図において番号60〜65が付されているパッ
クはVAUXメインエリアを構成し、その外のパックは
VAUXオプショナルエリアを構成する。
【0024】SUBCODEエリアのデータ領域に関し
ては、各同期ブロックごとの5バイトのデータ領域を1
パックとして、1トラック当たり12個のパックが形成
される。SUBCODEエリアの1トラック分の記録フ
ォーマットを図8の(2)に示す。この図において、4
〜6及び10〜12の同期ブロックにおけるデータ領域
をメインエリアとし、その外の同期ブロックのデータ領
域をオプショナルエリアに設定する。さらに同期ブロッ
ク1及び7の1D部の2番目のバイトID1の上位4ビ
ットにアプリケーションデータが設けられる。
【0025】最後に、以上に説明した各エリアにおける
メインエリア及びオプショナルエリアの役割について述
べる。メインエリアには、あらゆるテープについて共通
的な基本のデータ項目に関する情報を記録するものと
し、メインエリアを構成する各パックにはそれぞれ特定
のデータ項目に関する情報が格納される。
【0026】このような基本的なデータ項目としては、
例えば、AAUX領域のメインエリアについては、記録
信号源に関するデータ(記録されたテレビのチャンネル
番号、チューナーの種別、等)、記録した日時に関する
データ(時間帯、日、週、月、年号、等)、記録時間に
関するデータ(何時何分何秒何フレームであるかを示す
データ、及びその2進数表示のデータ、等)などを採用
する。
【0027】また、VAUX領域のメインエリアのデー
タ項目としては、AAUX領域のメインエリアの場合と
同様に、記録信号源データ、記録日時データ、記録時間
データ等の外に、更に難視聴者対策のCLOSED C
APTION情報を記録することも考えられる。SUB
CODEエリアのメインエリアのデータ項目としては、
タイトルについてのタイムコード、チャプター開始点デ
ータ、パート番号、及び上記の記録日時データ、記録時
間データ等を挙げることができる。
【0028】これらのメインエリアに記録される基本的
なデータは、AAUX領域及びVAUX領域について言
えば、図8の(1)及び図10に示されるように各トラ
ック毎に記録ヘッドの進入側と退出側とに交互に位置を
ずらして繰り返して記録されており、また、SUBCO
DEエリア内のメインエリアにおいても、4〜6番目の
パックと10〜12番目のパックとに位置をずらして繰
り返し記録されているので、テープの横傷によるデータ
欠落に対して高い安全性が確保される。
【0029】また、このような基本データは、奇数番目
のトラックを記録するヘッドと偶数番目のトラックを記
録するヘッドとの両方によって記録されるので、ヘッド
クロッグによる片チャンネルデータの欠落に対しても高
い安全性が得られる。以上のメインエリアに記録される
基本データに対し、オプショナルエリアには、ソフトテ
ープメーカー或るいは、ユーザー等が自由に任意の付随
的情報を書き込むことができる。そのような付随的情報
としては、例えば、後に説明する種々の文字情報、文字
放送信号データ、垂直ブランキング期間内或るいは有効
走査期間内の任意のラインのテレビジョン信号データ、
コンピューターグラフィックスのデータ等がある。
【0030】2. 文字情報の記録 次に、前述のようなディジタルVTRの付随情報記録エ
リアに、上記のパックを用いて付随情報を記録する場合
の具体的方法及び構成について、文字情報の記録を例に
挙げて説明する。なお、本実施例のディジタルVTRに
おける文字情報の記録・再生・表示等を実行するための
制御装置としては、例えば、制御用マイコンを使用する
ことが可能であり、以下の説明では、制御用マイコンに
より文字情報の記録・再生・表示等のための制御動作を
実行するものとして本実施例について詳述する。
【0031】本実施例における文字情報の記録方法には
2通りあり、フルモードと簡易モードと呼ぶ。フルモー
ドは簡易モードを包含しており、大量の文字データを扱
うことに適しているもので、主としてソフトテープでの
使用に用いられる。最初にフルモードについて説明し、
次に簡易モードについて説明する。
【0032】(1) フルモード記録 以下の説明においては、記録対象である文字情報をトピ
ックと呼ぶ。また、このトピックを前述のパックに格納
して本実施例のディジタルVTRへの記録用フォーマッ
トに変換した複数個のパックから構成されるデータの全
体をトピックデータと呼ぶことにする。
【0033】1) トピックの種類 本実施例のディジタルVTRのテープの録画内容に付随
して記録されるトピックの種類としては、例えば、録画
内容の目次となるTOC(Table Of Content)、映画の
ソフトテープ等におけるキャスト、スタッフ、解説等の
情報、及び音楽のソフトテープにおける歌詞など様々な
ものが考えられる。
【0034】また、テープに記録されているトピックの
種類及び個数は、一般に個々のソフトテープ毎に異なっ
たものとなるので、ユーザーが、いかなるテープにおい
てもそのテープに記録されているトピックの中から随意
所望のトピックを選択して画面上に呼び出すことができ
るようにするために、本実施例では次のような構成を採
用する。
【0035】即ち、本実施例のディジタルVTRでは、
文字情報を出力する際にはまず最初に、テープに記録さ
れているトピックの種類を表すMENU画面がユーザー
に提示されるように構成している。そして、テープ上に
記録されている各トピックデータには、そのトピックの
種類に対応してそれぞれ固有の識別番号(以下、これを
トピックタグという)を付与しておく。更に、上記のM
ENU画面を構成するMENUトピックデータには、画
面上に表示される文字データ(「TOC」、「キャス
ト」、「スタッフ」、「歌詞」等)だけでなく、これら
のトピックが記録されているそれぞれの記録エリアを示
すデータも含ませておく。
【0036】これによって、例えば、ユーザーが表示さ
れたMENU画面に基づいて特定のトピックの提示を要
求すると、制御用マイコンは、ディジタルVTRの再生
出力中に含まれる多くのトピックデータの中から、ユー
ザーが要求したトピックに対応したトピックタグを有す
るトピックデータのみを検索抽出して画面上に提示する
ように動作する。
【0037】また、この求めるトピックデータの記録さ
れているエリアを示すデータが上記のようにMENUト
ピックデータの中に含まれているので、制御用マイコン
は、目的とするトピックを取り出すために全ての付随情
報記録エリア(AAUX領域、VAUX領域及びSUB
CODEデータ領域)からの再生出力を検索する必要は
無く、上記のデータによって示される記録エリアからの
再生出力のみを検索すればよい。従って、本実施例にお
いては検索動作を効率的に行うことができ、迅速な提示
が可能である。
【0038】なお、MENUトピックデータ自体にも固
有のトピックタグを付与しておき、ユーザーからのME
NU画面提示要求に対しては、このトピックタグを有す
るトピックデータを探し出して画面に提示するようにす
る。また、記録内容の目次となるTOCは、見たい場面
のサーチに用いられる必要性の高いトピックなので、全
てのソフトテープにはTOCを記録するようにする。更
に、このTOCトピックデータには、見たい場面を検索
するときの便宜を考慮して外のトピックデータには含ま
れないポジションデータを備えておくことにする。
【0039】各種のトピックに付与されるトピックタグ
とその記録エリアの1例を図11の(1)に示す。この
図において、「MENU」は、ユーザーがテープに記録
されている多くのトピックの中から見たいと思うトピッ
クを選択する場合に、全てのトピックデータに先駆けて
読み込まなければならない基本的なトピックであり、ま
た、「TOC」も、上述のとおりすべてのソフトテープ
に記録されるものであって見たい場面の検索に必要なト
ピックなので、これらのトピックをメイントピックと呼
ぶ。
【0040】そして、これらのトピックには全てのソフ
トテープに共通なトピックタグ“0”及び“1”を付与
し、いかなるソフトテープにおいてもSUBCODEエ
リアのデータ領域に繰り返し記録されるようにする。こ
のような記録形態を採ることにより、ユーザーは、いか
なるテープのどの位置からでも「MENU」及び「TO
C」のデータを迅速に画面上に呼び出して所望のトピッ
クを選択することができる。
【0041】これに対して、「キャスト」、「スタッ
フ」、「歌詞」等のトピックは、個々のソフトテープに
おいて記録されたりされなかったりする任意性の高いも
のなので、これらのトピックに付与するトピックタグの
具体的数値は、ソフトテープメーカー或るいはユーザー
等が各ソフトテープ毎に任意に設定できるように構成す
る。例えば、この図に示されるトピックタグ“2”〜
“4”は、あくまでも1つの例示であり、これ以外の任
意の数値(但し、“0”及び“1”以外の数値)を使用
することができる。
【0042】トピックタグの設定にこのような自由度を
持たせることにより、ユーザーは、後から任意のトピッ
クを追加設定することができ、ソフトテープの制作に際
して高い融通性が得られる。そして、これらの「MEN
U」及び「TOC」以外のトピックをオプショナルトピ
ックと呼び、その記録エリアは、基本的には画像に関わ
るトピックの場合はVAUX領域に、音声に関わるトピ
ックの場合はAAUX領域に記録される。この図の例で
言えば「キャスト」、「スタッフ」、はVAUX領域
に、「歌詞」はAAUX領域に記録される。
【0043】特に、音声に関わるトピックの場合で、複
数チャンネル分の音声信号がAUDIOエリアに記録さ
れており、それぞれの音声信号に関わるトピックを記録
させようとするときは、それらのトピックデータは、も
との音声信号が記録されているトラックのみに記録す
る。つまり1フレームの画像が10トラックに分割され
て記録され、前半の5トラックに音声信号の右(R)
が、後半の5トラックに音声の信号の左(L)がそれぞ
れ記録される場合、前半の5トラックのAAUX領域に
は音声の右(R)に関するトピックを記録し、後半の5
トラックのAAUX領域には音声の左(L)に関するト
ピックを記録するようにする。また、もとの音声信号が
消去されるときには、その音声信号に付随したトピック
も同時に消去される。
【0044】図11の(2)にトピックとして「MEN
U」、「TOC」、「キャスト」、「スタッフ」、「解
説」、「歌詞(日本語/英語)」、及び「カラオケの歌
詞」をテープ上に記録した一例を示す。この図に示され
る通り、メイントピックである「MENU」と「TO
C」は、SUBCODEのオプショナルエリアに操り返
し記録され、画像に関するトピックである「キャス
ト」、「スタッフ」、及び「解説」はVIDEOのVA
UX領域のオプショナルエリアに記録される。
【0045】日本語及び英語による1曲分の「歌詞」
は、それぞれAUDIOのAAUX領域のオプショナル
エリアの1と2に分割して繰り返し記録され、また、
「カラオケの歌詞」は1画面当たりのデータ量が少ない
ので、AAUX領域のオプショナルエリアに間欠的に微
小時間挿入する形で記録される(再生時には、例えば、
一旦メモリに記憶した「カラオケの歌詞」を少しづつ遅
延させながら画面の進行に合わせて表示するようにす
る。)。
【0046】次に、以上に説明した各トピックがテープ
の付随情報記録エリアに記録されるときの具体的フォー
マット、即ち、トピックデータの構造について説明す
る。 2) トピックデータの構造 図12の(1)にトピックデータの構造を示す。個々の
トピックデータは、その先頭にデータの属性を表すヘッ
ダを有しており、これをトピックヘッダと呼ぶ。但し、
「TOC」のトピックデータだけは、その他のトピック
データの構造と異なりテープ位置を示すポジションデー
タがトピックヘッダの直後に挿入された構造を有してい
る。
【0047】そして、このトピックヘッダに続くトピッ
クデータ部分は、ページユニットと呼ばれる1画面分の
文字データを単位として一般に複数個のページユニット
から構成されており、各ページユニットの先頭にはペー
ジヘッダが設けられる。ページヘッダに続くページユニ
ット部分は、トピックの各部分毎の属性に応じて小さく
区分されたテキストユニットと呼ばれる単位のシーケン
スで構成されている。各テキストユニットの先頭には、
データの属性を表すテキストヘッダが設けられる。
【0048】1つのトピックデータは以上のような構成
を持つものであるが、本実施例のディジタルVTRにお
けるトピックの記録再生では、1本のテープ内に記録さ
れるトピックとして特定の1つの言語(例えば、日本
語)によって表現されたものだけでなく、同じトピック
内容を別の言語によって表現したトピック(例えば、ト
ピック全体が英語で表現されているもの)も記録してお
き、再生時にはユーザーがそれぞれ異なる言語から成る
複数のトピックの中から、必要に応じて所望の言語によ
るトピックを選択して表示することができるように構成
している。そして、この言語を区別するための番号を言
語タグと呼び、これはトピックヘッダの中に記録され
る。言語タグが0に対応している言語をメイン言語と呼
び、1本のテープに必ず1つ存在する。それ以外の言語
はオプショナル言語と呼び、ソフトテープメーカーの自
主裁量で記録することができる。
【0049】オプショナル言語を記録する場合、テープ
上へ記録する順番は図12の(2)に示すように、まず
同一のトピックタグを持つデータをひとまとめにし、そ
の中で言語タグの小さいものから順に記録する。以上に
説明したトピックデータの構造において、トピックヘッ
ダ、ページヘッダ、及びテキストヘッダは、いずれも1
個のパックから構成され、ポジションデータ及びテキス
トユニットは一般に複数個のパックから構成される(但
しテキストユニットは1個のパックのみで構成されるこ
ともある)。以下に、これらを構成するパックの構造に
ついて説明する。
【0050】3) パックの構造 パックは、図13に示すように5バイト(PC0〜PC
4 )で構成される。そして、多種多様な付随情報を記録
して利用することができるように、これに対応して多種
類のパックが用意される。パックの1番目のバイトPC
0は、このパックの種類を指定するアイテムデータとし
ての役割を持ち、また、このアイテムデータに対応して
後続する4バイトPC1〜PC4の書式が定められ、こ
の書式に従って多種多様な付随情報の記録が実行され
る。
【0051】上記のアイテムデータは、上位4ビットの
大アイテムと下位4ビットの小アイテムとから構成さ
れ、大アイテムは例えば後続データの用途を示すデータ
とされる。また、小アイテムは例えば後続データの具体
的な内容を示すデータとされる。例えば、大アイテムの
4ビットによってコントロール(0000)、タイトル
(0001)、チャプター(0010)、パート(00
11)、プログラム(0100)、ライン(010
1)、画像補助データ(0110)、音声補助データ
(0111)、等のいずれかが指定されるようにする。
【0052】そして、これらの大アイテムのもとで更に
小アイテムを指定することにより、例えば、文字情報の
記録に使用する種々のパックが定義される。次に、トピ
ックデータを記録するために用いられるパックについて
図14〜図17を参照して説明する。
【0053】 トピックデータ記録用のパック 図14の(1)に示すトピック/ページ(TP)ヘッダ
は、前述のトピックヘッダとページヘッダの機能を1つ
に合わせたパックであり、あらゆるトピックデータにお
ける先頭のヘッダとして用いられる。トピックヘッダと
してはPC1の言語タグ(LANGUAGE TA
G)、トピックタグ(TOPIC TAG)と、PC2
の内容更新フラグ(RE)、当該トピックデータ内での
最終ページユニット番号(TENS/UNITS OF
LPU)をデータとして有する。ページヘッダとして
は、PC4のページユニット番号(TENS/UNIT
S OF PU No.)のデータを有する。
【0054】なお、PC3のDMは1ページ当たりの最
大表示文字数を示すコードであり、“0”のときは24
字×12行、“1”のときには40字×24行であるこ
とを表す。また、SCRLは文字をスクロール表示させ
るかどうかのフラグであり、H/Vは、スクロール表示
させる場合のスクロールする方向を表す。SCRLが
“0”のときは、H/Vが“0”の場合に下から上へ向
かう縦スクロールを、H/Vが“1”の場合に右から左
へ向かう横1行スクロールをそれぞれ表す。SCRLが
“1”のときはスクロールを行わない。
【0055】INITは、表示画面を初期化するかどう
かのフラグであり、この値が“0”のとき初期化を行
う。なお、1ページ目を表示するときには必ず初期化す
る。RASTER COLORは、ラスターの色を指定
するコードであり、例えば、文字コード系として文字多
重放送互換コードを採用した場合には、図25の(2)
に示されているラスタ色指定制御符号のようになる。こ
の図においては、制御符号0〜F(16進数表示)を使
用することによって、黒から透明までの9色の指定に加
え、赤から白までの7色については高輝度と低輝度とを
区別して指定することができる。
【0056】PC2の内容更新フラグ(RE)は、その
トピックのデータが更新される度に反転する。これはた
とえば、同一のトピックでもチャプターが変わったとき
にトピックデータも変更されたような場合、変更された
ことを検出するために使う。したがって1つのトピック
を表示しているときは、常にこのフラグを監視し、フラ
グが反転したら、もう1度1ページ目のデータから表示
をし直す。
【0057】図14の(2)はコントロールテキストヘ
ッダパックであり、このパックは同図の(3)に示され
るコントロールテキストパックと同じく「コントロー
ル」の大アイテム(0000)を持ち、MENUトピッ
クの中でのみ使用される。データとしては、このパック
に続くテキストパックの総数(TDP)や、データの属
性(TEXT TYPE)、文字コードの種類(TEX
T CODE)、トピック/ページヘッダで使用するト
ピックタグの定義(TOPIC TAG)、トピックデ
ータが記録されているテープ上のエリア番号(AREA
No.)を持っている。
【0058】ここで、TDPは、そのテキストユニット
に含まれるテキストパックの総数を2進数で表してい
る。TEXT TYPEは、そのテキストユニットのテ
キストデータの属性を表し、コードの値に応じて次のよ
うに定義されている。 0=NAME 1=MEMO(COMMENT) 2=STATION D=FONT E=GARAPHIC その他=Reservd
【0059】NAMEはプログラム名、STATION
は放送局名、MEMOはその他の文字データを記録する
ときに指定する。FONTおよびGRAPHICは、T
EXT CODE(後述する)で文字多重放送互換コー
ドを指定した時のみ有効で、文字多重放送で送られてく
るドットパターンのデータをそのまま記録するときに使
用する。
【0060】TEXT CODEは、記録されたテキス
トデータがどの文字コード系によるものかを表すコード
であり、本実施例では16進数を用いた表現では次のよ
うに定義される。 0=ASCII 1=区点 2=Shift−JIS 3=日本語EUC 4=韓国語EUC 5=ISO8859-1 6=TCA 80=文字多重放送互換コード 81=UK方式テレテキスト互換コード others=Reserved
【0061】エリア番号とは、以下に示すようにSUB
CODE,VIDEO,AUDIO等のテープ上の記
録エリアを示す番号で以下のように設定されている。 エリア番号 0=AUDIO 1ch 1=AUDIO 2ch 2=AUDIO 3ch 3=AUDIO 4ch 4=VIDEO 5=SUB CODE 6=Memory In Cassette 7=情報なし
【0062】つまりエリア番号0〜3はそれぞれ音声の
1チャンネル〜4チャンネルの記録エリアに設定されて
いる。この音声の3、4チャンネルはハイビジョン用に
設けられているものである。そしてエリア番号4は画像
信号記録エリアであり、エリア番号5はサブコード記録
エリアである。エリア番号6は記録媒体ケースであるカ
セットにメモリを登載した場合のメモリに設定されてい
る。
【0063】図14の(3)はコントロールテキストパ
ックであり、アイテムデータに続く4バイト(PC1〜
PC4)にMENUトピックのデータが記録される。図
15の(1)〜(4)はタイトルスタートパック、タイ
トルエンドパック、チャプタースタートパック、及びチ
ャプターエンドパックであり、これらのパックは、TO
Cトピックデータ内のポジションデータを構成するのに
使用される。
【0064】そして、これらのパックの2番目〜4番目
のバイト(PC1〜PC3)には、それぞれタイトル開
始点、タイトル終了点、チャプター開始点、及びチャプ
ター終了点が23ビットのトラックナンバーデータによ
って格納される。なお、タイトルスタートパック及びチ
ャプタースタートパックのPC4におけるTEXTは、
このタイトル或るいはチャプターについてのテキスト情
報が存在するかどうかを表すフラグであり(0:テキス
ト情報あり,1:テキスト情報なし)、例えば、チャプ
ター名の付けられていないチャプターがある場合、その
TEXTフラグを「1」にしてこのチャプターに関する
テキストヘッダパック及びテキストパックを一切使用し
ない。これにより使用パック数を節減できる。GENR
E CATEGORYは、記録内容のジャンル(例え
ば、「野球」、「映画」、「旅行」、「ドラマ」等)を
表すコードである。
【0065】また、タイトルエンドパック及びチャプタ
ーエンドパックのPC4におけるPBは、テープの現在
の再生位置がどのタイトル或るいはチャプターの位置に
あるかを表示するために利用されるフラグであり、その
詳細は後述する。図16の(1)及び(2)に示される
タイトルテキストヘッダパック及びタイトルテキストパ
ックはタイトルに関する文字情報を記録する場合に、そ
して、同図の(3)及び(4)に示されるチャプターテ
キストヘッダパック及びチャプターテキストパックは、
チャプターに関する文字情報を記録する場合にそれぞれ
使用する。また、図17の(1)及び(2)に示される
画像補助テキストヘッダパック及び画像補助テキストパ
ックは、記録された画像内容に関する文字情報を記録す
る場合に使用する。これらのテキストヘッダパックに記
録されるデータは、コントロールテキストヘッダパック
とほぼ同様であるがAREA No.及びTOPIC
TAGを持たない点で相違している。次に、前述のPB
フラグについて詳しく説明する。
【0066】 PBフラグ いま、1本のソフトテープが図18の(A)で示される
ようにチャプター1〜10で区切られているものとす
る。同図においてST1〜ST10は、それぞれチャプ
ター1〜10の開始位置のトラック番号、ET1〜ET
10は、それぞれチャプター1〜10の終了位置のトラ
ック番号である。このトラック番号はタイムコードの様
にテープ上の位置が分かるもので有ればよい。このと
き、TOCデータの内容は同図(B)で示される。この
TOCデータはテープ上のどの位置を再生しているとき
にも、読み出せるようにテープ上のサブコードエリアに
繰り返し記録される。
【0067】そしてチャプター1の画像及び音声が記録
されているテープ上の部分においては、TOCデータ中
のチャプター1のチャプターエンドパックのPBフラグ
を0とする。そしてそれ以外のチャプター2〜10のチ
ャプターエンドパックのPBフラグは1とする。同様に
チャプター2の画像及び音声が記録されているテープ上
の部分においては、TOCデータ中のチャプター2のチ
ャプターエンドパックのPBフラグを0とする。そして
それ以外のチャプター1と3〜10のチャプターエンド
パックのPBフラグは1とする。このようにすることに
よりTOCデータを再生した時に、チャプターエンドパ
ックのPBフラグを調べるだけで、現在どのチャプター
を再生中であるかを判別することができる。
【0068】図19にPBフラグを記録するためのフロ
ーチャートを示し、図20にPBフラグを利用した再生
中のチャプター表示のフローチャートを示す。まず図1
9において、VAUXエリアやAAUXエリアに記録す
るトピックデータを作成する(STEP1)と共に、サ
ブコードエリアに記録するメニューデータを作成する
(STEP2)。その後、画像信号と音声信号と一緒に
作成されたトピックデータをテープ上に記録する(ST
EP3)。ここでAAUXデータとVAUXデータは画
像や音声と共に記録し、サブコードデータはアフターレ
コーディングにより記録することができる。
【0069】次にチャプターやパートとなる開始点と終
了点を決定し(STEP4)、TOCデータを作成して
(STEP5)、TOCデータ中のチャプター1のPB
フラグを0にし(STEP6)、チャプター1の開始点
を頭出しする(STEP7)。そしてメニューデータと
TOCデータをサブコードエリアにアフレコする(ST
EP8)。そしてチャプターの終了点で(STEP9)
かつテープエンドでないときには(STEP10)、T
OCデータ内の次のチャプターのPBフラグを0にして
(STEP11)、このPBフラグが0にされたチャプ
ターの開始点を頭出し(STEP12)した後アフレコ
する。この動作をデープエンドまで繰り返すことによっ
てソフトテープが完成する(STEP12)。
【0070】つぎにPBフラグを利用して再生中のチャ
プター名を表示する場合の動作について図20により説
明する。PBフラグが記録されたソフトテープを再生す
ると(STEP21)常に文字情報を再生するキーが押
されたかを検出して(STEP22)、文字情報を出力
するキーが押されたときにはメニューを表示する(ST
EP23)。その後TOCを表示をするキーが押された
かを検出し(STEP24)、TOCを表示するキーが
押されずに他の文字情報が選択されたときには、選択さ
れた文字情報を表示する(STEP25)。
【0071】TOCを表示するキーが押されたと検出し
たときにはサブコードエリアからのTOCデータの読み
だし、TOCデータ中のカセットタイトルの画面表示、
チャプター1のPBフラグが0であるか否かのチェック
を順次実行し(STEP26)、PBフラグが0であっ
た場合には画面表示するチャプターの文字情報の色を変
えて画面表示した後、色を元に戻す(STEP27及び
28)。PBフラグが0でなかった場合にはチャプター
の文字情報をそのまま表示する(STEP29)。表示
が終わったら次のチャプターのPBフラグをチェックし
て、0かどうかの検出を行う(STEP31及び2
7)。
【0072】この動作をTOCデータの最後まで行う。
これによってTOC表示において現在のテープ位置のチ
ャプターだけが色を変えて表示される。但し色を変えて
表示する代わりに、例えばマークをつけて表示するなど
の方法を用いてもよい。次に、以上に説明した文字情報
記録のためのパックにより構成されるトピックデータに
ついて、MENUトピックとTOCトピックの具体例を
挙げて説明する。
【0073】4)「MENU」トピックデータの具体例 図21に「MENU」トピックデータの具体例を示す。
このトピックデータは1個のページユニットからなる
「MENU」トピックデータであって、画面上に“TO
C STAFF カラオケ”の12個の文字を表示する
ものであり、図に示されるように13個のパックから構
成されている。なお、この図では、各パックにおける5
つのバイトPC0〜PC4は16進数で表現してある。
【0074】ここで、各パックについて説明すると、第
1番目のパックは、1番目のバイトPC0のコード(0
7)により定義されたTP HEADER(トピック/
ページヘッダ)パックである。このパックでは2番目の
バイトPC1のコード(00)によって、このトピック
は言語タグ及びトピックタグが0のメイン言語で記録さ
れたMENUであることを示している。そしてこのパッ
クの3〜5番目のバイトPC2〜PC4の各値から、図
14の(1)に示される定義に従って図21の〔内容〕
部分に記されているデータが記録されていることが分か
る。なお、この〔内容〕部分における記載「スーパー固
定表示」は、スクロールなしのスーパーインポーズ表示
であることを意味する。
【0075】第2番目のパックとして、アイテムコード
が(08)のコントロールテキストヘッダパックが記録
され、その2〜3番目のバイトの値に基づいて、このテ
キストユニットのテキストパック数が5であり、また、
このテキストユニット内に記録されている文字情報はN
AME、即ち、トピック名であることが分かる。更に、
このパックでは4番目のバイトPC3によって文字多重
放送互換コードによる文字情報が記録されることが示さ
れているが、ここで、文字情報を記録する場合の文字コ
ード系の選定について補足説明する。
【0076】一般に文字情報を記録する場合の文字コー
ド系としては、ディジタルVTRを使用する地域で放送
されている文字放送コードを使用するのが望ましい。例
えば、日本においては文字多重放送互換コードを用いる
ようにする。そして、ディジタルVTR内にこの文字多
重放送互換コードによる文字データを復号・表示できる
システムを備えることにより、文字情報の再生において
文字多重放送と同様の表現力をもたせることができる。
また、ディジタルVTRにおいて文字情報を記録・再生
して表示する場合と文字放送を受信して表示する場合と
で、内部の文字データ処理システムのハード及びソフト
の構成を共用できるという多大な利点も得られる。
【0077】参考までに、文字多重放送互換コードにお
ける文字符号集合のコード、及び種々の制御コードを図
23〜図27に示す。これらの図について簡単に説明す
ると、図23は、文字多重放送互換コードにおける8単
位符号の拡張方法を示し、この図に示されている呼出動
作及び指示動作が、図24の(1)及び(2)に表され
ている呼出符号及び指示符号によって実行される。呼び
出される文字符号集合を指定する終端符号は図25の
(1)のように定義される。着色に関する制御符号及び
文字サイズに関する制御符号は図25の(2)及び
(3)に、動作位置の制御についての動作パターン及び
動作位置制御符号は図26に、また、時間の制御に関す
る制御符号は図27にそれぞれ示されるとおりである。
なお、図24〜図27における符号の欄内の( )の中
の記載は、16進数による符号表現である。
【0078】コントロールテキストヘッダパックの5番
目のバイトPC4には、このテキストヘッダパックに続
くテキストパックに記録されている文字情報についての
データは、トピックタグが“1”でありSUBCODE
エリアに記録されていることが定義されている。このヘ
ッダパックに続く4個のコントロールテキストパックに
は、ヘッダパックで指定された文字多重放送互換コード
に基づいて使用する文字符号集合の指示と呼出を実行す
る命令が記録され、続く5番目のコントロールテキスト
パックに文字情報「TOC」が記録されている。
【0079】次のコントロールテキストヘッダーパック
には、このテキストユニットのテキストパック数が2で
あり、記録されている文字情報がプログラム名でトピッ
クタグ2を持ち、そのデータがVAUXに記録されてい
ることが示され、続く2つのテキストパックに文字情報
「STAFF」が記録されている。その次のテキストユ
ニットでは、同様に、ヘッダパックにおいて文字情報が
プログラム名でトピックタグ3を持ち、そのデータがA
AUXに記録されていることが示され、続く2つのテキ
ストパックに文字情報「カラオケ」が記録されている。
【0080】5) 「TOC」トピックデータの具体例 次に、 図22に示される「TOC」トピックデータの
具体例について説明する。他のトピックデータでは、一
番最初のページユニット番号は1であるが、TOCデー
タの場合はページユニット番号が0から始まる。TOC
データのページユニット0は、高速の頭出し等を行うた
めのテープ位置情報を格納している。これをポジション
データと呼ぶ。ポジションデータは、各タイトル、チャ
プター、パート等の開始位置、終了位置をトラック番号
で表したもので、このデータはパック構造である。それ
ぞれ、TITLE START,TITLE END,
CHAPTER START,CHAPTER EN
D,PART START,PART ENDパックを
使用する。
【0081】TOCデータのページユニット1以降に
は、タイトル名、チャプター名等が文字データとして格
納され、それぞれの名前毎に1つのテキストユニットを
構成する。タイトル名を格納しているテキストユニット
の場合、そのテキストヘッダとしてTITLE TEX
T HEADERパックを使用し、チャプター名、パー
ト名の場合は、それぞれCHAPTER TEXT H
EADER,PARTTEXT HEADERを使用す
る。
【0082】再生時には、TOCデータの中のチャプタ
ー名、パート名をデータの並び順通りに画面に表示す
る。また、各テキストヘッダ内のPBフラグをチェック
することで現在再生中のチャプターまたはパートがわか
るので、そのチャプター名またはパート名は、画面上で
色を変えたり、反転させたりして表示する。ここで、ユ
ーザーがリモコンまたは本体のスイッチによって、高速
サーチしたいチャプターまたはパートを1つ選択すれ
ば、これに対応するポジションデータをページユニット
0の中から読み取り、その位置へFF/REWする。
【0083】図22の「TOC」トピックデータは14
個のパックから構成され、まずトピック/ページヘッダ
パック(TP HEADER)では言語タグ及びトピッ
クタグがそれぞれ0と1であることにより、このトピッ
クはメイン言語で記録されたTOCであることが示さ
れ、その他にページに関するデータ及び表示方法の設定
データが記録されている。
【0084】2番目から7番目のパックにはタイトルの
記録開始トラックナンバーと記録終了のトラックナンバ
ー、及びチャプター1とチャプター2の記録開始トラッ
クナンバーと記録終了のトラックナンバー(ポジション
データ)が記録されている。そして、ここに記録されて
いるタイトルエンドパック及びチャプター1のエンドパ
ックのPBフラグが「0」であることから、このタイト
ル内のチャプター1のテープ部分を再生中であることが
示されている。更に、チャプター1のチャプタースター
トパックのTEXTフラグが「1」であることから、チ
ャプター1にはテキスト情報が無い(チャプター名が付
いていない)ことが分かる。
【0085】また、このポジションデータに続くトピッ
ク/ぺージヘッダパックには、これが1ページめのデー
タであることが示されると共に、このページの文字デー
タの表示方法等が示されている。9番目から11番目の
パックで構成されるテキストユニットには「SOME
DAY」というタイトル名が記録されている。12番目
から14番目のパックで構成されるテキストユニットに
はチャプター2のチャプター名「So young」が
記録されている。
【0086】次に、ユーザーが所望するトピックを選択
して、そのトピックを好みの言語で表示させる場合の手
順を図28を参照して説明する。図28において、ユー
ザーがソフトテープを再生しながらトピックを見たいと
いう意思表示をすると(リモコンまたは本体に設けられ
たスイッチによる)と、ディジタルVTRはSUBCO
DEエリアから言語タグ、トピックタグが共に0でかつ
ページユニット番号が1であるTPヘッダを読み取る
(STEP41)。
【0087】MENUデータの中では1つのトピックに
関するデータが1テキストユニットになっており、トピ
ックを表す文字列がテキストデータとして格納され、こ
のトピックに対応させるトピックタグとエリア番号はテ
キストヘッダのパックの中に格納されている。したがっ
てMENUデータ内のトピックを表す文字列を画面に表
示し(STEP42)、またこの時、言語タグが0でな
いトピックデータがテープ上に記録されていれば、表示
される言語を変更できることも併せて画面に表示する。
ユーザーは表示された内容に基づいて1つのトピックま
たは表示言語の変更をリモコンまたは本体に設けられた
スイッチによって選択する。
【0088】ここでユーザーが仮に表示言語の変更を選
択した(STEP47)とすれば、ディジタルVTRは
SUB CODEエリアから現在設定されている言語タ
グに1を加えた言語タグを有するMENUデータを読み
取る(STEP48)。ユーザーがトピックの1つを選
択したときは、その時点での言語タグを確定させ、さら
にディジタルVTRがテープ上から読み取って表示させ
るべきトピックのトピックタグが確定する(STEP4
4)。言語タグとトピックタグが確定すれば、MENU
データの中のエリア番号を参照して、そのトピックデー
タがテープ上のどのエリアに記録されているかがわかる
ので、そのエリア上に記録されているデータの中から、
確定した言語タグとトピックタグを有し、かつページユ
ニット番号が1であるTPヘッダが読み取られてくるの
を待つ(STEP45)。これが目的のトピックデータ
のトピックヘッダであるから、そのトピックデータを読
み取り、画面に表示する(STEP46)。
【0089】ここで上述のようにして読み取ったオプシ
ョナルトピックのデータの表示方法について説明する。
まずページユニット番号が1であるTPヘッダを読み取
ると、そのパックのPC3は1ページ目のページヘッダ
として、表示画面制御のためのデータを持っている。T
Pヘッダに続いて、テキストヘッダがあり、テキストヘ
ッダの中のデータの指示に基づいてテキストデータを読
み取っていく。
【0090】テキストヘッダに続いて、TDPで指定さ
れた数だけテキストパックがあるので、この中からテキ
ストデータだけを抜き出す。このテキストデータをTE
XTCODEに従って実際に画面表示するキャラクタ、
または制御コマンドに置き換え、SCRL,H/V,I
NIT,RASTER COLORの指示にしたがって
表示していく。2ページ目以降のデータがあるときは、
1ページ目の最後のテキストパックの直後にページユニ
ット番号が2であるTPヘッダがあるので、1ページ目
と同様の方法で表示する。1つのトピックデータの全ペ
ージ数は、そのトピックデータのTPヘッダに格納され
ている。
【0091】(2) 簡易モード ここでは、簡易モードについて説明する。簡易モード
は、主に一般のユーザーが自分で文字データを打ち込ん
だり、文字多重放送で送られてくる番組表と連動してテ
レビ番組を録画したときに、その番組名や放送局名を記
録したりするのに使われることを想定している。このモ
ードは、フルモードのトピック、ページの概念を取り除
いたもので、TPヘッダ以外のパックの使用法は共通で
ある。
【0092】図12の(3)に簡易モードのデータ構
造、図29に簡易モードでテレビの番組名と放送局名を
記録した例を示す。簡易モードでは、図12の(3)に
示したように1つ以上のテキストユニットが連なって記
録される。各々のテキストユニットにはフルモードと同
様にテキストヘッダがあり、その中のTEXT TYP
Eでテキストデータの属性を区別する。
【0093】文字データの入力方法であるが、テレビ番
組を録画するときは、上述の文字多重放送の番組表を利
用できれば、プログラム名、放送局名はユーザーが直接
入力しなくても良い。番組表が利用できなかったり、ユ
ーザーが任意の文字データを記録しようとするときは、
記録を開始する前に、ユーザーがテープ上の記録エリア
を指定して文字データを入力しなければならない。なぜ
なら、この文字データは映像信号や音声信号と共にテー
プ上に記録され、アフレコで文字データのみ書き換える
ことは不可能だからである。
【0094】3. 文字放送の記録 本実施例のディジタルVTRにおける文字放送の記録に
ついて説明する。現在、世界では日本、北米、英国、仏
国においてそれぞれ方式の異なる文字放送が実施されて
いる。参考に、図30に日本の文字多重放送信号の1ラ
インのフォーマットを示す。この信号が多重されるライ
ンは、現在、14、15、16、21、277、27
8、279、284の計8ラインであるが、規格では計
16ラインまで可能である。ところで、この1ライン分
のデータにおいて、ビット同期符号は単なる「1」と
「0」の繰り返しパルスであり、しかも、この点はどの
方式においても成り立つので、文字放送信号の記録にお
いては、この部分を除いたデータのみをディジタルVT
Rへ記録することにする。
【0095】この場合、1ラインあたりの記録データ量
は、 日本 280ビット(35バイト) 北米 272ビット(34バイト) 英国 344ビット(43バイト) 仏国 304ビット(38バイト) となる。そして、更に、各国の方式において8ビットで
構成されているバイト同期符号を図31に示すようなラ
インIDに置換して記録する。このラインIDを調べる
ことによって記録された文字放送データがどの方式の何
番目のラインのデータであるかを識別することができ、
再生時に、各方式に対応したデコード、表示を行うこと
ができる。
【0096】このラインIDを生成するためのライン番
号発生回路を図32に示す。この回路の動作を説明する
と、まず、IC32においてコンポジットビデオ信号入
力からHSYNC、ODD/EVEN判別信号を作成す
る。このICは公知のものである。そして、DFF33
とエクスクルーシブノア34でODD/EVEN判別信
号の立ち上がりと立ち下がりを抜き出し、HSYNCの
L区間の幅のクリアパルスを作る。このパルスをカウン
タ35へ入力してODD/EVEN判別信号の立ち上が
り、立ち下がりからHSYNCの立ち下がりエッジをカ
ウントし、このカウント出力をデコーダ36でデコード
することにより図33に示されるような文字信号挿入可
能期間に対応したnGATE信号を得る。
【0097】nGATE信号をカウンタ37のクロック
イネーブルへ入力してHSYNCの立ち下がりエッジを
カウントし、このカウント出力をデコーダ38でデコー
ドすることにより0から7までのライン番号を生成す
る。このライン番号を図31のラインIDの下位4ビッ
トとして使用し、その上のビットに上記のODD/EV
EN判別信号を用いる。ラインIDの上位3ビットには
国識別コードをいれる。これは、仕向地別に変わるTV
チューナーから固定の3ビットをもらってもよいし、仕
向地別に微妙に変わるモードコントロールマイコンがそ
れを持っていてもよい。
【0098】なお、図32におけるブロック41〜45
は、文字放送信号挿入ラインに文字データが存在しない
ときにはパックへの記録動作を禁止するための判別信号
を生成する回路構成であり、コンポジットビデオ入力を
クランプしたのちコンパレータ42で基準値と比較する
ことにより、ビデオレベルが「0」か「1」かを識別
し、この識別出力をシフトレジスタ43へ入力する。ま
た、モノマルチ44を用いて、HSYNCの立ち下がり
から一定時間後にゲート45をアクティブにする。ゲー
ト45にはnGATE信号とシフトレジスタ43のパラ
レル出力が入力され、その値が全て「0」ならビデオレ
ベルがペデスタルレベルなので、文字信号は存在せず、
存在しないデータはテープ上に記録しない。
【0099】以上のことから、結局、1ラインのデータ
はラインID、PFX、情報データ、チェック符号の順
に記録される。そして、これらのデータをテープ上に記
録する場合には、具体的には1フレーム分の文字放送デ
ータをFIFOメモリのようなものに貯めておき、ディ
ジタルVTRの書き込みタイミングに応じて必要量を読
み出し、図17の(3)に示されるテレテキストパック
を用いて付随情報記録エリアの中のオプショナルエリア
の空いた領域へ順次記録していく。このテレテキストパ
ックは、文字放送のデータを記録するための専用のパッ
クであり、PC1〜PC4に文字放送データが格納され
る。この場合、ヘッダは使用せず、再生時には、このパ
ックのアイテムデータから文字放送データであることを
識別し、再生された順番に従って文字コード復号用のバ
ッファメモリーへ記憶して処理を進める。
【0100】なお、テレテキストパックは1個あたり4
バイトの文字データ記録容量を持つから、例えば、以上
に説明したような文字多重放送の1ライン分のデータ3
5バイトを記録するためには、9パックが必要であり、
1フレームの8ライン分のデータを記録するためには7
2パック程度必要となる。この1フレーム分のデータを
1フレームの10トラックの中に記録する場合、前記の
FIFOメモリから1度全部のデータを読み出してテー
プ上のオプショナルエリアへ記録したら、FIFOメモ
リに読み出しリセットをかけて始めのデータから再び読
み出して同じデータを繰り返してテープ上の(位置の異
なる)オプショナルエリアへ記録するようにしてもよ
い。このようにテープ上の複数個所へ同じデータを繰り
返し記録しておけば、ヘッドクロッグ或るいはテープの
横傷等のトラブルが発生しても破壊されないデータを再
生できる可能性が高くなり、信頼性が向上する。
【0101】4. ディジタルVTRの復号・表示回路 これまでに説明した方法を用いることにより、ディジタ
ルVTRにおいて文字情報及び文字放送信号を取り扱う
ことが可能となるわけであるが、次に、このようなディ
ジタルVTRにおいて実際に文字を表示するための具体
的回路構成及びその動作について、図1を参照して説明
する。 (1) 文字放送番組の表示
【0102】この図において、テレビ受信回路1により
受信されたテレビジョン信号から映像信号を復調し、こ
の映像信号を通常の輝度増幅回路2及び色復調回路3へ
供給すると共に、文字放送信号を復号するための波形等
価回路4へも供給する。また同時に同期分離回路5へも
供給され、ここで得られる同期信号は波形等価回路4、
文字信号分離回路6、及び表示クロック発生回路7で使
用される。波形等価回路4へ入力された映像信号は、こ
こで伝送中に発生した歪み低減させられて文字信号分離
回路6へ入力される。ここでは同期信号を基にして、映
像信号の中の垂直ブランキングに重畳されている文字信
号を分離し、この文字信号をバッファRAM8へ出力す
る。この段階の文字信号には誤り訂正のためのチェック
符号が含まれているので、これを基にして誤り訂正回路
9で文字信号のデータエラーを取り除き、再びバッファ
RAM8へ文字データを書き込む。
【0103】CPU10により、バッファRAM8に書
き込まれた文字データのうち、1つの文字放送番組を構
成するデータだけを集めてワークRAM11に記憶さ
せ、先頭のデータから順次読み出して復号してゆくが、
復号したあるデータが1つの文字を表すものであるとき
には、この文字のドットパターンをキャラクタジェネレ
ータ12から読み取り、パターンメモリ14に書き込
む。また、復号したデータが色指定の制御コードである
ときは、その制御コードに従ってカラーメモリ15にデ
ータを書き込む。このときの書込みのタイミングは表示
制御・パス制御回路13によって行われる。また、プロ
グラムROM16にはCPU10によって実行されるプ
ログラムが格納されている。
【0104】カラーマトリクス回路17で、パターンメ
モリ14に書き込まれたドットパターント、カラーメモ
リ15に書き込まれた色データに基づいて輝度信号、色
差信号を合成する。これらの信号は混合・切換回路18
へ入力され、輝度増幅回路2及び色復調回路3からの通
常の輝度信号及び色差信号と混合或るいは切り換えて出
力される。なお、この回路図では切換回路18において
輝度・色差信号を切り換えるようにしているが、通常の
文字放送受信機のようにR、G、B信号を切り換えるよ
うに構成してもよい。
【0105】以上のようにして画面に文字放送番組が表
示される。このとき、文字放送番組としてテレビ番組表
が表示されていれば、ユーザーはこの画面を見ながらリ
モコンキーパッド19を操作して、リモコンインターフ
ェース20を通し、ディジタルVTRの録画予約をする
ことができる。 (2) テープ上に記録された文字情報の再生・表示 次に、テープ上に記録された文字情報を表示する場合に
ついて説明する。磁気ヘッド22によりビデオテープ2
1上のデータを読み出し、再生アンプ23を通してデコ
ーダ24に入力する。ここでディジタルデータへ変換し
TBC25において再生時のジッターを取り除いた後、
ECC26でデータのエラーを訂正する。
【0106】エラー訂正後の文字データはバッファRA
M27へ書き込まれ、CPU10は、この文字データを
復号する。ここで、テープ上に記録されていた文字デー
タが文字放送で使用されているのと同一の文字コード系
によるものであれば、CPU10は、文字放送を復号す
るためのルーチンを使用してテープ上の文字データを復
号することができるので、このためのソフトウェアの容
量を少なくでき、また、別個のCPU或るいはキャラク
タジェネレータを用意する必要もないので、大きな経済
的効果が得られる。
【0107】
【発明の効果】文字情報とそのトピックタグとを規定す
る情報がテープに記録されているので、この情報にに基
づいて所望の文字情報だけを検索することが可能であ
る。また、文字情報の検索の際、文字情報が記録されて
いる記録エリアを示す情報も併せて記録されているの
で、この情報が示す記録エリアのみを検索すればよく、
迅速な検索ができる。更に、目次情報がどのテープ位置
においても繰り返し記録されているので、再生時どのテ
ープ位置からでも直ちに目次情報を得ることができ、か
つ、どの目次項目の部分を再生中であるかを判別でき
る。
【0108】文字情報の記録の際に使用する文字コード
或るいは制御コードとして文字放送において使用されて
いるものを用いることにより、文字情報の再生の際の復
号・表示のためのシステムとして文字放送受信用のシス
テムを共用できる。言語の種類に応じた識別情報を付与
して文字情報を記録することにより、再生時、所望の言
語による文字情報のみを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるディジタルVTRにおけ
る文字放送信号及び文字情報の復号、表示動作を説明す
る回路図である。
【図2】同ディジタルVTRにおける1トラックの記録
フォーマットを示す図である。
【図3】同ディジタルVTRにおけるT−SYNCエリ
アの信号フォーマットを示す図である。
【図4】同ディジタルVTRの音声信号に関するフォー
マットを示す図である。
【図5】同ディジタルVTRにおけるフレーミング処理
及び誤り訂正符号付加を施されたVIDEO信号に関す
るフォーマットを示す図である。
【図6】同ディジタルVTRにおけるVIDEO信号の
バッファリングユニット及び1同期ブロックの構成を示
す図である。
【図7】SUBCODEエリアの信号に関するフォーマ
ットを示す図である。
【図8】1フレーム分のAAUX領域のパック構成、及
び1トラック分のSUBCODEエリアの構成を説明す
る図である。
【図9】1トラック分のVAUX領域のパック構成を説
明する図である。
【図10】1フレーム分のVAUX領域のパック構成を
説明する図である。ーダを用いて構成した記録変調装置
の回路ブロック図である。
【図11】各トピックのトピックタグと記録エリアの関
係、及び各トピックをテープ上に記録した1例を示す図
である。
【図12】トピックデータの構造、複数の言語タグによ
るテープ上へのトピックの記録形態、及び簡易モードに
より記録する場合のトピックデータの構造を説明する図
である。
【図13】パックの基本構成を説明する図である。
【図14】トピック/ページヘッダパック、コントロー
ルテキストヘッダパック、及びコントロールテキストパ
ックの構成を示す図である。
【図15】タイトルスタートパック、タイトルエンドパ
ック、チャプタースタートパック、及びチャプターエン
ドパックの構成を示す図である。
【図16】タイトルテキストヘッダパック、タイトルテ
キストパック、チャプターテキストヘッダパック、及び
チャプターテキストパックの構成を示す図である。
【図17】画像補助テキストヘッダパック、画像補助テ
キストパック、及びテレテキストパックの構成を示す図
である。
【図18】PBフラグを説明するための図である。
【図19】PBフラグを記録する過程を示すフローチャ
ートである。
【図20】PBフラグを用いて文字情報を表示する過程
を示すフローチャートである。
【図21】「MENU」トピックデータの具体例を示す
図である。
【図22】「TOC」トピックデータの具体例を示す図
である。
【図23】文字放送互換コードにおける8単位符号の拡
張法を示す図である。
【図24】文字放送互換コードにおける呼出し符号及び
指示符号を説明する図である。
【図25】文字放送互換コードにおける終端符号、着色
指定制御符号、及び文字サイズ指定制御符号を説明する
図である。
【図26】文字放送互換コードにおける動作位置制御符
号を説明する図である。
【図27】文字放送互換コードにおける時間制御符号を
説明する図である。
【図28】所望の言語タグを有するトピックを選択して
表示する場合の動作を説明するフローチャートである。
【図29】簡易モードによる記録の場合のトピックデー
タの具体例を示す図である。
【図30】文字多重放送における1ライン分のデータフ
ォーマットを示す図である。
【図31】ラインIDの構成を示す図である。
【図32】ライン番号を生成するための具体回路を示す
図である。
【図33】nGATE信号を説明する図である。
【符号の説明】
6…文字信号分離回路、 10…CPU、 13…
表示制御・パス制御 14,15…メモリ、 18…混合/切換回路、
22…磁気ヘッド、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号及び音声信号に付随する付随情
    報を記録する付随情報エリアを画像信号及び音声信号の
    記録エリアとは別に設けたデジタル画像音声信号記録再
    生装置において、 上記画像及び音声信号に付随した文字情報の内容により
    設けられた内容識別情報と、 この識別情報と上記文字情報の内容との対応を定義する
    情報とを上記付随情報エリアに記録するようにしたこと
    を特徴とする画像音声信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記文字情報が記録されている記録媒体
    上の位置を示す位置情報を上記付随情報エリアに記録す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像音
    声信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記付随情報エリアは、画像信号に付随
    する情報が記録される第1の付随情報エリアと、音声信
    号に付随する情報が記録される第2の付随情報エリア
    と、上記第1・第2以外の付随情報が記録される第3の
    付随情報エリアとに分かれていることを特徴とする請求
    項2に記載の画像音声信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】 映像・音声に記録された情報の内容を示
    す目次情報を上記第3の付随情報エリアに繰り返し記録
    することを特徴とする請求項3に記載の画像音声信号記
    録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記目次情報内の個々の目次項目に対し
    て、目次項目を記録した記録媒体上の位置が、その目次
    項目が示す画像・音声信号の記録位置と一致している
    か、いないかを表す情報を付加して記録し、再生時には
    その情報を読み取ることにより上記目次情報中のどの目
    次項目を再生中であるかを判別できるようにしたことを
    特徴とする請求項4に記載の画像音声信号記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 画像信号及び音声信号の外に文字情報を
    記録または再生する機能を備えた画像音声信号記録再生
    装置において、記録する文字コードとして文字放送で使
    用されている文字コードを使用することを特徴とする画
    像音声信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】 画像信号及び音声信号の外に文字情報を
    記録または再生する機能を備えた画像音声信号記録再生
    装置において、文字情報を表示するための制御コードと
    して文字放送で使用されている制御コードを使用するこ
    とを特徴とする画像音声信号記録再生装置。
  8. 【請求項8】 画像信号及び音声信号の外に文字情報を
    複数種類の言語により記録または再生できる機能を備え
    た画像音声信号記録再生装置において、文字情報の記録
    時には記録される文字情報の言語の種類に応じた識別情
    報を該文字情報に付与して記録し、再生時に該識別情報
    を指定することによりこの指定された識別情報が付与さ
    れている言語の文字情報のみを選択できるようにしたこ
    とを特徴とする画像音声信号記録再生装置。
JP15623493A 1993-05-10 1993-06-02 画像音声信号記録再生装置 Expired - Fee Related JP3259445B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15623493A JP3259445B2 (ja) 1993-05-10 1993-06-02 画像音声信号記録再生装置
TW83103740A TW239249B (en) 1993-05-10 1994-04-26 Regeneration device for record of graphical and vocal signals

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10856493 1993-05-10
JP5-108564 1993-05-10
JP15623493A JP3259445B2 (ja) 1993-05-10 1993-06-02 画像音声信号記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0775049A true JPH0775049A (ja) 1995-03-17
JP3259445B2 JP3259445B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=26448413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15623493A Expired - Fee Related JP3259445B2 (ja) 1993-05-10 1993-06-02 画像音声信号記録再生装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3259445B2 (ja)
TW (1) TW239249B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5881037A (en) * 1995-04-04 1999-03-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording medium, recording method and apparatus, and reproduction method and apparatus
KR100561479B1 (ko) * 2003-03-13 2006-03-16 삼성전자주식회사 동영상으로 재생되는 복수개의 타이틀이 기록된정보저장매체, 그 재생 장치 및 재생 방법
KR100561483B1 (ko) * 2003-03-13 2006-03-17 삼성전자주식회사 동영상으로 재생되는 복수개의 타이틀이 기록된정보저장매체, 그 재생 장치 및 재생 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5881037A (en) * 1995-04-04 1999-03-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording medium, recording method and apparatus, and reproduction method and apparatus
KR100561479B1 (ko) * 2003-03-13 2006-03-16 삼성전자주식회사 동영상으로 재생되는 복수개의 타이틀이 기록된정보저장매체, 그 재생 장치 및 재생 방법
KR100561483B1 (ko) * 2003-03-13 2006-03-17 삼성전자주식회사 동영상으로 재생되는 복수개의 타이틀이 기록된정보저장매체, 그 재생 장치 및 재생 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3259445B2 (ja) 2002-02-25
TW239249B (en) 1995-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100327457B1 (ko) 디지털화상및음성데이터를갖는토픽데이터를기록및재생하는장치및방법
KR100281355B1 (ko) 자기기록재생장치
US6128434A (en) Multilingual recording medium and reproduction apparatus
US5652824A (en) Multilingual recording medium and reproducing apparatus with automatic selection of substitutes and languages based on frequency of selections
US7734148B2 (en) Method for reproducing sub-picture data in optical disc device, and method for displaying multi-text in optical disc device
KR100387387B1 (ko) 콘텐츠를 액세싱하기 위한 방법 및 장치
US5576768A (en) Caption information receiving apparatus
US6192187B1 (en) Video recorder
US20030190148A1 (en) Displaying multi-text in playback of an optical disc
JP2003018491A (ja) 字幕表示装置および方法
JPH0969995A (ja) カメラ設定データの記録再生方法及び記録再生装置
JP3259445B2 (ja) 画像音声信号記録再生装置
JPH0656679B2 (ja) ビデオテープレコーダ
JP2002033993A (ja) 映像記録再生装置
JP3326636B2 (ja) デジタル画像音声信号記録再生装置
JP3458554B2 (ja) 記録再生処理方法及び記録再生処理装置
JP3389509B2 (ja) ビデオカセットレコーダ
KR100396163B1 (ko) 방송안내신호기록장치
JPH10294922A (ja) 記録再生装置
JP3575041B2 (ja) ディジタル画像・音声信号記録再生装置
JPH1139847A (ja) 映像信号記録再生装置
JP3358273B2 (ja) 信号記録再生装置
JP3586878B2 (ja) テープカセット、並びにテープカセットを用いて画像信号及び音声信号の記録再生を行う画像音声信号記録再生装置
JP3572651B2 (ja) ディジタル画像・音声信号記録再生装置
KR0176454B1 (ko) 프로그램별로 패스워드가 부여된 테이프 기록/재생장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091214

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees